JPH07142520A - カバーフレームと樹脂封止方法 - Google Patents
カバーフレームと樹脂封止方法Info
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- JPH07142520A JPH07142520A JP29022093A JP29022093A JPH07142520A JP H07142520 A JPH07142520 A JP H07142520A JP 29022093 A JP29022093 A JP 29022093A JP 29022093 A JP29022093 A JP 29022093A JP H07142520 A JPH07142520 A JP H07142520A
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- Japan
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- mold
- resin
- cover frame
- semiconductor device
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 基体上への樹脂の付着を防止するためのカバ
ーフレームと、それを用いた樹脂封止方法を提供する。 【構成】 カバーフレーム12は、基体36上に配設さ
れた半導体素子38から成る半導体装置14の前記半導
体素子38を樹脂封止するための金型10、16内へ嵌
着可能であり、前記金型10、16内へ嵌着された状態
で前記半導体装置14が金型10、16内にセットされ
た際には、金型10、16に形成された樹脂路30と半
導体装置14の前記基体36との間に在って、樹脂と基
体36との接触を防止可能である。
ーフレームと、それを用いた樹脂封止方法を提供する。 【構成】 カバーフレーム12は、基体36上に配設さ
れた半導体素子38から成る半導体装置14の前記半導
体素子38を樹脂封止するための金型10、16内へ嵌
着可能であり、前記金型10、16内へ嵌着された状態
で前記半導体装置14が金型10、16内にセットされ
た際には、金型10、16に形成された樹脂路30と半
導体装置14の前記基体36との間に在って、樹脂と基
体36との接触を防止可能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカバーフレームと樹脂封
止方法に関し、一層詳細には半導体装置の樹脂封止に際
して金型内へ嵌着されるカバーフレームと、それを用い
た半導体装置の樹脂封止方法に関する。
止方法に関し、一層詳細には半導体装置の樹脂封止に際
して金型内へ嵌着されるカバーフレームと、それを用い
た半導体装置の樹脂封止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】基体(リードフレーム、プラスチック基
板、ガラスエポキシ基板、TABテープ等)上に配設さ
れた半導体素子から成る半導体装置を樹脂封止する場
合、トランスファモールド装置を用いた樹脂封止方法が
多用されている。トランスファモールド装置の場合、半
導体装置を金型内にセットし、溶融樹脂をポットおよび
樹脂路を経由して、半導体素子が配置されている金型キ
ャビティ内へ充填することにより樹脂封止が行われてい
る。金型を型閉した場合、樹脂路はポットから基体上を
経てキャビティへ達するよう形成される。
板、ガラスエポキシ基板、TABテープ等)上に配設さ
れた半導体素子から成る半導体装置を樹脂封止する場
合、トランスファモールド装置を用いた樹脂封止方法が
多用されている。トランスファモールド装置の場合、半
導体装置を金型内にセットし、溶融樹脂をポットおよび
樹脂路を経由して、半導体素子が配置されている金型キ
ャビティ内へ充填することにより樹脂封止が行われてい
る。金型を型閉した場合、樹脂路はポットから基体上を
経てキャビティへ達するよう形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の半導体装置の樹脂封止方法には次のような課題が
ある。樹脂路が基体上に形成されるため、樹脂路内の樹
脂は固化する際に基体へ付着してしまう。樹脂封止後の
工程において樹脂路内で固化した樹脂はスクラップとし
て除去するが、基体上に付着したスクラップ樹脂は除去
しにくい。除去のために大きな力を作用させると、基体
等を損傷するおそれがある。そこで、基体上に樹脂が付
着しにくくするため、基体上の樹脂路に相当する部分に
メッキ処理を施し、固化したスクラップ樹脂を容易に剥
離させる技術が開発されたが、前処理および後処理を含
むメッキ処理工程が必要となり生産性低下および生産コ
ストの上昇の原因になるという課題がある。従って、本
発明は基体上への樹脂の付着を防止するためのカバーフ
レームと、それを用いた樹脂封止方法を提供することを
目的とする。
従来の半導体装置の樹脂封止方法には次のような課題が
ある。樹脂路が基体上に形成されるため、樹脂路内の樹
脂は固化する際に基体へ付着してしまう。樹脂封止後の
工程において樹脂路内で固化した樹脂はスクラップとし
て除去するが、基体上に付着したスクラップ樹脂は除去
しにくい。除去のために大きな力を作用させると、基体
等を損傷するおそれがある。そこで、基体上に樹脂が付
着しにくくするため、基体上の樹脂路に相当する部分に
メッキ処理を施し、固化したスクラップ樹脂を容易に剥
離させる技術が開発されたが、前処理および後処理を含
むメッキ処理工程が必要となり生産性低下および生産コ
ストの上昇の原因になるという課題がある。従って、本
発明は基体上への樹脂の付着を防止するためのカバーフ
レームと、それを用いた樹脂封止方法を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を備える。まず、カバーフレーム
は、基体上に配設された半導体素子から成る半導体装置
の前記半導体素子を樹脂封止するための金型内へ嵌着可
能であり、前記金型内へ嵌着された状態で前記半導体装
置が金型内にセットされた際には、金型に形成された樹
脂路と半導体装置の前記基体との間に在って、樹脂と基
体との接触を防止可能であることを特徴とする。一方、
樹脂封止方法は、上記カバーフレームを、基体上に配設
された半導体素子から成る半導体装置の前記半導体素子
を樹脂封止するための金型内へ嵌着する工程と、前記半
導体装置を前記金型内へセットする工程と、該金型内へ
溶融樹脂を充填する工程とを具備することを特徴とす
る。
め、本発明は次の構成を備える。まず、カバーフレーム
は、基体上に配設された半導体素子から成る半導体装置
の前記半導体素子を樹脂封止するための金型内へ嵌着可
能であり、前記金型内へ嵌着された状態で前記半導体装
置が金型内にセットされた際には、金型に形成された樹
脂路と半導体装置の前記基体との間に在って、樹脂と基
体との接触を防止可能であることを特徴とする。一方、
樹脂封止方法は、上記カバーフレームを、基体上に配設
された半導体素子から成る半導体装置の前記半導体素子
を樹脂封止するための金型内へ嵌着する工程と、前記半
導体装置を前記金型内へセットする工程と、該金型内へ
溶融樹脂を充填する工程とを具備することを特徴とす
る。
【0005】
【作用】作用について説明する。金型内に嵌着されたカ
バーフレームは、樹脂封止される半導体装置が金型内へ
セットされた際には、金型に形成された樹脂路と半導体
装置の前記基体との間に在って、樹脂と基体との接触を
防止するので、樹脂充填を行っても樹脂の基体上への付
着を防止可能となる。
バーフレームは、樹脂封止される半導体装置が金型内へ
セットされた際には、金型に形成された樹脂路と半導体
装置の前記基体との間に在って、樹脂と基体との接触を
防止するので、樹脂充填を行っても樹脂の基体上への付
着を防止可能となる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について添付図
面と共に詳述する。 (第1実施例)第1実施例について 図1〜図3と共に
説明する。図1には金型を構成する下型10へカバーフ
レーム12および樹脂封止される半導体装置(例えばボ
ールグリッドアレイ型半導体装置)14がセットされた
状態の平面図を示し、図2には図1の下型10に対して
金型を構成する上型16が下動して型閉した状態を示
す。図1および図2において、カバーフレーム12には
複数個の透孔18が長さ方向へ等間隔に穿設されてい
る。各透孔18はカバーフレーム12が下型10の所定
位置へ嵌着された際に、下型10に設けられている樹脂
充填用の各ポット20および樹脂路の一部である各金型
ランナ22と対応する位置に形成されている。カバーフ
レーム12は、金属等の耐熱性を有すると共に半導体封
止用の樹脂の付着性が低い材料で板状に形成されてい
る。
面と共に詳述する。 (第1実施例)第1実施例について 図1〜図3と共に
説明する。図1には金型を構成する下型10へカバーフ
レーム12および樹脂封止される半導体装置(例えばボ
ールグリッドアレイ型半導体装置)14がセットされた
状態の平面図を示し、図2には図1の下型10に対して
金型を構成する上型16が下動して型閉した状態を示
す。図1および図2において、カバーフレーム12には
複数個の透孔18が長さ方向へ等間隔に穿設されてい
る。各透孔18はカバーフレーム12が下型10の所定
位置へ嵌着された際に、下型10に設けられている樹脂
充填用の各ポット20および樹脂路の一部である各金型
ランナ22と対応する位置に形成されている。カバーフ
レーム12は、金属等の耐熱性を有すると共に半導体封
止用の樹脂の付着性が低い材料で板状に形成されてい
る。
【0007】カバーフレーム12には位置決手段の一例
である位置決孔24が複数透設されている。下型10上
に立設された複数のガイドピン26が各位置決孔24へ
嵌入してカバーフレーム12を下型10上の所定位置へ
嵌着可能になっている。なお、カバーフレーム12は、
下型10に対して着脱自在になっている。カバーフレー
ム12のゲート対応部28は、下型10に形成されてい
るキャビティ32と樹脂路の一部である金型ゲート30
との接続部位に合わせて斜めに形成されている。各半導
体装置14の、カバーフレーム12上での位置は、下型
10上に突設された位置決ボス34によって所定位置に
決められる。位置決ボス34は、各半導体装置14の基
体36の4辺と当接可能な位置に突設されている。
である位置決孔24が複数透設されている。下型10上
に立設された複数のガイドピン26が各位置決孔24へ
嵌入してカバーフレーム12を下型10上の所定位置へ
嵌着可能になっている。なお、カバーフレーム12は、
下型10に対して着脱自在になっている。カバーフレー
ム12のゲート対応部28は、下型10に形成されてい
るキャビティ32と樹脂路の一部である金型ゲート30
との接続部位に合わせて斜めに形成されている。各半導
体装置14の、カバーフレーム12上での位置は、下型
10上に突設された位置決ボス34によって所定位置に
決められる。位置決ボス34は、各半導体装置14の基
体36の4辺と当接可能な位置に突設されている。
【0008】図3には図2の型閉状態における金型ゲー
ト30近傍の拡大断面図を示す。半導体素子38は下型
10パーティング面に凹設されたキャビティ32内に在
る。なお、本実施例ではキャビティ32内で固化した樹
脂の離型性を良くするためにキャビティ32内底面と内
側壁面との接続部分を曲面状に形成している。カバーフ
レーム12を下型10の所定位置へ嵌着した後、半導体
装置14を所定位置へセットし、型閉した状態では、カ
バーフレーム12が下型10に形成された金型ゲート3
0と基体36下面との間に介挿された状態となる。従っ
て、金型ゲート30を通ってキャビティ32内へ送られ
る樹脂は、基体36下面との接触が防止される。すなわ
ち、樹脂充填を行っても金型ゲート30内の樹脂の基体
36上への付着を防止可能となっている。なお、カバー
フレーム12の厚さは特に限定されないが、キャビティ
32の深さと同等が好適である。
ト30近傍の拡大断面図を示す。半導体素子38は下型
10パーティング面に凹設されたキャビティ32内に在
る。なお、本実施例ではキャビティ32内で固化した樹
脂の離型性を良くするためにキャビティ32内底面と内
側壁面との接続部分を曲面状に形成している。カバーフ
レーム12を下型10の所定位置へ嵌着した後、半導体
装置14を所定位置へセットし、型閉した状態では、カ
バーフレーム12が下型10に形成された金型ゲート3
0と基体36下面との間に介挿された状態となる。従っ
て、金型ゲート30を通ってキャビティ32内へ送られ
る樹脂は、基体36下面との接触が防止される。すなわ
ち、樹脂充填を行っても金型ゲート30内の樹脂の基体
36上への付着を防止可能となっている。なお、カバー
フレーム12の厚さは特に限定されないが、キャビティ
32の深さと同等が好適である。
【0009】続いて上記の構成を有するカバーフレーム
12を用いて半導体装置14を樹脂封止する方法につい
て説明する。まず、カバーフレーム12を下型10上の
所定位置へ嵌着させ、次いで半導体装置14を下型10
上の所定位置へセットする(図1の状態)。但し、下型
10の構造等により、この順序を逆にしてもよい。カバ
ーフレーム12および半導体装置14がセットされたら
上型16を下動させて型閉する(図2および図3の状
態)。型閉が完了したら、半導体素子38等の樹脂封止
を行う。樹脂封止は、下型10内のポット20から溶融
樹脂をキャビティ32内へ圧送することにより行われ
る。圧送された溶融樹脂はポット20から上型16のパ
ーティング面に凹設されている金型カル40内に入り、
各金型ランナ22に分かれ、金型ゲート34を経て各キ
ャビティ32内へ充填される。樹脂が金型ゲート30か
らキャビティ32内へ充填される際に、上述のように、
カバーフレーム12が金型ゲート30と基体36下面と
の間に介挿された状態となるので、金型ゲート30内の
溶融樹脂は、基体36下面との接触が防止され、基体3
6への付着が防止される。
12を用いて半導体装置14を樹脂封止する方法につい
て説明する。まず、カバーフレーム12を下型10上の
所定位置へ嵌着させ、次いで半導体装置14を下型10
上の所定位置へセットする(図1の状態)。但し、下型
10の構造等により、この順序を逆にしてもよい。カバ
ーフレーム12および半導体装置14がセットされたら
上型16を下動させて型閉する(図2および図3の状
態)。型閉が完了したら、半導体素子38等の樹脂封止
を行う。樹脂封止は、下型10内のポット20から溶融
樹脂をキャビティ32内へ圧送することにより行われ
る。圧送された溶融樹脂はポット20から上型16のパ
ーティング面に凹設されている金型カル40内に入り、
各金型ランナ22に分かれ、金型ゲート34を経て各キ
ャビティ32内へ充填される。樹脂が金型ゲート30か
らキャビティ32内へ充填される際に、上述のように、
カバーフレーム12が金型ゲート30と基体36下面と
の間に介挿された状態となるので、金型ゲート30内の
溶融樹脂は、基体36下面との接触が防止され、基体3
6への付着が防止される。
【0010】充填された樹脂が固化したら、成形品を離
型させる。離型後の成形品はカバーフレーム12と共に
スクラップ除去工程へ送られる。スクラップ除去工程で
は、例えば成形品を保持した状態でカバーフレーム12
を回動させたり、押動することによりゲートブレイクを
行う。スクラップ除去が終了すると、半導体装置14は
完成する。なお、スクラップ除去により不要となったカ
バーフレーム12は付着している成形品ゲート等のスク
ラップを除去して再使用することができる。
型させる。離型後の成形品はカバーフレーム12と共に
スクラップ除去工程へ送られる。スクラップ除去工程で
は、例えば成形品を保持した状態でカバーフレーム12
を回動させたり、押動することによりゲートブレイクを
行う。スクラップ除去が終了すると、半導体装置14は
完成する。なお、スクラップ除去により不要となったカ
バーフレーム12は付着している成形品ゲート等のスク
ラップを除去して再使用することができる。
【0011】(第2実施例)第2実施例について図4と
共に説明する。なお、第1実施例と同一の構成部材につ
いては第1実施例と同一の符号を付し、説明は省略す
る。第1実施例では半導体装置14は個々に分離した状
態で各々下型10上にセットされていた。第2実施例の
半導体装置14は、帯状の基体36aに複数の半導体素
子38が等間隔で並設されたものである。基体36aの
下型10上での位置決めは、基体36aに透設されたガ
イドホール42と、下型10上に立設されたピン44と
の嵌合により行われる。第2実施例の場合、カバーフレ
ーム12の形状等は第1実施例と同一である。帯状の基
体36aを有する半導体装置14の樹脂封止方法も基本
的に第1実施例と同一であるが、ゲートブレイク後、各
半導体装置14に分離するため基体36aを切断する。
共に説明する。なお、第1実施例と同一の構成部材につ
いては第1実施例と同一の符号を付し、説明は省略す
る。第1実施例では半導体装置14は個々に分離した状
態で各々下型10上にセットされていた。第2実施例の
半導体装置14は、帯状の基体36aに複数の半導体素
子38が等間隔で並設されたものである。基体36aの
下型10上での位置決めは、基体36aに透設されたガ
イドホール42と、下型10上に立設されたピン44と
の嵌合により行われる。第2実施例の場合、カバーフレ
ーム12の形状等は第1実施例と同一である。帯状の基
体36aを有する半導体装置14の樹脂封止方法も基本
的に第1実施例と同一であるが、ゲートブレイク後、各
半導体装置14に分離するため基体36aを切断する。
【0012】(第3実施例)第3実施例について図5と
共に説明する。なお、先行実施例と同一の構成部材につ
いては先行実施例と同一の符号を付し、説明は省略す
る。第1実施例および第2実施例ではカバーフレーム1
2に複数の透孔18が穿設されていた。第3実施例のカ
バーフレーム12は、1個の透孔18が穿設されてお
り、1個のカバーフレーム12で2個の半導体装置14
に対応させている。作用効果については先行実施例と同
様であるが、第3実施例の場合カバーフレーム12を部
分的に交換できるメリットがある。
共に説明する。なお、先行実施例と同一の構成部材につ
いては先行実施例と同一の符号を付し、説明は省略す
る。第1実施例および第2実施例ではカバーフレーム1
2に複数の透孔18が穿設されていた。第3実施例のカ
バーフレーム12は、1個の透孔18が穿設されてお
り、1個のカバーフレーム12で2個の半導体装置14
に対応させている。作用効果については先行実施例と同
様であるが、第3実施例の場合カバーフレーム12を部
分的に交換できるメリットがある。
【0013】(第4実施例)第4実施例について図6お
よび図7と共に説明する。なお、先行実施例と同一の構
成部材については先行実施例と同一の符号を付し、説明
は省略する。先行各実施例では、金型カル40が上型1
6に設けられるためカバーフレーム12に透孔18を穿
設していた。第4実施例では上型16に金型カル40を
設けず、下型10にポット20および金型カル40aを
設けている。上型16に金型カル40を設けないため、
カバーフレーム12には透孔18が不要となる。なお、
第4実施例では下型10内に複数のカバーフレーム12
を配設しているが、第1実施例および第2実施例と同様
の長尺な1個のカバーフレーム12も用いてもよい。
よび図7と共に説明する。なお、先行実施例と同一の構
成部材については先行実施例と同一の符号を付し、説明
は省略する。先行各実施例では、金型カル40が上型1
6に設けられるためカバーフレーム12に透孔18を穿
設していた。第4実施例では上型16に金型カル40を
設けず、下型10にポット20および金型カル40aを
設けている。上型16に金型カル40を設けないため、
カバーフレーム12には透孔18が不要となる。なお、
第4実施例では下型10内に複数のカバーフレーム12
を配設しているが、第1実施例および第2実施例と同様
の長尺な1個のカバーフレーム12も用いてもよい。
【0014】図8に完成した半導体装置(各実施例共
通)において、成形品ゲート等の樹脂路を除去した状態
で当該樹脂路方向から見た部分図を示す。樹脂封止部5
0のコーナー部には除去した成形品ゲートのゲート痕5
2、カバーフレーム12の痕跡54が残っているが、特
に問題はない。以上、本発明の好適な実施例について種
々述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定されるの
ではなく、例えば半導体装置は基体の一方側に樹脂封止
部が成形されるのではなく、両側に形成されていてもよ
い等、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し
得るのはもちろんである。
通)において、成形品ゲート等の樹脂路を除去した状態
で当該樹脂路方向から見た部分図を示す。樹脂封止部5
0のコーナー部には除去した成形品ゲートのゲート痕5
2、カバーフレーム12の痕跡54が残っているが、特
に問題はない。以上、本発明の好適な実施例について種
々述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定されるの
ではなく、例えば半導体装置は基体の一方側に樹脂封止
部が成形されるのではなく、両側に形成されていてもよ
い等、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し
得るのはもちろんである。
【0015】
【発明の効果】本発明に係るカバーフレームを用いて半
導体装置を樹脂封止すると、金型内に嵌着されたカバー
フレームは、樹脂封止される半導体装置が金型内へセッ
トされた際には、金型に形成された樹脂路と半導体装置
の基体との間に介挿される。従って、樹脂路を通ってキ
ャビティ内へ送られる樹脂は、基体下面との接触が防止
される。すなわち、樹脂充填を行っても樹脂路内の樹脂
の基体上への付着を防止可能となるので、従来のように
基体へ予め樹脂剥離用のメッキ処理を施す必要がなくな
り、半導体装置の生産性を格段に向上させると共に、製
造コストを大幅に減ずることが可能となる等の著効を奏
する。
導体装置を樹脂封止すると、金型内に嵌着されたカバー
フレームは、樹脂封止される半導体装置が金型内へセッ
トされた際には、金型に形成された樹脂路と半導体装置
の基体との間に介挿される。従って、樹脂路を通ってキ
ャビティ内へ送られる樹脂は、基体下面との接触が防止
される。すなわち、樹脂充填を行っても樹脂路内の樹脂
の基体上への付着を防止可能となるので、従来のように
基体へ予め樹脂剥離用のメッキ処理を施す必要がなくな
り、半導体装置の生産性を格段に向上させると共に、製
造コストを大幅に減ずることが可能となる等の著効を奏
する。
【図1】本発明に係るカバーフレームを用いて半導体装
置を樹脂封止する第1実施例を示した下型の平面図。
置を樹脂封止する第1実施例を示した下型の平面図。
【図2】第1実施例において、カバーフレーム等を金型
内にセットし、型閉した状態を示した断面図。
内にセットし、型閉した状態を示した断面図。
【図3】第1実施例において、型閉状態における金型ゲ
ート近傍の拡大断面図。
ート近傍の拡大断面図。
【図4】第2実施例における下型の平面図。
【図5】第3実施例における下型の平面図。
【図6】第4実施例における下型の平面図。
【図7】第4実施例において、カバーフレーム等を金型
内にセットし、型閉した状態を示した断面図。
内にセットし、型閉した状態を示した断面図。
【図8】完成した半導体装置の除去した樹脂路方向から
見た部分図。
見た部分図。
10 下型 12 カバーフレーム 14 半導体装置 16 上型 24 位置決孔 30 金型ゲート 32 キャビティ 36 基体 38 半導体装置
Claims (8)
- 【請求項1】 基体上に配設された半導体素子から成る
半導体装置の前記半導体素子を樹脂封止するための金型
内へ嵌着可能であり、 前記金型内へ嵌着された状態で前記半導体装置が金型内
にセットされた際には、金型に形成された樹脂路と半導
体装置の前記基体との間に在って、樹脂と基体との接触
を防止可能であることを特徴とするカバーフレーム。 - 【請求項2】 前記金型内において、所定の位置へ嵌着
させるための位置決手段を具備することを特徴とする請
求項1記載のカバーフレーム。 - 【請求項3】 複数個の前記半導体装置を同時に対応可
能なことを特徴とする請求項1または2記載のカバーフ
レーム。 - 【請求項4】 前記金型へ着脱可能に嵌着可能であるこ
とを特徴とする請求項1、2または3記載のカバーフレ
ーム。 - 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載のカバー
フレームを、基体上に配設された半導体素子から成る半
導体装置の前記半導体素子を樹脂封止するための金型内
へ嵌着する工程と、 前記半導体装置を前記金型内へセットする工程と、 該金型内へ溶融樹脂を充填する工程とを具備することを
特徴とする半導体装置の樹脂封止方法。 - 【請求項6】 前記金型内への溶融樹脂の充填は、トラ
ンスファモールド装置を用いて行うことを特徴とする請
求項5記載の樹脂封止方法。 - 【請求項7】 半導体装置を保持した前記カバーフレー
ムは、前記金型を構成する下型へ嵌着することを特徴と
する請求項5または6記載の樹脂封止方法。 - 【請求項8】 請求項5、6または7記載の樹脂封止方
法で樹脂封止されて成る半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29022093A JP3499269B2 (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | カバーフレームと樹脂封止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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