JPH071349Y2 - 産業車両のエンジンフード支承装置 - Google Patents
産業車両のエンジンフード支承装置Info
- Publication number
- JPH071349Y2 JPH071349Y2 JP1988027407U JP2740788U JPH071349Y2 JP H071349 Y2 JPH071349 Y2 JP H071349Y2 JP 1988027407 U JP1988027407 U JP 1988027407U JP 2740788 U JP2740788 U JP 2740788U JP H071349 Y2 JPH071349 Y2 JP H071349Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine hood
- groove
- pivot pin
- engine
- support device
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はエンジンフードを開放した際にエンジンルーム
の上方の空間を確保するように改良した産業車両のエン
ジンフード支承装置に関する。
の上方の空間を確保するように改良した産業車両のエン
ジンフード支承装置に関する。
[従来の技術] 産業車両におけるエンジンフード支承装置として、実開
昭58-30525号公報に開示されているように、エンジンフ
ードを枢支ピンにより上下方向へ旋回動自在に車体に枢
支させた構造のものが知られている。また、実開昭56-1
34278号公報に開示されているように、エンジンフード
を平行リンク機構で支持し、平行リンク機構の作動でエ
ンジンフードを斜め後方に旋回動させる構造のものも知
られている。
昭58-30525号公報に開示されているように、エンジンフ
ードを枢支ピンにより上下方向へ旋回動自在に車体に枢
支させた構造のものが知られている。また、実開昭56-1
34278号公報に開示されているように、エンジンフード
を平行リンク機構で支持し、平行リンク機構の作動でエ
ンジンフードを斜め後方に旋回動させる構造のものも知
られている。
これらのエンジンフード支承装置では、エンジンの点
検、整備等の際には、エンジンフードを旋回動させ、こ
れによりエンジンフードを開放することにしている。
検、整備等の際には、エンジンフードを旋回動させ、こ
れによりエンジンフードを開放することにしている。
[考案が解決しようとする課題] ところで、エンジンフードを上方に旋回動させる構造の
実開昭58-30525号公報にかかるエンジンフード支承装置
では、エンジンフードの旋回動角度に限界があり、エン
ジンフードを上方に旋回動させて開放した場合であって
も、エンジンルームの上方にエンジンフードの一部がか
かり、そのため点検、整備等をする位置によっては、エ
ンジンフードが作業の妨げとなる不具合があった。エン
ジンフードの旋回動角度に限界があるのは、エンジンフ
ードを開放した際に、エンジンフード上に据付けられて
いる座席が車体後部に干渉する等の理由による。
実開昭58-30525号公報にかかるエンジンフード支承装置
では、エンジンフードの旋回動角度に限界があり、エン
ジンフードを上方に旋回動させて開放した場合であって
も、エンジンルームの上方にエンジンフードの一部がか
かり、そのため点検、整備等をする位置によっては、エ
ンジンフードが作業の妨げとなる不具合があった。エン
ジンフードの旋回動角度に限界があるのは、エンジンフ
ードを開放した際に、エンジンフード上に据付けられて
いる座席が車体後部に干渉する等の理由による。
また、エンジンフードを平行リンク機構により旋回動さ
せる構造の実開昭56-134278号公報にかかるエンジンフ
ード支承装置では、変更リンク機構を用いる関係上、機
構が複雑になりがちであった。
せる構造の実開昭56-134278号公報にかかるエンジンフ
ード支承装置では、変更リンク機構を用いる関係上、機
構が複雑になりがちであった。
本考案は、上記したエンジンフードを枢支ピンで旋回動
させるのみの構造の支承装置、エンジンフードを平行リ
ンクで旋回動させる構造の支承装置と異なるタイプの支
承装置であり、エンジンフードの旋回動及び直動により
エンジンフードを開放し、エンジンフードを開放した際
にエンジンルームの上方の空間の確保に有利で、エンジ
ンの点検、整備等の作業性を改善した産業車両のエンジ
ンフード支承装置を提供することを目的とする。
させるのみの構造の支承装置、エンジンフードを平行リ
ンクで旋回動させる構造の支承装置と異なるタイプの支
承装置であり、エンジンフードの旋回動及び直動により
エンジンフードを開放し、エンジンフードを開放した際
にエンジンルームの上方の空間の確保に有利で、エンジ
ンの点検、整備等の作業性を改善した産業車両のエンジ
ンフード支承装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案の産業車両のエンジンフード支承装置は、ヘッド
ガードを支承する両後部支柱の内側面に、水平軸上に整
合すると共に横断面において互いに背向する平行な直線
部を備えた偏平形状の枢支ピンを植設し、エンジンフー
ド後部の両外側面には枢支ピンと係合してエンジンフー
ドの旋回動及び直動を案内する縦長状の滑溝を穿設し、 滑溝は、枢支ピンの厚みに相応する溝幅をもち枢支ピン
が溝長方向にそって相対移動可能な長溝と、長溝に連設
され枢支ピンを相対回動可能とする曲率半径を有する円
形状をなす丸溝とを備えていることを特徴とするもので
ある。
ガードを支承する両後部支柱の内側面に、水平軸上に整
合すると共に横断面において互いに背向する平行な直線
部を備えた偏平形状の枢支ピンを植設し、エンジンフー
ド後部の両外側面には枢支ピンと係合してエンジンフー
ドの旋回動及び直動を案内する縦長状の滑溝を穿設し、 滑溝は、枢支ピンの厚みに相応する溝幅をもち枢支ピン
が溝長方向にそって相対移動可能な長溝と、長溝に連設
され枢支ピンを相対回動可能とする曲率半径を有する円
形状をなす丸溝とを備えていることを特徴とするもので
ある。
滑溝は、エンジンフード後部の外側面に縦長状に形成さ
れている。滑溝は、エンジンフードを形成する壁部を貫
通するものでもよいが、エンジンルームへ塵等が侵入す
ることを確実に防止するという観点からは未貫通状態の
ものが望ましい。
れている。滑溝は、エンジンフードを形成する壁部を貫
通するものでもよいが、エンジンルームへ塵等が侵入す
ることを確実に防止するという観点からは未貫通状態の
ものが望ましい。
前記したエンジンフードは、エンジンを覆うエンジンフ
ード本体と、エンジンフード本体の両側面に設けられた
側部材とで形成することもできる。この場合、側部材に
滑溝を形成することができるので、滑溝を、側部材を貫
通する状態で形成しても、エンジンルームへの塵等の侵
入防止に有効である。
ード本体と、エンジンフード本体の両側面に設けられた
側部材とで形成することもできる。この場合、側部材に
滑溝を形成することができるので、滑溝を、側部材を貫
通する状態で形成しても、エンジンルームへの塵等の侵
入防止に有効である。
[作用] エンジンの点検、整備等の必要からエンジンフードを開
放する際には、枢支ピンと滑溝とを係合させたまま枢支
ピンを中心としてエンジンフードを旋回動させると共
に、枢支ピンに対して滑溝を滑らせてエンジンフードを
直動させる。なお、エンジンフードを車体に係止する閉
鎖係止機構がある場合には、エンジンフードの開放に先
立って、その閉鎖係止機構を解除する。
放する際には、枢支ピンと滑溝とを係合させたまま枢支
ピンを中心としてエンジンフードを旋回動させると共
に、枢支ピンに対して滑溝を滑らせてエンジンフードを
直動させる。なお、エンジンフードを車体に係止する閉
鎖係止機構がある場合には、エンジンフードの開放に先
立って、その閉鎖係止機構を解除する。
[実施例] 以下、本考案のエンジンフード支承装置を産業車両とし
てのフォークリフトに適用した一実施例について第1図
〜第5図を参照して説明する。
てのフォークリフトに適用した一実施例について第1図
〜第5図を参照して説明する。
本実施例のフォークリフトは、エンジンルームにエンジ
ン1を内蔵した車体フレーム2と、車体フレーム2に設
けられた前輪4および後輪5と、車体フレーム2の前部
に傾動自在に設けられたマスト3と、マスト3に昇降自
在に設けられたフォーク6と、車体フレーム2の後部に
設けられたバランスウェイト7と、車体フレーム2の前
部に立設された合計2本の前部支柱8と、車体フレーム
2の後部に立設された合計2本の後部支柱9と、前記支
柱8および後部支柱9とで支持されたヘッドガード10と
を備えている。ここで後部支柱9は角筒状をなしてい
る。
ン1を内蔵した車体フレーム2と、車体フレーム2に設
けられた前輪4および後輪5と、車体フレーム2の前部
に傾動自在に設けられたマスト3と、マスト3に昇降自
在に設けられたフォーク6と、車体フレーム2の後部に
設けられたバランスウェイト7と、車体フレーム2の前
部に立設された合計2本の前部支柱8と、車体フレーム
2の後部に立設された合計2本の後部支柱9と、前記支
柱8および後部支柱9とで支持されたヘッドガード10と
を備えている。ここで後部支柱9は角筒状をなしてい
る。
各後部支柱9の内側面には、水平軸心上に整合する枢支
ピン12が植設されている。従って、一方の後部支柱9の
内側面に植設された一方の枢支ピン12と、他方の後部支
柱9の内側面に植設された他方の枢支ピン12とは、互い
に対向した位置に設けられている。第5図に示すよう
に、各枢支ピン12の先端部は、断面円形の状態から上部
の部分円および下部の部分円を除去した形状に形成され
ており、即ち、各枢支ピン12は、これの軸心と直交する
断面では、横長形であり、水平方向に伸びる互いに背向
する直線部12aと、直線部12aに隣設して互いに背向する
弧状部12bとから形成されている。
ピン12が植設されている。従って、一方の後部支柱9の
内側面に植設された一方の枢支ピン12と、他方の後部支
柱9の内側面に植設された他方の枢支ピン12とは、互い
に対向した位置に設けられている。第5図に示すよう
に、各枢支ピン12の先端部は、断面円形の状態から上部
の部分円および下部の部分円を除去した形状に形成され
ており、即ち、各枢支ピン12は、これの軸心と直交する
断面では、横長形であり、水平方向に伸びる互いに背向
する直線部12aと、直線部12aに隣設して互いに背向する
弧状部12bとから形成されている。
本実施例では、エンジンフード13の後部の両外側面に
は、縦長状の滑溝14が穿設されている。滑溝14は、縦長
状の長溝14aと、長溝14aの上端部に長溝14aと連通して
形成された丸溝14bとで形成されている。長溝14aは、枢
支ピン12の厚みに相応する溝幅をもつ。丸溝14bは円形
状をなし、枢支ピン12を相対回動可能とする曲率半径を
有する。本実施例では、前記した枢支ピン12と滑溝14の
丸溝14bとを回動自在に係合することにより、エンジン
フード13は車体フレーム2に取付けられており、これに
よりエンジンフード13はエンジンルーム内のエンジン1
を覆っている。
は、縦長状の滑溝14が穿設されている。滑溝14は、縦長
状の長溝14aと、長溝14aの上端部に長溝14aと連通して
形成された丸溝14bとで形成されている。長溝14aは、枢
支ピン12の厚みに相応する溝幅をもつ。丸溝14bは円形
状をなし、枢支ピン12を相対回動可能とする曲率半径を
有する。本実施例では、前記した枢支ピン12と滑溝14の
丸溝14bとを回動自在に係合することにより、エンジン
フード13は車体フレーム2に取付けられており、これに
よりエンジンフード13はエンジンルーム内のエンジン1
を覆っている。
なお、エンジンフード13の上面側には座席15が据え付け
られている。また、図示はしないが、エンジンフード13
を車体フレーム2に係止する閉鎖係止機構が設けられて
いる。
られている。また、図示はしないが、エンジンフード13
を車体フレーム2に係止する閉鎖係止機構が設けられて
いる。
さて、エンジン1の点検、整備等の必要からエンジンフ
ード13を開放する際には、先ず、エンジンフード13を車
体フレーム2に係止する閉鎖係止機構を解除する。
ード13を開放する際には、先ず、エンジンフード13を車
体フレーム2に係止する閉鎖係止機構を解除する。
そして、第2図に示すようにエンジンフード13がエンジ
ン1を覆っている状態から、枢支ピン12と滑溝14とを係
合させたまま、枢支ピン12を中心としてエンジンフード
13を上方に、つまり第2図に示す矢印A方向に作業者の
手作業等で旋回動させる。このとき、丸溝14bは枢支ピ
ン12に対して回動するが、枢支ピン12の弧状部12aの外
周面は、円形の一部を形成しているため、丸溝14bの回
動は円滑に行なわれる。エンジンフード13を旋回動させ
た後の状態を第3図に示す。上記のようにエンジンフー
ド13を旋回動させた状態では、滑溝14は横長状となる。
ン1を覆っている状態から、枢支ピン12と滑溝14とを係
合させたまま、枢支ピン12を中心としてエンジンフード
13を上方に、つまり第2図に示す矢印A方向に作業者の
手作業等で旋回動させる。このとき、丸溝14bは枢支ピ
ン12に対して回動するが、枢支ピン12の弧状部12aの外
周面は、円形の一部を形成しているため、丸溝14bの回
動は円滑に行なわれる。エンジンフード13を旋回動させ
た後の状態を第3図に示す。上記のようにエンジンフー
ド13を旋回動させた状態では、滑溝14は横長状となる。
次に、枢支ピン12の直線部12aと長溝14aの周縁部14cと
が向い合うように枢支ピン12と長溝14aとを係合させた
まま、作業者の手作業等でエンジンフード13を後方へ引
張るかあるいは押圧するかして、エンジンフード13を後
方つまり第3図に示す矢印B方向に直動させ、エンジン
フード13の大部分をバランスウェイト7の上面に位置さ
せる。このように直動させる際にはエンジンフード13の
旋回動は枢支ピン12により規制される。上記のようにエ
ンジンフード13を後方に直動させた後の状態を第4図に
示す。上記のようにエンジンフード13を後方に直動させ
た結果、エンジンルームの上方は余すところなく開放さ
れる。
が向い合うように枢支ピン12と長溝14aとを係合させた
まま、作業者の手作業等でエンジンフード13を後方へ引
張るかあるいは押圧するかして、エンジンフード13を後
方つまり第3図に示す矢印B方向に直動させ、エンジン
フード13の大部分をバランスウェイト7の上面に位置さ
せる。このように直動させる際にはエンジンフード13の
旋回動は枢支ピン12により規制される。上記のようにエ
ンジンフード13を後方に直動させた後の状態を第4図に
示す。上記のようにエンジンフード13を後方に直動させ
た結果、エンジンルームの上方は余すところなく開放さ
れる。
上記したように本実施例では、エンジンフード13を、上
方に旋回動させ更に後方へ直動させ、エンジンフード13
の大部分をバランスウェイト7の上面に位置させるた
め、従来とは異なり、エンジン1を配設しているエンジ
ンルームの上方にエンジンフード13が位置することを回
避することができ、それだけエンジンルーム上方の空間
の大きさを確保できる。故に、エンジンフード13がエン
ジン1の点検、整備等の作業の妨げとなる不具合を回避
できる。
方に旋回動させ更に後方へ直動させ、エンジンフード13
の大部分をバランスウェイト7の上面に位置させるた
め、従来とは異なり、エンジン1を配設しているエンジ
ンルームの上方にエンジンフード13が位置することを回
避することができ、それだけエンジンルーム上方の空間
の大きさを確保できる。故に、エンジンフード13がエン
ジン1の点検、整備等の作業の妨げとなる不具合を回避
できる。
第6図〜第8図は本考案のエンジンフード支承装置の他
の実施例を示す。
の実施例を示す。
この実施例は、基本的には前記した実施例と同様な構成
であり、後部支柱9の内側面には枢支ピン20が植設され
ている。但し、第6図に示すように、枢支ピン20の先端
部は、断面円形の状態から左部の部分円および右部の部
分円を除去した形状にされており、即ち、枢支ピン20
は、これの軸心と直交する断面では、縦長形であり、互
いに背向する垂直方向に伸びる直線部20aと、直線部20a
に隣設して互いに背向する弧状部20bとから形成されて
いる。この本実施例でも、エンジンフード21の後部の両
外側面には、縦長状の滑溝22が穿設されているが、滑溝
22は、縦長状の長溝22aと、長溝22aの下端部に長溝22a
と連通して形成された丸溝22bとで形成されている。第
6図に示すようにエンジンフード21がエンジン1を覆っ
ている状態では、枢支ピン20の直線部20aと長溝22aの周
縁部22cとが向い合うように枢支ピン20と滑溝22とが係
合している。
であり、後部支柱9の内側面には枢支ピン20が植設され
ている。但し、第6図に示すように、枢支ピン20の先端
部は、断面円形の状態から左部の部分円および右部の部
分円を除去した形状にされており、即ち、枢支ピン20
は、これの軸心と直交する断面では、縦長形であり、互
いに背向する垂直方向に伸びる直線部20aと、直線部20a
に隣設して互いに背向する弧状部20bとから形成されて
いる。この本実施例でも、エンジンフード21の後部の両
外側面には、縦長状の滑溝22が穿設されているが、滑溝
22は、縦長状の長溝22aと、長溝22aの下端部に長溝22a
と連通して形成された丸溝22bとで形成されている。第
6図に示すようにエンジンフード21がエンジン1を覆っ
ている状態では、枢支ピン20の直線部20aと長溝22aの周
縁部22cとが向い合うように枢支ピン20と滑溝22とが係
合している。
そして、エンジン1の点検、整備等の必要からエンジン
フード21を開放する際には、第6図に示すようにエンジ
ンフード21がエンジン1を覆っている状態から、枢支ピ
ン20の直線部20aと長溝22aの周縁部22cとが向い合うよ
うに枢支ピン20と滑溝22とを係合させたまま、作業者の
手作業等でエンジンフード21を持ち上げ、これによりエ
ンジンフード21を第6図に示す矢印C方向に直動させ、
以て第7図に示すように枢支ピン20を丸溝22bに位置さ
せる。このように直動させる際にはエンジンフード21の
旋回動は枢支ピン20により規制される。上記のように枢
支ピン20を丸溝22bに位置させた状態で、枢支ピン20を
中心としてエンジンフード21を後方につまり第7図に示
す矢印D方向に作業者の手作業等で旋回動させる。エン
ジンフード21を旋回動させた後の状態を第8図に示す。
エンジンフード21を旋回動させた状態では、滑溝22は横
長状となり、前記した実施例と同様に、エンジンフード
21はバランスウェイト7の上面に位置し、エンジンルー
ムの上方は余すところなく開放される。
フード21を開放する際には、第6図に示すようにエンジ
ンフード21がエンジン1を覆っている状態から、枢支ピ
ン20の直線部20aと長溝22aの周縁部22cとが向い合うよ
うに枢支ピン20と滑溝22とを係合させたまま、作業者の
手作業等でエンジンフード21を持ち上げ、これによりエ
ンジンフード21を第6図に示す矢印C方向に直動させ、
以て第7図に示すように枢支ピン20を丸溝22bに位置さ
せる。このように直動させる際にはエンジンフード21の
旋回動は枢支ピン20により規制される。上記のように枢
支ピン20を丸溝22bに位置させた状態で、枢支ピン20を
中心としてエンジンフード21を後方につまり第7図に示
す矢印D方向に作業者の手作業等で旋回動させる。エン
ジンフード21を旋回動させた後の状態を第8図に示す。
エンジンフード21を旋回動させた状態では、滑溝22は横
長状となり、前記した実施例と同様に、エンジンフード
21はバランスウェイト7の上面に位置し、エンジンルー
ムの上方は余すところなく開放される。
この実施例においても、エンジンフード21を上方へ直動
させ、更に、後方に旋回動させるため、エンジンフード
21の大部分はバランスウェイト7の上面側に位置する。
従って、エンジン1の上方にエンジンフード21が位置す
ることを回避することができ、エンジンフード21がエン
ジン1の点検、整備等の作業の妨げとなる不具合を回避
できる。
させ、更に、後方に旋回動させるため、エンジンフード
21の大部分はバランスウェイト7の上面側に位置する。
従って、エンジン1の上方にエンジンフード21が位置す
ることを回避することができ、エンジンフード21がエン
ジン1の点検、整備等の作業の妨げとなる不具合を回避
できる。
[考案の効果] 本考案の産業車両のエンジンフード支承装置によれば、
エンジンフードの旋回動及び直動によりエンジンフード
を開放し、エンジンフードを開放した際にエンジンルー
ムの上方の空間の確保に有利で、エンジンの点検、整備
等の作業性を改善できる。
エンジンフードの旋回動及び直動によりエンジンフード
を開放し、エンジンフードを開放した際にエンジンルー
ムの上方の空間の確保に有利で、エンジンの点検、整備
等の作業性を改善できる。
第1図〜第5図は本考案の一実施例を示し、第1図はフ
ォークリフトの側面図、第2図はエンジンフードでエン
ジンを覆っている状態を模式的に示した側面図、第3図
はエンジンフードを上方に旋回動させた状態を模式的に
示す側面図、第4図はエンジンフードを後方に直動させ
た状態を模式的に示す側面図、第5図は枢支ピンの断面
図である。 第6図〜第8図は本考案の他の実施例を示し、第6図は
エンジンフードでエンジンを覆っている状態を模式的に
示した側面図、第7図はエンジンフードを上方に直動さ
せた状態を模式的に示す側面図、第8図はエンジンフー
ドを後方に旋回動させた状態を模式的に示す側面図であ
る。 図中、1はエンジン、9は後部支柱、12は枢支ピン、13
はエンジンフード、14は滑溝、20は枢支ピン、21はエン
ジンフード、22は滑溝をそれぞれ示す。
ォークリフトの側面図、第2図はエンジンフードでエン
ジンを覆っている状態を模式的に示した側面図、第3図
はエンジンフードを上方に旋回動させた状態を模式的に
示す側面図、第4図はエンジンフードを後方に直動させ
た状態を模式的に示す側面図、第5図は枢支ピンの断面
図である。 第6図〜第8図は本考案の他の実施例を示し、第6図は
エンジンフードでエンジンを覆っている状態を模式的に
示した側面図、第7図はエンジンフードを上方に直動さ
せた状態を模式的に示す側面図、第8図はエンジンフー
ドを後方に旋回動させた状態を模式的に示す側面図であ
る。 図中、1はエンジン、9は後部支柱、12は枢支ピン、13
はエンジンフード、14は滑溝、20は枢支ピン、21はエン
ジンフード、22は滑溝をそれぞれ示す。
Claims (1)
- 【請求項1】ヘッドガードを支承する両後部支柱の両側
面に、水平軸上に整合すると共に横断面において互いに
背向する平行な直線部を備えた偏平形状の枢支ピンを植
設し、エンジンフード後部の両外側面には前記枢支ピン
と係合して該エンジンフードの旋回動及び直動を案内す
る縦長状の滑溝を穿設し、 前記滑溝は、前記枢支ピンの厚みに相応する溝幅をもち
前記枢支ピンが溝長方向にそって相対移動可能な長溝
と、該長溝に連設され前記枢支ピンを相対回動可能とす
る曲率半径を有する円形状をなす丸溝とを備えているこ
とを特徴とする産業車両のエンジンフード支承装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988027407U JPH071349Y2 (ja) | 1988-03-01 | 1988-03-01 | 産業車両のエンジンフード支承装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988027407U JPH071349Y2 (ja) | 1988-03-01 | 1988-03-01 | 産業車両のエンジンフード支承装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01136076U JPH01136076U (ja) | 1989-09-18 |
JPH071349Y2 true JPH071349Y2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=31249872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988027407U Expired - Lifetime JPH071349Y2 (ja) | 1988-03-01 | 1988-03-01 | 産業車両のエンジンフード支承装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH071349Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62173379A (ja) * | 1986-01-23 | 1987-07-30 | Kubota Ltd | 安全フレ−ム付き走行車輌のボンネツト開閉構造 |
-
1988
- 1988-03-01 JP JP1988027407U patent/JPH071349Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01136076U (ja) | 1989-09-18 |
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