JPH0713299A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH0713299A
JPH0713299A JP5174623A JP17462393A JPH0713299A JP H0713299 A JPH0713299 A JP H0713299A JP 5174623 A JP5174623 A JP 5174623A JP 17462393 A JP17462393 A JP 17462393A JP H0713299 A JPH0713299 A JP H0713299A
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same
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JP5174623A
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Fumio Kawamoto
二三男 川本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光学的に透明であり、経時でのカブリ、変色の
少ないハロゲン化銀写真感光材料を提供する。 【構成】支持体の少なくとも一方の側に、ハロゲン化銀
乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、該
支持体が少なくとも1種の紫外線吸収剤を含有したポリ
エチレンナフタレートを主体とするポリエステルである
ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は経時安定性に優れたハロ
ゲン化銀写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハロゲン化銀写真感光材料(以下
感材又は写真感材と略す)は、透明でかつ、膜強度に優
れた支持体が要求されるので、その要求を満たす素材と
してセルロース系のニトロセルロース、トリアセチルセ
ルロースが用いられ、近年はポリエチレンテレフタレー
トが急速に導入されて来た。特にポリエチレンテレフタ
レートは、耐水性と膜強度に優れることから、寸度安定
性、薄膜化のためには有利である。しかしながら、ポリ
エチレンテレフタレートはロール形態で長時間巻かれた
り、更に高温(例えば真夏日の車の中)にさらされるこ
とにより、巻き癖がつきやすい欠点を有している。この
改良方法として、特開昭50−51174号でスリット
ロール上に巻き取る温度より15〜35℃高い温度に保
持した雰囲気にそのロールを24時間以上さらすことで
図っている。又、特開昭50−95374号に於いて
は、2軸延伸に続いて熱固定したポリエステルフィルム
(ポリエチレンテレフタレート記載)を40℃から13
0℃の温度範囲で加熱エージングすることで平面性の改
良を図っている。しかしながら、これらの熱処理で巻き
癖を除去しようとしても、前述した高温(80℃以上)
状態に長時間放置されると全く効果がなく、実用上問題
である。すなわち通常の35mmフィルムのパトローネに
上記の条件で熱処理したポリエチレンテレフタレートを
支持体とするカラーネガフィルムを巻き込み、80℃で
2時間放置後冷却カートリッジから取り出すとそのフィ
ルムはカートリッジサイズのままの巻き癖がついていて
熱処理効果が全くない。そのため、自動現像機での搬送
やプリント時に、フィルムがカールしやすく、故障しや
すい。
【0003】米国特許4141735号や特開昭50−
95374号では、熱処理することで巻き癖性の改良を
図っている。この方法は確かに巻き癖、特に高温での保
管に対して有効であり、実質上問題となる巻き癖は解決
される。しかし、該ポリエチレンナフタレートは、紫外
線領域に吸収と蛍光発光を有し、写真性の点でカブリを
生じ問題であった。ポリエステルに紫外線吸収剤を含有
させる方法として特定の化合物については特開平1−2
47451号、同1−247452号に記載してある
が、透明性の点で大きく劣り写真用としては全く使用で
きないものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、経時での巻き癖がつくにくくかつ変色しにくい写真
感光材料を提供することにある。第2の目的は巻き癖が
つきにくくカブリの少ない写真感光材料を提供すること
にある。第3の目的は、ミニラボ通過性に優れ巻き癖の
つきにくい写真感光材料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のこれらの目的
は、支持体と少なくともその一方の側にハロゲン化銀乳
剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、該支
持体が少なくとも1種の紫外線吸収剤を0.02g/m2
〜5g/m2含有したポリエチレンナフタレート及びその
誘導体であり、厚さが40〜500μm であることを特
徴とするハロゲン化銀写真感光材料により達成された。
以下に本発明について詳細に記述する。まず、本発明に
使用されるポリエチレンナフタレートを主体とするポリ
エステルについて記す。
【0006】本発明に使用される支持体はナフタレンジ
カルボン酸を主たる酸成分とし、アルコール性ヒドロキ
シ基を2個有する化合物を主たるグリコール成分とする
ポリエステルである。かかるポリエステルの酸成分とし
ては、ナフタレンジカルボン酸を主たる対象とするが、
その一部(通常50モル%未満、好ましくは30モル%
未満)を他の二官能性カルボン酸、例えばテレフタル
酸、イソフタル酸、ジフエニルジカルボン酸、ジフェニ
ルエーテルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボ
ン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸等の如き芳香族
ジカルボン酸;アジピン酸、セバチン酸等の如き脂肪族
ジカルボン酸;オキシ安息香酸、ε−オキシカブロン酸
等の如きオキシ酸等の1種又は2種以上で置換えてもよ
い。前記ナフタレンジカルボン酸としては、2,6−ナ
フタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン
酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸等が好ましく用い
られる。またグリコール成分としては、アルコール性ヒ
ドロキシ基を2個有する化合物、例えばエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、トリメチレングリコー
ル、ブタンジオール、ネオペンチレングリコール、ヘキ
サンジオール、デカルジオール、ジエチレングリコール
等の如き脂肪族グリコール、シクロヘキサンジメチロー
ル、トリシクロデカンジオール等の如き脂環族グリコー
ル、2,2−ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフェニ
ル)プロパン、1,1−ビス(4−β−ヒドロキシエト
キシフェニル)シクロヘキサン、4,4′−ビス(β−
ヒドロキシエトキシ)ジフェニルスルホン等の如き脂肪
族ジオール等を用いる。これらは1種又は2種以上を用
いることができる。またビスフェノールA、ビスフェノ
ールZ等の如きフェノール性ヒドロキシ基を2個有する
化合物を少割合併用することもできる。前記酸成分とグ
リコール成分との組合せは、得られるポリエステルが厚
さ100μm における平行透過率80%以上を有するよ
うに選択される。
【0007】例えば2,6−ナフタリンジカルボン酸を
酸成分としエチレングリコール50〜93.4モル%及
びネオペンチレングリコール0.6〜50モル%をグリ
コール成分とする共重合ポリエステル、エチレン−2,
6−ナフタリンジカルボキシレート繰り返し単位が全繰
り返し単位の10〜99.4%、好ましくは20〜98
%である共重合ポリエステルが好ましい。かかる共重合
ポリエステルの第3成分としては前記酸成分及びグリコ
ール成分の中でテレフタル酸、イソフタル酸、ネオペン
チレングリコール、4,4′−ビス(β−ヒドロキシエ
トキシ)ジフェニルスルホン、2,2−ビス(β−ヒド
ロキシエトキシフェニル)プロパン、ジエチレングリコ
ール、シクロヘキサンジメチロール等が特に好ましい。
かかるポリエステルは、従来公知のポリエステル製造法
に従って製造することができる。例えば、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体(例
えばメチルエステルの如き低級アルキルエステル、フェ
ニルエステル等)とエチレングリコール及びネオペンチ
レングリコール又はこれらのエステル形成性誘導体とを
反応せしめてビスグリコールエステル及び/又はその低
重合体を形成し、該ビスグリコールエステル及び/又は
その低重合体を重縮合反応せしめて所定の重合度のポリ
エステルを得る。(更に又、本発明のポリエチレンナフ
タレートおよびその誘導体は、他のポリエステルをブレ
ンドしてもよい。)例えば酸成分をグリコール成分と直
接エステル化反応するか、または酸成分としてジアルキ
ルエステルを用いる場合は、まずグリコール成分とエス
テル交換反応をし、これを減圧下で加熱して余剰のグリ
コール成分を除去することにより合成することができ
る。あるいは酸成分を酸ハライドとしておき、グリコー
ルと反応させてもよい。この際、必要に応じてエステル
交換反応、触媒あるいは重合反応触媒を用いたり、耐熱
安定化剤を添加してもよい。これらのポリエステル合成
法については、例えば高分子実験学第5巻“重縮合と重
付加”(共立出版、1980年)第103頁〜第136
頁“合成高分子V”(朝倉書店、1971年)第187
頁〜第286頁の記載を参考に行うことができる。これ
らのポリエステルの好ましい平均分子量の範囲は約1
0,000ないし500,000である。また、このよ
うにして得られたポリマーのポリマーブレンドは、特開
昭49−5482号、同64−4325号、特開平3−
192718号、リサーチ・ディスクロージャー28
3、739−41、同284,779−82号、同29
4,807−14号、同294,807−14号に記載
した方法に従って容易に形成することができる。
【0008】本発明のポリエステルのガラス転移点は9
0℃以上200℃以下が好ましい。次に本発明に用いる
ポリエステルの好ましい具体的化合物例を示すが、本発
明がこれに限定されるものではない。 ポリエステル化合物例 ・ホモポリマー PBC−1:〔2,6−ナフタレンジカルボン酸(NDCA)/エチレング リコール(EG)(100/100)〕 Tg=119℃ ・共重合体(( )内はモル比を表わす。) PBC−2:2,6−NDCA/TPA(テレフタル酸)/EG(50/5 0/100) Tg= 92℃ PBC−3:2,6−NDCA/TPA/GG(75/25/100) Tg=102℃ PBC−4:2,6−NDCA/TPA/EG/BPA(ビスフェノールA )(50/50/75/25) Tg=112℃ PBC−5:NDCA/スルホテレフタル酸/EG(98/2/100) Tg=117℃ ・ポリマーブレンド(( )内は重量比を表わす。) PBC−6:PBC−1/PET(80/20) Tg=104℃ PBC−7:PAr/PBC−1(50/50) Tg=142℃ (PAr:TPA/BPA=100/100 Tg=192℃) (PET:TPA/EG=100/100 Tg= 80℃) PBC−8:PEN/PET/PAr(50/25/25) Tg=108℃
【0009】特公昭48−40414号などに記載のポ
リエステル(例えばポリエチレンテレフタレート、ポリ
−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート
ポリエチレンナフタレートなど)、ポリスチレン、ポリ
プロピレン、ポリエチレン、ポリスルホン、ポリアリレ
ート、ポリエーテルイミドなどであり、特に好ましいの
はトリアセチルセルロース、ポリエチレンテレフタレー
トである。これらのフィルムの中には極性基(エポキ
シ、COO2 M、OH、NR2 、NR3 X、SO3 M、
OSO3 M、PO3 2 、OP3 2 、ただしMはH、
アルカリ金属、アンモニアでありRはH、又は炭素数1
〜20のアルキル基)を有してもよい。本発明のこれら
の支持体は、その厚さが40μm以上500μmであり
より好ましくは60μm〜200μmである。40μm
より薄いと乾燥時の乳剤層の収縮応力により発生するト
イ状カールが著しくなり平面性が低下しやすく、又50
0μmより厚いと膜強度としては強くなるが、多数枚の
フィルムをカートリッジに装填出来ないばかりでなく、
現像処理時の剛性が強いことによる搬送不良を発生す
る。ポリエステルの特に芳香族ポリエステルの屈折率
は、1.6〜1.7と高いのに対し、この上に塗設する
感光層の主成分であるゼラチンの屈折率は1.50〜
1.55とこの値より小さい。従って光がフィルムエッ
ジから入射した時、ベースと乳剤層の界面で反射しやす
い。従って、ポリエステル系のフィルムはいわゆるライ
トパイピング現象(ふちかぶり)を起こす。この様なラ
イトパイピング現象を回避する方法としてはフィルムに
不活性無機粒子等を含有させる方法ならびに染料を添加
する方法等が知られている。本発明において好ましいラ
イトパイピング防止方法はフィルムヘイズを著しく増加
させない染料添加による方法である。フィルム染色に使
用する染料については特に限定を加えるものでは無いが
色調は感光材料の一般的な性質上グレー染色が好まし
く、また染料はポリエステルフィルムの製膜温度域での
耐熱性に優れ、かつポリエステルとの相溶性に優れたも
のが好ましい。染料としては、上記観点から三菱化成製
の Diaresin 、日本化薬製の Kayaset等ポリエステル用
として市販されている染料を混合することにより目的を
達成することが可能である。染色濃度に関しては、マク
ベス社製の色濃度計にて可視光域での色濃度を測定し少
なくとも0.01以上であることが必要である。更に好
ましくは0.03以上である。本発明によるポリエステ
ルフィルムは、用途に応じて易滑性を付与することも可
能であり、易滑性付与手段としては特に限定を加えると
ころでは無いが、不活性無機化合物の練り込み、あるい
は界面活性剤の塗布等が一般的手法として用いられる。
かかる不活性無機粒子としては、SiO2 、TiO2
BaSO4 、CaCO2 、タルク、カオリン等が例示さ
れる。また、上記のポリエステル合成反応系に不活性な
粒子を添加する外部粒子系による易滑性付与以外にポリ
エステルの重合反応時に添加する触媒等を析出させる内
部粒子系による易滑性付与方法も採用可能である。これ
ら易滑性付与手段には特に限定を加えるものでは無い
が、写真感光材料用支持体としては透明性が重要な要件
となるため、上記易滑性付与方法手段では外部粒子系と
してはポリエステルフィルムと比較的近い屈折率をもつ
SiO2 、あるいは析出する粒子径を比較的小さくする
ことが可能な内部粒子系を選択することが望ましい。更
には、練り込みによる易滑性付与を行う場合、よりフィ
ルムの透明性を得るために機能付与した層を積層する方
法も好ましい。この手段としては具体的には複数の押し
出し機ならびにフィードブロック、あるいはマルチマニ
フォールドダイによる共押出し法が例示される。次に本
発明である紫外線吸収剤について述べる。本発明で述べ
る紫外線吸収剤は特に限定されなく、紫外領域(200
〜400nm)に吸収ピークを有するものであれば問題な
い。しかし、その中でも特に本発明のポリエチレンナフ
タレート類はその吸収波長が380nmまで存在すること
から、長波長域(300〜400nm)まで十分な吸収を
有する紫外線吸収剤が好ましい。以下に特に好ましい紫
外線吸収剤を一般式〔I〕〜〔VI〕に記す。
【0010】
【化3】
【0011】
【化4】
【0012】式中、R101 、R102 、R103 、R104
105 はそれぞれ同じでっても異っていてもよく水素、
ハロゲン、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ
基、アリール基、アリールオキシ基、アルケニル基、ニ
トロ基、カルボキシル基、スルホン酸基又はヒドロキシ
基を表わす。
【0013】R111 〜R115 はそれぞれ同じでも異って
いてもよく水素、ハロゲン、アルキル基、アリール基、
アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、ア
リールチオ基、アミノ基、ヒドロキシ基、シアノ基、ニ
トロ基、カルバモイル基、スルホニル基、スルファモイ
ル基、スルホンアミド基、カルボキシル基、スルホン酸
基、アシルオキシ基又はオキシカルボニル基であり、R
116 は水素又はアルキル基であり、X11及びY11はシア
ノ基、−COOR117 、−CONHR117 、−COR
117 、−SO2 117 、−SO2 NHR117 であり、R
117 はアルキル基又はアリール基を表わす。また、X11
とY11は連結して5〜7員環を形成してもよい。
【0014】R121 〜R126 はそれぞれ同じでも異なっ
ていてもよく、水素原子、ハロゲン、アルキル基、アリ
ール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基、アミノ基、ヒドロキシ基、シア
ノ基、ニトロ基、カルボンアミド基、カルバモイル基、
スルホンアミド基、スルファモイル基、カルボキシル
基、スルホン酸基、アシルオキシ基又はオキシカルボニ
ル基を表わす。X21は−CO−あるいは−COO−を表
わす。
【0015】R131 、R132 は同じでも異っていてもよ
く、水素原子、アルキル基、アリール基を、又は互いに
連結して5又は6員環を形成するのに必要な非金属原子
群を表わし、X31、Y31は同じでも異っていてもよく、
一般式〔II〕におけるX11、Y11と同義である。
【0016】R141 〜R146 はそれぞれ同じでも異なっ
ていてもよく、一般式〔II〕におけるR110 〜R114
同義であり、R147 、R148 は同じでも異っていてもよ
く、水素原子、アルキル基又はアリール基を表わし、R
147 とR148 で連結して5又は6員環を形成してもよ
い。
【0017】R151 〜R154 はそれぞれ同じでも異なっ
ていてもよく、水素原子、アルキル基、アリール基を表
わし、R151 とR154 は一緒になって二重結合を形成し
てもよく、R151 とR154 が一緒になって二重結合を形
成するときは、R152 とR153 は連結してベンゼン環又
はナフタレン環を形成してもよい。R155 はアルキル基
又はアリール基を表わし、Z41は酸素原子、硫黄原子、
メチレン基、エチレン基、>N−R156 又は>C<R
157 、R158 を表わし、R156 はアルキル基、アリール
基を表わし、R157 、R158 は同じでも異っていてもよ
く、水素原子又はアルキル基を表わす。nは0又は1を
表わす。X41、Y41は同じでも異っていてもよく、一般
式〔II〕におけるX11、Y11と同義である。nは0又は
1を表わす。
【0018】一般式〔I〕〜〔VI〕において、R101
105 、R111 〜R117 、R121 〜R126 、R131 、R
132 、R141 〜R148 及びR151 〜R155 で表わされる
アルキル基は炭素数1〜20が好ましく、置換基〔例え
ば、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子
(例えば、塩素、臭素、フッ素)、アルコキシ基(例え
ば、メトキシ、エトキシ、ブトキシ、オクチルオキ
シ)、アリーロキシ基(例えば、フェノキシ)、エステ
ル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、オクチルオキシカルボニル、ドデシルオキシカルボ
ニル)、カルボニルオキシ基(例えば、エチルカルボニ
ルオキシ、ヘプチルカルボニルオキシ、フェニルカルボ
ニルオキシ)、アミノ基(例えば、ジメチルアミノ、エ
チルアミノ、ジエチルアミノ)、アリール基(例えば、
フェニル)、カルボンアミド基(例えば、メチルカルボ
ニルアミド、フェニルカルボニルアミド)、カルバモイ
ル基(例えば、エチルカルバモイル、フェニルカルバモ
イル)、スルホンアミド(例えば、メタンスルホンアミ
ド、ベンゼンスルホンアミド)、スルファモイル基(例
えば、ブチルスルファモイル、フェニルスルファモイ
ル、メチルオクチルアミノスルホニル)シアノ基、カル
ボキシル基、スルホン酸基〕を有していてもよい。具体
的には、メチル、エチル、プロピル、iso −プロピル、
ブチル、sec −ブチル、t−ブチル、ペンチル、t−ペ
ンチル、ヘキシル、オクチル、2−エチルヘキシル、t
−オクチル、デシル、ドデシル、ヘキサデシル、オクタ
デシル、ベンジル、フェネチル等の基及び上述の置換基
を有する基を挙げることができる。
【0019】シクロアルキル基としては、シクロプロピ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ビシクロ〔2,
2,2〕オクチル基及びアルキル基で記載した置換基を
有するこれらの基を挙げることができる。アリール基と
しては、炭素数6〜10が好ましく、置換基〔例えば、
アルキル基(メチル、エチル、プロピル、iso −プロピ
ル、ブチル、sec −ブチル、t−ブチル、ペンチル、t
−ペンチル、オクチル、デシル、ドデシル、テトラデシ
ル、ヘキサデシル)及び前記のアルキル基が有していて
もよい置換基として挙げた基〕を有していてもよい。ア
リール基として具体的には、フェニル、ナフチル基を挙
げることができる。アルケニル基としては、2−ブテニ
ル、3−ブテニル、オレイル基を挙げることができ、こ
れらは前記アルキル基が有してもよい置換基として挙げ
た基で置換されていてもよい。以下、一般式〔I〕〜
〔VI〕で表わされる紫外線吸収剤の具体例を例示すの
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0020】
【化5】
【0021】
【化6】
【0022】
【化7】
【0023】
【化8】
【0024】
【化9】
【0025】
【化10】
【0026】
【化11】
【0027】
【化12】
【0028】
【化13】
【0029】
【化14】
【0030】
【化15】
【0031】
【化16】
【0032】
【化17】
【0033】
【化18】
【0034】
【化19】
【0035】
【化20】
【0036】
【化21】
【0037】
【化22】
【0038】
【化23】
【0039】
【化24】
【0040】
【化25】
【0041】
【化26】
【0042】
【化27】
【0043】
【化28】
【0044】
【化29】
【0045】
【化30】
【0046】
【化31】
【0047】
【化32】
【0048】
【化33】
【0049】
【化34】
【0050】本発明で用いる一般式〔I〕で表わされる
2−(2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤は、常温で固体のものでも液体のもので
もよい。液体の具体例は、特公昭55−36984号、
同55−12587号や特開昭58−214152号等
に記載がある。一般式〔I〕で表わされる紫外線吸収剤
についての詳細は、その他特開昭58−221844
号、同59−46646号、同59−109055号、
特公昭36−10466号、同42−26187号、同
48−5496号、同48−41572号、米国特許第
3,754,919号、同4,220,711号等に記
載されている。一般式〔II〕の紫外線吸収剤は特公昭4
8−31255号、同50−10726号、米国特許第
2,719,086号、同3,214,463号、同
3,284,203号、同3,698,707号等に記
載されているか又は記載の方法に準じて合成することが
できる。一般式〔III 〕で表わされる紫外線吸収剤は米
国特許第3,707,375号、特公昭48−3049
2号、特開昭47−10537号、同58−11194
2号、同59−19945号、同63−53544号等
に記載されているか又は記載の方法に準じて合成するこ
とができる。一般式〔IV〕で表わされる紫外線吸収剤は
特開昭51−56620号、同53−128333号、
同58−181040号等に記載の方法に準じて合成す
ることができる。一般式〔V〕で表わされる紫外線吸収
剤は英国特許第1,198,337号、特開昭63−5
3544号等に記載されているか又は記載の方法に準じ
て合成することができる。一般式〔VI〕で表わされる紫
外線吸収剤は米国特許第4,360,588号、特開昭
63−53544号等に記載されているか又は記載の方
法に準じて合成することができる。
【0051】本発明のこれらの紫外線吸収剤を含有した
ポリエチレンナフタレートを主体とするポリエステルの
作成方法について以下に記す。本発明の紫外線吸収剤の
ポリエステル中への添加量は0.02g/m2〜10g/
m2であり、好ましくは0.02g/m2〜5g/m2であ
り、更に好ましいのは0.02g/m2〜3g/m2であ
る。紫外線吸収剤をポリエステル中に含有させる手段と
してはポリエステルペレットを製膜する際に含有させ溶
融(例えば250〜300℃)して作製することで達成
できる。本発明の紫外線吸収剤を含有したこれらのポリ
エステルを常法に従って、製膜後1軸方向又は2軸方向
へ延伸され目的とする厚さの本発明のポリエステルを得
ることができる。本発明の好ましいポリエステルの厚さ
としては40μm 〜50μm であり、より好ましくは5
0μm 〜250μm であり、特に好ましいのは60μm
〜200μm である。本発明のポリエステルは、写真用
として用いられるに際して、乳剤層(主にゼラチン系バ
インダー)やバック層(ゼラチン系、セルロース系、ポ
リエステル系又はビニル重合体系バインダー)との密着
を向上させるために各種の表面処理や下塗り処理が施さ
れる。例えば薬品処理、機械的処理、コロナ放電処理、
火炎処理、紫外線処理、高周波処理、グロー放電処理、
活性プラズマ処理、レーザー処理、混酸処理、オゾン酸
化処理などの表面活性化処理をした後、直接写真乳剤を
塗布して接着力を得ても良いし、一旦これらの表面処理
をした後、あるいは表面処理無しで下塗り層を設け、こ
の上に写真乳剤層を塗布しても良い。
【0052】下塗り液には、必要に応じて各種の添加剤
を含有させることができる。例えば、界面活性剤、帯電
防止剤、アンチハレーション剤着色用染料、顔料、塗布
助剤、カブレ防止剤等である。本発明の下塗り液を使用
する場合には、レゾルシン、抱水クロラール、クロロフ
ェノール等の如きエッチング剤を下塗り液中に含有させ
ることもできる。本発明の下引き層にはSiO2 、Ti
2 の如き無機物微粒子またはポリメチルメタクリレー
ト共重合体微粒子(1〜10μm )をマット剤として含
有することができる。本発明に関わる下塗り液は、一般
によく知られた塗布方法、例えばディップコート法、エ
アーナイフコート法、カーテンコート法、ローラーコー
ト法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート法、或い
は米国特許第2,681,294号明細書に記載のホッ
パーを使用するエクストルージョンコート法等により塗
布することができる。必要に応じて、米国特許第2,7
61,791号、同3,508,947号、同2,94
1,898号、及び同3,526,528号明細書、原
崎勇次著「コーティング工学」253頁(1973年朝
倉書店発行)等に記載された記載された方法により2層
以上の層を同時に塗布することができる。
【0053】又、製膜後、下塗り液を2軸延伸してもよ
く(例えば縦、横各々3倍)、1軸延伸したポリエステ
ル上に下塗り液を塗布後、更に2軸側に延伸し目的とす
る厚さの本発明のポリエステル上に下塗り層を付与する
こともできる。好ましい下塗り用バインダーとしては、
ニトロセルロース、ゼラチンビニリデンクロライドとエ
チレン性不飽和エステルを各々35〜96重量%と3.
5〜64.5重量%含有し酸成分(例えば、イタコン
酸、イタコン酸ハーフエステル、アクリル酸、メタクリ
ル酸)を0.5〜25重量%含有したポリマー又はラテ
ックスが挙げられる。ここでエチレン性不飽和エステル
としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ス
チレンビニルクロライド、アクリル酸エステル(炭素数
1〜18のアルキル)、メタクリル酸エステル(炭素数
1〜18のアルキル)ブタジエンであり、好ましくはア
クリロニトリル、ビニルクロライド、スチレン、メチル
アクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブ
チルメタクリレート、ブタジエンである。これらの下塗
り用のポリマーとしては、メチルアクリレート/ビニリ
デンクロライド/イタコン酸(=15/83/2重量
%)、スチレン/ブタジエン/メタクリル酸(=65/
30/5重量%)、ニトロセルロース及びゼラチンが好
ましい例である。本発明の紫外線吸収剤を含有したポリ
エチレンナフタレートフィルムは、製膜又は下塗り更に
は乳剤塗布後に熱処理することによりロール状形態で保
存された場合でも巻き癖がつきにくく、ミニラボ搬送性
やプリント時の平面性に著しく優れたもである。
【0054】更に本発明で用いられるポリエステルは製
膜のままでは、種々の環境条件で巻癖が付きやすく、そ
の対策として予め熱処理を施しておくほうが好ましい。
例えば好ましい支持体としてのポリエチレンテレフタレ
ート,ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート及び
これらを原料とする共重合,ポリマーブレンドでは、2
軸延伸後熱固定処理して用いるのが好ましく必要により
熱弛緩させても構わなく、更にこれらの支持体はその巻
き癖を低減するために、予めそのTg以下の温度で熱処
理されることが好ましい。ここで予め熱処理されるわけ
であるが、好ましくは50℃からガラス転移温度(T
g)で0.5時間から1500時間であり、より好まし
くは(Tg−35℃)からTgの温度で6時間から40
0時間処理される。ポリエチレンナフタレートの場合
(Tg=119℃)は90℃〜115℃の範囲で12時
間から100時間処理されることが最適である。例え
ば、ポリエチレンナフタレートの場合はTgが約120
℃であり、したがって119℃以下の温度で0.2〜4
8時間熱処理することが好ましく、更に好ましいのは1
15℃で24時間熱処理することである。特に短時間に
熱処理をするために、Tg以上に一度昇温し、Tg近辺
で徐々に冷却することは非常に効率アップにつながり好
ましいく、ポリエチレンナフタレートの場合、一度13
0℃以上200℃の間の温度に保ったのち125℃まで
冷却し、そののち100℃まで40分間で除冷すること
で熱処理温度を著しく短縮できる。このような熱処理を
行った支持体を、示差熱分析径で測定すると、Tg近傍
に吸熱ピークが出現しこの吸熱ピークが大きいほど、巻
き癖はつきにくく、100mcal/g 以上、より好
ましくは 200 mcal/g以上となるように熱処
理するのが好ましい。以下、本発明の紫外線吸収剤を含
有したポリエチレンナフタレートを主体としたポリエス
テルに付与されるハロゲン化銀写真感光材料について簡
単に記す。感材のバック層にマット剤、滑り剤などを単
独にあるいは複合して用いることが望ましい。以下に滑
り剤(S−1からS−12)、マット剤(M−1からM
−9)の好ましい具体例を記すがこれらに限定される物
ではない。 化合物例、
【0055】
【化35】
【0056】
【化36】
【0057】
【化37】
【0058】本発明の感材はハロゲン化銀乳剤層、バッ
ク層、保護層、中間層、アンチハレーション層等で構成
されているが、これらは主に親水性コロイド層で用いら
れる。その場合の親水性コロイド層のバインダーとして
は、例えばゼラチン、コロイド状アルブミン、ガゼイン
等のタンパク質;カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース等のセルロース化合物;寒天、ア
ルギン酸ソーダ、でんぷん誘導体などの糖誘導体:合成
親水性コロイド、例えばポリビニルアルコール、ポリ−
N−ビニルピロリドン、ポリアクリル酸共重合体、ポリ
アクリルアミドまたはこれらの誘導体及び部分加水分散
物、デキストラン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エ
ステル、ロジン等が挙げられる。必要に応じてこれらの
コロイドの2つ以上の混合物を使用しても良い。この中
でもっとも用いられるのはゼラチン或いはその誘導体で
あるが、ここに言うゼラチンはいわゆる石灰処理ゼラチ
ン、酸処理ゼラチン及び酵素処理ゼラチンを指す。
【0059】本発明においては、またアニオン、ノニオ
ン、カチオン、ベタイン性含フッ素界面活性剤を併用す
ることができる。これらの含フッ素界面活性剤は特開昭
49−10722号、英国特許第1,330,356
号、特開昭53−84712号、同54−14224
号、同50−113221号、米国特許第4,335,
201号、同4,347,308号、英国特許第1,4
17,915号、特公昭52−26687号、同57−
26719号、同59−38573号、特開昭55−1
49938号、同54−48520号、同54−142
24号、同58−200235号、同57−14624
8号、同58−196544号、英国特許第1,43
9,402号等に記載されている。これらの好ましい具
体例を以下に記す。
【0060】
【化38】
【0061】
【化39】
【0062】本発明においてはノニオン性界面活性剤を
用いてもよい。以下に本発明に好ましく用いられるノニ
オン界面活性剤の具体例を示す。
【0063】
【化40】
【0064】本発明で使用される含フッ素界面活性剤及
びノニオン界面活性剤の添加する層は、写真感光材料の
少なくとも1層であれば特に限定されず、例えば表面保
護層、乳剤層、中間層、下塗り層、バック層などを挙げ
ることができる。本発明で使用される含フッ素界面活性
剤の使用量は写真感光材料の1平方メートル当たり0.
0001g〜1gであれば良いが、より好ましくは0.
0005g〜0.5g、特に好ましいのは0.0005
g〜0.2gである。また、本発明のこれらの界面活性
剤は2種類以上混合しても良い。また、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,1,1−トリメチロ
ールプロパン等、特開昭54−89626号に示される
ようなポリオール化合物を本発明の保護層或いは他の層
に添加することができる。
【0065】本発明の写真構成層には、他の公知の界面
活性剤を単独または混合して添加しても良い。それらは
塗布助剤として用いられるものであるが、時としてその
他の目的、例えば乳化分散、増感その他の写真特性の改
良などのためにも適用される。また、本発明において
は、滑性化組成物、例えば米国特許第3,079,83
7号、同3,080,317号、同3,545,970
号、同3,284,537号及び特開昭52−1295
20号に示されるような変性シリコーン等を写真構成層
中に含むことができる。更に、高級脂肪酸エステルも有
効である。本発明の写真感光材料は写真構成層中に米国
特許第3,411,911号、同3,411,912
号、特公昭45−5331号等に記載のポリマーラテッ
クスを含むことができる。本発明の写真感光材料におけ
るハロゲン化銀乳剤層及びその他の親水性コロイド層
は、各種の有機または無機の硬化剤(単独または組み合
わせて)により硬化され得る。
【0066】特に本発明で好ましいハロゲン化銀カラー
写真感光材料の代表例として、カラーリバーサルフィル
ムとカラーネガフィルムを挙げることができる。特に、
一般用カラーネガフィルムが好ましいカラー写真感光材
料である。以下、一般用カラーネガフィルムを用いて説
明する。本発明のポリエステルに利用される感光材料
は、支持体上に青感色性層、緑感色性層、赤感色性層の
ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が設けられていれ
ば良く、ハロゲン化銀乳剤層及び非感光性層の層数及び
層順に特に制限はない。典型的な例としては、支持体上
に、実質的に感色性は同じであるが、感光度の異なる複
数のハロゲン化銀乳剤層からなる感光性層を少なくとも
1つ有するハロゲン化銀写真感光材料であり、該感光性
層は青色光、緑色光、及び赤色光の何れかに感色性を有
する単位感光性層であり、多層ハロゲン化銀カラー写真
感光材料においては、一般に単位感光性層の配列が、支
持体側から順に赤感色性層、緑感色性層、青感色性層の
順に設置される。しかし、目的に応じて、上記設置順が
逆であっても、また同一感色性層中に異なる感光性層が
挟まれたような設置順をもとり得る。上記、ハロゲン化
銀感光性層の間及び最上層、最下層には各層の中間層な
どの非感光性層を設けても良い。該中間層には、特開昭
61−43748号、同59−113438号、同59
−113440号、同61−20037号、同61−2
0038号明細書に記載されているようなカプラー、D
IR化合物などが含まれていてもよく、通常用いられる
ように混色防止層を含んでいても良い。各単位感光性層
を構成する複数のハロゲン化銀乳剤層は、西独特許第
1,121,470号或いは英国特許第923,045
号、特開昭57−112751号、同62−20035
0号、同62−206541号、同62−206543
号、同56−25738号、同62−63936号、同
59−202464号、特公昭55−34932号、同
49−15495号明細書に記載されている。ハロゲン
化銀粒子は、立方体、八面体、十四面体のような規則的
な結晶を有するもの、球状、板状のような変則的な結晶
を有するもの、双晶面などの結晶欠陥を有するもの、そ
れらの複合形でも良い。
【0067】ハロゲン化銀の粒径は、約0.2μm 以下
の微粒子でも投影面積直径が約10μm に至るまでの大
サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でも単分散乳剤でも良
い。本発明に使用できるハロゲン化銀乳剤は、例えばリ
サーチ・ディスクロージャー(RD)No. 17643
(1978年12月)、22〜23頁、“I.乳剤製造
(Emulsion preparation and types)"、及び同No. 18
716(1979年11月)、648頁、グラフキデ著
「写真の物理と化学」、ポールモンテル社刊(P. Glafk
ides, Chmicet Phisique Photographique, Paul Monte
l. 1967) 、ダフィン著「写真乳剤化学」、フォーカル
プレス社刊(G.F. Duffin, PhotographicEmulsion Chem
istry(Focal Press, 1966))、ゼクマン等著「写真乳剤
の製造と塗布」、フォーカルプレス社刊(V.L. Zelikma
n et al., Making and Coating Photographic Emuldio
n, Focal Press, 1964)等に記載された方法を用いて調
整することができる。米国特許第3,574,628
号、同3,655,394号及び英国特許第1,41
3,748号等に記載された単分散乳剤も好ましい。ま
た、アスペクト比が約5以上であるような平板状粒子も
本発明に使用できる。平板状粒子は、ガトフ著、フォト
グラフィック・サイエンス・アンド・エンジニアリング
(Gutoff, Photographic Science and Engineering) 、
第14巻248〜257頁(1970年);米国特許第
4,434,226号、同4,414,310号、同
4,433,048号、同4,439,520号及び英
国特許第2,112,157号等に記載の方法により簡
単に調整することができる。
【0068】結晶構造は一様なものでも、内部と外部と
が異質なハロゲン化組成からなるものでもよく、層状構
造をなしていても良い。また、エピタキシャル接合によ
って組成の異なるハロゲン化銀が接合されていてもよ
く、また、例えばロダン銀、酸化鉛等のハロゲン化銀以
外の化合物と接合されていも良い。また、種々の結晶形
の粒子の混合物を用いても良い。ハロゲン化銀乳剤は、
通常、物理熟成、化学熟成及び分光増感を行ったものを
使用する。本発明の効率は、金化合物と含硫黄化合物で
増感した乳剤を使用したときに特に顕著に認められる。
このような工程で使用される添加剤はリサーチ・ディス
クロージャーNo. 17643及びNo. 18716に記載
されており、その該当箇所を後掲の表にまとめた。本発
明に使用できる公知の写真用添加剤も上記の2つのリサ
ーチ・ディスクロージャーに記載されており、下記の表
に関連する記載箇所を示した。 添加剤種類 RD17643 RD18716 1 化学増感剤 23頁 648頁右欄 2 感度上昇剤 同 上 3 分光増感剤、強色増感剤 23〜24頁 648頁右欄〜 649頁右欄 4 増白剤 24頁 5 かぶり防止剤、および安 24〜25頁 649頁右欄〜 定剤 6 光吸収剤、フィルター染 25〜26頁 649頁右欄〜 650頁左欄 料、紫外線吸収剤 7 ステイン防止剤 25頁右欄 650頁左〜右欄 8 色素画像安定剤 25頁 9 硬膜剤 26頁 651頁左欄 10 バインダー 26頁 同 上 11 可塑剤、潤滑剤 27頁 650頁右欄 12 塗布助剤、表面活性剤 26〜27頁 650頁右欄
【0069】また、ホルムアルデヒドガスによる写真性
能の劣化を防止するために、米国特許第4,411,9
87号や同4,435,503号に記載されたホルムア
ルデヒドと反応して、固定化できる化合物を感光材料に
添加することが好ましい。本発明には種々のカラーカプ
ラーを使用することができ、その具体例は前出のリサー
チ・ディスクロージャーて(RD)No. 17643、VI
I −C〜Gに記載された特許に記載されている。
【0070】イエローカプラーとしては、例えば米国特
許第3,933,501号、同4,022,620号、
同4,326,024号、同4,401,752号、同
4,248,961号、特公昭58−10739号、英
国特許第1,425,020号、同1,476,760
号、米国特許第3,973,968号、同4,314,
023号、同4,511,649号、欧州特許第24
9,473A号等に記載のものが好ましい。
【0071】マゼンタカプラーとしては5−ピラゾロン
系及びピラゾールアゾール系の化合物が好ましく、米国
特許第4,310,619号、同4,351,897
号、欧州特許第73,636号、米国特許第3,06
1,432号、同3,725,067号、リサーチ・デ
ィスクロージャーNo. 24220(1984年6月)、
特開昭60−33552号、リサーチ・ディスクロージ
ャーNo. 24230(1984年6月)、特開昭60−
43659号、同61−72238号、同60−357
30号、同55−118034号、同60−18595
1号、米国特許第4,500,630号、同4,54
0,654号、同4,556,630号、WO(PC
T)88/04795号等に記載のものが特に好まし
い。
【0072】シアンカプラーとしては、フェノール系及
びナフトール系カプラーが挙げられ、米国特許第4,0
52,212号、同4,146,396号、同4,22
8,233号、同4,296,200号、同2,36
9,929号、同2,801,171号、同2,77
2,162号、同2,895,826号、同3,77
2,002号、同3,758,308号、同4,33
4,001号、同4,327,173号、西独特許公開
第3,329,729号、欧州特許第121,365A
号、同249,453A号、米国特許第3,446,6
22号、同4,333,999号、同4,753,87
1号、同4,451,559号、同4,427,767
号、同4,690,889号、同4,254,212
号、同4,296,199号、特開昭61−42658
号などに記載のものが好ましい。
【0073】発色色素の不要吸収を補正するためのカラ
ード・カプラーは、リサーチ・ディスクロージャーNo.
17643のVII −G項、米国特許第4,163,67
0号、特公昭57−39413号、米国特許第4,00
4,929号、同4,138,258号、英国特許第
1,146,368号に記載のものが好ましい。発色色
素が適度な拡散性を有するカプラーとしては、米国特許
第4,366,237号、英国特許第2,125,57
0号、欧州特許第96,570号、西独特許(公開)第
3,234,533号に記載のものが好ましい。ポリマ
ー化された色素形成カプラーの典型例は、米国特許第
3,451,820号、同4,080,211号、同
4,367,282号、同4,409,320号、同
4,576,910号、英国特許2,102,173号
などに記載されている。カップリングに伴って写真に有
用な残基を放出するカプラーもまた本発明で好ましく使
用できる。現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、前
述のRD17643、VII −F項に記載された特許、特
開昭57−151944号、同57−154234号、
同60−184248号、同63−37346号、米国
特許第4,248,962号に記載されたものが好まし
い。
【0074】現像時に画像状に造核剤もしくは現像促進
剤を放出するカプラーとしては、英国特許第2,09
7,140号、同2,131,188号、特開昭59−
157638号、同59−170840号に記載のもの
が好ましい。その他、本発明の感光材料に用いることの
できるカプラーとしては、米国特許第4,130,42
7号等に記載の競争カプラー、米国特許第4,283,
472号、同4,338,393号、同4,310,6
18号などに記載の多当量カプラー、特開昭60−18
5950号、特開昭62−24252号などに記載のD
IRレドックス化合物放出カプラー、DIRカプラー放
出カプラー、DIRカプラー放出レドックス化合物もし
くは、DIRレドックス放出レドックス化合物、欧州特
許第173,302A号に記載の離脱後復色する色素を
放出するカプラー、R.D.No. 11449、同242
41、特開昭61−201247号などに記載の漂白促
進放出カプラー、米国特許第4,553,477号等に
記載のリガンド放出するカプラー、特開昭63−757
47号に記載のロイコ色素を放出するカプラーなどが挙
げられる。
【0075】本発明に使用するカプラーは、種々の公知
分散方法により感光材料に導入できる。水中油滴分散法
に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許第2,322,
027号等に記載されている。水中油滴分散法に用いら
れる常圧での沸点が175℃以上の高沸点有機溶剤の具
体例としては、フタル酸エステル類、リン酸またはスル
ホン酸のエステル類、安息香酸エステル類、アミド類、
アルコール類またはフェノール類、脂肪族カルボン酸エ
ステル類、アニリン誘導体、炭化水素類等が挙げられ
る。また、補助溶剤としては、沸点が30℃以上、好ま
しくは50℃以上約160℃以下の有機溶剤などが使用
でき、典型例としては酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピ
オン酸エチル、メチルエチルケトン、シクロヘキサン、
2−エトシキエチルアセテート、ジエチルホルムアルデ
ヒド等が挙げられる。ラテックス分散法の工程、効果お
よび願信用のラテックスの具体例は、米国特許第4,1
99,363号、西独特許願(OLS)第2,541,
274号及び同2,541,230号などに記載されて
いる。
【0076】本発明に利用される感光材料は乳剤層を有
する側の全親水性コロイド層の膜厚の総和が28μm 以
下であり、かつ、膜膨潤速度T1/2が30秒以下が好
ましい。膜厚は、25℃相対湿度55%調湿下(2日)
で測定した膜厚を意味し、膜膨潤速度T1/2は、当該
技術分野において公知の手法に従って測定することがで
きる。例えばエー・グリーン(A. Green) らによりフォ
トグラフィック・サイエンス・アンド・エンジニアリン
グ(Photogr. Sci. Eng.) 、19巻、2号、124〜1
29頁に記載の型のスエロメーター(膨潤計)を使用す
ることにより測定でき、T1/2は発色現像液で30
℃、3分15秒処理した時に到達する最大膨潤膜厚の9
0%を飽和膜厚とし、このT1/2の膜厚に到達するま
での時間を定義する。膜膨潤速度T1/2は、バインダ
ーとしてのゼラチンに硬膜剤を加えること、或いは塗布
時の経時条件を変えることによって調整することができ
る。また、膨潤率は150〜400%が好ましい。膨潤
率とは、さきに述べた条件下での最大膨潤膜厚から、
式:(最大膨潤膜厚−膜厚)/膜厚に従って計算でき
る。本発明に利用されるカラー写真感光材料は、前述の
RD.No. 17643の28〜29頁、及び同No. 18
716の615左欄〜右欄に記載された通常の方法によ
って現像処理することができる。本発明に利用されるハ
ロゲン化銀カラー感光材料には処理の簡略化及び迅速化
の目的で発色現像主薬を内蔵しても良い。内蔵するため
には、発色現像主薬の各種プレカーサーを用いるのが好
ましい。例えば、米国特許第3,342,597号のイ
ンドアニリン系化合物、同3,342,597号、リサ
ーチ・ディスクロージャー、14,850号及び同1
5,159号に記載のシッフ塩基型化合物、同13,9
24号に記載されている。
【0077】作製された感光材料をロール状の形態で使
用する場合にはカートリッジに収納した形態を取るのが
好ましい。カートリッジとして最も一般的なものは、現
在の135フォーマットのパトローネである。その他下
記特許で提案されたカートリッジも使用できる(実開昭
58−67329号、特開昭58−181035号、特
開昭58−182634号、実開昭58−195236
号、米国特許4,221,479号、米国特許4846
418号、米国特許4848693号、米国特許483
2275号)。次に使用されるカートリッジは金属性又
は合成プラスチックを主成分とする。プラスチックスの
成形には、必要に応じて可塑剤をプラスチックスに混合
する。可塑剤としては、例えば、トリオクチルホスフェ
ート、トリブチルホスフェート、ジブチルフタレート、
ジエチルセバケート、メチルアミルケトン、ニトロベン
ゼン、γ−バレロラクトン、ジ−n−オクチルサクシネ
ート、ブロモナフタレン、ブチルパルミテートなどが代
表的なものである。以下にプラスチックス材料の具体例
を以下に挙げるが、これらに限定されるものではない。
【0078】具体的にはポリスチレン、ポリエチレン,
ポリプロピレン、ポリモノクロロトリフルオロエチレ
ン、塩化ビニリデン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合樹脂、メチルメタクリル樹脂、ビニ
ルホルマール樹脂、ビニルブチラール樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート、テフロン、ナイロン、フェノール樹
脂、メラミン樹脂、ポリアセタール、ポリブチラール等
がある。特に好ましいプラスチック材料はポリスチレ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどである。更にこ
れらのカートリッジは、各種の帯電防止剤を含有しても
よい。帯電防止剤は特に限定されないが、カーボンブラ
ック、金属酸化物粒子、ノニオン、アニオン、カチオ
ン、ベタイン系界面活性剤、ノニオン、アニオン、カチ
オン及びベタインポリマー等を好ましく用いることがで
きる。これらの帯電防止されたカートリッジとして特開
平1−312537号、同1−312538号に記載さ
れている。通常カートリッジは、遮光性を付与するため
にカーボンブラックや顔料などを練り込んだプラスチッ
クを使って製作される。更に又はその形態は現在のサイ
ズのままでもよいが、現在25m/m のカートリッジの径
を22m/m 以下、好ましくは20m/m 以下、8m/m 以上
とするとカメラの小型化に有効である。以下、実施例で
本発明について記すが、これに限定されるものではな
い。
【0079】
【実施例】
実施例1 エチレングリコールと2,6−ナフタレンジカルボン酸
ジメチルエステルから作製したポリエチレンナフタレー
トに表1のごとく紫外線吸収剤を添加して、280℃に
溶融したフィルムを、製膜方向と巾方向に順次各々3.
2倍延伸膜厚80μm のポリエチレンナフタレートフィ
ルムを作成した(Tgは119℃であった)。作製した
試料を100℃下、3万lux のキセノンランプで2週間
照射した後、フィルムの黄変度(黄色への変色)を以下
の如く目視評価した。 A;黄度が著しかった。 B;若干黄変が認められた。 C;ほとんど黄変は認められなかった。 D;黄変は認められなかった。
【0080】
【表1】
【0081】表1のごとく、紫外線吸収剤のない試料1
−1(コントロール)は、黄変度が著しく悪い。これに
対して本発明の紫外線吸収剤を含有した本発明に用いら
れる支持体1−2〜1−7は、黄変度の優れたものであ
り、本発明が優れたものである。又、本発明の紫外線吸
収剤の含有量が少ない比較試料1−8及び多量含有した
比較試料1−9は、共に黄変度が悪く、本発明が優れて
いることを表わす。
【0082】実施例2 2−1)支持体の作製 ポリエチレンナフタレートに表2のごとく本発明の紫外
線吸収剤を添加した後溶融して製膜し一軸延伸して両面
にポリ(ビニリデン/アクリロニトリル/イタコン酸、
モル比92:5:3)水分散物(延伸後の含有量0.1
g/m2)、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ(2mg/
m2)、シリカ粒子(平均粒径0.3μm、9mg/m2)、
ポリ(スチレン/ジビルベンゼン粒子(平均粒径1.0
μm 、2mg/m2)、2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ
−1,3,5−トリアジン(35mg/m2)、トリメチロ
ールプロパントリアジリジン(10mg/m2)を塗布し
て、乾燥途中で再度延伸して支持体と下塗り第1層の塩
化ビニリデン層を作成した。この時のポリエチレンナフ
タレートの厚さは75μm であった。この片面に更に、
グロー放電処理を行なった後、ゼラチン(0.2g/
m2)、ポリ(重合度10)、オキシエチレンドデシルエ
ーテル(2mg/m2)、(CH2=CH−SO2 NHCH2
)2−(10mg/m2)を塗布し乳剤側下塗第2層として
支持体を作成した。もう一方の側をバック面とした。 2−2)バック面の作成 2−1)で作成した下塗済みの支持体のバック側に下記
に示す組成のバック第1層及び第2層を付与した。 (イ)バック第1層 ゼラチン 0.02g/m2 SnO2/Sb2O3/SiO2=90/10/0.7(wt%)(平均粒径0.05μm ) 0.2g/m2 V2O5(針状長さ2μm 、巾0.01μm ) 0.05g/m2 トルエンジイソシアナート3モルとトリメチロールプロパン 1モルの縮合物 0.005g/m2
【0083】 (ロ)バック第2層 セルロースジアセテート トルエンジイソシアナート3モルとトリメチロールプロパン 1モルの縮合物 0.24g/m2 S−1 0.01g/m2 S−4 0.005g/m2 C18H35OCO-(CH2)18-COOC18H35 0.005g/ m2 C21H43COO- (CH2)10-00C-(CH2)6-COO(CH2)10O 2OCC21H43 0.005g /m2 このバック層付き支持体を直径30cmのステンレ
スロールに巻きつけて、105℃、2日間加温して放置
した。(これ以後、80℃以上の温度にすることなく以
後の感材を作成した。) 2−3)乳剤層面の作製 2−1)で作製した乳剤面下塗りの上に下記の感材を塗
設し試料を作製した。下記に示すような組成の各層を重
層塗布し、多層カラー感光材料である試料2−1〜2.
7を作製した。 (感光層組成)各層に使用する素材の主なものは下記の
ように分類されている; ExC:シアンカプラー HBS:高沸点有機
溶剤 ExM:マゼンタカプラー H :ゼラチン硬
化剤 ExY:イエローカプラー ExS:増感色素 各成分に対応する数字は、g/m2単位で表した塗布量を
示し、ハロゲン化銀については、銀換算の塗布量を示
す。ただし増感色素については、同一層のハロゲン化銀
1モルに対する塗布量をモル単位で示す。
【0084】第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.18 ゼラチン 1.40 ExM−1 0.18 ExF−1 2.0×10-3 HBS−1 0.20
【0085】
【0086】第3層(低感度赤感乳剤層) 乳剤A 銀 0.25 乳剤B 銀 0.25 ExS−1 6.9×10-5 ExS−2 1.8×10-5 ExS−3 3.1×10-4 ExC−1 0.17 ExC−3 0.030 ExC−4 0.10 ExC−5 0.020 ExC−7 0.0050 ExC−8 0.010 Cpd−2 0.025 HBS−1 0.10 ゼラチン 0.87
【0087】第4層(中感度赤感乳剤層) 乳剤D 銀 0.70 ExS−1 3.5×10-4 ExS−2 1.6×10-5 ExS−3 5.1×10-4 ExC−1 0.13 ExC−2 0.060 ExC−3 0.0070 ExC−4 0.090 ExC−5 0.025 ExC−7 0.0010 ExC−8 0.0070 Cpd−2 0.023 HBS−1 0.10 ゼラチン 0.75
【0088】第5層(高感度赤感乳剤層) 乳剤E 銀 1.40 ExS−1 2.4×10-4 ExS−2 1.0×10-4 ExS−3 3.4×10-4 ExC−1 0.12 ExC−3 0.045 ExC−6 0.020 ExC−8 0.025 Cpd−2 0.050 HBS−1 0.22 HBS−2 0.10 ゼラチン 1.20
【0089】第6層(中間層) Cpd−1 0.10 HBS−1 0.50 ゼラチン 1.10
【0090】第7層(低感度緑感乳剤層) 乳剤C 銀 0.35 ExS−4 3.0×10-5 ExS−5 2.1×10-4 ExS−6 8.0×10-4 ExM−1 0.010 ExM−2 0.33 ExM−3 0.086 ExY−1 0.015 HBS−1 0.30 HBS−3 0.010 ゼラチン 0.73
【0091】第8層(中感度緑感乳剤層) 乳剤D 銀 0.80 ExS−4 3.2×10-5 ExS−5 2.2×10-4 ExS−6 8.4×10-4 ExM−2 0.13 ExM−3 0.030 ExY−1 0.018 HBS−1 0.16 HBS−3 8.0×10-3 ゼラチン 0.90
【0092】第9層(高感度緑感乳剤層) 乳剤E 銀 1.25 ExS−4 3.7×10-5 ExS−5 8.1×10-5 ExS−6 3.2×10-4 ExC−1 0.010 ExM−1 0.030 ExM−4 0.040 ExM−5 0.019 Cpd−3 0.040 HBS−1 0.25 HBS−2 0.10 ゼラチン 1.44
【0093】第10層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 銀 0.030 Cpd−1 0.16 HBS−1 0.60 ゼラチン 0.60
【0094】第11層(低感度青感乳剤層) 乳剤C 銀 0.18 ExS−7 8.6×10-4 ExY−1 0.020 ExY−2 0.22 ExY−3 0.50 ExY−4 0.020 HBS−1 0.28 ゼラチン 1.10
【0095】第12層(中感度青感乳剤層) 乳剤D 銀 0.40 ExS−7 7.4×10-4 ExC−7 7.0×10-3 ExY−2 0.050 ExY−3 0.10 HBS−1 0.050 ゼラチン 0.78
【0096】第13層(高感度青感乳剤層) 乳剤F 銀 1.00 ExS−7 4.0×10-4 ExY−2 0.10 ExY−3 0.10 HBS−1 0.070 ゼラチン 0.86
【0097】第14層(第1保護層) 乳剤G 銀 0.20 HBS−1 5.0×10-2 ゼラチン 1.00
【0098】第15層(第2保護層) H−1 0.40 B−1(直径 2.3 μm) 5.0×10-2 B−2(直径 2.3 μm) 0.10 B−3 0.10 SS−1 0.20 ゼラチン 1.20
【0099】更に、各層に適宜、保存性、処理性、圧力
耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくする
ために W−1ないしW−3、B−4ないしB−6、F
−1ないしF−17及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、
イリジウム塩、ロジウム塩が含有されている。
【0100】
【表2】
【0101】表2において、 (1)乳剤A〜Fは特開平2-191938号の実施例に従い、
二酸化チオ尿素とチオスルフォン酸を用いて粒子調製時
に還元増感されている。 (2)乳剤A〜Fは特開平3-237450号の実施例に従い、
各感光層に記載の分光増感色素とチオシアン酸ナトリウ
ムの存在下に金増感、硫黄増感とセレン増感が施されて
いる。 (3)平板状粒子の調製には特開平1-158426号の実施例
に従い、低分子量ゼラチンを使用している。 (4)平板状粒子および粒子構造を有する正常晶粒子に
は特開平3-237450号に記載されているような転位線が高
圧電子顕微鏡を用いて観察されている。
【0102】
【化41】
【0103】
【化42】
【0104】
【化43】
【0105】
【化44】
【0106】
【化45】
【0107】
【化46】
【0108】
【化47】
【0109】
【化48】
【0110】
【化49】
【0111】
【化50】
【0112】
【化51】
【0113】
【化52】
【0114】
【化53】
【0115】
【化54】
【0116】
【化55】
【0117】作製した試料は以下の如く評価した。 <支持体の変色>作製した試料を下記の現像処理を実施
した後、バック側から80℃下、220〜280nmのU
V光を2週間照射した。乳剤をゼラチン分解酵素で除去
後、支持体の黄変度を目視観察し以下の如く評価した。 A;黄変が著しかった。 B;若干黄変が認められた。 C;ほとんど黄変は認められなかった。 D;黄変は認められなかった。 ・現像処理 カラー現像 3分15秒 漂 白 6分30秒 水 洗 2分10秒 定 着 4分20秒 水 洗 3分15秒 安 定 1分05秒 各工程に用いた処理液組成は下記の通りであった。
【0118】 カラー現像液 ジエチレントリアミン五酢酸 1.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0g 亜硫酸ナトリウム 4.0g 炭酸カリウム 30.0g 臭化カリウム 1.4g ヨウ化カリウム 1.3g ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4g 4−(N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアミノ)−2− メチルアニリン硫酸塩 4.5g 水を加えて 1.0リットル pH 10.0
【0119】 漂白液 エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム塩 100.0g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 硝酸アンモニウム 10.0g 水を加えて 1.0リットル pH 6.0 定着液 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 1.0g 亜硫酸ナトリウム 4.0g チオ硫酸アンモニウム水溶液(70%) 175.0ml 重亜硫酸ナトリウム 4.6g 水を加えて 1.0リットル pH 6.6 安定液 ホルマリン(40%) 2.0ml ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル (平均重合度10) 0.3g 水を加えて 1.0リットル
【0120】(カブリ評価)作製した試料の未露光品を
現像処理し各試料とコントロール試料とのカブリの差を
評価した。すなわちコントロール試料(2−1)のカブ
リを100とした時の数値で表わし小さい程カブリが少
ないことを表わす。
【0121】
【表3】
【0122】表3の如く本発明の紫外線吸収剤を含有し
ないコントロール(試料2−1)は黄変度及びカブリが
悪いのに対し、本発明の紫外線吸収剤を含有した本発明
の試料2−2〜2−7は黄色度も少なくかつカブリが非
常に小さい優れたものであった。又、比較試料は、本発
明の紫外線吸収剤を含有しているが少な過ぎたり、余り
にも多過ぎるため支持体の変色が悪くかつカブリの高い
ものであった。なお、試料2−1〜2−7は、予め10
5℃、2日間熱処理されているため、ほとんど巻き癖が
つかず、平面性に優れミニラボ処理中に何らのトラブル
も発生しなかった。これに対し105℃、2日間の熱処
理をしない以外は、実施例2と全く同様にして作製した
が、巻き癖が若干つきやすいものであり、取り扱いには
注意を要した。
【0123】実施例3 実施例2で作製した全く同様にして(但し紫外線吸収剤
の含有量は異なる)支持体、バック層を付与した後、下
記で表わされる乳剤層を塗布し、反転カラー感材を作製
した。数字はm2当りの添加量を表わす。なお添加した化
合物の効果は記載した用途に限らない。
【0124】 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.20g ゼラチン 1.9 g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.1 g 染料E−1の微結晶固体分散物 0.1 g
【0125】 第2層:中間層 ゼラチン 0.40g 化合物Cpd−C 5mg 化合物Cpd−J 5mg 化合物Cpd−K 3mg 高沸点有機溶媒Oil−3 0.1g 染料D−4 0.8mg
【0126】 第3層:中間層 表面及び内部をかぶらせた微粒子沃臭化銀乳剤(平均 粒径0.06μm、変動係数18%、AgI含量1 モル%) 銀量 0.05g ゼラチン 0.4 g
【0127】 第4層:低感度赤感性乳剤層 乳剤A 銀量 0.3 g 乳剤B 銀量 0.2 g ゼラチン 0.8 g カプラーC−1 0.15g カプラーC−2 0.05g カプラーC−3 0.05g カプラーC−9 0.05g 化合物Cpd−C 5mg 化合物Cpd−J 5mg 高沸点有機溶媒Oil−2 0.1 g 添加剤P−1 0.1 g
【0128】 第5層:中感度赤感性乳剤層 乳剤B 銀量 0.2 g 乳剤C 銀量 0.3 g ゼラチン 0.8 g カプラーC−1 0.2 g カプラーC−2 0.05g カプラーC−3 0.2 g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.1 g 添加物P−1 0.1 mg
【0129】 第6層:高感度赤感性乳剤層 乳剤D 銀量 0.4 g ゼラチン 1.1 g カプラーC−1 0.3 g カプラーC−2 0.1 g カプラーC−3 0.7 g 添加物P−1 0.1 g
【0130】 第7層:中間層 ゼラチン 0.6 g 添加物M−1 0.3 g 混色防止剤Cpd−I 2.6 mg 添加物D−5 0.02g 化合物Cpd−J 5mg 高沸点有機溶媒Oil−1 0.02g
【0131】 第8層:中間層 表面及び内部をかぶらせた沃臭化銀乳剤(平均粒径 0.06μm、変動係数16%、AgI含量0. 3モル) 銀量 0.02g ゼラチン 1.0 g 添加物P−1 0.2 g 混色防止剤Cpd−A 0.1 g 化合物Cpd−C 0.1 g
【0132】 第9層:低感度緑感性乳剤層 乳剤E−1 銀量 0.1 g 乳剤F−1 銀量 0.2 g 乳剤G−1 銀量 0.2 g ゼラチン 0.5 g カプラーC−4 0.1 g カプラーC−7 0.05g カプラーC−8 0.20g 化合物Cpd−B 0.03g 化合物Cpd−D 0.02g 化合物Cpd−E 0.02g 化合物Cpd−F 0.04g 化合物Cpd−J 10mg 化合物Cpd−L 0.02g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.1 g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.1 g
【0133】 第10層:中感度緑感性乳剤層 乳剤G−1 銀量 0.3 g 乳剤H−1 銀量 0.1 g ゼラチン 0.6 g カプラーC−4 0.1 g カプラーC−7 0.2 g カプラーC−8 0.1 g 化合物Cpd−B 0.03g 化合物Cpd−D 0.02g 化合物Cpd−E 0.02g 化合物Cpd−F 0.05g 化合物Cpd−L 0.05g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.01g
【0134】 第11層:高感度緑感性乳剤層 乳剤I−1 銀量 0.5 g ゼラチン 1.0 g カプラーC−4 0.3 g カプラーC−7 0.1 g カプラーC−8 0.1 g 化合物Cpd−B 0.08g 化合物Cpd−D 0.02g 化合物Cpd−E 0.04g 化合物Cpd−F 5mg 化合物Cpd−L 0.02g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.02g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.02g
【0135】 第12層:中間層 ゼラチン 0.6 g 化合物Cpd−L 0.05g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.05g
【0136】 第13層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 銀量 0.07g ゼラチン 1.1 g 混色防止剤Cpd−A 0.01g 化合物Cpd−L 0.01g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.01g 染料E−2の微結晶固体分散物 0.05g
【0137】 第14層:中間層 ゼラチン 0.6 g
【0138】 第15層:低感度青感性乳剤層 乳剤J−1 銀量 0.2 g 乳剤K−1 銀量 0.3 g ゼラチン 0.8 g カプラーC−5 0.2 g カプラーC−6 0.1 g カプラーC−10 0.4 g
【0139】 第16層:中感度青感性乳剤層 乳剤L 銀量 0.5 g ゼラチン 0.9 g カプラーC−5 0.1 g カプラーC−6 0.1 g カプラーC−10 0.6 g
【0140】 第17層:高感度青感性乳剤層 乳剤M−1 銀量 0.2 g 乳剤N−1 銀量 0.2 g ゼラチン 1.2 g カプラーC−5 0.1 g カプラーC−6 0.1 g カプラーC−10 0.6 g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.1 g
【0141】 第18層:第1保護層 ゼラチン 0.7 g ホルマリンスカベンジャーCpd−H 0.4 g 染料D−1 0.15g 染料D−2 0.05g 染料D−3 0.1 g
【0142】 第19層:第2保護層 コロイド銀 銀量 0.1 mg 微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μm、AgI 含量1モル%) 銀量 0.1 g ゼラチン 0.4 g
【0143】 第20層:第3保護層 ゼラチン 0.4 g ポリメチルメタクリレート(平均粒径2.0μ) 0.1 g メチルメタクリレートとアクリル酸の4:6の共重合体 (平均粒径2.0μ) 0.1 g シリコーンオイル 0.03g 界面活性剤W−11 3.0 mg 界面活性剤W−12 0.03g
【0144】また、すべての乳剤層には上記組成物の他
に添加剤F−21〜F−28を添加した。さらに各層に
は上記組成物の他にゼラチン硬化剤H−1及び塗布用、
乳化用界面活性剤W−13、W−14、W−15、W−
16を添加した。更に防腐、防黴剤としてフェノール、
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−フェノ
キシエタノール、フェネチルアルコール、p−安息香酸
ブチルエステルを添加した。
【0145】
【表4】
【0146】
【表5】
【0147】
【表6】
【0148】
【化56】
【0149】
【化57】
【0150】
【化58】
【0151】
【化59】
【0152】
【化60】
【0153】
【化61】
【0154】
【化62】
【0155】
【化63】
【0156】
【化64】
【0157】
【化65】
【0158】
【化66】
【0159】
【化67】
【0160】
【化68】
【0161】
【化69】
【0162】得られた試料3−1〜3−7を下記に従い
評価した。 <透明度>得られた試料を十分露光した後、富士写真フ
イルム(株)カラー反転処理のCR−56を用いコント
ロール試料(3−1)の450nmでの透過度を100%
として評価した。数値が小さい程透明性の点で劣ること
を示す。 <黄変度>試料を十分露光し、上記と同様現像処理した
後、キセノンランプで両面から3万lux 、2週間照射し
た。得られたフィルムの黄変度を450nmの透過度で評
価した。コントロール試料(3−1)の照射前の透過度
を100%として相対的評価をした。数値が小さい程黄
変度が大きく悪いことを表わす。 表7から明らかなように本発明は、透明度、黄色度に優
れるものであった。
【0163】
【表7】
【0164】これに対し本発明の紫外線を含有しないコ
ントロール(試料4−1)は、透明度、黄変度共に悪い
ものである。更に本発明の紫外線吸収剤の含有量の範囲
から外れる比較試料3−8、3−9は共に透明性と黄変
度を満足させることができなかった。又、本発明の試料
を用いて作製した画像は優れた粒状性、シャープネスを
備えたものであった。
【0165】実施例4 実施例2で作製したバック付支持体(Tg119℃)
(乳剤は塗布されていない)を直径10cmの巻き姿とし
て110℃、2日間加熱した。このサンプルに実施例2
と全く同様にして乳剤を塗布して試料4−1)〜4−
7)を作製した。なお、ポリエチレンナフタレートをポ
リエチレンテレフタレート(Tg;69℃)に変える以
外は上記と全く同様にして比較試料4−10用感材を作
製した。なおバック層付支持体の段階で同様に65℃、
2日間加熱処理を施した。 <ミニラボ通過性>上記試料を巾35mm、長さ1.5m
に裁断し外径7mmのスプールにきっちりと巻き付け、8
0℃、2時間でコアセットした。この試料を富士写真フ
イルム製ミニラボ(FP−560B)で自動現像処理を
した。その際、スプール巻き芯端の自現機中でのフィル
ムの折れを調べた。
【0166】表8から明らかなように、本発明のポリエ
チレンナフタレートは熱処理することでミニラボ通過性
が全く問題なく支持体の変色も少ないことがわかる。
【0167】
【表8】
【0168】これに対し紫外線吸収剤を含有しないコン
トロール(4−1)は変色が著しく悪い。更に本発明の
紫外線吸収剤よりも少ない試料4−8及び多過ぎる試料
4−9は性能面で大きく劣るものであった。又、本発明
外のポリエチレンテレフタレートを用いた試料4−10
は熱処理してもミニラボ通過性は改良されず、本発明が
優れていることは明白である。 実施例5 実施例2において支持体のポリエチレンナフタレートを
本発明例示化合物のPBC−5及びPBB−6に変更す
る以外は全く同様にして試料5−1〜5−7を作成し評
価した。コントロール試料5−1に対し、本発明の試料
5−2〜5−7は支持体の変色、カブリに優れたもので
あった。
【0169】
【発明の効果】本発明により経時での巻き癖がつきにく
く、かつ変色しにくい写真感光材料を得ることができ
た。これは、支持体としてポリエチレンナフタレートを
主体とするポリエステルと紫外線吸収剤を含有させるこ
とによって得られた効果であり、これにより初めて今ま
でにない性能を有した感材用支持体が開発できた。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と少なくともその一方の側に、ハ
    ロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料に
    おいて、該支持体が少なくとも1種の紫外線吸収剤を
    0.02g/m2〜10g/m2含有したポリエチレンナフ
    タレート及びその誘導体であり、厚さが40〜500μ
    m であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
  2. 【請求項2】 紫外線吸収剤が、下記一般式〔I〕〜
    〔VI〕で表わされる化合物の少なくとも1種である請求
    項1に記載のハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 【化2】 式中、R101 、R102 、R103 、R104 、R105 はそれ
    ぞれ同じであっても異っていてもよく水素、ハロゲン、
    アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アリー
    ル基、アリールオキシ基、アルケニル基、ニトロ基、カ
    ルボキシル基、スルホン酸基又はヒドロキシ基を表わ
    す。R111 〜R115 はそれぞれ同じであっても異ってい
    てもよく水素、ハロゲン、アルキル基、アリール基、ア
    ルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリ
    ールチオ基、アミノ基、ヒドロキシ基、シアノ基、ニト
    ロ基、カルバモイル基、スルホニル基、スルファモイル
    基、スルホンアミド基、カルボキシル基、スルホン酸
    基、アシルオキシ基又はオキシカルボニル基であり、R
    116 は水素又はアルキル基であり、X11及びY11はシア
    ノ基、−COOR117 、−CONHR117 、−COR
    117 、−SO2 117 、−SO2 NHR117 であり、R
    117 はアルキル基又はアリール基を表わす。また、X11
    とY11は連結して5〜7員環を形成してもよい。R121
    〜R126 はそれぞれ同じでも異っていてもよく、水素原
    子、ハロゲン、アルキル基、アリール基、アルコキシ
    基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
    基、アミノ基、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、カ
    ルボンアミド基、カルバモイル基、スルホンアミド基、
    スルファモイル基、カルボキシル基、スルホン酸基、ア
    シルオキシ基又はオキシカルボニル基を表わす。X21
    −CO−あるいは−COO−を表わす。R131 、R132
    は同じでも異っていてもよく、水素原子、アルキル基、
    アリール基を、又は互いに連結して5又は6員環を形成
    するのに必要な非金属原子群を表わし、X31、Y31は同
    じで異っていてもよく、一般式〔II〕におけるX11、Y
    11と同義である。R141 〜R146 はそれぞれ同じでも異
    っていてもよく、一般式〔II〕におけるR110 〜R114
    と同義であり、R147 、R148 は同じでも異っていても
    よく、水素原子、アルキル基又はアリール基を表わし、
    147 とR148 で連結して5又は6員環を形成してもよ
    い。R151 〜R154 はそれぞれ同じでも異っていてもよ
    く、水素原子、アルキル基、アリール基を表わし、R
    151 とR154 は一緒になって二重結合を形成してもよ
    く、R151 とR154 が一緒になって二重結合を形成する
    ときは、R152 とR153は連結してベンゼン環又はナフ
    タレン環を形成してもよい。R155 はアルキル基又はア
    リール基を表わし、Z41は酸素原子、硫黄原子、メチレ
    ン基、エチレン基、>N−R156 又は>C<R157 、R
    158 を表わし、R156 はアルキル基、アリール基を表わ
    し、R157 、R158 は同じでも異っていてもよく、水素
    原子又はアルキル基を表わす。nは0又は1を表わす。
    41、Y41は同じでも異っていてもよく、一般式〔II〕
    におけるX11、Y11と同義である。nは0又は1を表わ
    す。
  3. 【請求項3】 ポリエチレンナフタレートおよびその誘
    導体が、ナフタレンジカルボン酸を主たる酸成分とし、
    エチレングリコールを主たるジアルコール成分とする請
    求項1、2に記載の該支持体であることを特徴とするハ
    ロゲン化銀写真感光材料。
  4. 【請求項4】 ポリエチレンナフタレートおよびその誘
    導体のガラス転移点温度が90℃以上である請求項1、
    2及び3に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  5. 【請求項5】 ポリエステルナフタレートおよびその誘
    導体をガラス転移点温度以下で熱処理することを特徴と
    する請求項3及び4に記載のハロゲン化銀写真感光材
    料。
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