JPH07135116A - 複合部品及びその製造方法 - Google Patents

複合部品及びその製造方法

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JPH07135116A
JPH07135116A JP28240693A JP28240693A JPH07135116A JP H07135116 A JPH07135116 A JP H07135116A JP 28240693 A JP28240693 A JP 28240693A JP 28240693 A JP28240693 A JP 28240693A JP H07135116 A JPH07135116 A JP H07135116A
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JP
Japan
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magnetic layer
layer
ferrite substrate
conductor pattern
conductor
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Application number
JP28240693A
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English (en)
Inventor
Chisa Yokota
千砂 横田
Hidekazu Uryu
英一 瓜生
Koji Nishida
孝治 西田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタル機器の小型・薄型化に伴う高密度実
装回路基板のチップ部品として、小型低背で実装性に優
れ、かつ量産性に富んだインダクタアレイの実現を目的
とする。 【構成】 分割スリット溝14及び分割スリット上にス
ルーホール13を有する焼結済のシート状フェライト基
板11と、フェライト基板11上に形成された内部導体
パターンと磁性体層を交互に繰り返し積層したインダク
タ層と、前記内部導体パターンと電気的に接続するよう
にフェライト基板11の凹部に設けることにより、半田
ブリッジの発生を防ぐと共に機械的強度が強く、寸法精
度の高い実装性と量産性に優れたインダクタアレイを得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は小型デジタル電子機器の
高密度実装回路基板に面実装する積層型ビーズアレイ等
の複合部品及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ノイズ対策部品としてのチップイ
ンダクタ等の複合部品はデジタル機器の小型・薄型化に
伴う高密度実装回路基板に数多く使用されており、1個
に複数個の素子が内蔵されたアレイタイプが要望されて
いる。
【0003】以下、従来のインダクタアレイの製造方法
について説明する。図8は従来のインダクタアレイの製
造方法を示す斜視図である。従来のインダクタアレイの
製造方法は、アルミニウム等の金属34の平坦な表面に
ポリエステルフィルム等のプラスチックフィルム支持体
35を張り、その上に磁性体層31と内部導体32とを
交互に印刷し積層する。積層体36は通常複数個形成さ
れる。
【0004】すべての積層が終わった後、プラスチック
フィルム支持体35ごと積層体36を金属34の平坦面
から剥離し、積層体36にカッターを入れて単品に分割
し、焼成炉にいれて所要焼成温度及び時間で積層体36
を一体焼結する。得られた積層インダクタアレイの端子
が露出する端面に導電ペーストを施し、適宜の温度で焼
成して外部電極33を形成し、必要ならば捺印等を施す
というものであった。
【0005】また、反りがなく、かつ寸法精度がよいフ
ェライト基板を大量に製造することは難しかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では量産性の面で大きな問題点を有していた。
【0007】すなわち、従来のインダクタアレイの製造
方法においては個片に分割してから焼成するため、焼成
後の外部電極形成などの工程(外部電極の形成、捺印
等)は個片1個ずつの処理となり一括処理に比べて時間
がかかるという問題点を有していた。
【0008】また、従来の構成では外部端子間で半田ブ
リッジや半田喰われが生じやすいという欠点もあり、実
開昭57−66553号に示されるように外部端子を凹
型にしようと試みられているが(図9参照)、従来の製
造方法で外部端子を凹型にしようとすると分割前に積層
体の厚み分のスルーホールを開ける加工が必要となり、
加工時間がかかると共に、焼成前の厚い積層体にスルー
ホール印刷法等で外部端子を形成するのは、積層体への
導電ペーストの溶剤の吸収が早く非常に困難であるとい
う問題点を有していた。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、量産性ならびに実装性に優れたインダクタアレイを
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、周縁部に複数の切欠き部を有するフェライト
基板と、前記切欠き部及びその周囲に形成した第1及び
第2の外部電極と、第1の外部電極に接続して前記フェ
ライト基板上に形成した下部導体パターンと、この下部
導体パターン上に形成したバイアホールを有する磁性体
層とこの磁性体層上に形成し前記バイアホールを介して
前記下部導体パターンまたは内部導体に接続する内部導
体とからなる一層以上積層されたインダクタ層と前記イ
ンダクタ層の最上部の内部導体と前記第2の外部電極と
を接続しかつ前記各内部導体、磁性体層は前記切欠き部
以外に形成したものである。
【0011】
【作用】この構成によって本発明の複合部品は、分割ス
リット及びスルーホールを有するフェライト基板上の分
割スリット及びスルーホールを除いて内部導体や磁性体
層を形成するため、内部導体パターンや磁性体層を積層
しながら一層一層個別焼成できるので、導体ペーストの
溶剤が磁性体層に吸収されず導体パターンをファインパ
ターンに仕上げることができる。
【0012】また、フェライト基板上に形成したスルー
ホールに外部電極を形成するため、多数個の複合部品の
外部電極を一括形成して焼成することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0014】(実施例1)本発明の第1の実施例におけ
る複合部品としてのチップインダクタアレイについて図
を用いてその説明をする。図2は本実施例のチップイン
ダクタアレイの製造工程を示す。
【0015】分割後の一個片が6.4×3.2mm2
個片12になるように、図2(a)のような分割スリッ
ト溝14及びスルーホール13を加工したNi・Zn・
Cu系の焼結済みフェライト基板11に図2(b)に示
すように第1及び第2の外部電極21a及び21bをA
g・Pd系の導体ペーストで印刷形成し、850℃で焼
成する。次に図2(c)のように約1.5ターンの下部
導体パターン22をAgとPdの合金粉からなるAg・
Pd系の導体ペーストで第1の外部電極21aに接続す
るように印刷形成し850℃で焼成する。
【0016】次に図2(d)のように、内部導体24の
端部を電気的に接続するためのバイアホール27を有す
るNi・Zn・Cu系の第1の磁性体層23を磁性体ペ
ーストで膜厚が40μm〜60μmになるように印刷形
成し、図2(e)のように、下部導体パターン22の端
部をバイアホール27を介して電気的に接続しかつ第2
の外部電極21bに接続するように、第1の導体パター
ンである約1.5ターンの内部導体24を印刷形成する
ことによりインダクタ層を設ける。
【0017】この後、図2(f)のように、内部導体2
4の上に膜厚が約250μmからなる上部磁性体層25
を印刷形成する。最後に、この上部磁性体層25上にS
iO 2−ZnO−CaOの結晶化ガラスからなり熱膨張
係数が53×10-7である結晶化ガラスからなる収縮抑
制層26を印刷形成する。これらフェライト基板11上
に形成された磁性体層23、上部磁性体層25、下部導
体パターン22、内部導体24および収縮抑制層26を
一体積層物とし、これを950℃の高温で1時間焼成す
る。ついで分割スリット溝14に沿って分割し、個片に
して図1に示すようなチップインダクタを得る。このよ
うにして得られたチップインダクタンスアレイのインピ
ーダンスは162Ω(100MHz)であった。
【0018】なお、本実施例では1.5ターンの下部導
体パターン22と内部導体24をバイアホール27を有
する磁性体層を介して接続する構造となっているが、高
いインピーダンスを得るために、図3のように、さらに
導体層と磁性体層を繰り返し積層することもできる。
【0019】(実施例2)本発明の第2の実施例におけ
る複合部品としてのチップインダクタアレイについて図
を用いて説明する。図5は本実施例のチップインダクタ
アレイの製造工程を示す。
【0020】分割後の一個片が5.0×2.5mm2
個片12になるように、図5(a)のような分割スリッ
ト溝14及びスルーホール13を加工したNi・Zn・
Cu系の焼結済フェライト基板11に、図5(b)に示
すように、第1及び第2の外部電極21a及び21bを
Ag・Pd系の導体ペーストで印刷形成し850℃で焼
成する。次に図5(c)のように対向する第1及び第2
の外部電極21a及び21bを結ぶ直線状の内部導体パ
ターン22AをAg系の導体ペーストで印刷形成し85
0℃で焼成する。
【0021】この後図5(d)のように、内部導体パタ
ーン22Aを覆うフェライト仮焼粉末の平均粒径が4.
0μmであるフェライトペーストを、約300μmの膜
厚になるように印刷し、上部磁性体層25とする。さら
にこれを900℃で1時間焼成する。ついで、分割スリ
ット溝14に沿って分割し、個片にして図4に示すよう
なチップインダクタを得る。このようにして得られたチ
ップインダクタアレイのインピーダンスは30Ω(10
0MHz)であった。
【0022】(実施例3)本発明の第3の実施例におけ
る複合部品としてチップインダクタアレイについて図を
用いて説明する。図6は本実施例のチップインダクタア
レイの製造工程を示す。
【0023】Ni・Zn・Cu系のフェライト仮焼粉末
を一定の大きさの粒子に造粒し、非着磁性の金型を用い
てプレス成形後、950〜1300℃で焼結したフェラ
イト基板を作成する。さらにこの基板を5.0×2.5
mm2(厚み0.635mm)の個片12になるよう
に、図6(a)のような分割スリット溝14及びスルー
ホール13を加工したシート状フェライト基板11を製
造した。
【0024】次に図6(b)に示すように、フェライト
基板11に第1及び第2の外部電極21a及び21bを
Ag・Pd系の導体ペーストで印刷形成する。次に図6
(c)のように、約1.5ターンの下部導体パータン2
2を、Pd濃度が5%であるAg・Pd系の導体ペース
トで第1の外部電極21aに接続するように印刷形成す
る。
【0025】次に図6(d)のように、この下部導体パ
ターン22の端部を電気的に接続するためのバイアホー
ル27を有するNi・Zn・Cu系の第1の磁性体層2
3を磁性体ペーストで印刷形成し、図6(e)のよう
に、下部導体パターン22の端部をバイアホール27を
介して電気的に接続しかつ第2の外部電極21bに接続
するように第1の導体パターンであるストレートパター
ンの内部導体24を印刷形成することによりインダクタ
層を設ける。
【0026】この後図6(f)のように、内部導体24
を覆うように磁性体ペーストを印刷し、これを上部磁性
体層25とする。この上部磁性体層25上に比較的粒度
の粗い、収縮抑制層26を印刷する。この収縮抑制層2
6は磁性体材料85%と低軟化点ガラス15%からな
り、かつ焼成時に前記インダクタ層及び上部磁性体層2
5の収縮を抑制するものである。これらフェライト基板
11上に形成された磁性体層23、上部磁性体層25、
下部導体パターン22、内部導体24及び収縮抑制層2
6を一体積層物とし、これを950℃の高温で1時間一
括焼成する。
【0027】焼成後分割スリット溝14に沿って分割
し、これによりスルーホール13は切半されて切り欠き
状態となる個片状のチップインダクタアレイを得る。こ
のようにして得られたチップインダクタアレイのインピ
ーダンスは約63Ω(100MHz)であった。
【0028】(実施例4)本発明の第4の実施例におけ
る複合部品としてのチップインダクタアレイについて図
を用いてその製造方法を説明する。図6は本実施例のチ
ップインダクタアレイの製造工程を示す。分割後の一個
片が、5.0×2.5mm2の個片12になるように、
図6(a)のような分割スリット溝14及びスルーホー
ル13を加工したNi・Zn・Cu系の焼結済みフェラ
イト基板11に図6(b)に示すように外部電極21を
Ag・Pd系の導体ペーストで印刷し、850℃で焼成
する。次に図6(c)のように、約1.5ターンの下部
導体パターン22を、核となるAgのまわりにPdコー
トを施したAg・Pd系の導体ペーストで印刷形成し8
50℃で焼成する。
【0029】次に図6(d)のように、この下部導体パ
ターン22の端部を電気的に接続するため、バイアホー
ル27を有するNi・Zn・Cu系の第1の磁性体層2
3を磁性体ペーストで膜厚が約40μmになるように印
刷形成し、900℃で焼成した後、図6(e)のよう
に、下部導体パターン22の端部をバイアホール27を
介して電気的に接続するように第1の導体パターンであ
るストレートパターンの内部導体24を印刷形成するこ
とによりインダクタ層を設ける。
【0030】この後図6(f)のように、内部導体24
を覆うように磁性体ペーストを印刷し、これを上部磁性
体層25とする。上部磁性体層25上に、SiO2−M
gO−ZnO−Al23の結晶化ガラスからなり熱膨張
係数が73×10-7でかつ焼成時に前記インダクタ層及
び上部磁性体層25の収縮を抑制する収縮抑制層26を
印刷する。これらフェライト基板上に形成された磁性体
層23、上部磁性体層25、下部導体パターン22、内
部導体24及び収縮抑制層26を一体積層物とし、これ
を950℃の高温で1時間焼成する。
【0031】焼成後分割スリット溝14に沿って分割
し、個片にしてチップインダクタアレイを得る。このよ
うにして得られたチップインダクタンスアレイのインピ
ーダンスは72Ω(100MHz)であった。
【0032】ところで本発明の各実施例におけるチップ
インダクタアレイにおいて、フェライト仮焼粉の平均粒
径が2.0μm以下のフェライト仮焼粉末を用いた磁性
体ペーストで上部磁性体層25を形成すると、上部磁性
体層25の収縮率が大きく焼成後にフェライト基板12
から剥離したり、クラックが発生した。また、平均粒径
が6.0μm以上のフェライト仮焼粉末を用いた磁性体
ペーストで上部磁性体層25を形成すると、フェライト
の焼結が進まずインピーダンス特性が著しく低下した。
【0033】このフェライト仮焼粉末の平均粒径とイン
ピーダンス特性および成膜状態の関係を(表1)に示
す。
【0034】
【表1】
【0035】従って、フェライト基板上に厚塗りのフェ
ライト磁性層を形成する場合において、フェライト仮焼
粉末平均粒径は、約2.0μm〜6.0μmの範囲で選
ばれることが好ましい。
【0036】また本実施例に示される、チップインダク
タアレイと図8や図9の従来のチップインダクタアレイ
をそれぞれ1000個ずつ半田実装したときの半田ブリ
ッジ発生率及び半田実装後のヒートショックテスト(−
55←→+125℃)における半田クラック発生率を
(表2)に示す。
【0037】
【表2】
【0038】表2より、本発明におけるインダクタアレ
イの実装性、信頼性の良さは明らかである。
【0039】以上述べたように、本実施例の複合部品と
してのチップインダクタ及びその製造方法によれば、従
来のチップインダクタアレイに比べて、寸法精度の高い
焼結済みのシート状フェライト基板11をベースとして
磁性体層を設けるため、複数個の素子を効率良く、しか
も高精度に一括形成できる。このように本発明の複合チ
ップインダクタ及びその製造方法は、量産性の点で優れ
た効果が得られる。
【0040】加えて、本発明によれば、角板状のフェラ
イト基板と、このフェライト基板上に導体パターンを内
設した磁性体上に形成された収縮抑制層を設けることに
より、焼結時に発生する磁性体の反りを抑制し平坦化す
ることができ、製品形状のばらつきが小さく、実装性と
量産性に優れたものができる。また、磁性体層と導体層
を積層していく途中に数層の収縮抑制層を積層すること
によって平坦度が増すことは言うまでもない。
【0041】また磁性体ペーストの種類によっては、磁
性体層と外部電極及び内部導体との膨張係数の違いによ
って起こる層間剥離やクラックを防ぐために、第1、第
2及び第4の実施例にあるように外部電極及び内部導体
を磁性体層よりも先に焼成したり、何層か積層される内
部導体や磁性体層を個別に焼成してもよい。
【0042】また、必要により外部電極にNiめっきや
半田めっきを施しても良い。ところで本実施例では、フ
ェライト基板12のサイズやスルーホールの穴数の一例
を示したが、フェライト基板をプレス成形する金型を変
更するだけで、形状、スルーホールの穴数及び穴位置を
分割スリット部のみならず、自由に変更することができ
る。
【0043】また、本実施例では、複合部品として、コ
イルを内蔵したチップインダクタアレイを例示したが、
コンデンサとコイルとを複合させたLCフィルタ複合部
品等へも応用できるものである。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明の複合部品は、外部
端子、及び第1層目の内部導体を先に焼成したり、各層
を個別に焼成すると、収縮率の違いによって起こる層間
剥離やクラックを防ぐことができる。特に、下層となる
磁性体層を先に焼成すると、その上に形成される導体ペ
ーストの溶剤が吸収されにくくなるので精密で鮮明な導
体パターンを形成することができる。
【0045】この種の個別焼成技術は従来の製造工法で
は導入できなかったが、今回、分割スリットを有する焼
結剤のフェライト基板をベースにし、分割スリットを除
いて各層を積層することではじめて可能になったもので
ある。
【0046】また、高温で焼結された機械的強度の高い
フェライト基板上にインダクタを形成しているため、抗
折強度が高く実装時の部品のカケ、割れがなく、しかも
焼結済のフェライト基板であることから、寸法精度が高
く実装性が良好である。加えて、分割スリット及びスル
ーホールを有するシート状のフェライト基板上に磁性体
層を形成していることから製造が容易で量産性に富んで
いる。
【0047】また、外部端子をスルーホールにして凹状
とすることにより、実装時に発生する半田ブリッジを防
ぐと共に、外部端子の表面積が大きくなり製品と実装基
板との接着強度を高め、半田クラック等の信頼性を高め
るという効果もある。
【0048】さらに、積層体の最上層に収縮抑制層を形
成することにより、磁性体層が焼結する前に収縮抑制層
が先に焼結膜を形成するため、この膜が磁性体の焼成時
の上部の収縮を抑制し、磁性体層上部の平坦化を実現で
きることから高密度実装に適したインダクタアレイを得
ることができる。
【0049】また、分割スリットを有するフェライト基
板であるため、内部導体及び磁性体層の一括焼成では多
数個取りのフェライト基板ごと焼成することができ、焼
成後の工程(例えば外部電極の形成や捺印等)も従来の
1個ずつ、個別に処理する方法に比べて、非常に簡単に
できるという利点もある。さらに、外部端子はスルーホ
ールにして凹状とすることにより、外部端子の表面積が
大きくなり製品と実装基板との接着強度を高めるという
効果に加えて、外部電極の厚みを従来例に較べて薄くす
ることができるため、図7及び図10に示すように本発
明と従来例におけるはんだ実装後の半田フィレットの形
成状態が異なり、熱ストレス等が加わった場合の半田ク
ラックの発生率が、低減するという効果も有するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるチップインダク
タアレイの斜視図
【図2】同第1の実施例におけるチップインダクタアレ
イの製造工程図
【図3】同第1の実施例におけるチップインダクタアレ
イの製造工程図
【図4】同第2の実施例におけるチップインダクタアレ
イの斜視図
【図5】同第2の実施例におけるチップインダクタアレ
イの製造工程図
【図6】同第3及び第4の実施例におけるチップインダ
クタアレイの製造工程図
【図7】同第4の実施例におけるチップインダクタアレ
イの半田実装時の半田フィレットの形成状態を示す正面
【図8】従来のチップインダクタアレイの製造工程図
【図9】従来のチップインダクタアレイの斜視図
【図10】従来のチップインダクタアレイの半田実装時
の半田フィレットの形成状態を示す正面図
【符号の説明】
11,12 フェライト基板 13 スルーホール 14 分割スリット溝 21a,21b 外部電極 22 下部導体パターン 22A 内部導体パターン 23 磁性体層 24 内部導体 25 上部磁性体層 26 収縮抑制層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周縁部に複数の切欠き部を有するフェラ
    イト基板と、前記切欠き部及びその周囲に形成した第1
    及び第2の外部電極と、第1の外部電極に接続して前記
    フェライト基板上に形成した下部導体パターンと、この
    下部導体パターン上に形成したバイアホールを有する磁
    性体層とこの磁性体層上に形成し前記バイアホールを介
    して前記下部導体パターンまたは他の内部導体に接続す
    る内部導体とからなる一層以上積層されたインダクタ層
    と、前記インダクタ層の最上部の内部導体と前記第2の
    外部電極とを接続しかつ前記各内部導体、磁性体層は前
    記切欠き部上以外に形成した複合部品。
  2. 【請求項2】 分割スリットとこの分割スリット上に複
    数のスルーホールを有する焼結済みのフェライト基板上
    の前記スルーホール及びその周囲に導電ペーストを焼き
    付けて第1及び第2の外部電極を形成し、前記フェライ
    ト基板上に第1の外部電極に接続するように下部導体パ
    ターンを形成し、この下部導体パターン上にバイアホー
    ルを有する磁性体層を形成しこの磁性体層上に前記バイ
    アホールを介して前記下部導体パターンに接続するよう
    に内部導体を形成し、更に磁性体層及び内部導体を繰り
    返し形成してインダクタ層となし、前記インダクタ層の
    最上部の内部導体と前記第2の外部電極とを接続し、前
    記各内部導体、磁性体層は前記分割スリット及びスルー
    ホール以外に形成した複合部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 周縁部に複数の切欠き部を有するフェラ
    イト基板と、前記切欠き部及びその周囲に形成した第1
    及び第2の外部電極と、前記フェライト基板上の切欠き
    部以外に形成されかつ互いに対向する外部電極を結ぶ複
    数個の内部導体と、この導体パターン上に形成した上部
    磁性体層とを有する複合部品。
  4. 【請求項4】 分割スリットとこの分割スリット上に複
    数のスルーホールを有する焼結済みのフェライト基板上
    に、前記スルーホール及びその周囲に導電ペーストを焼
    き付けることにより外部電極を形成し、前記フェライト
    基板上の切欠き部以外に互いに対向する外部電極を結ぶ
    複数個の導体パターンを形成し、この内部導体上に上部
    磁性体層を形成した後焼成し、前記分割スリットに沿っ
    て分割する複合部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 内部導体及び磁性体層からなるインダク
    タ層上に、磁性体材料と非晶質ガラスとの混合物質ある
    いは結晶化ガラスからなる収縮抑制層を備えたことを特
    徴とする請求項1または3記載の複合部品。
  6. 【請求項6】 内部導体及び磁性体層からなるインダク
    タ層上に、磁性体材料と非晶質ガラスとの混合物質、あ
    るいは結晶化ガラスからなる収縮抑制層を形成すること
    を特徴とする請求項2または4記載の複合部品の製造方
    法。
JP28240693A 1993-11-11 1993-11-11 複合部品及びその製造方法 Pending JPH07135116A (ja)

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