JPH07139047A - コンクリート打ち継ぎ部分の止水工法 - Google Patents
コンクリート打ち継ぎ部分の止水工法Info
- Publication number
- JPH07139047A JPH07139047A JP5285126A JP28512693A JPH07139047A JP H07139047 A JPH07139047 A JP H07139047A JP 5285126 A JP5285126 A JP 5285126A JP 28512693 A JP28512693 A JP 28512693A JP H07139047 A JPH07139047 A JP H07139047A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- band
- water
- reaction
- placing joint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
- Building Environments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 地下常水面下にあるコンクリート構造物の打
ち継ぎ部分の止水を確実に行なえるようにする。 【構成】 コンクリート床１と壁２の打ち継ぎ部分に、
コンクリートの余剰水と反応して止水効果を発生する反
応止水帯５を設置し、反応止水帯５の各構成物質がもつ
反応特質物がコンクリートの打ち継ぎ面の空隙を埋め固
めて止水の働きをする。
ち継ぎ部分の止水を確実に行なえるようにする。 【構成】 コンクリート床１と壁２の打ち継ぎ部分に、
コンクリートの余剰水と反応して止水効果を発生する反
応止水帯５を設置し、反応止水帯５の各構成物質がもつ
反応特質物がコンクリートの打ち継ぎ面の空隙を埋め固
めて止水の働きをする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリート打ち継
ぎ部に漏水が起きることを防止する止水工法に関する。
ぎ部に漏水が起きることを防止する止水工法に関する。
【０００２】
【従来の技術】鉄筋コンクリート構造の地下室を地下常
水面下につくる時、この地下常水面下にコンクリート打
ち継ぎ部分が位置すると、コンクリート打ち継ぎ面の収
縮等により打ち継ぎ面に微細な隙間が生じ、この隙間か
ら漏水を起こしやすく、これを防ぐため従来はゴム製止
水板や塩ビ製止水板及び鉄板製止水板をコンクリート打
ち継ぎ面に埋め込み、止水の働きをさせてきた。
水面下につくる時、この地下常水面下にコンクリート打
ち継ぎ部分が位置すると、コンクリート打ち継ぎ面の収
縮等により打ち継ぎ面に微細な隙間が生じ、この隙間か
ら漏水を起こしやすく、これを防ぐため従来はゴム製止
水板や塩ビ製止水板及び鉄板製止水板をコンクリート打
ち継ぎ面に埋め込み、止水の働きをさせてきた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の止水
板の取付方法は、止水板を打ち継ぎ部で接する各々のコ
ンクリート面に埋め込むように設置する為、鉄筋やコン
クリート内の埋設材料が障害になり取付が困難な場合が
度々起きた。
板の取付方法は、止水板を打ち継ぎ部で接する各々のコ
ンクリート面に埋め込むように設置する為、鉄筋やコン
クリート内の埋設材料が障害になり取付が困難な場合が
度々起きた。
【０００４】そこでこの発明の課題は、コンクリート打
設時に打ち継ぎ面に挾み込むだけで漏水を確実に止める
ことができるコンクリート打ち継ぎ部分の止水工法を提
供することにある。
設時に打ち継ぎ面に挾み込むだけで漏水を確実に止める
ことができるコンクリート打ち継ぎ部分の止水工法を提
供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、コンクリート打込み時にコンク
リート打継ぎ部分に反応止水帯を設ける構成を採用した
ものである。
するため、この発明は、コンクリート打込み時にコンク
リート打継ぎ部分に反応止水帯を設ける構成を採用した
ものである。
【０００６】
【作用】コンクリートの打設時に、反応止水帯を打ち継
ぎ面に設置してコンクリートを打設すると、反応止水帯
はコンクリートからのセメントの溶出液との接触で粘性
を増し、膨潤変化後に固形化することにより、コンクリ
ートの打ち継ぎ面の空隙を埋め固め、打ち継ぎ面からの
漏水の発生を防止する。
ぎ面に設置してコンクリートを打設すると、反応止水帯
はコンクリートからのセメントの溶出液との接触で粘性
を増し、膨潤変化後に固形化することにより、コンクリ
ートの打ち継ぎ面の空隙を埋め固め、打ち継ぎ面からの
漏水の発生を防止する。
【０００７】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
て説明する。
【０００８】図１Ａは、コンクリート打ち継ぎ部分の止
水工法を示し、コンクリート床１と壁２とのコンクリー
ト打ち継ぎ部分３が地下常水面４よりも下方に位置し、
この打ち継ぎ部分３のコンクリート床１上にセメント溶
出液と反応する反応止水帯５を釘６の打止めによって予
め設置し、この後、壁２を構成するコンクリートを打設
し、反応止水帯５をコンクリート内に埋設する。なお、
図中８は横矢板又は土留壁である。
水工法を示し、コンクリート床１と壁２とのコンクリー
ト打ち継ぎ部分３が地下常水面４よりも下方に位置し、
この打ち継ぎ部分３のコンクリート床１上にセメント溶
出液と反応する反応止水帯５を釘６の打止めによって予
め設置し、この後、壁２を構成するコンクリートを打設
し、反応止水帯５をコンクリート内に埋設する。なお、
図中８は横矢板又は土留壁である。
【０００９】上記反応止水帯５の構成物質配合例を表１
に示す。
に示す。
【００１０】
【表１】
【００１１】上記反応止水帯５は、表１に示した物質を
配合して混練することにより粘土状となり、図１Ｂの如
く、保形のために、寒冷紗を用いた筒体７内に詰め、必
要とするサイズの帯状や軸状に形成されている。
配合して混練することにより粘土状となり、図１Ｂの如
く、保形のために、寒冷紗を用いた筒体７内に詰め、必
要とするサイズの帯状や軸状に形成されている。
【００１２】反応止水帯５は、粘土状であるため、可撓
性に優れ、打ち継ぎ部分に鉄筋やコンクリート内の埋設
材料が存在してもこれを簡単に避けて設置することがで
きる。
性に優れ、打ち継ぎ部分に鉄筋やコンクリート内の埋設
材料が存在してもこれを簡単に避けて設置することがで
きる。
【００１３】コンクリート打ち継ぎ部分３の止水を行な
うには、図１Ａに示したように、壁用コンクリートの打
設前にこの反応止水帯５をコンクリート床１上の打ち継
ぎ面に釘６で止めて設置し、壁用コンクリートを打ち継
ぎ面に打設すると、この止水帯５はコンクリートからの
セメントの溶出液との接触で粘性を増し、打ち継ぎ面を
覆う。又、コンクリート打設時の水和反応による収縮が
原因の打ち継ぎ面の空隙に対しては膨潤変化しその隙間
を埋める。
うには、図１Ａに示したように、壁用コンクリートの打
設前にこの反応止水帯５をコンクリート床１上の打ち継
ぎ面に釘６で止めて設置し、壁用コンクリートを打ち継
ぎ面に打設すると、この止水帯５はコンクリートからの
セメントの溶出液との接触で粘性を増し、打ち継ぎ面を
覆う。又、コンクリート打設時の水和反応による収縮が
原因の打ち継ぎ面の空隙に対しては膨潤変化しその隙間
を埋める。
【００１４】その後のコンクリートの収縮挙動による打
ち継ぎ面の隙間に対しては、反応止水帯５の構成物質の
一つである硅酸物質微粉末が浸透水により、コンクリー
トから溶出したアルカリ水溶液と反応し、水に不溶性の
物質を作り、打ち継ぎ面のコンクリートを密実にし、ま
た板状結晶含有粘土鉱物も上述のアルカリ水溶液により
ゼリー状から固形化して隙間を埋めていく。
ち継ぎ面の隙間に対しては、反応止水帯５の構成物質の
一つである硅酸物質微粉末が浸透水により、コンクリー
トから溶出したアルカリ水溶液と反応し、水に不溶性の
物質を作り、打ち継ぎ面のコンクリートを密実にし、ま
た板状結晶含有粘土鉱物も上述のアルカリ水溶液により
ゼリー状から固形化して隙間を埋めていく。
【００１５】他に止水帯５の構成物質の一つであるエチ
レン酢酸ビニルエマルジョンは、セメントの水和反応で
水を吸い取られ、脱水乾燥され、接着性のあるポリマー
フィルムを形成し、セメントと骨材や水和反応によって
生成された物質と強固に結合し、防水効果を発揮する。
レン酢酸ビニルエマルジョンは、セメントの水和反応で
水を吸い取られ、脱水乾燥され、接着性のあるポリマー
フィルムを形成し、セメントと骨材や水和反応によって
生成された物質と強固に結合し、防水効果を発揮する。
【００１６】このように、反応止水帯５の各構成物質が
もつ反応特質物がコンクリートの打ち継ぎ面の空隙を埋
め固めて止水の働きをする。
もつ反応特質物がコンクリートの打ち継ぎ面の空隙を埋
め固めて止水の働きをする。
【００１７】なお、図示実施例では、止水防止をコンク
リート床１と壁２の打ち継ぎ部分に施工したが、地下常
水面下のコンクリート壁の堅の打ち継ぎにも使用でき
る。
リート床１と壁２の打ち継ぎ部分に施工したが、地下常
水面下のコンクリート壁の堅の打ち継ぎにも使用でき
る。
【００１８】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、地下
常水面下のコンクリート構造物の打ち継ぎ面に反応止水
帯を設置することにより、その時々の凝結硬化や温度変
動による打ち継ぎ面のコンクリートの挙動に対応した作
用を生み、漏水を止めることができる。
常水面下のコンクリート構造物の打ち継ぎ面に反応止水
帯を設置することにより、その時々の凝結硬化や温度変
動による打ち継ぎ面のコンクリートの挙動に対応した作
用を生み、漏水を止めることができる。
【００１９】また、反応止水帯は、可撓性を有するた
め、打ち継ぎ面に鉄筋や埋設材料が存在してもこれを簡
単に避けることができ、設置作業が簡単に能率よく行え
る。
め、打ち継ぎ面に鉄筋や埋設材料が存在してもこれを簡
単に避けることができ、設置作業が簡単に能率よく行え
る。
【図１】（Ａ）は打ち継ぎ部分の止水工法を示す縦断面
図、（Ｂ）は反応止水帯の斜視図
図、（Ｂ）は反応止水帯の斜視図
１ コンクリート床 ２ 壁 ３ コンクリート打ち継ぎ部分 ５ 反応止水帯
Claims (1)
- 【請求項１】 コンクリート打込み時にコンクリート打
継ぎ部分に反応止水帯を設けることを特徴とするコンク
リート打ち継ぎ部分の止水工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5285126A JPH07139047A (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | コンクリート打ち継ぎ部分の止水工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5285126A JPH07139047A (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | コンクリート打ち継ぎ部分の止水工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07139047A true JPH07139047A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=17687456
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5285126A Pending JPH07139047A (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | コンクリート打ち継ぎ部分の止水工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07139047A (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5422922A (en) * | 1977-07-19 | 1979-02-21 | Takenaka Komuten Co | Water stop for concrete structure |
| JP4110809B2 (ja) * | 2002-03-20 | 2008-07-02 | 松下電工株式会社 | 放電灯点灯装置 |
-
1993
- 1993-11-15 JP JP5285126A patent/JPH07139047A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5422922A (en) * | 1977-07-19 | 1979-02-21 | Takenaka Komuten Co | Water stop for concrete structure |
| JP4110809B2 (ja) * | 2002-03-20 | 2008-07-02 | 松下電工株式会社 | 放電灯点灯装置 |
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