JP2000334647A - レンズ加工用治具およびこれを用いたレンズ加工方法 - Google Patents

レンズ加工用治具およびこれを用いたレンズ加工方法

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JP2000334647A JP11149065A JP14906599A JP2000334647A JP 2000334647 A JP2000334647 A JP 2000334647A JP 11149065 A JP11149065 A JP 11149065A JP 14906599 A JP14906599 A JP 14906599A JP 2000334647 A JP2000334647 A JP 2000334647A
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Atsushi Yano
敦 矢野
Fusao Kosoto
房雄 小曽戸
Toshimitsu Furuya
利光 古谷
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が簡単であって、しかもレンズ径の異な
るレンズに対応できる汎用型のレンズ加工用治具を実現
できる。 【解決手段】 平坦面からなるブロック皿10の上面1
0aに、ブロック13を放射状にビス止めすることによ
ってリブ状の突出部を設ける。ブロック皿10の上面1
0aに接着剤2によってレンズR1 を貼り付けるときに
は、各レンズR1の外周縁をブロック13に当接して位
置決めする。リセス皿等に比べて構造が簡単で、従って
安価であり、しかも、レンズ径の異なるレンズにそのま
ま対応できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ、ビデオあ
るいは半導体機器等の光学素子として用いるレンズを研
削・研磨加工するためのレンズ加工用治具およびこれを
用いたレンズ加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来カメラ、ビデオあるいは半導体機器
等の光学素子として用いるレンズの研削・研磨加工は、
図11に示すリセス皿と呼ばれるレンズ加工用治具に複
数個のレンズを貼り付けて加工する方法が一般的に知ら
れている。このリセス皿E0 は、その上面に複数のレン
ズR0 を貼り付けて保持し、粗研削、精研削、研磨の3
工程によって所望の形状精度と平面精度になるように加
工する。加工後は、リセス皿E0 から各レンズR0 を剥
して、洗浄等の後工程を経て、品質検査を行なう。
【0003】リセス皿E0 は、各レンズR0 を挿入する
ためのリセス穴110aを備え、各リセス穴110a
に、レンズR0 を固定するための輪帯形状の貼付面11
0bとレンズ貼り付け時の熱を排出する空気孔110c
を形成した本体110と、図示しない加工装置の主軸に
装着するためのネジ部111aを有する円筒状のシャン
ク部111と、レンズR0 のT寸法(厚さ)を決定させ
るのに重要な基準面112aを有するフランジ部112
とで構成されている。
【0004】各リセス穴110aの中心部に空気孔11
0cを設ける理由は、レンズR0 をリセス穴110aの
貼付面110bに貼り付ける工程で、まず、図示しない
加熱装置である設定温度に加熱したリセス皿E0 の輪帯
形状の貼付面110bに熱可塑性接着剤101を塗布
し、これにレンズR0 を貼り付けるが、このとき、レン
ズR0 の下に滞留した空気が膨張してレンズR0 を押し
上げてしまうのを防ぐためである。
【0005】リセス皿E0 の製作においては、レンズR
0 の形状精度を表わすT寸法を、レンズの一般公差T±
0.05mmに仕上げるために、リセス皿E0 の基準面
112aからレンズR0 の貼付面110bまでの高さH
のバラツキが少なくとも0.02mm以下になるように
製作する。
【0006】また、リセス穴110aの径寸法は、レン
ズR0 の外径に合わせる必要がある。すなわち、レンズ
の形状ごとに、異なる寸法のリセス穴が必要であり、従
って、レンズの種類ごとに専用のリセス皿が必要となっ
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術によれ
ば、リセス皿等のレンズ加工用治具は、前述のように、
レンズの形状等が異なるごとに、それぞれ専用のものが
必要であるから、用意しておくリセス皿の枚数が多くな
り、リセス皿の管理の手間と、膨大なリセス皿の保管ス
ぺースが必要となっていた。
【0008】また、リセス皿は、レンズを貼り付けるリ
セス穴の径や深さ精度、あるいは輪帯形状の貼付面の精
度を出すための仕上げ加工や、空気孔の加工等の精密な
加工工程を必要とするため、製造コストが極めて高いと
いう未解決の課題があった。
【0009】本発明は上記従来の技術の有する未解決の
課題に鑑みてなされたものであり、異なるレンズ径に対
応できる汎用型のレンズ加工用治具であって、しかも構
成が簡単で製造コストの低いレンズ加工用治具およびこ
れを用いたレンズ加工方法を提供することを目的とする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明のレンズ加工用治具は、複数のレンズを貼り
付けるための平坦面または湾曲面からなるレンズ貼付面
と、該レンズ貼付面から突出して前記レンズを位置決め
するリブ状またはピン状の突出部を有することを特徴と
する。
【0011】リブ状の突出部が、レンズ貼付面に固着さ
れた複数のブロックによって構成されているとよい。
【0012】複数のブロックが、レンズ貼付面上に放射
状に配設されているとよい。
【0013】ピン状の突出部が、レンズ貼付面に固着さ
れた複数のビスによって構成されていてもよい。
【0014】リブ状の突出部が、レンズ貼付面に固着さ
れたリングまたは、レンズ貼付面の外周縁に配設された
輪帯突起部によって構成されていてもよい。
【0015】
【作用】レンズ貼付面に熱可塑性樹脂の接着剤等を塗布
して各レンズを貼り付ける際に、レンズの外周縁をレン
ズ貼付面上に突出するリブ状またはピン状の突出部に当
接することで、各レンズを安定して位置決めし、レンズ
貼付面にレンズを均一に貼り付けることができる。
【0016】レンズ径が異なる場合でも適用できる汎用
型のレンズ加工用治具であるから、リセス皿のように異
なるレンズ径ごとに専用のものを用意しておく必要がな
い。従って、レンズ加工用治具の管理の手間や保管スペ
ース等を大幅に削減できる。
【0017】加えて、単一の平面または曲面である平坦
面や湾曲面からなるレンズ貼付面にリブ状またはピン状
の突出部を設けた簡単な構成であるから、リセス穴等の
複雑な加工を必要とする場合に比べて、格段に安価であ
る。
【0018】このようなレンズ加工用治具を用いてレン
ズの研削、研磨等を行なうことで、各種光学素子となる
レンズの低価格化に貢献できる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0020】図1ないし図3は、第1の実施の形態によ
るレンズ加工用治具およびレンズ加工方法を示すもの
で、このレンズ加工用治具E1 は、レンズ貼付面である
上面10aに平面レンズR1 を4枚貼り付けるように構
成された4個貼りの本体であるブロック皿10と、後述
するように加工装置の下軸に連結するためのネジ部11
aを有するシャンク部11と、基準面12aを有するフ
ランジ部12を備えている。
【0021】ブロック皿10の上面10aは平坦面であ
り、その中心Oから放射状に十文字に均等に配置された
リブ状の突出部である4個のブロック13が、それぞれ
ビス13aによって固着されている。レンズR1 を貼り
付ける上面10aは、フランジ部12の基準面12aに
対して平行度の高い単一の平面であり、また、シャンク
部11の円筒部は、基準面12aに対して直角に形成さ
れている。
【0022】図1の(c)に示すように、4個貼りのブ
ロック皿10に4枚のレンズR1 を貼り付けて、工具に
よる粗研削、精研削、研磨加工を施すことで、各レンズ
1が所望の形状と鏡面精度に仕上げられる。仕上げら
れたレンズR1 は、ブロック皿10から剥されて、後工
程へと送られる。
【0023】ブロック皿10上にビス止めされ4個のブ
ロック13は、ブロック皿10の上面10aから突出し
ており、これに各レンズR1 の外周縁を当接して、所望
の貼付位置に安定保持する。すなわち、各ブロック13
の間に1個ずつレンズR1 を保持させ、各レンズR1
裏面は、後述するように熱可塑性樹脂の接着剤によって
ブロック皿10の上面10aに貼着される。
【0024】図2および図3は、ブロック皿10に貼り
付けたレンズR1 の加工工程を示す。まず、図示しない
加熱装置によって、ブロック皿10の上面10aを予め
ある設定温度に加熱し、図2の(a)に示すように、熱
可塑性樹脂の接着剤2を塗布し、この接着剤2が軟化し
ている間に、ブロック13の側面にレンズR1 の側面を
突き当てて、ブロック皿10の上面10aに対して4個
のレンズR1 が傾かないようにそれぞれ貼り付けて、冷
却固定する。
【0025】貼り付けたレンズR1 が冷却したのち、図
2の(b)に示すように、粗研削装置の加工軸3aに、
ブロック皿10のシャンク部11が装着される。砥石軸
4に取り付けられた例えば#200程度のカップ型の工
具であるダイヤモンド砥石4aの回転と、加工軸3の回
転によるブロック皿10の回転、およびノズルから供給
される研削液5aによって、徐々にレンズR1 が研削さ
れ、粗研削工程における所望のレンズ形状と表面粗さに
加工される。
【0026】粗研削加工ののち、図2の(c)に示すよ
うに、ブロック皿10のシャンク部11を精研削装置の
加工軸3bに装着する。例えば#2000程度の粒状の
ダイヤモンド砥石が貼り付けられた工具である平面皿
(精研削皿)6aに、図示しない装置によって押圧荷重
と左右の揺動運動が与えられ、加工軸3bの回転による
ブロック皿10の回転、およびノズルから供給される研
削液5bの作用によって、徐々にレンズR1 が研削さ
れ、精研削工程における所望のレンズ形状と表面粗さに
加工される。
【0027】精研削加工ののち、図3の(a)に示すよ
うに、ブロック皿10のシャンク部11が研磨装置の加
工軸3cに装着されると、例えばポリウレタン等が貼り
付けられた工具である平面皿(研磨皿)7aに、図示し
ない装置によって押圧荷重と左右の揺動運動が与えら
れ、加工軸3cに装着されたブロック皿10の回転、お
よびノズルから供給される研削液5cによって、徐々に
レンズR1 が研磨され、研磨工程における所望のレンズ
形状と鏡面に加工される。
【0028】研磨を終了したレンズR1 が貼り付けられ
たブロック皿10を、図示しない加熱装置によって加熱
し、熱可塑性樹脂の接着剤2を軟化させて、図3の
(b)に示すように、4個のレンズR1 をそれぞれブロ
ック皿10から剥し、後工程へ搬送して洗浄検査する。
【0029】(実施例1)4個貼りのブロック皿を用い
て上記のレンズ加工方法によって加工された、φ=25
mm、T=10.02のレンズの研磨完了の仕上がり精
度は、平面レンズのT公差10.02±0.05を充分
満足し、面精度においても、1皿目から18皿目の面精
度にほとんど変化なく安定加工による高品質が確認でき
た。
【0030】また、レンズ形状を変更して上記のレンズ
加工方法で加工したφ=20mm、T=5.24のレン
ズにおいても、上記と同様に、平面レンズのT公差5.
24±0.05を充分満足し、面精度においても、1皿
目から25皿目の面精度にほとんど変化なく安定加工が
確認できた。
【0031】図4および図5は第1の実施の形態の2つ
の変形例を示す。図4は、ブロック皿10の上面10a
を放射状に6分割するブロック14を均等に配置した7
個貼りのブロック皿であり、図5は、ブロック皿10の
上面10aの中心部を放射状に4分割し、かつ、外周部
を放射状に12分割するブロック15を設けることによ
り、16個貼りのブロック皿としたものである。
【0032】(実施例2)7個貼りと16個貼りのブロ
ック皿に、φ=25mm、T=10.02のレンズ7個
と、φ=20mm、T=5.24のレンズ16個それぞ
れ貼り付けて加工したところ、実施例1の4個貼りで確
認した平面レンズのT寸法公差および面精度と同程度で
あり、何ら問題無く加工できた。
【0033】本実施の形態によれば、従来例のリセス皿
のようにリセス穴に規制されることなく、自由にレンズ
を貼り付けられるため、ブロック皿1枚でレンズ径の異
なる複数種類のレンズの加工が可能であり、従って、ブ
ロック皿の管理が簡単で、保管スペースはリセス皿の5
0%以上削減できる。また、従来のリセス皿と比較し
て、上記の4個、7個、16個貼りのブロック皿の製作
コストは、35〜65%削減できることが判明した。
【0034】図6は、第2の実施の形態によるレンズ加
工用治具を示す。このレンズ加工用治具E2 は、レンズ
貼付面である上面20aにピン状の突出部を有する平面
レンズ7個貼りのポイント皿20を備えている。ポイン
ト皿20の構成は、上面20aの円周に沿って均等にビ
ス穴が形成され、皿ネジ等からなるビスであるポイント
ビス23が各ビス穴に固着されている。レンズ貼付面で
ある上面20aは単一平面からなる平坦面で、フランジ
部22の基準面22aに対して平行に形成される。シャ
ンク部21の円筒部は基準面22aに対して直角に形成
され、シャンク部21にはネジ部21aが形成されてい
る。
【0035】図6の(c)に示すように、加熱装置によ
って予めある設定温度に加熱されたポイント皿20の上
面20aに、熱可塑性樹脂の接着剤2を塗布し、この接
着剤2が軟化している間に、ポイントビス23の側面に
レンズR2 の側面を突き当て、ポイント皿20の上面2
0aに対して7個のレンズR2 が傾かないようにそれぞ
れ貼り付け、冷却し、固定する。レンズ加工後のレンズ
2 の剥しは、レンズR2 が貼り付けられたポイント皿
20を加熱装置で加熱し、熱可塑性樹脂の接着剤2を軟
化させて、レンズR2 をポイント皿20から剥す。
【0036】(実施例3)上記のポイント皿の7個貼り
で加工されたφ=25mm、T=10.02のレンズ研
磨完了の仕上がり精度は、平面レンズのT公差10.0
2±0.05を充分満足し、面精度においても、1皿目
から15皿目の面精度にほとんど変化なく安定加工が確
認できた。
【0037】本実施の形態によれば、従来例のようにリ
セス皿のリセス穴等に規制されることなく、自由にレン
ズを貼り付けられるため、ポイント皿1枚で複数種類の
レンズの加工が可能となり、ポイント皿の保管スペース
はリセス皿に比べて50%以上削減できる。また、リセ
ス皿と比較して、上記のポイント皿の製作コストは30
%削減できた。
【0038】さらに、ポイント皿は、図7に示すよう
な、単一曲面である凹形の湾曲面からなるレンズ貼付面
を有する7個貼りのポイント皿30として凹レンズR3
を加工するように構成することができる。あるいは、図
8に示すように、単一曲面である凸形の湾曲面からなる
レンズ貼付面を有する4個貼りのポイント皿40として
凸レンズR4 を加工することができる。ポイント皿30
およびポイント皿40を用いたレンズ加工方法は、平面
形状のポイント皿の場合と同様である。
【0039】ポイント皿30のレンズ貼り付けは、平面
形状のポイント皿と同様に、熱可塑性樹脂の接着剤2で
凹形状の上面30aに凹レンズR3 の裏面を貼り付ける
が、ここで、凹形状の上面30aの曲率半径より凹レン
ズR3 の裏面の曲率半径の方が大であるのが望ましい。
【0040】また、ポイント皿40のレンズ貼り付け
も、平面形状のポイント皿と同様に、熱可塑性樹脂の接
着剤2で凸形状の上面40aに凸レンズR4 の裏面を貼
り付けるが、ここで、凸形状の上面40aの曲率半径よ
り凸レンズR4 の裏面の曲率半径の方が小であるのが望
ましい。
【0041】上記の凹形状および凸形状のポイント皿に
おいても、それぞれ1皿で複数種類のレンズ加工が可能
となり、保管スペースは50%以上の削減となる。また
従来のリセス皿と比較して、製作コストは45%の削減
率となった。
【0042】図9は第3の実施の形態によるレンズ加工
用治具E3 を示す。これは、レンズ貼付面である上面5
0aにリング形状のリブ状の突出部を備えた16個貼り
のリング皿50を有する。リング皿50の構成は、上面
50aに、リング53が例えばレンズ貼付面の半径の中
心を通る円周上に配置され、ビス53aによって固着さ
れている。上面50aは単一平面からなる平坦面であ
り、フランジ部52の基準面52aに対して平行に形成
され、シャンク部51の円筒部は基準面52aに対して
直角に形成され、シャンク部51にはネジ部51aが形
成されている。
【0043】16個貼りリング皿50に対するレンズR
5 の貼り付けは、加熱装置によって予めある設定温度加
熱されたリング皿50の上面50aに熱可塑性樹脂の接
着剤2を塗布し、この接着剤2が軟化している間に、リ
ング53の内周側の側面に4個のレンズR5 の側面を突
き当て、上面50aに対してレンズR5 が傾かないよう
にそれぞれ貼り付ける。次に、リング53の外周側の側
面に12個のレンズR 5 の側面を突き当て、上面50a
に対して各レンズR5 が傾かないようにそれぞれ貼り付
けて、冷却固化する。また、レンズ加工後のレンズR5
の剥しは、レンズR5 が貼り付けられたリング皿50を
加熱装置で加熱し、熱可塑性樹脂の接着剤2が軟化した
とき、レンズR5 をリング皿50から剥す。
【0044】(実施例4)上記のリング皿の16個貼り
で加工された、φ=20mm、T=5.24のレンズの
研磨完了の仕上がり精度は、平面レンズのT公差5.2
4±0.05を充分満足し、面精度においても、1皿目
から10皿目の面精度にほとんど変化なく安定加工がで
きた。
【0045】図10は第3の実施の形態の一変形例を示
す。これはレンズ貼付面である上面60aの外周縁にリ
ブ状の突出部である輪帯突起部63を設けた輪帯突起皿
60を有する。
【0046】例えば、半径50mmの輪帯突起皿に、φ
=12mm、T=3.5のレンズR 6 18個を輪帯突起
部に当接し、レンズ貼付面の中帯部に12個、平面中心
部に4個貼り付けた合計34個貼りのレンズ加工用治具
として用いる。
【0047】前述と同様にレンズR6 を加工した結果、
リング皿の16個貼り同様に、平面レンズのT寸法公差
と面精度いずれにおいても、何ら問題無く加工できた。
【0048】本実施の形態によれば、従来例のようにリ
セス皿のリセス穴等に規制されることなく、自由にレン
ズを貼り付けられるため、リング皿や輪帯突起皿1枚で
複数種類のレンズの加工が可能となり、保管スペースは
50%以上削減できる。また、リセス皿と比較して、上
記の16個貼りのリング皿や34個貼りの輪帯突起皿の
製作コストは、45〜65%の削減率となった。
【0049】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
【0050】極小レンズから量産レンズまで異なるレン
ズ径にフレキシブルに対応できる汎用型であって、しか
も構成が簡単で、従って安価であるレンズ加工用治具を
実現できる。
【0051】このようなレンズ加工用治具を用いて研削
・研磨加工を行なうことで、レンズの生産性を大幅に向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態によるレンズ加工用治具を示
すもので、(a)はその平面図、(b)は一部断面側面
図、(c)は斜視図である。
【図2】図1のレンズ加工用治具を用いたレンズの加工
工程の前半を示す図である。
【図3】図1のレンズ加工用治具を用いたレンズの加工
工程の後半を示す図である。
【図4】第1の実施の形態の第1の変形例を説明する図
である。
【図5】第1の実施の形態の第2の変形例を説明する図
である。
【図6】第2の実施の形態によるレンズ加工用治具を示
すもので、(a)はその平面図、(b)は一部断面側面
図、(c)は斜視図である。
【図7】第2の実施の形態の一変形例を説明する図であ
る。
【図8】第2の実施の形態の別の変形例を説明する図で
ある。
【図9】第3の実施の形態によるレンズ加工用治具を示
すもので、(a)はその平面図、(b)は一部断面側面
図、(c)は斜視図である。
【図10】第3の実施の形態の一変形例を説明する図で
ある。
【図11】一従来例によるリセス皿を説明する図であ
る。
【符号の説明】
2 接着剤 10 ブロック皿 11,21,51 シャンク部 12,22,52 フランジ部 12a,22a,52a 基準面 13,14,15 ブロック 20,30,40 ポイント皿 23 ポイントビス 50 リング皿 53 リング 60 輪帯突起皿 63 輪帯突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古谷 利光 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 3C049 AA04 AB05 CA06 CB03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のレンズを貼り付けるための平坦面
    または湾曲面からなるレンズ貼付面と、該レンズ貼付面
    から突出して前記レンズを位置決めするリブ状またはピ
    ン状の突出部を有するレンズ加工用治具。
  2. 【請求項2】 リブ状の突出部が、レンズ貼付面に固着
    された複数のブロックによって構成されていることを特
    徴とする請求項1記載のレンズ加工用治具。
  3. 【請求項3】 複数のブロックが、レンズ貼付面上に放
    射状に配設されていることを特徴とする請求項2記載の
    レンズ加工用治具。
  4. 【請求項4】 ピン状の突出部が、レンズ貼付面に固着
    された複数のビスによって構成されていることを特徴と
    する請求項1記載のレンズ加工用治具。
  5. 【請求項5】 リブ状の突出部が、レンズ貼付面に固着
    されたリングによって構成されていることを特徴とする
    請求項1記載のレンズ加工用治具。
  6. 【請求項6】 リブ状の突出部が、レンズ貼付面の外周
    縁に配設された輪帯突起部によって構成されていること
    を特徴とする請求項1記載のレンズ加工用治具。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6いずれか1項記載のレ
    ンズ加工用治具によって保持されたレンズを、工具によ
    って加工する工程を有するレンズ加工方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009012104A (ja) * 2007-07-03 2009-01-22 R Technical Research Co Ltd 被研磨物支持工具及び研磨装置
CN114310554A (zh) * 2022-01-20 2022-04-12 张国钊 一种眼镜生产用镜片加工平台

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JP2009012104A (ja) * 2007-07-03 2009-01-22 R Technical Research Co Ltd 被研磨物支持工具及び研磨装置
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