JPH07130508A - サ−ジ吸収素子 - Google Patents
サ−ジ吸収素子Info
- Publication number
- JPH07130508A JPH07130508A JP5294551A JP29455193A JPH07130508A JP H07130508 A JPH07130508 A JP H07130508A JP 5294551 A JP5294551 A JP 5294551A JP 29455193 A JP29455193 A JP 29455193A JP H07130508 A JPH07130508 A JP H07130508A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- varistor
- voltage
- resistor
- surge absorbing
- element body
- Prior art date
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- Details Of Resistors (AREA)
- Thermistors And Varistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 制限電圧を低くすることができるバリスタ吸
収装置を小型且つ低コストに作る。 【構成】 円筒状バリスタ素体7の貫通孔14に抵抗体
8を挿入する。バリスタ素体7の両端面12、13に入
力及び出力電極9、10を設けると共に、バリスタ素体
7の側面の中央にグランド電極11を設ける。1つの素
子が2つのバリスタと1つの抵抗の機能を有する。
収装置を小型且つ低コストに作る。 【構成】 円筒状バリスタ素体7の貫通孔14に抵抗体
8を挿入する。バリスタ素体7の両端面12、13に入
力及び出力電極9、10を設けると共に、バリスタ素体
7の側面の中央にグランド電極11を設ける。1つの素
子が2つのバリスタと1つの抵抗の機能を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バリスタ効果を利用し
て異常電圧を吸収するためのサージ吸収素子に関する。
て異常電圧を吸収するためのサージ吸収素子に関する。
【0002】
【従来の技術】ZnO系又はSrTiO3 系等の従来の
半導体セラミックバリスタは図1に示すように電圧非直
線抵抗体としてのバリスタ素体1とこの両端面に形成さ
れた第1及び第2の電極2、10とから成る。この種の
バリスタは電源ライン又は信号ライン等とグランドとの
間に接続され、サージ吸収に使用される。上述のような
バリスタにおいて、バリスタ電圧が高くなると、制限電
圧(バリスタで制限された電圧)も高くなる。このた
め、使用回路の都合から高いバリスタ電圧のバリスタを
使用すると、低い制限電圧を得ることができない。制限
電圧を低くするために、図2に示すように入力端子1と
出力端子2とグランド端子3とを設け、入力及び出力端
子1、2とグランド端子との間に第1及び第2のバリス
タ4、5を接続し、2つのバリスタ4、5の相互間に抵
抗6を接続してサージ吸収回路を構成することができ
る。この様に構成すると、バリスタ4、5に高いバリス
タ電圧の素子を使用しても、サージ吸収回路全体として
の制限電圧を低下させることができる。
半導体セラミックバリスタは図1に示すように電圧非直
線抵抗体としてのバリスタ素体1とこの両端面に形成さ
れた第1及び第2の電極2、10とから成る。この種の
バリスタは電源ライン又は信号ライン等とグランドとの
間に接続され、サージ吸収に使用される。上述のような
バリスタにおいて、バリスタ電圧が高くなると、制限電
圧(バリスタで制限された電圧)も高くなる。このた
め、使用回路の都合から高いバリスタ電圧のバリスタを
使用すると、低い制限電圧を得ることができない。制限
電圧を低くするために、図2に示すように入力端子1と
出力端子2とグランド端子3とを設け、入力及び出力端
子1、2とグランド端子との間に第1及び第2のバリス
タ4、5を接続し、2つのバリスタ4、5の相互間に抵
抗6を接続してサージ吸収回路を構成することができ
る。この様に構成すると、バリスタ4、5に高いバリス
タ電圧の素子を使用しても、サージ吸収回路全体として
の制限電圧を低下させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図2に示す
サージ吸収回路を構成するためには、2つのバリスタ
4、5と1つの抵抗6とが必要になり、必然的にコスト
高になった。
サージ吸収回路を構成するためには、2つのバリスタ
4、5と1つの抵抗6とが必要になり、必然的にコスト
高になった。
【0004】そこで、本発明の目的は、高いバリスタ電
圧を有しているにも拘らず制限電圧を低くすることがで
き且つ低コスト化及び小型化が可能であるサージ吸収素
子を提供することにある。
圧を有しているにも拘らず制限電圧を低くすることがで
き且つ低コスト化及び小型化が可能であるサージ吸収素
子を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、一方の端面から他方の端面に至る貫通孔を
有する筒状バリスタ素体と、前記貫通孔に挿入された抵
抗体と、前記バリスタ素体の一方の端面に設けられ且つ
前記抵抗体の一端に接続された第1の電極と、前記バリ
スタ素体の他方の端面に設けられ且つ前記抵抗体の他端
に接続された第2の電極と、前記第1及び第2の電極か
ら離間させて前記バリスタ素体の側面に設けられた第3
の電極とから成るサージ吸収素子に係わるものである。
の本発明は、一方の端面から他方の端面に至る貫通孔を
有する筒状バリスタ素体と、前記貫通孔に挿入された抵
抗体と、前記バリスタ素体の一方の端面に設けられ且つ
前記抵抗体の一端に接続された第1の電極と、前記バリ
スタ素体の他方の端面に設けられ且つ前記抵抗体の他端
に接続された第2の電極と、前記第1及び第2の電極か
ら離間させて前記バリスタ素体の側面に設けられた第3
の電極とから成るサージ吸収素子に係わるものである。
【0006】
【発明の作用及び効果】本発明における抵抗体は図2の
抵抗6と同等の作用を有する。本発明のバリスタ素体の
両端の第1及び第2の電極は図2の入力及び出力端子
1、2とバリスタ4、5の一方の端子と同等の作用を有
する。また、本発明の第3の電極は図2のバリスタ4、
5の他方の電極とグランド端子3と同等の作用を有す
る。従って、本発明によれば、図2と等価な作用を有す
るサージ吸収素子の低コスト化及び小型化が可能にな
る。また、簡単な構造であるので、製造が容易である。
抵抗6と同等の作用を有する。本発明のバリスタ素体の
両端の第1及び第2の電極は図2の入力及び出力端子
1、2とバリスタ4、5の一方の端子と同等の作用を有
する。また、本発明の第3の電極は図2のバリスタ4、
5の他方の電極とグランド端子3と同等の作用を有す
る。従って、本発明によれば、図2と等価な作用を有す
るサージ吸収素子の低コスト化及び小型化が可能にな
る。また、簡単な構造であるので、製造が容易である。
【0007】
【実施例】次に、図3及び図4を参照して本発明の実施
例に関わるサージ吸収素子を説明する。このサージ吸収
素子はZnO系バリスタセラミックから成る1つの円筒
状バリスタ素体7と酸化ルテニウムからなる100Ωの
抵抗体8と銀からなる第1、第2及び第3の電極9、1
0、11とから成る。電圧・電流特性が非直線性の抵抗
体であるバリスタ素体7は一方の端面12から他方の端
面13に至る貫通孔14を有し、この貫通孔14に電圧
・電流特性が直線性である抵抗体8が充填されている。
第1及び第2の電極9、10はバリスタ素体8の一方及
び他方の端面12、13と側面18の両端近傍領域に電
気的及び機械的に結合されていると共に、抵抗体8の一
端及び他端に電気的に接続されている。第3の電極11
はバリスタ素体8の側面18の中央に帯状に設けられ、
ここに電気的及び機械的に結合されている。
例に関わるサージ吸収素子を説明する。このサージ吸収
素子はZnO系バリスタセラミックから成る1つの円筒
状バリスタ素体7と酸化ルテニウムからなる100Ωの
抵抗体8と銀からなる第1、第2及び第3の電極9、1
0、11とから成る。電圧・電流特性が非直線性の抵抗
体であるバリスタ素体7は一方の端面12から他方の端
面13に至る貫通孔14を有し、この貫通孔14に電圧
・電流特性が直線性である抵抗体8が充填されている。
第1及び第2の電極9、10はバリスタ素体8の一方及
び他方の端面12、13と側面18の両端近傍領域に電
気的及び機械的に結合されていると共に、抵抗体8の一
端及び他端に電気的に接続されている。第3の電極11
はバリスタ素体8の側面18の中央に帯状に設けられ、
ここに電気的及び機械的に結合されている。
【0008】各図3及び図4の各部の寸法を例示する
と、バリスタ素体7の一方の端面12から他方の端面1
3までの長さは6mmであり、バリスタ素体7の直径は
2mmであり、第1及び第2の電極9、10と第3の電
極11との間隔(ギャップ)はそれぞれ1mmである。
と、バリスタ素体7の一方の端面12から他方の端面1
3までの長さは6mmであり、バリスタ素体7の直径は
2mmであり、第1及び第2の電極9、10と第3の電
極11との間隔(ギャップ)はそれぞれ1mmである。
【0009】第1の電極9と第3の電極11との間に直
流1mAの電流を流した時の第1及び第3の電極9、1
1間の電圧(バリスタ電圧)を測定したところ245V
であった。また、第1の電極9と第3の電極11との間
に1.2/50μsec 、5kVの標準インパルス電圧サ
ージを印加し、第2の電極10と第3の電極11との間
の電圧(制限電圧)をシンクロスコープで観測したとこ
ろ、286.65Vであった。従って、制限電圧/バリ
スタ電圧で示される比は1.17であった。
流1mAの電流を流した時の第1及び第3の電極9、1
1間の電圧(バリスタ電圧)を測定したところ245V
であった。また、第1の電極9と第3の電極11との間
に1.2/50μsec 、5kVの標準インパルス電圧サ
ージを印加し、第2の電極10と第3の電極11との間
の電圧(制限電圧)をシンクロスコープで観測したとこ
ろ、286.65Vであった。従って、制限電圧/バリ
スタ電圧で示される比は1.17であった。
【0010】抵抗体8の抵抗値を10Ωに変えた他は前
述の実施例と実質的に同一のものを作り、制限電圧/バ
リスタ電圧比を求めたところ1.37であった。なお、
この時のバリスタ電圧は243Vであった。ー比較のた
めに、図1の従来のバリスタ電圧の制限電圧/バリスタ
電圧比を求めたところ1.42であり、このバリスタ電
圧は246Vであった。
述の実施例と実質的に同一のものを作り、制限電圧/バ
リスタ電圧比を求めたところ1.37であった。なお、
この時のバリスタ電圧は243Vであった。ー比較のた
めに、図1の従来のバリスタ電圧の制限電圧/バリスタ
電圧比を求めたところ1.42であり、このバリスタ電
圧は246Vであった。
【0011】図4のサージ吸収素子の等価回路は図2に
なる。但し、抵抗体8が貫通孔14の壁面に電気的に接
触しているので、バリスタが分布定数的に分布している
と考えることもできる。図4のサージ吸収素子はバリス
タ素体7と抵抗体8と3つの電極9、10、11から成
るので、図2のサージ吸収回路を個別部品で作る場合に
比べて部品点数の低減、小型化及び低コスト化が可能に
なる。また、素体7と抵抗体8が直接に接触しているの
で低いバリスタ電圧の素子を容易に製造することができ
る。
なる。但し、抵抗体8が貫通孔14の壁面に電気的に接
触しているので、バリスタが分布定数的に分布している
と考えることもできる。図4のサージ吸収素子はバリス
タ素体7と抵抗体8と3つの電極9、10、11から成
るので、図2のサージ吸収回路を個別部品で作る場合に
比べて部品点数の低減、小型化及び低コスト化が可能に
なる。また、素体7と抵抗体8が直接に接触しているの
で低いバリスタ電圧の素子を容易に製造することができ
る。
【0012】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、変形可能なものである。例えば、セラミックバリス
タ素体7を角柱状に形成することができる。また、バリ
スタ素体7の両端面12、13間に複数個の貫通孔14
を形成し、それぞれに抵抗体8を充填することができ
る。
く、変形可能なものである。例えば、セラミックバリス
タ素体7を角柱状に形成することができる。また、バリ
スタ素体7の両端面12、13間に複数個の貫通孔14
を形成し、それぞれに抵抗体8を充填することができ
る。
【0013】
【図1】従来のバリスタを示す断面図である。
【図2】従来の制限電圧を低減したサージ吸収回路装置
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【図3】本発明の実施例のサージ吸収素子を電極の厚み
を省略して概略的に示す斜視図である。
を省略して概略的に示す斜視図である。
【図4】図3のサージ吸収素子の中央横断面図である。
7 バリスタ素体 8 抵抗体 9、10、11 第1、第2及び第3の電極
Claims (1)
- 【請求項1】 一方の端面から他方の端面に至る貫通孔
を有する筒状バリスタ素体と、 前記貫通孔に挿入された抵抗体と、 前記バリスタ素体の一方の端面に設けられ且つ前記抵抗
体の一端に接続された第1の電極と、 前記バリスタ素体の他方の端面に設けられ且つ前記抵抗
体の他端に接続された第2の電極と、 前記第1及び第2の電極から離間させて前記バリスタ素
体の側面に設けられた第3の電極とから成るサージ吸収
素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5294551A JPH07130508A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | サ−ジ吸収素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5294551A JPH07130508A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | サ−ジ吸収素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07130508A true JPH07130508A (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=17809261
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5294551A Withdrawn JPH07130508A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | サ−ジ吸収素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07130508A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010232460A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Tdk Corp | 電圧非直線性抵抗素子及びその製造方法 |
JP2014179367A (ja) * | 2013-03-13 | 2014-09-25 | Koa Corp | セラミック抵抗器 |
-
1993
- 1993-10-29 JP JP5294551A patent/JPH07130508A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010232460A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Tdk Corp | 電圧非直線性抵抗素子及びその製造方法 |
JP2014179367A (ja) * | 2013-03-13 | 2014-09-25 | Koa Corp | セラミック抵抗器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010130 |