JPH11260711A - X線露光装置およびデバイス製造方法 - Google Patents

X線露光装置およびデバイス製造方法

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JPH11260711A
JPH11260711A JP10078445A JP7844598A JPH11260711A JP H11260711 A JPH11260711 A JP H11260711A JP 10078445 A JP10078445 A JP 10078445A JP 7844598 A JP7844598 A JP 7844598A JP H11260711 A JPH11260711 A JP H11260711A
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Japan
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masking blade
mask
rays
alignment
exposure apparatus
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JP10078445A
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English (en)
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Goji Miyaji
剛司 宮地
Kazuyuki Harumi
和之 春見
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Canon Inc
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems
    • G03F7/70066Size and form of the illuminated area in the mask plane, e.g. reticle masking blades or blinds

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光画角を精度良く規制しかつマスクと基板
のアライメント性能に優れ、さらに生産性と耐久性を向
上させるX線露光装置を提供する。 【解決手段】 マスク1と基板3を微小間隔をもって接
近させて配置し、X線Lを露光してマスク1に描画され
たマスクパターン1pを基板3上に転写するX線露光装
置において、露光画角を規制するマスキングブレード5
に、X線Lとは異なる角度から入射されるアライメント
光Laを透過させるけれどもX線Lを遮光するように傾
斜した長穴10を穿設し、マスキングブレード5により
露光画角を規制した状態でマスキングブレード5の長穴
10を介してアライメント光Laを照射させてアライメ
ント計測することができ、さらに、X線Lの露光中にお
いても、アライメント計測を行なうことができ、マスク
1と基板3の位置合わせ精度を向上させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスの
製造に用いられるX線露光装置、特にマスクに描画され
たパターンをX線によりウエハ等の基板上に露光転写す
るX線露光装置およびデバイス製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの高集積化等に伴
なって半導体素子の微細化、高密度化が一層進み、線幅
においても微細な線幅が要求されている。マスクパター
ンをウエハ等の基板に転写し基板に極微細な線幅を有す
るDRAM等の半導体素子を作製するとき、高集積度の
デバイスを作製するためにますます線幅は細くなり、2
56MDRAMの半導体素子においては0.25μm、
1GDRAMの半導体素子では0.18μmの線幅が要
求されており、また、焼き付けパターンの重ね合わせ精
度については、例えば、256MDRAMの半導体素子
の場合は80nm、1GDRAMの半導体素子の場合で
は60nmである。
【0003】このように、ウエハ等の基板にマスクに描
画されたパターンを露光転写する露光装置もますます高
精度でかつ線幅精度の良いものが要望されており、露光
装置の露光光としては、i線やKrFレーザ等が用いら
れているが、回折による解像度の劣化を避けるため、よ
り波長の短いX線を用いたステップアンドリピートによ
るプロキシミティ露光装置が提案されている。
【0004】この種のプロキシミティ露光装置は、基板
ステージに保持されたウエハ等の基板をマスクステージ
に取り付けられているマスクに対して10μm〜50μ
mのような微小間隔をもって近接させた状態で露光を行
なう方式であり、基板ステージに保持された基板の各露
光画角を逐次マスクに対向する露光領域へステップ移動
させて、マスクと基板をアライメント光学系によりアラ
イメント計測して位置合わせを行ない、露光光であるX
線をマスクを介して照射し、マスクに描画されたマスク
パターンをX線によりウエハ等の基板上に転写してい
る。そして、露光画角を規制する方法としては、特開昭
60−74518号公報等に開示されているように、露
光画角を規制するための遮光体またはマスキングブレー
ド(以下、単にマスキングブレードという。)を設け
て、露光画角以外へのX線の入射を制限している。
【0005】次に、この種の従来のマスキングブレード
機構を備えた露光装置について、図7を参照して説明す
る。図7において、マスクパターン101pが描画され
たマスク101はマスクステージ102に取り付けら
れ、感光剤が塗布されたウエハ103はウエハステージ
104上に保持され、マスク101に対して微小な間隔
をもって近接して配置されており、図示しない発光光源
から放射された露光光としてのX線Lは、マスク101
を照射し、マスク101に描画されたマスクパターン1
01pをウエハ103上に露光転写するように構成され
ている。そして、露光画角を規制するマスキングブレー
ド105は、露光光軸方向の位置を露光光の幅とマスキ
ングブレードエッジにより発生する露光光の半影量を最
小限にするためマスク101にできるだけ近ずけること
が必要であり、このためマスク101とアライメントス
コープ107の間でマスクステージ102の上方に隣接
して配設されている。マスキングブレードは、四方から
矩形状の露光領域を囲むように4個のマスキングブレー
ド105、105…から形成され、これらのマスキング
ブレード105は、それぞれ個別に露光領域に対して進
退可能に設けられ、それぞれのマスキングブレード10
5に連結されたブレードステージ106によって正確な
位置に移動設定できるように形成されている。そして、
マスキングブレード105の上方には、マスク101と
ウエハ103のアライメント計測を行なう複数のアライ
メントスコープ107、107…(なお、図7には2個
のアライメントスコープのみを図示する。)が位置決め
ステージ(図示しない)に載置されて設けられている。
これらのアライメントスコープ107は、マスク101
およびウエハ103にそれぞれ設けられているアライメ
ントマーク101m、103mに向けてアライメント光
Laを照射し、そして、アライメントマーク101m、
103mにより反射される回折光あるいは散乱光を検出
してアライメント計測し、各ステージを調整することに
より、マスク101およびウエハ103の位置合わせを
行なうように構成されている。
【0006】そして、マスキングブレード105の材質
としては、露光光であるX線に耐性のあるセラミックス
や金属が一般的に使用されており、マスク101とウエ
ハ103をアライメントするためのアライメント光La
も透過させない。このため、この種の材質のマスキング
ブレードを用いた露光装置の露光シーケンスとしては、
マスク101とウエハ103のアライメント計測をする
ために、先ず、マスキングブレード105、105…を
それぞれ露光画角外に退避させ、その後に、アライメン
トスコープ107、107をアライメント光Laを照射
させながら移動させて、マスク101とウエハ103の
それぞれのアライメントマーク101m、103mに向
けてアライメント光Laを照射し、アライメントマーク
101m、103mによる回折光あるいは散乱光を検出
してアライメント計測し、そのアライメント計測に応じ
てウエハステージ104等を調整することによって、マ
スク101とウエハ103の位置合わせを行ない、その
後、マスキングブレード105、105…を露光画角を
規制すべく所定の位置に移動させて、矩形状の露光画角
を設定し、そして、露光光としてのX線Lをマスク10
1およびウエハ103に対して照射し、マスク101の
マスクパターン101pをウエハ103に露光転写して
いる。
【0007】また、マスキングブレードの移動を不要と
した従来技術として、マスキングブレード材料として露
光光を遮光してアライメント光を透過させるガラス等を
使用する露光装置も特公平6−70960号公報等に提
案されている。この種の露光装置においては、アライメ
ント光学系から出射されたアライメント光は、所定の露
光画角規制位置に予め配置されたマスキングブレードを
透過し、そしてマスクのアライメントマークおよびウエ
ハのアライメントマークから反射されたアライメント情
報を伴なったアライメント光をマスキングブレードを介
してアライメント光学系の信号検出部に入るように構成
し、マスキングブレードを移動させることなく、アライ
メント計測を行ないうるようにしている。このように露
光光は遮光しアライメント光は透過するマスキングブレ
ード材としては、ガラスの他にX線耐性のあるプラスチ
ック等を使用することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術において、セラミックスや金属材料等で
形成されたマスキングブレードを用いる場合には、アラ
イメント計測の度にマスキングブレードを移動させる必
要があり、生産性を向上させることが困難である。
【0009】また、アライメント光を透過するガラス等
で形成されたマスキングブレードを用いる場合において
は、マスキングブレードは露光光として照射されるX線
による変質が発生し、アライメント光の透過率が変化
し、アライメント信号のS/Nの劣化、およびアライメ
ント光の減衰などの問題点が発生していた。
【0010】そこで、本発明は、上記の従来技術の有す
る未解決の課題に鑑みてなされたものであって、露光画
角を精度良く規制し、かつマスクとウエハ等の基板のア
ライメント性能に優れ、さらに生産性と耐久性を向上さ
せるX線露光装置および該X線露光装置を用いたデバイ
ス製造方法を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のX線露光装置は、マスクと基板を微小間隔
をもって接近させて配置し、X線を露光して前記マスク
上に描画されたマスクパターンを前記基板上に転写する
X線露光装置において、露光画角を規制するマスキング
ブレードに長穴を穿設したことを特徴とする。
【0012】さらに、本発明のX線露光装置は、マスク
と基板を微小間隔をもって接近させて配置し、X線を露
光して前記マスク上に描画されたマスクパターンを前記
基板上に転写するX線露光装置において、露光画角を規
制するマスキングブレードに、X線を遮光しかつ該X線
とは異なる角度から入射されるアライメント光を透過さ
せる傾斜した長穴を穿設したことを特徴とする。
【0013】また、本発明のX線露光装置においては、
露光画角を規制するマスキングブレードに穿設された長
穴は、前記マスキングブレードの先端縁に沿って設けら
れ、X線を遮光しかつ該X線とは異なる角度から入射さ
れるアライメント光を透過させるように傾斜されている
ことが好ましい。
【0014】そして、本発明のX線露光装置において
は、露光画角を規制するマスキングブレードおよび該マ
スキングブレードに穿設された長孔は、該長孔の幅を
a、アライメント光のX線に対する傾斜角をθ、マスキ
ングブレードの厚さをtとするとき、t>a/sinθ
の関係となるように形成されていることが好ましい。
【0015】さらに、本発明のX線露光装置において
は、露光画角を規制するマスキングブレードおよび該マ
スキングブレードに穿設された長孔において、X線の方
向から該マスキングブレードを見たときのX線を完全に
遮断するマスキングブレードの実質的な最低厚さは、マ
スキングブレードを透過するX線の透過強度が感光剤を
感光しないためのマスキングブレードの最低厚さに等し
いか、またはそれよりも大きい値となるように設定され
ていることが好ましく、そして、露光画角を規制するマ
スキングブレードおよび該マスキングブレードに穿設さ
れた長孔は、該長孔の幅をa、アライメント光のX線に
対する傾斜角をθ、前記マスキングブレードを透過する
X線の透過強度が感光剤を感光しないための前記マスキ
ングブレードの最低厚さをta、前記マスキングブレー
ドの厚さをtとするとき、t≧(a/sinθ)+ta
の関係となるように形成されていることが好ましい。
【0016】そして、本発明のデバイス製造方法は、請
求項1ないし6のいずれか1項記載のX線露光装置を用
いてデバイスを製造することを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明のX線露光装置によれば、露光画角を規
制するマスキングブレードに長穴を穿設することによ
り、さらには、X線を遮光しかつ該X線とは異なる角度
から入射されるアライメント光を透過させる傾斜した長
穴を穿設することにより、アライメント光によるアライ
メント計測時にも、マスキングブレードを退避させる必
要がなく、マスキングブレードにより露光画角を規制し
た状態で長穴を介してアライメント計測することができ
るために、スループットを向上させることができ、ま
た、マスキングブレードの移動を必要最少限に抑えるこ
とができ、塵埃の発生を抑えることができる。さらに、
露光中においても、アライメント計測を行なうことがで
き、マスクステージや基板ステージの熱膨張等による変
位をアライメント計測により検出でき、マスクと基板の
位置合わせ精度を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0019】図1は、本発明のX線露光装置を概略的に
示す断面図であり、図2は、本発明のX線露光装置を一
部を省略して概略的に示す平面図であり、図3は、本発
明のX線露光装置におけるマスクと基板およびマスキン
グブレードとアライメントスコープの位置関係を模式的
に示す斜視図である。
【0020】図1ないし図3において、マスクパターン
1pが描画されたマスク1はマスクステージ2に取り付
けられ、感光剤が塗布されたウエハ等の基板3は、基板
ステージ4上に保持されて、マスク1に対して10μm
〜50μmの微小な間隔をもって近接して配置されてお
り、図示しない発光光源から放射された露光光としての
X線Lは、マスク1を照射し、マスク1に描画されたマ
スクパターン1pを基板3上に露光転写するように構成
されている。そして、露光画角を規制するマスキングブ
レード5は、マスキングブレードのエッジにより発生す
る露光光の半影量を最小限にするためにマスク1にでき
る限り接近させるように、マスク1の上方に隣接して配
設され、図2に図示するように、四方から矩形状の露光
領域を囲むように4個のマスキングブレード5、5……
で構成され、これらのマスキングブレード5、5……
は、それぞれ個別に露光領域に対して(図2に矢印で示
す方向に)進退可能に設けられ、それぞれに連結された
ブレードステージ6、6……によって正確な露光画角規
制位置に移動設定できるように形成されている(なお、
これらのマスキングブレード5、5……およびブレード
ステージ6、6……は、それぞれほぼ同じ構造を有する
ものであり、以下、これらを単にマスキングブレード5
およびブレードステージ6という。)。
【0021】マスキングブレード5の上方には、マスク
1と基板3のアライメント計測を行なうための4個のア
ライメントスコープ7、7……(なお、図1には2個の
アライメントスコープのみ図示する。)がそれぞれの位
置決めステージ(図示しない)に載置されており、これ
らのアライメントスコープ7、7……は、露光画角の各
周辺のスクライブラインに沿って移動可能に設けられ、
マスク1および基板3にそれぞれ設けられているアライ
メントマーク1m……および3m……に向けてアライメ
ント光Laを照射し、アライメントマーク1m……およ
び3m……から反射される回折光あるいは散乱光を検出
してアライメント計測し、そのアライメント計測に応じ
て各ステージを調整することにより、マスク1と基板3
の位置合わせを行なうように構成されている。なお、ア
ライメントスコープ7、7……から照射されるアライメ
ント光Laは、露光光としてのX線Lとの干渉を避ける
ためにX線Lに対してある角度θをもって斜めに照射さ
れている。
【0022】そして、マスキングブレード5には、マス
キングブレード5が露光画角を規制する位置へ移動され
固定された状態において、アライメントスコープ7から
照射されるアライメント光Laを通過させ、そしてアラ
イメントマーク1m、3mからの回折光あるいは散乱光
を通過させることができるように貫通した長穴10がア
ライメント光Laの光軸に沿って穿設されている。すな
わち、長穴10は、図2および図3に図示するように、
マスキングブレード5の露光画角を規制する先端縁に沿
って形成され、そして、図4に拡大して図示するよう
に、X線Lに対して角度θをもって傾斜されて照射され
るアライメント光Laの光軸に沿うようにX線Lに対し
て角度θだけ傾斜されて穿設され、アライメントスコー
プ7から照射されるアライメント光Laを通過させるけ
れども、露光光としてのX線Lを透過させない形状とす
る。
【0023】このように傾斜された長穴10の形状につ
いて図4を参照してさらに説明する。露光光としてのX
線Lに対する長穴10の傾斜角度はθであり、長穴10
の幅をaとし、マスキングブレード5の厚さをtとする
とき、X線Lの一部は長穴10の開口部から長穴10内
に入射し、その最大深さはa/sinθとなるけれど
も、長穴10の幅aとマスキングブレード5の厚さtの
関係を t>a/sinθ ……(1) とすることによって、マスキングブレード5は、X線L
を長穴10部分を介しても透過させることなく遮断し、
アライメント光Laのみを傾斜した長穴10を介して通
過させることができる。
【0024】また、マスキングブレード5の材質によっ
ては、マスキングブレードを透過するX線の透過強度が
基板上に塗布された感光剤を感光しないようにするため
に少なくともある厚さを必要とする場合があり、このX
線の透過強度が感光剤を感光しないようにするためのマ
スキングブレードの最低厚さtaを考慮して検討する。
露光光としてのX線Lが傾斜して穿設された長穴10部
分を透過する際に、このX線Lの方向からマスキングブ
レードを見たときに、X線Lを完全に遮断するためのマ
スキングブレードの実質的な最低厚さtoは、X線の透
過強度が感光剤を感光しないための最低厚さtaに等し
い(to=ta)か、あるいはその最低厚さtaよりも
大きい値とすべきである(to>ta)。
【0025】そこで、傾斜された長穴10の幅を全体を
通して同じ幅として、その長穴10の幅をaとすると
き、長穴の幅aとマスキングブレード5の厚さtを、次
のような関係とすることによって、X線Lを完全に遮断
することができる。すなわち、 to=t−(a/sinθ)≧ta t≧(a/sinθ)+ta ……(2) 次に、以上のように構成された本発明の露光装置の作動
について説明する。
【0026】感光剤を塗布した基板3にマスク1のマス
クパターン1pを露光転写するに先立って、マスキング
ブレード5をそれぞれのブレードステージ6により移動
させて所望の矩形状の露光画角に設定する。そして、各
アライメントスコープ7を露光画角のスクライブライン
上に沿って移動させながら、アライメントスコープ7か
らアライメント光Laをマスク1のアライメントマーク
1m…および基板3のアライメントマーク3m…に対し
て照射し、そしてアライメントマーク1m、3mからの
回折光あるいは散乱光を検出することにより、アライメ
ント計測を行なう。このとき、アライメント光Laは、
X線Lに対して角度θだけ傾斜されて照射されており、
マスキングブレード5のそれぞれに傾斜して穿設された
長穴10を介してマスク1のアライメントマーク1mお
よび基板3のアライメントマーク3mに照射される。そ
して、マスク1のアライメントマーク1mおよび基板3
のアライメントマーク3mにより反射されるアライメン
ト光Laの回折光もマスキングブレード5の長穴10を
介して通過して、アライメントスコープ7に検出され
る。そして、アライメント計測に応じて、マスクステー
ジ2あるいは基板ステージ4を適宜調整させることによ
り、マスク1および基板3の位置合わせを行なうことが
できる。そして、マスク1および基板3の位置合わせを
行った後に、露光光であるX線Lの照射によりマスク1
のマスクパターン1pを基板3の感光剤上へ露光転写を
行なう。このとき、X線Lは、マスキングブレード5の
長穴10部分を透過することはなく、マスキングブレー
ド5により規制された所望の矩形状の露光画角を露光す
る。また、X線Lによる露光中においても、マスキング
ブレード5のそれぞれに穿設された長穴10を介してア
ライメント光Laをアライメントマーク1m、3mに対
して照射することが可能であって、アライメント計測す
ることができ、マスクステージ2や基板ステージ4の熱
膨張等による変位をアライメント計測により検出でき、
マスク1と基板3の位置合わせ精度を向上させることが
できる。
【0027】以上のように、マスキングブレード5に穿
設する長穴10の形状を、上記の式(1)または式
(2)等のような関係をもって形成することにより、X
線Lは長穴10部分を介して透過することがなく、長穴
10を穿設したマスキングブレード5によってX線Lを
完全に遮断することができる。したがって、アライメン
ト光Laによるアライメント計測時にも、マスキングブ
レード5を退避させる必要がなく、マスキングブレード
5により露光画角を規制した状態でアライメント計測す
ることができるために、スループットを向上させること
ができる。また、マスキングブレード5の移動を必要最
少限に抑えることができ、塵埃の発生を抑えることがで
きる。さらに、露光中においても、アライメント計測を
行なうことができ、マスクステージ2や基板ステージ4
の熱膨張等による変位をアライメント計測により検出で
き、マスク1と基板3の位置合わせ精度を向上させるこ
とができる。
【0028】また、本発明においては、アライメント光
を透過し露光光としてのX線を遮断するガラス等のマス
キングブレードを用いる場合に比べて、ガラス製のマス
キングブレードのようなX線の照射を受けることによる
変質やアライメント光の透過率の変化が生じることがな
い。
【0029】次に、上述したX線露光装置を用いたデバ
イスの製造方法の実施形態を説明する。
【0030】図5は、微小デバイス(ICやLSI等の
半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、
マイクロマシン等)の製造のフローを示す。ステップ1
(回路設計)ではデバイスのパターン設計を行なう。ス
テップ2(マスク製作)では設計したパターンを形成し
たマスクを製作する。一方、ステップ3(ウエハ製造)
ではシリコンやガラス等の材料を用いてウエハを製造す
る。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、
上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技
術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次のステ
ップ5(組立)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって
作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であ
り、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、
パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ス
テップ6(検査)ではステップ5で作製された半導体デ
バイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行な
う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これ
が出荷(ステップ7)される。
【0031】図6は、上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハにレジストを塗布する。
ステップ16(露光)では上記説明した露光装置によっ
てマスクの回路パターンをウエハの複数のショット領域
に並べて焼付露光する。ステップ17(現像)では露光
したウエハを現像する。ステップ18(エッチング)で
は現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ
19(レジスト剥離)ではエッチングが済んで不要とな
ったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し
行なうことによって、ウエハ上に多重に回路パターンが
形成される。
【0032】このようなデバイスの製造方法を用いれ
ば、従来は製造が難しかった高集積度のデバイスを低コ
ストに製造することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のX線露光
装置によれば、アライメント光によるアライメント計測
時にもマスキングブレードを退避させる必要がなく、マ
スキングブレードにより露光画角を規制した状態でアラ
イメント計測することができるために、スループットを
向上させることができる。さらに、露光中においても、
アライメント計測することができ、マスクステージや基
板ステージの熱膨張等による変位をアライメント計測に
より検出でき、マスクと基板の位置合わせ精度を向上さ
せることができる。マスキングブレードの移動を必要最
少限に抑えることができ、塵埃の発生を抑えることがで
きる。
【0034】また、アライメント光を透過し露光光を遮
断するガラス等のマスキングブレードを用いる場合に比
べて、ガラス製のマスキングブレードのようなX線によ
る変質やアライメント光の透過率の変化が生じることが
なく、コンタミの影響がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線露光装置を概略的に示す断面図で
ある。
【図2】本発明のX線露光装置をその一部を省略して概
略的に示す平面図である。
【図3】本発明のX線露光装置におけるマスクと基板お
よびマスキングブレードとアライメントスコープの位置
関係を模式的に示す斜視図である。
【図4】本発明のX線露光装置の要部を拡大して示す部
分的な拡大断面図である。
【図5】半導体デバイスの製造工程を示すフローチャー
トである。
【図6】ウエハプロセスを示すフローチャートである。
【図7】従来のX線露光装置を概略的に示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 マスク 1p マスクパターン 1m アライメントマーク 2 マスクステージ 3 基板(ウエハ) 3m アライメントマーク 4 基板ステージ 5 マスキングブレード 6 ブレードステージ 7 アライメントスコープ 10 長穴 L X線(露光光) La アライメント光

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクと基板を微小間隔をもって接近さ
    せて配置し、X線を露光して前記マスク上に描画された
    マスクパターンを前記基板上に転写するX線露光装置に
    おいて、露光画角を規制するマスキングブレードに長穴
    を穿設したことを特徴とするX線露光装置。
  2. 【請求項2】 マスクと基板を微小間隔をもって接近さ
    せて配置し、X線を露光して前記マスク上に描画された
    マスクパターンを前記基板上に転写するX線露光装置に
    おいて、露光画角を規制するマスキングブレードに、X
    線を遮光しかつ該X線とは異なる角度から入射されるア
    ライメント光を透過させる傾斜した長穴を穿設したこと
    を特徴とするX線露光装置。
  3. 【請求項3】 露光画角を規制するマスキングブレード
    に穿設された長穴は、前記マスキングブレードの先端縁
    に沿って設けられ、X線を遮光しかつ該X線とは異なる
    角度から入射されるアライメント光を透過させるように
    傾斜されていることを特徴とする請求項1または2記載
    のX線露光装置。
  4. 【請求項4】 露光画角を規制するマスキングブレード
    および該マスキングブレードに穿設された長孔は、該長
    孔の幅をa、アライメント光のX線に対する傾斜角を
    θ、マスキングブレードの厚さをtとするとき、 t>a/sinθ の関係となるように形成されていることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか1項記載のX線露光装置。
  5. 【請求項5】 露光画角を規制するマスキングブレード
    および該マスキングブレードに穿設された長孔におい
    て、X線の方向から該マスキングブレードを見たときの
    X線を完全に遮断するマスキングブレードの実質的な最
    低厚さは、マスキングブレードを透過するX線の透過強
    度が感光剤を感光しないためのマスキングブレードの最
    低厚さに等しいか、またはそれよりも大きい値となるよ
    うに設定されていることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれか1項記載のX線露光装置。
  6. 【請求項6】 露光画角を規制するマスキングブレード
    および該マスキングブレードに穿設された長孔は、該長
    孔の幅をa、アライメント光のX線に対する傾斜角を
    θ、前記マスキングブレードを透過するX線の透過強度
    が感光剤を感光しないための前記マスキングブレードの
    最低厚さをta、前記マスキングブレードの厚さをtと
    するとき、 t≧(a/sinθ)+ta の関係となるように形成されていることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか1項記載のX線露光装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項記載の
    X線露光装置を用いてデバイスを製造することを特徴と
    するデバイス製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017206828A1 (zh) * 2016-05-31 2017-12-07 上海微电子装备(集团)股份有限公司 光刻机刀口组、大视场光刻机和曝光方法
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