JPH07136915A - 光学部品の研磨用保持皿 - Google Patents

光学部品の研磨用保持皿

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Publication number
JPH07136915A
JPH07136915A JP28222593A JP28222593A JPH07136915A JP H07136915 A JPH07136915 A JP H07136915A JP 28222593 A JP28222593 A JP 28222593A JP 28222593 A JP28222593 A JP 28222593A JP H07136915 A JPH07136915 A JP H07136915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
width
optical component
contact support
optical parts
Prior art date
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Pending
Application number
JP28222593A
Other languages
English (en)
Inventor
Shizuo Udagawa
静雄 宇田川
Hisashi Nakatsui
久 中津井
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学部品を支持するのに必要な支持面積を確
保した上で、しかも、接触支持面上の余剰接着剤の排除
を確実に行えるように、上記接触支持面の大きさ、幅を
工夫した、光学部品の研磨用保持皿を提供する。 【構成】 光学部品を受容する複数個の受容部2を備
え、研磨に際して、光学部品の周辺部を支持する各受容
部の接触支持面4に、貼り付け用ピッチなどの接着剤を
介して、光学部品を接着保持するようにした光学部品の
研磨用保持皿1において、受容部2における接触支持面
4は、受容部2内周縁から所要幅の溝条3を介して内側
に形成され、かつ、受容部の内外方向に関する幅を、研
磨に際して必要とされる支持面積が可及的に小さくなる
ように、狭く設定していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として、球面レン
ズ、非球面レンズなどの光学部品の研磨に際して使用す
る光学部品の研磨用保持皿に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような光学部品の研磨用保持
皿(通常、貼り付け皿、座ぐり皿として呼称される)
は、図4に示すように、半球面状の保持部101に円形
溝状の受容部を複数個、形成したもので、上記受容部の
内周縁には、所要幅の接触支持面102が形成され、更
に、その内側には深い中空溝孔103が形成されてい
る。そして、上記受容部に、例えば、非球面レンズなど
の光学部品104を装填するに際して、上記接触支持面
102上に、張り付け用ピッチなどの接着剤を塗り付
け、その上に光学部材104の下面を載せる。
【0003】このようにして、接触支持面102に保持
された光学部品104は、ピッチなどの接着剤の固化の
後で、研磨されるが、この研磨の際に、主として、接触
支持面の大きさに関係して、加工歪みを生じる。これ
は、被加工物としての光学部品104の直径(レンズ口
径)や肉厚にもよるが、例えば、口径35mmφのレン
ズ用受容部で、受容部内外方向に関する接触支持面の幅
が3mm〜10mm程度である従来の構造では、研磨精
度の許容値を上回ってしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような加工歪みの
発生原因には、次のような事項が確認される。即ち、接
触支持面上のピッチなどの接着剤の固化に際して、ピッ
チの収縮による応力で、光学部品が撓み、研磨面が歪む
と推定できる。そして、接触面側の光学部品の面を研磨
仕上げした際、外観不良が発生する虞がる。また、接触
支持面上に光学部品を載せた際、余剰接着剤が、受容部
内周と光学部品の外周との間隙、および、中空溝孔に十
分排出されず、接触支持面上に残り、接着剤層の厚さが
不均一となり、光学部品のセッティング精度が確保でき
ないため、その後の研磨工程で、誤差を生じる虞があ
る。そこで、本発明者らは、種々検討し、実験した結
果、以下に述べるような理想的な光学部品の研磨用保持
皿を案出した。
【0005】
【発明の目的】即ち、本発明は、光学部品を支持するの
に必要な支持面積を確保した上で、しかも、接触支持面
上の余剰接着剤の排除を確実に行えるように、上記接触
支持面の大きさ、幅を工夫した、光学部品の研磨用保持
皿を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
光学部品を受容する複数個の受容部を備え、研磨に際し
て、光学部品の周辺部を支持する各受容部の接触支持面
に、貼り付け用ピッチなどの接着剤を介して、光学部品
を接着保持するようにした光学部品の研磨用保持皿にお
いて、上記受容部における接触支持面は、受容部内周縁
から所要幅の溝条を介して内側に形成され、かつ、受容
部の内外方向に関する幅を、研磨に際して必要とされる
支持面積が可及的に小さくなるように、狭く設定してい
る。この場合、上記接触支持面の幅は、通常の面接触に
よる接触支持面の幅の5分の1ないし10分の1程度に
するとよい。また、接触支持面は、受容部の内外方向に
関して、複数条に形成されてもよい。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図1〜図3を参照
して具体的に説明する。図1には本発明の研磨用保持皿
1が示されており、これには、複数個の円形溝状の受容
部2が形成されている。この受容部2は、図2において
詳細に示すように、その内周縁から所要幅aの溝条3を
介して、幅の狭い接触支持面4を形成し、更に、その内
側に深い中空溝孔5を形成している。この場合、上記接
触支持面4の幅bは、通常の面接触による接触支持面の
幅の5分の1ないし10分の1程度になっている。例え
ば、直径が35mmφの非球面レンズ用の受容部で、上
記溝条3の幅aは2mm〜3mm程度、接触支持面4の
幅bは0.5mm〜1.0mm程度に設定するのであ
る。通常、研磨時間は20分位であり、また、研磨精度
も±0.01〜0.02となり、バラ付がなくなった。
これは、最大55mmφ位までの口径レンズに有効であ
る。
【0008】なお、本発明の研磨用保持皿1は、図3に
示すように、その接触支持面4を、受容部の内外方向に
関して、複数条になるように、即ち、この実施例では、
溝条6を介して、幅の狭い接触支持面(糸状接触面)
4’および4”(それぞれ、0.5mm〜1.0mm)
とに分離して、同心円状に形成してもよい。これは、研
磨の際に必要な接触保持面積の大きな、大口径レンズ、
天体望遠鏡用レンズなどの重い光学部品の受容部にも好
適である。
【0009】このような構成では、従来に比べて、面歪
みが少なくなり、光学部品の肉厚のバラ付きも少なくな
り、加工時における接触支持面からの光学部品の剥がれ
も少なくなった。特に注目できる点は、本発明の糸状接
触支持面の方が、従来の面接触の支持面より、接触面積
当りのピッチの接着力が増大していることで、これは余
剰ピッチが接触支持面上から十分に排出され、ピッチ層
厚が薄く均一になり、接触支持面に鉛直な方向の分子間
結合力が増大されるためと予想される。また、実務的に
は、保持皿の洗浄が仕易くなる点も本発明のメリットで
ある。
【0010】
【発明の効果】本発明は、以上の実施例に示すように、
光学部品を受容する複数個の受容部を備え、受容された
光学部品の、受容部とは反対の露出面の研磨に際して、
光学部品の周辺部を支持する各受容部の接触支持面に、
貼り付け用接着剤を介して、光学部品を接着保持するよ
うにした光学部品の研磨用保持皿において、上記受容部
における接触支持面は、受容部内周縁から所要幅の溝条
を介して内側に形成され、かつ、受容部の内外方向に関
する幅を、研磨に際して必要とされる支持面積が可及的
に小さくなるように、狭く設定しているので、光学部品
を支持するのに必要な支持面積を確保した上で、しか
も、接触支持面上の余剰接着剤の排除を確実に行えるか
ら、光学部品に関して、受容部側の光学部品の面の研磨
仕上がりの外観が良く、例えば、通常、30%もの外観
損傷があるのに対して、本発明では、これが1%以下と
なり、面歪のない優れた研磨が実現できる。そして、例
えば、従来から20%程度生じていた剥がれに関して
も、本発明では、これが1%以下になり、製品の歩留ま
りを向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断側面図である。
【図2】前記実施例の拡大縦断側面図である。
【図3】本発明の別の実施例の拡大縦断側面図である。
【図4】従来例の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 研磨用保持皿 2 受容部 3 溝条 4 接触支持面 5 中空溝孔 6 溝条

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学部品を受容する複数個の受容部を備
    え、研磨に際して、光学部品の周辺部を支持する各受容
    部の接触支持面に、貼り付け用接着剤を介して、光学部
    品を接着保持するようにした光学部品の研磨用保持皿に
    おいて、上記受容部における接触支持面は、受容部内周
    縁から所要幅の溝条を介して内側に形成され、かつ、受
    容部の内外方向に関する幅を、研磨に際して必要とされ
    る支持面積が可及的に小さくなるように、狭く設定して
    いることを特徴とする光学部品の研磨用保持皿。
  2. 【請求項2】 上記接触支持面の幅は、通常の接触支持
    面の5分の1ないし10分の1程度に狭く設定されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の光学部品の研磨用
    保持皿。
  3. 【請求項3】 上記接触支持面は、受容部の内外方向に
    関して、複数条に分割されていることを特徴とする請求
    項1に記載の光学部品の研磨用保持皿。
JP28222593A 1993-11-11 1993-11-11 光学部品の研磨用保持皿 Pending JPH07136915A (ja)

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JPH07136915A true JPH07136915A (ja) 1995-05-30

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