JPH0714115A - 磁気ヘッド用コア - Google Patents

磁気ヘッド用コア

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JPH0714115A
JPH0714115A JP5185467A JP18546793A JPH0714115A JP H0714115 A JPH0714115 A JP H0714115A JP 5185467 A JP5185467 A JP 5185467A JP 18546793 A JP18546793 A JP 18546793A JP H0714115 A JPH0714115 A JP H0714115A
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Japan
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core
ferrite
magnetic
ferrite member
recording medium
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JP5185467A
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Fuminori Takeya
文則 竹矢
Tomio Suzuki
富雄 鈴木
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コア強度を十分に確保しつつ、低インダクタ
ンス特性を達成することのできる、新規な構造の磁気ヘ
ッド用コアを提供すること。 【構成】 第一及び第二のフェライト部材12,14に
よりコイル巻線用孔16を有する環状の閉磁路が形成さ
れた、第一のフェライト部材のコアポール部30にコイ
ルが装着される磁気ヘッド用コアにおいて、コアポール
部30の内周側及び外周側の少なくとも一方の側に非磁
性材32を固着し、且つ該非磁性材32における磁気記
録媒体側の面を、摺動面22よりも該磁気記録媒体から
遠い距離に位置せしめて、該摺動面22上に露呈しない
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、フェライト部材によって環状の
閉磁路を形成してなる磁気ヘッド用コアに係り、特にイ
ンダクタンスが低減されて、磁気記録媒体の高記録密度
化に有利に対処することのできる新規な構造の磁気ヘッ
ド用コアの構造に関するものである。
【0002】
【背景技術】近年、フロッピーディスクや磁気ディス
ク、磁気テープなどの磁気記録媒体における高記録密度
化の要求が大きく、特に、固定磁気ディスク装置では、
磁気記録媒体における線密度の増大により、小型化、大
容量化、高速化を実現しようとする技術の研究、開発が
活発である。
【0003】ところで、従来から、RDDやHDD,F
DD等に用いられる磁気ヘッドとしては、第一及び第二
のフェライト部材を突合せ接合して、コイル巻線用孔を
有する環状の閉磁路を形成すると共に、磁気記録媒体に
対する摺動面を、それら両フェライト部材間に跨がって
形成してなる構造の磁気ヘッド用コアを用い、その第一
のフェライト部材に対してコイルを装着せしめたものが
採用されてきている。
【0004】しかしながら、このようにフェライト部材
によって環状の閉磁路を形成してなる磁気ヘッド用コア
にあっては、インダクタンスを小さくすることが難しい
ために、共振周波数による制約から高周波の信号を使用
することができず、磁気記録媒体の高記録密度化への対
処が困難であるという問題を有していた。
【0005】すなわち、磁気ヘッド用コアにおけるイン
ダクタンスを小さくするには、磁路を形成するフェライ
ト部材の断面積を小さくすることが有効であることは、
本願出願人が特開平3−283008号公報において明
らかにしたところであるが、フェライト部材が脆弱であ
ることに加えて、コイルの巻線乃至は装着の際のコア強
度の確保が必要であることなどから、フェライト部材の
断面積を十分に小さくすることが難しく、従来の技術で
は、未だ、低インダクタンス特性を十分に達成すること
が極めて困難であった。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、コア強度を十分に確保しつつ、低インダク
タンス特性を達成することのできる、新規な構造の磁気
ヘッド用コアを提供することにある。
【0007】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明の特徴とするところは、第一のフェライト部材と第
二のフェライト部材が突合せ接合されてコイル巻線用孔
を有する環状の閉磁路が形成されると共に、それら第一
のフェライト部材と第二のフェライト部材の間に跨がっ
て磁気記録媒体に対する摺動面が形成された、前記第一
のフェライト部材にコイルが装着される磁気ヘッド用コ
アにおいて、前記第一のフェライト部材における前記コ
イル巻線用孔の内周側及び外周側の少なくとも一方の側
に、前記コイルの装着部位の全長に亘って延びる非磁性
材を固着し、且つ該非磁性材における前記磁気記録媒体
側の面を、前記摺動面よりも該磁気記録媒体から遠い距
離に位置せしめて、該摺動面上に露呈しないようにした
ことにある。
【0008】
【作用・効果】このような本発明に従う構造とされた磁
気ヘッド用コアにおいては、第一のフェライト部材にお
けるコイル装着部の部材強度が、第一のフェライト部材
だけでなく、そこに固着された非磁性材によっても発揮
される。
【0009】従って、第一のフェライト部材によって形
成される磁路を、コイル装着部において、部材強度を十
分に確保しつつ、薄肉化して断面積を小さく設定し、イ
ンダクタンスを低減することができるのであり、それに
よって、磁気記録媒体の高記録密度化にも有利に対処す
ることが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明する。
【0011】先ず、図1には、本発明の一実施例とし
て、RDD用磁気ヘッドに用いられるモノリシック型コ
アスライダ(磁気ヘッド用コア)10が、また図2に
は、その要部拡大図が、それぞれ示されている。
【0012】かかるコアスライダ10は、略C字形状の
第一のフェライト部材12と、略矩形ブロック形状の第
二のフェライト部材14とが、一体的に接合されること
によって構成されている。また、それら第一のフェライ
ト部材12と第二のフェライト部材14の間にはコイル
巻線用孔16が設けられており、該コイル巻線用孔16
の周囲に、第一及び第二のフェライト部材12,14に
よって環状の閉磁路が形成されている。
【0013】さらに、コアスライダ10の磁気記録媒体
に対する対向面20には、第一のフェライト部材12と
第二のフェライト部材14の間に跨がって延びるトラッ
ク部22が、所定高さで突出形成されている。そして、
このトラック部22によって、磁気記録媒体に対する摺
動面が構成されている。
【0014】また、第一のフェライト部材12と第二の
フェライト部材14の突合せ面間には、薄膜状のギャッ
プスペーサ18が設けられている。そして、このギャッ
プスペーサ18により、磁気ギャップ23が、トラック
部22上に位置して形成されている。
【0015】なお、トラック部22の下方に位置する第
一及び第二のフェライト部材12,14の突合せ面は、
それぞれ傾斜加工されており、それによって、磁気ギャ
ップ23に所定のギャップデプスが設定されている。ま
た、かかる傾斜加工により両フェライト部材12,14
の突合せ面間に形成されたくさび状の切込み部分には、
APEXガラス24が充填されている。
【0016】また、第二のフェライト部材14には、対
向面20上に、一対の空気ベアリング部26,28が、
所定高さで突出形成されている。なお、一方の空気ベア
リング部26は、トラック部22に連続して形成されて
いる。
【0017】さらに、前記環状磁路を形成する第一のフ
ェライト部材12は、図示しないコイルが装着されるコ
アポール部30が、他の部分よりも薄肉化されている。
それによって、環状磁路の断面積が、かかるコアポール
部30において小さく設定されている。
【0018】また、この第一のフェライト部材12に
は、コアポール部30の内周面側にガラス等の非磁性材
32が固着されている。この非磁性材32は、コアポー
ル部30の全長に亘って所定厚さで設けられている。な
お、図からも明らかなように、非磁性材32は、コイル
巻線用孔16内に位置して設けられていることにより、
摺動面を構成するトラック部22の表面上に、直接露呈
しないようにされている。
【0019】ところで、このような構造のコアスライダ
10は、例えば、以下の如くして製造される。
【0020】先ず、図3に示されているように、第一の
フェライト部材12を与える第一のフェライトブロック
34と、第二のフェライト部材14を与える第二のフェ
ライトブロック36を準備する。そして、これら第一及
び第二のフェライトブロック34,36の突合せ面に、
それぞれ、機械加工による溝加工を施し、コイル巻線用
溝38,40を形成する。
【0021】なお、これら第一及び第二のフェライトブ
ロック34,36としては、Mn−ZnフェライトやN
i−Znフェライトの単結晶材等の透磁率の高いフェラ
イト材料によって形成されたものが、好適に用いられ
る。
【0022】続いて、図4に示されているように、第一
のフェライトブロック34のコイル巻線用溝38に、補
強ガラス42を溶融充填する。次に、図5に示されてい
るように、第一のフェライトブロック34の巻線用溝3
8部分を切削加工することにより、該巻線用溝38の底
部に、目的とする厚さの非磁性材としてのガラス部32
を形成する。
【0023】さらに、第一のフェライトブロック34ま
たは第二のフェライトブロック36の少なくとも一方の
の突合せ面に、SiO2 やAl2 3 等の非磁性材料を
用いたスパッタ等を施すことにより、ギャップスペーサ
18を形成する。
【0024】その後、第一及び第二のフェライトブロッ
ク34,36を互いに突合せて接合する。また、かかる
接合と同時に、或いは接合後に、両フェライトブロック
34,36の接合部に形成された傾斜加工部分に対し
て、APEXガラスを溶融充填(流し込み)することに
より、APEXガラス部24を形成する。これによっ
て、図6に示されている如き、ギャップバー44が形成
される。
【0025】なお、かかるAPEXガラスの溶融充填時
に前記ガラス部32の厚みが変化しない様にするため
に、補強ガラス42としては、APEXガラスの流し込
み温度よりも高い屈伏点を有する物を使用することが望
ましい。例えば、APEXガラスの流し込み作業温度が
630°Cである場合には、補強ガラス42として、屈
伏点が635°Cで熱膨張係数が100×10-7/℃の
ものが、有利に採用される。
【0026】次いで、ギャップバー44の摺動面上にフ
ォトレジストをパタニングし、リン酸主体水溶液中にお
いて化学エッチング処理を施す。それによって、図7に
示されている如く、摺動面上にトラック部22および空
気ベアリング部26,28を、それぞれ突出形成する。
【0027】さらに、フォトレジストを剥離した後、図
7に破線で示されているように、第一のフェライトブロ
ック34の端部を切断し、コアポール部30とガラス部
32の総厚さ:t1を、所定の厚さに仕上げる。それに
よって、第一のフェライトブロック34が、コアポール
部30において薄肉化されて厚さ:t2とされる。
【0028】その後、図8に示されているように、ギャ
ップバー44に対して、ヨーク部の切出し加工およびテ
ーパ加工を行なう。そして、かかるギャップバー44を
切断することにより、図1及び図2に示されている如
き、目的とするコアスライダ10が完成される。
【0029】このようなコアスライダ10においては、
第一のフェライト部材12のコイル装着部であるコアポ
ール部30の部材強度が、そこに固着されたガラス部3
2によって補完される。
【0030】それ故、かかる第一のフェライト部材12
のコアポール部30を、部材強度を十分に確保しつつ、
その肉厚:t2 を薄肉化して、該第一のフェライト部材
12にて形成される環状磁路の断面積を小さく設定する
ことができるのであり、それによって、インダクタンス
の低減を図ることが可能で、磁気記録媒体の高記録密度
化にも容易に対処することができる。
【0031】また、かかるコアスライダ10において
は、ガラス部32が、磁気記録媒体に対する摺動面を構
成するトラック部22よりも、磁気記録媒体から遠い距
離に位置せしめられて、トラック部22上に露呈されて
いないことから、摺動面側の三次元形状を化学エッチン
グで形成することが可能であり、優れた製造性が発揮さ
れるという利点もある。
【0032】すなわち、本実施例のコアスライダ10に
おいては、コアポール部30のエッジ部(トレーリング
エッジ)にテーパ加工が施されていない。かかるコアス
ライダ10は、ガラス部32がトラック部22上に露呈
されておらず、トラック部22を、化学エッチングによ
り、磁気記録媒体に対する対向面20上に所定高さで突
出形成することができ、かくの如く、トラック部22を
突出させることにより、エッジ部の磁気記録媒体に対す
る接触を防止することができるからであり、そして、エ
ッジ部のテーパ加工を省略した分だけ、製造工程の簡略
化が達成されるという利点がある。
【0033】因みに、第一のフェライト部材12のコア
ポール部30における肉厚:t2 を各種の値に設定し
た、本実施例構造のコアスライダと、コアポール部30
にガラス部32を有しない従来構造の比較例としてのコ
アスライダを試作し、それらについて、インダクタンス
および引張強度を測定した結果を、下記〔表1〕に示
す。
【0034】なお、かかる測定に際して使用したコアス
ライダについては、いずれも、コアポール部30および
ガラス部32の総厚さ:t1 を0.15mmとすると共
に、コアポール部30の正面寸法等を、図9の如く設定
した。また、インダクタンスの測定には、インピーダン
スアナライザを用い、周波数:1MHz ,印加電圧:0.
03V,巻線ターン数:32ターンの条件で実施した。
更に、引張強度の測定には、ロードセル方式の引張試験
機を用い、第二のフェライト部材14を固定し、コイル
巻線用孔16に糸を通して、第一及び第二のフェライト
部材12,14の突合せ面に対して垂直方向に25mm/m
inの速度で引張り、コアスライダが破壊するのに要する
力を求めた。
【0035】
【0036】この表1に示された結果からも、第一のフ
ェライト部材12のコアポール部30の厚さ:t2 を1
/4以下に薄肉化しても、ガラス部32によって十分な
強度が確保されること、また、コアポール部30の厚
さ:t2 を薄肉化することによって、インダクタンスが
有利に低減され得ることが、明らかである。
【0037】次に、図10には、本発明の別の実施例と
してのコアスライダ48が、示されている。なお、本実
施例は、非磁性材が固着された第一のフェライト部材の
ヨーク部構造の別の具体例を示すものであって、前記第
一実施例と同様な構造とされた部材および部位について
は、それぞれ、第一実施例と同一の符号を付することに
より、その詳細な説明は省略する。
【0038】すなわち、本実施例のコアスライダ48に
おいては、第一のフェライト部材12のコアポール部3
0に対して、非磁性材32が、コイル巻線用孔16の外
周側に固着されている。
【0039】なお、このようなコアスライダ48は、例
えば、以下の如くして製造される。
【0040】先ず、図11に示されているように、第一
のフェライト部材12を与える第一のフェライトブロッ
ク34に対して、コイル巻線用溝38とは反対側に、ガ
ラス充填用溝50を、機械加工によって形成し、そこに
非磁性材としての補強ガラス42を充填する。なお、こ
のガラス充填用溝50の形成深さによって、第一のフェ
ライト部材12のコアポール部30の厚さが決定される
こととなる。
【0041】そして、第一実施例のコアスライダ10の
製造工程に従い、図12に示されているように、かかる
第一のフェライトブロック34を、第二のフェライトブ
ロック36に対し、ギャップスペーサを介して、突合せ
接合すると共に、APEXガラス24を重点することに
より、ギャップバー44を形成し、更に、該ギャップバ
ー44の摺動面上に、トラック部22および空気ベアリ
ング部26,28を、それぞれ、フォトエッチングによ
り突出形成する。
【0042】その後、図中に破線で示されているよう
に、第一のフェライトブロック34の端部を切断し、コ
アポール部30と非磁性材としてのガラス部32の総厚
さを、装着されるコイルに対応した厚さに仕上げ、更
に、前記第一実施例と同様、ヨーク部の切出し加工およ
びテーパ加工を行なった後、かかるギャップバー44を
切断する。それによって、目的とするコアスライダ48
が切り出されることとなる。
【0043】このように、第一のフェライト部材12の
コアポール部30に対して、その外周面側にガラス部3
2を形成してなるコアスライダ48においても、前記第
一実施例のものと同様、コイル装着部であるコアポール
部30の部材強度が、そこに固着されたガラス部32に
よって補完されることから、かかるコアポール部30の
部材強度を十分に確保しつつ、その肉厚を薄肉化して、
第一のフェライト部材12にて形成される環状磁路の断
面積を小さく設定することができるのであり、それによ
って、インダクタンスの低減を図ることができ、磁気記
録媒体の高記録密度化にも容易に対処することが可能と
なる。
【0044】また、本実施例のコアスライダ48におい
ては、トラック部22および空気ベアリング部26,2
8を形成した後、第一のフェライトブロック34を研削
乃至は切削加工してヨーク部を形成することにより、ト
ラック部22等を化学エッチングで形成する際にエッチ
ング液に晒された補強ガラス42の表面が、その後に除
去され得る。それ故、補強ガラス42のエッチング液に
よる変質等を考慮する必要がなくなり、補強ガラス42
の選択範囲を広くとることが可能となるという利点もあ
る。
【0045】因みに、本実施例構造のコアスライダにつ
いても、前記第一実施例と同一の方法で、インダクタン
スおよび引張強度を測定した。なお、試験に用いたコア
スライダの各種寸法は、前記第一実施例と同一とし、且
つコアポール部30およびガラス部32の総厚さ:t1
を0.15mm,コアポール部30の厚さ:t2 を0.0
35mmとした。
【0046】かかる試験の結果、インダクタンス=3.
1μH,引張強度=470gの測定結果を得た。このこ
とから、ガラス部32が、コアポール部30の内周側に
あっても外周側にあっても、略同等のインダクタンス低
減効果と補強効果が発揮されることが理解される。
【0047】また、図13には、本発明の更に別の実施
例としてのコアスライダ54が、示されている。なお、
本実施例は、非磁性材が固着された第一のフェライト部
材のヨーク部構造の更に別の具体例を示すものであっ
て、前記第一実施例と同様な構造とされた部材および部
位については、それぞれ、第一実施例と同一の符号を付
することにより、その詳細な説明は省略する。
【0048】すなわち、本実施例のコアスライダ54に
おいては、第一のフェライト部材12の第二のフェライ
ト部材14に対する接合面側に、コイル巻線用溝が設け
られておらず、しかも、該第一のフェライト部材12の
コアポール部30に対して、非磁性材32が、コイル巻
線用孔16の外周側に固着されている。
【0049】なお、このようなコアスライダ54は、例
えば、以下の如くして製造される。
【0050】先ず、図14に示されているように、第一
のフェライト部材12を与える第一のフェライトブロッ
ク34に対して、コイル巻線用溝を形成せず、ガラス充
填用溝50のみを、機械加工によって形成し、そこに非
磁性材としてのガラス42を充填する。なお、このガラ
ス充填用溝50の形成深さによって、第一のフェライト
部材12のコアポール部30の厚さが決定される。
【0051】そして、第一実施例のコアスライダ10の
製造工程に従い、図15に示されているように、かかる
第一のフェライトブロック34を、第二のフェライトブ
ロック36に対し、ギャップスペーサを介して、突合せ
接合すると共に、APEXガラス24を充填することに
より、ギャップバー44を形成し、更に、該ギャップバ
ー44の摺動面上に、トラック部22および空気ベアリ
ング部26,28を、それぞれ、フォトエッチングによ
り突出形成する。
【0052】その後、図中に破線で示されているよう
に、第一のフェライトブロック34の端部を切断し、コ
アポール部30と非磁性材としてのガラス部32の総厚
さを、装着されるコイルに対応した厚さに仕上げ、更
に、前記第一実施例と同様、ヨーク部の切出し加工およ
びテーパ加工を行なった後、かかるギャップバー44を
切断する。それによって、目的とするコアスライダ54
が切り出されることとなる。
【0053】このような構造とされた本実施例のコアス
ライダ54にあっても、第一のフェライト部材12のコ
アポール部30が薄肉化されていると共に、ガラス部3
2が固着されていることから、前記第一及び第二実施例
のコアスライダ10,48と同様な効果が、いずれも、
有効に発揮され得る。
【0054】また、それに加えて、第一のフェライト部
材12の第二のフェライト部材14に対する接合面にコ
イル巻線用溝が形成されていない、本実施例のコアスラ
イダ54においては、コアポール部30が、第一及び第
二のフェライト部材12,14の接合面間に形成される
磁気ギャップ23に近接して位置せしめられることか
ら、かかるコアポール部30を含んで形成される閉磁路
のインダクタンスの低減が、より有効に図られ得るので
ある。
【0055】因みに、本実施例構造のコアスライダにつ
いても、前記第一実施例と同一の方法で、インダクタン
スおよび引張強度を測定した。なお、試験に用いたコア
スライダの各種寸法は、前記第一実施例と同一とし、且
つコアポール部30およびガラス部32の総厚さ:t1
を0.2mm,コアポール部30の厚さ:t2 を0.03
5mmとした。
【0056】かかる試験の結果、インダクタンス=2.
6μH,引張強度=460gの測定結果を得た。このこ
とから、コイル巻線用溝を有しない第一のフェライト部
材12を用いてなる本実施例構造のコアスライダにおい
ては、前記第一及び第二実施例のコアスライダよりも、
更なるインダクタンスの低減効果が発揮されることが確
認された。
【0057】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これらは文字通りの例示であって、本発明は、こ
れらの具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0058】例えば、前記実施例のコアスライダ10,
48,54においては、いずれも、非磁性材32が、磁
気記録媒体に対する対向面20上にも露呈しない構造と
されていたが、かかる非磁性材32は、磁気記録媒体に
対する摺動面(トラック部22)上に露呈していなけれ
ば良く、対向面20の摺動面以外の部分に露呈していて
も、本発明の効果は有効に発揮され得る。
【0059】また、第一のフェライト部材12における
コアポール部30の内周側と外周側の両方に、それぞれ
非磁性材を形成することも可能である。
【0060】更にまた、本発明に係る磁気ヘッド用コア
の製造方法は、前記実施例の説明によって限定的に解釈
されるものではない。
【0061】さらに、本発明は、コンポジット型のコア
スライダに用いられる磁気ヘッド用コア(コアチップ)
に対しても適用され得るものであり、更に、例示の如き
RDD用ヘッドのためのコアスライダ若しくはコアに止
まることなく、VTR用ヘッド,FDD用ヘッド,DA
T用ヘッド等の磁気ヘッドのためのコアにも、同様に適
用され得るものであることは、勿論である。
【0062】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、いずれも、本発明の範囲内に含まれるものであるこ
とは、言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのコアスライダを示す
斜視図である。
【図2】図1に示されたコアスライダの要部を拡大して
示す斜視図である。
【図3】図1に示されたコアスライダの製造に際して準
備される第一及び第二のフェライトブロックを示す斜視
図である。
【図4】図3に示された第一のフェライトブロックに対
する非磁性材としてのガラスの充填工程を説明するため
の斜視図である。
【図5】図4に示された第一のフェライトブロックに対
する切削工程を説明するための斜視図である。
【図6】図3に示された第一のフェライトブロックと第
二のフェライトブロックを接合してギャップバーを製造
する工程を説明するための斜視図である。
【図7】図6に示されたギャップバーに対するエッチン
グ加工工程を説明するための斜視図である。
【図8】図7に示されたギャップバーに対する切削加工
工程を説明するための斜視図である。
【図9】図1に示されたコアスライダ10のヨーク部の
実施例寸法を示す説明図である。
【図10】本発明の別の実施例としてのコアスライダを
示す斜視図である。
【図11】図10に示されたコアスライダの製造工程で
形成される第一のフェライトブロックを示す斜視図であ
る。
【図12】図10に示されたコアスライダの製造工程で
形成されるギャップバーを示す斜視図である。
【図13】本発明の更に別の実施例としてのコアスライ
ダを示す斜視図である。
【図14】図13に示されたコアスライダの製造工程で
形成される第一のフェライトブロックを示す斜視図であ
る。
【図15】図13に示されたコアスライダの製造工程で
形成されるギャップバーを示す斜視図である。
【符号の説明】
10,48,54 コアスライダ(磁気ヘッド用コア) 12 第一のフェライト部材 14 第二のフェライト部材 16 コイル巻線用孔 22 トラック部 26,28 空気ベアリング部 30 コアポール部 32 非磁性材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一のフェライト部材と第二のフェライ
    ト部材が突合せ接合されてコイル巻線用孔を有する環状
    の閉磁路が形成されると共に、それら第一のフェライト
    部材と第二のフェライト部材の間に跨がって磁気記録媒
    体に対する摺動面が形成された、前記第一のフェライト
    部材にコイルが装着される磁気ヘッド用コアにおいて、 前記第一のフェライト部材における前記コイル巻線用孔
    の内周側及び外周側の少なくとも一方の側に、前記コイ
    ルの装着部位の全長に亘って延びる非磁性材を固着し、
    且つ該非磁性材における前記磁気記録媒体側の面を、前
    記摺動面よりも該磁気記録媒体から遠い距離に位置せし
    めて、該摺動面上に露呈しないようにしたことを特徴と
    する磁気ヘッド用コア。
JP5185467A 1993-06-28 1993-06-28 磁気ヘッド用コア Pending JPH0714115A (ja)

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