JPH07128932A

JPH07128932A - 原稿読み取り装置

Info

Publication number: JPH07128932A
Application number: JP27568193A
Authority: JP
Inventors: Tsutomu Kakiuchi; 勉垣内; Michiya Harada; 道也原田
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1993-11-04
Filing date: 1993-11-04
Publication date: 1995-05-19

Abstract

(57)【要約】【目的】原稿押えシートの帯電に起因するブック原稿の
折れ、破損等を防止することのできる原稿読み取り装置
を提供する。【構成】原稿押えシート２１，２２はポレエステル系の
糸で織ったクロス２４に導電性のゴム系樹脂２５、例え
ばブチルゴムを両面から溶け込ませた導電体のシートで
ある。原稿押えシート２１，２２は例えば体積抵抗１０
⁷Ωｃｍ程度の導電体シートととして構成されることに
より、帯電しにくい構造となる。さらに、原稿押えシー
ト２１，２２の表面はクロス２４の凹凸跡になっている
ため、帯電が生じたとしてもその吸着力が作用しにくい
構造になっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、原稿読み取り位置に見
開かれて載置されたブック原稿の原稿面に対してページ
めくり手段と読み取り手段とを搭載したキャリッジを往
復移動させることにより、前記ブック原稿のページを１
枚づつ分離して前記ブック原稿のページめくり動作およ
び原稿情報の読み取り走査を行う原稿読み取り装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】ブック原稿の画像読み取り機能および頁
めくり機能を備えた複写機、ファクシミリ等の原稿読み
取り装置は既に周知である。この原稿読み取り装置は、
原稿読み取り手段と頁めくり手段とを有するキャリッジ
を有し、該キャリッジが原稿面に接触して往復移動され
る。

【０００３】このキャリッジを移動時に、原稿読み取り
位置に載置されたブック原稿が動くことがないように、
原稿押えシートによってブック原稿を押えるようにした
原稿読み取り装置が本願出願人より提案されている。こ
の原稿押えシートは、一端が固定、他端が巻き出し巻き
戻し可能に巻回され、キャリッジに装着されたローラに
巻き掛けられている。従って、原稿押えシートはキャリ
ッジの移動に伴って、巻き出し巻き戻しされ、キャリッ
ジの移動時におけるブック原稿を押えることができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、原稿押
えシートが摩擦等によって帯電すると、上記したキャリ
ッジが移動したするとき、ブック原稿の一部、例えば１
ページ分が原稿押えシートに吸着されて移動し、ローラ
等に巻き込まれる恐れがあり、もし巻き込まれると、そ
のページが折れたり、破損するという問題が発生した。

【０００５】本発明は、上記した問題点に鑑み、原稿押
えシートの帯電に起因するブック原稿の折れ、破損等を
防止することのできる原稿読み取り装置を提供すること
を目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、原稿読み取り位置に見開かれて載置された
ブック原稿の原稿面に対してページめくり手段と読み取
り手段とを搭載したキャリッジを往復移動させることに
より、前記ブック原稿のページを１枚づつ分離して前記
ブック原稿のページめくり動作および原稿情報の読み取
り走査を行う原稿読み取り装置において、ページめくり
動作および原稿情報の読み取り走査時にて、前記原稿読
み取り位置に載置されたブック原稿を押える原稿押えシ
ートを有し、該原稿押えシートが導電体で構成されてい
ることを特徴としている。

【０００７】さらに、上記目的を達成するために本発明
は、前記原稿押えシートの原稿押え面を粗い凹凸状に形
成したことを特徴としている。

【０００８】

【作用】上記構成によれば、ブック原稿を押える原稿押
えシートが導電体で構成されているので、原稿押えシー
ト自体が帯電しにくくなり、ブック原稿の一部が原稿押
えシートに吸着されることが防止される。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例に添付図面に従って説
明する。図１は、本発明に係る原稿読み取り装置を一例
を示す概略構成図、図２はそのキャリッジの構成を示す
説明図である。図１および図２において、１はブック原
稿１００を見開き状態で載置可能な原稿台である。この
原稿台１は、見開き状態のブック原稿１００の各ページ
１０１、１０２に対応する左右一対の昇降機構１ａ、１
ｂを有し、これら昇降機構１ａ、１ｂはブック原稿１０
０の厚さや開き具合に応じて別々に昇降し、ブック原稿
１００を後述する原稿押えシート２１、２２により一定
の圧力で押圧するよう、ブック原稿１００を図中上方に
付勢するようになっている。また、２は後述する原稿読
み取り手段３とページめくり手段４とを搭載したキャリ
ッジであり、このキャリッジ２は駆動手段５０によって
駆動される。駆動手段５０は、ステッピングモータ５１
（駆動源）の回転をタイミングベルト５２を介して、キ
ャリッジ２の両側方に一対設けられるプーリ５３、５４
に伝達し、プーリ５３、５４間に巻回されたタイミング
ベルト５５を回転させることで、そのタイミングベルト
５５の所定箇所に係止されたキャリッジ２を図１の左右
方向に往復移動させるようになっている。

【００１０】図２において、原稿読み取り手段３は、照
明５Ａ、５Ｂ、ミラー６〜８およびレンズ９等からなる
縮小光学系と、公知のＣＣＤ等の光電変換素子１０とを
有し、キャリッジ２が図中左側から右側へ走査移動する
際に、ブック原稿１００の見開きページ１０１、１０２
の原稿画像を読み取るようになっている。また、１１は
シート原稿読み取り位置Ｐｓに対して進退動する光路切
換えミラーであり、この光路切換えミラー１１を進退動
させてシート原稿読み取り位置Ｐｓに選択的に位置させ
ることで、図１に示すコンタクトガラス１２上に載置さ
れたシート原稿１３の画像も読み取り可能である。ま
た、ページめくり手段４は、駆動ローラ１４と、一端部
で駆動ローラ１４の両端軸部に揺動可能に支持された図
示しない一対の揺動アームと、この一対の揺動アームの
他端部に回転自在に支持され駆動ローラ１４に対し平行
な従動ローラ１５と、これらローラ１４、１５間に巻回
されためくりベルト１６と、めくりベルト１６の上走面
部に接触するよう配置された帯電ローラ１７と、前記揺
動アームを上方に揺動させて従動ローラ１５を持ち上げ
るとともに、めくりベルト１６を所定角度だけ傾斜させ
る従動ローラ持ち上げ手段（図示していないが、例えば
ソレノイドである）とを含むめくりベルトユニットとし
て構成されている。ここで、帯電ローラ１７はその軸部
が図示しない電極に圧接され、帯電ローラ１７から高電
圧が印加されたとき、めくりベルト１６に不平等電界を
形成し、この不平等電界によって吸着力が発生するよう
になっている。また、図示はしないが、キャリッジ２の
一側方には所定の歯車が回転自在に取り付けられてお
り、この歯車は駆動ローラ１４の端部に設けられた駆動
歯車に噛合するとともに、キャリッジ２の移動方向と平
行に固設されたラックに噛合している。これらの歯車お
よび駆動ローラ１４のローラ径等は、キャリッジ２の移
動速度と同一速度でめくりベルト１６が回転するように
設定されている。そして、帯電ローラ１７により発生さ
せる前記吸着力と、キャリッジ２の図中右側から左側へ
の移動と、その移動に対応するめくりベルト１６の回転
とを利用して、ブック原稿１００のページめくり動作を
行なうようになっている。なお１８は、従動ローラ持ち
上げ手段の作動時に、めくり上げられた原稿ページの先
端部が一時的に挿入されるページ収納部である。

【００１１】２０は原稿押さえ手段であり、原稿押さえ
手段２０はブック原稿１００を押さえる複数の原稿押さ
えシート２１、２２を有している。これらの原稿押さえ
シート２１、２２はキャリッジ２の移動方向両側でブッ
ク原稿１００を押さえるようにキャリッジ２と装置フレ
ーム２３の間に介装されており、それぞれ一端側で装置
フレーム２３側の固定部３９又は４１に固定され、他端
側でシート巻取り手段である巻取りローラ２４、２５に
巻回されている。また、原稿押さえシート２１、２２は
キャリッジ２内に設けられたガイドローラ４２、４４、
４５および装置本体に設けられたガイドローラ４３、４
６に巻き掛けられて折り返されている。従って、キャリ
ッジ２が移動するとき、その移動に対応して両原稿押さ
えシート２１、２２の一方が巻取られるとともに他方が
巻外しされるが、巻取りローラ２４、２５の巻取りと巻
戻しの速度は、キャリッジ２の移動速度の２倍の速度と
なる。

【００１２】次に、前述した装置の作用を説明する。ま
ず、コンタクドガラス１２上に載置されたシート原稿１
３の画像を読み取る場合には、光路切換えミラー１１が
シート原稿読み取り位置Ｐｓに移動し、照明５Ａから照
射され、原稿面で反射した光がミラー７、８およびレン
ズ９等からなる縮小光学系を通過し、光電変換素子によ
って読み取られる。

【００１３】一方、原稿台１上にブック原稿１００が見
開き状態でセットされると、光路切換えミラー１１がシ
ート原稿読み取り位置Ｐｓから退避した後、キャリッジ
２が一方向に移動され、照明５Ｂから照射され、ブック
原稿１００の原稿面で反射した光がミラー６〜８および
レンズ９等からなる縮小光学系を通過し、光電変換素子
１０によって読み取られる。なお、このときの読み取り
領域は見開き状態となっている２ページであり、読み取
り手段３がブック原稿１００上に達したことは図示しな
いセンサによって検知される。

【００１４】次いで、キャリッジ２が他方向に移動さ
れ、駆動ローラ１４が原稿ページ１０２上に達したこと
を図示しないセンサにより検知すると、帯電ローラ１７
が作動してめくりベルト１６に吸着力が発生する。この
とき、前記従動ローラ持ち上げ手段によって揺動アーム
が上方に駆動されるとともに従動ローラ１５が持ち上げ
られ、駆動ローラ１４の下方でめくりベルト１６に吸着
した原稿ページ１０２はキャリッジ２の図１中右から左
への移動に伴って徐々にその移動方向とは反対側へ搬送
され、先端からページ収納部１８へ挿入される。そし
て、駆動ローラ１４が原稿ページ１０２を通過した後、
今度はキャリッジ２の移動に伴って原稿ページ１０２収
納部１８から引き出され、ページがめくられることにな
る。

【００１５】かく構成の原稿読み取り装置は、原稿押え
シート２１，２２が帯電すると、ブック原稿１００がキ
ャリッジ２内のガイドローラ４２，４４，４５に巻き込
まれて折れ、破れ等の破損につながるという問題がある
ことは先に説明した。

【００１６】かかる問題を解消するため、本発明は次の
ように措置を講じている。図３及び図４において、原稿
押えシート２１，２２はポレエステル系の糸で織ったク
ロス２４に導電性のゴム系樹脂２５、例えばブチルゴム
を両面から溶け込ませた導電体のシートである。この場
合、原稿押えシート２１，２２は例えば体積抵抗１０⁷
Ωｃｍ程度の導電体シートととして構成されることによ
り、帯電しにくい構造となる。さらに、原稿押えシート
２１，２２の表面は図３に明示するように、クロス２４
の凹凸跡になっているため、帯電が生じたとしてもその
吸着力が作用しにくい構造になっている。

【００１７】

【発明の効果】請求項１の構成によれば、ブック原稿を
押える原稿押えシートが導電体で構成されているので、
原稿押えシート自体が帯電しにくくなり、ブック原稿の
一部が原稿押えシートに吸着されて破損してしまうこと
を確実に防止できる。

【００１８】請求項２の構成によれば、原稿押えシート
の原稿押え面を粗い凹凸状に形成したので、例え原稿押
えシートが帯電したとしても、ブック原稿を吸着しにく
い構造であり、ブック原稿の破損を防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る原稿読み取り装置を一例を示す概
略構成図である。

【図２】そのキャリッジの構成を示す説明図である。

【図３】本発明の原稿押えシートの表面拡大断面図であ
る。

【図４】本発明の原稿押えシートの斜視図である。

【符号の説明】

１原稿台２キャリッジ３原稿読み取り手段４ページめくり手段２１，２２原稿押えシート１００ブック原稿

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｈ０４Ｎ 1/107

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】原稿読み取り位置に見開かれて載置され
たブック原稿の原稿面に対してページめくり手段と読み
取り手段とを搭載したキャリッジを往復移動させること
により、前記ブック原稿のページを１枚づつ分離して前
記ブック原稿のページめくり動作および原稿情報の読み
取り走査を行う原稿読み取り装置において、ページめくり動作および原稿情報の読み取り走査時に
て、前記原稿読み取り位置に載置されたブック原稿を押
える原稿押えシートを有し、該原稿押えシートが導電体
で構成されていることを特徴とする原稿読み取り装置。
【請求項２】前記原稿押えシートの原稿押え面を粗い
凹凸状に形成したことを特徴とする請求項１に記載の原
稿読み取り装置。