JPH07137020A - 孔を有する固形ブロック成形用中子 - Google Patents
孔を有する固形ブロック成形用中子Info
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- JPH07137020A JPH07137020A JP13432694A JP13432694A JPH07137020A JP H07137020 A JPH07137020 A JP H07137020A JP 13432694 A JP13432694 A JP 13432694A JP 13432694 A JP13432694 A JP 13432694A JP H07137020 A JPH07137020 A JP H07137020A
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Abstract
に効率良く、経済的に製造可能とする成形用中子を提供
する。 【構成】 製作する固形ブロックに設ける孔の長さと同
等又はそれ以上の高さを有する弾性体Bが該弾性体より
硬質の適宜形状材Aと併用して設けられ、前記弾性体B
が外側に一部以上露出している、孔を有する固形ブロッ
ク成形用中子。 【効果】 打設コンクリートミルクまたは粘土ミルクが
硬化するまでの間に、貫通孔の部分及び貫通孔間を含む
全体にわたって中子の変形がなく、孔を有する固形ブロ
ックを精度よく製造でき、打設コンクリートミルクまた
は粘土ミルクが硬化後、中子の抜き取りに際し孔と抜き
取る中子の軸心方向が一致しなくても弾性体の収縮性と
適宜形状材の表面に施した離型剤の効果による滑り性に
より迅速、的確かつ円滑に型抜きが可能となる。
Description
トブロック、粘土ブロック等の固形ブロックの当該孔の
成形を効率的に行うための中子に関するものである。
ックを良好な作業性、高い生産性の下に製造することを
目的とした金型の提案はある。第一例として、たとえば
側溝用蓋の製作に適した成形用金型が実公平1−406
48号公報により提案されている。この成形用金型は、
流し込んだコンクリートが硬化後、金型を抜き取るに際
して中子の軸方向が若干傾いても型抜きの抵抗が常に小
さく、円滑に抜取り作業が実施でき、中子によるコンク
リートブロックの開口周縁の欠損の発生のおそれをなく
すことを目的としている。
あり、得られる貫通孔の断面形状も台形である。したが
って、流し込んだコンクリートが硬化後、金型を抜き取
る方向は中子と硬化したコンクリートの貫通孔との隙間
が拡大される方向である。
蓋である場合は、貫通孔も排水と共に流れ込んだ小石が
流下し易いことから、下方が拡大していることが望まし
く問題にならないが、貫通孔の断面形状が全体にわたっ
て同じ大きさで同じ形状のときは、流し込んだコンクリ
ートが硬化後、金型を抜き取るに際して中子の軸方向が
若干傾いても型抜きの抵抗が大きくなり、円滑な抜取り
作業が実施できず、中子によるコンクリートブロックの
開口周縁の欠損は避けられない。また、この金型の場
合、金型の製造に要する型自体のコストが割高なため、
量産する場合の経費の低減化が難しい。
8号公報により提案されているコンクリート製品の孔成
形用抜き型は、錐体状の形状であり、中子の縦断面の幅
を上下同じにできない欠点があることと、またウレタン
ゴム部材に形成した中子をアルコール類等の液に長時間
浸入させるため、時間的制約を伴うという欠点があるこ
とが挙げられる。
ルバートの製造や貫通孔を有する消波ブロック等の型を
例に挙げると、まずボックスカルバート成形用金型の中
子の場合、例えば従来の型が特公平4−47374号の
第4図に示されている。この場合、中子を深さ方向に分
割した型を一体にした状態にあり、抜取りに際し一部を
外し次に分割したもう一方の中子を順番に抜き取る方法
である。この方法の場合、中子の金型の構造に要する製
造費の問題、抜取りに要する手間の問題があり、得られ
る製品の高コストに結びつく要因がある。
る金型の中子の場合、現状では例えば円形の貫通孔を例
にとると、筒状の金型をテーパー状にして引き出す方法
と、次に筒状の金型の深さ方向に数個のパーツに分割し
て抜き取る方法がある。かかる二例の場合、前者は抜取
り作業の際コンクリートの半硬化時に一度ショックを加
え、更に完全硬化後抜き取る二度の手間を要し、容易に
離型されない欠点がある。また後者の場合、セットした
り外したりする作業の手間に加え、型が変形し各パーツ
を止める孔位置がずれる等の欠点がある。
現行の多くの孔を有するコンクリートブロック成形用中
子や、ボックスカルバート成形用中子等の構造による欠
点を改善し、高い生産性の下に効率良く、経済的に、優
美に製造可能とすることを課題とするものである。
め、本発明の孔を有する固形ブロック成形用中子は、製
作する固形ブロックに設ける孔の長さと同等又はそれ以
上の高さを有する弾性体が該弾性体より硬質の適宜形状
材と併用して設けられ、前記弾性体が外側に一部以上露
出していることを特徴とする。
ことにより、型抜きの際に弾性体が変形し、容易に離型
が行われる。
詳細に説明する。基本的な形状の中子の例として、まず
図1〜図3は、中子の各形状による基本構造を斜視図で
示すものである。
方を適宜形状材Aとの関係で説明すると、平面図の形状
が四角形、五角形、六角形等の多角形の場合は、図1
(ロ),(ハ),図2(ロ),(ハ),(ニ)に示すよ
うに対角線に弾性体Bを設けるとよいが、三角形、五角
形の形状のものは、図1(イ),図2(イ)に示すよう
に、中子の内側で折れ曲がる設け方をしてもよい。円形
の場合は、図1(ニ),(ホ)に示すように、中心を基
準に適宜形状材を複数個に分割して設けるとよい。図2
(ニ)に示す星形の場合は、弾性体Bを多角形の場合と
同じく中心に放射線状に設ける。図3(イ)に示すひょ
うたん形の場合は、中心部を縦に分割して同じく設けれ
ばよい。図3(ロ)に示すアメーバ形状の場合は、ひょ
うたん形と同じ要領で分割して弾性体Bを設ければよ
い。
体Bを設けた間の適宜形状材に切り込みCを深さ方向に
入れて離型時に中子が分離するようにするとよい。ま
た、図5に示す(イ)、(ロ)は、弾性体が外側に一部
だけ露出した中子を示し、両端の各形状材が弾性体Bを
介して分割されている状態である。
された中子の両側にやや硬度が大きい合成樹脂製の板か
らなる形状材Aを固着した例、図6(ロ)はさらに弾性
体Bの中心に硬質の芯材Dを設けた例を示している。
宜形状材Aが弾性体Bの方向に、または外側の方向にテ
ーパ状になるようにし、本図以外の他の形状の中子にお
いても同様のことであり、適宜に応じ弾性体を設ける中
子の構造である。なお、以上の中子等を用いて多孔を成
形する場合は基盤を用いて型を形成する。
の中子について説明する。図7、図8、図9は中子の横
断面を示し、図10は外枠に内接する時の状態を表す斜
視図を示すものであり、基本的に図1(ロ),(ハ),
(ニ)及び図5(ロ)の中子の場合と構造が同様で、対
角線に弾性体を設けた状態の中子である。
コンクリートの圧力が大きい時は弾性体3を設けて、該
圧力の収縮変形に備える。さらに弾性体2を離型時の型
の収縮の度合いに応じ適度な収縮を保つため、弾性体2
を発泡部材で形成する場合には、発泡倍率や発泡部材の
量によって調節して設けるようにする。ワイヤー4は型
の抜き取り時、抜き方向に引く際、型本体の各形状材6
がそれぞれ可動自由にわずかに上下左右に動くように設
けたと同時に、型本体の各形状材6が各々一定の幅以上
離れないように設けたものである。このワイヤー4は例
えば強いひも状の繊維状のものでもよく、離型時に各形
状材6が上下左右に可動自由になる部材ならば何ら制限
されるものではない。
生する際、弾性体1,2,3が膨張変形するのを防止す
るためのものであり、また中子を外枠の型、図10の外
枠9にセットして中子端部に蓋(空洞部5に連通する貫
通孔を設ける)をする際は、ボルト7に固設すると中子
全体が変形歪みがなく安定した中子を形成することがで
きる。最後にコンクリートの硬化後、抜き取りに際し、
型本体の各形状材6をそれぞれバランスのとれた位置に
数ケ所ワイヤー等を掛け、抜き取ると中子が一体のまま
効率的にスムーズに作業が運ばれる状態となり、中子の
構造自体の簡略化と共に作業全体にわたり合理化されコ
ストの低減化に結びつく結果となるものである。
の作用について説明する。まず、図1〜図6に示す基本
構造の中子を中心に述べると、型の抜き取りに際し、抜
き取る方向にその応力に耐える部材が必要であり、中子
の深さ方向に応力を持つ部材を使用した、例えば硬質ウ
レタンゴムで成形した図1(イ)に示す適宜形状材Aを
用いることにより問題に備えることができる。さらに、
適宜形状材Aを所定形状にして弾性体Bと併用すること
により、形状維持の役割をもたせ、基盤または蓋にセッ
トすることにより更にその効果を増すことができる。
打設コンクリートの圧力に対して応力を備え、歪み変形
することなく抜き取り作業に備えた充実安定した中子を
形成することができる。
て収縮、復元し当該圧力に変形しない程度の、例えば発
泡ゴムやポリエチレンフォーム等の発泡部材を使用す
る。また、適宜形状材を弾性体と併用して弾性体が外側
部に一部以上露出した状態にすることにより、型抜き時
ショックを中子に与えた時、内側方向に適宜形状材がわ
ずかに移動し、硬化したコンクリートとの間に、より良
好に隙間を作り、離型が行われる。なお、弾性体の露出
部に樹脂等の薄い膜をコーティングしてコンクリートの
付着を防ぐ対策を用いると、弾性体の耐久性、離型性の
効果を増すことができる。また大型の中子の場合、弾性
体の外側露出部の面積が広い場合は硬質の板状材を弾性
体の露出部が少し残る状態にして設けると同様の効果が
あるので場合によって設けるようにする。
合、分割された各々の適宜形状材に各々の押す力が加わ
り、適宜形状材が弾性体の方向により移動し易い押し出
し具を使用するとより効果的である。
木工事用の穴を形成する中子、図9,図10に示すボッ
クスカルバート成形用中子の作用について説明すると、
本中子の場合も上記中子の作用と同様であり、特に打設
コンクリートの圧力が大きいため、型本体の全体の支持
力を上記構造に示したように強く保つ構造とするので、
歪み変形がなく耐久性が保持され、中子の抜き取りに際
しても適度な弾性体の収縮により離型が行われる。な
お、土木工事に用いる打設コンクリート孔成形用型や消
波ブロックの貫通孔用中子においても上記中子と同じ構
造であり、同様の作用が生じるものである。
リート曲面板について説明すると、前記説明で構成され
た中子を多数設けた、例えば弾性ゴムシートの基盤は図
12に示すように筒状に二重のシートを構成し、内部に
例えばコンパネ材の平板を着脱可能に取り付け、このよ
うにセットされたものを一区画の型とする。次に量産す
るに当たり、図13に示すように縦方向に型をたくさん
重ねて多重とし、外枠で固定し型を組み立てた後、上部
からコンクリートミルクを打設する。離型に際しては、
基盤二重シート内の硬質板を外した後、例えば木片等の
硬質部材で中子を押して離型すればよい。
パネ材に替え、曲面硬質板をセットすることにより型が
曲面に沿う形状となり、量産の場合は同様に型を縦方向
に重ね多重となし、それぞれの型を両端から押圧して中
子と基盤の間に隙間ができないようにする。
鋼を作った後、ガイド具を用いて配筋すると型が多重の
場合、縦方向になっても位置移動がなく良好に作業がで
きる。図14の曲面板の鉄筋を溶接する際は、その曲面
の形と同じ形状の鉄板を用いその曲面に沿って溶接する
と、出来た鉄筋も同じ形状の曲面となる。なお、粘土ミ
ルクの打設に際しては、鉄筋は必要ないが、離型は粘土
ミルクが乾燥しすぎると収縮の度合いが大きくなるので
半乾燥時に離型するようにする。なお、粘土成形の場合
は乾燥面の広い図11に示す平板用の型がふさわしい。
また、離型剤についてはコンプレッサー等で霧状にでき
るものが作業性が良い。
より硬質の適宜形状材を設けた中子を使用した時、打設
した適量のコンクリートミルクまたは粘土ミルクの圧力
出端変形せず、打設した適量のコンクリートミルクまた
は粘土ミルクの圧力を超える圧力には収縮変形し、該圧
力を除くと原型に復元する弾性を有するものを指し、具
体的には天然ゴム、合成ゴムの発泡ゴムまたはポリエチ
レンフォームやウレタンフォーム等の合成樹脂の発泡
材、あるいは貫通孔を複数設けたゴムやランダムな空隙
を有する細い繊維状ゴムの集合体等の弾性体を言い、前
述したように同様の性質を有する部材であれば同様に使
用できるものであり、何ら以上あげた部材に制限される
ものではない。
当該弾性体よりも硬質の部材を指し、打設コンクリート
ミククまたは粘土ミルクの圧力で変形しない的度の応力
備えた部材、例えば合成ゴム、硬質ウレタンゴム、天然
ゴムの部材やFRP、アクリル、硬質塩化ビニル、ポリ
プロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂または金属の部
材を指し、以上のような弾性部材を単独で使用する場
合、また硬質部材を単独で使用する場合、または両者を
併用して使用する場合、いずれを用いてもよく、場合に
よって使い分けると効果的である。また、その厚みは中
子の高さによって異なる打設したコンクリートミルクま
たは粘土ミルクの圧力によって変形しない厚み、例えば
1mm程度の厚みを基準に確認決定すればよい。
体の形状を指し、デザインによる色々な形状に形成した
形を言い、また型を軽量にするため中空にしたりあるい
は強度を増し補強するため部材を組み合わせた形状等を
指し、適宜に応じて使用する部材を言う。
トする方法は、基盤に接着剤で接着する方法、焼き付け
る方法、基盤下面下から中子に連通するビスまたはボル
ト・ナットで螺着する方法、基盤に設けた孔に所定の高
さを確保して中子を上下可動できるように埋設する方法
等の何れを用いてもよい。上記した基盤に用いる材料は
上記した中子の各種の固着方法に伴う接着性、固着力、
成形性等を有するゴムまたは合成樹脂等の弾性体あるい
は硬質材が使用できる。また単独孔の場合も基盤や蓋を
設ける場合、中子に応じて適宜部材を選択する。
手段を使用するので、打設コンクリートミルクまたは粘
土ミルクが硬化するまでの間に、貫通孔の部分及び貫通
孔間を含む全体にわたって中子の変形がなく、孔を有す
る固形ブロックを精度よく製造でき、打設コンクリート
ミルクまたは粘土ミルクが硬化後、中子の抜き取りに際
し孔と抜き取る中子の軸心方向が一致しなくても弾性体
の収縮性と適宜形状材の表面に施した離型剤の効果によ
る滑り性により、コンクリートブロックや粘土ブロック
に設けた孔と中子の間には過大な接触抵抗の発生、壁及
び開口周縁の損傷を伴うことなく迅速、的確かつ円滑に
型抜きが可能となる。
例を示す正面図である。
の例を示す正面図である。
の一例を示す正面図である。
子の他の例を示す正面図である。
を示す斜視図である。
の型の例を示す斜視図である。
図である。
の型の例を示す斜視図である。
中子本体、7 ボルト、8 中子本体、9 外枠
Claims (1)
- 【請求項1】 製作する固形ブロックに設ける孔の長さ
と同等又はそれ以上の高さを有する弾性体が該弾性体よ
り硬質の適宜形状材と併用して設けられ、前記弾性体が
外側に一部以上露出していることを特徴とする、孔を有
する固形ブロック成形用中子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13432694A JP3404559B2 (ja) | 1993-06-17 | 1994-06-16 | 孔を有する固形ブロック成形用中子 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-172137 | 1993-06-17 | ||
JP17213793 | 1993-06-17 | ||
JP13432694A JP3404559B2 (ja) | 1993-06-17 | 1994-06-16 | 孔を有する固形ブロック成形用中子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07137020A true JPH07137020A (ja) | 1995-05-30 |
JP3404559B2 JP3404559B2 (ja) | 2003-05-12 |
Family
ID=26468459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13432694A Expired - Lifetime JP3404559B2 (ja) | 1993-06-17 | 1994-06-16 | 孔を有する固形ブロック成形用中子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3404559B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013096172A (ja) * | 2011-11-02 | 2013-05-20 | Sekisui Chem Co Ltd | 建築土木用発泡樹脂ブロック |
-
1994
- 1994-06-16 JP JP13432694A patent/JP3404559B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013096172A (ja) * | 2011-11-02 | 2013-05-20 | Sekisui Chem Co Ltd | 建築土木用発泡樹脂ブロック |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3404559B2 (ja) | 2003-05-12 |
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