JPH0713595Y2 - 浴室のカウンター取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は浴室内に設置される浴室のカウンター取付構造
に関するものである。

［従来の技術］ 従来、カウンターのないユニットバスルームの水栓はほ
とんどが壁面に直接取付けられるというものであり、カ
ウンターを取付ける場合には壁面に取付けられた水栓の
上方にカウンターを取付けるというものであった。

［考案が解決しようとする課題］ しかし上述のような従来例にあっては、水栓に故障等が
発生し、水栓を取り替える場合にはカウンターを取り外
した後に水栓の交換を行わなくてはならず、水栓の取り
替えが面倒なものであり、また、カウンターが固定型で
取り外し不可能である場合にはカウンターの交換、ある
いはカウンターの下部分の清掃が困難であるという問題
があった。また他の従来例として、例えば実公昭63−10
7108号には、水栓器具を水栓取付用エプロンに直接取付
け、この水栓器具の接続金具を水栓取付用エプロンの裏
側で給水・給湯側の連絡管類と連結する構造が開示され
ているが、この従来例では配管作業を水栓取付用エプロ
ンの裏側配管スペースで行なっているため、狭いスペー
スでの作業となり、しかも水栓取付用エプロンの裏の連
絡管類等の点検や清掃は水栓取付用エプロンの下方空間
より頭を入れて行なう必要があるために、苦しい姿勢で
の作業が強いられ、点検作業等がきわめて困難となり、
さらに水栓器具に故障等が発生した場合は、水栓取付用
エプロンの裏側で水栓器具の接続金具を連絡管類から取
り外した後に水栓器具の交換を行なわなくてもならず、
水栓器具の交換に手間がかかるという問題があった。

本考案は上記問題点を解決しようとするものであり、そ
の目的とするところは、水栓の交換を容易に行うことが
でき、また、カウンターの交換を容易に行うことができ
ると共にカウンターの下方の点検、清掃を容易に行う、
しかもナットを緩めるだけで、水栓を容易に取り外すこ
とができると共に、ナットを緩めた場合であっても水栓
を取り外さない限り、カウンター幕板がカウンター取付
枠から不容易に落ちることがなく、さらに、カウンター
取付枠とカウンター幕板との固定をナットによる水栓の
締め付け固定と、突起と通孔の嵌合との両方で行なうこ
とができ、カウンター幕板を簡単に取り外すことができ
る構造でありながら、カウンター幕板を確実に固定でき
る浴室のカウンター取付構造を提供するにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本考案における浴室のカウ
ンター取付構造は、壁面１とカウンター幕板２の表面側
との間に亘ってパイプ３を設け、このパイプ３の先端部
に水栓４をナット５を介して着脱自在に取着すると共に
ナット５の螺着にてカウンター幕板２をカウンター取付
枠６に押圧固定し、且つカウンター取付枠６の前面に通
孔6aを穿設し、カウンター幕板２に該通孔6aに嵌合する
突起2aを突設させたものである。

［作用］ ナット５を緩めるだけで水栓４を容易に取り外して交
換、補修等を行うことができ、また、ナット５を緩める
ことで、カウンター幕板２の押圧固定が解除されてカウ
ンター幕板２を容易に取り外すことができ、カウンター
幕板２の交換及びカウンターの下側の点検、清掃を容易
に行うことができる。しかも、カウンター取付枠６の前
面に通孔6aを穿設し、カウンター幕板２に該通孔6aに嵌
合する突起2aを突設させたことにより、ナット５を緩め
た場合であっても水栓４を取り外さない限り、カウンタ
ー幕板２がカウンター取付枠６から不容易に落ちるのを
防止でき、さらに、カウンター取付枠６とカウンター幕
板２との固定をナット５による水栓４の締め付け固定
と、突起2aと通孔6aの嵌合との両方で行なうことができ
るので、カウンター幕板２を簡単に取り外すことができ
る構造でありながら、カウンター幕板２を確実に固定で
きる。

［実施例］ 第１図は浴室内の斜視図を示していて、浴槽７の上端面
のフランジ7aよりやや下方位置にカウンター天板８が浴
室の全巾に亘って設けてあり、カウンター天板８の前端
部より下方に向けてカウンター幕板２を垂設してあり、
カウンター幕板２の内方側には防水型の照明器具９を設
置してある。10は足や洗面用具等によって、照明器具９
が破壊されるのを防止するための照明カバーである。上
記カウンター天板８及びカウンター幕板２は第２図に示
すように壁面１に取着された断面矩形状のカウンター取
付枠６に取付けてある。このカウンター取付枠６は上面
と前面に複数の通孔6aを穿設してあり、上面の通孔6aに
カウンター天板８の裏面に突設した突起8aを嵌合してカ
ウンター取付枠６の上面にカウンター天板８を載設して
あり、カウンター取付枠６の前面の通孔6aにカウンター
幕板２の裏面に突設した突起2aを嵌合して前面側にカウ
ンター幕板２を位置させてある。カウンター幕板２の表
面側には水栓４を取付けるようにしてあり、水栓４は壁
面１とカウンター幕板２の表面側との間に配設されたパ
イプ３の先端部に取着してある。つまり、第３図、第４
図に示すように壁面１とカウンター幕板２の表面側に亘
って設けられたパイプ３の先端部には雄ねじ部3aを設け
てあり、この雄ねじ部3aに水栓４の後端部に設けたナッ
ト５を螺着させて水栓４とパイプ３とを連結してある。
このときナット５の締め付けによりカウンター幕板２が
ナット５でカウンター取付枠６に押圧固定されるように
してあり、ナット５の締め付けにより水栓の固定及びカ
ウンター幕板２の固定を行うことができるようにしてあ
る。このように構成してあることで、水栓４の交換をナ
ット５を緩めることで容易に行うことができ、また、カ
ウンター幕板２の交換も容易に行うことができると共に
カウンター幕板２を外してのカウンター幕板２の下方の
点検、清掃等も容易に行うことができる。また、このと
きカウンター幕板２は第５図に示すようにカウンター取
付枠６の通孔6aにカウンター幕板２の裏面に設けた突起
2aを嵌合して取着してあるので、水栓４を取り外さない
限り不容易に落ちるということがない。

［考案の効果］ 本考案は叙述のように壁面とカウンター幕板の表面側と
の間に亘ってパイプを設け、このパイプの先端部に水栓
をナットを介して着脱自在に取着すると共にナットの螺
着にてカウンター幕板をカウンター取付枠に押圧固定し
たので、水栓の補修、交換時にはナットを緩めることで
容易に水栓を取り外して水栓の補修及び点検を行うこと
ができ、また、カウンター幕板の交換等もナットを緩め
るだけで容易に行うことができるものであり、さらにカ
ウンター幕板を外してのカウンター幕板の下方の点検、
清掃も容易に行うことができるものである。しかも、カ
ウンター取付枠の前面に通孔を穿設し、カウンター幕板
に該通孔に嵌合する突起を突設させたから、ナットを緩
めた場合であっても水栓を取り外さない限り、通孔と突
起との嵌合作用により、カウンター幕板がカウンター取
付枠から不容易に落ちるのことがないので、水栓の取外
し時などにカウンター幕板を手で押さえる必要がなく、
作業性もきわめて良好となる。そのうえ、カウンター取
付枠とカウンター幕板との固定をナットによる水栓の締
め付け固定と、突起と通孔の嵌合との両方で行なうこと
ができるので、カウンター幕板を簡単に取り外すことが
できる構造でありながら、カウンター幕板を確実に固定
できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の斜視図、第２図は同上のカ
ウンター天板及びカウンター幕板の取付状態を示す部分
拡大断面図、第３図は同上の断面図、第４図は第３図に
おけるＸ部の水栓とパイプの連結状態を示す部分拡大断
面図、第５図はカウンター取付枠へのカウンター幕板の
取付状態を示す分解斜視図であって、１は壁面、２はカ
ウンター幕板、３はパイプ、４は水栓、５はナット、６
はカウンター取付枠である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】浴室内の壁面にカウンター取付枠を配設
   し、このカウンター取付枠の上面にカウンター天板を敷
   設し、カウンター天板の前端部より下方に向けてカウン
   ター幕板を垂設してカウンター幕板の内方側に照明器具
   が設置されたカウンター取付構造において、壁面とカウ
   ンター幕板の表面側との間に亘ってパイプを設け、この
   パイプの先端部に水栓をナットを介して着脱自在に取着
   すると共にナットの螺着にてカウンター幕板をカウンタ
   ー取付枠に押圧固定し、且つカウンター取付枠の前面に
   通孔を穿設し、カウンター幕板に該通孔に嵌合する突起
   を突設させて成る浴室のカウンター取付構造。