JPH07135017A - 固体電解質燃料電池及びその製法 - Google Patents

固体電解質燃料電池及びその製法

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JPH07135017A
JPH07135017A JP5278456A JP27845693A JPH07135017A JP H07135017 A JPH07135017 A JP H07135017A JP 5278456 A JP5278456 A JP 5278456A JP 27845693 A JP27845693 A JP 27845693A JP H07135017 A JPH07135017 A JP H07135017A
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JP
Japan
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tube
interconnector
thickness
fuel electrode
film
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JP5278456A
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English (en)
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Junichi Kanzaki
潤一 神前
Osao Kudome
長生 久留
Katsumi Nagata
勝巳 永田
Koji Ikeda
浩二 池田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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    • Y02E60/50Fuel cells
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、インターコネクタ管の性能劣化を
防止することを主要な目的とする。 【構成】肉厚1.5〜2.5mmの燃料極管(11)と、内側
に厚さ10〜100μmの還元防止膜(15)を形成したイ
ンターコネクタ管(12)と、前記燃料極管(11)とインタコ
ネクタ管(12)に挿入された緻密な燃料極材のグリーンシ
ート(13)とからなる接合体(14)を、複数組緻密な絶縁材
のグリーンシート(16)を介して前記接合体(14)の軸方向
に重ね合わせ、前記燃料極管(11)上に厚さ30〜100
μmの電解質膜(17)を設け、更に前記電解質膜(17)上に
肉厚300〜600μmの空気極管(18)を設けたことを
特徴とする固体電解質燃料電池及びその製造方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は固体電解質燃料電池及
びその製法に関し、特に高温水蒸気電解セル(SOS
E)に適用されるに使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、固体電解質型燃料電池(SOF
C)としては、図5に示すものが知られている。即ち、
このSOFCは、CSZからなる基体管1上に、構成材
料であるNi/YSZからなる燃料極2,YSZからな
る電解質3,NiCr/Ar23 からなるインターコ
ネクタ4,LaCoO3 からなる空気極5を溶射により
成膜した構成になっている。なお、図中の6は、燃料極
2間の基体管1上に形成されたAl23 からなる絶縁
材である。こうした構成のSOFCは、一般に円筒横縞
型SOFCと呼ばれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
円筒横縞型SOFCによれば、以下に述べる問題点を有
する。従来のSOFCは、溶射法によって基体管1の外
周に構成材料を成膜するために原料粉の歩留りが非常に
悪く、また基体管1に原料粉の応力が加わるために、C
SZ基体管1が破壊されることがある。また、基体管1
は必ず使用しなければならないため、コスト的に非常に
損失となる。更に、溶射法ではピンホールの発生などが
考えられ、電解質やインターコネクタの緻密度に影響を
与える恐れがある。
【0004】焼結法により各構成材料を成膜する焼結型
SOFCでは、全ての構成材料(電解質,空気極,燃料
極,インターコネクタ)の熱膨脹係数を一致させること
が必要不可欠である。その中で、インターココネクタ材
料についてはLaCrO3 系が有力視されている。しか
しながら、この材料はインターコネクタ材料に必要な酸
化還元雰囲気中での安定性の面で劣っている。それは、
このLaCrO3 系の材料は、低酸素分圧下で導電率が
著しく減少する。そのため、インターコネクタ材料の役
割である電気の流れをつなくごとに関して劣ってしまう
ことになる。従って、SOFCの性能の向上は期待でき
ない。
【0005】この発明はこうした事情を考慮してなされ
たもので、インターコネクタ管の性能劣化を防止しえる
固体電解質燃料電池及びその製法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明は、肉厚
1.5〜2.5mmの燃料極管と、内側に厚さ10〜10
0μmの還元防止膜を形成したインターコネクタ管と、
前記燃料極管とインタコネクタ管に挿入された緻密な燃
料極材のグリーンシートとからなる接合体を、複数組緻
密な絶縁材のグリーンシートを介して前記接合体の軸方
向に重ね合わせ、前記燃料極管上に厚さ30〜100μ
mの電解質膜を設け、更に前記電解質膜上に肉厚300
〜600μmの空気極管を設けたことを特徴とする固体
電解質燃料電池である。
【0007】本願第2の発明は、肉厚1.5〜2.5mm
の燃料極管と、スラリー法にて内側に厚さ10〜100
μmの還元防止膜を施したインターコネクタとの間に緻
密な燃料極材のグリーンシートを挿入した接合体を、緻
密な絶縁材のグリーンシートを挟んで複数組重ね合わ
せ、1400〜1500℃の高温で加圧接合する工程
と、電解質膜材料をスラリー状として浸漬法にて3〜1
0μm成膜し焼成を繰返して緻密で厚さ30〜100μ
mの電解質膜を成膜する工程と、前記電解質膜上に肉厚
300〜600μmの空気極管をロールプレート法にて
成膜した後、1200〜1300℃で焼成する工程とを
具備することを特徴とする固体電解質燃料電池の製造方
法である。
【0008】この発明において、燃料極管の肉厚を1.
5〜2.5mmとしたのは、この範囲でないと、セルとし
て発電させる時(モジュールに組込む時)の強度に耐え
られないためであり、また余り厚くし過ぎると、燃料電
池の反応の場とされている3相界面までのガスの拡散
が、良好に行われないという恐れがあるためである。
【0009】この発明において、還元防止膜の厚さを1
0〜100μmしたのは、次の理由による。還元防止膜
の成膜法は、Dipping法とこの還元防止剤のグリーンシ
ートを用いる両方の方法があり、それぞれ成膜できる膜
厚が異なる。Dipping法の場合、10〜100μmまで
可能であるが、グリーンシートを用いる方法は、そのシ
ートのグリーンの状態の膜厚で異なるが、現状では80
〜100μmである。
【0010】つまり、Dipping法の場合は、使用する溶
媒やDippingを行なう回数等に依存し、一方、グリーン
シートの場合は、作成したシートの膜厚(その要因とし
ては、溶媒、粒径等)に依存する。そのために、上記の
範囲とした。
【0011】この発明において、加圧接合の温度範囲を
1400〜1500℃としたのは、次の理由による。つ
まり、この高温加圧接合における接合技術の主なファク
ターは、接合温度、接合圧力、接合時間がある。この条
件によって、良好に接合できる最適値が決まる。ここで
挙げた温度範囲は、使用する材料の焼結が完全に進行す
る前後の温度範囲が良好に接合できると通常言われる。
今回の燃料電池の材料では、使用するセラミックス材料
のバラツキによっても異なるが、使用している材料から
考慮すると、この材料の焼結が進行する1400〜15
00℃が最も良好に接合できる温度範囲と考えられる。
つまり、この接合温度は、使用する材料の焼結温度に依
存するためにこのような温度範囲とした。
【0012】この発明において、電解質膜材料の厚さを
3〜10μmとしたのは、次の理由による。今回採用し
た成膜法(Dipping法)では、電解質膜の膜厚を制御す
ることが非常に難しいからである。この要因としては、
電解質材料のスラリーに、被生成物を浸して成膜するた
めに、この浸す回数,使用した電解質スラリーの濃度,
使用した溶媒等が挙げられる。現在のところ、この方法
での膜厚は上記範囲が妥当である。また、電解質膜の厚
さを30〜100μmとした理由も、上記と同様な理由
であるが、成膜温度もこの膜厚の要因に入る。
【0013】この発明において、空気極管の膜厚を30
0〜600μmとしたのは、次の理由による。現在、こ
の主の円筒焼結型SOFCでは空気極の成膜法に、ロー
ルプレート法(別名ローラー式プレート法)を採用して
いる。この方法の成膜要因は、使用する空気極管の粒
径、スラリー濃度、使用する溶媒等に大きく左右され
る。
【0014】また、例えば円筒焼結型SOFCでは、空
気極材料のMn系のペロブスカイト型酸化物を採用して
いるが、この材料は導電率が低いために実際のセルとし
て用いる時には、ある程度厚膜化して用いることによっ
て導電率を稼ぐ必要がある。
【0015】しかしながら、あまり厚膜化すると、燃料
電池の反応の場といわれている。三相界面までのガスの
拡散(この場合、酸素の拡散)を妨げてSOFCの性能
を低下させる恐れがある。従って、上記のような範囲と
した。なお、上記ロールプレート法による成膜法は、図
6(A)〜(D)に示す通りである。まず、成膜不要な
部分をマスキングする(図6(A)参照)。但し、この
時、成膜する材料の膜厚はこのマスキングの厚さで制御
するので予め所定の厚さにしておく。次に、成膜する所
定のスラリーを調整する(図6(B)参照)。つづい
て、図6(B)で調整したスラリーをマスキングしてい
ない部分(成膜部分)に流し込む。この時、スラリーを
流し込みながら、被生成物(この場合、円筒管)を回転
させて均一に成膜できるようにする(図6(C)参
照)。更に、流し込みが終了した時点で、膜厚を制御す
るマスキングと同じ高さになるように、マスキング部よ
り高くなり過ぎたスラリーを取り除く,膜厚調整過程を
行う。その後、室温にて充分に乾燥させた後に、マスキ
ングを取り外し焼成する(図6(D)参照)。
【0016】この発明において、空気極管の温度範囲を
1200〜1300℃とした、次の理由による。通常、
空気極材料は、1300℃で成膜する場合が最も良好に
成膜でき、更にこの温度が空気極管の性能が最も優れて
いると言われている。しかしながら、成膜できるだけで
あれば、ここで設けた温度範囲でも可能と考えられるの
で、上記のような温度範囲とした。しかし、1300℃
を越えると、目的の酸化物でない材料ができる可能性が
十分にある(目的の酸化物から蒸発等が起こり、調整し
た組成からずれてしまう)。
【0017】この発明において、還元防止膜の材料とし
ては、例えばSrZrO3 やLa2Zr27 が挙げら
れ、現状ではSrZrO3 が良好である。この発明にお
いて、絶縁材,緻密な絶縁材の材料としては、夫々例え
ばSrZrO3 が挙げられる。同じ材料であっても、粒
径、温度等を制御することで、目的を使い分けることが
できる。この発明において、燃料極グリーンシート,緻
密な燃料極のグリーンシートの材料としては、例えば夫
々NiO/YSZ=20/80vol%、NiO/YSZ=
30/70vol%が挙げられる。同じ材料であっても、粒
径、温度等を制御することで、目的を使い分けることが
できる。但し、この場合は、NiOとYSZの組成比が
異なる。
【0018】この発明において、燃料極管の材料として
は、例えばNiO/YSZ=30/70〜50/50vol%が
挙げられる。同じ材料であっても、粒径、温度等を制御
することで、目的を使い分けることができる。但し、こ
の場合は、NiOとYSZの組成比が異なる。
【0019】
【作用】この発明においては、インターコネクタ管の内
側に還元防止膜を成膜することにより、還元雰囲気に直
接さらされるインターコネクタ管の内側(燃料側)の部
分を還元雰囲気から保護することができる。
【0020】また、図1,2に示すようにインターコネ
クタ管の前後に緻密な絶縁材及び緻密な燃料極のグリー
ンシートを入れることで、図3に示すような絶縁材や燃
料極管づたいからの燃料(還元雰囲気)の侵入を防止す
ることができる。
【0021】従って、以上の処理により、インターコネ
クタ管は還元雰囲気から完全に保護することができるた
め、インターコネクタ材料の還元雰囲気における導電率
の低下を完全に防ぐことができ、セルの性能の劣化を防
ぐことが可能となる。
【0022】
【実施例】以下、この発明の一実施例に係る円筒焼結型
固体電解質燃料電池について製造方法を併記しながら説
明する。まず、この発明に係るSOFCの製造方法につ
いて図1(A)〜(D)を参照して説明する。 (1) まず、円筒型で内部を燃料が通過可能な穴径を持ち
厚みが2mm程度の従来の基体管に相当する燃料極管11
と、インターコネクタ管12と、両者間の緻密な燃料極の
グリーンシート(以下、第1グリーンシート)13とによ
り接合体14を形成する。ここで、前記燃料極管11は、燃
料極の材料をスラリー状とし、これを押出し成形法にて
円筒形の長さ600〜800mmに製作する。この製作さ
れた燃料極素材は、このままでは加圧接合するとき、つ
ぶれてしまうので、乾燥し1450℃で焼成し、図1
(A)に示す多孔質で強度を持つ燃料極管11の焼結体と
する。その後、単体電池に必要な長さに切断する。ま
た、インターコネクタ管12は、インターコネクタ材料を
スラリー状とし、これを押出し成形法にて円筒形の長さ
600〜800mmを製作し、乾燥し1450℃で焼成し
緻密で強度のあるインターコネクタ管とした後、必要な
長さに切断することにより製作する。
【0023】前記インターコネクタ管12の内側には、ス
ラリー法にて厚さ10〜100μmの還元防止膜15を成
膜する。更に、前記燃料極のグリーンシート13は、前記
押出し成形法にて緻密な円筒状の長さ600〜800mm
の管を製作した後、焼成しないままで必要な長さに切断
する。更に、前記接合体14間の緻密な絶縁材のグリーン
シート(以下、第2グリーンシート)16は、前記押出し
成形法にて円筒状の長尺(600〜800mm)の管を製
作した後、焼成しないままで必要な長さに切断する。
【0024】つまり、前記燃料極管11と緻密な第1グリ
ーンシート13とインターコネクタ管13及び緻密な第2グ
リーンシート16と順次重ね合わせてなる1組の単位電池
を複数組重ね合わせたのを図1(A)の状態とし、14
50℃程度の高温で加圧接合し1本の円筒形状とする
(図1(B)参照)。この円筒形状のものが、従来の基
体管と同じ強度を持ち同様の働きをする。なお、加圧接
合工程において、燃料極管11とインターコネクタ管12の
間に前記第1グリーンシート13を、インターコネクタ管
12と別の燃料極管11の間に第2グリーンシートを装入し
ているのは、燃料極管11とインターコネクタ管12は一旦
焼成されており、これらをそのまま接触させて加圧して
も接合しない為に、接着剤の代用としてグリーンシート
のままで装入し、高温加圧することで接合を可能とする
ためである。
【0025】(2) 次に、前記インターコネクタ管12の第
1グリーンシート13側の一部を残し、インターコネクタ
管12の外周面にマスキングを施し、第2グリーンシート
16,燃料極管11と第1グリーンシート13及びインターコ
ネクタ管12の一部外周表面に、低濃度のYSZスラリー
をDip Coatingにより約10μm程度成膜する。この
時、YSZスラリーは、多孔質な燃料極管11の空隙に浸
み込ませた後1450℃程度で焼成する。このYSZス
ラリーをDip Coating,焼成を数回繰り返すことによ
って、緻密でかつ50μm程度の薄い電解質膜17を形成
する(図1(C)参照)。
【0026】(3) 次に、マスキングのインターコネクタ
管12の第2グリーンシート16側の一部を取り除き、空気
極材料であるLaSrMnO3 のシートをインターコネ
クタ管12の一部と電解質膜17の外周面にロールプレート
法により成膜し、1300℃で焼結させることにより肉
厚300〜600μmの空気極管18を形成し、固体電解
質型燃料電池を製造する(図1(D)参照)。
【0027】このようにして製造される円筒焼結型固体
電解質燃料電池は、図1(D)に示すように、肉厚1.
5〜2.5mmの燃料極管11と、内側に厚さ10〜100
μmの還元防止膜15を形成したインターコネクタ管12
と、前記燃料極管11とインタコネクタ管12に挿入された
緻密な燃料極材のグリーンシート13とからなる接合体14
を、複数組緻密な絶縁材のグリーンシート16を介して前
記接合体14の軸方向に重ね合わせ、前記燃料極管11上に
厚さ30〜100μmの電解質膜17を設け、更に前記電
解質膜17上に肉厚300〜600μmの空気極管18を設
けた構成になっている。
【0028】(実施例2)図2(A)〜(D)を参照す
る。但し、図1と同部材は同符号を付して説明を省略す
る。この実施例2は、実施例1とほとんど同じである
が、燃料極管11と緻密な燃料極のグリーンシート(第3
グリーンシート)21の間に第2グリーンシート13と、緻
密な絶縁材のグリーンシート(以下、第4グリーンシー
ト)22と別の燃料極管11の間に絶縁材のグリーンシート
(以下、第5グリーンシート)23を装入したもので、S
OFC本来の機能を持つものとした構成となっている。
【0029】なお、図1及び図2に示した各材料は物性
値(熱膨脹係数)がかけはなれていれば焼成する時、線
膨脹差による伸び差が発生して破壊するため、同程度の
物性値をもつものとすればよい。
【0030】上記実施例1,2によれば、以下に述べる
効果を有する。インターコネクタ管11の内側に絶縁製の
還元防止膜15の成膜と、インタコネクタ管11の前後に緻
密な絶縁材及び緻密な絶縁材のグリーンシート13,16,
21,22を施すことにより、インターコネクタ管11の還元
雰囲気下での導電率の劣化を防ぐことが可能であり、図
4に示すように作動電圧の雰囲気下での導電率の劣化を
防ぐことができ、作動電圧の経時劣化を防ぐことができ
る。また、この型のSOFCは、全て焼結法により成膜
しているために、原料歩留りは100%であり、低コス
トかにつながり、現在の溶射型SOFCのモジュール構
造をそのまま適用することができる。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
インターコネクタ管の還元雰囲気下での導電率の劣化を
防ぎ、また作動電圧の雰囲気下での導電率の劣化を防ぐ
ことができ、作動電圧の経時劣化を防止しえる信頼性の
高い固体電解質燃料電池を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に係る円筒焼結型固体電解
質燃料電池の製造方法を工程順に示す説明図。
【図2】この発明の実施例2に係る円筒焼結型固体電解
質燃料電池の製造方法を工程順に示す説明図。
【図3】この発明に係るインターコネクタ管の斜視図。
【図4】この発明及び従来に係るSOFCの作動電圧と
時間との関係を示す特性図。
【図5】従来のSOFCの要部の説明図。
【図6】この発明に係るロールプレート法の説明図。
【符号の説明】
11…燃料極管、 12…インターコネクタ管、13,
16,21,22,23…グリーンシート、
14…接合体、15…還元防止膜、 17…電解質膜、
18…空気極管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 浩二 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肉厚1.5〜2.5mmの燃料極管と、内
    側に厚さ10〜100μmの還元防止膜を形成したイン
    ターコネクタ管と、前記燃料極管とインターコネクタ管
    に挿入された緻密な燃料極材のグリーンシートとからな
    る接合体を、複数組緻密な絶縁材のグリーンシートを介
    して前記接合体の軸方向に重ね合わせ、前記燃料極管上
    に厚さ30〜100μmの電解質膜を設け、更に前記電
    解質膜上に肉厚300〜600μmの空気極管を設けた
    ことを特徴とする固体電解質燃料電池。
  2. 【請求項2】 肉厚1.5〜2.5mmの燃料極管と、ス
    ラリー法にて内側に厚さ10〜100μmの還元防止膜
    を施したインターコネクタとの間に緻密な燃料極材のグ
    リーンシートを挿入した接合体を、緻密な絶縁材のグリ
    ーンシートを挟んで複数組重ね合わせ、1400〜15
    00℃の高温で加圧接合する工程と、電解質膜材料をス
    ラリー状として浸漬法にて3〜10μm成膜し焼成を繰
    返して緻密で厚さ30〜100μmの電解質膜を成膜す
    る工程と、前記電解質膜上に肉厚300〜600μmの
    空気極管をロールプレート法にて成膜した後、1200
    〜1300℃で焼成する工程とを具備することを特徴と
    する固体電解質燃料電池の製造方法。
JP5278456A 1993-11-08 1993-11-08 固体電解質燃料電池及びその製法 Withdrawn JPH07135017A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006019044A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Dainippon Printing Co Ltd 固体酸化物形燃料電池
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