JPH05262073A - ブック型原稿のページめくり装置 - Google Patents

ブック型原稿のページめくり装置

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JPH05262073A
JPH05262073A JP4062521A JP6252192A JPH05262073A JP H05262073 A JPH05262073 A JP H05262073A JP 4062521 A JP4062521 A JP 4062521A JP 6252192 A JP6252192 A JP 6252192A JP H05262073 A JPH05262073 A JP H05262073A
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Application number
JP4062521A
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English (en)
Inventor
Kazunori Sakauchi
和典 坂内
Tetsuya Fujioka
哲弥 藤岡
Hiroshi Takahashi
浩 高橋
Kazue Taguchi
和重 田口
Susumu Shiina
将 椎名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】原稿ページの押圧手段と原稿吸着分離手段と
を、それぞれの目的に適した素材および形状等で上記押
圧手段および原稿吸着分離手段を構成でき、ページめく
り動作の信頼性を向上し得るブック型原稿のページめく
り装置を提供する。 【構成】ブック型原稿Oの原稿ページの原稿押え機能と
原稿吸着分離機能とを、押圧手段200Aと原稿吸着分
離手段200Bとの個々に独立した別部材で構成し、押
圧手段200Aに、ブック型原稿Oの原稿面を原稿載置
台100方向に押圧する機能を、原稿吸着分離手段20
0Bに、原稿載置台100上に見開かれて載置されたブ
ック型原稿Oの最上位の原稿ページを静電吸着し、原稿
載置台100に沿って相対移動しながら、原稿ページを
吸着分離する機能を持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機及びファクシミ
リ等の原稿読み取り装置に使用される、ブック型原稿の
ページめくり機能を備えたブック型原稿のページめくり
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のブック型原稿の自動ページめくり
装置および方法としては、(1)下向きに見開いて載置
したブック型原稿を移動させながら、その原稿ページを
吸引して分離する装置、(2)上向きに見開いて載置し
たブック型原稿の原稿ページを吸引して分離する装置、
(3)上向きに見開いて載置したブック型原稿の原稿ペ
ージをローラ,アーム等でめくる装置、等が知られてい
る。
【0003】しかしながら、上記の従来技術は、アイデ
アのみの提案が多く、およそ実現し得るレベルには到達
しておらず、以下のような問題点がある。すなわち、
(1)下向きに見開いて載置したブック型原稿を移動さ
せながら、その原稿ページを吸引して分離する装置で
は、ブック型原稿の自重の影響によりページめくりの信
頼性が損なわれるばかりでなく、そのページめくり時に
原稿面が擦れて原稿が破損する虞れがあり、さらに、そ
の構成上装置の大型化を余儀なくされる不具合があっ
た。
【0004】また、(2)上向きに見開いて載置したブ
ック型原稿の原稿ページを吸引して分離する装置、並び
に、(3)上向きに見開いて載置したブック型原稿の原
稿ページをローラ,アーム等でめくる装置等では、ブッ
ク型原稿の上側空間を移動する従来のページ分離機構が
複雑且つ大型なため、装置の大型化が避けがたくなる不
具合があった。
【0005】こうした現状に鑑み、本出願人は、例え
ば、特願平2−193589号明細書等に開示したよう
に、原稿載置台の原稿載置面に沿って張架されたページ
押えベルトの一部に上記原稿載置面から離間する迂回部
を形成させながら、上記原稿載置面とページ押えベルト
との間に見開かれて載置されたブック型原稿の原稿面に
対して、ページ収納手段,ページ吸着手段,ページ分離
手段等が配設されたページめくりユニットを相対移動さ
せることによって、上記ブック型原稿のページめくりを
行なうブック型原稿のページめくり装置(以下、MFD
Sという)を提案した。
【0006】この提案によるMFDSによれば、上記明
細書等に記述したように、複写作業等に多大な労力を要
していたブック型原稿のページめくり操作を完全に自動
化させることができ、複写等の生産性を著しく向上させ
る多機能原稿処理システムを実現することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本出願人が
先に提案したブック型原稿のページめくり装置では、原
稿載置台の原稿載置面に沿って張架された高誘電体ベル
トからなるページめくりベルトの一部に、迂回部形成手
段により上記原稿載置面から離間する迂回部を形成させ
るとともに、このページめくりベルトの原稿押圧面に、
電界形成手段により原稿ページを吸着させる電界を形成
させながら、上記原稿載置面とページめくりベルトとの
間に見開かれて載置されたブック型原稿の原稿面に対し
て、ページ収納手段,およびページ分離手段が配設され
たページめくりユニットを相対移動させることによっ
て、上記ブック型原稿のページめくりを行なうように構
成されている。従って、このブック型原稿のページめく
り装置では、上述から明らかなように、上記ページめく
りベルトが、原稿載置台上に見開かれて載置されたブッ
ク型原稿の原稿面を押圧する押圧手段としての機能と、
このブック型原稿の原稿ページを吸着分離する原稿吸着
分離手段としての機能を兼ね備えた素材および構成であ
る必要がある。このため、この従来のブック型原稿のペ
ージめくり装置では、そのページめくりベルトの素材や
構成を、必ずしもその機能に最適なものに成しえず、例
えば、その原稿押圧手段としての機能を高めることによ
り一方の原稿吸着分離手段としての機能が低下したり、
この原稿吸着分離手段としての機能を強化することによ
り他方の原稿押圧手段としての機能が低下するなど、両
機能のバランスを維持することが難しく、その素材の選
択や設計の自由度が低下するばかりでなく、ページめく
り動作の信頼性が低下する不具合があった。
【0008】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、ブック型原稿の原稿ページの押
圧手段と原稿吸着分離手段とを、個々に独立した別部材
として構成することにより、それぞれの目的に適した素
材および形状等で上記押圧手段および原稿吸着分離手段
を構成でき、ページめくり動作の信頼性を向上し得るブ
ック型原稿のページめくり装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために、原稿載置台と、この原稿載置台上に見
開かれて載置されたブック型原稿の原稿面を上記原稿載
置台方向に押圧する押圧手段と、この押圧手段とは別体
として設けられ上記ブック型原稿の原稿面上を移動して
最上位の原稿ページを吸着分離する原稿吸着分離手段
と、この原稿吸着分離手段によって分離された原稿ペー
ジを保持する原稿ページ保持手段とを具備する構成とす
る。
【0010】
【作用】本発明によれば、上記押圧手段が、上記ブック
型原稿の原稿面を原稿載置台方向に押圧するように機能
し、上記原稿吸着分離手段が、原稿載置台上に見開かれ
て載置されたブック型原稿の最上位の原稿ページを静電
吸着し、上記原稿載置台に沿って、上記ブック型原稿の
原稿面に対して相対移動しながら、原稿ページを吸着分
離するように機能する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。但し、本明細書の記述から明らかに想起し得
る範囲の構成・作用、及び本発明の前記並びにその他の
目的と新規な特徴については、説明の煩雑化を避ける上
から、その図示並びに開示を省略、もしくは簡略化す
る。
【0012】本発明は、ブック型原稿のページめくり機
能のみを有するページめくり装置に、単独で実施するこ
とができるが、ここでは、説明の便宜上、上記のページ
めくり機能および原稿読み取り機能との両機能を1つの
ユニットに組み込んだ、ページめくり読み取り装置をそ
の実施例とした。また、本明細書におけるブック型原稿
とは、公報、書籍、雑誌、および、複数枚のシートの一
端をホッチキス等で綴じた謄本など、綴じ部を有する原
稿の総称である。
【0013】本発明は、先に本出願人により提案された
ブック型原稿のページめくり読み取り装置に実施される
ものであり、概要、次のように構成されている。すなわ
ち、本出願人により提案されたブック型原稿のページめ
くり読み取り装置「マルチ・ファンクション・ドキュメ
ント・スキャナ(以下、”MFDS”とする)」は、図
15に示すように、見開かれたブック型原稿Oを載置す
る原稿載置台100と、この原稿載置台100の原稿載
置面100aに沿って張架されたページめくりベルト2
00と、原稿載置面100aからページめくりベルト2
00の一部を離間させてページめくりベルト200に迂
回部200aを形成するベルト迂回部形成手段300,
原稿載置面100aに対し読み取り部400aを対向さ
せて迂回部200aの原稿読み取り走査方向(矢印a方
向)側に配設された読み取り手段400,迂回部200
aの原稿読み取り走査方向と反対のページめくり方向
(矢印b方向)にページ収納口500aを開口させ読み
取り手段400に対して原稿読み取り走査方向に沿って
並列に配置されたページ収納手段500,ページめくり
ベルト200に不平等電界を帯電させてこのページめく
りベルト200にブック型原稿Oのページを吸着させる
ページ吸着手段600,およびページ収納手段500の
ページ収納口500aに対向する部位のページめくりベ
ルト200の曲率によりページめくりベルトに吸着され
た原稿ページを曲率分離させるページ分離手段700を
一体化し且つ原稿載置面100aに沿って往復移動自在
に支持されたページめくりユニット1とで構成されてい
る。
【0014】また、このMFDSの本体構造は、図16
に示すように、上ユニット2と、下ユニット3との背面
部をヒンジ4で固定した前面オープン型のシェル型開閉
構造をなしており、下ユニット3の上面が原稿載置面1
00aとなっている。
【0015】ブック型原稿Oは、上ユニット2を開放し
た状態で、原稿載置面100aの中央部に穿たれたセン
ター溝100b内にその綴じ部を嵌合させて見開くこと
によりセットされる。従って、このMFDSでは、従来
の複写機のように見開きページ面を下にしてブック型原
稿を伏せてセットとする必要がなく、ブック型原稿のセ
ット操作を極めて効率よく且つ容易に行なうことができ
る。
【0016】一方、ページめくりベルト200およびペ
ージめくりユニット1は、上ユニット2内に配設されて
おり、下ユニット3のマグネット3aに上ユニット2の
磁性板2aを吸着させて、この上ユニット2を閉鎖する
ことにより、ブック型原稿Oの原稿面にそれぞれ密着さ
れる。ページめくりユニット1は、上述のように上ユニ
ット2を閉じた状態で、往復移動され、図17に符号1
A,1B,1C,1Dで示すような往動、すなわち、矢
印aで示す読み取り走査方向への移動時に、読み取り手
段400によりブック型原稿Oの原稿面を走査し、図1
8に符号1E,1F,1G,1Hで示すような復動、す
なわち、矢印bで示すページめくり方向への移動時に、
ページ吸着手段600,ページ分離手段700,およ
び、ページ収納手段500によりブック型原稿Oのペー
ジめくりを実行する。このページめくり読み取りユニッ
ト1の駆動機構や駆動制御手段は、前述の先願に詳述さ
れているので、ここでの説明を省略する。
【0017】以下、前記先願のMFDSとは異なる、本
実施例特有の構成および動作等について説明する。本発
明は、上記のページめくりベルト200が有しているブ
ック型原稿Oの原稿ページを押える原稿押圧機能と、原
稿ページを吸着分離する原稿吸着分離機能とを、互いに
独立して別体として構成した押圧手段と原稿吸着分離手
段とに、それそれ分担させたことを特徴としている。
【0018】すなわち、本出願人が先に提案したブック
型原稿のページめくり装置では、上述したように、その
ページめくりベルト200が、原稿載置台100上に見
開かれて載置されたブック型原稿Oの原稿面を押圧する
押圧手段としての機能と、このブック型原稿Oの原稿ペ
ージを吸着分離する原稿吸着分離手段としての機能を兼
ね備えた素材および構成である必要があるため、そのペ
ージめくりベルト200の素材や構成を、必ずしもその
機能に最適なものに成しえず、例えば、その原稿押圧手
段としての機能を高めることにより一方の原稿吸着分離
手段としての機能が低下したり、この原稿吸着分離手段
としての機能を強化することにより他方の原稿押圧手段
としての機能が低下するなど、両機能のバランスを維持
することが難しく、その素材の選択や設計の自由度が低
下するばかりでなく、ページめくり動作の信頼性が低下
する不具合があった。
【0019】そこで、本発明の実施例では、図1に示す
ように、上記のページめくりベルト200が有している
ブック型原稿Oの原稿ページを押える原稿押圧機能と、
原稿ページを吸着分離する原稿吸着分離機能とを互いに
分離独立させて別体として構成された押圧手段200A
と、原稿吸着分離手段200Bとを具備する構成とす
る。
【0020】図1において、押圧手段200Aは、一端
が装置本体に固定され他端がスプリング86によって牽
引された原稿押えベルト201を、複数個の押えベルト
支持ローラ21,22,23,24,25,26によ
り、従来のページめくりベルト200と同様に、ページ
めくり読み取りユニット1を迂回するようにブック型原
稿Oの原稿面を押圧するように張架して構成されてい
る。
【0021】一方、原稿吸着分離手段200Bは、例え
ば、PETフィルム等の誘電体で構成された無端状のペ
ージめくりベルト202と、このページめくりベルト2
02を支持し接地されて従動回転するめくりローラ9
と、ページめくりベルト202に当接して配置された帯
電ローラ11と、この帯電ローラ11に交流の高電圧を
供給する高圧電源30と、ページめくりベルト202を
支持し図示しない駆動モータによって回転駆動される分
離ローラ10とで構成されている。ここで、めくりロー
ラ9を駆動モータで回転駆動し、分離ローラ10をペー
ジめくりベルト202を介して従動回転させるように構
成してもよい。
【0022】上述のように構成された本実施例によれ
ば、原稿載置台100上に見開かれて載置されたブック
型原稿Oの原稿面が、押圧手段200Aの原稿押えベル
ト201によって原稿載置面100a側に押圧され、こ
の状態でページめくり読み取りユニット1が走査方向
(図1の矢印方向)に移動する際に、高圧電源30をオ
ンすることによって、ページめくりベルト202上に不
平等電界パターンが形成されて原稿ページに対する吸着
力が発生する。そして、このページめくり読み取りユニ
ット1の移動速度と略同速度で分離ローラ10(または
めくりローラ9)を矢印方向に回転駆動することによっ
て、ページめくりベルト202上に吸着した原稿ページ
が、ページ収納部材15およびページめくりガイド16
からなるページ収納手段500内に送りこまれる。
【0023】従って、本実施例によれば、原稿ページの
押圧機能を有する押圧手段200Aの原稿押えベルト2
01と、原稿ページの吸着分離機能を有する原稿吸着分
離手段200Bのページめくりベルト202とが、互い
に独立して構成されているので、これらの原稿押えベル
ト201とページめくりベルト202とを、それぞれの
機能に応じた材質や形状等で構成することが可能であ
り、上述したページめくり動作の信頼性が向上する利点
がある。
【0024】ところで、上記実施例では、読み取り手段
400の光学系として、密着型の等倍センサからなる読
み取りセンサ13を使用した例を示したが、この光学系
としては、縮小型の光学系を使用することも可能であ
る。図2に、この縮小型の光学系を使用した実施例を示
す。
【0025】図2において、後述の露光手段による原稿
露光部に面する部分以外の少なくとも一部分を原稿載置
台側に押圧する押圧手段200Aとしての原稿押えベル
ト201は、各押えベルト支持ローラ21,22,2
3,24,25,26,27により、装置の外周部を取
り囲むように、スプリング86を介して掛け渡されてい
る。一方、原稿吸着分離手段200Bとしてのページめ
くりベルト202には、前記実施例と同様に、帯電ロー
ラ11によって、これに原稿ページを吸着させるための
不平等電界が所定のタイミングで形成される。また、上
記の各押えベルト支持ローラのうち、支持ローラ22,
23,24,26,27は、装置本体の側板にそれぞれ
回転自在に軸支されており、原稿押えベルト201の変
位により移動せずに従動回転され、他の支持ローラ2
1,25は、従来のページめくり読み取りユニット1に
相当する第1スキャナ400Aの側板(図示せず)に、
それぞれ回転自在に軸支されており、この第1スキャナ
400Aの走査によって原稿押えベルト201が変位す
ることによりそれぞれ従動回転される。
【0026】一方、本実施例の読み取り手段400の光
学系は、図2に示すように、原稿載置台上に見開かれて
載置されたブック原稿の原稿面を露光する原稿面露光手
段としての蛍光灯401、見開きブック原稿の原稿面を
押圧してこの原稿面の浮き上がりを防止するカバーガラ
ス402からなる読み取りユニット400C、および、
露光手段(蛍光灯401)によって露光された原稿面か
らの反射光を原稿載置台と略平行な第1の方向に反射す
る第1反射手段としての第1ミラー403が搭載されて
なり、上記第1の方向と同一または反対の第2の方向に
ブック原稿上を走査する第1スキャナ400Aと、第1
反射手段(第1ミラー403)からの反射光を上記第2
の方向と反対の第3の方向に反射する第2反射手段とし
ての第2ミラー404、および、第3ミラー405が搭
載されてなり、上記第2の方向に第1スキャナ400A
の1/2の速度で走査される第2スキャナ400Bと、
第2反射手段(第2,第3ミラー404,405)から
の反射光を集光する集光手段としてのスルーレンズ40
6と、この集光手段(スルーレンズ406)によって集
光された光を光電変換する光電変換手段ととしてのCC
D407、等からなる縮小投影型の光学系で構成されて
いる。
【0027】この読み取り手段400では、見開かれた
ブック原稿の原稿面にカバーガラス402が密着し、蛍
光灯401が点灯した状態で、第1スキャナ400Aが
原稿面に対して相対移動され、且つ、第1スキャナ40
0Aの1/2の速度で第2スキャナ400Bが走査され
て、光学系の光路長が一定に保たれながら、蛍光灯40
1で照明された原稿の乱反射光が、第1,第2,第3ミ
ラー403,404,405を介して、CCD407で
検知されることによって、ブック原稿上の原稿画像の読
み取り走査が行なわれる。ここで、スルーレンズ406
は、上下左右方向への位置調整ができるように構成され
ており、その位置調整が行なわれた状態で、装置側板上
に固定されている。また、CCD407は、スルーレン
ズ406と同様に、上下左右方向への位置調整ができる
ように構成されており、スルーレンズ406を挾んで第
3ミラー405と対向するがわに装置側板と一体化して
配設されたセンサコントロール基板408上に、その位
置調整が行なわれた状態で固定されている。
【0028】一方、第1スキャナ400Aには、分離ロ
ーラとしての支持ローラ6のページめくり方向の下流側
の、ページ押えベルト200を挾んでブック原稿の原稿
面と対向する部位に、吸着補助部材としての加圧吸着板
28が当接配設されている。この加圧吸着板28は、7
5アール程度の緩いカーブを持つように原稿面側に彎曲
形成されて、原稿押えベルト201を張るように支持し
ており、この原稿押えベルト201に見開かれたブック
原稿の最上部の原稿ページを吸着させて上方へ導き、こ
の最上位の原稿ページを下位のページから分離させる役
割を果たしている。この加圧吸着板28によって下位の
ページから分離された最上位の原稿ページは、分離ロー
ラ10に掛け渡された部位の原稿押えベルト201の曲
率によって、原稿押えベルト201から分離され、光学
系内のページ収納部501に導かれる。
【0029】この実施例の光学系は、図示しないプーリ
とワイヤーからなるスキャナ駆動機構によって、その光
路長が常時一定に保たれるように構成されている。
【0030】ところで、上述したように、本発明による
装置は、図1に示すように、その原稿押えベルト201
が、上記の光学系の周囲を取り囲むように張架されてい
る。従って、この装置では、その原稿押えベルト201
によって取り囲まれた空きスペースを、ページめくり動
作によりめくられた原稿ページのページ収納部として活
用することができる。そこで、図1に示すように、原稿
押えベルト201によって取り囲まれた空きスペース
に、ページ収納手段500としての略直線的に形成した
ページ収納ガイド502,503を配設して、ページめ
くり動作によりめくられた原稿ページのページ収納部5
01を形成する。この結果、この装置によれば、従来例
のように、原稿ページを丸めて収納、排出するする必要
がなくなり、ページ収納時の原稿ページの負荷が著しく
軽減され、そのページめくり動作の信頼性が向上され
る。また、本実施例では、上記のようなページ収納ガイ
ド502,503を削除し、原稿押えベルト201によ
って取り囲まれた空きスペースを、そのままページ収納
部501として利用することも可能である。このよう
に、原稿押えベルト201によって取り囲まれた空きス
ペースを、そのままページ収納部501として利用した
場合には、ページ収納時の原稿ページの負荷がなくな
り、そのページめくり動作の信頼性がより向上される。
【0031】また、本実施例では、図1に示すように、
上記第2の方向の第1スキャナ400Aの上流側に、第
2スキャナ400Bを配設することによって、この第2
スキャナ400B内に配設された第2ミラー404およ
び第3ミラー405と、スルーレンズ406およびCC
D407との距離を長く設定して、比較的読み取り頻度
の高い、ブック原稿の右ページ側(第1スキャナ400
Aの第2方向への走査方向上流側)で発生し易い、第2
スキャナ400Bの振動に起因する読み取り画像の位置
ずれを小さくすることができる。
【0032】ところで、図1において、ページ収納手段
500のページ収納口500aにおける原稿ページ保持
手段としてのページめくりガイド16のページすくい角
θは、原稿吸着分離手段200Bによりページめくりベ
ルト202から分離されたブック原稿Oのページ収納口
500aへの進入角度αよりも小さくして、原稿の分離
ミスを解消する必要がある。すなわち、図3に示すよう
に、めくりローラ9と分離ローラ10とが同じ高さに位
置するように配置されている場合には、ページ収納手段
500のページ収納口500aにおけるページめくりガ
イド16のページすくい角θ1が、ページめくりベルト
202から分離されたブック原稿Oのページ収納口50
0aへの進入角αよりも小さくなるように構成される。
この場合、ページめくりガイド16のページすくい角θ
1は、60度以下にするのがよく、できれば、10度以
下にするのが望ましい。このページめくりガイド16の
ページすくい角θ1は、ブック原稿Oのページの材質に
対する対するめくり余裕度によって異なり、原稿ページ
が軟質な場合にはそのページ収納口500aへの進入角
αが比較的大きくなるので、60度程度の角度でも分離
可能であり、原稿ページが硬質な場合にはそのページ収
納口500aへの進入角度αが比較的小さくなるので、
10度以下のできるだけ小さな方がよい。
【0033】しかしながら、図3に示すように、めくり
ローラ9と分離ローラ10とが同じ高さに位置するよう
に配置されている場合に、このページめくりガイド16
のページすくい角θ1を小さくするには、ページめくり
ガイド16の下端部を原稿載置面100aに近接させる
必要があるため、このページめくりガイド16のページ
すくい角θ1をあまり小さくすると、ページめくり読み
取りユニット1がページめくり方向に移動する際にブッ
ク原稿Oの端部が何らかの原因で浮き上がった場合、こ
のブック原稿Oの端部にページめくりガイド16の下端
部が当接する虞れがある。そこで、この実施例のページ
めくり読み取りユニット1では、図1および図4に示す
ように、めくりローラ9の高さよりも分離ローラ10の
高さが高くなるように配置して、ページめくりベルト2
02から分離されるブック原稿Oの分離位置を高くし、
ページ収納口500aへの原稿ページの実質的な進入角
度α1を大きくすることにより、ページめくりガイド1
6の下端部を原稿載置面100aから十分に離隔でき、
且つ、このページめくりガイド16のページすくい角θ
2を十分に小さくできるように構成されている。
【0034】これにより、ページめくりベルト202に
吸着され、分離ローラ10によって曲率分離されたブッ
ク原稿Oの最上位のページは、図18の1Fに示すよう
に、ページ収納口500aを通してページめくりガイド
16に沿ってページ収納部材15内に導かれ、このペー
ジ収納部材15の内周面に沿って円筒状に巻かれながら
ページ収納部材15内に収納される。
【0035】ここで、分離ローラ10により分離される
最上位ページのページ収納口500aへの進入方向は、
上述したように、そのページ収納口500aへの進入角
α1が分離される原稿ページの紙質によって異なるた
め、必ずしもページめくりガイド16に沿った方向にな
らない。そこで、この実施例のページめくり読み取りユ
ニット1では、図1に示すように、ページ収納部材15
のページめくりガイド16に対向する外周部位に、ペー
ジガイド15aを形成して、分離される原稿ページの紙
質に関係なく、分離ローラ10により分離される最上位
ページのページ収納口500aへの進入方向を、ページ
めくりガイド16に沿った方向に、強制的に偏向させる
ように構成されている。
【0036】また、この実施例のページめくり読み取り
ユニット1では、図4に示すように、めくりローラ9と
分離ローラ10との間のページめくりベルト202の裏
面側に、対向板44を密着配置させることによって、ペ
ージめくりベルト202に形成された不平等電界パター
ンの原稿ページ吸着力が増大され、ページめくりの信頼
性が向上することが実験の結果確認された。ここで、本
実施例では、この対向板44を金属性の板材で構成した
が、この対向板44は、必ずしも金属等の導電性を有す
る部材で構成する必要はなく、絶縁性の部材においても
同様の効果が得られた。
【0037】また、本実施例の原稿吸着分離手段200
Bとしては、上述のようなめくりローラ9に替えて、図
5に示すように、めくりローラ9の半径R1よりも十分
に大きな径R2(本実施例では、R2=75mm)の曲
面を有するめくり支持板45を配設した構造とすること
により、ページめくりの信頼性がさらに向上される。こ
こで、めくり支持板45の表面曲率ρは、ρ=1/R2
=1/20以下、すなわち、めくり支持板45の径R2
が20mm以上、好ましくは、60mm以上とする。こ
のような原稿吸着分離手段200Bは、めくりローラ9
の半径R1を20mm以上にすることでも対応できる
が、このように、めくりローラ9の半径R1を大きくす
ると、目ページめくり読み取りユニット1が大型化する
不具合を生じてしまう。
【0038】また、図6に示すように、めくり支持板4
5は、分離ローラ10がわに近い部分ほど、すなわち、
ページ収納手段500のページ収納口500aへのペー
ジ進入方向に向けて、その表面曲率が徐々に大きくなる
ように構成することによって、原稿ページの腰の強さに
抗してこの原稿ページをページめくりベルト202がわ
に折り曲げようとする力が、この原稿ページに対して徐
々に大きくなるので、原稿ページのページめくりベルト
202への追従性が増し、ページめくりの信頼性をさら
に向上させることが可能となる。本実施例の図6に示す
めくり支持板45は、ページめくりベルト202が最初
にブック原稿に接する接点G1から、吸着分離された原
稿ページがページめくりベルト202から曲率分離され
る分離点G2にかけての径R3,R4,R5が、それぞ
れ、R3=100mm,R4=70mm,R5=40の
3段階に変化するように構成されている。ここで、めく
り支持板45は、その表面曲率が連続的に変化するよう
に構成してもよい。
【0039】ところで、図4乃至図6に示した例では、
分離ローラ10の高さがめくりローラ9の高さよりも高
くなるように、分離ローラ10が予め固定配置された原
稿吸着分離手段200Bを示したが、この原稿吸着分離
手段200Bとしては、図7乃至図10に示すように、
分離ローラ変位手段900により、分離ローラ10を所
定のタイミングで変位させるように構成してもよい。本
実施例における分離ローラ変位手段900は、図8に示
すように、それぞれ一対の、めくりレバー46,めくり
ソレノイド47,および、戻しバネ48で構成されてい
る。各めくりレバー46は、図8に示すように、L字型
に形成されており、それぞれの角部が、めくりローラ9
の支軸の両端に回転自在に枢支されている。また、これ
らのめくりレバー46の水平方向に延出した自由端部に
は、分離ローラ10が回転自在に軸支されている。さら
に、これらのめくりレバー46の垂直方向に延出した基
端部には、それぞれの自由端部の延出方向と対向するが
わに配置された各めくりソレノイド47、および、各め
くりソレノイド47と対向する側に一端が係止された各
戻しバネ48の他端が、それぞれ繋がれている。この分
離ローラ変位手段900は、通常(めくりソレノイド4
7の非作動時)は、分離ローラ10が、図8に破線で示
す位置、すなわち、めくりローラ9と分離ローラ10と
が同じ高さに位置するように構成されており、原稿ペー
ジのめくり動作時に、めくりソレノイド47が作動し
て、図8に実線で示す位置に、すなわち、めくりローラ
9の高さよりも分離ローラ10の高さが高くなるよう
に、分離ローラ10を変位させる。ここで、本実施例で
は、ユニット側板に固定されているがわのローラ、すな
わち、めくりローラ9が、駆動モータで回転駆動される
構成とし、変位するがわの分離ローラ10が、ページめ
くりベルト202を介して従動回転されるように構成さ
れる。
【0040】ここで、めくりソレノイド47は、図9に
示すように、ページめくり読み取りユニット1がページ
めくり方向に移動し、ブック原稿Oの最上位のページの
端部が、めくりローラ9と分離ローラ10との略中間位
置に対応した時点でオンされる。このめくりソレノイド
47の作動タイミングは、原稿載置台100の原稿載置
面100a上にセットされたブック原稿Oのサイズによ
って決定される。すなわち、めくりソレノイド47は、
ページめくり読み取りユニット1がページめくり動作を
開始してから、ブック原稿Oの最上位のページの端部が
めくりローラ9と分離ローラ10との略中間位置に対応
するまでの、ブック原稿サイズに応じた所要時間あるい
は移動距離を、例えば、ステッピングモータのパルス数
をカウントして求め、このカウント値が予め入力された
ブック原稿サイズの基準値と一致した時点でオンされ
る。
【0041】これにより、図7に実線で示す位置に分離
ローラ10が変位されて、図10に示すように、ページ
めくりベルト202に吸着されたブック原稿Oの最上位
のページのみが、他のページから分離され、分離ローラ
10によって曲率分離された後、図18の1Fに示すよ
うに、ページ収納口500aを通してページめくりガイ
ド16に沿ってページ収納部材15内に導かれ、このペ
ージ収納部材15の内周面に沿って円筒状に巻かれなが
らページ収納部材15内に収納される。このようにし
て、ページめくりベルト202に吸着されたブック原稿
Oの最上位のページのめくり動作が完了した時点で、め
くりソレノイド47が解除され、戻しバネ48の弾力に
よって、分離ローラ10が、図7に破線で示す位置に復
帰される。
【0042】ところで、本実施例のページめくりベルト
202としては、その機能や構成に最も適した、1層構
造のベルト、および、2層構造のベルト等を使用するこ
とができる。ここで、1層構造のベルトでページめくり
ベルト202を形成した場合には、その材質が誘電体で
あれば、どのような素材で構成してもよいが、その環境
特性(耐湿性)を考慮して、吸水率の少ない樹脂材料で
形成することが望ましい。また、図11に示すように、
ページめくりベルト202の帯電位置Aから原稿分離位
置Bまでの距離をl、ページめくりベルト202の線速
をvとしたときのページめくりベルト202の帯電位置
Aから原稿分離位置Bまでの移動時間をTとした場合、
このときのページめくりベルト202の物性値としての
抵抗値は、帯電位置Aで帯電させた電荷量QAと、T時
間後の原稿分離位置Bでの電荷量QBとの関係が、
QB/QA≧0.1 となるような素材でページ
めくりベルト202を形成する。これは、ページめくり
ベルト202が、その原稿分離位置Bにおいても、ある
程度の原稿吸着力を保持する必要があるためである。さ
らに、このページめくりベルト202としては、その原
稿吸着面の平滑性がよいことが望ましい。従って、本実
施例における1層構造のページめくりベルト202とし
ては、その体積抵抗値が、1012Ω・cm以上のPET
ベルトがその使用に適している。
【0043】ところで、ページめくりベルト202の膜
厚は、原理的には余り限定されないが、この膜厚が薄す
ぎるとページめくりベルト202の機械的強度や耐久性
が損なわれ、また、この膜厚が厚すぎると、図12に示
すパッシェンの放電開始電圧の関係図から明らかなよう
に、ページめくりベルト202を帯電させるために極端
な高電圧を必要とする。従って、PETフィルムを使用
した場合の、本実施例におけるページめくりベルト20
2の膜厚は、50〜125μmとすることが望ましい。
【0044】次に、2層構造のベルトでページめくりベ
ルト202を形成した場合について説明する。ここで、
2層構造のページめくりベルト202とは、図13に示
すように、その表面がわの層が電荷を保持できる(前記
の式を満たす)誘電体層202aから成り、ベルトの裏
面がわの層が接地された電極層202bから成るもので
ある。このページめくりベルト202の裏面の電極層2
02bとしては、導体、または、その抵抗値が、1011
Ω・cm以下であればよい。但し、後述のような接触帯
電によって誘電体層202aに電荷を与える場合には、
この誘電体層202aにピンホール等の欠陥が生じた際
の、帯電ローラ11からの過電流によるページめくりベ
ルト202の破損を防止するために、この電極層202
bの抵抗値を、105Ω・cm〜1011Ω・cmとする
方がよい。ページめくりベルト202を2層構造とした
場合の利点は、その裏面に電極層202bを有している
ので、このページめくりベルト202に対する帯電位置
を任意に設定できることである。従って、その帯電方式
を接触帯電とした場合には、図13に示すように、電極
層202bの接地位置Cと、誘電体層202aの帯電位
置Dとを、距離l’だけずらして、導電層202bの抵
抗値が最適値となるように設定することにより、その誘
電体層202aにピンホール等の欠陥が生じても、帯電
ローラ11からの過電流によりページめくりベルト20
2が破損することを防止できる効果が生まれる。また、
ページめくりベルト202を2層構造とした場合には、
その電極層202bが、前述した吸着補助部材としての
対向板44や支持板45を配設したのと同じ役割を果た
すので、対向板44や支持板45を配設することなく原
稿ページの吸着力を向上させることができ、原稿吸着分
離手段200Bの低コスト化や簡素化に寄与することが
できる。すなわち、前述のように、1層構造のページめ
くりベルト202の裏面に吸着補助部材としての対向板
44や支持板45を配設した場合には、その原稿吸着力
が数倍に増加される反面、ページめくりベルト202と
対向板44(または支持板45)との間にも吸着力が発
生して、ページめくりベルト202の回転時に大きな抵
抗力が作用するが、上述のように、ページめくりベルト
202を2層構造とした場合には、その電極層202b
が、前述した吸着補助部材としての対向板44や支持板
45を配設したのと同じ役割を果たすので、対向板44
や支持板45を配設する必要がなく、ページめくりベル
ト202の回転時に無駄な抵抗力が作用しない。なお、
吸着補助部材としての対向板44や支持板45を配設す
る場合、その材質としては、特に限定されないが、誘電
率が大きく、また、表面(ページめくりベルト202へ
の接触面)の平滑性が高いものを使用することが望まし
い。
【0045】同様に、ページめくりベルト202を2層
構造とした場合も、その材質としては、上記の機能を果
たすことができるものであれば特に限定されないが、本
実施例では、その誘電体層202aとして高抵抗のPE
Tフィルムを使用し、電極層202bとしてカーボンな
どの抵抗制御剤を分散させたPETフィルムを使用し
た。
【0046】ところで、ページめくりベルト202の表
面に電荷を帯電させるためには、その帯電方式の如何に
よらず、ページめくりベルト202の裏面に接地された
電極を必要とする。そこで、図1乃至図10に示した接
触帯電方式による実施例では、ページめくりベルト20
2を支持するめくりローラ9が、接地電極を兼用するよ
うに構成されている。
【0047】一方、ページめくりベルト202の帯電方
式としては、上記のような接触帯電方式に替えて、図1
4(a)に示すように、ページめくりベルト202の表
面近傍にスコロトロン31を配設した構成の非接触帯電
方式を用いてもよい。このスコロトロン31によるペー
ジめくりベルト表面の帯電方法としては、タングステン
などからなるワイヤ32に、高圧電源33からの高周波
・高電圧の電圧を印加して、チャージャーケース34内
にプラスとマイナスのイオンを充満させ、微少(1〜3
mm程度)のストライプ状の隙間35aが形成されたグ
リッド35に、直流電源36からの直流電圧を切換スイ
ッチ37によりオン・オフ(または極性を交番的に反
転)して印加することにより、ページめくりベルト20
2の表面上に、ストライプ状の電荷パターンを形成す
る。ここで、上記の直流電源36に替えて、図14
(b)に示すように、交流電源38からの交流電圧をグ
リッド35に印加しても、上述の場合と同様に、ページ
めくりベルト202の表面上にストライプ状の電荷パタ
ーンを形成できる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、ブック型原稿の原稿ペ
ージの押圧手段としての原稿押えベルトと、原稿ページ
の原稿吸着分離手段としてのページめくりベルトとが、
それぞれ独立した別部材で構成されるので、そのページ
めくりベルトおよび原稿押えベルトをそれぞれの機能に
最も適した素材や形状に構成でき、その素材の選択や設
計の自由度が向上されるとともに、ブック型原稿のペー
ジ押えおよびページめくり動作の信頼性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブック型原稿のページめくり装置の実
施例の概略断面図である。
【図2】本発明のブック型原稿のページめくり装置の他
の実施例の概略断面図である。
【図3】上記実施例における原稿吸着分離手段の概略断
面図である。
【図4】上記実施例における原稿吸着分離手段の他の構
成の概略断面図である。
【図5】上記実施例における原稿吸着分離手段のさらに
他の構成の概略断面図である。
【図6】上記実施例における原稿吸着分離手段のさらに
他の構成の概略断面図である。
【図7】上記実施例における原稿吸着分離手段のさらに
他の構成の概略断面図である。
【図8】上記実施例における原稿吸着分離手段の分離ロ
ーラ変位手段の概略斜視図である。
【図9】上記分離ローラ変位手段により原稿吸着分離手
段が原稿吸着位置に変位した状態を示す概略断面図であ
る。
【図10】上記分離ローラ変位手段により原稿吸着分離
手段が原稿分離位置に変位した状態を示す概略断面図で
ある。
【図11】上記実施例における原稿吸着分離手段の機能
を説明するための概略断面図である。
【図12】上記実施例における原稿吸着分離手段の機能
を説明するために使用したパッシェンの放電開始電圧を
示す線図である。
【図13】上記実施例における他の原稿吸着分離手段の
機能を説明するための概略断面図である。
【図14】上記実施例における原稿吸着分離手段の非接
触帯電方式による帯電手段の概略図である。
【図15】本発明が実施されるマルチ・ファンクション
・ドキュメント・スキャナ(MFDS)の概略断面図で
ある。
【図16】上記MFDSの原稿セット時の概略斜視図で
ある。
【図17】上記MFDSにおけるページめくり読み取り
ユニットの読み取り走査時の作動態様を示す概略図であ
る。
【図18】上記MFDSにおけるページめくり読み取り
ユニットのページめくり時の作動態様を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 ページめくり読み取りユニット 9 めくりローラ 10 分離ローラ 11 帯電ローラ 15 ページ収納部材 16 ページめくりガイド 21〜27 押えベルト支持ローラ 28 加圧吸着板 30 高圧電源 44 対向板 45 支持板 100 原稿載置台 100a 原稿載置面 200A 押圧手段 200B 原稿吸着分離手段 201 原稿押えベルト 202 ページめくりベルト 500 ページ収納手段 900 分離ローラ変位手段 O ブック型原稿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 和重 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 椎名 将 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿載置台と、この原稿載置台上に見開か
    れて載置されたブック型原稿の原稿面を上記原稿載置台
    方向に押圧する押圧手段と、この押圧手段とは別体とし
    て設けられ上記ブック型原稿の原稿面上を移動して最上
    位の原稿ページを吸着分離する原稿吸着分離手段と、こ
    の原稿吸着分離手段によって分離された原稿ページを保
    持する原稿ページ保持手段とを具備することを特徴とす
    るブック型原稿のページめくり装置。
  2. 【請求項2】ベルト状部材とこのベルト状部材を支持す
    るベルト支持部材とで上記吸着分離手段を構成し、上記
    ページ保持手段のページ受容部付近における上記ベルト
    部材と上記ページ保持手段先端との成す角度を鋭角とし
    たことを特徴とする請求項1記載のブック型原稿のペー
    ジめくり装置。
  3. 【請求項3】ベルト状部材とこのベルト状部材を支持す
    るベルト支持部材とで上記吸着分離手段を構成し、上記
    ページ保持手段のページ受容部付近において、上記吸着
    分離手段の移動方向の下流側から上流側にかけて、上記
    ベルト状部材を上方に傾斜させたことを特徴とする請求
    項1記載のブック型原稿のページめくり装置。
  4. 【請求項4】上記吸着分離手段が、上記ベルト上部材の
    傾斜部とブック型原稿当接部との境界に位置して上記ベ
    ルト上部材を内側から支持するベルト支持体を有してい
    ることを特徴とする請求項3記載のブック型原稿のペー
    ジめくり装置。
  5. 【請求項5】上記ベルト支持体の上記ベルト状部材支持
    面の表面曲率(ρ=1/mm)を、1/20以下とした
    ことを特徴とする請求項4記載のブック型原稿のページ
    めくり装置。
  6. 【請求項6】誘電体よりなるベルト状部材と、このベル
    ト状部材を支持する支持手段と、上記ベルト部材上に原
    稿ページを吸着するための不平等電界パターンを形成す
    る電界パターン形成手段とで上記吸着分離手段を構成
    し、上記ベルト状部材の原稿吸着面とは反対側の面の少
    なくとも一部分に、上記ベルト状部材に当接する吸着補
    助部材を設けたことを特徴とする請求項1記載のブック
    型原稿のページめくり装置。
  7. 【請求項7】上記吸着分離手段の少なくとも一部分が、
    上記ブック型原稿の原稿面に当接あるいは近接する第1
    位置と、上記原稿面から離間し且つ上記原稿ページ保持
    手段に近接する第2位置との間で変位自在に構成され、
    上記ブック型原稿の原稿ページ端部近傍を吸着した後
    に、上記原稿ページ保持手段側に変位するように上記吸
    着分離手段を制御する吸着分離制御手段を具備すること
    を特徴とする請求項1記載のブック型原稿のページめく
    り装置。
JP4062521A 1992-03-18 1992-03-18 ブック型原稿のページめくり装置 Pending JPH05262073A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011121351A (ja) * 2009-11-12 2011-06-23 Toshiyuki Okamoto ページめくり機
KR101477509B1 (ko) * 2013-06-18 2014-12-31 주식회사 씨엘디 필름 박리 장치

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