JP2002226073A

JP2002226073A - 給紙装置における重送防止機構

Info

Publication number: JP2002226073A
Application number: JP2001025091A
Authority: JP
Inventors: Toshihiko Seike; 俊彦清家; Yoshinori Shiraishi; 嘉儀白石; Hideki Goto; 英樹後藤
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 2001-02-01
Filing date: 2001-02-01
Publication date: 2002-08-14
Anticipated expiration: 2021-02-01
Also published as: JP3673915B2

Abstract

(57)【要約】【課題】複数の用紙の重送を確実に防止しうる給紙装
置における重送防止機構を提供する。【解決手段】記録用紙Ｐが、揺動アーム28に支持され
て上下動するピックアップローラ23により、カセット22
からさばきローラ29とさばきパッド30との間に送り出さ
れるようになされている給紙装置における重送防止機構
24である。ピックアップローラ23を支持する揺動アーム
28に用紙案内ガイド32を設ける。用紙案内ガイド32が、
ピックアップローラ23の下降時に前記さばきパッド30の
さばき面30aと所要の角度をなし、かつカセット22から
送り出される記録用紙Ｐをさばき面30aに向かって案内
するガイド面32aを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば複写機、
ファクシミリ装置、プリンタ等に用いられる給紙装置に
おける重送防止機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、給紙装置における重送防止機構の
一例として、図４に示すものが知られている。この重送
防止機構は、用紙(P)が、揺動アーム(40)に支持されか
つ給紙の度毎に上下動するピックアップローラ(41)によ
りカセット(42)から送り出され、さばきローラ(43)と、
さばきローラ(43)に向かって付勢されているさばきパッ
ド(44)との間を通過させられるようになされている（図
４(a)参照）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
重送防止機構では、次のような問題がある。すなわち、
カセット(42)内の用紙残量によっては、用紙(P)は種々
の角度でさばきパッド(44)に入紙させられることになる
ので、ピックアップローラ(41)により複数枚の用紙(P)
がカセット(42)から送り出された場合、最下部の用紙
(P)だけが停止させられ、他の用紙(P)が重なり合った状
態でさばきローラ(43)の回転力により搬送されることが
ある（図４(b)および(c)参照）。

【０００４】本発明の目的は、上記問題を解決し、複数
の用紙の重送を確実に防止しうる給紙装置における重送
防止機構を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明による給紙装置に
おける重送防止機構は、用紙が、揺動アームに支持され
て上下動するピックアップローラにより、用紙積載部か
らさばきローラとさばきパッドとの間に送り出されるよ
うになされている給紙装置における重送防止機構であっ
て、前記ピックアップローラを支持する揺動アームに用
紙案内ガイドが設けられ、前記用紙案内ガイドが、前記
ピックアップローラの下降時に前記さばきパッドのさば
き面と所要の角度をなし、かつ前記用紙積載部から送り
出される前記用紙を前記さばき面に向かって案内するガ
イド面を備えているものである。

【０００６】本発明の給紙装置における重送防止機構に
おいて、前記ピックアップローラの下降時における前記
用紙案内ガイドのガイド面と前記さばきパッドのさばき
面とのなす角度が、２５〜６０度であることが好まし
い。

【０００７】また、本発明の給紙装置における重送防止
機構において、前記用紙案内ガイドの下方に、前記用紙
積載部から送り出される前記用紙を前記用紙案内ガイド
のガイド面に向かって案内する下用紙案内ガイドが配置
されており、この下用紙案内ガイドの上端が前記さばき
パッドの下端よりも上方に位置していることがある。

【０００８】前記下用紙案内ガイドのガイド部表面が、
摺動性を有する高耐久性材料、たとえばポリエチレング
リコールテレフタレートで形成されていることが好まし
い。さらに、前記下用紙案内ガイドが、さばき面を備え
ていることがある。

【０００９】

【発明の実施形態】以下、この発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。この実施形態は、本発明を複写機
に適用したものである。

【００１０】図１は複写機の全体構成を示し、図２はそ
の要部の構成を示し、図３は重送防止機構の動作を示
す。なお、以下の説明において、各図面の左右をそれぞ
れ左右というものとする。

【００１１】図１において、画像形成装置は、その下側
の大部分を占める装置本体(1)と、最上部に位置する原
稿読取部(2)とを備えている。

【００１２】原稿読取部(2)は上面に透明なガラス等か
らなる原稿載置台(3)を有し、この原稿載置台(3)の下方
にスキャナ光学系(4)が配されている。原稿載置台(3)は
開閉自在なカバー(5)で覆われるようになっている。ス
キャナ光学系(4)は、露光用光源(7)、複数の反射鏡(8)
(9)(10)、結像レンズ(11)および光電変換素子としての
ＣＣＤ(12)を備えている。

【００１３】原稿読取部(2)の下方の装置本体(1)の左側
部分が下部を除いて大きく取り除かれ、この部分が排紙
部(13)となっている。

【００１４】装置本体(1)には、画像形成部(14)、給紙
装置(15)および画像形成装置を制御する制御装置（図示
略）等が設けられている。

【００１５】画像形成部(14)は、感光体ドラム(16)、感
光体ドラム(16)を所定の電位に帯電させる帯電器(17)、
帯電された感光体ドラム(16)の表面に静電潜像を形成す
るレーザ光照射装置(18)、感光体ドラム(16)表面の静電
潜像をトナーにより可視像に現像する現像装置(19)、感
光体ドラム(16)上のトナー像を記録用紙(P)に転写する
転写チャージャ(20)、および感光体ドラム(16)表面の残
留トナーを除去するクリーニング装置(21)を備えてい
る。

【００１６】給紙装置(15)は、排紙部(13)の下方におい
て装置本体(1)内に装着されかつ複数の記録用紙(P)を積
層状態で収納するカセット(22)（用紙積載部）と、記録
用紙(P)をカセット(22)内から送り出すためのピックア
ップローラ(23)と、カセット(22)の先端部に配された重
送防止機構(24)と、カセット(22)の下流側に配置されか
つ感光体ドラム(16)上のトナー像と記録用紙(P)との位
置合わせを行うレジストローラ(25)と、画像形成部(14)
の下流側に配置された１対の定着ローラ(26)と、装置本
体(1)の排紙部(13)の右側上方に配置された１対の排紙
ローラ(27)とを備えている。ピックアップローラ(23)
は、右端部を中心として上下に揺動する揺動アーム(28)
の左端部に支持されており、図示しない駆動源により回
転駆動される。ピックアップローラ(23)は揺動アーム(2
8)の揺動により上下動するようになっており、給紙時に
下降し、記録用紙(P)の先端が重送防止機構(24)を通過
したことが検知された場合に上昇するようになってい
る。

【００１７】重送防止機構(24)は、図２に示すように、
次のように構成されている。

【００１８】揺動アーム(28)の右端部にさばきローラ(2
9)が回転自在に支持され、さばきローラ(29)の下方にさ
ばきパッド(30)が、さばき面(30a)を左斜め上方に向け
て配置されている。さばきローラ(29)は、揺動アーム(2
8)の揺動中心軸線の周囲に回転自在に支持され、図示し
ない駆動源により回転駆動されるようになっている。さ
ばきパッド(30)は圧縮コイルばね(31)により左斜め上方
に付勢されており、さばき面(30a)がさばきローラ(29)
の周面に押し付けられるようになっている。揺動アーム
(28)の右端部に、用紙案内ガイド(32)が、さばきローラ
(29)とさばきパッド(30)との接触部よりも上流側に位置
するように設けられている。用紙案内ガイド(32)は、ピ
ックアップローラ(23)の下降時に、さばきパッド(30)の
さばき面(30a)と所要の角度をなしかつカセット(22)か
ら送り出される記録用紙(P)を案内するガイド面(32a)を
備えている。ガイド面(32a)は、さばきローラ(29)とさ
ばきパッド(30)との接触部よりも上流側に位置してい
る。

【００１９】ピックアップローラ(23)の下降時における
さばきパッド(30)のさばき面(30a)と用紙案内ガイド(3
2)のガイド面(32a)とのなす角度θは、２５〜６０度の
範囲内となされている。この範囲は、前記角度θを０〜
９０度の範囲内で種々変更して行った実験結果に基づい
て求められたものであり、２５度未満では重送を起こす
ことがあり、６０度を越えると用紙詰まりを起こすこと
がある。

【００２０】さばきローラ(29)および用紙案内ガイド(3
2)の下方に、用紙カセット(22)から送り出される記録用
紙(P)を用紙案内ガイド(32)のガイド面(32a)に向かって
案内する下用紙案内ガイド(33)が配されている。下用紙
案内ガイド(33)の上端部は右斜め上方に屈曲させられて
おり、この屈曲部分がガイド部(34)となっているととも
に、その左側面が右斜め上方に傾斜したさばき面(34a)
となっている。ガイド部(34)の上端は、さばきパッド(3
0)の下端よりも上方に位置している。下用紙案内ガイド
(33)の少なくともガイド部(34)表面は、摺動性に優れる
とともに高耐久性を有する「マイラー」（商品名、デュ
ポン社製）等のポリエチレングリコールテレフタレート
フィルムにより覆われている。

【００２１】このような構成において、記録用紙(P)の
給紙時には、揺動アーム(28)が下方に揺動させられ、下
降位置に来たピックアップローラ(23)により、カセット
(22)内の記録用紙(P)が送り出される。ここで、１枚の
記録用紙(P)が送り出された場合は、その記録用紙(P)は
さばきローラ(29)とさばきパッド(30)との間を通過して
送られる。

【００２２】ピックアップローラ(23)により複数枚の記
録用紙(P)がカセット(22)から送り出された場合は、重
送防止機構(24)の働きにより重送が防止される。このと
きの重送防止機構(24)の動作について、図３を参照して
説明する。

【００２３】ピックアップローラ(23)により送り出され
た複数枚の記録用紙(P)は、まずその先端が下用紙案内
ガイド(33)のさばき面(34a)に当接し、記録用紙(P)に前
さばきが施される（図３(a)参照）。ついで、記録用紙
(P)はガイド部(34)により用紙案内ガイド(32)のガイド
面(32a)に向かって右斜め上方に案内され、さらにガイ
ド面(32a)によりさばきパッド(30)のさばき面(30a)に向
かって右斜め下方に案内され、その先端がさばき面(30
a)に当接する（図３(b)参照）。そして、最上位の記録
用紙(P)だけがさばきローラ(29)の回転力により送られ
てさばきローラ(29)とさばきパッド(30)との間を通過し
て搬送され、残りの記録用紙(P)はさばき面(30a)との摩
擦抵抗により停止させられる（図３(c)参照）。こうし
て、記録用紙(P)の重送が防止される。

【００２４】上述した実施形態においては、本発明が複
写機における記録用紙(P)の給紙装置(15)に適用されて
いるが、これに限るものではなく、本発明はプリンタや
ファクシミリ装置、あるいは複写機、プリンタおよびフ
ァクシミリ装置のうちの２以上の複合画像形成装置にお
ける記録用紙の給紙装置にも適用できる。また、本発明
は、これらの画像形成装置の原稿読取部への原稿用紙の
給紙装置や、スキャナの原稿読取部への原稿用紙の給紙
装置にも適用可能である。

【００２５】

【発明の効果】本発明の給紙装置における重送防止機構
によれば、ピックアップローラを支持する揺動アーム
に、さばきローラよりも上流側に位置するように用紙案
内ガイドが設けられ、用紙案内ガイドが、ピックアップ
ローラの下降時にさばきパッドのさばき面と所要の角度
をなし、かつ用紙積載部から送り出される前記用紙を前
記さばき面に向かって案内するガイド面を備えているの
で、複数枚の用紙が、ピックアップローラによりカセッ
トから送り出された場合にも、全ての用紙の先端が用紙
案内ガイドのガイド面に案内されて所要の角度でさばき
パッドのさばき面に入紙させられる。したがって、最上
位の用紙だけがさばきローラの回転力により搬送され、
最上位の用紙を除いた用紙はさばき面との摩擦抵抗によ
り停止させられることになり、複数の用紙の重送を確実
に防止することができる。また、用紙案内ガイドがピッ
クアップローラを支持する揺動アームに設けられている
ので、給紙時におけるピックアップローラによる用紙の
送り出しのさいだけに用紙案内ガイドが用紙と接触し、
用紙の先端部がさばきローラとさばきパッドとの間を通
過した後にはピックアップローラを上昇させるための揺
動アームの揺動により用紙案内ガイドも上昇することに
よって、用紙案内ガイドのガイド面は用紙とは接触しな
くなる。したがって、この場合には、用紙搬送の負荷を
軽減することができるとともに、ガイド面の摩耗を防止
することができる。しかも、用紙詰まりが発生した場合
に、揺動アームを上方に揺動させることによって、簡単
に解消することができる。

【００２６】本発明の給紙装置における重送防止機構に
おいて、ピックアップローラの下降時における前記用紙
案内ガイドのガイド面と前記さばきパッドのさばき面と
のなす角度が、２５〜６０度であると、複数の用紙の重
送を一層確実に防止することができる。

【００２７】本発明の給紙装置における重送防止機構に
おいて、前記用紙案内ガイドの下方に、前記用紙積載部
から送り出される前記用紙を前記用紙案内ガイドのガイ
ド面に向かって案内する下用紙案内ガイドが配置されて
おり、この下用紙案内ガイドの上端が前記さばきパッド
の下端よりも上方に位置していると、ピックアップロー
ラにより送り出された用紙は、下用紙案内ガイドにより
一端斜め上方に送られてその先端が用紙案内ガイドのガ
イド面に当接し、さらに斜め下方に向かって送られてさ
ばきパッドのさばき面に当接するので、さばきパッドの
さばき面への用紙の入紙角度を確実に所要の角度にする
ことができ、複数の用紙の重送を一層確実に防止するこ
とが可能になる。

【００２８】本発明の給紙装置における重送防止機構に
おいて、下用紙案内ガイドのガイド部表面が、摺動性を
有する高耐久性材料で形成されていると、用紙と摺接す
る下用紙案内ガイドのガイド部の摩耗が防止され、これ
によりガイド部の摺動性が長期間にわたって維持され
る。

【００２９】本発明の給紙装置における重送防止機構に
おいて、下用紙案内ガイドがさばき面を備えていると、
下用紙案内ガイドによりカセットから送り出された複数
枚の用紙が前記さばき面により前さばきが施されるの
で、複数の用紙の重送を一層確実に防止することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明が適用された複写機の全体構成を示す概
略図である。

【図２】本発明の重送防止機構を示す図１の部分拡大図
である。

【図３】本発明の重送防止機構の動作を示す図である。

【図４】従来の重送防止機構の動作を示す図３相当の図
である。

【符号の説明】

(22)：カセット（用紙積載部） (23)：ピックアップローラ (24)：重送防止機構 (28)：揺動アーム (29)：さばきローラ (30)：さばきパッド (30a)：さばき面 (32)：用紙案内ガイド (32a)：ガイド面 (33)：下用紙案内ガイド (34)：ガイド部 (34a)：さばき面 (P)：記録用紙

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者後藤英樹大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号シャープ株式会社内Ｆターム(参考） 3F343 FA02 FB02 FB03 FC01 GA03 GB01 GC01 GD01 HA14 HB03 HC04 HC15 JA01 JD04 JD08 KA03 KA13 KA18 KB04 KB05 LA03 LA15 LB08 LC07 LD10 LD24 MA03 MA39 MB03 MB14 MC04 MC18

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】用紙が、揺動アームに支持されて上下動
するピックアップローラにより、用紙積載部からさばき
ローラとさばきパッドとの間に送り出されるようになさ
れている給紙装置における重送防止機構であって、前記
ピックアップローラを支持する揺動アームに用紙案内ガ
イドが設けられ、前記用紙案内ガイドが、前記ピックア
ップローラの下降時に前記さばきパッドのさばき面と所
要の角度をなし、かつ前記用紙積載部から送り出される
前記用紙を前記さばき面に向かって案内するガイド面を
備えている給紙装置における重送防止機構。
【請求項２】前記ピックアップローラの下降時におけ
る前記用紙案内ガイドのガイド面と前記さばきパッドの
さばき面とのなす角度が、２５〜６０度である請求項１
記載の給紙装置における重送防止機構。
【請求項３】前記用紙案内ガイドの下方に、前記用紙
積載部から送り出される前記用紙を前記用紙案内ガイド
のガイド面に向かって案内する下用紙案内ガイドが配置
されており、この下用紙案内ガイドの上端が前記さばき
パッドの下端よりも上方に位置している請求項１または
２記載の給紙装置における重送防止機構。
【請求項４】前記下用紙案内ガイドのガイド部表面
が、摺動性を有する高耐久性材料で形成されている請求
項３記載の給紙装置における重送防止機構。
【請求項５】前記下用紙案内ガイドが、さばき面を備
えている請求項３または４記載の給紙装置における重送
防止機構。