JP3982680B2 - 光コネクタのフェルール端面の加工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信用光コネクタにおけるフェルール端面の加工方法及び加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバ同士の接続には、主としてコネクタ接続と融着接続とがあるが、光ファイバ接続の着脱が比較的頻繁に行われる箇所には、光ファイバ先端にあらかじめ取り付けられた光コネクタにより光ファイバ同士を接続するコネクタ接続が一般的に用いられる。光ファイバの接続においては、光ファイバのコアの端面相互を正確に一致させると共に確実に接触させることが重要であるため、光コネクタ内の光ファイバ端面の研磨技術の開発が進められている。
【0003】
光ファイバをコネクタ接続した際に二つの光ファイバの端面の間に隙間があると、光ファイバと空気との境界でフレネル反射が発生し、通信品質が劣化する。そこで、光ファイバの端面を低反射研磨することにより、フレネル反射を抑制している。この研磨作業は、通常、本研磨工程とその前に行われる研磨前工程とからなる。
【0004】
図5は、従来の研磨前工程を示した工程図である。同図には、フェルール51とフェルール51に挿入した光ファイバ52とからなるフェルール先端部の断面図をもって各工程を示している。同図(a)は光ファイバとフェルールとを接着する工程、(b)は接着剤の近傍で光ファイバをブレークする工程、(c)から(d)は接着剤を取り除きながらフェルールと共に光ファイバを粗研磨する工程である。なお、フェルールとは、光コネクタ内の部品であり、光ファイバのコアの中心を光コネクタの中心に位置決めして固定するための部品である。このフェルールにより光ファイバの端面同士の正確な一致が実現されている。以下、同図に基づいて研磨前工程を詳細に説明する。
【0005】
図5(a)に示すように、まず中心に微細孔を設けたフェルール51に光ファイバ52を挿入し、エポキシ系等の接着剤で前記微細孔の内面と光ファイバ52とを接着する。この際に、フェルール端面54から突き出た光ファイバ52の基部に接着剤を充填するようにフェルール端面54にも接着剤53を盛る。光ファイバ52の基部に接着剤53を充填する方法としては、二つの方法がある。一つ目の方法は、フェルール端面54に直接接着剤53を極少量塗る方法である。二つ目の方法は、フェルール端面54の反対側の端面の微細孔から接着剤を充填し、フェルール端面54の側から真空ポンプ等でフェルール端面54に接着剤を滲み出させる方法である。
【0006】
次に、図5(b)に示すように、フェルール端面54の接着剤53が固まった後、接着部に近い部位で光ファイバ52をブレークする。この状態においても、光ファイバ52はフェルール端面54に充填した接着剤53から突出している。
【0007】
次に、研磨紙等が装着された研磨板に対し、光ファイバ52が垂直になるように押し当て、研磨面を摺動させることにより、フェルール端面54の接着剤53を取り除きながら光ファイバ52を粗研磨する。図5(c)は、接着剤53を除去しながら光ファイバ52を粗研磨している状態を示した図である。同図に示すように、ある程度加工が進むと光ファイバ端面55と接着剤加工面56は同一面を形成する。接着剤53は、加工中に光ファイバ52が損傷しないように、光ファイバ52を保護する役割を果たす。図5(d)は研磨前工程が終了した状態である。光ファイバ端面55はフェルール端面54とほぼ同一面を形成し、次の本研磨工程に適した面となる。この面は一般に比較的粗い砥粒で研磨されるためある程度粗さがある面である。なお、この研磨前工程においてフェルール端面55を凸球面状に加工する粗加工まで行う場合もある。
【0008】
前述するような研磨前工程において、図5(a)に示すように光ファイバ52の基部に接着剤53を充填する理由を以下に説明する。図6は、フェルール61の微細孔に光ファイバ62を挿入し接着剤で接着する際に、光ファイバ62の基部を接着剤で固めず(図6(a))に研磨前工程を行った場合(図6(b))を示した図である。接着剤はフェルール61の微細孔の内面と光ファイバ62との間にのみ存在し、両者を接着している。図6(a)に示す状態で、例えば、フェルール端面64を凸球面形状に加工するために、比較的粗い砥粒の研磨面を突き当てて摺動しようとすると、フェルール端面64から突き出た非常に細い光ファイバ62(直径約125μm)が研磨面との接触の極初期の段階において折れてしまうことがある。光ファイバ62が折れると、図6(b)に示すように、折れた光ファイバ62の破断面67がフェルール端面64よりも内部の深い部分にまで達することが多い。
【0009】
図6(b)に示した状態を一般的に「光ファイバの折れ込み」というが、折れ込みが発生すると研磨前工程において大きな加工量が必要となる。また、折れ込みを補うため通常量以上の加工を行う結果、多くの場合、光コネクタ内のフェルールの仕様以下の長さになってしまい、光コネクタに使用できなくなってしまう。
【0010】
以上の理由から、図5(a)に示すように光ファイバ52の基部に接着剤53を充填した後に、研磨前工程を行う。すなわち、光ファイバ52の基部を接着剤53で固定することにより、光ファイバ52が研磨面に接触し折れた際にも「光ファイバの折れ込み」は接着剤53の内部でおさまる。これにより、光ファイバ52のフェルール51内部への折れこみをなくし、フェルール端面54と光ファイバ端面55とをほぼ同一面として形成することができる。
【0011】
図7は、従来の代表的な研磨前工程を研磨面の上側から観察した図であり、研磨面の動きとフェルール端面の動きとの相対的な関係を示している。同図に示すように、従来の研磨前工程は、研磨面71をf1方向、フェルール端面72をf2方向へ回転させ、更に両回転とも同じ角速度(すなわち、単位時間当たり同回転数)で回転させる。研磨面71とフェルール端面72とを前述するように相対運動させることにより、フェルール端面72の面内各部における相対運動ベクトルV1がフェルール端面72のいたるところで同一となる(図中には代表的な4箇所におけるベクトルを示した)結果、フェルール端面72の面内における各部すべてを同一の速度で加工することができ、高精度研磨の観点から理想的な研磨加工が可能となる。
【0012】
前述する高精度研磨は、フェルール端面72と研磨面71とを同じ角速度で回転させる方法による他、固定されたフェルール端面72に対し研磨面71を円運動で公転させる方法によっても実現することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図7に示すようにフェルール端面72には面内のいたるところでベクトルV1の相対運動が発生しているため、端面72全体としては、平均的相対運動ベクトルV0の大きな相対運動が発生し、前述した「光ファイバの折れ込み」の原因となる。図5で説明したように光ファイバの基部を接着剤で保護したとしても、例えば、接着剤量が少なかったり、最初の研磨面との摺動の衝撃が大きかったりすると、光ファイバが接着剤部分を越えフェルール内部へ折れ込む可能性が大きい。また、フェルール端面に光ファイバを固定していた接着剤自体がフェルール端面から剥離し、その際に光ファイバがフェルール内部に折れ込むことがある。特にフェルールの径が細いMU、LC型コネクタにおいては、接着剤を充填できるフェルール端面の直径が1mm以下であり、多量の接着剤を用いて固定することができない。
【0014】
このため通常、研磨機による研磨前工程は、接触初期の衝撃を小さくする方法により行われている。例えば、工程の初期段階から低速で研磨面にフェルール端面を接近させることにより高い加工荷重を加えない方法、あるいは工程初期には研磨機の回転速度を極低速にすることによりフェルール端面に働くベクトルV0方向の相対運動を小さくする方法等により行われている。しかしながら、これらの方法は、加工時間が比較的長くなることや加工装置自体が高コストとなる等の点で限界がある。
【0015】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、加工速度を低下させることなく、フェルール端面における光ファイバの折れ込みを防止したフェルール端面の加工方法およびその加工装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第1の発明に係るフェルール端面の加工方法は、回転する研磨面によりフェルール端面と光ファイバとを同時に加工するフェルール端面の加工方法であって、フェルール端面の中心を研磨面の回転中心からフェルールの外径程度までの範囲内でずらして非回転のフェルール端面を研磨面に接触させることにより加工を行うフェルール端面の加工方法において、前記フェルール端面の中心と前記研磨面の回転中心とがずれた状態から前記フェルール端面を前記研磨面中心に対し点対称な位置まで摺動させることを特徴とする。
【0018】
また、第2の発明に係るフェルール端面の加工方法は、回転する研磨面によりフェルール端面と光ファイバとを同時に加工するフェルール端面の加工方法であって、フェルールと光ファイバとを接着剤により接着する際にフェルール端面と当該端面から突出した光ファイバとをフェルール端面にも充填した接着剤により接着固定した後、当該充填した接着剤を取り除きながら光ファイバの加工を行う際に、フェルール端面の中心を研磨面の回転中心からフェルールの外径程度までの範囲内でずらして非回転のフェルール端面を研磨面に接触させることによりフェルール端面の加工を行うフェルール端面の加工方法において、前記フェルール端面の中心と前記研磨面の回転中心とがずれた状態から前記フェルール端面を前記研磨面中心に対し点対称な位置まで摺動させることを特徴とする。
【0019】
また、第3の発明に係るフェルール端面の加工方法は、フェルール端面を仕上げるまでの研磨作業における、光ファイバの折れ込みのおそれがある初期段階において、第1または第2の発明に係るフェルール端面の加工方法を適用することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
研磨前工程における光ファイバ折れ込みの問題を解決するため、本発明に係るフェルール端面の加工方法は、光ファイバを加工する初期段階において、フェルール端面に働く平均的相対運動ベクトル方向の相対運動をほぼゼロにすることを特徴する。以下、本発明の実施例に係るフェルール端面の加工方法を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】
図1及び2は、実施例に係るフェルール端面の加工方法を研磨面の上側から観察した図であり、研磨面とフェルール端面との相対的な動きの関係を示している。図1には、フェルール端面の中心と研磨面の回転中心とを一致させた加工例、図2には、フェルール端面の中心が研磨面の回転中心から僅かにずれている場合の加工例を示した。図中、端面各部における相対運動ベクトルV1の長さはその部分に働く相対運動の大きさを表している。
【0023】
図1に示すように、研磨面中心Aを中心としてf1方向に回転している研磨面11に、非回転のフェルール端面12を、端面12の中心部(すなわち、フェルールに挿入された光ファイバ)を研磨面中心Aに一致させた状態で接触させることにより、フェルール端面12の加工を行う。この方法によれば、フェルール端面12の中心部を除き、フェルール端面12のいたるところでベクトルV1(図中には代表的な4箇所におけるベクトルを示した)の相対運動が発生しているが、フェルール端面12全体としては、前記各相対運動が相互に打ち消される結果、光ファイバの折れ込みの原因であった平均的相対運動ベクトル(図7参照)をゼロとすることができる。これにより、光ファイバの折れ込みを回避することができる。
【0024】
フェルール端面12の加工は、端面12の面内の各部分が破砕されることにより進む。このとき、研磨面中心Aと一致している端面の中心部には前記破砕を起こさせる摺動力は発生しないが、実際には中心部分の周辺が破砕されることにより、中心部も破砕され加工は進む。
【0025】
また、フェルール端面の中心と研磨面の回転中心とを精密に一致させることが難しい場合には、図2に示すように、フェルール端面22の中心を研磨面中心Aから僅かにずらしても略同様の効果を得ることができる。図2に示すように、研磨面中心Aを中心としてf1方向に回転している研磨面21に、非回転のフェルール端面22を、端面22の中心部(すなわち、フェルールに挿入された光ファイバ)を研磨面中心Aから僅かにずらした状態で接触させることにより、フェルール端面22の加工を行う。研磨面21の回転速度は、端面22の面内に働く各部における相対運動ベクトルV1のうち研磨面中心Aから最も離れた部分のベクトルの大きさが、図1における相対運動ベクトルV1の大きさに等しくなるように、調整されている。
【0026】
この方法によれば、フェルール端面22の面内に発生する相対運動ベクトルV1は完全には打ち消し合わずに平均的相対運動ベクトルV0として残るものの、フェルール端面22の中心と研磨面中心Aとのずれは僅かであるため、ベクトルV0を小さくすることができる。このベクトルV0の大きさは、フェルール端面22の中心を研磨面中心Aから大きくずらした場合よりも極めて小さく、これにより光ファイバの折れ込みを抑制することができる。なお、このように両中心が一致しない場合において、フェルール端面22の面内に研磨面中心Aがなければ、図1に示した方法で述べた摺動力が発生しない部分は無くなる。
【0027】
図3は、比較例に係るフェルール端面の加工方法を研磨面の上側から観察した図であり、フェルール端面の中心が研磨面の回転中心から大きくずれている場合の加工例を示した。同図に示すように、研磨面中心Aを中心としてf1方向に回転している研磨面31に、非回転のフェルール端面32を中心Aから大きくずらして接触させる。この場合、フェルール端面32の各部における相対運動ベクトルV1は、図7の従来例で示したベクトルV1と同様に大きく、端面全体としても大きな平均的相対運動ベクトルV0となってフェルール端面32に働く。この結果、光ファイバの折れ込みを防ぐことは難しい。
【0028】
一般的に、図1及び図2に示すような加工方法は、フェルール端面の各部における相対運動ベクトルが異なるため加工速度の面内不均一化をまねき、高精度研磨の観点からは採用することが難しい。しかしながら、研磨前工程においては、光ファイバ保護の観点から、フェルール端面の各部における相対運動ベクトルが異なる加工方法の方が有効である。そこで、本発明に係る加工方法を研磨前工程または研磨前工程の初期段階において採用し、光ファイバの折れ込みのおそれがなくなるまで加工した後、続いて従来の高精度研磨を目的とした加工方法を採用することで、加工精度及び歩留りの問題を共に解決した加工方法とすることができる。
【0029】
図2に示すフェルール端面22の中心を研磨面中心Aからずらす加工方法の場合には、端面22の中心を研磨面中心Aから僅かにずらして加工を行う。ここでいう「僅かにずらす」とは、両中心のずれが大きくなると共に端面22に働く平均的相対運動ベクトルV0が大きくなり、これにより光ファイバの折れ込みが発生する確率が大きくなるため、光ファイバの折れ込みが発生しないか又は発生するとしてもその確率が低い範囲内で両中心をずらすことを言う。例えば、両中心のずれがSC型光コネクタのフェルールの外径である2.5mm程度までならば「僅かなずれ」の範囲内であり、フェルール端面22に働く平均相対運動ベクトルV0を十分小さくすることができる結果、光ファイバの折れ込みを防ぐことができる。また、両中心がずれた状態からフェルール端面22を研磨面中心Aと点対称な位置まで摺動をさせることにより、平均相対運動ベクトルV0を小さくしながら端面の各部における相対運動ベクトルV1の不均一さを抑制することも可能である。
【0030】
図4は、本発明に係るフェルール端面の加工方法を実施するための装置の一例の概略外観図である。同図に示すように、フェルール端面加工装置40は、装置本体41の内部に設置された研磨板回転モーター42と、研磨板回転モーター42に接続され調整された速度で回転する研磨板43と、フェルール44を保持するフェルール保持部45と、フェルール保持部45を支える第1支持体47及び第2支持体48とからなる。研磨板43の上面には研磨紙等が装着され、上面が研磨面となっている。また、研磨紙等を装着しなくても、研磨板自体が研磨機能を備えている研磨板であってもよい。フェルール保持部45、第1支持体47及び第2支持体48は一体となって装置本体41に設置され、フェルール44を研磨板43に対し垂直に保持すると共に、フェルール44を研磨板43に加工荷重を加えながら接触させる機能を有している。また、フェルール保持部45及び両支持体46、47の位置調整により、フェルール44は研磨板43の回転中心または略回転中心に接触し、加工されるようになっている。このフェルール端面加工装置40を用い、図1または2に示した加工方法でフェルール44の端面を加工することにより、光ファイバの折れ込みの問題を回避することができる。
【0031】
本発明は上記実施例に限定されず、例えば、研磨板43を回転させることによりフェルール端面を加工するタイプの装置の他に、研磨板43を固定しフェルール44を回転させることにより加工する装置も考えられる。しかしながら、この場合には光ファイバ46が後方に付属するフェルール44を回転させるのは難しいため、フェルール44を正逆交互に回転させることにより加工する等の工夫が必要である。
【0032】
また、フェルール保持部45及び両支持体46、47の工夫により、フェルール44と研磨板43との初期接触の際に働く加工荷重を微小にすることが好ましい。例えば、フェルール44の研磨板43に対する送りを微小にし、徐々に研磨板43に接触させることにより、更に折れ込みの問題をなくすことも可能である。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、フェルールに挿入された光ファイバと研磨面の回転中心とをフェルールの外径程度までの範囲内でずらしてフェルール端面を研磨面に接触させフェルール端面を加工することにより、フェルール端面に作用する光ファイバ軸と垂直な方向の力を略ゼロとすることができるため、加工速度を低下させることなく光ファイバの折れ込みを防止することができる。また、これにより、特に解決が困難であった小径のフェルールの加工時における光ファイバの折れ込みをなくし、歩留まり低下の問題を解決することができる。
【0034】
更に本発明に係るフェルール端面の加工方法を、フェルール端面を最終的に仕上げるまでの研磨作業における、光ファイバの折れ込みのおそれがある初期段階において適用することにより、より優れたフェルールを作製することができる。すなわち、光ファイバの折れ込みのおそれがあるうちは本発明に係る加工方法で加工し、続いて従来の高精度研磨を目的とした加工方法を採用することで、研磨作業全体を通して、高精度かつ歩留りの問題を解決した研磨作業とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る加工方法を研磨面の上側から見た観察図である。
【図2】実施例に係る加工方法を研磨面の上側から見た観察図である。
【図3】比較例に係る加工方法を研磨面の上側から見た観察図である。
【図4】本発明に係るフェルール端面の加工方法を実施するための装置の一例の概略外観図である。
【図5】従来の研磨前工程を示した工程図である。
【図6】光ファイバの基部を接着剤で固めずに研磨前工程を行ったフェルール端面の概略断面図である。
【図7】従来の代表的な研磨前工程を研磨面の上側から見た観察図である。
【符号の説明】
11 研磨面
12 フェルール端面
f1 研磨面の回転方向
V1 端面各部における相対運動ベクトル
A 研磨面中心
Claims (3)
- 回転する研磨面により、光コネクタのフェルールの端面と前記フェルールに挿入された光ファイバとを同時に加工するフェルール端面の加工方法であって、
前記フェルール端面の中心を前記研磨面の回転中心から前記フェルールの外径程度までの範囲内でずらして非回転の前記フェルール端面を前記研磨面に接触させることにより前記フェルール端面の加工を行うフェルール端面の加工方法において、前記フェルール端面の中心と前記研磨面の回転中心とがずれた状態から前記フェルール端面を前記研磨面中心に対し点対称な位置まで摺動させる
ことを特徴とするフェルール端面の加工方法。 - 回転する研磨面により、光コネクタのフェルールの端面と前記フェルールに挿入された光ファイバとを同時に加工するフェルール端面の加工方法であって、
前記フェルールと前記光ファイバとを接着剤により接着する際に、前記フェルール端面と当該端面から突出した前記光ファイバとを前記フェルール端面にも充填した接着剤により接着固定した後、
前記フェルール端面に充填した接着剤を取り除きながら前記光ファイバの加工を行う際に、前記フェルール端面の中心を前記研磨面の回転中心から前記フェルールの外径程度までの範囲内でずらして非回転の前記フェルール端面を前記研磨面に接触させることにより前記フェルール端面の加工を行うフェルール端面の加工方法において、前記フェルール端面の中心と前記研磨面の回転中心とがずれた状態から前記フェルール端面を前記研磨面中心に対し点対称な位置まで摺動させる
ことを特徴とするフェルール端面の加工方法。 - フェルール端面を仕上げるまでの研磨作業における、光ファイバの折れ込みのおそれがある初期段階において、請求項1または2に記載のフェルール端面の加工方法を適用する
ことを特徴とするフェルール端面の加工方法。
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