JPH07130645A - X線露光用マスク及びそれを用いたx線露光装置 - Google Patents
X線露光用マスク及びそれを用いたx線露光装置Info
- Publication number
- JPH07130645A JPH07130645A JP29895493A JP29895493A JPH07130645A JP H07130645 A JPH07130645 A JP H07130645A JP 29895493 A JP29895493 A JP 29895493A JP 29895493 A JP29895493 A JP 29895493A JP H07130645 A JPH07130645 A JP H07130645A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alignment
- mask
- circuit pattern
- ray
- pattern
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 X線露光ビームを用いてウエハ面上に回路パ
ターンを高精度に転写できるX線露光用マスク及びそれ
を用いたX線露光装置を得ること。 【構成】 X線露光ビームを用いて被露光基板に回路パ
ターンを転写するX線露光用マスクにおいて、該X線露
光用マスクはX線透過膜に回路パターンとアライメント
パターンとが各々設けられており、かつ該回路パターン
を設けたエリアには該アライメントパターンを照射する
アライメントビームを遮光する遮光膜が設けられている
こと。
ターンを高精度に転写できるX線露光用マスク及びそれ
を用いたX線露光装置を得ること。 【構成】 X線露光ビームを用いて被露光基板に回路パ
ターンを転写するX線露光用マスクにおいて、該X線露
光用マスクはX線透過膜に回路パターンとアライメント
パターンとが各々設けられており、かつ該回路パターン
を設けたエリアには該アライメントパターンを照射する
アライメントビームを遮光する遮光膜が設けられている
こと。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX線露光用マスク及びそ
れを用いたX線露光装置に関し、例えば波長2Å〜15
0Å程度のX線を用いてマスク面上の電子回路パターン
をウエハ面上に転写し、IC,LSI等の半導体素子を
製造する所謂X線リソグラフィーにおいてマスクとウエ
ハとの相対的な位置決め(アライメント)を高精度に行
い高解像力の露光転写が可能なものである。
れを用いたX線露光装置に関し、例えば波長2Å〜15
0Å程度のX線を用いてマスク面上の電子回路パターン
をウエハ面上に転写し、IC,LSI等の半導体素子を
製造する所謂X線リソグラフィーにおいてマスクとウエ
ハとの相対的な位置決め(アライメント)を高精度に行
い高解像力の露光転写が可能なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より半導体素子製造用の露光装置に
おいては、マスクとウエハの相対的な位置合わせは性能
向上を図る為の重要な一要素となっている。特に最近の
露光装置における位置合わせにおいては、半導体素子の
高集積化の為に、例えばサブミクロン以下の位置合わせ
精度を有するものが要求されている。
おいては、マスクとウエハの相対的な位置合わせは性能
向上を図る為の重要な一要素となっている。特に最近の
露光装置における位置合わせにおいては、半導体素子の
高集積化の為に、例えばサブミクロン以下の位置合わせ
精度を有するものが要求されている。
【0003】多くの位置合わせ装置においては、マスク
及びウエハ面上に位置合わせ用の所謂アライメントパタ
ーンを設け、それらより得られる位置情報を利用して、
双方のアライメントを行っている。
及びウエハ面上に位置合わせ用の所謂アライメントパタ
ーンを設け、それらより得られる位置情報を利用して、
双方のアライメントを行っている。
【0004】このときのアライメント方法としては、例
えば双方のアライメントパターンのずれ量を画像処理を
行うことにより検出したり、又は米国特許第40379
69号や特開昭56−157033号公報で提案されて
いるようにアライメントパターンとしてゾーンプレート
を用い該ゾーンプレートに光束を照射し、このときゾー
ンプレートから射出した光束の所定面上における集光点
位置を検出すること等により行っている。
えば双方のアライメントパターンのずれ量を画像処理を
行うことにより検出したり、又は米国特許第40379
69号や特開昭56−157033号公報で提案されて
いるようにアライメントパターンとしてゾーンプレート
を用い該ゾーンプレートに光束を照射し、このときゾー
ンプレートから射出した光束の所定面上における集光点
位置を検出すること等により行っている。
【0005】図8はゾーンプレートを利用した従来の位
置合わせ装置の概略図である。
置合わせ装置の概略図である。
【0006】同図において光源72から射出した平行光
束はハーフミラー74を通過後、集光レンズ76で集光
点78に集光された後、マスク68面上のマスクアライ
メントパターン68a及び支持台62に載置したウエハ
60面上のウエハアライメントパターン60aを照射す
る。これらのアライメントパターン68a,60aは反
射型のゾーンプレートより構成され、各々集光点78を
含む光軸と直交する平面上に集光点を形成する。このと
きの平面上の集光点位置のずれ量を集光レンズ76とレ
ンズ80により検出面82上に導光して検出している。
束はハーフミラー74を通過後、集光レンズ76で集光
点78に集光された後、マスク68面上のマスクアライ
メントパターン68a及び支持台62に載置したウエハ
60面上のウエハアライメントパターン60aを照射す
る。これらのアライメントパターン68a,60aは反
射型のゾーンプレートより構成され、各々集光点78を
含む光軸と直交する平面上に集光点を形成する。このと
きの平面上の集光点位置のずれ量を集光レンズ76とレ
ンズ80により検出面82上に導光して検出している。
【0007】そして検出器82からの出力信号に基づい
て制御回路84により駆動回路64を駆動させてマスク
68とウエハ60の相対的な位置決めを行っている。尚
56は露光X線ビームを示す。
て制御回路84により駆動回路64を駆動させてマスク
68とウエハ60の相対的な位置決めを行っている。尚
56は露光X線ビームを示す。
【0008】図9は図8のマスク68とウエハ60付近
の拡大斜視図である。
の拡大斜視図である。
【0009】図9において59はウエハ60に焼付ける
べき回路パターンを設けた回路パターンエリア、57は
ウエハ60に焼付けられた回路パターンエリアである。
56は露光ビームとしてのX線ビームである。78はア
ライメントビームの発散中心、68bはマスク68とウ
エハ60のアライメントビームがマスク68上のアライ
メントパターン68aにあたるアライメントビームの領
域を示し、60bはウエハ60上のアライメントパター
ン60aにあたるアライメントビームの領域を示してい
る。
べき回路パターンを設けた回路パターンエリア、57は
ウエハ60に焼付けられた回路パターンエリアである。
56は露光ビームとしてのX線ビームである。78はア
ライメントビームの発散中心、68bはマスク68とウ
エハ60のアライメントビームがマスク68上のアライ
メントパターン68aにあたるアライメントビームの領
域を示し、60bはウエハ60上のアライメントパター
ン60aにあたるアライメントビームの領域を示してい
る。
【0010】通常X線ビームを用いた露光装置に用いら
れるX線露光用マスクは図10や図11に示す構造より
成っている。
れるX線露光用マスクは図10や図11に示す構造より
成っている。
【0011】尚、図10,図11は図9における断面A
を示している。
を示している。
【0012】図10において1は厚みが1mm〜2mm
程度のSiウエハフレーム、2はSiN,SiCなどの
X線透過膜で厚みが1μm〜数μm、3は露光ビームと
してのX線ビームに対する吸収体で、例えばAuなどで
ある。4は数十Å以下の薄い金属電極膜で、例えばCr
などである。5は回路パターンエリア(図9の回路パタ
ーンエリア59に相当)で、6はアライメントパターン
エリア(図9のアライメントパターン68aに相当)で
ある。
程度のSiウエハフレーム、2はSiN,SiCなどの
X線透過膜で厚みが1μm〜数μm、3は露光ビームと
してのX線ビームに対する吸収体で、例えばAuなどで
ある。4は数十Å以下の薄い金属電極膜で、例えばCr
などである。5は回路パターンエリア(図9の回路パタ
ーンエリア59に相当)で、6はアライメントパターン
エリア(図9のアライメントパターン68aに相当)で
ある。
【0013】図10に示すX線露光用マスクはX線吸収
体3のパターン形成を所謂メッキを用いて行なった例で
あり、金属電極膜4はメッキのための電極膜であるが、
アライメントビームを通す必要性から厚みは数十Å以下
となっている。
体3のパターン形成を所謂メッキを用いて行なった例で
あり、金属電極膜4はメッキのための電極膜であるが、
アライメントビームを通す必要性から厚みは数十Å以下
となっている。
【0014】図11のX線露光用マスクにおいて7はS
iウエハフレーム、8はSiN,SiC,BNなどのX
線透過膜、9はW,TaなどのX線吸収材料、10は回
路パターンエリア、11はアライメントパターンエリア
である。
iウエハフレーム、8はSiN,SiC,BNなどのX
線透過膜、9はW,TaなどのX線吸収材料、10は回
路パターンエリア、11はアライメントパターンエリア
である。
【0015】図11のX線露光用マスクはX線吸収体9
をパターニングするのにドライエッチングを用いてい
る。
をパターニングするのにドライエッチングを用いてい
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】図9においてマスク6
8とウエハ62との位置合わせをする際に、マスク用の
アライメントパターン68aに入射させるアライメント
ビーム78のビーム形状をアライメントパターン68a
を設けた矩形状とし、且つこの領域内で一様な強度分布
のビームにするのは大変難しい。
8とウエハ62との位置合わせをする際に、マスク用の
アライメントパターン68aに入射させるアライメント
ビーム78のビーム形状をアライメントパターン68a
を設けた矩形状とし、且つこの領域内で一様な強度分布
のビームにするのは大変難しい。
【0017】一般にはビーム形状68bをアライメント
パターン68aよりも少し大きくしている。アライメン
トビーム68bはアライメントパターンエリア68aの
みならず回路パターンエリア59にも当たる事になり、
回路パターンエリア59の回路パターンにあたったアラ
イメント光が散乱し、このときの散乱光がアライメント
検出上のノイズとなるという問題点があった。
パターン68aよりも少し大きくしている。アライメン
トビーム68bはアライメントパターンエリア68aの
みならず回路パターンエリア59にも当たる事になり、
回路パターンエリア59の回路パターンにあたったアラ
イメント光が散乱し、このときの散乱光がアライメント
検出上のノイズとなるという問題点があった。
【0018】図13は図8,図9に対応したマスク68
上のアライメントパターン68aとマスク68上のIC
回路パターン59とウエハ60上のアライメントパター
ン60aとウエハ60上に焼き付けられた回路パターン
57と露光ビームX線56の関係を拡大して示した概略
図である。
上のアライメントパターン68aとマスク68上のIC
回路パターン59とウエハ60上のアライメントパター
ン60aとウエハ60上に焼き付けられた回路パターン
57と露光ビームX線56の関係を拡大して示した概略
図である。
【0019】図13において図8に示したレンズ76、
ハーフミラー74、レンズ80、検出面82、制御回路
84等は省略してあるが、基本構成は図8に示したのと
同様である。
ハーフミラー74、レンズ80、検出面82、制御回路
84等は省略してあるが、基本構成は図8に示したのと
同様である。
【0020】一般に図13に示すように投射ビーム88
が少しふれてもアライメントパターン68aに光が当た
っているようにする為に、アライメントパターン68a
のサイズよりも大きいビームが当るようにしておく必要
がある。
が少しふれてもアライメントパターン68aに光が当た
っているようにする為に、アライメントパターン68a
のサイズよりも大きいビームが当るようにしておく必要
がある。
【0021】従ってIC回路パターン59,57にアラ
イメント用の光が当り、この散乱光が点線90a,90
bで示すように発生して検出面82(図13上では不図
示。図8に示す)に至り、これがアライメント検出信号
(パターン68aとパターン60aによって生成する
光)に対してノイズとなる。
イメント用の光が当り、この散乱光が点線90a,90
bで示すように発生して検出面82(図13上では不図
示。図8に示す)に至り、これがアライメント検出信号
(パターン68aとパターン60aによって生成する
光)に対してノイズとなる。
【0022】例えば図14はマスク上面から見た説明図
である。記号は図8及び図9と同じである。図14に示
すようにマスク上に当るアライメントビーム68bのう
ちIC回路パターン59(斜線で示してある)に当った
光のうちの一部が散乱光として光検出器82に戻ること
になり、ノイズを形成する。
である。記号は図8及び図9と同じである。図14に示
すようにマスク上に当るアライメントビーム68bのう
ちIC回路パターン59(斜線で示してある)に当った
光のうちの一部が散乱光として光検出器82に戻ること
になり、ノイズを形成する。
【0023】アライメントパターン68aの幅(y方
向)に対してアライメントビーム68bの強度分布がガ
ウシアンプロファイルをしているとしたときピーク強度
の1/e2の強度幅がアライメントパターン68aの3
倍程度あるとすると、通常アライメントビーム68bの
全ビーム強度の10数%の光量がIC回路パターンエリ
ア59に当ることになり、これからの散乱光はノイズと
しては無視できないことが起こる。
向)に対してアライメントビーム68bの強度分布がガ
ウシアンプロファイルをしているとしたときピーク強度
の1/e2の強度幅がアライメントパターン68aの3
倍程度あるとすると、通常アライメントビーム68bの
全ビーム強度の10数%の光量がIC回路パターンエリ
ア59に当ることになり、これからの散乱光はノイズと
しては無視できないことが起こる。
【0024】例えば256MDRAMのメモりデバイス
の場合、パターンの最小線幅は0.25μmであり、こ
れに必要なアライメントは多数のレイヤー(層)を焼き
付けた後でもトータル0.05〜0.06μmであり、
信号検出能力はこの為0.01μm程度が要求される。
従ってわずかな光ノイズもアライメント検出能力の低下
をきたし、無視することができない。
の場合、パターンの最小線幅は0.25μmであり、こ
れに必要なアライメントは多数のレイヤー(層)を焼き
付けた後でもトータル0.05〜0.06μmであり、
信号検出能力はこの為0.01μm程度が要求される。
従ってわずかな光ノイズもアライメント検出能力の低下
をきたし、無視することができない。
【0025】この問題点は図8,図9に示したゾーンプ
レートを用いた露光装置に限られるものでなく、マスク
とウエハ上の双方のアライメントパターンのずれ量を画
像処理を行なうことにより検出したり、直線格子をマス
クとウエハ上にパターニングしておいて、格子間の位置
ずれにともなって格子からの回折波の位相ずれ検出を行
なう所謂2重回折格子法など他の光を用いて行なうアラ
イメント検出についても同様に生じてくる。
レートを用いた露光装置に限られるものでなく、マスク
とウエハ上の双方のアライメントパターンのずれ量を画
像処理を行なうことにより検出したり、直線格子をマス
クとウエハ上にパターニングしておいて、格子間の位置
ずれにともなって格子からの回折波の位相ずれ検出を行
なう所謂2重回折格子法など他の光を用いて行なうアラ
イメント検出についても同様に生じてくる。
【0026】本発明はマスク面上の回路パターンエリア
とアライメントパターンエリアの構成を適切に設定する
ことにより、アライメントビームが回路パターンエリア
に入射し、このとき回路パターンより発生する散乱光ノ
イズを効果的に低減し、マスクとウエハとの相対的位置
合わせを高精度に行うことのできるX線露光用マスク及
びそれを用いたX線露光装置の提供を目的とする。
とアライメントパターンエリアの構成を適切に設定する
ことにより、アライメントビームが回路パターンエリア
に入射し、このとき回路パターンより発生する散乱光ノ
イズを効果的に低減し、マスクとウエハとの相対的位置
合わせを高精度に行うことのできるX線露光用マスク及
びそれを用いたX線露光装置の提供を目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明のX線露光用マス
クは、X線露光ビームを用いて被露光基板に回路パター
ンを転写するX線露光用マスクにおいて、該X線露光用
マスクはX線透過膜に回路パターンとアライメントパタ
ーンとが各々設けられており、かつ該回路パターンを設
けたエリアには該アライメントパターンを照射するアラ
イメントビームを遮光する遮光膜が設けられていること
を特徴としている。
クは、X線露光ビームを用いて被露光基板に回路パター
ンを転写するX線露光用マスクにおいて、該X線露光用
マスクはX線透過膜に回路パターンとアライメントパタ
ーンとが各々設けられており、かつ該回路パターンを設
けたエリアには該アライメントパターンを照射するアラ
イメントビームを遮光する遮光膜が設けられていること
を特徴としている。
【0028】特に前記X線露光ビームとアライメントビ
ームとは異っていることや、前記回路パターンとアライ
メントパターンは各々X線露光ビームとアライメントビ
ームの双方に対して吸収体又は反射体となる材料よりパ
ターニングされていること等を特徴としている。
ームとは異っていることや、前記回路パターンとアライ
メントパターンは各々X線露光ビームとアライメントビ
ームの双方に対して吸収体又は反射体となる材料よりパ
ターニングされていること等を特徴としている。
【0029】本発明のX線露光装置は、X線透過膜に回
路パターンとアライメントパターンとを各々設け、かつ
該回路パターンを設けたエリアには該アライメントパタ
ーンを照射するアライメントビームを遮光する遮光膜を
設けたX線露光用マスクにX線露光ビームを照射し、該
回路パターンを被露光基板に転写する際、該X線露光用
マスク上のアライメントパターンと被露光基板上のアラ
イメントパターンとを用いて双方のアライメントを行っ
ていることを特徴としている。
路パターンとアライメントパターンとを各々設け、かつ
該回路パターンを設けたエリアには該アライメントパタ
ーンを照射するアライメントビームを遮光する遮光膜を
設けたX線露光用マスクにX線露光ビームを照射し、該
回路パターンを被露光基板に転写する際、該X線露光用
マスク上のアライメントパターンと被露光基板上のアラ
イメントパターンとを用いて双方のアライメントを行っ
ていることを特徴としている。
【0030】本発明の半導体デバイスの製造方法は、X
線透過膜に回路パターンとアライメントパターンとを各
々設け、かつ該回路パターンを設けたエリアには該アラ
イメントパターンを照射するアライメントビームを遮光
する遮光膜を設けたX線露光用マスクとアライメントパ
ターンを設けたウエハとの相対的な位置検出を双方のア
ライメントパターンを用いて行った後に、該X線露光用
マスクにX線露光ビームを照射し、該回路パターンをウ
エハ面上に転写し、次いで現像処理工程を介して半導体
デバイスを製造したことを特徴としている。
線透過膜に回路パターンとアライメントパターンとを各
々設け、かつ該回路パターンを設けたエリアには該アラ
イメントパターンを照射するアライメントビームを遮光
する遮光膜を設けたX線露光用マスクとアライメントパ
ターンを設けたウエハとの相対的な位置検出を双方のア
ライメントパターンを用いて行った後に、該X線露光用
マスクにX線露光ビームを照射し、該回路パターンをウ
エハ面上に転写し、次いで現像処理工程を介して半導体
デバイスを製造したことを特徴としている。
【0031】
【実施例】図1〜図4は各々本発明のX線露光用マスク
XMの実施例1〜4の要部断面図である。
XMの実施例1〜4の要部断面図である。
【0032】図1の実施例1において、21は金属膜で
あり、アライメントビーム(アルゴンレーザー,He−
Neレーザ,半導体レーザ等からのビーム)に対しては
遮へい効果をもち、かつアライメントビームとは異った
X線露光ビームに対しては減衰の少ない材質と膜厚より
成っている。金属膜21は、例えばCr膜の0.2μm
〜0.05μm膜厚や、Al膜の0.5μm〜0.05
μm膜厚より成っている。金属膜21は後述するように
少なくとも回路パターンエリア27に設けており、アラ
イメントパターンエリア28には設けていない。
あり、アライメントビーム(アルゴンレーザー,He−
Neレーザ,半導体レーザ等からのビーム)に対しては
遮へい効果をもち、かつアライメントビームとは異った
X線露光ビームに対しては減衰の少ない材質と膜厚より
成っている。金属膜21は、例えばCr膜の0.2μm
〜0.05μm膜厚や、Al膜の0.5μm〜0.05
μm膜厚より成っている。金属膜21は後述するように
少なくとも回路パターンエリア27に設けており、アラ
イメントパターンエリア28には設けていない。
【0033】22はX線透過膜であり、SiN,Si
C,BN,ダイヤモンド等から成る。23は金属膜であ
りメッキのために必要な電極であり、例えばCrの50
Å以下程度の厚みをもつ膜より成っている。
C,BN,ダイヤモンド等から成る。23は金属膜であ
りメッキのために必要な電極であり、例えばCrの50
Å以下程度の厚みをもつ膜より成っている。
【0034】26は金属酸化膜であり、金属膜23にO
2 を反応させ酸化膜とさせたアライメントビームに対し
て透明なCrOx である。25はX線吸収体であり、回
路パターンエリア27における回路パターンおよびアラ
イメントパターンエリア28のアライメントパターンを
形成している。X線吸収体25は例えば膜厚0.5μm
〜1.5μmのAuから成っている。
2 を反応させ酸化膜とさせたアライメントビームに対し
て透明なCrOx である。25はX線吸収体であり、回
路パターンエリア27における回路パターンおよびアラ
イメントパターンエリア28のアライメントパターンを
形成している。X線吸収体25は例えば膜厚0.5μm
〜1.5μmのAuから成っている。
【0035】X線露光用マスクXMの回路パターンを転
写する被露光基板としてのウエハ(不図示)はX線吸収
体25側に位置している。そしてアライメントビームは
矢印ABで示すようにX線露光用マスクXMの上方から
アライメントパターンエリア28に入射させている。こ
のとき回路パターンエリア27にも入射するが回路パタ
ーンエリア27に設けた金属膜21により遮光し、回路
パターンエリア27のX線吸収体25より成る回路パタ
ーンにはアライメントビームが入射しないようにしてい
る。
写する被露光基板としてのウエハ(不図示)はX線吸収
体25側に位置している。そしてアライメントビームは
矢印ABで示すようにX線露光用マスクXMの上方から
アライメントパターンエリア28に入射させている。こ
のとき回路パターンエリア27にも入射するが回路パタ
ーンエリア27に設けた金属膜21により遮光し、回路
パターンエリア27のX線吸収体25より成る回路パタ
ーンにはアライメントビームが入射しないようにしてい
る。
【0036】これにより回路パターンからノイズとなる
散乱光が生じアライメント検出系(不図示)に入射する
のを防止してウエハとのアライメントを高精度に行って
いる。
散乱光が生じアライメント検出系(不図示)に入射する
のを防止してウエハとのアライメントを高精度に行って
いる。
【0037】次に本実施例のX線露光用マスクXMの製
造方法を図12に従って説明する。
造方法を図12に従って説明する。
【0038】まず、直径3”、厚み2mmのシリコンウ
エハをX線露光用マスクの基板121として用意した。
この基板上にCVD法を用いて、膜厚2μmのSiN膜
122を成膜した(図12(A))。この時、NH3 と
CH2 Cl2 を原料ガスとして反応容器中に導入し、反
応温度800°Cで成膜を行った。次に、ウエハ片面の
SiN膜の35mm画角の領域をSF6 ガスを用いて、
RIE法により除去した(図12(B))。
エハをX線露光用マスクの基板121として用意した。
この基板上にCVD法を用いて、膜厚2μmのSiN膜
122を成膜した(図12(A))。この時、NH3 と
CH2 Cl2 を原料ガスとして反応容器中に導入し、反
応温度800°Cで成膜を行った。次に、ウエハ片面の
SiN膜の35mm画角の領域をSF6 ガスを用いて、
RIE法により除去した(図12(B))。
【0039】引き続き、SiNをマスクとして、KOH
の25wt%水溶液を用いて、100°Cにて7時間、
Siをバックエッチした。この後、X線吸収体より成る
パターンを形成する面のSiN基板表面にCr及びAu
をそれぞれ5nm/50nm電子ビーム蒸着機により連
続蒸着し、めっき用の電極123を形成した。
の25wt%水溶液を用いて、100°Cにて7時間、
Siをバックエッチした。この後、X線吸収体より成る
パターンを形成する面のSiN基板表面にCr及びAu
をそれぞれ5nm/50nm電子ビーム蒸着機により連
続蒸着し、めっき用の電極123を形成した。
【0040】一方、この裏面のSiN膜上には、Crを
5nm同様の方法で成膜した。前記の電極123上に
は、電子線レジストであるPMMA124を1μmスピ
ンコートし、デバイスの設計に従ってEB描画を行っ
た。レジスト現像後、このレジストパターン125を鋳
型にして亜硫酸系の金めっき液ニュートロネックス30
9(EEJA製)を用いて、50°Cで金めっき126
を行った。
5nm同様の方法で成膜した。前記の電極123上に
は、電子線レジストであるPMMA124を1μmスピ
ンコートし、デバイスの設計に従ってEB描画を行っ
た。レジスト現像後、このレジストパターン125を鋳
型にして亜硫酸系の金めっき液ニュートロネックス30
9(EEJA製)を用いて、50°Cで金めっき126
を行った。
【0041】めっき終了後、レジスト、電極用金、レジ
ストをそれぞれO2 RIE、Arスパッタで除去した。
ストをそれぞれO2 RIE、Arスパッタで除去した。
【0042】更に、アライメントパターンエリア(2
8)に限り、両面のCrをレジストプロセス用いて、更
にO2 RIEで酸化し、可視光に対する透明化処理を行
った。最後に、このマスク基板をパイレックスガラス
(商品名)製の保持枠127に接着剤128により接着
して図12(G)に示す構造を有するX線露光用マスク
(XM)を得ている。
8)に限り、両面のCrをレジストプロセス用いて、更
にO2 RIEで酸化し、可視光に対する透明化処理を行
った。最後に、このマスク基板をパイレックスガラス
(商品名)製の保持枠127に接着剤128により接着
して図12(G)に示す構造を有するX線露光用マスク
(XM)を得ている。
【0043】図2の実施例2において、29はX線透過
膜であり、SiN,SiC,ダイヤモンド,BN等から
成る。30は金属膜であり、アライメントビームに対し
ては遮へい効果をもち、かつX線露光ビームに対しては
減衰の少ない材質と膜厚をもつ膜より成っている。金属
膜30は、例えばCrの0.2μm〜0.05μm膜厚
や、Alの0.5μm〜0.05μm膜厚の膜より成っ
ている。31はX線吸収体で、0.5μm〜1.5μm
膜厚のAu、W、Ta等から成っている。
膜であり、SiN,SiC,ダイヤモンド,BN等から
成る。30は金属膜であり、アライメントビームに対し
ては遮へい効果をもち、かつX線露光ビームに対しては
減衰の少ない材質と膜厚をもつ膜より成っている。金属
膜30は、例えばCrの0.2μm〜0.05μm膜厚
や、Alの0.5μm〜0.05μm膜厚の膜より成っ
ている。31はX線吸収体で、0.5μm〜1.5μm
膜厚のAu、W、Ta等から成っている。
【0044】X線吸収体31は回路パターンエリア32
およびアライメントパターンエリア33にパターニング
されて設けられている。
およびアライメントパターンエリア33にパターニング
されて設けられている。
【0045】本実施例では回路パターンエリア32に金
属膜30を設けてアライメントビームが回路パターンエ
リア32に設けたX線吸収体31より成る回路パターン
に入射しないようにしている。
属膜30を設けてアライメントビームが回路パターンエ
リア32に設けたX線吸収体31より成る回路パターン
に入射しないようにしている。
【0046】これにより実施例1と同様の効果を得てい
る。
る。
【0047】次に本実施例のX線露光用マスクXMの製
造方法について説明する。
造方法について説明する。
【0048】実施例1と同様の方法によって、SiNを
成膜したX線露光用マスクの基板を用意し、また、実施
例1と同様の方法で、35mm画角の領域のSiNの除
去を行った。
成膜したX線露光用マスクの基板を用意し、また、実施
例1と同様の方法で、35mm画角の領域のSiNの除
去を行った。
【0049】この後、X線吸収体より成るパターンを形
成する面のSiN表面に、電子ビーム蒸着法によってC
rを5nm成膜した。次に、この上にX線吸収体として
Wを、Wのエッチングマスク材料としてSiO2 を、そ
れぞれスパッタ法によって0.7μm/0.2μm成膜
した。
成する面のSiN表面に、電子ビーム蒸着法によってC
rを5nm成膜した。次に、この上にX線吸収体として
Wを、Wのエッチングマスク材料としてSiO2 を、そ
れぞれスパッタ法によって0.7μm/0.2μm成膜
した。
【0050】引き続き、実施例1と同様の方法で、Si
のバックエッチを行った。更に、電子線レジストである
PMMAをSiN膜上に、0.3μmの膜厚にスピンコ
ートし、実施例1と同様にパターンニングを行った。こ
のPMMAレジストパターンをマスクとしてSiO2 膜
を、RIE法によりエッチングし、更に、このSiO2
パターンをマスクにWをRIE法によってエッチングし
た。
のバックエッチを行った。更に、電子線レジストである
PMMAをSiN膜上に、0.3μmの膜厚にスピンコ
ートし、実施例1と同様にパターンニングを行った。こ
のPMMAレジストパターンをマスクとしてSiO2 膜
を、RIE法によりエッチングし、更に、このSiO2
パターンをマスクにWをRIE法によってエッチングし
た。
【0051】PMMAはWのエッチング時に除去され、
また、SiO2 はフッ酸によって除去し、X線吸収体よ
り成るパターンを形成した。
また、SiO2 はフッ酸によって除去し、X線吸収体よ
り成るパターンを形成した。
【0052】更に、アライメントパターンエリア(3
3)以外の部分をレジストプロセスを用いてレジストで
カバーし、アライメントパターンエリア(33)のCr
のみをO2 RIEで酸化し、可視光に対する透明化処理
を行った。最後に、このマスク基板をパイレックスガラ
ス(商品名)製の保持枠に接着し、図12(G)に示す
構造を有するX線露光用マスク(XM)を得ている。
3)以外の部分をレジストプロセスを用いてレジストで
カバーし、アライメントパターンエリア(33)のCr
のみをO2 RIEで酸化し、可視光に対する透明化処理
を行った。最後に、このマスク基板をパイレックスガラ
ス(商品名)製の保持枠に接着し、図12(G)に示す
構造を有するX線露光用マスク(XM)を得ている。
【0053】図3の実施例3において34は金属膜であ
り、アライメントビームに対して遮へい効果をもち、か
つX線露光ビームに対しては透明な膜厚より成ってい
る。
り、アライメントビームに対して遮へい効果をもち、か
つX線露光ビームに対しては透明な膜厚より成ってい
る。
【0054】金属膜34は、例えばCrの0.2μm〜
0.05μm膜厚やAlの0.5μm〜0.05μm膜
厚の膜より成っている。
0.05μm膜厚やAlの0.5μm〜0.05μm膜
厚の膜より成っている。
【0055】35はX線吸収体であり、0.5μm〜
1.5μm厚のAuなどから成っている。
1.5μm厚のAuなどから成っている。
【0056】X線吸収体35は回路パターンエリア37
とアライメントパタンエリア38にパターンニングされ
て設けられている。
とアライメントパタンエリア38にパターンニングされ
て設けられている。
【0057】36はX線透過膜でありSiN,SiC,
BN,ダイヤモンド等から成っている。
BN,ダイヤモンド等から成っている。
【0058】本実施例では金属膜34を回路パターンエ
リア37とアライメントパターンエリア38のX線吸収
体35の位置に各々設けている。
リア37とアライメントパターンエリア38のX線吸収
体35の位置に各々設けている。
【0059】そして実施例1と同様にアライメントビー
ムが回路パターンエリエア37の回路パターンに入射し
ないようにしている。これにより実施例1と同様の効果
を得ている。
ムが回路パターンエリエア37の回路パターンに入射し
ないようにしている。これにより実施例1と同様の効果
を得ている。
【0060】図4の実施例4において、40は金属膜で
あり、アライメントビームに対して遮へい効果をもち、
X線露光ビームに対しては透明な膜厚より成っている。
あり、アライメントビームに対して遮へい効果をもち、
X線露光ビームに対しては透明な膜厚より成っている。
【0061】金属膜40は、例えばCrの0.2μm〜
0.05μm膜厚やAlの0.5μm〜0.05μm膜
厚の膜より成っている。
0.05μm膜厚やAlの0.5μm〜0.05μm膜
厚の膜より成っている。
【0062】39はX線吸収体で、Au,Ta,W等な
どから成り、回路パターンエリア42や、アライメント
パターンエリア43のパターンを形成している。
どから成り、回路パターンエリア42や、アライメント
パターンエリア43のパターンを形成している。
【0063】41はX線透過膜であり、SiN,Si
C,BN,ダイヤモンドなどから成っている。
C,BN,ダイヤモンドなどから成っている。
【0064】本実施例では金属膜40を回路パターンエ
リア42に設けて実施例1と同様にアライメントビーム
が回路パターンエリア42の回路パターンに入射しない
ようにしている。
リア42に設けて実施例1と同様にアライメントビーム
が回路パターンエリア42の回路パターンに入射しない
ようにしている。
【0065】これにより実施例1と同様の効果を得てい
る。
る。
【0066】次に本発明のX線露光用マスクにおけるア
ライメントビーム遮へい用の金属膜(21,30,3
4,40)と回路パターンエリア、そしてアライメント
パターンエリアとの関係について説明する。
ライメントビーム遮へい用の金属膜(21,30,3
4,40)と回路パターンエリア、そしてアライメント
パターンエリアとの関係について説明する。
【0067】図5において46はX線露光用マスク(以
下「マスク」と称する。)のX線透過膜が設けられてい
るエリア全体、44−1,44−2,44−3,44−
4はいずれもアライメントパターンエリア、45は回路
パターンエリアである。図中斜線を施したエリアはアラ
イメントビーム遮へい用の金属膜が設けられているエリ
アを示す。
下「マスク」と称する。)のX線透過膜が設けられてい
るエリア全体、44−1,44−2,44−3,44−
4はいずれもアライメントパターンエリア、45は回路
パターンエリアである。図中斜線を施したエリアはアラ
イメントビーム遮へい用の金属膜が設けられているエリ
アを示す。
【0068】図6は更に他の例であり、48はマスクの
X線透過膜が設けられているエリア全体を、49は回路
パターンエリアを、47−1,47−2,47−3,4
7−4はアライメントパターンエリアを示す。図に於
て、斜線を施したエリア50はアライメントビーム遮へ
い膜が設けられたエリアを示す。
X線透過膜が設けられているエリア全体を、49は回路
パターンエリアを、47−1,47−2,47−3,4
7−4はアライメントパターンエリアを示す。図に於
て、斜線を施したエリア50はアライメントビーム遮へ
い膜が設けられたエリアを示す。
【0069】図7は他の例であり、53はマスクのX線
透過膜が設けられているエリア全体、51−1,51−
2,51−3,51−4はいずれもアライメントパター
ンエリア、52は回路パターンエリアである。図中斜線
を施したエリアはアライメントビーム遮へい用の金属膜
が設けられているエリアを示す。
透過膜が設けられているエリア全体、51−1,51−
2,51−3,51−4はいずれもアライメントパター
ンエリア、52は回路パターンエリアである。図中斜線
を施したエリアはアライメントビーム遮へい用の金属膜
が設けられているエリアを示す。
【0070】同図は回路パターンエリア52のみにアラ
イメントビーム遮へい膜を設けた例である。
イメントビーム遮へい膜を設けた例である。
【0071】図5,図6の実施例では、いずれも回路パ
ターンエリアのみでなく所謂ウェハー上のスクライブラ
インに相当する焼付けエリアに対応するマスク上のエリ
アにもアライメントビーム遮へい膜が設けている。この
場合には、現にアライメントをする必要最小限のマスク
上のアライメントパターンのみにアライメントビームを
当てている。
ターンエリアのみでなく所謂ウェハー上のスクライブラ
インに相当する焼付けエリアに対応するマスク上のエリ
アにもアライメントビーム遮へい膜が設けている。この
場合には、現にアライメントをする必要最小限のマスク
上のアライメントパターンのみにアライメントビームを
当てている。
【0072】これによりその他のマスク上のパターン、
例えば次のレイヤーのウェハー上のアライメントパター
ン等がマスク上、現にアライメントに使うパターンの近
傍にある場合にそこからのアライメントビームの散乱光
がノイズとなるのを防いだり、ウェハー上の不要なエリ
アにアライメントビームが当たり、ウェハー上のパター
ンの散乱光がノイズとなりアライメント検出センサーに
入ることを防いでS/N比の向上を図っている。
例えば次のレイヤーのウェハー上のアライメントパター
ン等がマスク上、現にアライメントに使うパターンの近
傍にある場合にそこからのアライメントビームの散乱光
がノイズとなるのを防いだり、ウェハー上の不要なエリ
アにアライメントビームが当たり、ウェハー上のパター
ンの散乱光がノイズとなりアライメント検出センサーに
入ることを防いでS/N比の向上を図っている。
【0073】又、このような構成はレジストが感光する
波長の光でアライメントを行ないたい場合にも、所望の
アライメントエリア以外の部分にアライメント光があた
らないため好ましい。
波長の光でアライメントを行ないたい場合にも、所望の
アライメントエリア以外の部分にアライメント光があた
らないため好ましい。
【0074】次に上記説明した露光装置を利用した半導
体デバイスの製造方法の実施例を説明する。
体デバイスの製造方法の実施例を説明する。
【0075】図15は半導体デバイス(ICやLSI等
の半導体チップ、或は液晶パネルやCCD等)の製造の
フローを示す。
の半導体チップ、或は液晶パネルやCCD等)の製造の
フローを示す。
【0076】ステップ1(回路設計)では半導体デバイ
スの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では設
計した回路パターンを形成したマスクを製作する。
スの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では設
計した回路パターンを形成したマスクを製作する。
【0077】一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリ
コン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4
(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマ
スクとウエハを用いてリソグラフィ技術によってウエハ
上に実際の回路を形成する。
コン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4
(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマ
スクとウエハを用いてリソグラフィ技術によってウエハ
上に実際の回路を形成する。
【0078】次のステップ5(組立)は後工程と呼ば
れ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導
体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシ
ング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。
れ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導
体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシ
ング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。
【0079】ステップ6(検査)ではステップ5で作製
された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト
等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイス
が完成し、これが出荷(ステップ7)される。
された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト
等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイス
が完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0080】図16は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を形成する。
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を形成する。
【0081】ステップ13(電極形成)ではウエハ上に
電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打
込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では上記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。
電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打
込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では上記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。
【0082】ステップ17(現像)では露光したウエハ
を現像する。ステップ18(エッチング)では現像した
レジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジ
スト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジス
トを取り除く。これらのステップを繰り返し行なうこと
によってウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
を現像する。ステップ18(エッチング)では現像した
レジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジ
スト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジス
トを取り除く。これらのステップを繰り返し行なうこと
によってウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
【0083】本実施例の製造方法を用いれば、従来は製
造が難しかった高集積度の半導体デバイスを製造するこ
とができる。
造が難しかった高集積度の半導体デバイスを製造するこ
とができる。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば以上のようにマスク面上
の回路パターンエリアとアライメントパターンエリアの
構成を適切に設定することにより、アライメントビーム
が回路パターンエリアに入射し、このとき回路パターン
より発生する散乱光ノイズを効果的に低減し、マスクと
ウエハとの相対的位置合わせを高精度に行なうことので
きるX線露光用マスク及びそれを用いたX線露光装置を
達成することができる。
の回路パターンエリアとアライメントパターンエリアの
構成を適切に設定することにより、アライメントビーム
が回路パターンエリアに入射し、このとき回路パターン
より発生する散乱光ノイズを効果的に低減し、マスクと
ウエハとの相対的位置合わせを高精度に行なうことので
きるX線露光用マスク及びそれを用いたX線露光装置を
達成することができる。
【0085】特にアライメントビームがアライメントパ
ターン以外のパターン、例えば回路パターン等に当たら
ない様にし、かつ回路パターンとアライメントパターン
の部分ともX線露光ビームに対して減衰を余り与えない
様にし、これによって、高いS/N比のとれるアライメ
ントが実現できかつ、高スループットの焼付けが可能な
X線露光マスクを達成することができる。
ターン以外のパターン、例えば回路パターン等に当たら
ない様にし、かつ回路パターンとアライメントパターン
の部分ともX線露光ビームに対して減衰を余り与えない
様にし、これによって、高いS/N比のとれるアライメ
ントが実現できかつ、高スループットの焼付けが可能な
X線露光マスクを達成することができる。
【0086】又、これを用いたアライメント機能を有す
る露光装置、或はこの露光装置を用いて高集積度の半導
体デバイスを製造することができる。
る露光装置、或はこの露光装置を用いて高集積度の半導
体デバイスを製造することができる。
【図1】 本発明のX線露光用マスクの実施例1の要部
断面図
断面図
【図2】 本発明のX線露光用マスクの実施例2の要部
断面図
断面図
【図3】 本発明のX線露光用マスクの実施例3の要部
断面図
断面図
【図4】 本発明のX線露光用マスクの実施例4の要部
断面図
断面図
【図5】 本発明のX線露光用マスクにおける回路パタ
ーンとアライメントパターンそしてアライメントビーム
遮へい膜との関係を示す説明図
ーンとアライメントパターンそしてアライメントビーム
遮へい膜との関係を示す説明図
【図6】 本発明のX線露光用マスクにおける回路パタ
ーンとアライメントパターンそしてアライメントビーム
遮へい膜との関係を示す説明図
ーンとアライメントパターンそしてアライメントビーム
遮へい膜との関係を示す説明図
【図7】 本発明のX線露光用マスクにおける回路パタ
ーンとアライメントパターンそしてアライメントビーム
遮へい膜との関係を示す説明図
ーンとアライメントパターンそしてアライメントビーム
遮へい膜との関係を示す説明図
【図8】 従来の位置合わせ装置の要部概略図
【図9】 図8の一部分の拡大斜視図
【図10】 従来のX線露光マスクの要部断面図
【図11】 従来のX線露光マスクの要部断面図
【図12】 X線露光用マスクの製造工程の説明図
【図13】 図8の一部分の説明図
【図14】 図13の一部分の拡大説明図
【図15】 本発明の半導体デバイスの製造フローチャ
ート
ート
【図16】 本発明のデバイスのウエハプロセスのフロ
ーチャート
ーチャート
XM X線露光用マスク 21,30,34,40 金属膜 22,29,36,41,122 X線透明膜 23,30,34,40,123 アライメントビーム
遮へい膜 25,31,35,39,126 X線吸収体 27,32,37,42 回路パターンエリア 28,33,38,43 アライメントパターンエリア 121 シリコン基板 123′ 酸化処理した透明金属膜 124 めっき用電極膜(Au) 125 レジストパターン 127 パイレックスガラス製保持枠 128 接着層 129 磁性体
遮へい膜 25,31,35,39,126 X線吸収体 27,32,37,42 回路パターンエリア 28,33,38,43 アライメントパターンエリア 121 シリコン基板 123′ 酸化処理した透明金属膜 124 めっき用電極膜(Au) 125 レジストパターン 127 パイレックスガラス製保持枠 128 接着層 129 磁性体
Claims (5)
- 【請求項1】 X線露光ビームを用いて被露光基板に回
路パターンを転写するX線露光用マスクにおいて、該X
線露光用マスクはX線透過膜に回路パターンとアライメ
ントパターンとが各々設けられており、かつ該回路パタ
ーンを設けたエリアには該アライメントパターンを照射
するアライメントビームを遮光する遮光膜が設けられて
いることを特徴とするX線露光用マスク。 - 【請求項2】 前記X線露光ビームとアライメントビー
ムとは異っていることを特徴とする請求項1のX線露光
用マスク。 - 【請求項3】 前記回路パターンとアライメントパター
ンは各々X線露光ビームとアライメントビームの双方に
対して吸収体又は反射体となる材料よりパターニングさ
れていることを特徴とする請求項1のX線露光用マス
ク。 - 【請求項4】 X線透過膜に回路パターンとアライメン
トパターンとを各々設け、かつ該回路パターンを設けた
エリアには該アライメントパターンを照射するアライメ
ントビームを遮光する遮光膜を設けたX線露光用マスク
にX線露光ビームを照射し、該回路パターンを被露光基
板に転写する際、該X線露光用マスク上のアライメント
パターンと被露光基板上のアライメントパターンとを用
いて双方のアライメントを行っていることを特徴とする
X線露光装置。 - 【請求項5】 X線透過膜に回路パターンとアライメン
トパターンとを各々設け、かつ該回路パターンを設けた
エリアには該アライメントパターンを照射するアライメ
ントビームを遮光する遮光膜を設けたX線露光用マスク
とアライメントパターンを設けたウエハとの相対的な位
置検出を双方のアライメントパターンを用いて行った後
に、該X線露光用マスクにX線露光ビームを照射し、該
回路パターンをウエハ面上に転写し、次いで現像処理工
程を介して半導体デバイスを製造したことを特徴とする
半導体デバイスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29895493A JPH07130645A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | X線露光用マスク及びそれを用いたx線露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29895493A JPH07130645A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | X線露光用マスク及びそれを用いたx線露光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07130645A true JPH07130645A (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=17866336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29895493A Pending JPH07130645A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | X線露光用マスク及びそれを用いたx線露光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07130645A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014532313A (ja) * | 2011-10-14 | 2014-12-04 | フンダシオ インスティテュート デ サイエンセズ フォトニクス | 光透過性導電性コーティング及び基板上へのそれらの堆積の方法 |
CN106486330A (zh) * | 2015-08-28 | 2017-03-08 | 英飞凌科技股份有限公司 | 粒子辐照设备、束改性装置和含结终端延伸区的半导体件 |
-
1993
- 1993-11-04 JP JP29895493A patent/JPH07130645A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014532313A (ja) * | 2011-10-14 | 2014-12-04 | フンダシオ インスティテュート デ サイエンセズ フォトニクス | 光透過性導電性コーティング及び基板上へのそれらの堆積の方法 |
US9519209B2 (en) | 2011-10-14 | 2016-12-13 | Fundació Institut De Ciències Fotòniques | Optically transparent and electrically conductive coatings and method for their deposition on a substrate |
CN106486330A (zh) * | 2015-08-28 | 2017-03-08 | 英飞凌科技股份有限公司 | 粒子辐照设备、束改性装置和含结终端延伸区的半导体件 |
CN106486330B (zh) * | 2015-08-28 | 2019-03-12 | 英飞凌科技股份有限公司 | 粒子辐照设备、束改性装置和含结终端延伸区的半导体件 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3239976B2 (ja) | アライメントマーク、半導体装置の製造方法および半導体装置 | |
US5553110A (en) | X-ray mask structure, process for production thereof, apparatus and method for X-ray exposure with the X-ray mask structure, and semiconductor device produced by the X-ray exposure method | |
JP2001308002A (ja) | フォトマスクを用いたパターン作製方法、及びパターン作製装置 | |
JP3412898B2 (ja) | 反射型マスクの作製方法と作製装置、これによる反射型マスクを用いた露光装置とデバイス製造方法 | |
JP2979667B2 (ja) | 反射型のx線露光用マスク | |
KR100675782B1 (ko) | 비 흡수 레티클 및 이를 제조하는 방법 | |
US4939052A (en) | X-ray exposure mask | |
JPH088176A (ja) | 電子線露光装置の装置較正用基準マーク及び装置較正方法。 | |
JPH09232203A (ja) | 反射型x線マスク構造体、x線露光装置、x線露光方法ならびに該反射型x線マスク構造体を用いて作製されるデバイス | |
JP3658398B2 (ja) | 反射型x線マスク構造体、該マスクを用いたx線露光装置並びに該装置を用いたデバイス製造方法 | |
JPH07130645A (ja) | X線露光用マスク及びそれを用いたx線露光装置 | |
JP3368017B2 (ja) | 位置検出装置及びそれを用いた半導体素子の製造方法 | |
JPH09218500A (ja) | レジストパターンの作製方法 | |
JP2002217097A (ja) | 反射型x線マスク構造体、x線露光装置、x線露光方法ならびに該反射型x線マスク構造体を用いたデバイス作製方法 | |
JP2889062B2 (ja) | X線マスクおよびその製造方法 | |
JP3166803B2 (ja) | X線露光用マスク | |
JPH0869958A (ja) | X線マスクの製造方法およびその製造装置 | |
JPH08236425A (ja) | 放射線取出窓およびこれを有する露光装置 | |
JPS6083019A (ja) | パタ−ン反射型投影露光方法 | |
JP2622318B2 (ja) | X線露光用マスク | |
JPH05198471A (ja) | 基板の位置合わせ方法およびこれに用いる反射マーク付基板 | |
JP3331686B2 (ja) | 露光方法及び露光装置 | |
JPH0529199A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPS6120329A (ja) | X線露光用マスク | |
JPH11260711A (ja) | X線露光装置およびデバイス製造方法 |