JPH07130675A - 半導体ウェーハのホウ素拡散方法 - Google Patents
半導体ウェーハのホウ素拡散方法Info
- Publication number
- JPH07130675A JPH07130675A JP30130093A JP30130093A JPH07130675A JP H07130675 A JPH07130675 A JP H07130675A JP 30130093 A JP30130093 A JP 30130093A JP 30130093 A JP30130093 A JP 30130093A JP H07130675 A JPH07130675 A JP H07130675A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diffusion
- semiconductor wafer
- boron
- temperature
- baking
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- Pending
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- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
- Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)
- Formation Of Insulating Films (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】スピンオン拡散法における焼成工程からプレ拡
散工程への移行時間の短縮を図る。 【構成】半導体ウェーハ1表面にホウ素と有機バインダ
ーとを含有する塗布液2を塗布し、該塗布液2中の有機
バインダーを焼成によって除去し、しかる後塗布液中の
ホウ素を熱拡散によって半導体ウェーハ1内に拡散させ
る半導体ウェーハのホウ素拡散方法において、焼成の温
度を800〜850℃としたことを特徴とする。
散工程への移行時間の短縮を図る。 【構成】半導体ウェーハ1表面にホウ素と有機バインダ
ーとを含有する塗布液2を塗布し、該塗布液2中の有機
バインダーを焼成によって除去し、しかる後塗布液中の
ホウ素を熱拡散によって半導体ウェーハ1内に拡散させ
る半導体ウェーハのホウ素拡散方法において、焼成の温
度を800〜850℃としたことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体ウェーハにP型
不純物を拡散させる方法に関し、詳しくはスピンオン拡
散法の処理時間の短縮に関する。
不純物を拡散させる方法に関し、詳しくはスピンオン拡
散法の処理時間の短縮に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコンウェーハにホウ素を拡散させる
方法としてスピンオン拡散法がある。この方法を図1に
よって説明すると、先ずシリコンウェーハ1の単結晶シ
リコン1a表面にSiO2層1bを必要なパターンに形
成し、このウェーハ1表面にホウ素を含有する塗布液2
を塗布する。塗布液2としては通常、B2O3と有機バイ
ンダーと溶剤とからなるものを用い、高速で回転させた
シリコンウェーハ1表面に塗布液2を滴下することによ
り、均一な膜厚を得るようにしている。次いでべーク工
程において塗布液2中の溶剤を除去し、焼成工程におい
て塗布液2中の有機バインダーも除去する。次いでプレ
拡散工程においてホウ素を一定程度単結晶シリコン1a
内に拡散させて拡散層1cを形成する。このときシリコ
ンウェーハ1表面のB2O3はボロンシリケートガラス
(BSG)3になるから、これをBSG除去工程におい
て除去し、しかる後ドライブイン拡散工程においてホウ
素を単結晶シリコン1a内に目的の深さだけ拡散させ
る。ここで従来より用いられていた焼成工程では、酸素
分圧を含む不活性ガス中において、450〜800℃、
30分の熱処理を施していた。
方法としてスピンオン拡散法がある。この方法を図1に
よって説明すると、先ずシリコンウェーハ1の単結晶シ
リコン1a表面にSiO2層1bを必要なパターンに形
成し、このウェーハ1表面にホウ素を含有する塗布液2
を塗布する。塗布液2としては通常、B2O3と有機バイ
ンダーと溶剤とからなるものを用い、高速で回転させた
シリコンウェーハ1表面に塗布液2を滴下することによ
り、均一な膜厚を得るようにしている。次いでべーク工
程において塗布液2中の溶剤を除去し、焼成工程におい
て塗布液2中の有機バインダーも除去する。次いでプレ
拡散工程においてホウ素を一定程度単結晶シリコン1a
内に拡散させて拡散層1cを形成する。このときシリコ
ンウェーハ1表面のB2O3はボロンシリケートガラス
(BSG)3になるから、これをBSG除去工程におい
て除去し、しかる後ドライブイン拡散工程においてホウ
素を単結晶シリコン1a内に目的の深さだけ拡散させ
る。ここで従来より用いられていた焼成工程では、酸素
分圧を含む不活性ガス中において、450〜800℃、
30分の熱処理を施していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるにプレ拡散工程
の温度は通常960℃程度であるから、焼成工程の温度
を例えば600℃とし、焼成工程からプレ拡散工程に移
行するための昇温速度を5℃/分とすれば、焼成工程か
らプレ拡散工程への移行に、(960−600)/5=
72分もの長時間を要することとなる。したがって本発
明は、スピンオン拡散法における焼成工程からプレ拡散
工程への移行時間の短縮を図ることを目的とする。
の温度は通常960℃程度であるから、焼成工程の温度
を例えば600℃とし、焼成工程からプレ拡散工程に移
行するための昇温速度を5℃/分とすれば、焼成工程か
らプレ拡散工程への移行に、(960−600)/5=
72分もの長時間を要することとなる。したがって本発
明は、スピンオン拡散法における焼成工程からプレ拡散
工程への移行時間の短縮を図ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、焼成工程の温
度を800〜850℃とすることによって、上記目的を
達成したものである。
度を800〜850℃とすることによって、上記目的を
達成したものである。
【0005】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。図1に示
す工程に従って、先ずシリコンウェーハ1表面にB2O3
と有機バインダーと溶剤とからなる塗布液2を塗布し、
次いで従来例と同様にべークした後、850℃に保った
熱処理炉に30分間投入して焼成した。次いで5℃/分
の昇温速度で960℃まで昇温し、960℃において3
0分間保持してプレ拡散を行った。次いで2.5℃/分
の降温速度で850℃まで降温し、850℃で10分間
保持した後、熱処理炉からシリコンウェーハ1を取り出
した。しかる後プレ拡散まで行ったシリコンウェーハ1
のシート抵抗を測定したところ、51.7Ω/□、バラ
ツキ2.1%であった。
す工程に従って、先ずシリコンウェーハ1表面にB2O3
と有機バインダーと溶剤とからなる塗布液2を塗布し、
次いで従来例と同様にべークした後、850℃に保った
熱処理炉に30分間投入して焼成した。次いで5℃/分
の昇温速度で960℃まで昇温し、960℃において3
0分間保持してプレ拡散を行った。次いで2.5℃/分
の降温速度で850℃まで降温し、850℃で10分間
保持した後、熱処理炉からシリコンウェーハ1を取り出
した。しかる後プレ拡散まで行ったシリコンウェーハ1
のシート抵抗を測定したところ、51.7Ω/□、バラ
ツキ2.1%であった。
【0006】他方、比較例として焼成温度を600℃と
し、他の条件は上記と同様にしてプレ拡散後のシート抵
抗を測定したところ、54.4Ω/□、バラツキ3.3
%であり、この比較例と比較して上記実施例のシート抵
抗は特に異なるものではなかった。またいわゆるドラゴ
ンティースが単結晶シリコン1aの拡散層1cに現れる
ことが懸念されたが、拡散層1cの形状は本実施例と実
施例とで差はなかった。すなわち従来より焼成温度は8
00℃以下とされていたが、本実施例のごとく850℃
で焼成しても何ら問題はなかった。
し、他の条件は上記と同様にしてプレ拡散後のシート抵
抗を測定したところ、54.4Ω/□、バラツキ3.3
%であり、この比較例と比較して上記実施例のシート抵
抗は特に異なるものではなかった。またいわゆるドラゴ
ンティースが単結晶シリコン1aの拡散層1cに現れる
ことが懸念されたが、拡散層1cの形状は本実施例と実
施例とで差はなかった。すなわち従来より焼成温度は8
00℃以下とされていたが、本実施例のごとく850℃
で焼成しても何ら問題はなかった。
【0007】ここで焼成工程からプレ拡散工程への移行
時間を調べると、比較例では既述の通り72分を要する
が、本実施例では(960−850)/5=22分でプ
レ拡散工程に移行することができ、すなわち従来例に比
して移行時間を1/3以下に短縮することができた。
時間を調べると、比較例では既述の通り72分を要する
が、本実施例では(960−850)/5=22分でプ
レ拡散工程に移行することができ、すなわち従来例に比
して移行時間を1/3以下に短縮することができた。
【0008】
【発明の効果】本発明は、スピンオン拡散法における焼
成工程を800〜850℃で行うものであるから、焼成
工程からプレ拡散工程への移行時間を大幅に短縮するこ
とができ、したがってスピンオン拡散法全体の処理時間
も短縮することができる。
成工程を800〜850℃で行うものであるから、焼成
工程からプレ拡散工程への移行時間を大幅に短縮するこ
とができ、したがってスピンオン拡散法全体の処理時間
も短縮することができる。
【図1】スピンオン拡散法の工程を示す工程図
1…シリコンウェーハ 1a…単結晶シリコン 1
b…SiO2層 1c…拡散層 2…塗布液 3…ボロン
シリケートガラス
b…SiO2層 1c…拡散層 2…塗布液 3…ボロン
シリケートガラス
Claims (1)
- 【請求項1】半導体ウェーハ表面にホウ素と有機バイン
ダーとを含有する塗布液を塗布し、該塗布液中の前記有
機バインダーを焼成によって除去し、しかる後塗布液中
の前記ホウ素を熱拡散によって前記半導体ウェーハ内に
拡散させる半導体ウェーハのホウ素拡散方法において、 前記焼成の温度を800〜850℃としたことを特徴と
する半導体ウェーハのホウ素拡散方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30130093A JPH07130675A (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 半導体ウェーハのホウ素拡散方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30130093A JPH07130675A (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 半導体ウェーハのホウ素拡散方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07130675A true JPH07130675A (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=17895184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30130093A Pending JPH07130675A (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 半導体ウェーハのホウ素拡散方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07130675A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011024408A1 (ja) * | 2009-08-27 | 2011-03-03 | 東京応化工業株式会社 | 拡散剤組成物、不純物拡散層の形成方法、および太陽電池 |
-
1993
- 1993-11-05 JP JP30130093A patent/JPH07130675A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011024408A1 (ja) * | 2009-08-27 | 2011-03-03 | 東京応化工業株式会社 | 拡散剤組成物、不純物拡散層の形成方法、および太陽電池 |
US9620367B2 (en) | 2009-08-27 | 2017-04-11 | Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. | Diffusion agent composition, method of forming impurity diffusion layer, and solar cell |
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