JPH0713223B2 - 接着剤 - Google Patents

接着剤

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JPH0713223B2
JPH0713223B2 JP1085580A JP8558089A JPH0713223B2 JP H0713223 B2 JPH0713223 B2 JP H0713223B2 JP 1085580 A JP1085580 A JP 1085580A JP 8558089 A JP8558089 A JP 8558089A JP H0713223 B2 JPH0713223 B2 JP H0713223B2
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JP
Japan
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adhesive
isocyanate
pva
butyltin
water
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JP1085580A
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大二郎 浅井
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Aica Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Aica Kogyo Co Ltd
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、速硬化性で耐水性の優れた木材用に好適の接
着剤に関する。
<従来技術> ポリビニルアルコール(以下、PVAと記す)を含む水性
エマルジョンを主剤とし、これにイソシアネート化合物
を硬化剤として使用する水性高分子−イソシアネート系
木材接着剤は、コールドプレス、ホットプレス、高周波
誘電加熱などの木材接着加工に適用できるので広く使用
されている。
しかし、生産性の向上を目的に、プレス時間のより一層
の短縮化が要求されており、主剤の高固形分化や高pH化
などが検討された。しかし、高固形分化は、接着剤塗布
装置として多用されているグルースプレッダーでは主剤
と硬化剤の混合物粘度を短時間で著しく上昇させ、塗布
量の経時的な増加、可使時間の短縮化などに欠点があっ
た。また、主剤の高pH化は、硬化剤のイソシアネート化
合物との混合物のゲル化を著しく早めて作業性を低下さ
せたり、木材のアルカリ汚染を生じさせるなどの欠点が
あった。
<発明の目的> 本発明は、上記の如き欠点を改良するもので、可使時間
が長くて、アルカリ汚染もなく、速硬化性で耐水性の優
れた水系の接着剤を提供する。
<発明の開示> 本発明は、PVAを含む水溶性および/または水性エマル
ジョンに有機錫化合物及びイソシアネート化合物が配合
された接着剤である。
本発明でのPVAとしては、一般に市販されている重合度3
00〜4500、ケン化度80〜100モル%のものが使用される
が、高ケン化度のものが好ましい。また、カルボキシル
基含有PVAやグリシジル基含有PVAなど4級アンモニウム
塩で変性した、いわゆるカチオン化PVA、あるいはジケ
テンで部分的にアセトアセチル化したPVAなど変性PVAも
使用でき、通常3〜30%水溶液として用いられる。
次に、水性エマルジョンとしては、たとえばPVAを含む
酢酸ビニル系重合体エマルジョンやエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体エマルジョン、あるいはアクリル系重合体エ
マルジョン、スチレン−アクリル系共重合体エマルジョ
ンなどの合性樹脂系エマルジョン、また、クロロプレン
系重合体ラテックス、SBR系共重合体ラテックス、NBR系
重合体ラテックスなどの合成ゴム系ラテックスなどがあ
る。合成ゴムラテックスとしては、イソシアネート系化
合物の混合安定性より、アクリル酸、メタクリル酸、イ
タコン酸の如き不飽和カルボン酸を共重合せしめたカル
ボキシル基含有水性ラテックスが好ましい。これらPVA
を含む水性エマルジョンは用途により、各々単独または
夫々を組合わせて用いられる。
次に、有機錫化合物としては市販されているたとえば、
ジ−n−ブチル錫オキサイド、ジ−n−ブチル錫ジクロ
ライド、テトラ−n−ブチル錫、テトラフェニル錫、ト
リ−n−ブチル錫メタクリレート、トリ−n−オクチル
錫、トリ−n−ブチル錫ラウレート、ジブチル錫ジラウ
レート、ジオクチル錫ラウレート、ジオクチル錫マレー
トや含硫黄系のジオクチル錫S,S′−ビス(イソオクチ
ルメルカプトアセテート)、ジブチル錫メルカプトラウ
レート、またビス(トリ−n−ブチル錫)オキサイド、
トリ−n−ブチル錫クロライド、トリフェニル錫ハイド
ロオキサイド、トリフェニル錫クロライド、トリ−n−
ブチル錫フタレート、トリ−n−ブチル錫ジアルキルジ
チオカーバメート、ビス(トリ−n−ブチル錫)メゾジ
ブロムサクシネートなどが使用しうる代表的な有機錫化
合物である。これら有機錫化合物は、常温で液状から固
形とさまざまであるが、液状のものが混合性や触媒活性
の点で好ましい。固形のものでも溶解しうる有機溶剤、
あるいは水溶性のものは水で溶解して添加するのが触媒
活性の点で好ましい。さらに、固形のものを微粉砕して
混合添加しても良い。これら有機錫化合物は単独または
複数にて使用してもよい。
イソシアネート化合物としては、ポリウレタンの原料で
あればよく、トリレンジイソシアネート(TDI)、トリ
メチロールプロパン(TMP)−TDIアダクト、水添TDI、
トリフェニルメタトリイソシアネート(TTI)、メタキ
シリレンジイソシアネート(XDI)、メチレンビス(4
−フェニルイソシアネート)(MDI)、ポリメリックMD
I、水添MDI、H2Oヘキサメチレンジイソシアネート付加
縮合等が使用しうる代表的なイソシアネート化合物であ
る。これらイソシアネート化合物も単独で用いても良い
し、また主剤中の水分との接触を遅延させるために水に
不溶の有機溶剤や可塑剤を加えて用いても良い。さらに
複数のイソシアネート化合物を併用して用いても良い。
以上は本発明の必須成分であり、その配合比率は固形分
重量部で、PVAを含む水性エマルジョン:有機錫化合
物:イソシアネート化合物=100:0.01〜10:1〜100が好
ましい。
また、本発明の接着剤では、増量剤を配合することがで
きるが、この増量剤は単に増量作用するばかりでなく、
イソシアネートと反応して初期及び耐水接着力を付与す
る作用もあり、具体的には小麦粉、澱粉類、脱脂大豆
粉、血粉などを使用している。また、充填剤も配合する
ことができるが、この充填剤も単に木部への浸透の過度
を防ぐ作用をするばかりでなく、これが接着剤中の他の
成分、とくにイソシアネートと反応して耐水性および初
期接着性を付与する作用もあり、具体例として、クレ
ー、カオリン、タルク、炭酸カルシウムなどの無機質系
のもの、木粉、クルミ殻粉などの有機系のものが用いる
ことができる。これら増量剤ないしは充填剤の配合割合
は、前記必須成分の接着剤固形分重量部で100部に対し
て10〜200部が適当である。さらに必要に応じて、消泡
剤、防腐剤、防黴剤、充填剤用分散剤、顔料などを加え
ることもできる。
本発明の接着剤の製糊方法としては、特に限定はない。
使用直前に、前記必須成分を全部混合撹拌して用いても
良いが、予めイソシアネート化合物を除く必須成分と増
量剤や充填剤などを混合撹拌しておいたものを主剤と
し、これにイソシアネート化合物を使用直前に添加混合
する方法が現実的である。
<発明の作用、効果> 本発明では、PVA含有水性高分子−イソシアネート系木
材接着剤に有機錫化合物を配合することを特徴とする
が、有機錫化合物が、無溶媒型又は有機溶媒(主に塩素
系溶剤)型ポリオールとイソシアネート化合物との反応
生成物であるポリウレタン樹脂の反応促進触媒として知
られていることに着目して、これを水を媒体とするPVA
中の水酸基(−OH)とイソシアネート基(−NCO)との
反応促進触媒に応用したことであり、速硬化による初期
接着力の向上及び反応生成皮膜の強靭化による耐熱水接
着力の向上にある。従って、常温圧締(コールドプレ
ス)時間の短縮化の他に、熱圧(ホットプレス)、高周
波誘電加熱プレスなど短縮化も可能にする。
従って、本発明の接着剤は特に木工用として好適であ
り、合板用及びその二次加工用、集成材用、パーチクル
ボード用、段ボール用、繊維加工用などの接着加工用と
して有用である。
次に、実施例により説明するが、これに限定されるもの
ではない。
実施例1〜6 但し、成分a)〜i)は次の如し a)ケン化度98%、重合度2000のPVA20%水溶液 b)36%酢酸ビニル系エマルジョン (アイカ・アイボンA−340K) c)50%エチレン酢ビ系共重合体エマルジョン (アイカ・アイボンAE−26) d)スチレン−アクリル系共重合体エマルジョン (旭化成製のポリトロンT−810) e)カルボキシル化SBR系合成ゴムラテックス (大日本インキ製、ラックスター1208A) f)重質炭酸カルシウム (白石カルシウム、ホワイトンWA) g)日清製粉製、赤千成 h)メチレンビス(4−フェニルイソシアネート) (日本ポリウレタン製、ポリメリックMDI) i)トリメチロールプロパンのTDIアダクトの40%酢酸
エチル溶液 (バイエル社のDesmodur L) 比較例1〜6 実施例1〜6の第1表「接着剤の配合」のうち、有機錫
化合物を除いた配合の接着剤を、それぞれ比較例1〜6
とした。
次に、接着剤の効果を示すために、次の様な試験をし
た。
被着体;10t×25W×250L(mm)のカバ柾目同志2枚を貼
合せた 塗布量;両面に100g/m2ずつ計200g/m2 堆積時間;20℃にて3分以内 圧締;20℃,7kg/cm2,30分間(ターンバックルによる) 養生;解圧直後(養生なし) 解圧3日後(常態) 解圧3日後にJIS K 6852に準ずる 煮沸繰り返し処理後(耐熱水) 接着力;JIS K 6852「接着剤の圧縮せん断接着強さ試験
方法」による圧縮せん断接着強さ(kgf/cm2)及び木部
破断率(%)を、それぞれ、養生なし、常態、耐熱水の
項目にて測定した。その測定値を第2表に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリビニルアルコールを含む水溶液および
    /または水性エマルジョンに有機錫化合物及びイソシア
    ネート化合物を必須成分として、イソシアネートと反応
    する増量剤ないしは充填剤が配合されていることを特徴
    とする接着剤。
JP1085580A 1989-04-04 1989-04-04 接着剤 Expired - Lifetime JPH0713223B2 (ja)

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