JPH07130380A - 円筒横縞型固体電解質電解セル及びその製造法 - Google Patents
円筒横縞型固体電解質電解セル及びその製造法Info
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- JPH07130380A JPH07130380A JP5274120A JP27412093A JPH07130380A JP H07130380 A JPH07130380 A JP H07130380A JP 5274120 A JP5274120 A JP 5274120A JP 27412093 A JP27412093 A JP 27412093A JP H07130380 A JPH07130380 A JP H07130380A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Abstract
(57)【要約】
【目的】 円筒横縞型固体電解質電解セル及びその製造
法に関する。 【構成】 それぞれ円筒形に形成された燃料極管、絶縁
性中間材、インターコネクタ管及び導電性中間材をこの
順序で重ねた１組を複数組重ね合せて、１４００〜１５
００℃の高温で加圧接合した後、該円筒形接合体を不必
要部分をマスキングして固体電解質スラリ中に浸漬して
固体電解質スラリ層を厚さ３〜１０μｍに塗布し、これ
を焼成する工程を複数回繰返すことにより緻密で薄い３
０〜１００μｍ厚の固体電解質膜を成膜し、さらにその
表面に不必要部分をマスキングして空気極材料スラリを
ロールプレート法により適用して１２００〜１３００℃
で焼結させて成膜して円筒横縞型固体電解質電解セルを
製造する方法。
法に関する。 【構成】 それぞれ円筒形に形成された燃料極管、絶縁
性中間材、インターコネクタ管及び導電性中間材をこの
順序で重ねた１組を複数組重ね合せて、１４００〜１５
００℃の高温で加圧接合した後、該円筒形接合体を不必
要部分をマスキングして固体電解質スラリ中に浸漬して
固体電解質スラリ層を厚さ３〜１０μｍに塗布し、これ
を焼成する工程を複数回繰返すことにより緻密で薄い３
０〜１００μｍ厚の固体電解質膜を成膜し、さらにその
表面に不必要部分をマスキングして空気極材料スラリを
ロールプレート法により適用して１２００〜１３００℃
で焼結させて成膜して円筒横縞型固体電解質電解セルを
製造する方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は固体電解質燃料電池（Ｓ
ＯＦＣ）やその逆反応の高温水蒸気電解セル（ＳＯＦ
Ｅ）に使用される円筒横縞型固体電解質電解セル及びそ
の製造法に関する。
ＯＦＣ）やその逆反応の高温水蒸気電解セル（ＳＯＦ
Ｅ）に使用される円筒横縞型固体電解質電解セル及びそ
の製造法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の円筒横縞型固体電解質電解セルの
製造法をＳＯＦＣを例に採り、図４によって説明する。
基体管（例えばカルシア安定化ジルコニア：ＣＳＺ）１
上に、構成材料である燃料極｛例えばＮｉＯ／イットリ
ア安定化ジルコニア（ＹＳＺ）｝２、固体電解質（例え
ばＹＳＺ）３、インターコネクタ（例えばＮｉＣｒ／Ａ
ｌ2 Ｏ3 ）５、空気極（例えばＬａＣｏＯ3 ）４及び絶
縁材６を溶射法により成膜して製造している。このもの
ゝ外観は図５に示すようになるので円筒横縞型固体電解
質電解セルと呼ばれている。
製造法をＳＯＦＣを例に採り、図４によって説明する。
基体管（例えばカルシア安定化ジルコニア：ＣＳＺ）１
上に、構成材料である燃料極｛例えばＮｉＯ／イットリ
ア安定化ジルコニア（ＹＳＺ）｝２、固体電解質（例え
ばＹＳＺ）３、インターコネクタ（例えばＮｉＣｒ／Ａ
ｌ2 Ｏ3 ）５、空気極（例えばＬａＣｏＯ3 ）４及び絶
縁材６を溶射法により成膜して製造している。このもの
ゝ外観は図５に示すようになるので円筒横縞型固体電解
質電解セルと呼ばれている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の円筒横縞型ＳＯ
ＦＣは溶射法によって基体管の外周に構成材料を成膜す
るために原料粉の歩留りが非常に悪く、また、基体管に
原料粉の応力が加わるために基体管が破壊されることが
あり、また、基体管は必ず使用しなければならないた
め、コスト的に非常に大きな損失となる。また、溶射法
では、ピンホールの発生などが考えられ、固体電解質や
インターコネクタの緻密度に影響を与える恐れがある。
ＦＣは溶射法によって基体管の外周に構成材料を成膜す
るために原料粉の歩留りが非常に悪く、また、基体管に
原料粉の応力が加わるために基体管が破壊されることが
あり、また、基体管は必ず使用しなければならないた
め、コスト的に非常に大きな損失となる。また、溶射法
では、ピンホールの発生などが考えられ、固体電解質や
インターコネクタの緻密度に影響を与える恐れがある。
【０００４】さらに、また、溶射法では、固体電解質の
粒子を多孔質な燃料極に吹きつけるために図６に示すよ
うに、その表面のみに成膜され酸素イオンの反応の場で
あるとされる３相界面の量が少ないと考えられ、界面で
の性能向上は、見込めないという点がある。
粒子を多孔質な燃料極に吹きつけるために図６に示すよ
うに、その表面のみに成膜され酸素イオンの反応の場で
あるとされる３相界面の量が少ないと考えられ、界面で
の性能向上は、見込めないという点がある。
【０００５】本発明は上記技術水準に鑑み、従来技術の
コストの面及び界面での性能向上が計れる円筒横縞型固
体電解質電解セル及びその製造法を提供しようとするも
のである。
コストの面及び界面での性能向上が計れる円筒横縞型固
体電解質電解セル及びその製造法を提供しようとするも
のである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は （１）それぞれ円筒形に形成した燃料極管、絶縁性中間
材、インターコネクタ管及び導電性中間材の順序で重ね
た１組を複数組重ね合せて高温加圧してなる円筒形接合
体、該接合体表面に塗布・焼成して形成された固体電解
質膜及び該固体電解質膜の上に塗布・焼成して形成され
た空気極膜よりなることを特徴とする円筒横縞型固体電
解質電解セル。 （２）それぞれ円筒形に形成された燃料極管、絶縁性中
間材、インターコネクタ管及び導電性中間材をこの順序
で重ねた１組を複数組重ね合せて、１４００〜１５００
℃の高温で加圧接合した後、該円筒形接合体を不必要部
分をマスキングして固体電解質スラリ中に浸漬して固体
電解質スラリ層を厚さ３〜１０μｍに塗布し、これを焼
成する工程を複数回繰返すことにより緻密で薄い３０〜
１００μｍ厚の固体電解質膜を成膜し、さらにその表面
に不必要部分をマスキングして空気極材料スラリをロー
ルプレート法により適用して１２００〜１３００℃で焼
結させて成膜することを特徴とする円筒横縞型固体電解
質電解セルの製造法。である。
材、インターコネクタ管及び導電性中間材の順序で重ね
た１組を複数組重ね合せて高温加圧してなる円筒形接合
体、該接合体表面に塗布・焼成して形成された固体電解
質膜及び該固体電解質膜の上に塗布・焼成して形成され
た空気極膜よりなることを特徴とする円筒横縞型固体電
解質電解セル。 （２）それぞれ円筒形に形成された燃料極管、絶縁性中
間材、インターコネクタ管及び導電性中間材をこの順序
で重ねた１組を複数組重ね合せて、１４００〜１５００
℃の高温で加圧接合した後、該円筒形接合体を不必要部
分をマスキングして固体電解質スラリ中に浸漬して固体
電解質スラリ層を厚さ３〜１０μｍに塗布し、これを焼
成する工程を複数回繰返すことにより緻密で薄い３０〜
１００μｍ厚の固体電解質膜を成膜し、さらにその表面
に不必要部分をマスキングして空気極材料スラリをロー
ルプレート法により適用して１２００〜１３００℃で焼
結させて成膜することを特徴とする円筒横縞型固体電解
質電解セルの製造法。である。
【０００７】本発明は従来の溶射法によるコストの損失
及び界面での性能向上を計るために、円筒形の基体管の
使用をなくし、円筒形に形成した燃料極管、絶縁性中間
材、インターコネクタ管及び導電性中間材の順序で重ね
た１組を複数組重ね合せて、高温加圧して接合してなる
円筒形接合体そのものを固体電解質膜及び空気極膜の支
持管とするものである。
及び界面での性能向上を計るために、円筒形の基体管の
使用をなくし、円筒形に形成した燃料極管、絶縁性中間
材、インターコネクタ管及び導電性中間材の順序で重ね
た１組を複数組重ね合せて、高温加圧して接合してなる
円筒形接合体そのものを固体電解質膜及び空気極膜の支
持管とするものである。
【０００８】本発明において使用される燃料極管の材料
の一例としてはＮｉＯとＹＳＺの混合物の焼結体（Ｎｉ
Ｏ／ＹＳＺ）、絶縁性中間材の材料の例としてはグリー
ンシート状態のＳｒＺｒＯ3 やＡｌ2 Ｏ3 、インターコ
ネクタ管の材料の例としてはＬａＣｒＭｇＯ3 やＬａＳ
ｒＣｒＯ3 の焼結体、導電性中間材の材料の例としては
Ｐｔや燃料極材料とインターコネクタ管材料のグリーン
シート状の混合物が使用される。
の一例としてはＮｉＯとＹＳＺの混合物の焼結体（Ｎｉ
Ｏ／ＹＳＺ）、絶縁性中間材の材料の例としてはグリー
ンシート状態のＳｒＺｒＯ3 やＡｌ2 Ｏ3 、インターコ
ネクタ管の材料の例としてはＬａＣｒＭｇＯ3 やＬａＳ
ｒＣｒＯ3 の焼結体、導電性中間材の材料の例としては
Ｐｔや燃料極材料とインターコネクタ管材料のグリーン
シート状の混合物が使用される。
【０００９】上記材料より構成された円筒形接合体に成
膜される固体電解質膜の材料の一例としてはＹＳＺが、
またその固体電解質膜の上に成膜される空気極材料の一
例としてはＬａ0.9 Ｓｒ0.1 ＭｎＯ3 があげられる。
膜される固体電解質膜の材料の一例としてはＹＳＺが、
またその固体電解質膜の上に成膜される空気極材料の一
例としてはＬａ0.9 Ｓｒ0.1 ＭｎＯ3 があげられる。
【００１０】グリーンシート状の絶縁性中間材はインタ
ーコネクタ管への燃料極管からの電気の流れを遮断する
目的と高温加圧接合時に用いる緩衝材として作用させる
ために使用される。また、グリーンシート状の導電性中
間材は有効発電部で発生した電気をつなぐインターコネ
クタ管から次の有効発電部へ電気を流すために使用さ
れ、高温加圧接合時に緩衝材として作用させるために使
用される。絶縁性中間材も導電性中間材も何れも約１０
０μｍ程度の厚さのものが使用される。
ーコネクタ管への燃料極管からの電気の流れを遮断する
目的と高温加圧接合時に用いる緩衝材として作用させる
ために使用される。また、グリーンシート状の導電性中
間材は有効発電部で発生した電気をつなぐインターコネ
クタ管から次の有効発電部へ電気を流すために使用さ
れ、高温加圧接合時に緩衝材として作用させるために使
用される。絶縁性中間材も導電性中間材も何れも約１０
０μｍ程度の厚さのものが使用される。
【００１１】前記円筒形接合体に固体電解質膜を成膜す
るに際しては、低濃度の固体電解質材料スラリ中に不必
要部分をマスキングした該円筒形接合体を浸漬させ、固
体電解質材料が塗布された該円筒形接合体を１４００〜
１５００℃で焼成する工程を複数回繰返すことにより成
膜される。
るに際しては、低濃度の固体電解質材料スラリ中に不必
要部分をマスキングした該円筒形接合体を浸漬させ、固
体電解質材料が塗布された該円筒形接合体を１４００〜
１５００℃で焼成する工程を複数回繰返すことにより成
膜される。
【００１２】固体電解質膜を成膜された円筒形接合体に
空気極を成膜するに際しては、不必要部分をマスキング
した固体電解質膜形成円筒形接合体に空気極材料スラリ
をロールプレート法によって適用し、その後焼結するこ
とによって行われる。この一態様を図３によって説明す
る。図３（ａ）に示すようなマスキングＡを施された固
体電解質膜形成円筒形接合体Ｂを、図３（ｂ）に示すよ
うに固体電解質膜形成円筒形接合体Ｂをジグ（図示省
略）にセットし、矢印のように回転させながら空気極材
料スラリＣを流し込み、図３（ｃ）に示すように流し込
んだ空気極材料スラリＣの付着高さをマスキングＡの高
さに合せ、その後、空気極材料スラリＣを付着した円筒
形接合体を乾燥後、マスキングＡをはずして焼結させ、
図３（ｄ）に示すように空気極ｄを成膜した完成品を得
る。
空気極を成膜するに際しては、不必要部分をマスキング
した固体電解質膜形成円筒形接合体に空気極材料スラリ
をロールプレート法によって適用し、その後焼結するこ
とによって行われる。この一態様を図３によって説明す
る。図３（ａ）に示すようなマスキングＡを施された固
体電解質膜形成円筒形接合体Ｂを、図３（ｂ）に示すよ
うに固体電解質膜形成円筒形接合体Ｂをジグ（図示省
略）にセットし、矢印のように回転させながら空気極材
料スラリＣを流し込み、図３（ｃ）に示すように流し込
んだ空気極材料スラリＣの付着高さをマスキングＡの高
さに合せ、その後、空気極材料スラリＣを付着した円筒
形接合体を乾燥後、マスキングＡをはずして焼結させ、
図３（ｄ）に示すように空気極ｄを成膜した完成品を得
る。
【００１３】
【作用】本発明によれば、燃料極管、絶縁性中間材、イ
ンターコネクタ管、導電性中間材を焼結法により接合す
るために歩留りは１００％であり、また固体電解質材
料、空気極材料による成膜も、ほぼ１００％である。ま
た、溶射法で用いていた基体管は必要ないので、低コス
トで円筒横縞型固体電解質電解セルを製造することがで
きる。
ンターコネクタ管、導電性中間材を焼結法により接合す
るために歩留りは１００％であり、また固体電解質材
料、空気極材料による成膜も、ほぼ１００％である。ま
た、溶射法で用いていた基体管は必要ないので、低コス
トで円筒横縞型固体電解質電解セルを製造することがで
きる。
【００１４】また、固体電解質材料及び空気極材料をス
ラリによって成膜するために、図２に示すように、固体
電解質材料のスラリが燃料極材料内に浸み込み、界面で
の反応場が増加し電極の性能は向上する。しかも固体電
解質材料スラリを浸漬塗布で成膜するために、溶射法で
成膜した膜より薄くて、しかも緻密な膜が得られ、固体
電解質の抵抗が低減し、電解セルの性能は向上する。
ラリによって成膜するために、図２に示すように、固体
電解質材料のスラリが燃料極材料内に浸み込み、界面で
の反応場が増加し電極の性能は向上する。しかも固体電
解質材料スラリを浸漬塗布で成膜するために、溶射法で
成膜した膜より薄くて、しかも緻密な膜が得られ、固体
電解質の抵抗が低減し、電解セルの性能は向上する。
【００１５】
【実施例】以下、本発明の円筒横縞型固体電解質電解セ
ル及びその製造法の一実施例を図１によって説明する。
初めに、燃料極材料であるＮｉＯ／ＹＳＺスラリを押出
し成形法により、厚さ：２ｍｍ、長さ：６００〜８００
ｍｍで内部を燃料が通過可能な孔径を有する燃料極前駆
体を製作し、これを１４５０℃で焼成して多孔質で強度
をもつようにし、単位セルに必要な長さに切断し、図１
（ａ）に示す燃料極管（内径：２２ｍｍ、肉厚：２ｍ
ｍ）１とする。次に、絶縁性中間材々料であるＳｒＺｒ
Ｏ3 スラリを押出し成形法により成形し、これを焼成し
ないまゝ必要な長さに切断し、図１（ａ）に示す絶縁性
中間材（内径：２２ｍｍ、肉厚：２ｍｍ）２とする。ま
たインターコネクタ管材料であるＬａＣｒ0.9 Ｍｇ0.1
Ｏ3 スラリを前記燃料極管１と同じ方法で製作し、図１
（ａ）に示すインターコネクタ管（内径：２２ｍｍ、肉
厚：２ｍｍ）３とする。さらに、導電性中間材々料であ
るＰｔスラリを前記絶縁性中間材２と同じ方法で製作
し、図１（ａ）に示す導電性中間材（内径：２２ｍｍ、
肉厚：２ｍｍ）４とする。
ル及びその製造法の一実施例を図１によって説明する。
初めに、燃料極材料であるＮｉＯ／ＹＳＺスラリを押出
し成形法により、厚さ：２ｍｍ、長さ：６００〜８００
ｍｍで内部を燃料が通過可能な孔径を有する燃料極前駆
体を製作し、これを１４５０℃で焼成して多孔質で強度
をもつようにし、単位セルに必要な長さに切断し、図１
（ａ）に示す燃料極管（内径：２２ｍｍ、肉厚：２ｍ
ｍ）１とする。次に、絶縁性中間材々料であるＳｒＺｒ
Ｏ3 スラリを押出し成形法により成形し、これを焼成し
ないまゝ必要な長さに切断し、図１（ａ）に示す絶縁性
中間材（内径：２２ｍｍ、肉厚：２ｍｍ）２とする。ま
たインターコネクタ管材料であるＬａＣｒ0.9 Ｍｇ0.1
Ｏ3 スラリを前記燃料極管１と同じ方法で製作し、図１
（ａ）に示すインターコネクタ管（内径：２２ｍｍ、肉
厚：２ｍｍ）３とする。さらに、導電性中間材々料であ
るＰｔスラリを前記絶縁性中間材２と同じ方法で製作
し、図１（ａ）に示す導電性中間材（内径：２２ｍｍ、
肉厚：２ｍｍ）４とする。
【００１６】上述したように製作した燃料極管１、絶縁
性中間材２、インターコネクタ管３及び導電性中間材４
よりなる１組の単位セルを複数個組重ねて接合温度：１
４２０℃、接合圧力：０．２３７ｋｇｆ／ｍｍ2 、接合
時間：１時間の条件で高温加圧接合して、１本の円筒形
接合体を得、これを従来の基体管と同じ作用をもつもの
とする。
性中間材２、インターコネクタ管３及び導電性中間材４
よりなる１組の単位セルを複数個組重ねて接合温度：１
４２０℃、接合圧力：０．２３７ｋｇｆ／ｍｍ2 、接合
時間：１時間の条件で高温加圧接合して、１本の円筒形
接合体を得、これを従来の基体管と同じ作用をもつもの
とする。
【００１７】その後、インターコネクタ管３の絶縁性中
間材２側の一部を残こし、インターコネクタ管３の外周
部にマスキングを施こし、導電性中間材４、燃料極管
１、絶縁性中間材２及びインターコネクタ管３の一部外
周面上に、固体電解質材料であるＹＳＺが塗布されるよ
うに、マスキングを施した円筒形接合体を低濃度のＹＳ
Ｚスラリ（エタノール：９４ｗｔ％、ＹＳＺ：６ｗｔ
％）中に浸漬し、ＹＳＺの塗布後、１４５０℃で焼成す
る工程を複数回繰返すことによって、図１（ｂ）に示す
ように緻密で約５０μｍの薄い固体電解質膜５を成膜す
る。この固体電解質膜５の成膜方法によって、図２に示
すように固体電解質であるＹＳＺは多孔質の燃料極管１
の空隙に浸み込むので、従来法の説明で言及した３相界
面の量が大となり、界面での性能向上が達成される。
間材２側の一部を残こし、インターコネクタ管３の外周
部にマスキングを施こし、導電性中間材４、燃料極管
１、絶縁性中間材２及びインターコネクタ管３の一部外
周面上に、固体電解質材料であるＹＳＺが塗布されるよ
うに、マスキングを施した円筒形接合体を低濃度のＹＳ
Ｚスラリ（エタノール：９４ｗｔ％、ＹＳＺ：６ｗｔ
％）中に浸漬し、ＹＳＺの塗布後、１４５０℃で焼成す
る工程を複数回繰返すことによって、図１（ｂ）に示す
ように緻密で約５０μｍの薄い固体電解質膜５を成膜す
る。この固体電解質膜５の成膜方法によって、図２に示
すように固体電解質であるＹＳＺは多孔質の燃料極管１
の空隙に浸み込むので、従来法の説明で言及した３相界
面の量が大となり、界面での性能向上が達成される。
【００１８】最後に、インターコネクタ管３の導電性中
間材４側のマスキングの一部を取り除き、空気極材料で
あるＬａ0.9 Ｓｒ0.1 ＭｎＯ3 スラリをロールプレート
法により、インターコネクタ管３の一部と固体電解質膜
５の外周部により塗布し、１３００℃で２時間焼結させ
て図１（ｃ）に示すように円筒横縞型固体電解質電解セ
ルを得る。
間材４側のマスキングの一部を取り除き、空気極材料で
あるＬａ0.9 Ｓｒ0.1 ＭｎＯ3 スラリをロールプレート
法により、インターコネクタ管３の一部と固体電解質膜
５の外周部により塗布し、１３００℃で２時間焼結させ
て図１（ｃ）に示すように円筒横縞型固体電解質電解セ
ルを得る。
【００１９】
【発明の効果】本発明によれば、全ての構成材料の製作
の歩留まりが１００％であり、溶射法で用いている基体
管を使用しないために、構成材料の低コスト化がはかれ
る。また、固体電解質材料及び空気極材料をスラリによ
って成膜するために、界面での反応場は増加し、その電
極性能は著しく向上する。また、固体電解質膜を浸漬塗
布法により、成膜するために、現在の固体電解質膜より
薄膜になり、電解質抵抗が低減し、セルとしての特性も
向上する。さらに、空気極膜をロールプレート法により
成膜するため、その膜厚の制御が簡単にできる効果も奏
する。
の歩留まりが１００％であり、溶射法で用いている基体
管を使用しないために、構成材料の低コスト化がはかれ
る。また、固体電解質材料及び空気極材料をスラリによ
って成膜するために、界面での反応場は増加し、その電
極性能は著しく向上する。また、固体電解質膜を浸漬塗
布法により、成膜するために、現在の固体電解質膜より
薄膜になり、電解質抵抗が低減し、セルとしての特性も
向上する。さらに、空気極膜をロールプレート法により
成膜するため、その膜厚の制御が簡単にできる効果も奏
する。
【図１】本発明の円筒横縞型固体電解質電解セルの製造
法の一実施例の説明図。
法の一実施例の説明図。
【図２】本発明の円筒横縞型固体電解質電解セルの３相
界面の状況の説明図。
界面の状況の説明図。
【図３】本発明の円筒横縞型固体電解質電解セルの製造
法におけるロールプレート法の説明図。
法におけるロールプレート法の説明図。
【図４】従来の円筒横縞型固体電解質電解セルの製造法
の一態様の説明図。
の一態様の説明図。
【図５】円筒横縞型固体電解質電解セルの外観図。
【図６】従来の円筒横縞型固体電解質電解セルの３相界
面の状況の説明図。
面の状況の説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 勝巳 長崎県長崎市飽の浦町１番１号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内
Claims (2)
- 【請求項１】 それぞれ円筒形に形成した燃料極管、絶
縁性中間材、インターコネクタ管及び導電性中間材の順
序で重ねた１組を複数組重ね合せて高温加圧してなる円
筒形接合体、該接合体表面に塗布・焼成して形成された
固体電解質膜及び該固体電解質膜の上に塗布・焼成して
形成された空気極膜よりなることを特徴とする円筒横縞
型固体電解質電解セル。 - 【請求項２】 それぞれ円筒形に形成された燃料極管、
絶縁性中間材、インターコネクタ管及び導電性中間材を
この順序で重ねた１組を複数組重ね合せて、１４００〜
１５００℃の高温で加圧接合した後、該円筒形接合体を
不必要部分をマスキングして固体電解質スラリ中に浸漬
して固体電解質スラリ層を厚さ３〜１０μｍに塗布し、
これを焼成する工程を複数回繰返すことにより緻密で薄
い３０〜１００μｍ厚の固体電解質膜を成膜し、さらに
その表面に不必要部分をマスキングして空気極材料スラ
リをロールプレート法により適用して１２００〜１３０
０℃で焼結させて成膜することを特徴とする円筒横縞型
固体電解質電解セルの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5274120A JPH07130380A (ja) | 1993-11-02 | 1993-11-02 | 円筒横縞型固体電解質電解セル及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5274120A JPH07130380A (ja) | 1993-11-02 | 1993-11-02 | 円筒横縞型固体電解質電解セル及びその製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07130380A true JPH07130380A (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=17537302
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5274120A Withdrawn JPH07130380A (ja) | 1993-11-02 | 1993-11-02 | 円筒横縞型固体電解質電解セル及びその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07130380A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009289754A (ja) * | 2009-08-07 | 2009-12-10 | Toto Ltd | 固体酸化物型燃料電池 |
| JP2013157254A (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-15 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 固体電解質型燃料電池 |
-
1993
- 1993-11-02 JP JP5274120A patent/JPH07130380A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009289754A (ja) * | 2009-08-07 | 2009-12-10 | Toto Ltd | 固体酸化物型燃料電池 |
| JP2013157254A (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-15 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 固体電解質型燃料電池 |
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