JPH07140379A - 内視鏡対物レンズ - Google Patents
内視鏡対物レンズInfo
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- JPH07140379A JPH07140379A JP5283618A JP28361893A JPH07140379A JP H07140379 A JPH07140379 A JP H07140379A JP 5283618 A JP5283618 A JP 5283618A JP 28361893 A JP28361893 A JP 28361893A JP H07140379 A JPH07140379 A JP H07140379A
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Abstract
く、かつイメージサークルの大きい内視鏡対物レンズを
得ること。 【構成】 全体として正のパワーを持つ、複数のレンズ
からなる第1レンズ群と、全体として負のパワーを持つ
第2レンズ群とからなること;第1レンズ群中の物体側
の第1レンズが負レンズであること;及び、次の条件式
(1)、(2)及び(3)を満たす内視鏡対物レンズ。 (1)0.6<fF /f<1.0 (2)−6.0<fS /f<−1.0 (3)1.0<LD/f<4.0 但し、 fF :第1レンズ群の焦点距離f、 fS :第2レンズ群の焦点距離f、 f: レンズ全系の焦点距離、 LD:レンズ全長とバックフォーカスの和。
Description
レンズに関する。
に視野角を大きくする目的で、物体側の第1レンズ群と
して1枚の負レンズ、または全体として負のパワーを持
つレンズ群を配し、その後に全体として正のパワーを持
つレンズ群を配した構造をとることが多い。これは、い
わゆるレトロフォーカス型のレンズ構成であり、第1レ
ンズ群を射出した光束は必然的に発散光となり、第1レ
ンズ前面から像面までの長さも一般的に長いものとな
る。
入するものであり、また工業用内視鏡も操作性などの観
点から、できる限りサイズを小さくすることが要求され
る。従って、対物レンズ自体もできる限り、径及び全長
を小さくすることが望ましい。ところがこれまでの内視
鏡対物レンズは、上述のような構成上の理由から、コン
パクト化には限界があった。
サイズの小型化のためにCCDの小型化が進んでいる。
電子内視鏡の場合は、CCD受光面の中心と対物レンズ
の光軸との機械的ズレを見込んで、予め対物レンズのイ
メージサークルをズレ量分大きめに設計しておくのが普
通である。そして、このズレ量はCCDのサイズに殆ど
無関係なので、CCDのサイズが小さいほどズレ量とし
て見込む余裕分の割合は大きくなる。
対物レンズのイメージサークルも2.4mm必要であ
り、仮にズレ量を0.1mmと見込むと、レンズに必要
なイメーサークルは2.6mmとなり、割合としては
0.2/2.4=8.3%である。一方、対角長1.3
mmのCCDについては0.2/2.4=15.4%と
なり、対物レンズに対する仕様上の要求が厳しくなる。
比例して、対物レンズに要求されるイメージサークルが
小さくなるのではなく、相対的により大きいイメージサ
ークルが求められる。またレンズ全長に関しては、CC
Dの小型と共に短いものが要求されることは言うまでも
ない。
バーガラス等があり、これと対物レンズと物理的接触を
避けるため、対物レンズには長いバックフォーカスが要
求される。このカバーガラスの厚みはCCDのサイズと
は殆ど関係がないので、CCDサイズが小さいほど(す
なわち対物レンズの焦点距離が小さくなるほど)、相対
的により長いバックフォーカスが必要となり、設計上の
困難さが増す。
Dのサイズ小型化と共に、イメージサークルはより相対
的に大きく、かつレンズ全長はより短く、またバックフ
ォーカスは長くという仕様上二律背反的な要求を含んだ
対物レンズが要求されることとなる。
全長が短く(レンズ第1面から像面迄の長さが短く)、
バックフォーカスは長く、かつイメージサークルの大き
い内視鏡対物レンズを提供することを目的とする。
が得られるための条件を見出して完成されたものであ
る。本発明の内視鏡対物レンズは、全体として正のパワ
ーを持つ、複数のレンズからなる第1レンズ群と、全体
として負のパワーを持つ第2レンズ群とからなること;
第1レンズ群中の物体側の第1レンズが負レンズである
こと;及び、次の条件式(1)、(2)及び(3)を満
たすことを特徴としている。 (1)0.6<fF /f<1.0 (2)−6.0<fS /f<−1.0 (3)1.0<LD/f<4.0 但し、 fF :第1レンズ群の焦点距離、 fS :第2レンズ群の焦点距離、 f: レンズ全系の焦点距離、 LD:レンズ全長とバックフォーカスの和、である。
望ましい。 (4)−3.0<f1 /f<−0.8 但し、 f1 :第1レンズ群中の第1レンズの焦点距離、であ
る。
より順に、負レンズの第1レンズと、少なくとも1枚の
正レンズとを含むレンズ群から構成することができ、よ
り簡単には、1枚の負レンズと1枚の正レンズから構成
することができる。
なくとも1枚ずつの正レンズと負レンズを含むレンズ群
から構成することができ、より簡単には、1枚ずつの正
レンズと負レンズから構成することができる。さらに、
第2レンズ群に含まれる1枚ずつの正レンズと負レンズ
は、次の条件式(5)を満足する貼合せレンズから構成
することができる。 (5)0.4<|RB |/f<1.0 但し、 RB :貼合せ面の曲率半径、 である。さらにまた、この貼合せ面で貼り合わされる正
レンズと負レンズは、次の条件式(6)を満たすことが
より好ましい。 (6)0.1<nN −nP 但し、 nN :第2レンズ群中の貼合せレンズ中の負レンズの屈
折率、 nP :第2レンズ群中の貼合せレンズ中の正レンズの屈
折率、である。
ために、第1レンズ群中の第1レンズを負レンズとした
上で、全体として正のパワーを持つ第1レンズ群と、負
のパワーを持つ第2レンズ群とを物体側から順に配置し
た、いわゆるテレフォトタイプ、あるいはそれに近い構
成をとった点、及び第2レンズ群に負のパワーを持たせ
た点に特徴がある。
とはいえ、第1レンズを負レンズとしているため第1レ
ンズ群全体としての第2主点位置は後方に下がり、必ず
しもテレフォトタイプの効果が十分に発揮されるとは限
らない。しかし、第2レンズ群に負のパワーを付与する
ことにより、レンズ系全体の第2主点位置を前方に押し
出すことができ、焦点距離に対するレンズ全長の割合を
小さくすることができる。と同時に、このように構成す
ることにより、バックフォーカスも長くすることができ
る。
関する。レンズ全体がテレフォトタイプとしての効果を
出すためには、第1レンズ群のパワーがある程度強いこ
とが必要である。条件式(1)の上限を越えると、パワ
ーが弱すぎてテレフォトタイプの効果が出ない。下限を
越えるとパワーが強くなりすぎ、対応して第2レンズ群
の負のパワーも強くなりすぎて、高次の収差が発生する
と共に、ペッツバール和が小さくなりすぎて像面湾曲の
補正が困難となり、良好な性能を維持できない。また、
必要なバックフォーカスを確保することも困難となる。
関する。条件式(1)と共にレンズ全体の小型化に関す
る条件であり、この第2レンズ群のパワーもある程度強
くする必要がある。下限を越えるとパワーが弱くなりす
ぎて、レンズ全長を小さくする効果が現れない。逆に上
限を越えるとパワーが強くなりすぎて、球面収差、色収
差がオーバーとなり、かつペッツバール和が小さくなり
すぎて像面湾曲の補正が困難となり、性能が劣化する。
は、各レンズの厚みやレンズ間隔次第でレンズ全長はあ
る程度変動しうる。条件式(3)は、レンズの厚み、間
隔を適切に設定するための条件である。焦点距離に対し
てあまりにも全長を短くすると、レンズやレンズ枠の加
工が困難となったり、加工誤差の光学性能に対する影響
が大きくなりすぎるため、条件式(3)の下限条件が必
要である。上限を越えると、コンパクト化のためには好
ましくない。
ためには、条件式(4)を満足することが好ましい。条
件式(4)は、第1レンズ群中の第1レンズのパワーに
関する。上限を越えると第1レンズのパワーは強くなり
すぎ、バックフォーカスを長くするためには有効である
が、同時にレンズ全長も長くなるためコンパクト化のた
めには好ましくない。また、球面収差、色収差がオーバ
ーになるとともに、ペッツバール和が小さくなりすぎて
像面湾曲の補正が困難となる。下限を越えると逆にパワ
ーが弱くなりすぎて、長いバックフォーカスを確保する
ことが難しくなる。
は、第1レンズ群を負レンズの第1レンズと、少なくと
も1枚の正レンズとを含む全体として正のパワーを持つ
レンズ群から構成し、第2レンズ群を少なくとも1枚ず
つの正レンズと負レンズとから構成することが望まし
い。このように構成することによって、第1レンズ群、
第2レンズ群ともに、正、負レンズが最低1枚ずつ存在
することとなり、各群内で諸収差の発生がある程度打ち
消され、レンズ系全体で諸収差、とくに倍率色収差を高
度に補正することが可能となる。
おかつ良好な光学性能を維持するためには、第1レンズ
群を物体側より順に1枚の負レンズと1枚の正レンズで
構成し、第2レンズ群を1枚ずつの正レンズと負レンズ
とから構成することが望ましい。この4枚構成とするこ
とでレンズ全長を最小限に押さえることができる。また
光学性能的にも、大きい視野角を確保した上で、像面湾
曲、非点収差、色収差などの諸収差を必要最低限のレベ
ルで維持することが可能である。
く、発生する諸収差も焦点距離が短い程小さくなる傾向
があるが、それでも像面湾曲、非点収差、色収差の補正
には留意する必要がある。内視鏡に用いられるファイバ
ーの径や、電子内視鏡に使用されるCCDのピクセルサ
イズが小さくなって、対物レンズに対しより高い性能が
要求される場合には、これらの収差、特に色収差を高度
に補正しなければならない。そのためには、第2レンズ
群に含まれる1枚ずつの正レンズと負レンズを貼合せレ
ンズとなし、次の条件式(5)を満足することが好まし
い。 (5)0.4<|RB |/f<1.0 但し、 RB :貼合せ面の曲率半径、である。
の硝材の屈折率に関し、次の条件式(6)を満足するこ
とが好ましい。 (6)0.1<nN −nP 但し、 nN :第2レンズ群中の貼合せレンズ中の負レンズの屈
折率、 nP :第2レンズ群中の貼合せレンズ中の正レンズの屈
折率、である。
例1〜6はいずれも、第1レンズ群11が絞Sを挟んだ
第1負レンズ11−1と正レンズ11−2とからなり、
第2レンズ群12が負レンズ12−1と正レンズ12−
2の貼り合わせレンズからなっている。第2レンズ群1
2の後には、2枚の平行平面板を貼り合わせたCCDの
カバーガラス13が位置している。カバーガラス13を
必要としない設計の場合にも、本発明は同様に適用可能
である。
例のレンズ構成図である。このレンズ系の具体的数値デ
ータを表1に示し、諸収差を図2に示す。諸収差図中、
SAは球面収差、SCは正弦条件、d線、g線、c線
は、それぞれの波長における、球面収差によって示され
る色収差と倍率色収差、Sはサジタル、Mはメリディオ
ナルを示している。
点距離、ωは半画角、fBはバックフォーカス、Rはレン
ズ各面の曲率半径、Dはレンズ厚もしくはレンズ間隔、
Nはd線に対する屈折率、νはアッベ数を示す。
レンズの実施例2のレンズ構成図である。このレンズ系
の具体的数値データを表2に示し、その諸収差を図4に
示す。
レンズの実施例3のレンズ構成図である。このレンズ系
の具体的数値データを表3に示し、その諸収差を図6に
示す。
レンズの実施例4のレンズ構成図である。このレンズ系
の具体的数値データを表4に示し、その諸収差を図8に
示す。
レンズの実施例5のレンズ構成図である。このレンズ系
の具体的数値データを表5に示し、その諸収差を図10
に示す。
する値を表6に示す。
施例5の数値は、いずれも条件式(1)ないし(6)を
満足している。また、本発明の内視鏡対物レンズは、諸
収差が比較的よく補正されている。
ンズ全長が短く、バックフォーカスは長く、かつイメー
ジサークルの大きい内視鏡対物レンズが得られる。
を示すレンズ構成図である。
を示すレンズ構成図である。
を示すレンズ構成図である。
を示すレンズ構成図である。
を示すレンズ構成図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 全体として正のパワーを持つ、複数のレ
ンズからなる第1レンズ群と;全体として負のパワーを
持つ第2レンズ群と;からなり、 第1レンズ群中の物体側の第1レンズが負レンズであ
り、 かつ下記の条件式(1)、(2)及び(3)を満たす内
視鏡対物レンズ。 (1)0.6<fF /f<1.0 (2)−6.0<fS /f<−1.0 (3)1.0<LD/f<4.0 但し、 fF :第1レンズ群の焦点距離、 fS :第2レンズ群の焦点距離、 f: レンズ全系の焦点距離、 LD:レンズ全長とバックフォーカスの和。 - 【請求項2】 請求項1において、さらに下記の条件式
(4)を満たす内視鏡対物レンズ。 (4)−3.0<f1 /f<−0.8 但し、 f1 :第1レンズ群中の第1レンズの焦点距離。 - 【請求項3】 請求項1または2において、上記第1レ
ンズ群が、物体側より順に、負レンズの第1レンズと、
少なくとも1枚の正レンズとを含み、上記第2レンズ群
が、少なくとも1枚ずつの正レンズと負レンズを含む内
視鏡対物レンズ。 - 【請求項4】 請求項3において、上記第1レンズ群
が、物体側より順に、1枚の負レンズと1枚の正レンズ
とからなり、上記第2レンズ群が、1枚ずつの正レンズ
と負レンズからなっている内視鏡対物レンズ。 - 【請求項5】 請求項3または4において、第2レンズ
群に含まれる1枚ずつの正レンズと負レンズが貼合せレ
ンズからなり、下記条件式(5)を満たす内視鏡対物レ
ンズ。 (5)0.4<|RB |/f<1.0 但し、 RB :貼合せ面の曲率半径。 - 【請求項6】 請求項5において、貼合せ面で貼り合わ
される正レンズと負レンズは、下記条件式(6)を満た
す内視鏡対物レンズ。 (6)0.1<nN −nP 但し、 nN :第2レンズ群中の貼合せレンズ中の負レンズの屈
折率、 nP :第2レンズ群中の貼合せレンズ中の正レンズの屈
折率。
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