JP3343462B2 - 本原稿読取装置 - Google Patents

本原稿読取装置

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JP3343462B2
JP3343462B2 JP12809895A JP12809895A JP3343462B2 JP 3343462 B2 JP3343462 B2 JP 3343462B2 JP 12809895 A JP12809895 A JP 12809895A JP 12809895 A JP12809895 A JP 12809895A JP 3343462 B2 JP3343462 B2 JP 3343462B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本原稿のページを自動
的にめくるページめくり機能を備えた、複写機、ファク
シミリ、及び、スキャナ等の本原稿読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、本原稿の原稿情報を読み取った後
に、この読み取りを終えた原稿ページのページめくりを
自動的に行うように構成された本原稿読取装置が種々開
発されている。この本原稿読取装置の一種に、例えば、
特開平6−311318号公報記載のように、本原稿の
読み取りページ面を上方にして本原稿を見開いて原稿台
上に載置し、この見開かれて載置された本原稿の原稿面
に対して、原稿情報の読み取り走査を行う原稿読み取り
手段、及び、原稿のページめくりを行うページめくり手
段を備えた走査ユニットを接触させて往復移動させるこ
とにより、該本原稿の原稿情報の読み取り走査、及び、
読取を終えた原稿ページを1枚ずつ分離してページめく
りを行うようにした本原稿読取装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の本原
稿読取装置は、その走査ユニットの画像読取動作の開始
ポイントが、原稿台上に見開いて載置された最大サイズ
の本原稿の読取開始側端部から外れた端部ホームポジシ
ョンに設定されている。また、この本原稿読取装置は、
その走査ユニットに対して本原稿の見開き面(原稿面)
を接触させるために、本原稿の原稿台に対してねじりバ
ネにより上昇習性が付勢されている。このため、この本
原稿読取装置では、走査ユニットが端部ホームポジショ
ンから読取走査方向に移動する際に、本原稿の種類によ
ってはその副走査方向端部(読取開始側端部)のエッジ
群に走査ユニットが当たってしまう虞れがあり、そのま
ま状態で走査ユニットが移動すると、この走査ユニット
により本原稿が引きずられて損傷される虞れがある。ま
た、この本原稿読取装置では、走査ユニットが読取走査
終了位置から向きを変えて頁めくり方向に移動する際に
も、同様に、本原稿の副走査方向の頁めくり側端部(読
取終了側端部)のエッジ群に走査ユニットが当たって、
この本原稿を損傷する虞れがある。この発明は、上述の
点に鑑みてなされたものであって、その目的は、走査ユ
ニットの本原稿エッジ群への当接による本原稿の損傷を
回避できる本原稿読取装置を提供することにある。
【0004】一方、前述の本原稿読取装置では、本原稿
に対する走査ユニットの画像読取動作を、毎回、走査ユ
ニットの端部ホームポジションから開始しているが、こ
の走査ユニットが端部ホームポジションから本原稿の読
取開始側端部にさしかかるまでは、走査ユニットが単に
移動しているだけであるため、その分だけ画像読取の生
産性が劣ってしまう不具合がある。本発明の他の目的
は、この点に鑑みてなされたものであって、画像読取の
生産性を向上できる本原稿読取装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述の課題
を解決するために、本原稿を載置する上昇習性の付勢さ
れた上下動自在の原稿台と、該原稿台上に見開いて載置
された本原稿の見開き頁に対して接触しながら往復移動
して、その往動で画像を読取り、復動で頁めくりを行な
う走査ユニットを有し、本原稿の読取走査に先立って本
原稿の中央ホームポジション位置から端部ホームポジシ
ョン位置に該走査ユニットを移動させて本原稿のシェー
ディング及び副走査サイズ検知を行なう本原稿読取装置
において、本原稿の1回目の読取開始時は、上記原稿台
を最上位位置まで上昇させておかずに上記走査ユニット
を読取走査方向に移動させ、該走査ユニットの読取走査
方向側に配設された原稿面を押えるための原稿押えロー
ラが本原稿の読取開始側端部を通過した時点で該原稿台
を最上位位置まで上昇させて画像読取を開始し、上記走
査ユニットの画像読取中心が最大サイズの本原稿の読取
終了側端部位置を通過した時点で、上記原稿台を下降さ
せ、上記走査ユニットが頁めくり方向へ移動し、本原稿
の最上位頁を吸着して頁めくりを行なう、最上位頁吸着
開始位置に到達した時点で、上記原稿台を本原稿の読取
終了時の下降位置から最上位位置まで上昇させる構成と
する。
【0006】また、上記本原稿の1回目の読取時にのみ
シェーディングのための走査を行ない、このシェーディ
ングデータを保存しておく構成とする。
【0007】また、上記走査ユニットの読取走査方向側
の原稿押えローラと画像読取中心との離間距離を、上記
原稿台上に載置可能な本原稿の最大副走査サイズと最小
副走査サイズとの差よりも大きな距離に設定した構成と
する。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【実施例】先ず、本発明が実施される本原稿読取装置の
画像読取及び頁めくりの一連の動作について説明する。
図1に、本発明を実施したページめくり機能を備えた本
原稿読取装置の概略的な構成を示す。
【0012】図1において、原稿台1は、装置本体に対
して手前側に引き出せるように構成されており、本原稿
BOは、この原稿台1を装置の前面に引き出した状態
で、走査ユニット200に対して上下動自在に支持され
た原稿台1の上に原稿頁を見開いて載置される。
【0013】原稿台1は、載置された本原稿BOの厚さ
や見開かれた左右の原稿ページのページ量の差に応じ
て、見開かれた本原稿BOの左右のページ面を同一平面
に位置させるように左右独立して昇降するように構成さ
れている。
【0014】原稿台1上に本原稿BOを載置した後、装
置本体内に原稿台1を押し込むと、本原稿BOが、装置
本体の中央ホームポジションに待機している走査ユニッ
ト200の真下に滑り込む。
【0015】この状態で、図示しない昇降台駆動機構が
作動し、本原稿BOの左右の各原稿頁が原稿押えシート
282a,282bの下面に圧接するまで、各原稿台1
がそれぞれ独立して上昇される。
【0016】走査ユニット200は、原稿読取手段17
と頁めくり手段18とを備えており、駆動モータ(図示
せず)の駆動により、タイミングベルト(図示せず)を
介して、本原稿BOの原稿頁面に沿って往復移動され
る。
【0017】この時、各原稿押えシート282a,28
2bは、走査ユニット200の移動に伴って緊張及び弛
緩されないように、個々の巻取りローラ39,44によ
り、それぞれ張架される向きに巻取られる構成になって
おり、これにより、本原稿BOの左右の原稿頁が、常時
所定の圧力により押圧される。
【0018】図2乃至図4に示すように、走査ユニット
200が、左端から右端に向けて走査移動する際には、
本原稿読取部32を照明する光源(蛍光灯)30a,3
0b、ミラー26,27,31、レンズ28、及び、読
取素子(CCD基板)29などで構成された縮小光学系
からなる原稿読取手段17によって、本原稿BOの見開
かれた原稿頁面の画像情報の読み取り走査が行われる。
【0019】一方、走査ユニット200が、図図4乃至
図6に示すように、右端から左端に向けて移動する際に
は、頁めくり手段18により、本原稿BOの原稿頁の頁
めくり動作が行われる。
【0020】本実施例の頁めくり手段18は、図1に示
すように、走査ユニット200内に設けられた駆動ロー
ラ34及び従動ローラ35と、これらの駆動ローラ34
及び従動ローラ35に巻回され本原稿BOの上面に位置
する原稿頁を吸着して該原稿頁を頁めくり方向に向かっ
て搬送するめくりベルト33と、駆動ローラ34を支点
として従動ローラ35を移動させて該原稿頁を吸着する
水平位置から該原稿頁を持ち上げる傾斜位置にめくりベ
ルト33の原稿頁吸着面を移動させるベルト移動手段
(図示せず)と、めくりベルト33の原稿吸着面に接触
するように配置された帯電ローラ36と、この帯電ロー
ラ36に交流電圧を印加するための交流電源(図示せ
ず)とからなるめくりベルトユニットにより構成されて
いる。
【0021】ここで、めくりベルト33は、表面が体積
低効率1015以上の高抵抗層、裏面が体積抵抗率105
〜107Ωcmの中抵抗層からなる2層構造の合成樹脂
や合成ゴムの無端ベルトで形成されている。
【0022】また、帯電ローラ36は、軸が高圧の交流
電源に接続されており、この軸を覆うローラ部は、体積
抵抗率が107〜109Ωcm程度のヒドリンゴムなどで
構成されている。
【0023】更に、駆動ローラ34は、軸がアースされ
た導電性の高いゴムローラで構成されている。
【0024】図2において、走査ユニット200が右端
側から左端側に向けて移動すると、めくりベルト33
が、走査ユニット200の移動速度と同じ速度で、反時
計方向に回転される。
【0025】この走査ユニット200が一定の速度で移
動しているときに、帯電ローラ36に一定の周波数の高
電圧が印加されることにより、めくりベルト33の表面
に、プラスとマイナスの縞状の帯電パターンが形成され
る。例えば、走査ユニット200の移動速度が240m
m/secで、交流電源の周波数が60Hzとすると、
めくりベルト33の表面には、4mm周期の帯電パター
ンが形成される。
【0026】そして、走査ユニット200が移動し、本
原稿BOの右頁端部の所定の幅が、めくりベルト33の
原稿吸着面にかかると、該帯電パターンの不平等電界に
よる吸着力で、めくりベルト33の原稿吸着面に本原稿
BOの原稿頁が一枚だけ吸着される。
【0027】この後、図5に示すように、ベルト移動手
段により駆動ローラ34を支点として従動ローラ35が
移動されて、原稿頁を吸着する水平位置から原稿頁を持
ち上げる傾斜位置に、めくりベルト33の原稿吸着面が
移動される。
【0028】これにより吸着分離された原稿頁は、走査
ユニット200の移動によって、めくりベルト33に吸
着されたまま、一対のガイド板で構成された頁収納部5
2に沿って、搬送ローラ53,54により走査ユニット
200の外側部に一旦収納排出される。
【0029】その後、走査ユニット200が更に移動し
て、本原稿BOの見開き中央部を通過すると、搬送ロー
ラ53の駆動が遮断され、この搬送ローラ53により走
査ユニット200の頁収納部52に一旦収納された本原
稿BOの右頁が、本原稿BOの左側の原稿頁面上に自然
に排出されて頁めくりされる。
【0030】この頁収納部52に対して収納及び排出さ
れる本原稿BOの頁の有無は、頁収納部52のガイド板
に配設された頁収納センサS3によって検知される。
【0031】この本原稿読取装置における走査ユニット
200の動作開始時には、中央HPセンサS1により、
走査ユニット200が中央ホームポジションにあること
をもう一度確認する。そして、操作パネル(図示せず)
からスタート信号が送られると、走査ユニット200
は、図2に示すように、中央ホームポジションから左側
に移動して、端部HPセンサS2で検知される端部ホー
ムポジションで停止する。
【0032】走査ユニット200の端部ホームポジショ
ンは、本原稿BOに対する読み取り頁めくり動作開始ポ
イントであり、且つ、その動作終了ポイントである。ま
た、この端部ホームポジションでは、走査ユニット20
0は原稿台1にかかっていない。
【0033】この原稿台1の加圧・固定モードでは、先
ず、走査ユニット200のスキャナモータ(図示せず)
を正転させて、走査ユニット200を図2の右方向へ移
動させる。次いで、図3に示すように、この走査ユニッ
ト200の右側の原稿押えローラ281aが本原稿BO
の左端にかかったときに、左側の原稿台昇降モータを正
転させて左側の原稿台1を加圧状態にする。これによ
り、本原稿BOが走査ユニット200に押し付けられ
て、最適な画像読み取りを行なえる状態となる。
【0034】そして、走査ユニット200が本原稿中心
ポイントに到達する少し前に、右側の原稿押えローラ2
81aが右側の原稿台1の左端にかかる。この時点で右
側の原稿台昇降モータを正転させて、右側の原稿台1を
加圧状態にする。次いで、走査ユニット200は、本原
稿中心ポイントを通過して、本原稿BOの右側頁の読み
取りを始める。
【0035】その後に左側の原稿押えローラ281bが
左側の原稿台1の右端にかかる(図4)。この時点で左
側の原稿台昇降モータを停止させ、左側の原稿台1を固
定状態にする。これにより、本原稿BOは、走査ユニッ
ト200を往復移動自在に支持するスキャナユニット
(図示せず)に食い込むことなく原稿押えシート282
bに押えられて固定され、次の走査ユニット200の通
過時まで同じ高さを保ち続ける。
【0036】図5は、本原稿右頁の頁めくり中の走査ユ
ニット200の動作状態を示している。本原稿右頁の読
み取りを終えた走査ユニット200は、左側の原稿押え
ローラ281bが右側の原稿台1の右端にかかった状態
(図4に示す状態)で停止させ、次いで、スキャナモー
タを逆転させて走査ユニット200を図4の左方向へ移
動させる。これにより、走査ユニット200は、本原稿
BOの右頁をめくり上げながら左方向へ進み、本原稿中
心ポイントに到達する少し前に、左側の原稿押えローラ
281bが左側の原稿台1の右端にかかる。この時点で
左側の原稿台昇降モータを正転させて左側の原稿台1を
加圧状態にする。
【0037】次いで、走査ユニット200は本原稿中心
ポイントを通過して本原稿BOの左側頁の上にめくり上
げた右頁を重ね合せる動作を始める。その後に右側の原
稿押えローラ281aが右側の原稿台1の左端にかか
る。この時点で右側の原稿台昇降モータを停止させ、右
側の原稿台1を固定状態にする。これにより、本原稿B
Oは、スキャナユニットに食い込むことなく原稿押えシ
ート282aに押えられて固定され、次の走査ユニット
200の通過時まで同じ高さを保ち続ける。その後、走
査ユニット200は、図2に示す端部ホームポジション
まで移動して停止する。
【0038】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細
に説明する。本原稿BOの1回目の画像読取開始時に
は、走査ユニット200が、シェーディングをするため
と、原稿台1上に載置された本原稿BOの副走査方向の
サイズを検出するために、前述のように、中央ホームポ
ジションから端部ホームポジションに向けて移動され
る。
【0039】本実施例では、この走査ユニット200の
画像読取開始時における移動時には、図2に示すよう
に、原稿台1を最上位位置まで上昇させずに、走査ユニ
ット200と本原稿BOの最上位頁との間にある程度の
空間を持たせておく。そして、図3に示すように、走査
ユニット200の読取走査方向側に配設された原稿面を
押えるための右側の原稿押えローラ281aが本原稿B
Oの読取開始側端部を通過した時点で原稿台1を最上位
位置まで上昇させて画像読取を開始する。これにより、
本実施例では、図2から図3に示すように、走査ユニッ
ト200が読取走査方向(図の右方向)に移動した際
に、この走査ユニット200が本原稿BOの読取走査開
始側端部(左側端部)のエッジ群に当たること無く移動
でき、このときの走査ユニット200の移動で本原稿B
Oを損傷することがなくなる。
【0040】また、本実施例では、走査ユニット200
が中央ホームポジションから端部ホームポジションへ移
動する本原稿BOの1回目の読取開始動作時にのみ、上
述のシェーディングのための検出を行ない、このシェー
ディングデータを図示しない記憶手段により記憶して保
存しておく。これにより、本実施例では、走査ユニット
200の2回目以降の読取走査時において、シェーディ
ングのための検出を実行する必要がなくなるので、この
セーディングのために走査ユニット200を端部ホーム
ポジション位置まで戻す必要がなくなる。
【0041】ここで、本実施例における走査ユニット2
00の読取走査方向側(右側)の原稿押えローラ281
aと画像読取中心Oとの離間距離Lは、図1に示すよう
に、原稿台1上に載置可能な本原稿BOの最大副走査サ
イズと最小副走査サイズとの差Gよりも大きな距離に設
定する。これにより、本実施例では、図3に示すよう
に、走査ユニット200の読取走査方向側(右側)の原
稿押えローラ281aが、最小副走査サイズの本原稿B
Oの読取走査開始側端部位置に達した時に、原稿台1を
上昇させて、走査ユニット200と本原稿BOの最上位
頁とを接触させることによって、どのようなサイズの本
原稿BOの画像読取を行なう場合でも、走査ユニット2
00が本原稿BOの読取走査開始側端部(左側端部)の
エッジ群に当たることなく、最適な画像の読取を行なう
ことができる。
【0042】このように、上述のシェーディング実行
後、走査ユニット200を読取走査方向(右方向)に移
動させて本原稿BOの画像の読取を行ない、走査ユニッ
ト200の右側の原稿押えローラ281aが、最小サイ
ズの本原稿の読取開始側端部(左側端部)位置に到達し
たら、原稿台1を上昇・加圧させて、走査ユニット20
0と本原稿BOの最上位頁とを接触させ、そして、走査
ユニット200の左側の原稿押えローラ281bが、最
大サイズの本原稿の読取終了側端部(右側端部)位置A
に到達したら、原稿台1の加圧を停止する。更に、図4
に示すように、この走査ユニット200の画像読取中心
Oが最大サイズの本原稿の読取終了側端部位置Aを通過
した時点で、原稿台1を一定時間だけ下降させる。これ
により、本実施例では、図4から図5に示すように、走
査ユニット200が頁めくり方向(図の左方向)に移動
した際に、この走査ユニット200が本原稿BOの読取
走査終了側端部(右側端部)のエッジ群に当たること無
く移動でき、このときの走査ユニット200の移動で本
原稿BOを損傷することがなくなる。
【0043】図4に示すように走査ユニット200が最
右端位置に達したら、この走査ユニット200の右方へ
の移動を止め、次いで、本原稿BOの頁めくりを行なう
ために、走査ユニット200の左方向への移動を始め
る。そして、図5に示すように、走査ユニット200が
原稿頁の吸着位置に達したら、走査ユニット200の左
方への移動を止め、この状態で、原稿台1を最上位位置
まで上昇させる。これにより、上述の画像読取時に下降
させた原稿台1上の本原稿BOの最上位頁がめくりベル
ト33に押し付けられて、このめくりベルト33に原稿
頁が吸着される。
【0044】次いで、前述したようにめくりベルト33
を傾斜させて、このめくりベルト33に吸着された原稿
頁を持ち上げ、走査ユニット200を左方向に再び移動
させることによって、この原稿頁を頁収納部52内に搬
送し、この原稿頁が頁収納センサS3で検知された時点
で、本原稿BOの右端部位置を図示しない内部スイッチ
で算出し、原稿台1の上昇・加圧を止める。そして、走
査ユニット200が更に左方へ移動し、頁収納センサS
3が頁収納部52内に収納された原稿頁の頁収納部52
内からの排出を検知した時の走査ユニット200の位置
から、この本原稿BOの読取開始側端部位置を図示しな
い内部スイッチで算出し、この算出した本原稿BOの読
取開始側端部位置に走査ユニット200の右側の押えロ
ーラ281aが達した位置で該走査ユニットの頁めくり
方向への移動を停止し、この走査ユニット200の停止
位置から走査ユニットを読取方向に移動させて、本原稿
BOの次頁(2回目以降)の画像読取を開始する(図
6)。これにより、本実施例では、走査ユニット200
の2回目以降における端部ホームポジションから本原稿
BOの読取開始側端部までの移動時間を省略でき、その
画像読取の生産性を向上させることができ、また、走査
ユニット200が本原稿BOの読取開始側端部のエッジ
群に当る虞れも解消される。
【0045】更に、2回目以降の画像読取時における最
適な画像を得るための原稿台1の上昇は、1回目の頁め
くり動作により本原稿BOの左右の端部位置が算出によ
り既に判っており、また、2回目以降の読取開始時の原
稿台1が既に最上位位置に上昇していることから、走査
ユニット200の画像読取中心Oが本原稿BOの左端部
位置に達した時点から加圧・上昇を開始し、同じく、走
査ユニット200の画像読取中心Oが本原稿BOの右端
部位置に達した時点で加圧・上昇を止める。上述の動作
が繰り返されることにより、本原稿を傷つけることな
く、生産性の高い本原稿の画像読取及び頁めくりを行な
うことができる。
【0046】上記実施例における走査ユニット200、
端部HPセンサS2、頁収納センサS3、及び、原稿台
1の画像読取及び頁めくり動作時のタイミングチャート
を図7に示す。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1では、走査ユ
ニットの画像読取時における本原稿の読取開始側端部の
エッジ群への当接を回避して、本原稿の画像読取開始時
の損傷を防止でき、走査ユニットの画像読取終了後の頁
めくり方向への移動時における本原稿の読取終了側端部
のエッジ群への当接を回避できる。また、本原稿の最上
位頁をめくりベルトに押し付けて、この最上位頁をめく
りベルトに確実に吸着させることができる。
【0048】請求項2では、2回目以降の画像読取時に
シェーディングを実行する必要がないので、シェーディ
ングのために走査ユニットを端部ホームポジションまで
戻す必要がなく、走査ユニットの制御を簡素化できる。
【0049】請求項3では、走査ユニットの走査方向側
の原稿押えローラが最小サイズの本原稿の読取開始側端
部位置に達したときに原稿台を加圧・上昇させることに
より、どのようなサイズの本原稿の場合でも、走査ユニ
ットの画像読取時における本原稿の読取開始側端部のエ
ッジ群への当接を回避でき、最適な画像の読取を行なう
ことができる。
【0050】
【0051】
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による本原稿読取装置の実施例における
走査ユニットの概略構成図である。
【図2】本発明の実施例における走査ユニットの初期設
定動作を示す概略動作態様図である。
【図3】本発明の実施例における走査ユニットの画像読
取開始動作を示す概略動作態様図である。
【図4】本発明の実施例における走査ユニットの画像読
取終了動作を示す概略動作態様図である。
【図5】本発明の実施例における走査ユニットの頁めく
り開始動作を示す概略動作態様図である。
【図6】本発明の実施例における走査ユニットの2回目
以降の画像読取開始動作を示す概略動作態様図である。
【図7】本発明の実施例における走査ユニット、端部H
Pセンサ、頁収納センサ、及び、原稿台の画像読取及び
頁めくり動作時のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 原稿台 17 原稿読み取り手段 18 ページめくり手段 33 めくりベルト 34 駆動ローラ 35 従動ローラ 36 帯電ローラ 52 頁収納部 200 走査ユニット 281a,281b 原稿押えローラ 282a,282b 原稿押えシート A 最大サイズの本原稿の読取終了側端部位置 BO 本原稿 G 本原稿の最大副走査サイズと最小副走査サイズ
との差 L 右側の原稿押えローラと画像読取中心との離間
距離 O 走査ユニットの画像読取中心 S1 中央HPセンサ S2 端部HPセンサ S3 頁収納センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/107 H04N 1/40 101A 1/401

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本原稿を載置する上昇習性の付勢された上
    下動自在の原稿台と、該原稿台上に見開いて載置された
    本原稿の見開き頁に対して接触しながら往復移動して、
    その往動で画像を読取り、復動で頁めくりを行なう走査
    ユニットを有し、本原稿の読取走査に先立って本原稿の
    中央ホームポジション位置から端部ホームポジション位
    置に該走査ユニットを移動させて本原稿のシェーディン
    グ及び副走査サイズ検知を行なう本原稿読取装置におい
    て、 本原稿の1回目の読取開始時は、上記原稿台を最上位位
    置まで上昇させておかずに上記走査ユニットを読取走査
    方向に移動させ、該走査ユニットの読取走査方向側に配
    設された原稿面を押えるための原稿押えローラが本原稿
    の読取開始側端部を通過した時点で該原稿台を最上位位
    置まで上昇させて画像読取を開始し、 上記走査ユニットの画像読取中心が最大サイズの本原稿
    の読取終了側端部位置を通過した時点で、上記原稿台を
    下降させ、 上記走査ユニットが頁めくり方向へ移動し、本原稿の最
    上位頁を吸着して頁めくりを行なう、最上位頁吸着開始
    位置に到達した時点で、上記原稿台を本原稿の読取終了
    時の下降位置から最上位位置まで上昇させることを特徴
    とする本原稿読取装置。
  2. 【請求項2】上記本原稿の1回目の読取時にのみシェー
    ディングのための走査を行ない、このシェーディングデ
    ータを保存しておくことを特徴とする請求項1記載の本
    原稿読取装置。
  3. 【請求項3】上記走査ユニットの読取走査方向側の原稿
    押えローラと画像読取中心との離間距離を、上記原稿台
    上に載置可能な本原稿の最大副走査サイズと最小副走査
    サイズとの差よりも大きな距離に設定したことを特徴と
    する請求項1記載の本原稿読取装置。
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