JPH07131604A - ブック原稿の画像読取及び頁めくり装置 - Google Patents

ブック原稿の画像読取及び頁めくり装置

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JPH07131604A
JPH07131604A JP27702293A JP27702293A JPH07131604A JP H07131604 A JPH07131604 A JP H07131604A JP 27702293 A JP27702293 A JP 27702293A JP 27702293 A JP27702293 A JP 27702293A JP H07131604 A JPH07131604 A JP H07131604A
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JP
Japan
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JP27702293A
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English (en)
Inventor
Akira Suzumura
彰 鈴村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定感のある動作を行うとともに、変倍率を
誤って設定した場合でも、ブック原稿の頁をめくり戻し
てセットし直す必要のないブック原稿の画像読み取り及
び頁めくり装置を提供する。 【構成】 スキャナユニット30内の中央ホームポジシ
ョンに位置していた走査ユニット200は、図示せぬス
タートボタンにより動作開始が指示されると図中左方向
に走行して端部ホームポジションに移動する。この動作
開始が指示されて走査ユニット200がユニット内左端
の端部ホームポジションに移動する際に、ブック原稿の
副走査方向先端の端部検知を行なっている。すなわち、
走査ユニット200の読み取りセンサからの副走査方向
に連続する出力データと所定のしきい値とが比較され、
ブック原稿BOの端部余白から原稿台の黒色面への変化
が検知され、その位置がブック原稿BOの副走査方向先
端と判断される。そして、走査ユニット200は、ユニ
ット内左端の端部ホームポジションから右方向に移動し
てブック原稿BOの画像読み取り及び頁めくりを開始す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミリ
等の画像形成装置などに用いられるブック原稿の画像読
取及び頁めくり装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機、ファクシミリ等の画
像形成装置に装着され、原稿を自動搬送して読み取り位
置にセットし、読み取りの終了した原稿を機外に排出す
る自動原稿給送装置(ADF)は周知である。しかし、
ADFで自動搬送することのできる原稿は、通常、シー
ト状原稿のみであり、本(書籍)やノートなどのような
綴じ部のある原稿(以下、ブック原稿という)の場合に
はADFを使用することはできず、使用者が手作業によ
りブック原稿の読み取るべき頁を見開いて画像形成装置
の読み取り台の上にセットしなければならなかった。そ
して、読み取り終了後、他の頁を読み取る場合には、使
用者が手作業により頁をめくらなければならず手間が掛
かり面倒である。そのため、本願出願人は、ブック原稿
の頁を自動的にめくって画像の読み取りを行なえるよう
にした原稿読み取り装置を先に提案している。
【0003】ここで、本願出願人が先に提案したブック
原稿の画像読み取り及び頁めくり装置について説明す
る。
【0004】図5に示す頁めくり原稿読み取り装置(以
下、TPS:Turn the Page Scanne
rという)500は、スキャナユニット30及び原稿台
ユニット35で構成されている。スキャナユニット30
は、原稿台ユニット35に対して開閉可能に設けられて
いる。そして、スキャナユニット30の内部には走査ユ
ニット200が図中左右方向に走行可能に設けられてい
る。また、スキャナユニット30の下部に配置されてい
る原稿台ユニット35は、それぞれ別個にその高さ調節
が可能な一対の原稿台1を有しており、この一対の原稿
台1上にブック原稿BOの左右頁が見開き載置される。
そして、走査ユニット200により原稿台1上の原稿像
が読み取られる。一方、スキャナユニット30の上面に
はコンタクトガラス206が配置されており、このコン
タクトガラス206上に、シート状原稿などを図示しな
い圧板によってセットし、後述する光路切り換えを行な
った走査ユニット200でこの原稿を走査することによ
り、コンタクトガラス206上の原稿像を読み取ること
ができる。
【0005】各原稿台1の下にはスライド板3がそれぞ
れ固定されている。各スライド板3は、その前後と外側
側面の3方が下方に折り曲げられた箱状をしている。ス
ライド板3は左右にスライドすることができ、原稿台1
に載置されるブック原稿の厚さに応じて左右の原稿台1
の間隔を調整できるようになっている。また、各原稿台
1及びスライド板3は、リンク板10とリンクアーム1
1とによって上下方向に移動可能に構成されており、図
示しないバネにより常に上昇しようとする力が付勢され
ている。しかし、後述するように走査ユニット200内
の走査光路を切り換えて、コンタクトガラス上の原稿を
読み取る場合には、走査ユニット200の下部と原稿台
1の上面とが接触しないように、原稿台ユニット35の
下方位置に原稿台1が退避するようになっている。
【0006】リンク板10の上端には制御ワイヤ40の
一端が固定されている。制御ワイヤ40は、プーリ4
6、47を介して方向を変換し、制御プーリ48に巻き
付けられている。制御ワイヤ40の他端は、原稿台ユニ
ット35のベース6に固定された図示しないバネにより
常に引っ張られている。詳しい説明は省略するが、制御
プーリ48は、ギヤ56、ウォームホイール58、ウォ
ームギヤ60、モータ61等で構成される機構により回
転するようになっている。
【0007】モータ61が所定の方向に駆動されると制
御プーリ48が所定の方向に回転し、制御ワイヤ40
は、ベース6への固定端部の方向に移動する。これによ
り、左右の各原稿台1が下降し、原稿台ユニット35の
下方位置に退避される。
【0008】モータ61が逆方向に駆動されると、制御
プーリ48は、図示しないワンウエイクラッチの作用に
より逆方向にフリー回転可能な状態になる。そして、前
述した原稿台1を上方に押し上げているバネの力は、制
御ワイヤ40を引っ張っているバネの力よりも強く設定
されている。従って、制御プーリ48が逆方向にフリー
回転できる状態では、制御ワイヤ40がリンク板10へ
の固定端部の方向に移動する。これにより、左右の原稿
台1が上昇し、各原稿台1の上面に見開いて載置された
ブック原稿の原稿面が走査ユニット200に加圧され
る。
【0009】このTPSにブック原稿をセットするとき
は、ブック原稿BOの背表紙を背支持板14に当ててス
ライド板3をブック原稿BOの厚さ(背表紙の巾)に合
わせて移動させる。スライド板3は、図示しないサイズ
ストッパにより、そのスライドと固定とができるように
なっている。このスライド板3の移動によりブック原稿
BOの背表紙を左右の原稿台1の内側の端部で挾み付
け、サイズストッパによりスライド板3を固定した後、
ブック原稿BOの読み取り開始頁を開き、左右の原稿台
1上にセットしてスキャナユニット30を閉じる。
【0010】走査ユニット200は、その下部の左右両
側に原稿押えローラ281a,281bを、また、その
外側にはシート巻き取りローラ280a,280bを、
それぞれ回転自在に軸支している。各シート巻き取りロ
ーラ280a,280bには、左右独立した原稿押えシ
ート282a,282bのそれぞれ中央側の端部が巻き
取られており、各原稿押えシート282a,282bの
それぞれ外側の端部はスキャナユニット30の側板にそ
れぞれ固定されている。一方、各原稿押えローラ281
a,281bの間には、ブック原稿読み取り用のプラテ
ンガラス205と、ブック原稿の頁めくり用のめくりベ
ルト208が配設されている。
【0011】プラテンガラス205の内側にはブック原
稿照明用の2本の蛍光灯201、202が配置されてい
る。これらの蛍光灯201、202によって照明された
ブック原稿像は、第1ミラー219に反射した後、第2
ミラー220と第3ミラー221に交互に反射し、最後
にレンズ216を透過してCCD101上に縮小結像さ
れる。また、コンタクトガラス206上に載置された原
稿を読み取る場合には、読み取り光路から外れた位置に
退避している切り換えミラー222が、図示しない光路
調整手段により図中点線で示した位置まで移動して読み
取り光路内に進出する。これにより、第1ミラー219
と第2ミラー220との間の光路が、プラテンガラス2
05側からコンタクトガラス206側に切り換えられ、
2本の蛍光灯203、204によって照明されたコンタ
クトガラス206上の原稿像が、ブック原稿の場合と同
様にしてCCD101上に縮小結像される。
【0012】前述のめくりベルト208は、めくりベル
ト駆動ローラ223とめくりローラ224とに掛け渡さ
れており、このめくりベルト208の上側には帯電ロー
ラ225が配置され、めくりベルト208に接触してい
る。駆動ローラ223の軸端には図示しない駆動ギヤが
固定されており、この駆動ギヤは、同じく図示しないア
イドルギヤを介して駆動ラック(図示せず)に噛み合っ
ている。これにより、走査ユニット200が走行すると
駆動ローラ223が回転し、走査ユニット200の移動
速度と同じ速度でめくりベルト208が回転する。
【0013】走査ユニット200を走行させ、めくりベ
ルト208を駆動しながら所定のタイミングで帯電ロー
ラ225に高電圧を印加すると、めくりベルト208の
表面上に交番電界が生じ、この交番電界の作用により、
めくりベルト208の表面に、接触したブック原稿BO
の最上位頁を吸着させる吸着力が発生する。
【0014】走査ユニット200は、読み取り動作を行
なわないときは、スキャナユニット30内の左端の端部
ホームポジションに位置する。そして、原稿の読み取り
操作がスタートされると、走査ユニット200は図中右
方向に走行を開始する。そして、走査ユニット200の
光学系がブック原稿BOの読み取り動作を始め、原稿面
を左頁から右頁へと読み取っていく。走査ユニット20
0がスキャナユニット30の右端まで移動すると画像読
み取りは終了し、走査ユニット200の原稿走査方向が
逆転され、読み取りを終えたブック原稿BOの右頁の頁
めくり動作が開始される。
【0015】ブック原稿BOの右頁の頁めくりを始める
ときには、めくりベルト208の下面はブック原稿BO
の頁面に接せられている。その際、この頁めくり動作に
先行して、めくりベルト208の表面上に形成された帯
電パターン部がブック原稿BOの最上位頁の上に重な
る。そして、この最上位頁の先端がめくりベルト208
の下面中央を越えたところで、めくりベルト208と頁
送りローラ250とが図示せぬソレノイドの作用によ
り、図6に示す位置に移動する。これにより、めくりベ
ルト208の表面に形成された電荷パターンの不平等電
界による吸着力でブック原稿BOの最上位頁254だけ
が、めくりベルト208の表面上に吸着されて、この最
上位頁254の端部がめくりベルト208と共に持ち上
げられる。この不平等電界による吸着力は、最上位頁2
54以外の頁を吸着させない特徴を有している。
【0016】ブック原稿BOの最上位頁254をめくり
上げた後、この状態のまま走査ユニット200をその端
部ホームポジションに向けて移動させると、ブック原稿
BOの最上位頁254は、図7に示すように、めくりロ
ーラ224と頁送りローラ250に挾まれて確実に搬送
され、走査ユニット200の右側部に配置された上下1
対の頁ガイド227、228の間を通過して、走査ユニ
ット200の右外側にその先端側が送り出される。この
とき、走査ユニット200の上方側の頁ガイド227上
に取り付けられた頁めくりセンサ214が、走査ユニッ
ト200の右外側に送り出された原稿頁を検知して、こ
の原稿頁が正常に送り出されたことを判断する。
【0017】次いで、ブック原稿BOの最上位頁254
を綴じ部までめくり上げた時点で、めくりベルト208
と頁送りローラ250を元の位置に戻す。そして、その
状態で走査ユニット200を端部ホームポジションに向
けて移動させると、めくり上げた頁がブック原稿BOの
綴じ部に引っ張られて、前述の1対の頁ガイド227、
228の間を戻りながらブック原稿BOの左頁上に重ね
合わされるようにして走査ユニット200内から排出さ
れる。
【0018】このようにして、めくり上げられた頁がブ
ック原稿BOの左頁上に全て重ね合わされると、走査ユ
ニット200の見開き原稿に対する1回分の原稿読み取
り・頁めくり動作が終了する。
【0019】TPSの動作終了時には、走査ユニット2
00が中央ホームポジション(セットされたブック原稿
BOの中心ポイント)に戻る。従って、このTPSにブ
ック原稿BOをセットするときも、その走査ユニット2
00が中央ホームポジションに位置している。これによ
り、ブック原稿BOがTPSの中央を基準としてセット
されるので、スキャナユニット30を閉じたときに、ど
んな大きさのブック原稿でもその中央部を確実に押える
ことができ、ブック原稿のセット性が向上される。ま
た、このように中央基準としてブック原稿をセットする
ことにより、ブック原稿の読み取り頁めくりを原稿台1
上で行なうときの制御タイミングを比較的取り易くする
ことができる。
【0020】このTPSでは、原稿台1及びコンタクト
ガラス206上の奥行き方向における原稿の基準セット
位置を、装置本体の手前側が突き当て基準となるように
構成して、その原稿台1及びコンタクトガラス206に
対する原稿セット操作を容易にしている。また、このT
PSにおける操作ユニット200の動作開始時には、図
示せぬ中央HPセンサにより、操作ユニット200が中
央ホームポジションにあることをもう一度確認する。そ
して、操作パネルからスタート信号が送られると、操作
ユニット200は、中央ホームポジションから左側に移
動して、図示せぬ端部HPセンサで検知される端部ホー
ムポジションにて停止する。
【0021】図8は、TPS500をプリンタ501に
接続したシステムの電装系の構成を示すブロック図であ
る。先にも述べたように、TPS500は走査ユニット
200を有している。この走査ユニット200は、前述
のCCDを含む画像読み取り板からなる読み取りセンサ
(SBC)101と、この画像読み取り板101からの
アナログ画像信号の処理からA/D変換までを行なうV
PU102と、蛍光灯及びそのインバータ電源、ヒー
タ、サーミスタ、ファン、ソレノイド等からなるキャリ
ッジ502とを有している。VPU102及びキャリッ
ジ502は、それぞれ独立のフレキシブルケーブルでI
PU(画像処理装置)103と接続されている。IPU
103は読み取り画像信号を記憶するためのフレームメ
モリ104を備えている。また、IPU103内のマイ
クロコンピュータは、モータ駆動回路503を介して、
走査ユニット200を走査するためのステッピングモー
タや前述の原稿台駆動用DCモータ等の負荷を制御す
る。
【0022】一方、プリンタ501はメイン制御板10
7を有している。このメイン制御板107は、複写のモ
ード制御、操作パネル99のキー信号の取り込み及び表
示制御を行なうメイン制御部と、複写タイミング制御を
行なうシーケンス制御部とからなっている。なお、10
5は、電子写真方式における光書き込みを行なうための
レーザダイオードである。
【0023】図9は、このシステムにおけるデータ処理
のながれを示すブロック図である。VPU102は画像
読み取り板101のCCDに駆動信号を供給し、画像読
み取り板101からのアナログ出力信号の補正からデジ
タル信号への変換までを行ない、各ドット8ビットの読
み取り画像データを得る。そして、その読み取り画像デ
ータはIPU103に出力され、IPU103は画像デ
ータの変倍等の加工処理や電子写真の高画質処理を行な
う。さらに、IPU103は画像データを書き込みに適
した各ドット4ビットのビデオデータに変換してその処
理データをフレームメモリ104に蓄積する。フレーム
メモリ104の容量は、400DPIの画像データでA
3サイズ1頁分の128Mビットである。
【0024】ところで、前述したように、原稿の読み取
り操作がスタートされると、走査ユニット200は、中
央ホームポジションから図5において左側の端部ホーム
ポジションに移動し、そこから図中右方向に走行を開始
し、走査ユニット200の光学系が読み取り動作を始
め、原稿面を左頁から右頁へと読み取り、フレームメモ
リ104に格納していく。そして、走査ユニット200
がスキャナユニット30の右端まで移動すると画像読み
取りは終了しリターン動作にはいるが、そのとき、ブッ
ク原稿の右側端部(副走査方向後端の端部)検知を行な
う。
【0025】次に、このTPS500によるブック原稿
の副走査方向後端の端部検知について説明する。
【0026】走査ユニット200のリターン時に、原稿
台1の外枠部位置から端部検知が開始され、読み取りセ
ンサ101は最初に原稿台外枠部を読み取る。次に黒色
の原稿台を読み取り、さらにブック原稿BOの見開き端
部を読み取る。そして、最上位頁の余白部である地肌濃
度を読み取り、その余白の後に画像を読み取る。一般
に、見開きブック原稿BOの端部は、図10bに示すよ
うに、頁のエッジ群が傾斜状に積み重なって構成されて
いる。そのため、端部の傾斜と逆方向からの照明に対し
て頁の端部に陰を生じ、ブック原稿BO各頁のエッジ群
による縞模様を強調されて読み取られる。従って、読み
取りセンサによる出力は図10aに示すようになる。読
み取りセンサ101からの副操作方向に連続する出力デ
ータCがサンプリングされてこれとしきい値とが比較さ
れ、最上位頁の余白部の始まりが検知され、その位置が
頁端部と判別される。
【0027】ブック原稿BOの副走査方向後端の端部検
知結果はIPU103内のマイクロコンピュータにより
頁めくりのための頁吸着位置及び頁上昇位置の算出に用
いられる。
【0028】次に、TPS500によるブック原稿の主
走査方向の端部検知について説明する。このTPS50
0において、ブック原稿主走査方向端部検知は読み取り
センサ101の主走査1ラインの読み取りデータの変化
より行なう。すなわち、図11に示すように、図中点線
で示した原稿台1上に、見開きブック原稿BOの綴じ部
左側を基準として背支持板14の左端に合わせ、かつ、
手前側を基準として合わせる。そして、前述したよう
に、走査ユニット200が左側の端部ホームポジション
から右方向に移動して、ブック原稿BOの見開き原稿面
を読み取っていく。次に、走査ユニット200の走査方
向が逆転され、右頁の頁めくり動作が開始される。この
ときブック原稿BOの副走査方向右側の端部検知が行な
われることは先に述べた、この右側端部位置が検出され
ると、IPU103内のマイクロコンピュータは頁めく
りのための頁吸着及び上昇位置を算出し、その位置まで
走査ユニットを移動させて一端停止させる。
【0029】IPU103内のマイクロコンピュータ
は、その位置でブック原稿BOの主走査方向の端部検知
を行なう。すなわち、見開きブック原稿BOは中央手前
基準でセットされ、頁吸着及び上昇位置つまり画像読み
取り位置が副走査方向で確実にブック原稿BO上にある
位置で主走査1ライン分の読み取りデータがサンプリン
グされる。その1ライン分のデータは最大ブック原稿サ
イズより奥側の黒色の原稿台外枠部の位置から始まり、
次に黒色の原稿台、ブック原稿になる。主走査方向の端
部検知は主走査方向の連続したデータとしきい値とが比
較されて行なわれ、読み取り画像データがしきい値より
大きくなった画素が複数画素繰り返し現われた位置が、
ブック原稿の主走査方向の端部位置とされる。
【0030】このようにしてTPS500はブック原稿
BOの端部検知を行ない、走査ユニット200の動作を
制御している。前述したように、走査ユニット200に
より読み取られた画像データはフレームメモリ104に
格納されるが、IPU103は、フレームメモリ104
に格納された画像データのうち有効な画像データのみを
出力する。以下に、このTPS500における有効画像
データの算出について説明する。
【0031】先に走査ユニット200及びその頁めくり
動作については説明した。この走査ユニット200の頁
搬送ガイド227,228には図12に示す頁収納セン
サ415が設置されている。この頁収納センサ415は
透過型センサであり、発光素子としての発光ダイオード
415a及び受光素子としてのフォトダイオード415
bで構成されている。頁搬送ガイド227,228には
穴部227a,228aが設けられている。前述したよ
うに走査ユニット200による頁めくり動作が開始され
ると、めくられた頁が頁搬送路418へ導かれ、頁先端
が走査ユニット200の外に出る。このとき、頁収納セ
ンサ415が頁先端を検知するめくり頁収納開始検知タ
イミング、すなわち、頁搬送ガイド227,228で形
成されるめくり頁収納部のめくり頁収納検知位置での走
査ユニット200の位置から、めくられた頁がブック原
稿BO上にあったときの頁の右端部位置が算出される。
従って、ブック原稿の1頁をめくって分離した後にその
頁端部が頁収納センサ415で検知されることにより、
ブック原稿のめくり開始方向(このTPS500では右
側)の頁端部位置、すなわち副走査方向後端の端部が正
確かつ確実に検知され、その頁収納センサ415の出力
信号(頁収納開始検知タイミング)からIPU103内
のマイクロコンピュータがブック原稿BOの画像有効範
囲の後端、及び次回の頁めくり位置を算出して補正す
る。
【0032】また、前述したように、めくられた頁がめ
くり頁収納部に収納された後、走査ユニット200がさ
らに中央綴じ部よりも左方向に移動すると、めくられた
頁がブック原稿BOの綴じ部に引っ張られ、めくり頁収
納部から排出される。このめくられた頁がめくり頁収納
部から排出され始めるタイミングが頁収納センサ415
により検知される。IPU103内のマイクロコンピュ
ータは、頁収納センサ415によるこのめくり頁排出開
始検知タイミング、すなわち、めくり頁排出開始検知タ
イミングにおける走査ユニット200の位置から、めく
られた頁がブック原稿BOの左頁の上に乗るべき端部位
置を算出する。従って、ブック原稿の1頁をめくって分
離した後にその頁端部を検出することにより、ブック原
稿のめくり終了方向(このTPS500では左側)の頁
端部位置、すなわち副走査方向先端の端部が正確かつ確
実に検出され、IPU103内のマイクロコンピュータ
がブック原稿BOのめくり終了方向の頁端部位置からブ
ック原稿BOの画像有効範囲の先端を算出して次回の読
み取りレジストに用いる。
【0033】IPU103は、このようにして求めた画
像有効範囲により、フレームメモリ104に格納された
画像データのうち有効な画像データを出力する。図8及
び9に示したシステムであれば、IPU103は有効な
画像データをメイン制御板107へ送り、プリントアウ
トの処理が行なわれる。
【0034】なお、頁収納センサ415によりめくり頁
の正確な頁端部位置を検出することによるブック原稿B
Oの画像有効範囲の検出は、1枚目の原稿画像を読み取
った後の頁めくり動作時に行なわれる。従って、1枚目
の原稿画像の読み取り時にはブック原稿BOの画像有効
範囲が特定されていないので、読み取った画像データは
1枚目の頁めくりが終了してその画像有効範囲が検出さ
れてから出力されることになる。そして、TPS500
は、2頁目以降の読み取りについても同様な動作を繰り
返すが、その時には、ブック原稿BOの画像有効範囲が
特定されているので、1頁目のように、頁をめくり終わ
ってから画像データを出力するのではなく、リターン
中、すなわち頁をめくりながら画像データを出力してい
る。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1枚目
の原稿画像データの出力は1枚目の原稿画像を読み取っ
た後の頁めくり動作が終了して画像有効範囲が検出され
てから行なうので、1枚目の頁めくりを終了してから1
枚目の原稿画像データを出力し終わるまで走査ユニット
が停止しており、使用者に違和感を覚えさせ、何か故障
でも発生したような不安感を与えるという問題があっ
た。
【0036】また、1枚目の読み取り時には、めくり終
了方向の頁端部位置(ブック原稿BOの副走査方向の先
端位置)は検出されておらず原稿サイズが判明していな
い。従って、変倍処理を行うときに、使用者が設定した
変倍率が指定された画像サイズに適さなかった場合、処
理が終了した後でなければ設定が誤っていたことを知る
ことができない。例えば、図8及び9に示すようなシス
テムで拡大複写を行う場合、設定した変倍率で拡大複写
を行った結果、指定された用紙に原稿画像が入りきらな
い場合でも、設定が間違っていたことを知るのは、拡大
された原稿画像が指定された用紙に入りきらないまま複
写が行われた後になってしまう。そのため、設定をやり
直すとともに、ブック原稿の頁をめくり戻してセットし
直さなければならないという問題があった。
【0037】本発明は、上記したブック原稿の画像読み
取り及び頁めくり装置における上述の問題を解決し、安
定感のある動作を行うとともに、変倍率を誤って設定し
た場合でも、ブック原稿の頁をめくり戻してセットし直
す必要のないブック原稿の画像読み取り及び頁めくり装
置を提供することを課題とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、ブック原稿を載置する原稿台と、前記原稿の画像
読み取り及び頁めくりを行なう走査ユニットとを備え、
前記ブック原稿の端部検出機能及び変倍機能を有するブ
ック原稿の画像読取及び頁めくり装置において、前記走
査ユニットが、前記原稿台上に読み取るべき頁の前頁を
開いて載置されたブック原稿の頁めくりを行ない、該め
くり動作時に画像出力をせずに前記ブック原稿のサイズ
及び読み取り開始位置の検出を行ない、該検出の後に前
記ブック原稿の読み取るべき頁の画像読み取り及び頁め
くりを行なうよう制御する制御手段を設けることにより
解決される。
【0039】また、本発明は、前記の課題を解決するた
めに、ブック原稿を載置する原稿台と、前記原稿の画像
読み取り及び頁めくりを行なう走査ユニットとを備え、
前記ブック原稿の端部検出機能及び変倍機能を有するブ
ック原稿の画像読取及び頁めくり装置において、動作開
始が指示された後、前記ブック原稿の画像読み取りを開
始する前の前記走査ユニットの移動時に、前記ブック原
稿のサイズ及び読み取り開始位置を検出する制御手段を
設けることを提案する。
【0040】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、前記ブック原稿の端部検出のためのしきい値と
して、異なる二つのしきい値を用い、一方のしきい値に
より検出した端部位置により前記ブック原稿のサイズを
算出し、他方のしきい値により検出した端部位置により
前記ブック原稿の読み取り開始位置を算出することを提
案する。
【0041】
【作用】原稿台上にブック原稿の読み取るべき頁の前頁
(一枚前の頁)を開いて載置する。そして、動作開始を
指示すると、走査ユニットがその一枚前の頁の頁めくり
を行なう。このめくり動作時にブック原稿のサイズ及び
読み取り開始位置の検出を行なう。このとき、画像出力
を行なわないので走査ユニットは停止する必要がなく、
その後直ちに読み取るべき頁の画像読み取り及び頁めく
りを行なう。
【0042】その他の作用については、以下の実施例の
説明で明らかとなるであろう。
【0043】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
【0044】本実施例のブック原稿の画像読み取り及び
頁めくり装置(TPS)は、読み取るべき頁の1枚前を
開いて原稿台にセットし、その見開き頁の画像読み取り
をせずに頁めくりを行ない、そのめくり動作によりブッ
ク原稿のサイズ検出及び読み取り開始位置の検出を行う
こと以外は、図5〜12により説明したTPSと同様の
構成であるので、重複する説明は省略する。
【0045】本実施例において、図5に示す原稿台ユニ
ット35の原稿台1上にブック原稿BOをセットする場
合、読み取るべき頁を開くのではなく、その1枚前の頁
を開いて原稿台1にセットする。そして、図示せぬ操作
パネルに設けたスタートボタンを押して読み取り開始を
指示すると、中央ホームポジションにあった走査ユニッ
ト200がまず図中左側の端部ホームポジションに移動
し、そこから右方向に走行を開始して右側端部まで移動
する。このとき、ブック原稿BOの画像読み取りは行わ
ず、ただ走査ユニット200を移動させるだけである。
そして、走査ユニット200の走行方向が逆転され、ブ
ック原稿BOの右頁の頁めくり動作が開始される。この
とき、ブック原稿BOの右側端部(副走査方向後端)及
び主走査方向奥側端部の検出が行われることは図5〜1
2により説明したTPSと同様である。また、この頁め
くり動作時に、図12に示した頁収納センサによりブッ
ク原稿BOのめくり開始方向及びめくり終了方向の頁端
部位置を正確かつ確実に検出して画像有効範囲を算出す
ることについても同様である。ただし、1枚目の頁めく
りが終了しても、画像の読み取りをしていないので、画
像データの出力は行わない。従って、走査ユニット20
0は1枚目の頁めくりが終了すると、直ちに2枚目すな
わち読み取るべき最初の見開き頁の読み取り走査を開始
する。このとき、その前の頁めくりにより既に画像有効
範囲が算出されているので、ブック原稿のサイズが判明
しており、読み取り開始位置も算出されている。従っ
て、走査ユニット200は、ブック原稿BOの端部位置
から読み取りを開始し、読み取った画像データをフレー
ムメモリ104(図8に示す)に格納して行く。この
後、既に画像有効範囲が算出されているので次の頁めく
り動作を行いながら読み取った画像データの出力を行
い、以後、それ以降の見開き頁の画像読み取り、頁めく
り及び画像データの出力を行う。
【0046】本実施例においては、ブック原稿の読み取
るべき見開き頁の1枚前を開いて原稿をセットし、1枚
余計に頁めくり動作を行うことになるので、その分処理
時間が長くなり生産性が低下するが、読み取るべき最初
の頁の画像読み取りを開始するときには画像有効範囲が
既に算出されているので、最初の頁の画像データの出力
を行うときに走査ユニット200を停止させて出力を行
う必要がなく、頁をめくりながら出力することができ
る。そのため、使用者に違和感や不安感を与えることが
ない。
【0047】また、変倍処理が指定されたときに、使用
者が変倍率を間違えて設定した場合でも、2枚目すなわ
ち読み取るべき最初の見開き頁の読み取り走査を開始す
るときには、ブック原稿のサイズが判明しているので、
設定された変倍率とブック原稿のサイズとから、指定さ
れた画像サイズに処理後の画像サイズが適応するか否か
を算出することができる。例えば、本実施例のTPSを
複写機に装着して拡大コピーを指定したときに、設定さ
れた拡大倍率と原稿サイズとから、指定された用紙に拡
大した画像が収まるか否かを判断することができる。こ
の判断は図8に示したIPU103により行うことがで
きる。IPU103が、設定された倍率が変倍処理後の
画像サイズに適応しないと判断した場合には、操作ユニ
ットが読み取りを開始する前に図示せぬ操作パネル上の
表示手段に変倍率が誤っている旨を表示してやれば、使
用者が変倍率の設定を誤ったことを知ることができる。
従って、設定を容易にやり直すことができ、誤った変倍
率のまま処理を行い、ブック原稿の頁をめくり戻してセ
ットしなおす必要がなくなる。
【0048】さらに、頁収納センサによりブック原稿の
端部を検出しているので、ブック原稿のサイズ及び読み
取り開始位置の検出を高精度で行なうことができる。
【0049】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。
【0050】本実施例のTPSは、動作開始が指示され
た後、ブック原稿の画像読み取りを開始する前の走査ユ
ニットの移動時に、ブック原稿のサイズ及び読み取り開
始位置を検出すること以外は、図5〜12により説明し
たTPSと同様の構成であるので、異なる部分について
のみ説明する。
【0051】図1は、本実施例のTPSにおけるブック
原稿の端部検出を説明する側面構成図である。この図に
示すように、TPSの原稿台ユニット35の原稿台1上
にブック原稿BOがセットされスキャナユニット30が
閉じられている。このときスキャナユニット30内の走
査ユニット200は、中央ホームポジションに位置して
おり、図示せぬスタートボタンにより動作開始が指示さ
れると図中左方向に走行して端部ホームポジションに移
動する。本実施例においては、この動作開始が指示され
て走査ユニット200がユニット内左端の端部ホームポ
ジションに移動する際にブック原稿の副走査方向先端の
端部検知を行なっている。
【0052】その検知は走査ユニット200による画像
検出により行なう。すなわち、図2に示すように、走査
ユニット200の読み取りセンサ101(図5に示す)
からの副走査方向に連続する出力データCがサンプリン
グされてこれとしきい値とが比較され、ブック原稿BO
の端部余白から原稿台の黒色面への変化が検知され、そ
の位置がブック原稿BOの副走査方向先端と判断され
る。
【0053】ところで、ブック原稿BOは副走査方向に
ついては中央基準でセットされているので、ブック原稿
BOの副走査方向先端が検知されればブック原稿BOの
サイズを算出することができる。すなわち、中央基準位
置から副走査方向先端までの長さの倍の長さをブック原
稿BOのサイズ(副走査方向のサイズ)とする。この算
出は、前述したIPU103により行なわれる。ブック
原稿BOのサイズ及び副走査方向先端位置が検出されれ
ば、ブック原稿BOの画像有効範囲も算出できる。
【0054】そして、走査ユニット200がユニット内
左端の端部ホームポジションから右方向に移動してブッ
ク原稿BOを読み取る。このとき、ブック原稿BOの副
走査方向先端位置が検出されているので、その位置から
読み取りを開始しフレームメモリ104(図8に示す)
に画像データを記憶する。最初の頁のめくり動作を行な
うときに、画像有効範囲が既に算出されているので、読
み取った画像データは頁めくりをしながら出力される。
従って、最初の頁めくり終了後に走査ユニット200を
停止させる必要がない。
【0055】また、最初の見開き頁の読み取り走査を開
始するときには、ブック原稿のサイズが判明しているの
で、変倍処理における設定倍率を誤った場合でも、読み
取りを開始する前に誤りを知ることができる。さらに、
本実施例においては、原稿の読み取り開始前に余分な頁
めくりを行なわないので、生産性を低下させることがな
い。
【0056】なお、ブック原稿BOの副走査方向先端の
端部検知を、動作開始が指示されて走査ユニット200
が中央ホームポジションからユニット内左端の端部ホー
ムポジションに移動する際に行なうのではなく、図3に
示すように、ユニット内左端の端部ホームポジションか
ら右方向に移動する際に行なうことも可能である。その
場合、原稿台の黒色面からブック原稿BOの端部余白へ
の変化が検知され、その位置がブック原稿BOの副走査
方向先端と判断される。そして、その位置から直ちにブ
ック原稿BOの画像読み取りを開始する。
【0057】ところで、ブック原稿BOの端部は、図2
に示すように真っ直に揃っているとは限らず、図4に示
すように、各頁が斜めに重なっている場合が多い、その
場合には、原稿のセット基準位置P1は固定されている
のに原稿上面は右側にずれてしまう。そのため、原稿の
余白部の出力レベルに近いしきい値Aで頁端部を検出す
ると、検出された端部位置と基準位置P1との距離はd1
だけ短くなり、その分ブック原稿BOのサイズを短く算
出してしまう。また、原稿台部の黒に近い出力レベルの
しきい値Bで頁端部を検出すると、ブック原稿BOのサ
イズは正しく算出するが、頁端部を検出した位置からブ
ック原稿の読み取りを開始するので、始めに読み取るd
1の部分、すなわち各頁が斜めに重なった不必要な部分
を読み取ってしまい、必要な部分すなわちd2の領域が
欠落してしまう。
【0058】そのため、本発明の更に他の実施例とし
て、ブック原稿BOの副走査方向先端を検出するための
しきい値として、原稿の余白部の出力レベルに近いしき
い値Aと、原稿台部の黒に近い出力レベルのしきい値B
との二つのしきい値を用い、この二つのしきい値と走査
ユニット200の読み取りセンサからの出力データとを
比較して、しきい値Bにより算出した位置情報からブッ
ク原稿BOのサイズを算出し、しきい値Aにより算出し
た位置からブック原稿BOの読み取りを開始することを
提案する。
【0059】これにより、ブック原稿BOのサイズを正
しく算出すると共に不要な部分の読み取り及び必要な部
分の画像欠落を防止することができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のブック原
稿の画像読み取り及び頁めくり装置によれば、読み取っ
た最初の頁の画像データの出力を行うときに走査ユニッ
ト200を停止させて出力を行う必要がなく、頁めくり
をしながら画像データを出力することができる。そのた
め、使用者に違和感や不安感を与えることがない。ま
た、使用者が変倍率を間違えて設定した場合でも、原稿
の読み取りを開始する前にそれを確認して設定をやり直
すことができる。従って、ブック原稿の頁をめくり戻し
てセットしなおす必要がなくなる。
【0061】請求項2の構成により、ブック原稿の画像
読み取りを開始する前にブック原稿の端部検知を行なっ
て原稿サイズ及び読み取り開始位置を算出することがで
きる。また、余分な頁めくりを行なわないので、生産性
を低下させることがない。
【0062】請求項3の構成により、異なる二つのしき
い値によりブック原稿のサイズ及び読み取り開始位置を
検出しているので、ブック原稿のサイズを正しく算出す
ると共に不要な部分の読み取り及び必要な部分の画像欠
落を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例のTPSにおけるブ
ック原稿の端部検出を説明する側面構成図である。
【図2】図2は、そのTPSにおけるブック原稿の端部
検出方法を説明する図である。
【図3】図3は、図1に示したTPSにおいて端部ホー
ムポジションから移動する走査ユニットによるブック原
稿の端部検出を説明する側面構成図である。
【図4】図4は、本発明の他の実施例におけるブック原
稿の端部検出方法を説明する図である。
【図5】図5は、本発明が適用されるTPSの一例を示
す構成図である。
【図6】図6は、そのTPSによる頁めくり動作を説明
する側面構成図である。
【図7】図7は、同じくそのTPSによる頁めくり動作
を説明する側面構成図である。
【図8】図8は、図5に示したTPSをレーザプリンタ
に接続したシステムの構成を示すブロック図である。
【図9】図9は、そのシステムにおけるデータ処理のな
がれを示すブロック図である。
【図10】図10は、図5に示したTPSにおけるブッ
ク原稿の副走査方向の端部検知を説明する図であり、a
は読み取りセンサの出力データを示すグラフ、bはブッ
ク原稿の見開き端部付近を示す側面図である。
【図11】図11は、図5に示したTPSによるブック
原稿の主走査方向の端部検知を説明する図である。
【図12】図12は、図5に示したTPSにおけるブッ
ク原稿の画像有効範囲を求めるための頁センサを示す側
面構成図である。
【符号の説明】
1 原稿台 30 スキャナユニット 35 原稿台ユニット 36 原稿台スイッチ 38 CPU 61 原稿台モータ 103 IPU 104 フレームメモリ 200 走査ユニット 500 TPS BO ブック原稿

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブック原稿を載置する原稿台と、前記原
    稿の画像読み取り及び頁めくりを行なう走査ユニットと
    を備え、前記ブック原稿の端部検出機能及び変倍機能を
    有するブック原稿の画像読取及び頁めくり装置におい
    て、 前記走査ユニットが、前記原稿台上に読み取るべき頁の
    前頁を開いて載置されたブック原稿の頁めくりを行な
    い、該めくり動作時に画像出力をせずに前記ブック原稿
    のサイズ及び読み取り開始位置の検出を行ない、該検出
    の後に前記ブック原稿の読み取るべき頁の画像読み取り
    及び頁めくりを行なうよう制御する制御手段を設けたこ
    とを特徴とするブック原稿の画像読み取り及び頁めくり
    装置。
  2. 【請求項2】 ブック原稿を載置する原稿台と、前記原
    稿の画像読み取り及び頁めくりを行なう走査ユニットと
    を備え、前記ブック原稿の端部検出機能及び変倍機能を
    有するブック原稿の画像読取及び頁めくり装置におい
    て、 動作開始が指示された後、前記ブック原稿の画像読み取
    りを開始する前の前記走査ユニットの移動時に、前記ブ
    ック原稿のサイズ及び読み取り開始位置を検出する制御
    手段を設けたことを特徴とするブック原稿の画像読み取
    り及び頁めくり装置。
  3. 【請求項3】 前記ブック原稿の端部検出のためのしき
    い値として、異なる二つのしきい値を用い、一方のしき
    い値により検出した端部位置により前記ブック原稿のサ
    イズを算出し、他方のしきい値により検出した端部位置
    により前記ブック原稿の読み取り開始位置を算出するこ
    とを特徴とする、請求項2に記載のブック原稿の画像読
    み取り及び頁めくり装置。
JP27702293A 1993-11-05 1993-11-05 ブック原稿の画像読取及び頁めくり装置 Pending JPH07131604A (ja)

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