JP5283342B2 - 接着剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、幅広いプラスチックシートや幅広い基材に対して優れた接着力を有する接着剤組成物に関する。
意匠を施したプラスチックシートを木質基材にラミネート接着したラミネート化粧材は、内外装建材や家具等に用いられており、近年需要が拡大している。木質基材やプラスチックシートとして様々なものが使用されているが、代表的な木質基材としてはMDFが挙げられ、合板やパーティクルボード等も用いられている。また、代表的なプラスチックシートとしてはポリオレフィンシートが挙げられ、塩ビシートやポリエステルシート等も用いられている。ラミネート接着には、主にエチレン酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョンが用いられてきたが、ラミネート化粧材が使用される部位によっては高度な耐熱性、耐水性、耐寒性等が求められる場合があり、特許文献1〜10に記載のように種々の検討が行われている。
特開2000−212533 特開2003−313527 特開2003−64333 特開2002−249743 特許第3289587号 特開2003−277706 特開2002−121518 特開平11−269447 特開2003−171639 特許第3545587号
ところが、前記特許文献記載の接着剤を用いても、合板とポリエステルシートの接着においては十分な低温接着性が得られないことが判明した。その理由として、ポリエステルシートはプライマー処理が行われない場合もあるため密着性が悪いことと、低温下における強制はく離試験において、基材がMDFの場合は表面強度が弱いため材料破壊となるが、合板の場合は表面強度が高いため界面はく離となりやすいことが挙げられる。低温下における強制はく離試験において十分にはく離強度が出ていたとしても、最終的な破壊状態が界面はく離となると接着が十分ではない印象を与えるため好ましくない。
本発明の課題は、プライマー未処理のポリエステルシートと合板のような難度の高い組み合わせの被着体に対して、良好な低温接着性能を有する接着剤組成物を提供することである。
本発明は(a)エチレン酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョン、(b)ウレタン樹脂エマルジョン、(c)合成ゴムラテックス、(d)可塑剤を含有することを特徴とする接着剤組成物である。
本発明になる接着剤組成物は、塩ビシートから代替が進められているポリエステルシート、特にプライマー未処理のポリエステルシートに対しても良好な接着性能を有しているため、木質基材が合板であっても容易に界面はく離せず、耐寒性に優れる。従って、ラミネート化粧材用接着剤、特にポリエステルシートと合板のラミネート接着に有用である。
以下、本発明について詳細に説明する。(a)エチレン酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョン(以下、EVAと略する)は、ポリビニルアルコール、界面活性剤などの乳化剤の存在下で少なくとも酢酸ビニル及びエチレンを共重合することによって得られる。プライマー未処理のポリエステルシートに対する低温接着性を向上させるため、EVAのTgは−5℃以下であることが好ましく、−10℃以下であることがより好ましい。なお、ラミネート化粧材が窓枠等に使用される場合は耐熱クリープ性能が要求されるが、Tgが低いEVAのみを用いた場合、十分な耐熱クリープ性能が得られない。この場合、トルエン不溶分が高い(例えば90%以上)EVAを併用することにより、接着剤組成物の低温接着性を維持したまま耐熱クリープ性能も向上させることができる。
(b)ウレタン樹脂エマルジョンは、ポリオールとイソシアネートを反応させて得られたウレタン樹脂を、樹脂中に有する官能基により自己乳化または外部乳化剤により強制乳化することにより得られるものである。ウレタン樹脂を構成するポリオールとしてはポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール等が挙げられるが、ポリエステルポリオールを用いた場合、プラスチックシートとの密着性が良いため好ましい。また、スルホン酸塩等を有するアニオン型のウレタン樹脂エマルジョンは酸性から中性領域でも安定であり、接着剤配合時の安定性が良い。ウレタン樹脂エマルジョンの配合により、低温接着性を低下させることなく耐熱クリープ性能を向上させることができる。EVAの固形分合計100重量部に対するウレタン樹脂エマルジョンの好ましい使用量は、固形分を基準として1〜50重量部である。
(c)合成ゴムラテックスを用いることにより、耐熱クリープ性能を低下させることなく低温接着性を向上させることができる。具体的にはスチレン−ブタジエン共重合(SBR)ラテックス、メタクリル酸メチル−ブタジエン共重合ラテックス、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ラテックス、ポリクロロプレンラテックス等が挙げられ、中でもSBRラテックスが好ましく、2−ヒドロキシエチルメタクリレート等の水酸基含有単量体、イタコン酸、アクリル酸、メタクリル酸等のカルボキシル基含有単量体、アクリル酸エステル類等を共重合した変性SBRラテックスであっても良い。EVAの固形分合計100重量部に対する合成ゴムラテックスの好ましい使用量は、固形分を基準として5〜90重量部である。
(d)可塑剤は、接着剤の皮膜を軟化してプラスチックフィルムへの密着性を向上させる役割を有する。なお、可塑剤の過剰な使用は耐熱クリープ性能を低下させるため、EVAの固形分合計100重量部に対する可塑剤の好ましい使用量は1〜30重量部である。可塑剤としてコハク酸ジメチル、グルタル酸ジメチル、アジピン酸ジメチルを使用した場合プラスチックフィルムへの密着性がより向上するため、これらの少なくとも1種を含有することが好ましい。
本発明の接着剤組成物は、十分な耐熱性、耐水性、耐寒性等を有するが、湿熱クリープ性能あるいはJAS1類浸せきはく離試験に合格するような高度な耐水性が求められるような場合には架橋剤を使用することができ、イソシアネート化合物が好ましく用いられる。性能と可使時間や発泡等の作業性を考慮するとヘキサメチレンジイソシアネートが好ましく、イソシアヌレート型のものがより好ましい。
また、各使用態様に応じて接着剤組成物に各種の配合材料を添加することができる。斯かる配合材料には、増粘剤、充填材、pH調整剤、粘着付与樹脂、界面活性剤、防腐剤、消泡剤、防錆剤等が挙げられる。
以下、実施例に基づき本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は実施例に限定されるものではない。
実施例1
EVAとしてOM−2000(株式会社クラレ製、Tg−25℃、固形分49%、商品名)30重量部、S456HQ(住化ケムテックス株式会社製、Tg0℃、固形分55%、トルエン不溶分90%、商品名)58重量部、ウレタン樹脂エマルジョンとしてECOS3000(大日本インキ化学工業株式会社製、固形分40%、ポリエステルポリオール骨格、アニオン性、商品名)10重量部、合成ゴムラテックスとして、SBRラテックスであるL7430(旭化成株式会社製、固形分53%、Tg−9℃、平均粒子径145nm、商品名)20重量部、可塑剤としてDMA(大八化学工業株式会社製、アジピン酸ジメチル)12重量部、増粘剤としてキサンタンガム(ローディア日華株式会社製)の1重量%水溶液1重量部を混合、攪拌して実施例1の主剤を得た。
実施例2〜11、比較例1、2
実施例1記載の配合材料の他、EVAとしてS450HQ(住化ケムテックス株式会社製、Tg0℃、固形分55%、商品名)、S205HQ(住化ケムテックス株式会社製、Tg−20℃、固形分55%、商品名)、#59(電気化学工業株式会社製、Tg−18℃、固形分56%)、ウレタン樹脂エマルジョンとしてUXA−3005(三洋化成工業株式会社製、固形分40%、ポリエステルポリオール骨格、アニオン性、商品名)、F−8745D(第一工業製薬株式会社製、固形分40%、ポリエステルポリオール骨格、アニオン性、商品名)、合成ゴムラテックスとして、SBRであるA7689(旭化成株式会社製、固形分50%、Tg−8℃、商品名)、XA7524.06(旭化成株式会社製、固形分50%、Tg−12℃、商品名)可塑剤としてコハク酸ジメチル、グルタル酸ジメチル、アジピン酸ジメチルの混合物であるDBE(インビスタ社製、商品名)を混合、攪拌して表1記載の各主剤を得た。また、合成ゴムラテックスを配合しなかったものを比較例とした。
耐熱クリープ
各主剤100重量部に対して、架橋剤としてコロネートHX(日本ポリウレタン工業株式会社製、ヘキサメチレンジイソシアネート、商品名)2.5重量部を混合攪拌し、各接着剤組成物を得た。合板(2.5mm厚)に各接着剤組成物を80g/m2で塗布し、ポリエステル化粧シート(プライマー未処理、0.13mm厚)を貼り合わせ、ハンドローラーで一往復することにより脱気及び圧締を行い試験体を作成した。試験体を23℃雰囲気下で7日間養生後、25mm幅に切断して試験片を作成した。60℃恒温器中において、90°方向に500gの荷重を1時間かけ、はく離した長さを測定した。
低温接着性
各主剤、架橋剤、合板、ポリエステル化粧シートを5℃に調整し、前記耐熱クリープ試験と同じ条件で試験体を作成した後、すぐに5℃恒温器中に入れて24時間養生し、養生後取り出してすぐに強制はく離を行い、破壊状態を観察した。合板材破となったものを○、界面はく離となったものを×と評価した。
Figure 0005283342
実施例1〜11においては低温接着性、耐熱クリープ性能ともに良好な結果が得られた。合成ゴムラテックスを含有しない比較例1、2は低温接着性が不十分であった。

Claims (1)

  1. (a)エチレン酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョン、(b)ウレタン樹脂エマルジョン、(c)合成ゴムラテックス、(d)可塑剤を含有することを特徴とする接着剤組成物。
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