JP3330696B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP3330696B2
JP3330696B2 JP25612393A JP25612393A JP3330696B2 JP 3330696 B2 JP3330696 B2 JP 3330696B2 JP 25612393 A JP25612393 A JP 25612393A JP 25612393 A JP25612393 A JP 25612393A JP 3330696 B2 JP3330696 B2 JP 3330696B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写装置は、複写枚数を1枚づつ
カウントしてそのカウント値が設定枚数になるまで複写
動作を連続的に行っている。また、複写装置は、原稿台
上に並べてセットされた2枚の原稿に対して1度のスタ
ートキー操作により2回の走査で2枚の原稿を読み取
り、その読み取り画像を2枚の転写紙に各々分けて複写
する頁連写モードを有するものがあり、原稿の見開き両
頁を1度のスタートキー操作により複写することができ
る。また、本原稿の頁をめくる頁めくり装置は提案され
ているが、自動的に本原稿の頁をめくって見開き頁の画
像を読み取ってその読み取り画像を転写紙に形成するも
のはない。さらに、複写装置は、設定枚数のシート原稿
を自動的に複写し、かつ、本原稿の複写及び頁めくりを
自動的に行うことにより設定頁数の複写を行うものはな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】原稿は、紙などのシー
ト原稿と、綴じられた本原稿とに大別される。しかし、
原稿画像を読み取る従来の画像読取装置では、シート原
稿の読取と本原稿の読取及び頁めくりを自動的に行うこ
はできないので、シート原稿と本原稿の両方を読み取
りたい場合に不便である。
【0004】本発明は、上記欠点を改善し、シート原稿
と本原稿の両方に対応した画像読取を行うことができる
画像読取装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、見開かれて載置された本原
稿の原稿面に対して接触して移動しながら読み取る第一
の読取手段と、前記載置された本原稿の原稿面に所定の
間隔をもって対向して載置される第2の原稿の原稿面に
対して移動しながら読み取る第二の読取手段と、前記第
一の読取手段で本原稿を読み取る第1の原稿読取モード
と前記第二の読取手段で第2の原稿を読み取る第2の原
稿読取モードとのいずれかを選択する制御手段と、本原
稿の載置を検出する検出手段とを有し、前記第一の読取
手段と前記第二の読取手段を前記本原稿の読取時及び前
記第2の原稿の読取時に移動するユニットで構成すると
ともに、前記検出手段により本原稿の載置を検出した場
合に前記第2の原稿読取モードの動作を禁止するもので
ある。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像読取装置において、前記検出手段により本原稿の載置
を検出した場合に前記制御手段による前記第2の原稿読
取モードの選択を禁止するものである。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1記載の画
像読取装置において、前記検出手段により本原稿の載置
を検出すると本原稿載置の警告表示を行う警告表示手段
を備えたものである。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、第一の読取手段は見
開かれて載置された本原稿の原稿面に対して接触して移
動しながら読み取り、第二の読取手段は載置された本原
稿の原稿面に所定の間隔をもって対向して載置される第
2の原稿の原稿面に対して移動しながら読み取る。制御
手段は第一の読取手段で本原稿を読み取る第1の原稿読
取モードと第二の読取手段で第2の原稿を読み取る第2
の原稿読取モードとのいずれかを選択し、検出手段が本
原稿の載置を検出する。ユニットは本原稿の読取時及び
第2の原稿の読取時に移動し、検出手段により本原稿の
載置を検出した場合には第2の原稿読取モードの動作を
禁止する。
【0012】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
画像読取装置において、検出手段により本原稿の載置を
検出した場合には制御手段による第2の原稿読取モード
の選択を禁止する。
【0013】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
画像読取装置において、警告表示手段は検出手段により
本原稿の載置を検出すると本原稿載置の警告表示を行
う。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【実施例】図1は本発明を適用した画像形成システムの
一例を示す。このシステムは、本・シート原稿読み取り
装置(TPS:Turn thePage Scann
er)の原稿読み取り画像を電子写真方式のプリンタで
出力するシステムであって、原稿を読み取るスキャナ部
500と、画像を形成するプリンタ501とを有し、ス
キャナ部500は原稿をめくり走査して読み取る読み取
りキャリッジ(走査ユニット)200を有する。この走
査ユニット200は、原稿画像を読み取るCCD(電荷
結合素子)を有する画像読み取り板(SBC)101
と、この画像読み取り板101からのアナログ画像信号
の処理からA/D変換までを行うVPU(Video
Processing Unit)102と、蛍光灯及
びそのインバータ電源、ヒータ、サーミスタ、ファン、
ソレノイド等の負荷系の信号線と電源ラインの配線を中
継する部分502とを有する。この部分502とVPU
102はそれぞれ独立のフレキシブルケーブルでIPU
103と接続されている。
【0018】IPU(Image Processni
g Unit;画像処理装置)103はコネクタにより
着脱可能で読み取り画像信号を記憶するためのDRAM
モジュールからなるフレームメリ104を備え、IPU
103内のマイクロコンピュータは走査ユニット200
を走査するためのステッピングモータや原稿台駆動用D
Cモータ等の負荷をモータ駆動回路503を介して制御
すると共にセンサからの信号を取り込む。プリンタ50
1は、複写のモード制御、操作部99のキー信号の取り
込み及び表示制御を行うメイン制御部と、複写タイミン
グ制御を行うシーケンス制御部とからなるメイン制御板
107を有し、メイン制御部及びシーケンス制御部、操
作部99の各マイクロコンピュータは互いにシリアル通
信でコマンドの送受信を行う。メイン制御板107はプ
リンタ501の作像に係わるセンサ類の入力、モータ、
ソレノイド、クラッチ等の制御を行って画像形成のシー
ケンス制御を行う。
【0019】図2はこのシステムのデータ処理フローブ
ロックを示す。このシステムは、TPSの画像読み取り
部と、画像データ処理部と、画像形成部とに大きく分け
られる。TPSの走査読み取り頁めくり部の右端部に配
置した画像読み取り板101は、CCD(電荷結合素
子)を備え、VPU102はIPU103からの基準信
号に基づきCCDに駆動信号を供給し、読み取りセンサ
101よりのアナログ出力信号の補正からデジタル信号
変換までを行って各ドット8ビットの読み取り画像デー
タを得る。
【0020】そして、VPU102は、その各ドット8
ビットの読み取り画像データをクロック及び主走査方向
のゲート信号に同期させて約7.5MHzの速度でIP
U103に出力し、このIPU103はVPU102か
らの画像データの変倍等の加工処理や電子写真の高画質
処理を行う。IPU103は画像データを最終処理でγ
補正を含む階調処理を行い、書き込みに適した各ドット
4ビットのビデオデータに変換してその処理データをフ
レームメモリ104に蓄積する。
【0021】このTPSでは、本原稿の読み取り速度9
0mm/sec.、シート原稿の読み取り走査速度90
mm/sec.、作像速度180mm/sec.という
ように、その読み取り走査速度と作像速度とに差があ
り、その速度バッファ用にA3サイズ1頁分のフレーム
メモリ104を用いている。また、このフレームメモリ
104は、TPSが本原稿に接触して走査してその読み
取りを行い、リピートコピー時には画像データが複数回
繰り返して読み出されることにより、リピートコピー時
の原稿保護に対して有効である。さらに、TPSが本原
稿の見開き左右頁の画像を独立にプリントする頁連写時
には1回の走査読み取りでフレームメモリ104を用い
て左右頁の画像を分割することができ、TPSは画像形
成部を構成するレーザプリンタ501の画像書き込みと
の同期走査や再度の助走がいらない。
【0022】更に、IPU103の速度対応性により各
ドット4ビット構成のフレームメモリ104をIPU1
03より後段に配置し、IPU103による画像処理後
の書き込みデータをフレームメモリ104に格納するこ
とにより、各ドット8ビットの読み取り画像データに対
してフレームメモリ104の容量を半分にしている。
【0023】フレームメモリ104の容量は400DP
Iの画像データでA3サイズ1頁分の128Mビットで
あり、DRAMによって構成される。IPU103から
フレームメモリ104への画像データ入力は画像データ
の2ドット分をパラレルに行い、かつ、約3.8MHz
の速度で順次に行う。一方、フレームメモリ104から
の画像データは、同じく画像データの2ドット分がパラ
レルで出力され、約7.5MHzの速度でIPU103
から送られるクロック及び主走査方向、副走査方向のゲ
ート信号に同期してメイン制御板107に順次に出力さ
れる。
【0024】メイン制御板107は、フレームメモリ1
04からレーザプリンタ501の画像形成速度に合わせ
て高速に出力された画像データを約15MHzのシリア
ルデータとし、FIFO(First In Firs
t Out)メモリで更に主走査方向に高速化し、約1
8MHzの書き込みクロックに同期させる。この各ドッ
ト4ビットの画像データは変調部でパルス幅変調されて
発光時間データとなり、レーザ(LD)コントローラに
PWMデータとして書き込みクロックに同期して送信さ
れる。LDコントローラは、そのPWMデータによりL
Dドライバを介して電子写真方式のレーザプリンタのL
D105を発光させて感光体を露光走査して作像する。
【0025】IPU103は、TPSの読み取りキャリ
ッジ(走査ユニット)200の走査制御も行い、シート
原稿読み取り時および本原稿読み取り時には読み取りキ
ャリッジ200を走査するためのステッピングモータか
らなるスキャナモータ106を駆動して読み取りキャリ
ッジ200を走査速度90mm/sec.で等速走査
し、71%から141%までのズームを含む変倍時には
その1.41倍から0.71倍の線速で読み取りキャリ
ッジ200を走査する。
【0026】また、スキャナモータ106は、読み取り
キャリッジ200を走査開始位置に戻すリターン時及び
本原稿の頁めくり時には120mm/sec.の速度で
読み取りキャリッジ200を走査する。メイン制御板1
07は、I/O100を介して作像に係わるセンサ類か
らの入力信号を取り込み、モータ、ソレノイド、クラッ
チ等へ出力信号を出力することにより、レーザプリンタ
501の画像形成のシーケンス制御を行う。また、IP
U103は読み取り画像データを他のシステム機器、例
えばプリンタやワークステーションに転送するためのS
CSIインターフェース98を備え、メイン制御板10
7は操作部99からの信号の取り込み及び操作部99へ
の信号の出力を行う。
【0027】CCDを有する読み取りセンサ101は、
原稿の主走査方向1ライン分の反射光像を同時に読み取
って電気信号に変換する。読み取りセンサ101からの
電気信号はVPU102でクランプ等の波形修正、増
幅、A/D変換が行われ、8ビットのデジタル信号とし
てIPU103へ出力される。IPU103は、VPU
102からのデジタル画像信号のシェーディング補正、
MTF補正、主走査方向変倍、γ補正、画像加工処理の
他、高画質処理の制御を行う。
【0028】次に、TPSの本原稿露光方式について説
明する。本システムは、図14に示すように本原稿の露
光用光源としての2本の蛍光灯201,202と、シー
ト原稿の露光用光源としての2本の蛍光灯203,20
4とを備えており、本原稿の露光用光源としての2本の
蛍光灯201,202は、走査ユニット200の走査方
向と直交する方向の本原稿読み取りスリット位置に配置
されたプラテンガラス205の両端上部にそれぞれ配置
されている。
【0029】これらの蛍光灯201,202は、プラテ
ンガラス205を通して本原稿BOを左右両側から露光
する。一方、シート原稿の露光用光源としての2本の蛍
光灯203,204は、走査ユニット200の上部の走
査方向と直交する方向のシート原稿読み取りスリット位
置にそれぞれ配置されており、これらの蛍光灯203,
204は、本システムの上面のコンタクトガラス206
を通して、このコンタクトガラス206上にスケール2
07に合わせてセットされたシート原稿SOを左右両側
から露光する。
【0030】IPU103内に配置された本原稿端部画
像検出回路は読み取りセンサ101の特定画素による読
み取り情報の副走査方向への変化により本原稿の端部を
検出する。本原稿端部画像検出回路は、IPU103に
おける主走査方向の画像変倍処理前の画素データをサン
プリングしてその画素データから本原稿の端部を判別す
る。本原稿端部画像検出回路は、本原稿の端部検出の開
始、終了がIPU103内のマイクロコンピュータによ
り指示される。IPU103内のマイクロコンピュータ
は、走査ユニット200の走査位置により本原稿端部画
像検出回路の副走査方向の本原稿端部検出を管理し、主
走査方向の画素カウンタを参照して本原稿端部画像検出
回路の主走査方向の本原稿端部検出を管理する。そし
て、IPU103内のマイクロコンピュータは、本原稿
端部画像検出回路により検出された本原稿の端部位置よ
り本原稿の頁吸着位置、主走査方向画像範囲を算出す
る。
【0031】次に、TPSにおける原稿台ユニットの構
成について説明する。図3乃至図5に示すように原稿台
1は、厚さが2mmの樹脂製の板で形成されており、そ
の上側の表面には、極薄いゴムなどの摩擦係数の高い材
料が貼り付けてある。この高摩擦係数材料は、ラミネー
トやコーティング、及び吹き付けなどにより、原稿台1
の上面に形成してもよい。この例における原稿台1は、
その原稿載置面(上面)の大きさがA4サイズに形成さ
れており、装置本体中心2の左右に、それぞれ1つずつ
配設されている。また、各原稿台1の下には、スライド
板3がそれぞれ固定されている。各スライド板3は、そ
の前後と外側面の3方が下方に曲げられた板金で構成さ
れており、それぞれの前後の側面の装置本体中心2の近
傍に、調整スタッド4がそれぞれ固定されている。各調
整スタッド4の端部には、後述するスライダのピンが嵌
合するための穴があいている。
【0032】一方、スライド板3の下面は、上下台5の
摩擦係数の低い上面と接している。ここで、上下台5の
上面は、テフロンなどの樹脂のリブが形成されていて、
スライド板3とスムーズに左右に相対的に移動できる。
また、スライド板3と上下台5は、後述するサイズスト
ッパ27により相対的に固定される。上下台5の下側に
は、左右方向の長穴のあいたアングル7a,7bが前後
左右4ヵ所に付いている。この原稿台ユニットのベース
6には、固定回転軸を持つ他のアングル8、左右方向の
長穴のあいた更に他のアングル9がそれぞれ固定されて
いる。
【0033】アングル8とアングル7bにはリンク板1
0が回転自在に軸支され、アングル9とアングル7aに
はリンクアーム11が回転自在に軸支される。アングル
7a,7a,9に対しては、リンク板10及びリンクア
ーム11がそれぞれ左右方向にスムーズにスライドでき
るようになっている。更に、原稿台ユニットの前面から
見て、前後に各2個あるアーム板10とリンクアーム1
1は、X字状の交差部分でスタッド12により互いに回
転自在に軸支されている。
【0034】また、このスタッド12をねじり中心とし
て、ねじりバネ13がリンク板10とリンクアーム11
との間に掛けられており、このねじりバネ13により、
図3において、上下台5を常時上方に押し上げる力が働
いている。この上昇力による上下台5の上昇は、後述す
るように上下動の規制されている走査ユニット200
に、原稿台ユニット上にセットされた本原稿の原稿面が
当接することによって規制される。これにより、スキャ
ナユニット30に対する加圧力が、本原稿の厚さの違い
に係わらず略一定に維持される。
【0035】また、左右2つの上下台5の装置本体中心
2側の端部は、背支持板14により互いに連結されてい
る。この背支持板14は、ゴムなどの弾性変形する材質
で構成され、この背支持板14上に本原稿BOの背表紙
がセットされる。また、背支持板14は、後述する引っ
張りスプリング17の作用により左右方向に常に張力を
掛けられている。すなわち、上下台5にはフック15が
設けられており、このフック15とリンク板10のアン
グル16とが引っ張りスプリング17で繋がれることに
より、左右一対の上下台5が互いに離間する方向に引っ
張られている。これにより、背支持板14に対して常時
張力がかけられ、弛むことなく本原稿の背表紙が支持さ
れる。
【0036】ベース6の両サイドには、板金製の側板1
8が固定されており、各側板18には、後述するスキャ
ナユニット30の開閉ロック爪32が掛る固定ピン19
が付いている。また、一方の側板18には、スキャナユ
ニット30が閉じた時にこれを上方に押し上げておくた
めの板バネ21と、スキャナユニット30が閉じた状態
を検知するための開閉ロックセンサ20が取付けられて
いる。
【0037】サイズストッパ27は、載置される本原稿
の厚さに応じて左右の原稿台1の間隔を調整し、スライ
ド板3(原稿台1)と上下台5を相対的に固定し、原稿
台1と上下台5とが互いに一体となって動くようにする
ためのものである。図5及び図6はその概略構成図を示
す。図4に示すように、上下台5の下側に一対のアング
ル22が所定の間隔をおいて取付けられている。これら
のアングル22には、図5に示すように、ロッド23が
横架されて固定されている。このロッド23には、摺動
体24が自身の貫通孔を通してロッド23の長手方向に
スムーズにスライドできるように装着されている。この
摺動体24には、ロッド23と直交するように短軸26
が植設されており、この短軸26にはストッパ25が回
転自在に支持されている。ここで、ストッパ25は、そ
の一方の端部に穿たれた係止穴25aがロッド23に緩
く嵌合し、他端部が指で掴めるように延出されている。
【0038】摺動体24は、ロッド23に対してストッ
パ25が傾くことにより、ロッド23とストッパ25の
係止穴25aとが噛み合うことによって、ロッド23の
任意の位置に固定される。すなわち、摺動体24は、通
常はストッパ25が係止スプリング28によって傾き、
ロッド23とストッパ25とが一体化されることにより
ロッド23に固定されているが、図6において係止スプ
リング28の弾力に抗する方向に、オペレータがストッ
パ25の延出端部を指で回転させることにより、ロッド
23とストッパ25の係止穴25aとの噛み合いが外れ
て、このストッパ25と共にロッド23に沿って移動で
きる。また、この摺動体24はスライド板3に固定され
ている(図示せず)。従って、上述のようにして、この
摺動体24をロッド23の所定位置に固定することによ
って、この摺動体24及びロッド23を介して、スライ
ド板3(原稿台1)と上下台5とを相対的に任意の位置
で固定できる。
【0039】図7及び図8は原稿台ユニットの開閉ロッ
ク機構の概略構成を示す。TPSは、図7及び図8に示
すように、原稿台ユニット35の上にスキャナユニット
30が乗った構成になっている。これらの両ユニット3
0,35は、TPSの後側に配設されたヒンジ36によ
って互いに連結されており、TPSの前側が開放される
シェル型開閉構造になっている。このTPSにおける原
稿台ユニットの開閉ロック機構は、両ユニット30,3
5の前方部分に配設されている。前述したように、側板
18には固定ピン19が付いている。
【0040】また、図7に示すように、スキャナユニッ
ト30側には左右側板に亘ってシャフト31が回転自在
に軸支されており、このシャフト31の両端に固定され
た開閉ロック爪32がシャフト31の回転に合わせて回
動するようになっている。また、シャフト31の中央付
近には、開閉レバー33が固定されており、この開閉レ
バー33を回動させることにより、シャフト31を介し
て、原稿台ユニット35側の固定ピン19に対して各開
閉ロック爪32を係脱させるようになっている。
【0041】この開閉レバー33にはスプリング34が
掛っており、このスプリング34は、平生、開閉ロック
爪32が固定ピン19に係合(ロック)する方向に開閉
レバー33を付勢している。これにより、スキャナユニ
ット30は、図7に示すように閉じた状態で、開閉ロッ
ク爪32が固定ピン19に係合して、原稿台ユニット3
5に対してロックされる。また、この閉鎖状態におい
て、スプリング34の付勢力に抗して開閉レバー33を
持ち上げることにより、シャフト31が回転して原稿台
ユニット35側の固定ピン19から各開閉ロック爪32
が離脱され、図8に示すように、スキャナユニット30
がヒンジ36を回転中心として上方に開いて、原稿台ユ
ニット35の上部(原稿台1)が開放される。
【0042】次に、本システムの原稿台加圧固定切り換
え装置及び原稿台待避装置について説明する。リンク板
10とリンクアーム11とによって上下方向に移動可能
に構成されている原稿台1には、ねじりバネ13により
常に上昇しようとする力が付勢されている。これによ
り、原稿台ユニット35に対してスキャナユニット30
が閉じられた状態では、この原稿台1の上昇習性によ
り、原稿台1上に見開かれて載置された本原稿BOの原
稿面をスキャナユニット30の下部に押し付けるように
常に上方に加圧している。
【0043】この本原稿BOの原稿面の押圧力は、通
常、スキャナユニット30内の走査ユニット200が受
けているが、この走査ユニット200が原稿台1上の本
原稿から外れた位置に移動した状態では、原稿台1の上
昇習性によって、原稿台1及び本原稿BOがスキャナユ
ニット30内に食い込んで走査ユニット200のスムー
ズな移動が阻害されてしまう。従って、原稿台1が適切
な位置まで上昇した状態で、この原稿台1を固定して、
原稿台1の上昇習性による原稿台1及び本原稿BOのス
キャナユニット30内への余分な食い込みを阻止する必
要がある。
【0044】また、後述するように走査ユニット200
内の走査光路を切り換えて、スキャナユニット30の上
部に配置されたコンタクトガラス206上の原稿を読み
取るときには、走査ユニット200の下部と原稿台1の
上面とが接触しないように、原稿台ユニット35の下方
に原稿台1を待避させておく必要がある。原稿台加圧固
定切り換え装置及び原稿台待避装置は、これらの課題を
解消するための装置であり、これらの両装置を1つの機
構で兼用させる仕組の構成例を図9乃至図14に示す。
【0045】この機構の構成部品の1つである制御ワイ
ヤ40には、図9に示すように、その一端にフック41
が固定されて他端に他のフック42が固定され、更に、
その略中央部付近に球状の止め玉45が固定されてい
る。フック41は、リンク板10の外側端部(原稿台1
の上昇下降によって上下する側)に固定されている。こ
のフック41から延びた制御ワイヤ40は、プーリ4
6,プーリ47を介して方向を変換し、制御プーリ48
に巻き付けられている。
【0046】制御ワイヤ40は、図10及び図11に示
すように、制御プーリ48の溝50に導かれてその中央
部付近に固定された止め玉45が制御プーリ48の止め
穴49にはめ込まれている。これにより、この制御ワイ
ヤ40の動きが制御プーリ48の回転運動に確実に変換
される。この制御プーリ48に巻かれて延出した制御ワ
イヤ40は、その一方の端部のフック42に掛けられた
張架バネ43の一端によって常に引っ張られている。こ
の張架バネ43の他端は、原稿台ユニット35のベース
6に固定されたフック44に掛けられている。
【0047】制御プーリ48は、図10に示すように、
ワンウエイクラッチ51を介してシャフト54に支持さ
れている。このシャフト54は、一対の側板55に支持
された滑り軸受52に、その両端がEリング53で抜け
止めされることによって、滑り軸受52を介して側板5
5に対して回転自在に支持されている。これにより、制
御プーリ48は、シャフト54に対して図11の矢印a
方向には自由に回転できるが、この矢印aと反対の方向
には、ワンウエイクラッチ51の作用によって、シャフ
ト54と相対回転することができず、このシャフト54
と一体となって回転する。従って、後述する機構によっ
てシャフト54が固定されると、制御プーリ48は、図
9において矢印a方向、すなわち、原稿台1が下降する
際の回転方向にのみ回転可能な状態になる。
【0048】次に、この原稿台加圧固定切り換え装置に
よる原稿台1の下降・固定動作について説明する。図9
乃至図11において、シャフト54が固定された状態に
あるとき、何らかの外力、例えば、本原稿BOの自重や
めくられた頁による加圧などによって、原稿台1が押し
下げられると、この原稿台1側に固定されている制御ワ
イヤ40のフック41側の端部が弛む。これと同時に制
御プーリ48が張架バネ43に引っ張られて制御ワイヤ
40のフック41側の弛みを吸収しながら矢印a方向に
回転し、制御ワイヤ40が初期の張力を維持してフック
44側に移動する。
【0049】このとき、制御プーリ48は、ワンウエイ
クラッチ51の作用によって、矢印aと反対の方向に回
転することができないので、原稿台1の上昇力が原稿台
1に対する押下力を上回っていても、この原稿台1の上
昇力によって制御プーリ48が矢印aと反対の方向に回
転されることはなく、この制御プーリ48は矢印a方向
に回転した位置を維持して停止される。また、この制御
プーリ48の停止に伴って、制御ワイヤ40の移動も停
止され、これによって、原稿台1は、外力により押し下
げられた位置まで下降して停止する。
【0050】ここで、シャフト54の固定は、以下に述
べる原稿台昇降機構によって行われる。すなわち、シャ
フト54には、図12に示すように、ギヤ56がシャフ
ト54と一体となって回転するように固定されている。
また、このギヤ56は、図13に示すように、側板55
に固定されたスタッド59に回転自在に支持されている
他のギヤ57に噛み合っており、その回転がギヤ57に
伝達されるように構成されている。
【0051】更に、ギヤ57はウォームホイール58と
一体に成形されており、このウォームホイール58には
原稿台昇降モータ61の出力軸に固定されたウォームギ
ヤ60が噛み合うように構成されている。この構成によ
り、原稿台昇降モータ61が停止しているときには、ウ
ォームギヤ60とウォームホイール58との噛み合いに
よって、ウォームホイール58が回転できず、このウォ
ームホイール58と一体のギヤ57に噛み合っているギ
ヤ56を介して連結されたシャフト54が固定状態とな
る。
【0052】次に、原稿台1の原稿台ユニット35下方
への待避動作について説明する。図12乃至図14にお
いて、ギヤ56が矢印b方向に回転するように原稿台昇
降モータ61を駆動すると、ワンウエイクラッチ51に
より制御プーリ48とシャフト54とが一体となって回
転し、この制御プーリ48が図9において矢印a方向に
回転して制御ワイヤ40がフック44側に移動する。
【0053】この制御ワイヤ40の移動により、図14
において、左右の各原稿台1が下降し、各原稿台1の上
面(この例では本原稿BOの原稿面)が、走査ユニット
200から離間した、原稿台ユニット35の下方位置に
待避される。この待避動作は、装置本体の電源オン時や
読み取り走査を行わない待機時、及び、スキャナユニッ
ト30の上部に配置されたコンタクトガラス206上の
原稿の読み取り時に実行される。
【0054】次に、原稿台1の原稿台ユニット35上方
への加圧動作について説明する。上述の待避動作時とは
逆に、図12乃至図14において、ギヤ56が矢印c方
向に回転するように原稿台昇降モータ61を駆動する
と、シャフト54が図9における矢印a方向と反対の方
向に回転し、ワンウエイクラッチ51の作用によって制
御プーリ48がシャフト54に対してフリー回転可能な
状態になる。ここに、原稿台1を上方に押し上げている
ねじりバネ13の力は、制御ワイヤ40を下方に引っ張
っている力よりも強く設定されている。
【0055】従って、このように制御プーリ48が矢印
a方向と反対の方向にフリー回転できる状態では、原稿
台1を上方に押し上げようとするねじりバネ13の力に
よって、制御ワイヤ40がフック41側に移動する。こ
の制御ワイヤ40の移動により、図14において、左右
の各原稿台1が上昇し、各原稿台1の上面に見開いて載
置された本原稿BOの原稿面が走査ユニット200に加
圧される。
【0056】このように左右の各原稿台1が上昇して、
各原稿台1上の原稿面が走査ユニット200に圧接した
状態で、原稿台昇降モータ61を駆動し続けると、ワン
ウエイクラッチ51の作用によって制御プーリ48に対
してシャフト54がフリー回転可能な状態になって原稿
面の走査ユニット200への圧接状態が持続される。こ
の加圧動作は、後述するように、原稿台1の上に走査ユ
ニット200がある時だけ実行される。
【0057】この原稿台加圧固定切り換え装置及び原稿
台待避装置は、図14に示すように左右一対の原稿台1
に対してそれぞれ1組ずつ配設されており、走査ユニッ
ト200の移動位置に応じてそれぞれ独立して制御され
る。すなわち、この原稿台加圧固定切り換え装置及び原
稿台待避装置の駆動源となる左右1組の原稿台昇降モー
タ61は、IPU103内のマイクロコンピュータによ
り、各原稿台昇降モータドライバを介してそれぞれ独立
して制御される。
【0058】上述した待避動作モード時における原稿台
1の下方への待避動作を図15に示し、図16はそのタ
イミングチャートを示す。この待避動作モードでは、I
PU103内のマイクロコンピュータは図16に示すよ
うに走査ユニット200の移動開始に先立って、左右の
原稿台昇降モータをそれぞれ所定の回転数だけ逆転させ
て図15に示すように左右の原稿台1を下方へ下げる。
その後、IPU103内のマイクロコンピュータはスキ
ャナモータ106を駆動し、走査ユニット200を所定
の方向に移動させて走査を行う。ここで必要であれば、
この走査を何度も繰り返す。そして、IPU103内の
マイクロコンピュータはこの待避動作モード終了時に、
左右の原稿台昇降モータを所定の回数だけ正転させて、
左右の原稿台1を元の位置に戻す。
【0059】次に、原稿台1の加圧・固定モードについ
て説明する。このTPSに本原稿BOをセットするとき
は、図17に示すように、本原稿BOの背表紙を背支持
板14に当てて、図5に示したサイズストッパ27を外
してスライド板3を本原稿BOの厚さに合わせて移動さ
せる。このスライド板3の移動により本原稿BOの背表
紙を左右の原稿台1の内側の端部で挾み付け、この状態
でそれぞれのスライド板3をサイズストッパ27で固定
した後、本原稿BOの読み取り開始頁を開き、この見開
き本原稿を左右の原稿台1上にセットしてスキャナユニ
ット30を閉じる。これにより、図7に示したように、
開閉ロック爪32が固定ピン19に係合して、原稿台ユ
ニット35に対してスキャナユニット30が閉じた状態
でロックされる。この時、開閉ロックセンサ20によっ
てスキャナユニット30が閉じられたことが検知され
る。
【0060】ところで、このTPSの動作終了時には、
走査ユニット200が、図19に示す中央ホームポジシ
ョン(セットされた本原稿BOの中心ポイント)に戻
る。従って、このTPSに本原稿BOをセットする時
も、その走査ユニット200が中央ホームポジションに
位置している。これにより、本原稿BOがTPSの中央
を基準としてセットされるので、そのスキャナユニット
30を閉じた時に、どんな大きさの本原稿でも確実に押
えることができ、その本原稿のセット性が向上される。
【0061】また、このように中央基準として本原稿を
セットすることにより、本原稿の読み取り頁めくりを原
稿台1上で行うときの制御タイミング(読み取り開始;
読み取り終了タイミング、頁めくり開始タイミング等)
を比較的取り易くなる。更に、このように中央基準とし
て本原稿をセットすることにより、本原稿のエッジ検出
を行い易くなることもその利点としてあげられる。
【0062】一方、スキャナユニット30のコンタクト
ガラス206上にセットした原稿を読み取る時は、図1
4に示すように、このコンタクトガラス206の左側に
配置されたスケール207の右端部を原稿の基準セット
位置とする端面基準となる。このように、この場合に
は、その基準セット位置が本原稿の読み取り開始位置と
異なり、その構成が最小サイズになるようにしてある。
すなわち、このように原稿の基準セット位置を端面基準
とすることにより、コンタクトガラス206上にセット
された原稿の読み取り開始ポイントが常に一定となり、
その制御が簡単となる。
【0063】TPSがコンタクトガラス206上の原稿
を読み取るシートモードに入ったときは、走査ユニット
200は、中央ホームポジションから左側に移動して端
部HPセンサで検知される端部ホームポジションで停止
し(図17)、その読み取り条件が入力されてスタート
ボタンが押されるのを待つ。また、ここで、コンタクト
ガラス206の右側、すなわち、本原稿の頁めくり開始
側にスケール207を配置し、原稿台1とコンタクトガ
ラス206の両方に原稿を載せて走査ユニット200で
走査することにより、原稿台1上の本原稿の頁めくりを
行いながら、同時にコンタクトガラス206上の原稿の
読み取りを行うことができる。
【0064】この構成の場合には、本原稿の頁めくり走
査時に、後述するように、走査ユニット200の読み取
り光路の光路切り換えをしておく。このように構成する
と、走査ユニット200の副走査方向の読み取り方向
が、原稿台1上とコンタクトガラス206上とで同じに
なり、そのプリント時のシート排出方向が同一となるの
で、メモリの反転が不要となる。
【0065】更に、本原稿BOを原稿台1上に、シート
原稿SOをコンタクトガラス206上にセットし、走査
ユニット200を端部ホームポジションから走査して原
稿台1上の本原稿BOを読み取り、この走査ユニット2
00のリターン走査で本原稿BOの頁をめくりながら、
コンタクトガラス206上のシート原稿SOを読み取る
モードを設定することもできる。この場合には、本原稿
BOの読み取り頁めくり動作中であっても、コンタクト
ガラス206上にシート原稿SOをセットして割込みモ
ードを設定することにより、その本原稿BOの読み取り
頁めくり動作を中断せずに両原稿を読み取ることができ
る。ここで、スケール207がコンタクトガラス206
上のどちら側に配置されていても、このコンタクトガラ
ス206上の原稿を読み取った画像は、主走査方向にミ
ラー反転してフレームメモリ104に記憶しておく。
【0066】この例では、原稿台1上及びコンタクトガ
ラス206上の奥行き方向における原稿の基準セット位
置を、装置本体の手前側が突き当て基準となるように構
成して、その原稿台1上及びコンタクトガラス206に
対する原稿セット操作をし易くしている。また、この例
における走査ユニット200の動作開始時には、中央H
Pセンサにより、走査ユニット200が中央ホームポジ
ションにあることをもう一度確認する。そして、操作パ
ネル99からスタート信号が送られると、走査ユニット
200は、中央ホームポジションから左側に移動して、
端部HPセンサで検知される端部ホームポジションで停
止する。
【0067】図17乃至図21は原稿台1の加圧・固定
モード時における走査ユニット200の遷移図を示し、
図22はそのタイミングチャートを示す。図17に示す
ように、走査ユニット200の端部ホームポジション
は、本原稿BOに対する読み取り頁めくり動作開始ポイ
ントであり、且つ、その動作終了ポイントである。ま
た、この端部ホームポジションでは、走査ユニット20
0は原稿台1にかかっていない。
【0068】この原稿台1の加圧・固定モードでは、先
ず、IPU103内のマイクロコンピュータは走査ユニ
ット200のスキャナモータ106を正転させて、走査
ユニット200を図17の右方向へ移動させる。次い
で、IPU103内のマイクロコンピュータは走査ユニ
ット200の右側の原稿押えローラ281aが本原稿B
Oの左端にかかったとき(図14のAポイント)に、左
側の原稿台昇降モータを正転させて左側の原稿台1を加
圧状態にする。これにより、本原稿BOが走査ユニット
200に押し付けられて、最適な読み取りが行われる。
【0069】そして、図19に示すように、走査ユニッ
ト200が本原稿中心ポイントに到達する少し前に、右
側の原稿押えローラ281aが右側の原稿台1の左端に
かかる(図22のBポイント)。この時点でIPU10
3内のマイクロコンピュータは右側の原稿台昇降モータ
を正転させて、右側の原稿台1を加圧状態にする。次い
で、走査ユニット200は、本原稿中心ポイントを通過
して、本原稿BOの右側頁の読み取りを始める。
【0070】その後に左側の原稿押えローラ281bが
左側の原稿台1の右端にかかる(図22のCポイン
ト)。この時点でIPU103内のマイクロコンピュー
タは左側の原稿台昇降モータを停止させ、左側の原稿台
1を固定状態にする。これにより、本原稿BOは、スキ
ャナユニット30に食い込むことなく原稿押えシート2
82bに押えられて固定され、次の走査ユニット200
の通過時まで同じ高さを保ち続ける。
【0071】図20は、本原稿右頁の読み取りまたは頁
めくり中の走査ユニット200の動作状態を示してい
る。IPU103内のマイクロコンピュータは本原稿右
頁の読み取りを終えた走査ユニット200を、左側の原
稿押えローラ281bが右側の原稿台1の右端にかかっ
た状態(図21のDポイント)で停止させ、次いで、I
PU103内のマイクロコンピュータはスキャナモータ
106を逆転させて走査ユニット200を図21の左方
向へ移動させる。これにより、走査ユニット200は、
本原稿BOの右頁をめくり上げながら左方向へ進み、図
19に示す本原稿中心ポイントに到達する少し前に、左
側の原稿押えローラ281bが左側の原稿台1の右端に
かかる(Cポイント)。この時点でIPU103内のマ
イクロコンピュータは左側の原稿台昇降モータを正転さ
せて左側の原稿台1を加圧状態にする。
【0072】次いで、走査ユニット200は本原稿中心
ポイントを通過して本原稿BOの左側頁の上にめくり上
げた右頁を重ね合せる動作を始める。その後に右側の原
稿押えローラ281aが右側の原稿台1の左端にかかる
(Bポイント)。この時点でIPU103内のマイクロ
コンピュータは右側の原稿台昇降モータを停止させ、右
側の原稿台1を固定状態にする。これにより、本原稿B
Oは、スキャナユニット30に食い込むことなく原稿押
えシート282aに押えられて固定され、次の走査ユニ
ット200の通過時まで同じ高さを保ち続ける。その
後、IPU103内のマイクロコンピュータは走査ユニ
ット200を、図17に示す端部ホームポジションまで
移動させて停止させる。
【0073】次に、スキャナユニット30の構成につい
て説明する。
【0074】図14は、TPS(Turn the P
age Scanner;頁めくり読み取り装置)の全
体構成図を示す。このTPSは、その装置本体の上部に
コンタクトガラス206が配置されており、このコンタ
クトガラス206上に、シート物や厚手の本原稿などの
原稿を図示しない圧板によってセットし、後述する光路
切り換えを行った走査ユニット200でこの原稿を走査
することにより、このコンタクトガラス206上の原稿
像を読み取ることができる。このTPSの装置本体の上
半分はスキャナユニット30になっており、走査ユニッ
ト200は、このスキャナユニット30の内部を図14
において左右方向に走行して原稿の走査を行う。この走
査ユニット200の走査駆動系の構成図を図23に示
す。
【0075】図23は、装置本体の上部から見た走査ユ
ニット200の走査駆動系を示す。装置本体の奥側にタ
イミングベルト312がプーリ304と3段プーリ30
2によって、装置本体の手前側にタイミングベルト31
3がプーリ305と2段プーリ306によって、それぞ
れ左右方向に張られている。プーリ304とプーリ30
5の回転軸は、それぞれバネ307とバネ308によっ
て支持され、各タイミングベルト312,313に所定
の張力を与えている。
【0076】3段プーリ302は、タイミングベルト3
10でモータプーリ301と、また、タイミングベルト
311で2段プーリ306とそれぞれ連結されている。
タイミングベルト311は、アイドラ303をバネ30
9で外側に引くことで所定の張力を得ている。走査ユニ
ット200は、その奥側と手前側とがクランプ315に
より各タイミングベルト312,313にそれぞれ固定
され、モータプーリ301の回転軸を駆動するスキャナ
モータ106の回転により、各タイミングベルト31
2,313を介して駆動される。
【0077】図24は走査ユニット200の構成を示
す。走査ユニット200の下側の左右には原稿押えロー
ラ281a,281bが、また、その外側にはシート巻
き取りローラ280a,280bが、それぞれ回転自在
に軸支されている。各シート巻き取りローラ280a,
280bには、左右独立した原稿押えシート282a,
282bのそれぞれの中央側の端部が巻き取られてお
り、各原稿押えシート282a,282bのそれぞれの
外側の端部は、スキャナユニット30の側板にそれぞれ
固定されている。これらの原稿押えシート282a,2
82bは、テトロン糸で織ったクロス(布)に、ゴム系
樹脂を両面から溶け込ませたシート状部材で構成されて
おり、その表面に残留したクロスの凹凸跡により、帯電
による吸着力が作用しにくい構造を有している。
【0078】また、シート巻き取りローラ280a,2
80bは、図25にその一方の構造を示すように、二重
構造になっていて、巻き取りローラ軸251a,251
bと、筒状のシート巻き取りローラ280a,280b
との間に、ゼンマイバネ252a,252bが取り付け
られている。これにより、その巻き取りローラ軸251
a,251bを、原稿押えシート282a,282bを
張った状態よりも更に回転させることによって、ゼンマ
イバネ252a,252bの作用により、原稿押えシー
ト282a,282bにある程度の張力を掛けることが
できる。
【0079】更に、図26に示すように、各巻き取りロ
ーラ軸251a,251bの外側端部には、シート巻き
取りギヤ232a,232bが固定されており、これら
のシート巻き取りギヤ232a,232bは、スキャナ
ユニット30の側板に左右両端を固定され、略全長に亘
って歯を有する駆動ラック231に、各アイドルギヤ2
33a,233bを介して、それぞれ噛み合っている。
これにより、図26において走査ユニット200が走行
すると、各アイドルギヤ233a,233bとともに各
シート巻き取りギヤ232a,232bが回転し、各巻
き取りローラ軸251a,251b、各ゼンマイバネ2
52a,252b、及び、各シート巻き取りローラ28
0a,280bを介して、各原稿押えシート282a,
282bの引き出し及び巻き取りが行われ、左右のシー
ト巻き取りローラ280a,280bの張力が、常時、
略一定に維持される。
【0080】このとき、各原稿押えシート282a,2
82bの厚みによる各シート巻き取りローラ280a,
280bの巻き太りによって走査ユニット200の位置
により発生する、各シート巻き取りローラ280a,2
80bに巻き付いた各原稿押えシート282a,282
bの外周差は、各ゼンマイバネ252a,252bによ
り吸収される。
【0081】一方、図24に示すように、各原稿押えロ
ーラ281a,281bの間には、本原稿読み取り用の
プラテンガラス205と、本原稿頁めくり用のめくりベ
ルト208が配設されている。本原稿読み取り用のプラ
テンガラス205は、走査ユニット200の読み取りス
キャン方向の上流側に、また、本原稿頁めくり用のめく
りベルト208は、走査ユニット200の読み取りスキ
ャン方向の下流側にそれぞれ配置されている。このよう
に配置することにより、走査ユニット200の読み取り
走査のための助走区間を長くでき、その走査を安定させ
ることができる。また、この例では、同一ユニット内の
下側に頁めくり機構を、上側に縮小光学系を配置して装
置の小型化を実現させている。
【0082】更に、このように構成することで、走査ユ
ニット200が、左の原稿押えローラ281bと、めく
りベルト駆動ローラ223とで加圧された本原稿(詳細
は後述)を受けて、これらのローラ間で位置出しされた
原稿面(読み取り面273)を読み取ることができるの
で、最適な画像が得られる。この時、プラテンガラス2
05の下面位置は、図27に示すように、原稿面の浮き
上がりの余裕分を予め見込んで、左の原稿押えローラ2
81bの最下点と、めくりベルト駆動ローラ223の最
下点とを結んでできる水平面(読み取り面273)より
も僅かな間隙αだけ上方に設定されている。この間隙α
の値は、2αが光学系の焦点深度以下になるように設定
され、光学系の縮小率に応じて決定される。
【0083】このプラテンガラス205は、図28に示
すように、その側部がガラスホルダ269で支持されて
いる。また、プラテンガラス205の下面端部にはガラ
ス面取り部271があり、ガラスホルダ269の外側下
端部にはホルダ面取り部270がある。このとき、ガラ
ス面取り部271の側方角部272の位置は、ガラスホ
ルダ269の下面よりも僅かな高さβだけ上方に位置す
るように構成されていて、走査ユニット200の動作中
に、プラテンガラス205の側部に本原稿の頁端部など
が引っかからないようになっている。
【0084】一方、プラテンガラス205の内側には、
図24に示すように、本原稿照明用の2本の蛍光灯20
1,202が、本原稿読み取り部の左右にそれぞれ配置
されている。これらの蛍光灯201,202によって照
明された本原稿像は、図24において、第1ミラー21
9に反射した後、第2ミラー220と第3ミラー221
に交互に反射し、最後にレンズ216を透過して、読み
取りセンサ101のCCD上に縮小結像される。また、
めくりベルト208は、めくりベルト駆動ローラ223
とめくりローラ224とに掛け渡されており、このめく
りベルト208の上側の、めくりベルト駆動ローラ22
4から少し離れた部位の外側には、帯電ローラ225が
接触して配置されている。
【0085】更に、めくりベルト駆動ローラ223の駆
動軸端部には、図26に示すように、めくりベルト駆動
ギヤ234が固定されており、このめくりベルト駆動ギ
ヤ234は、アイドルギヤ235を介して、駆動ラック
232に噛み合っている。これにより、走査ユニット2
00が走行すると、駆動ラック232に沿って、アイド
ルギヤ235と共にめくりベルト駆動ギヤ234が回転
し、めくりベルト駆動ローラ223の回転により、走査
ユニット200の移動速度と同じ速度でめくりベルト2
08が回転する。
【0086】コンタクトガラス206上にセットされた
原稿を読み取る場合には、図24に示すように走査ユニ
ット200の読み取り光路から外れた位置に待避してい
る切り換えミラー222が、図29に示すキープソレノ
イド255の作用によって、図30に示すように走査ユ
ニット200の読み取り光路内に進出した位置まで移動
される。この切り換えミラー222の移動により、図3
0に示すように、第1ミラー219と第2ミラー220
との間の光路が、破線で示すプラテンガラス205側か
ら、実線で示すコンタクトガラス206側に切り換えら
れ、2本の蛍光灯203,204によって照明されたコ
ンタクトガラス206上の原稿像が、本原稿の場合と同
様に、第2ミラー220と第3ミラー221に交互に反
射し、レンズ216を透過して読み取りセンサ101の
CCD上に縮小結像される。
【0087】切り換えミラー222は、図29に示すよ
うに、切り換えミラーブラケット257に支持されてお
り、この切り換えミラーブラケット257は、光路調整
板259の上部支点258に、回転自在に軸支されてい
る。キープソレノイド255は、この切り換えミラーブ
ラケット257の、切り換えミラー222の支持側と反
対側の端部に配設されており、このキープソレノイド2
55がオン/オフすることにより、切り換えミラーブラ
ケット257が、光路調整板259の上部支点258を
軸として、図29において破線で示す位置と実線で示す
位置との間で揺動される。
【0088】これにより、切り換えミラー222の位置
が、前述したように、図24に示す走査ユニット200
の読み取り光路から待避した本原稿読み取り位置と、図
30に示す走査ユニット200の読み取り光路内に進出
したシート物原稿読み取り位置とに選択移動される。こ
こで、切り換えミラー222の光路外への待避位置(図
29における破線位置)は、キープソレノイド255の
動きに任せて特には規制しないが、この切り換えミラー
222の光路内への進出位置(図29における実線位
置)は、切り換えミラーブラケット257の揺動を位置
決めピン256で規制して、この切り換えミラー222
の光路内での停止位置を規制する。
【0089】切り換えミラー222は、切り換えた光路
を調整できるように構成されている。すなわち、光路調
整板259は、図29に示すように、走査ユニット20
0のユニット本体に対して、その下部が下支点262で
回転自在に枢支されており、その上支点258と下支点
262との間の両側部に当接して配設されたバネ260
と調整ねじ261とによって略垂直に支持されている。
【0090】この光路調整板259には、平生、その上
支点258が切り換えミラー222がわに変位する方向
への回動習性が、バネ260によって付勢されており、
この回動習性による光路調整板259の回動位置は、バ
ネ260と対向するがわに配置された調整ねじ261の
頭部が光路調整板259の側部に当接することによって
位置決めされている。従って、この光路調整板259
は、調整ねじ261を回転させることにより、下支点2
62を軸として、その上支点258の位置を可変させ
て、この上支点258に支持された切り換えミラーブラ
ケット257の位置を変位させ、切り換えミラー222
の位置を移動させて、その切り換えた光路を調整でき
る。
【0091】走査ユニット200の光学系は、切り換え
ミラー222以外の他のミラーには、上述のような光路
調整機能はなく、プラテンガラス205側の本原稿を読
み取る光路の調整は、読み取りセンサ101のCCDの
位置を調整することで行い、コンタクトガラス206側
の原稿を読み取る光路の調整は、上記の方法により切り
換えミラー222の位置を調整することで行うように構
成されている。これにより、光学系では、その調整個所
を減らすことができ、その組み立て性や保守性を向上さ
せることができる。また、この例の光学系は、上記のキ
ープソレノイド255、及びその連結要素等が、走査ユ
ニット200内に納められていて、この光学系要素の交
換時に走査ユニット200ごと取り外すことにより、そ
のメンテナンス性を向上させている。
【0092】上述の光路切り換え方式は図31に示すよ
うな切り換えミラー回転方式による光学系の構成として
もよい。この例では、切り換えミラー222を支持して
いる切り換えミラーブラケット264が、走査ユニット
200のユニット本体に対して、支点265で回転自在
に軸支されている。ソレノイド263は、この切り換え
ミラーブラケット264の、切り換えミラー222の支
持側と反対側の端部に配設されており、このソレノイド
263がオン/オフと、このソレノイド263と反対の
方向に切り換えミラーブラケット264を引くバネ26
6の作用により、切り換えミラーブラケット264が、
支点265を軸として、図31において破線で示す位置
と実線で示す位置との間で揺動される。
【0093】これにより、切り換えミラー222の位置
が、図31に破線で示す本原稿読み取り位置と、図31
に実線で示すシート物原稿読み取り位置とに選択移動さ
れる。ここで、プラテンガラス205を通して本原稿を
読み取る光路に切り換えミラー222の光路を切り換え
る場合には、この切り換えミラー222を位置決めピン
268に付き当てて、この切り換えミラー222の停止
位置を図31における破線位置となるように規制する。
また、コンタクトガラス206を通してシート物原稿を
読み取る光路に切り換えミラー222の光路を切り換え
る場合には、この切り換えミラー222を位置決めピン
267に付き当てて、この切り換えミラー222の停止
位置を図31における実線位置となるように規制する。
【0094】次に、スキャナユニット30のめくり動作
について説明する。図32は走査ユニット200の頁め
くり部の動作説明図を示す。めくりベルト208は、材
質が、PET、PC、PVCなどからなり、その表面層
が表面抵抗1014Ω以上の高抵抗フィルム、その裏面層
が表面抵抗108Ω以下の低抵抗フィルムからなる二重
構造の樹脂フィルムで構成されている。
【0095】また、めくりベルト駆動ローラ223は、
接地された金属ローラの表面に導電性ゴムを被覆したロ
ーラで構成されており、確実なベルト駆動とアースを実
現している。更に、帯電ローラ225は、金属ローラで
構成されており、この帯電ローラ225には、切り換え
スイッチ253aを介して、交流電源253から所定の
タイミングで、±2kVの高電圧が印加される。
【0096】図32において、走査ユニット200を走
行させ、めくりベルト208を駆動しながら、後述する
タイミングに合わせて切り換えスイッチ253aをオン
し、帯電ローラ225に交流電源253から±2kVの
高電圧をかけると、めくりベルト208の表面上に交番
電界が生じ、この交番電界の作用により、このめくりベ
ルト208の表面に、接触した本原稿BOの最上位頁2
54を吸着させる吸着力が発生する。
【0097】原稿の読み取り操作がスタートされると、
図17に示したように、スキャナユニット30の左端の
端部ホームポジションにいた走査ユニット200が、図
17において右方向に走行を始める。そして、この走査
ユニット200のプラテンガラス205の原稿読み取り
位置が本原稿BOの左頁にかかると、図33に示すよう
に、走査ユニット200の光学系が、この本原稿BOの
読み取り動作を始め、この本原稿BOの原稿面を左頁か
ら右頁へと読み取っていく。
【0098】ここでの走査ユニット200の読み取り開
始位置は、本原稿BOの大きさ(サイズ)によって変わ
り、また、コンタクトガラス206上の原稿の読み取り
開始位置(スケール207の基準端)とも異なる。この
ようにして、走査ユニット200の光学系が本原稿BO
の右頁の端まで読み終えると、図34に示すように、走
査ユニット200の原稿走査方向が逆転され、図35に
示すように、この読み取りを終えた本原稿BOの右頁の
頁めくり動作が開始される。
【0099】この本原稿BOの頁めくりを始めるときに
は、めくりベルト208と、後述する頁送りローラ25
0とが、図32の破線で示す位置にあって、この頁めく
り動作に先行して、このめくりベルト208の表面上に
形成された帯電パターン部が本原稿BOの最上位頁25
4の上に重なる。そして、この最上位頁254の先端
が、めくりベルト208の下側の中央を越えたところ
で、図35に示すように、このめくりベルト208と頁
送りローラ250とが、図示せぬソレノイドの作用によ
り、図32の実線で示す位置に移動される。これによ
り、このめくりベルト208の表面に形成された電荷パ
ターンの不平等電界による吸着力で、本原稿BOの最上
位頁254だけが、めくりベルト208の表面上に吸着
されて、この最上位頁254の端部がめくりベルト20
8と共に持ち上げられる。この不平等電界による吸着力
は、この最上位頁254以外の頁を吸着させない特徴を
有している。
【0100】ここで、めくりベルト208への帯電のタ
イミングは、本原稿BOの原稿面を読み終えたと同時に
リターンする走査ユニット200のリターン動作と共
に、めくりベルト208への帯電を開始するように設定
されているので、走査ユニット200の動作に無駄がな
く効率がよい。但し、図39に示すように走査ユニット
200の原稿読み取り位置からめくりベルト駆動ローラ
223の最下点までの距離L1を、帯電ローラ225が
めくりベルト208と接している接点からめくりベルト
駆動ローラ223の最下点までの距離L2よりも大きく
(L1≧L2)に設定した場合には、走査ユニット20
0がリターン動作を始めてから、後にめくりベルト20
8への帯電を開始するように設定してもよい。
【0101】上述のように、本原稿BOの最上位頁25
4をめくり上げた後、この状態のまま走査ユニット20
0を、図35に示すように、その端部ホームポジション
に向けて移動させると、この本原稿BOの最上位頁25
4は、図36に示すように、めくりローラ224と頁送
りローラ250に挾まれて確実に搬送され、走査ユニッ
ト200の右側部に配置された上下一対の頁ガイド22
7,228(図24)の間を通過して、走査ユニット2
00の右外側にその先端側が送り出される。この時、こ
の走査ユニット200の上方側の頁ガイド227上に取
付けられた頁めくりセンサ214(図24)が、走査ユ
ニット200の右外側に送り出された原稿頁を検知し
て、この原稿頁が正常に頁めくりされたことを判断す
る。
【0102】ここで明らかなように、この例では、走査
ユニット200の頁めくり動作によりめくり上げられた
原稿頁が、丸められたり折り曲げられたりせずに自然な
姿勢に保持されるので、このめくり上げた原稿頁を傷め
ることがなく、また、このめくり上げた原稿頁を収納す
るための頁収納手段を走査ユニット200内に配設する
必要がないので、走査ユニット200を小型化できる。
【0103】次いで、図37に示すように、本原稿BO
の最上位頁254を本原稿の綴じ部までめくり上げた時
点で、めくりベルト208と頁送りローラ250を元の
位置(図32の破線位置)に戻す。この状態で、走査ユ
ニット200を更にその端部ホームポジションに向けて
移動させると、図38に示すように、このめくり上げた
原稿頁が、本原稿の綴じ部に引っ張られて、一対の頁ガ
イド227,228の間を戻りながら、本原稿BOの左
頁上に重ね合わされるようにして走査ユニット200内
から排出される。
【0104】このようにして、めくり上げられた原稿頁
が本原稿BOの左頁上に全て重ね合わされると、走査ユ
ニット200の見開き原稿に対する1回分の原稿読み取
り・頁めくり動作が終了する。ここで、この本原稿BO
に対する原稿読み取り・頁めくり動作を繰り返し実行し
たり、原稿読み取りまたは頁めくり動作の何れか一方の
動作のみを繰り返し実行する場合には、上述のように、
めくり上げられた原稿頁が本原稿BOの左頁上に全て重
ね合わされると同時に走査ユニット200の移動方向を
反転させて、本原稿の原稿面に対して最短コースで走査
ユニット200の往復動作を繰り返す。
【0105】次に、走査ユニット200の走査レールの
構成について説明する。走査ユニット200は、図40
に示すように、前述の光学系が配設された走査光学系ユ
ニット336が、スキャナユニット30の手前側と奥側
に配置された一対の走査側板337a,337bに対し
て、手前側の2本の支持ロッド344aと、奥側の1本
の支持ロッド344bとで、回動自在に支持されてい
る。これにより、走査ユニット200は、その手前側と
奥側に配置された一対の走査側板337a,337bの
相対ねじれに追従して、その走査光学系ユニット336
までねじれてしまわないように、走査光学系ユニット3
36が手前側に配置された走査側板337aに対しての
み習うように構成される。
【0106】一方、スキャナユニット30の側板には、
その手前側と奥側とに、互いに平行な2本の走査レール
343a,343bが、それぞれの左右両端を固定して
配設されている。これらの走査レール343a,343
bは、断面形状が略L字型に構成されており、これらの
走査レール343a,343bを取り囲むように、コロ
ブラケット338a,338bが各走査側板337a,
337bにそれぞれ取付けられている。
【0107】これらのコロブラケット338a,338
b内には、各走査レール343a,343bの水平部分
を挾み込むように、位置決めコロ339a,339b
と、押えコロ340a,340bとが、それぞれ回転自
在に配設されている。ここで、各位置決めコロ339
a,339bは、本原稿の読み取り時及び頁めくり時に
おける走査ユニット200の上下方向の位置を決める機
能を果たしており、各走査側板337a,337bにそ
れぞれ2個ずつ配置されている。これに対し、各押えコ
ロ340a,340bは、各走査レール343a,34
3bの水平部分を、その上側から加圧するように構成さ
れている。
【0108】すなわち、これらの押えコロ340a,3
40bは、図41に示すように、略ベルクランク状に形
成された押えコロブラケット346の自由端部に回転自
在に軸支されている。この押えコロブラケット346
は、その中央部が、各コロブラケット338a,338
bに固定されたスタッド347に回転自在に軸支されて
いる。また、この押えコロブラケット346の基端部
と、各コロブラケット338a,338bとの間には、
加圧バネ345が掛け渡されている。これにより、加圧
バネ345の緊縮力によって各押えコロ340a,34
0bが、各走査レール343a,343bの水平部分を
その上側から加圧する。
【0109】この各走査レール343a,343bの水
平部分に対する各押えコロ340a,340bの加圧に
よって、走査ユニット200に、スキャナユニット30
の上方側への変位習性が与えられ、この変位習性により
各走査レール343a,343bの水平部分の下面側に
対して各位置決めコロ339a,339bが当接するこ
とにより、スキャナユニット30に対して走査ユニット
200が位置決めされる。
【0110】また、この走査ユニット200は、手前側
のコロブラケット338aに回転自在に軸支された横押
えコロ341と、上記の各押えコロ340a,340b
と同様な加圧構造により奥側のコロブラケット338b
を内側方向に加圧する横加圧コロ342とを、各走査レ
ール343a,343bの水平部分を両外側から挾み込
むようにそれぞれ配置することによって、その奥行き方
向への位置決めがなされている。
【0111】図42乃至図45に、頁送りローラ250
の構成及び作用を示す。頁送りローラ250は、図42
及び図45に示すように、シャフト248の、めくりベ
ルト208の幅に対応する部位に、所定の間隔をおいて
複数個のローラを固定して構成されている。この頁送り
ローラ250は、発泡ポリウレタンのようなやわらかい
樹脂またはゴム等の材質で形成されている。
【0112】一方、めくりローラ224の幅は、めくり
ベルト208の幅よりも大きく形成されており、図42
に示すように、このめくりローラ224の両端部がめく
りベルト208の外側にそれぞれ延出している。シャフ
ト248には、このめくりローラ224の両端の延出部
に対応するように、頁送りローラ250の直径よりも僅
かに小さな直径の駆動ローラ249がそれぞれ固定され
ている。この駆動ローラ249は、頁送りローラ250
よりも高度の高いゴム等の材質で形成されている。
【0113】この頁送りローラ250は、図32の破線
で示す位置に待避している状態では、先端が櫛歯状に形
成された下方の頁ガイド228の凹部にはまり込む(側
方から見ると互いに重なり合う)ように位置している。
また、めくりベルト208が図32の実線で示す位置に
上昇した状態では、この頁送りローラ250も図32の
実線で示す位置に移動し、各駆動ローラ249がめくり
ローラ224の両端延出部にそれぞれ当接して、この頁
送りローラ250の周面の一部がめくりベルト208に
より少し加圧される位置まで移動する。
【0114】これにより、頁送りローラ250が、図4
3に示すように、駆動ローラ249との直径差分だけ変
形して、めくりベルト208によりめくり上げられた原
稿頁に対する搬送力が、この頁送りローラ250に与え
られる。また、この頁送りローラ250に対する回転力
は、めくりローラ224の回転力が、これに当接した駆
動ローラ249を介して伝達されることによって与えら
れる。このとき、駆動ローラ249は当接しているめく
りローラ224と同じ周速で回転するが、頁送りローラ
250は、その直径が駆動ローラ249よりも大きい分
だけ、大きな周速で回転する。これによって、「頁送り
ローラの線速≧めくりベルトの線速」となり、めくり上
げられた原稿頁に対する確実な頁搬送力が得られる。一
方、図38に示したように、めくり上げた原稿頁を走査
ユニット200から排出するときには、この頁送りロー
ラ250及びめくりベルト208を、図32の破線で示
す位置にそれぞれ待避させる。
【0115】上述のように構成された頁送りローラ25
0の動作は、図44及び図45に示すトグルジョイント
装置によって制御される。頁送りローラ250の回転中
心であるシャフト248は、図44及び図45に示すよ
うに、ベルクランク状に形成されたトグルレバー274
の一端に回転自在に軸支されている。このトグルレバー
274は、走査ユニット200に対して、支点275で
回転自在に軸支されている。また、走査ユニット200
に植設された固定ピン276とシャフト248との間に
は、緊縮性のバネ279が掛け渡されており、これによ
って、この固定ピン276と支点275を通る直線を中
立線278とするトグル機構が構成されている。
【0116】このトグル機構は、平生、図44に示すよ
うに、めくりベルト208から頁送りローラ250を図
32の破線で示す位置に待避させた状態にあり、めくり
ローラ224が図32の実線で示す位置に向けて上昇を
開始すると、このめくりローラ224の回転軸224a
が、トグルレバー274の他端部に係合し、このトグル
レバー274を回転させながら更に上昇する。このと
き、このトグルレバー274の回転により、シャフト2
48が中立線278を越えるまでは、バネ279の緊縮
力が、頁送りローラ250を元の位置に戻そうとする
が、このシャフト248が中立線278を越えると、こ
のバネ279の緊縮力が、頁送りローラ250をめくり
ローラ224に当接させる向きに作用する。これによ
り、図45に示すように、めくりローラ224が図32
の実線で示す位置に上昇し終えた状態で、このバネ27
9の緊縮力によって、各駆動ローラ249がめくりロー
ラ224の両端延出部にそれぞれ当接して、この頁送り
ローラ250の周面の一部がめくりベルト208により
少し加圧される位置まで移動する。
【0117】一方、図38に示したように、めくり上げ
た原稿頁を走査ユニット200から排出するときには、
めくりローラ224が図32の破線で示す位置に待避す
る動作により、このめくりローラ224が、図45に示
す位置から、駆動ローラ249を押しながら下降する。
これにより、シャフト248が中立線278を越える
と、バネ279の緊縮力が、図32の破線で示す位置に
頁送りローラ250を待避させる方向に作用して、頁送
りローラ250が図44に示す位置まで待避し、めくり
ローラ224が元の位置に戻される。
【0118】このように、頁送りローラ250は、その
待避位置からめくりベルト208に当接する方向に、こ
のめくりベルト208の上昇駆動に連動して移動するの
で、この頁送りローラ250の駆動機構を安価かつ小型
に構成できる。また、この頁送りローラ250移動は、
めくりベルト208が上昇を開始した後、ある程度の時
間差を持って(めくりベルト208の上昇の後半に)開
始されるので、このめくりベルト208の上昇によって
めくり上げられた原稿頁の端部位置がめくりベルト20
8から突出している場合でも、このめくりベルト208
と頁送りローラ250との間に、この原稿頁の端部を確
実に挾み込むことができ、走査ユニット200の頁めく
り動作の余裕度が向上する。
【0119】この例では、上述のように走査ユニット2
00の走査毎に加圧原稿台の規制が解除されて加圧原稿
台がバネ性を持って走査ユニット200に押し当てら
れ、本原稿の最上位頁が均一平面になるように本原稿の
上下方向の変位が自動的に補正される。また、画像先端
位置と後端位置、頁めくり位置が頁めくりの繰り返しに
よって変更されていくことで本原稿端部の左右方向への
移動が補正される。
【0120】図46は本システムの画像形成部を示す。
この画像形成部は上記レーザプリンタからなるプリンタ
本体701、その周辺機器としてのソータ702、反転
ユニット703や、両面ユニットと大量給紙トレイ70
4を有するバンク705により構成される。
【0121】プリンタ本体701においては、感光体ド
ラム706が駆動部により回転駆動されて帯電器により
均一に帯電された後に上記半導体レーザ105による画
像露光で画像が書き込まれて静電潜像が形成され、この
静電潜像が現像装置により現像されて可視像となる。ま
た、用紙が給紙トレイ707,708及び大量給紙トレ
イ704のうち選択されたものから給紙され、または手
差しテーブル709から用紙が手差しで給紙され、その
給紙された用紙は転写用チャージャ710により感光体
ドラム706上の可視像が上側の面に転写されて分離用
チャージャ711により感光体ドラム706から分離さ
れた後に定着装置712により可視像が定着されて反転
ユニット703へ送られる。また、感光体ドラム706
は用紙分離後にクリーニング装置により残留トナーが除
去される。
【0122】反転ユニット703においては、通常モー
ドでは定着装置712からの用紙は、画像面を上向きに
して上側排紙トレイへ収容される。また、ソートモード
では定着装置712からの用紙は、ソータ702へ排出
されてソータ702の各ビンに仕分けされる。また、両
面複写モードでは定着装置712からの表面画像形成後
の用紙は、バンク705内に垂直方向に設けられた両面
反転部700へ送り込まれる。両面反転部700は送り
込まれた用紙をスイッチバックして画像形成面が上側に
なるように両面トレイ720へ送出してスタックさせ
る。両面トレイ720はスタックされた用紙を再給紙
し、この用紙は裏面に上述と同様に画像が転写されて定
着された後に反転ユニット703によりソータ702又
は排紙トレイへ両面コピーとして排出される。
【0123】また、反転モードでは定着装置712から
の用紙は、一旦両面反転部700へ送り込まれる。両面
反転部700は送り込まれた用紙をスイッチバックし、
この用紙は上側へ搬送されて画像形成面を下側にして排
出される。このとき、本原稿が頁順に読み取られてそれ
らの読み取り画像が用紙に形成されることにより、排出
される用紙は頁順が保たれる。
【0124】本装置は、上側の読み取りユニット200
を有するスキャナ部と下側の見開き本原稿を加圧する本
原稿台とを有し、本原稿台は引き出しタイプで、装置手
前側に原稿台を引き出して、その上に本原稿のセットを
行う。図47に示すように本原稿台上に本原稿をその綴
じ部左端かつ手前側基準で合わせてセットする。そし
て、本原稿の表表紙を左原稿台に配置された固定板に固
定して裏表紙を右原稿台に配置された固定板に固定し、
本原稿の連続読み取り中の綴じ部の形状変位による最上
位頁の変位を防止する。本原稿のセット手順は、以下の
通りである。
【0125】本原稿台の引き出しを開ける。
【0126】本原稿の左表紙を綴じ部左端かつ手前側
基準で左原稿台上の固定板により挟持する。
【0127】本原稿の右表紙を右原稿台上の固定板で
挟持する。
【0128】本原稿の読み取り開始頁を見開き、開閉
ロック爪33をセットして本原稿台を上昇させ、見開き
上位頁を平面状にする。
【0129】本原稿台の引き出しを閉める。
【0130】本装置は、見開き本原稿が図47に示すよ
うに中央手前側基準でセットされているため、見開き本
原稿サイズにより頁左端、右端、上端が異なる。つま
り、副走査方向の画像先端位置と後端位置、主走査方向
の後端位置が変化する。
【0131】図47に示すように、本原稿の画像読み取
り走査後の頁めくり走査時に、見開き本原稿の副走査方
向の最大本原稿サイズ外側の黒色の原稿台外枠部位置か
ら本原稿の端部検出が開始され、次に黒色の原稿台部が
読み取られ、見開き本原稿側に端部検出が行われる。本
原稿端部画像検出回路による本原稿の端部検出では、特
定画素の副走査方向の読み取りデータを連続してサンプ
リングし、そのデータとあるしきい値とを比較して読み
取り画像データがそのしきい値よりも大きい画素が数回
繰り返した位置を本原稿の副走査方向頁端部位置とす
る。IPU103は、その検出した頁端部位置より、頁
めくりのための頁吸着、上昇位置を算出し、その位置ま
で読み取りユニット200を走査して一旦停止させる。
【0132】次に、IPU103は頁吸着、上昇位置を
算出してその位置まで読み取りユニット200を走査し
て一旦停止させ、その位置で同様に本原稿端部画像検出
回路により本原稿の主走査方向の端部検出を行う。
【0133】本装置は頁の検出に図48に示すように透
過型頁センサ415を用いている。頁センサ415は上
側の頁搬送ガイド416の上に発光素子として発光ダイ
オード415a、下側の頁搬送ガイド417の下に受光
素子としてフォトダイオード415bを備える構成とな
っている。頁搬送路418を構成する頁搬送ガイド41
6,417には穴部416a,417aが設けられ、発
光ダイオード415a及びフォトダイオード415bが
頁搬送部の検出位置の鉛直方向に対して斜めに配置され
ている。頁センサ415は頁搬送ガイド416,417
を通して搬送される本原稿のめくり頁を1頁分離後に検
知する。また、頁めくり時の未収納、未排出の頁のジャ
ムを検知するセンサも頁センサ415を共用している。
【0134】図14に示す走査ユニット200は、見開
き本原稿BOの読み取り後に、左方向に走査されて本原
稿BOの頁めくりを行う。本原稿BOの最上位の右頁端
部がめくりベルト208に吸着され、走査ユニット20
0の走査が一旦停止するとともにめくりベルト208が
上昇してめくり頁が頁搬送路の方向へと導かれる。走査
ユニット200がさらに左方向に走査され、めくり頁が
頁搬送路に収納されて頁先端が走査ユニット200の外
に出る。めくり頁の軌跡は上昇しためくりベルト200
に沿って常にほぼ一定であってそのメカレイアウトによ
り決定される。頁センサ415は、めくり頁を頁搬送路
からなるめくり頁収納部の入り口近傍に配置され、本原
稿のめくり頁を検知する。IPU103内のマイクロコ
ンピュータは、頁センサ415がめくり頁を検知するめ
くり頁収納開始検知タイミング、すなわち、めくり頁収
納部のめくり頁収納検知位置での走査ユニット200の
位置より、めくり頁が本原稿上にあった時のめくり頁の
右端部位置を算出する。
【0135】めくり頁収納部へのめくり頁収納終了後
に、走査ユニット200がさらに左方向に走査される
と、見開き本原稿は中央綴じ部でめくり頁が拘束される
ため、めくり頁が綴じ部で引っ張られながらめくり頁搬
送路からU字型の軌跡を描いて排出される。このめくり
頁排出の軌跡もめくり頁搬送路と押さえローラ281a
に沿って常にほぼ一定となる。IPU103内のマイク
ロコンピュータは頁センサ415によるめくり頁収納部
の本原稿めくり頁排出開始検知タイミング、すなわちめ
くり頁収納部の本原稿めくり頁排出開始検知タイミング
での走査ユニット200の位置より、めくり頁が本原稿
左上に乗るべき右端部位置を頁収納センサ415の出力
信号から算出する。
【0136】IPU103内のマイクロコンピュータ
は、上記算出された本原稿の右端部と左端部との間の有
効画像範囲の開始位置アドレスAと終了位置アドレスB
より、その中央位置が本原稿の見開き頁の綴じ部となる
ので、その中央綴じ部アドレスCを以下のように算出す
る。 C=(A+B)/2 これにより、一度に読み取った見開き本原稿画像の複写
の際の頁振分の基準位置が得られる。また、見開き本原
稿の中央綴じ部画像は陰や歪みが起こり易いので、IP
U103内のマイクロコンピュータはその位置の画像を
確実に消去する。さらに、IPU103内のマイクロコ
ンピュータは頁独立出力時の右頁レジストをその算出し
た中央綴じ部アドレスCを用いて行う。
【0137】次に、本原稿画像基準について説明する。
図49は本装置の操作部99の一部を示す。操作部99
は本原稿複写時の画像基準モードを指定する画像基準指
定キー602と、その状態を表示する発光ダイオード6
03,604を備えている。画像基準位置は用紙(転写
紙)中央、用紙左端(左合わせ)、用紙右端(右合わ
せ)があり、画像基準指定キー602の押下により画像
基準モードが画像基準位置を転写紙の中央、左端、右端
とする各モードに順次に切り替わり、発光ダイオード6
03は画像基準位置を左合わせとする画像基準モードで
点灯し、発光ダイオード604は画像基準位置を右合わ
せとする画像基準モードで点灯する。画像基準位置を用
紙中央とする基本の画像基準モードは表示しない。
【0138】図51は読み取り見開き本原稿の頁画像範
囲を示し、図52及び図53は各本原稿画像基準モード
における頁画像の配置を示す。図51は表紙がA4サイ
ズで本厚が約30mmの本原稿の中央付近を見開いた例
である。本原稿の頁端部から中央綴じ部までの平面方向
の頁長さは約200mmに縮んでいる。一般に、見開き
本原稿の頁はその用紙が定型サイズであってもその綴じ
部により画像が縮み、定型サイズにはならない。この画
像縮み量は本原稿の厚さおよびその綴じ方法により異な
る。また、本原稿はその用紙が定型サイズ外のものも多
い。さらに、製本後に端部を裁断したことにより本原稿
が定型サイズ外となるのものある。
【0139】図52(a)〜(c)は見開き本原稿複写
モードの用紙画像を示す。見開き本原稿複写モードの画
像基準位置は用紙左端、用紙中央、用紙右端が有る。図
52(a)に示すように画像基準位置が用紙左端である
場合は、見開き本原稿の走査開始方向の頁端部位置が上
述のように検出され、IPU103のマイクロコンピュ
ータがその頁左端部位置とレーザプリンタで給紙された
転写紙の長さ情報(転写紙サイズ検知手段などからの転
写紙長さ情報)からフレームメモリ104の読み出しア
ドレス操作を行うことにより本原稿の左端部が転写紙の
搬送方向先端位置に合わせられて本原稿の見開き両頁の
画像が1枚の転写紙に形成されることにより、見開き両
頁の画像が転写紙上に左詰めで、従来のスケール基準の
複写機と同様に形成される。
【0140】図52(b)に示すように画像基準位置が
用紙中央の場合は、上述のように見開き本原稿の走査開
始方向と走査終了方向の両頁端部位置が検出され、IP
U103のマイクロコンピュータがその検出位置から算
出した見開き本原稿の走査方向長さ情報と、レーザプリ
ンタで給紙された転写紙の長さ情報(転写紙サイズ検知
手段などからの転写紙長さ情報)からフレームメモリ1
04の読み出しアドレスを操作することにより、本原稿
の見開き両頁画像が転写紙の中央に形成される。従っ
て、転写紙左右には原稿縮み分により均一な余白ができ
る。
【0141】図52(c)に示すように画像基準位置が
用紙右端の場合は、見開き本原稿の走査終了方向の頁端
部位置が上述のように検出され、IPU103のマイク
ロコンピュータがその検出された頁端部位置とレーザプ
リンタで給紙された転写紙の長さ情報(転写紙サイズ検
知手段などからの転写紙長さ情報)からフレームメモリ
104の読み出しアドレスを操作することにより、本原
稿の右端部検出位置が転写紙の搬送方向後端位置に合わ
せられて本原稿の見開き両頁が1枚の転写紙に形成され
る。その結果、見開き両頁の画像が転写紙上に右詰めで
形成されて原稿縮み分により転写紙左に余白ができ、複
写後の転写紙を左綴じにする場合の綴じ代ができる。
【0142】図53(a)〜(d)は独立頁複写モード
の用紙画像を示す。本原稿の各頁の画像をそれぞれ転写
紙に複写する独立頁複写モードの画像基準位置は用紙左
端、用紙中央、用紙右端、頁両端、頁中央が有る。但
し、本装置において、頁両端、頁中央の指定手段は図示
していない。図53(a)に示すように画像基準位置が
用紙左端の場合は、上述のように見開き本原稿の左頁と
右頁の頁端部位置が検出されて中央綴じ部位置が算出さ
れ、IPU103のマイクロコンピュータがその左頁の
頁端部位置と中央綴じ部位置からフレームメモリ104
の読み出しアドレスを操作することにより見開き本原稿
の走査開始方向の左頁の頁端部位置が第1の転写紙の搬
送方向先端位置に合わせられて中央綴じ部位置が第2の
転写紙の搬送方向先端位置に合わせられ、本原稿の見開
き両頁がそれぞれ独立の転写紙に形成される。また、そ
れぞれの頁の画像がそれぞれの転写紙上に左詰めで従来
のスケール基準の複写機と同様に形成される。
【0143】図53(b)に示すように画像基準位置が
用紙中央基準の場合は、上述のように見開き本原稿の左
頁と右頁の頁端部位置が検出されて中央綴じ部位置が算
出され、IPU103のマイクロコンピュータがその頁
端部位置及び中央綴じ部位置とレーザプリンタで給紙さ
れた転写紙の長さ情報(転写紙サイズ検知手段などから
の転写紙長さ情報)からフレームメモリ104の読み出
しアドレスを操作することにより、見開き本原稿の走査
開始方向の左頁の頁端部位置と中央綴じ部位置が第1の
転写紙の両端部に合わせられて中央綴じ部位置と右頁の
頁端部位置が第2の転写紙の両端部に合わせられ、本原
稿の見開き両頁が独立の転写紙の中央にそれぞれ形成さ
れる。従って、転写紙の左右には原稿縮み分により均一
な余白ができる。
【0144】図53(c)に示すように画像基準位置が
用紙右端基準の場合は、上述のように見開き本原稿の左
頁と右頁の頁端部位置が検出されて中央綴じ部位置が算
出され、IPU103のマイクロコンピュータがその右
頁の頁端部位置及び中央綴じ部位置とレーザプリンタで
給紙された転写紙の長さ情報(転写紙サイズ検知手段な
どからの転写紙長さ情報)からフレームメモリ104の
読み出しアドレスを操作することにより、見開き本原稿
の走査開始方向の中央綴じ部位置が第1の転写紙の後端
に合わせられて右頁の頁端部位置が第2の転写紙の搬送
方向後端位置に合わせられ、各頁の画像が転写紙上に右
詰めで形成される。その結果、転写紙の左には原稿縮み
分で余白ができ、複写後の転写紙を左綴じする場合や製
本する場合の綴じ代が作られる。
【0145】図53(d)に示すように画像基準位置が
頁両端の場合は、読み取り左右頁で画像基準位置を用紙
左端、用紙右端とする複写が上述の場合と同様に切り換
えて行われ、本原稿の見開き両頁が独立の転写紙の両端
側に形成されて転写紙の中央側に原稿縮み分で余白がで
きる。また、図53(e)に示すように画像基準位置が
頁中央の場合は、読み取り左右頁で画像基準位置を用紙
右端、用紙左端とする複写が上述の場合と同様に切り換
えて行われ、すなわち、見開き本原稿の中央綴じ部位置
が上述のように算出されてIPU103のマイクロコン
ピュータがその算出された見開き本原稿の中央綴じ部位
置により見開き本原稿の中央綴じ部位置を第1の転写紙
の搬送方向後端部位置と第2の転写紙の搬送方向先端位
置に合わせて本原稿の見開き両頁画像を2枚の独立の転
写紙に形成させる。したがって、本原稿の見開き両頁が
独立の転写紙の中央側に形成されて転写紙の両端側に原
稿縮み分で余白ができる。
【0146】次に、本原稿の画像範囲について説明す
る。本原稿画像の読み取り副走査方向範囲とその配置方
法を図54及び図55のタイムチャートを用いて説明す
る。図54及び図55において、副走査方向の読み取り
範囲と画像形成範囲は、その走査ライン数で示し、その
画像位置を表している。
【0147】前述のように、本装置は見開き本原稿の両
頁を1回の走査で読み取り、その画像データをフレーム
メモリ104に蓄え、次に画像データをフレームメモリ
104から読み出してプリンタで画像を形成する。本装
置において、副走査方向の読み取り画像データをフレー
ムメモリ104に蓄える範囲(SFGATEにより決ま
る)は本原稿の許容最大サイズA3の420mmに対し
てフレームメモリ104の容量から約455mm分、7
174ライン有る。通常、前述の通り見開き本原稿の頁
位置が変わるため、本装置の副走査方向の読み取り画像
データをフレームメモリ104に蓄える範囲は本原稿の
最大サイズの左原稿台の左端部より開始する。
【0148】図54の本原稿見開き複写モードは、表紙
サイズA4の見開き頁の有効画像範囲(VFGATEに
より決まる)は見開き本原稿の端部検出結果により、フ
レームメモリ104の読み取り画像データ格納範囲に対
して図示のような位置関係にある。IPU103内のマ
イクロコンピュータは、VFGATEを見開き本原稿の
端部検出結果に基づいて本原稿の綴じ部の縮みによりA
3サイズの6614ラインに対して6400ラインと算
出する。PFGATE1、2、3はその算出した有効範
囲内の画像データをフレームメモリ104から読み出し
てプリンタでA3定型サイズの転写紙に記録する場合の
転写紙の有効画像範囲を示すPFGATEの例である。
IPU103内のマイクロコンピュータは、各PFGA
TEの範囲をプリンタで給紙される転写紙のサイズによ
って決定し、A3サイズでは6614ラインとする。プ
リンタはPFGATEの立ち上がりをトリガとして給紙
のレジストクラッチをオンにしてレジストローラで給紙
装置からの転写紙を送出し、PFGATEの立ち上がり
の画像先端と転写紙の先端を合わせるように画像を形成
する。IPU103内のマイクロコンピュータは、VF
GATEの範囲外の各画像データを余白として白データ
のFHをプリンタに送信する。
【0149】PFGATE1は画像基準位置を用紙左端
とするモードの場合のPFGATEであり、IPU10
3内のマイクロコンピュータは、フレームメモリ104
からプリンタへ画像データを本原稿の頁左端が転写紙の
先端に合わせられて転写紙の後端に余白が作られるよう
に送る。この場合の画像配置としては、IPU103内
のマイクロコンピュータは、画像ライン数をカウントす
るカウンタの値から、頁範囲(VFGATE)の640
0ライン終了後の画像データを白とする。
【0150】PFGATE2は画像基準を用紙中央とす
るモードの場合であり、IPU103内のマイクロコン
ピュータは、フレームメモリ104からプリンタへ画像
データを頁中央が転写紙の中央に合わせられて転写紙の
先後端に均一の余白が作られるように送る。この場合の
画像配置としては、IPU103内のマイクロコンピュ
ータは、画像ライン数をカウントするカウンタの値か
ら、頁範囲(VFGATE)の6400ラインと転写紙
の画像範囲(PFGATE2)の6614ラインとの差
分214ラインの半分の107ライン分をVFGATE
の前に余白部として設け、また、VFGATEの640
0ラインの終了地点から余白部を設け、6614ライン
でPFGATE2が終了する。
【0151】PFGATE3は画像基準を用紙右端とす
るモードの場合のPFGATEであり、IPU103内
のマイクロコンピュータは、フレームメモリ104から
プリンタへ画像データを頁左端が転写紙の後端に合わせ
られて転写紙の先端に余白が作られるように送る。画像
配置としては、IPU103内のマイクロコンピュータ
は、画像ライン数をカウントするカウンタの値から、頁
範囲(VFGATE)の6400ラインと転写紙の画像
範囲(PFGATE2)の6614ラインとの差分51
4ラインをVFGATEの前に余白部として設ける。
【0152】図55は独立頁複写モードの画像範囲を示
す。図54と同様に表紙サイズA4の見開き頁の有効画
像範囲(VFGATE)はその端部検出結果により、フ
レームメモリ104の読み取り画像データ格納範囲に対
して図示のような位置関係にある。IPU103内のマ
イクロコンピュータは、IPU103内のマイクロコン
ピュータは、見開き本原稿の端部検出結果に基づいてV
FGATEを本原稿の綴じ部の縮みにより6400ライ
ンと算出し、片方の頁をその半分の3200ライン、中
央綴じ部位置をVFGATEの範囲の中間と算出する。
【0153】また、IPU103内のマイクロコンピュ
ータは、画像基準を用紙左端とするモードの場合には見
開き左頁画像を、A4サイズ3307ラインの転写紙画
像範囲{PFGATE1(L)}に配置し、フレームメ
モリ104からプリンタへ画像データを左頁の左端部が
転写紙の先端に合わせられて転写紙の後端に余白が作ら
れるように送る。この場合の画像配置としては、IPU
103内のマイクロコンピュータは、画像ライン数をカ
ウントするカウンタの値から、頁範囲(VFGATE)
の半分の3200ライン終了後の画像データを白とす
る。また、IPU103内のマイクロコンピュータは、
見開き右頁画像をA4サイズ3307ラインの転写紙画
像範囲{PFGATE1(R)}に配置し、フレームメ
モリ104からプリンタへ画像データを綴じ部位置が第
2の転写紙の先端に合わせられて転写紙の後端に同様に
余白が作られるように送る。
【0154】画像基準を用紙中央とするモードの場合に
は、IPU103内のマイクロコンピュータは、見開き
各頁画像をA4サイズ3307ラインの転写紙画像範囲
{PFGATE2(L)、PFGATE2(R)}に配
置し、フレームメモリ104からプリンタへ画像データ
を頁中央が転写紙の中央に合わせられて転写紙の先後端
に均一の余白が作られるように送る。この場合の画像配
置としては、IPU103内のマイクロコンピュータ
は、画像ライン数をカウントするカウンタの値から、頁
範囲(VFGATE)の半分の3200ラインと転写紙
の画像範囲(PFGATE2)の3307ラインとの差
分107ラインの半分の53ラインを頁画像前の余白部
として設け、フレームメモリ104からプリンタへ画像
データを3200ラインの終了地点から余白部が設けら
れて3307ラインでPFGATE2が終了するように
送る。
【0155】画像基準を用紙右端とするモードの場合に
は、IPU103内のマイクロコンピュータは、見開き
左頁画像をA4サイズ3307ラインの転写紙画像範囲
{PFGATE3(L)}に配置し、フレームメモリ1
04からプリンタへ画像データを頁綴じ部が転写紙の後
端に合わせられて転写紙先端に余白が作られるように送
る。この場合の画像配置としては、IPU103内のマ
イクロコンピュータは、画像ライン数をカウントするカ
ウンタの値から、頁範囲(VFGATE)の3200ラ
インと転写紙の画像範囲{PFGATE3(L)}の3
307ラインとの差分107ラインをVFGATEの前
に余白部として設け、それ以降にVFGATEの左頁の
画像データを読み出す。また、IPU103内のマイク
ロコンピュータは、見開き右頁画像をA4サイズ330
7ラインの転写紙画像範囲{PFGATE3(R)}に
配置し、フレームメモリ104からプリンタへ画像デー
タを右頁端部位置が第2の転写紙の後端に合わせられて
転写紙の先端に同様に余白が作られるように送る。
【0156】以上のように、IPU103内のマイクロ
コンピュータは、画像データを一旦格納したフレームメ
モリ104の読み出しアドレス操作により転写紙の書き
込み位置を制御する。また、全ての複写モードにおい
て、プリンタは各PFGATEの立ち上がりをトリガと
してタイマーをカウントし、給紙用レジストクラッチを
オンしてPFGATE信号の立ち上がりの画像先端と転
写紙の先端を合わせて画像を形成する。
【0157】図56乃至図59は本システムの本原稿モ
ードの複写動作タイミングを示す。図56は操作部99
のプリントキーの押下からの初期モードで画像による本
原稿端部の検出を実施している場合を示し、図57〜図
59は連続複写モードの途中で頁収納位置による本原稿
端部の検出を実施している場合を示す。図57〜図59
の場合は初回の本原稿読み取り動作及び画像による端部
検出動作が図56の場合と同様である。
【0158】図56乃至図59において、数字は本原稿
の読み取り頁ナンバーを示しており、2頁と3頁、4頁
と5頁が本原稿の見開き頁を構成している。また、フレ
ームメモリ104の読出し信号メモリRの符号RP及び
LPは、それぞれ読出し画像データの右頁(RP)及び
左頁(LP)を表わしている。更に、各モードの本原稿
の頁サイズはA4サイズで、本原稿の見開き2頁を走査
ユニット200の1回の走査で連続して読み取ってその
読み取り画像データをフレームメモリ104内にA3サ
イズ分の読み取りデータとして記憶し、各出力モードに
応じてフレームメモリ104より画像データを読出して
レーザプリンタ501により作像して転写紙に記録す
る。
【0159】図56及び図57はA3サイズの転写紙に
見開き状態の本原稿の画像を出力し、本原稿に対して1
部の複写を行う1to1複写モードの場合を示し、図5
8はA4サイズの転写紙に本原稿の読み取り左右頁の各
画像をそれぞれ別々に独立頁毎に出力し、同じく本原稿
に対して1部の複写を行う1to1複写モードの場合を
示す。図59は、図58と同様に独立頁の画像出力を行
い、複写設定枚数が2枚で本原稿に対して2部の複写を
行う2枚複写モードの場合を示す。
【0160】図56の本原稿モード動作タイミングにお
いて、操作パネル99の複写開始を指示するプリントキ
ーがオンされると、IPU103内のマイクロコンピュ
ータは、走査ユニット200を走査するためのスキャナ
モータ106を逆転方向へ回転させ、中央部に位置して
いた走査ユニット200を読み取り開始方向へ移動させ
る。IPU103内のマイクロコンピュータは、走査ユ
ニット200が左側ホームポジションの読み取り開始位
置へ移動すると、スキャナモータ106を正転方向へ駆
動し、両方の蛍光灯201,202を点灯させて本原稿
の読み取り走査を開始させる。
【0161】IPU103内のマイクロコンピュータ
は、見開き本原稿の左頁端部地点から読み取り画像デー
タを原稿画像として処理し、原稿画像に対する読み取り
副走査方向の有効画像領域信号SFGATEを発生す
る。また、IPU103内のマイクロコンピュータはそ
の有効画像領域信号SFGATEによってフレームメモ
リ104のデータ書き込み信号メモリWを操作し、デー
タ書き込み範囲を制御する。IPU103内のマイクロ
コンピュータは、スキャナモータ106の制御アドレス
から見開き本原稿の綴じ部中央地点を認識し、これを独
立頁出力モード時の第2の画像の基準位置や見開き頁出
力モード時で読み取り画像を転写紙の中央に形成する場
合等に用いる。
【0162】IPU103内のマイクロコンピュータ
は、キャシッジ200が見開き本原稿の右頁端部に達す
ると、本原稿右頁端部の検出を開始し、頁めくり時の頁
吸着位置を算出する。キャシッジ200の読み取り走査
が終了すると、キャシッジ200が復動の頁めくり走査
に入り、初回はめくり頁の収納位置が検出されてその頁
収納位置により画像有効範囲が確定された後にレーザプ
リンタが画像形成を開始する。また、2回目以降は前回
検出の頁収納位置により算出した画像有効範囲で読み取
り走査終了直後にレーザプリンタが画像形成を開始す
る。IPU103内のマイクロコンピュータはレーザプ
リンタ側の副走査方向の有効画像領域信号PFGATE
によってフレームメモリ104のデータ読み出し信号メ
モリRを操作してレーザプリンタに同期して画像データ
を出力する。また、頁めくり時には見開き本原稿の頁端
部が頁センサで繰り返して検出される。以上の行程の繰
り返しにより、自動的に本原稿の頁をめくり本原稿の見
開き頁複写を行う。
【0163】図58は本原稿の独立頁毎に画像を出力す
る1TO1複写モードの場合を示す。この場合は、読み
取りモード時には図57の場合と同様のタイミングで動
作し、頁めくり時にはプリンタで連続して搬送される転
写紙に合わせて二つのPFGATEによってフレームメ
モリ104のデータ読み出し信号メモリRが操作され、
本原稿の頁毎の画像データが出力される。フレームメモ
リ104のアドレスカウンタがPFGATEによってマ
スクされて停止することにより、本原稿の左頁の画像に
連結した右頁の第2の画像のデータが第2のPFGAT
E信号によりレーザプリンタにおける転写紙間隔を持っ
て読み出される。
【0164】図59は図58の場合と同様に本原稿の独
立頁の2枚複写を行うモードの場合を示す。この場合
は、読み取りモード時には図57の場合と同様のタイミ
ングで動作し、頁めくり時の画像出力ではレーザプリン
タで連続して搬送される転写紙に合わせて複数のPFG
ATEによってフレームメモリ104のデータ読み出し
信号メモリRが操作され、本原稿の頁毎の画像データが
複数枚分出力される。本例では、始めに読み取り左頁の
画像が2枚出力され、次に読み取り右頁の画像が2枚連
続で出力される。レーザプリンタが複数枚の画像出力を
行っている間にTPSが頁めくり走査を終了し、キャリ
ッジ200は読み取り走査開始位置で停止して次の読み
取り走査に備え待機している。
【0165】本システムは吸着ローラの変位による本原
稿頁の吸着、分離に対して安定した頁めくり動作を行
う。これは、頁の先端部のみを吸着して上方に変位させ
頁収納部へと導くために、その吸着位置が重要となる。
以上の通り、本原稿の頁めくり走査時に頁センサで本原
稿の頁端部が検出され、頁めくりの繰り返しにより変化
する本原稿の頁端部に対する吸着、分離の動作位置が決
定される。つまり、頁収納位置データより走査終了側の
頁端部が検出されて頁めくり走査時の吸着ローラの上昇
位置が決定され、常に頁の同一量が吸着、分離するよう
に制御される。次に、両面複写モードの選択について説
明する。図60は操作部99の一部を示す。操作部99
には、コンタクトガラス206上のシート原稿を読み取
って複写するシート原稿読み取りモードと、原稿台1上
の本原稿を読み取って複写する本原稿読み取りモードと
を選択的に設定するための読み取り選択キー601が設
けられ、読み取り選択キー601が押下される度毎にシ
ート原稿読み取りモードと本原稿読み取りモードとが交
互に設定される。
【0166】また、図49に示すように操作部99内に
は本原稿複写時の両面複写モードを指定するための両面
指定キー602と、その指定モードを表示するための発
光ダイオード603,604,605が備えられてい
る。両面複写モードは、(1)オリジナル両面複写モー
ド、(2)見開き頁両面複写モード、(3)オート両面
複写モードがあり、両面選択キー602の押下毎にオリ
ジナル両面複写モード、見開き頁両面複写モード、オー
ト両面複写モードが順次に繰り返して切り替わって指定
され、その指定モードを表示するための各発光ダイオー
ド603,604,605が順次に点灯する。
【0167】電源オン、モードクリア、本原稿読み取り
モード選択等のデフォルト時にはメイン制御板107が
全ての両面モードを解除して片面複写モードを選択す
る。メイン制御板107は、オリジナル両面複写モー
ド、見開き頁両面複写モード、オート両面複写モード
を、本原稿の各頁の画像を独立に複写する独立頁モード
時に有効とし、本原稿の見開き両頁の画像を転写紙に複
写する見開き頁モード時にはオリジナル両面複写モード
の選択のみを有効として本原稿の見開き2頁毎に用紙の
表と裏に画像を形成する見開き頁両面複写を行わせる。
また、メイン制御板107は、シート原稿読み取りモー
ド時には、1つの両面モードのみを有効とし、オリジナ
ル両面複写モードの選択で、各原稿が取り替えられてプ
リントキーが押下される毎に原稿の表面と裏面の各画像
を順次に複写するという両面複写を繰り返させる。
【0168】操作部99は、図49に示す操作部と、図
示しない操作パネル及び表示パネルとで構成される。操
作パネルは図49に示す操作部以外のプリントキー,1
0キーなどの操作キー等が設けられ、表示パネルは各種
表示を行う表示部を有する。図49、図50、図60
は、操作部99の要部を示し、これらは主に本原稿の複
写モードの設定とその表示を行う。図49に示すように
操作部99はソータ702のソートモードと、スタック
モードとを選択的に設定するためのキー606と、その
設定モードを表示するための発光ダイオード607,6
08が設けられ、キー606の押下毎にソートモードと
スタックモードとが交互に設定される。また、操作部9
9は、画像基準を左合わせ、右合わせのいずれかに設定
するための画像基準キー609と、その設定画像基準を
表示するための発光ダイオード610,611とを有
し、画像基準キー609が押下される毎に画像基準が左
合わせと右合わせとに交互に設定される。
【0169】また、操作部99は、見開き本原稿の中央
部を基準にして綴じ部指定幅の画像を消去するセンター
消去モードを設定するためのキー612及びその設定状
態の表示を行う発光ダイオード613と、本原稿基準で
外枠指定幅の画像を消去する各消去モードを設定するた
めのキー614及びその設定状態の表示を行う発光ダイ
オード615と、転写紙をその画像面を上側にして排紙
する表面排紙モードを設定するためのキー616及びそ
の設定状態の表示を行う発光ダイオード617とを有す
る。
【0170】また、操作部99は独立頁モードと見開き
頁モードとを選択的に設定するためのコピー形式選択キ
ー618及びその設定モードを表示するための発光ダイ
オード619,620を有し、コピー形式選択キー61
8の押下毎に独立頁モードと見開き頁モードとが交互に
設定される。また、操作部99は本原稿の見開き右頁の
みを複写する右頁限定モードと、見開き左頁のみを複写
する左頁限定モードとを選択的に設定するための頁限定
キー621及びその選択状態を表示するための発光ダイ
オード622,623を有し、頁限定キー621の押下
毎に右頁限定モードと左頁限定モードとが交互に設定さ
れる。
【0171】また、操作部99は、ズーム倍率を増減さ
せるためのキー624、独立に変倍率を設定するための
キー625、複写頁数を設定するための頁数設定キー6
26、見開き本原稿の複写開始頁を左頁、右頁にそれぞ
れ設定するためのコピー開始頁設定キー628,629
を有する。さらに、操作部99は、図50に示すように
本原稿のセンター消去幅、上消去幅、下消去幅、左右消
去幅をそれぞれ設定するためのキー630〜633と、
画像基準シフト量設定を左基準、右基準、全面画像のい
ずれで行うかを設定するためのキー634〜636とを
有し、本原稿の消去幅及び画像基準シフト量はテンキー
及びエンターキーにより設定される。
【0172】次に、ガイダンス表示について説明する。
本装置の操作ガイドおよび警告の表示は、操作部99に
配置した20桁2行のキャラクタ表示が可能な液晶パネ
ルで行っており、図61はそのガイダンス表示を示す。
図61(A)は液晶パネルのガイダンス表示部による本
原稿複写中の一般的な表示を示し、その表示内容は本原
稿の読み取りで、複写倍率が等倍、見開き右頁の15頁
から48頁までの設定で、24頁コピー中であることを
示している。ガイダンス表示部は、左上に読み取り選
択、右上にコピー倍率、左下に設定頁数、右下にコピー
中の頁数を表示する。
【0173】図61(B)はガイダンス表示部のシート
原稿コピー中の一般的な表示を示し、その表示内容はシ
ート原稿の読み取りで、等倍コピーであることを示して
いる。図61(C)はガイダンス表示部のガイダンス表
示例を示し、その表示内容はシート原稿読み取りモード
切り替え時の原稿載置の警告表示である。これは、本原
稿読み取りモードで待機中またはコピー終了後、読み取
りキー601の押下によりシート原稿読み取りモードを
指定した際に原稿トレイ上(原稿台1上)に本原稿が有
ることを検知した場合の表示である。これにより本原稿
の取り出しを促し、本原稿の保護と読み取りモード切り
替えによるキャリッジのホーミングを可能とすると共
に、シート原稿の読み取り走査の阻害にならないように
する。
【0174】図61(D)はガイダンス表示部の頁数設
定表示で、本原稿読み取りモード選択から頁数設定まで
表示する。この頁数設定は本原稿の自動読み取りには必
須で、入力選択まで優先して表示する。その後、頁数設
定キー626または頁枚数キーの押下により、ガイダン
ス表示部は次の頁数入力表示に移行する。開始〜終了ペ
ージ入力モードでは、ガイダンス表示部は頁数設定キー
626の押下より入力中に数値部が点滅し、10キーで
複写開始頁の数値を入力してエンターキーまたは頁数設
定キー626を押下すると、その複写開始頁が確定す
る。その後、ガイダンス表示部は次のガイダンスに移行
し、同じく10キーで複写終了頁の数値を入力してエン
ターキーまたは頁数設定キー626を押下すると、その
複写終了頁が確定する。
【0175】本原稿の複写する総頁数を入力する頁枚数
入力モードでは、ガイダンス表示部は頁枚数キーの押下
から頁数の入力確定まで図示の表示を行い、同じく10
キーで本原稿の複写する総頁数の数値を入力してエンタ
ーキーまたは頁枚数キーを押下すると、その総頁数が確
定する。ガイダンス表示部は、以上の頁数入力の後、図
61(E)に示す開始頁選択表示を行う。これは複写開
始頁として本原稿の見開き左右頁のいずれかを入力指定
するもので、コピー開始頁設定キー628,629のい
ずれか一方の押下により複写開始頁として本原稿の見開
き左右頁のいずれかを選択すると、ガイダンス表示部が
待機モード表示となる。ページ限定モード時は本原稿の
複写する頁が左右頁のいずれかに限られるため、コピー
開始頁入力モードには入らず、その表示もしない。
【0176】次に、モード制御フローについて説明す
る。図62から図67は各モードにおける制御フローを
示す。これらの制御は画像形成のモード制御を行うメイ
ンコントローラ(メイン制御部)が行い、その指令によ
りIPUコントローラ(IPU103のコントローラ)
は原稿画像の読み取り、データ処理、頁めくりの制御を
行う。また、シーケンスコントローラ(シーケンス制御
部)は画像形成部の負荷のタイミング制御を行う。図6
2は頁限定モード選択フロー、図63は開始左右頁の設
定フロー、図64は複写頁数設定フロー、図65は最終
頁の左右判別フロー、図66はコピー形式選択フロー、
図67は読み取り選択フローを示す。
【0177】まず、図64に示す複写頁数設定フローを
参照して複写頁数の設定について説明する。図49に示
すように本装置の操作部は複写頁数を設定するための頁
数設定キー626,コピー開始頁設定キー628,62
9を備え、図64に示す複写頁数設定フローはその制御
を示す。複写頁数の設定は以下の2つの方法があり、そ
れを各キーの押下により選択する。第1の開始〜終了ペ
ージ入力方法では、本原稿の複写開始頁と複写終了頁の
2つの数値を入力し、メインコントローラが複写開始頁
から複写終了頁までの頁数を演算し、その差分の頁のコ
ピーを行う。第2のページ枚数入力方法は、複写頁数を
直接入力する方法で、指定した左頁または右頁から指定
頁数だけコピーを繰り返す。後者は主に本原稿に頁数が
付いていない場合や、複写する頁が飛んでいる場合に用
いる。
【0178】頁数の入力操作方法は、図61に示すガイ
ダンス表示で前述の通り行う。また、この頁数入力は本
原稿の読み取り自動頁めくりの繰り返し動作には必須の
ものであり、本原稿読み取りモード時には優先して設定
されるように第1にガイダンス表示部でガイダンス表示
を行う。
【0179】すなわち、メインコントローラは、本原稿
読み取りモードでは、ガイダンス表示部に頁数入力要求
を表示し、頁数設定キー(開始・終了頁キー)626か
らの入力信号により頁数設定キー626がオンした場合
には本原稿の複写開始頁・複写終了頁の入力を要求する
表示をガイダンス表示部に行わせる。そして、メインコ
ントローラは、10キー、エンターキー、頁数設定キー
626からの入力信号をチェックして10キーにより入
力された複写開始頁をエンターキーまたは頁数設定キー
626のオンで確定し、かつ、10キーにより入力され
た複写終了頁をエンターキーまたは頁数設定キー626
のオンで確定する。
【0180】また、メインコントローラは、頁数入力要
求の表示に対して頁数設定キー626がオンされない場
合には頁枚数キーからの入力信号をチェックして頁枚数
キーがオンされれば、本原稿の複写開始頁・複写終了頁
の入力を要求する表示をガイダンス表示部に行わせる。
そして、メインコントローラは、10キー、エンターキ
ー、頁数設定キー626からの入力信号をチェックして
10キーにより入力された複写頁数をエンターキーまた
は頁数設定キー626のオンで確定する。
【0181】次に頁限定モードについて説明する。頁限
定モードは本原稿読み取りモード時に有効であり、図6
2は頁限定モード選択フローを示す。頁限定モードは
(1)頁限定無しモード、(2)右頁限定モード、
(3)左頁限定モードがあり、頁限定モードに優先順位
を設けて第1の設定を(2)右頁限定モード、第2の設
定を(3)左頁限定モードとしている。メインコントロ
ーラは、電源投入時に頁限定キーカウンタを1にセット
して頁限定設定キー621の押下毎に頁限定キーカウン
タをインクリメントし、頁限定キーカウンタが4より大
きくなった場合には頁限定キーカウンタに1をセットす
る。そして、メインコントローラは、頁限定キーカウン
タが1の場合には頁限定無しのモードに設定して発光ダ
イオード622,623を消灯させ、頁限定キーカウン
タが2の場合には右頁限定モードに設定して発光ダイオ
ード622のみを点灯させ、頁限定キーカウンタが3の
場合には左頁限定モードに設定して発光ダイオード62
3のみを点灯させる。
【0182】メインコントローラは、右頁限定モード時
には見開き本原稿の右頁のみの読み取り画像を転写紙に
形成させ、本原稿の頁をめくってさらにその見開き両頁
のうちの右頁のみの画像を転写紙に形成させる。この画
像形成は図53に示すように独立頁モードの一方の頁の
画像情報のみフレームメモリ104より読み出して行
う。その画像合わせは、前述のように本原稿の頁端部検
出より頁画像位置を算出して転写紙内に配置する。逆に
左頁限定モード時には、メインコントローラは、見開き
本原稿の左頁のみの読み取り画像を転写紙に形成させ、
頁をめくってさらに本原稿の見開き両頁のうちの左頁の
みの画像を転写紙に形成させる。
【0183】本の中には片面印刷物を綴じたものもあ
り、オフィスでは一般的なステープラー止めやファイル
等の片面原稿を綴じた物も多い。それらの片面印刷物の
綴じ物は、その頁数が画像面にだけ配番されている事が
一般的であり、頁数が付記されてない場合でも、その頁
枚数を数えるには原稿枚数を数えるものである。本装置
では、頁限定モードにおいて設定された側の頁(左頁ま
たは右頁)のみの画像を形成する場合には、本原稿の複
写頁は複写開始頁・複写終了頁の設定、または複写頁枚
数の設定で、複写する頁数すなわち原稿枚数を設定す
る。
【0184】メインコントローラは、本原稿の見開き両
頁の画像をそれぞれ形成するモードでは操作部からの入
力信号を受け付けて本原稿の頁毎に頁数をカウントし、
頁限定モードにおいて設定された側の頁(左頁または右
頁)のみの画像を形成するモードでは操作部からの入力
信号を受け付けて本原稿の2頁毎に頁数をカウントす
る。従って、両モードにおいて頁数設定が簡単になり、
頁数の読み取り、頁めくりおよび画像形成が確実に行わ
れる。
【0185】通常、本原稿の複写開始頁(左頁または右
頁)を選択して複写を開始するが、その後片方の頁のみ
しか複写しない頁限定モードが設定された場合には、メ
インコントローラが複写開始頁の選択結果を解除する。
また、後に複写開始頁が頁限定モードの指定頁と異なっ
て入力された場合には、メインコントローラは、図63
の開始左右頁設定フローに示すように複写開始頁の選択
結果を解除し、頁限定モードを優先させる。限定モード
指定時は複写開始頁の選択は不要になり、その選択入力
を促すガイダンス表示は行わない。
【0186】次に、複写開始頁の選択について説明す
る。本原稿の複写開始頁は本原稿の見開き両頁の(1)
左頁、(2)右頁がある。また、メインコントローラ
は、図63の開始左右頁設定フローに示すように複写開
始頁設定キー628,629からの入力信号により複写
開始頁設定キー628が押下された時には本原稿の複写
開始頁を見開き両頁のうちの左頁に設定し、複写開始頁
設定キー629が押下された時には本原稿の複写開始頁
を見開き両頁のうちの右頁に設定する。
【0187】メインコントローラは、複写開始頁モード
の右頁指定時には、見開き本原稿の右頁から読み取り画
像を転写紙に形成させ、頁をめくってさらに頁毎の画像
形成を行わせる。この画像形成は図53に示すように独
立頁モードで画像情報を1頁分づつフレームメモリ10
4より読み出して行う。その画像合わせは、上述のよう
に頁端部検出より頁画像位置を算出して転写紙内に配置
する。逆に複写開始頁モードの左頁指定時は、見開き本
原稿の左頁から読み取り画像を転写紙に形成させ、頁を
めくってさらに頁毎の画像形成を行わせる。
【0188】また、本原稿の見開き両頁を1枚の転写紙
に複写する図52に示す見開き頁モードでも複写開始頁
を入力する。これは、図54の最終頁左右判別フローに
示すように複写開始頁と先に指定した複写頁数により、
複写最終頁が見開き右頁か左頁かを判断し、最終頁の画
像形成の方法決定のために用いる。さらに、メインコン
トローラは、図65の最終頁の左右判別フローに示すよ
うに、複写開始頁と設定複写頁数により本原稿の読み取
りおよび頁めくり走査の回数を算出する。この場合、メ
インコントローラは、走査回数については設定複写頁数
を2で割ってその整数部を走査回数とするが、複写開始
頁が左頁で、設定複写頁数が偶数の場合には最終複写頁
が右頁となり、それ以外の3通りの場合はその整数部の
値に1を加えたものを走査回数とする。本装置は、本原
稿の最終の読み取り走査の後も頁めくり走査を行って終
了するため、読み取りおよび頁めくり走査の回数が等し
くなる。複写開始頁が右頁で、設定複写頁数が奇数の場
合には最終複写頁が右頁となり、他の2通りの場合は最
終複写頁が左頁となる。以上のように読み取り走査の回
数は、本原稿の頁配置により異なり、その制御にも用い
る。
【0189】複写開始頁を選択すれば、独立頁モードで
その複写開始頁より画像形成を始め、不要な頁の複写を
しない。また、見開き頁モードでも複写開始頁外の頁の
画像を消去し、または画像形成しないように制御でき
る。これは、例えば見開き頁モードで複写開始頁として
右頁が選択された場合、最初の見開き左頁部の画像が白
データに変換されて作像される。また、前述のように最
終複写頁が見開き左頁の場合、同様に最終の見開き右頁
の画像が白データに変換されて作像される。
【0190】次に、コピー形式モードについて説明す
る。コピー形式モードは、本原稿読み取りモード時に有
効であり、(1)独立頁モード、(2)見開き頁モード
がある。本装置ではコピー形式モードに優先順位を設
け、第1の設定は本原稿の1頁を転写紙1頁に形成す
る、使用頻度が高い(1)独立頁モードとしている。ま
た、電源投入時や本原稿読み取りモードの選択時のコピ
ー形式モードの初期設定は、(1)独立頁モードとして
いる。
【0191】メインコントローラは、図66のコピー形
式選択フローに示すように、電源投入時にコピー形式カ
ウンタに1をセットしてコピー形式選択キー618の押
下毎にコピー形式カウンタをインクリメントし、コピー
形式カウンタが3より大きくなった時にコピー形式カウ
ンタに1をセットする。そして、メインコントローラ
は、コピー形式カウンタが1の場合には独立頁モードに
設定して発光ダイオード619のみを点灯させ、コピー
形式カウンタが2の場合には見開き頁モードに設定して
発光ダイオード620のみを点灯させる。
【0192】メインコントローラは、独立頁モード指定
時には、見開き本原稿の読み取り頁画像を図53に示す
ように頁毎にフレームメモリ104より読み出させて1
頁の転写紙に形成させる。その画像合わせは、上述のよ
うに頁端部検出より頁画像位置を算出して転写紙内に配
置する。一方、見開き頁モード指定時には、メインコン
トローラは、見開き本原稿の両頁の各読み取り画像情報
をフレームメモリ104より連続して読み出させて1頁
の転写紙に形成させる。
【0193】一般に、本、書籍類は両面印刷物を綴じた
ものであり、オフィス文書のステープラー止めやファイ
ル等にも両面原稿を綴じた物がある。本原稿を読み取っ
て読み取り頁の画像を転写紙に形成し、本原稿の頁をめ
くる本装置においては、本原稿の頁毎の画像を用紙1頁
に形成する独立頁モードと、本原稿の見開き両頁の画像
を用紙1頁に形成する見開き頁モードとを備えているこ
とにより、画像形成形態の違った複写が得られる。特
に、独立頁モードは本原稿と頁構成が同じとなる。ま
た、見開き頁モードは複写数が2分の1となり、グラビ
アなどの見開き頁に渡る画像を連続画像として形成す
る。
【0194】また、本装置は、見開き本原稿の両頁画像
を1回の走査で読み取ってその読み取り画像データをフ
レームメモリ104に書き込み、読み取り画像データを
頁毎の画像範囲に分割してフレームメモリ104より読
み出して用紙1頁に画像形成し、読み取り画像データを
見開き両頁連続でフレームメモリ104より読み出して
本原稿の見開き両頁の画像を用紙1頁に形成し、画像形
成形態に関わらず画像読み取りを1回の片方向走査で同
一に制御する。
【0195】次に、読み取り選択について説明する。本
装置は本原稿の読み取り自動頁めくり機構とシート原稿
読み取り機能を備えている。本装置では、読み取り選択
モードに優先順位を設けて第1の設定を本原稿読み取り
モードとし、電源投入時やモードクリア時のデフォルト
設定を本原稿読み取りモードとしている。また、この初
期設定のモードは画像形成部でプログラマブルに設定で
きてメイン制御板107のCPUがアクセス可能な不揮
発のメモリ内に記憶可能であって用途に合わせてどちら
かを選択できるようになっている。また、原稿読み取り
モード選択の切り換え入力時に原稿読み取り開始の予備
動作(キャリッジ200のホーミング、ミラー222、
蛍光灯201,202、203,204の切り換えと予
熱、原稿台1の移動)を行うことによって、本原稿読み
取りモード選択時にキャリッジのホーミング、原稿台移
動により本原稿のセットが可能な状態で待機し、また、
読み取り動作開始の時間(キャリッジのホーミング、ミ
ラー、蛍光灯の切り換えと予熱、原稿台移動の時間)が
短縮される。
【0196】メインコントローラは、図67の読み取り
選択フローに示すように、電源投入時には読み取り選択
カウンタに不揮発メモリ内の初期設定値の1あるいは2
をセットし、ウォームアップ待機後には読み取り選択キ
ー601及び原稿台1上の本原稿の有無を検出する検出
手段からの入力信号をチェツクして、読み取り選択キー
601が押下された際に原稿台1上の本原稿の有無を判
断して本原稿がある場合には読み取り選択キー601に
よる読み取りモードの切り替えを禁止し、原稿載置の警
告表示”原稿が残っています”を表示パネルに行わせる
事により、シート原稿読み取り時に本原稿がキャリッジ
の走査を阻害したり、本原稿が破損しないようにしてい
る。また、本原稿は、原稿台上1にセットした状態では
見えないため、本原稿の取り忘れがオペレータに知らせ
る。
【0197】この場合、メインコントローラは、読み取
り選択キー601の押下毎に読み取り選択カウンタをイ
ンクリメントして読み取り選択カウンタが3より大きく
なった時には読み取り選択カウンタに1をセットする。
そして、メインコントローラは、読み取り選択カウンタ
が1の場合には本原稿読み取りモードを設定してコンタ
クトガラス読み取り用(シート原稿読み取り用)発光ダ
イオードを消灯させ、キャリッジのホーミング、中央ミ
ラー222の光路退避、蛍光灯201,202の点灯を
行って本原稿のセットを受付ける。また、メインコント
ローラは、読み取り選択カウンタが2の場合にはシート
原稿読み取りモードを設定してコンタクトガラス読み取
り用発光ダイオードを点灯させ、キャリッジのホーミン
グ、中央ミラー222の光路進出、蛍光灯203,20
4の点灯を行って本原稿のセットを受付ける。
【0198】次に、複写モードと機能について説明す
る。以下に本装置の複写モード、入力キーおよびその機
能を図49、図50および図60に基づき説明する。 1.共通複写モード・キー(操作部99の各複写モード
で共通に使用するキー) (1)ソート/スタックキー606 (2)用紙の選択を行うキー (3)複写濃度を調整するキー (4)自動濃度を設定するキー (5)テンキー (6)モードクリア/予熱キー (7)小数点キー (8)クリア/ストップキー (9)置数確認/エンターキー (10)割り込みキー (11)スタートキー(プリントキー) 2.半共通複写モード・キー (1)独立変倍キー 独立変倍範囲を主走査方向、副走査方向とも71%〜1
41%の範囲において1%ピッチで設定するキー625 (2)ズームキー ズーム範囲を71%〜141%の範囲において1%ピッ
チで設定するキー624 (3)縮小/拡大/等倍キー 固定変倍時の複写倍率を71、82、87、93、11
5、122、141%に設定するキー (4)文字/写真/文字写真キー 多ビットのフレームメモリを用い、文字/写真/文字写
真の各モードを切り換えて画像データの階調処理を行わ
せるキー 以上の各機能については従来の複写機と同様の機能であ
る。
【0199】3.新規複写モード(本装置の新規な複写
モード) (1)両面モード ○片面複写モード(デフォルト) 表裏頁モード 本原稿と表裏の画像を同じく用紙の両面に形成する。
【0200】高速両面複写モードは1to1両面モード
に限り行い、フレームメモリ104を用いて画像データ
の頁順を入れ換え、右頁の画像を第1の転写紙の表面に
形成して両面搬送路により搬送し、本原稿の頁をめく
り、その右頁の画像を第2の転写紙の表面に形成して両
面搬送路により搬送し、第1の転写紙を再給紙してその
裏面に左頁の画像を形成して第1の転写紙を排出する。
複写部数が”2”以上の場合は転写紙を両面トレイに一
旦スタックさせ、高速両面路による搬送は行わない。
【0201】見開き左右頁モード 本原稿の見開き左右頁の画像を転写紙の表裏に複写す
る。 頁つめモード 本原稿の見開き左右頁うちの複写開始頁の画像を転写紙
表面から複写する。従って、複写開始頁として右頁を指
定した場合は表裏頁の両面複写を行い、複写開始頁と
して左頁を指定した場合は見開き左右頁の両面複写を
行うことになる。
【0202】シート原稿読み取りモード選択時は、表
裏頁の両面複写のみ有効で、通常の片面原稿両面複写を
行う。 (2)消去モード センター消去モード(デフォルト:あり) 原稿位置を検知して、見開き本原稿の中央部を基準にし
て綴じ部指定幅の画像を消去する。
【0203】枠消去モード(デフォルト:あり) 原稿サイズを検知して、本原稿基準で外枠部(上、下、
左右)指定幅の画像を消去する。上、下、左右の消去を
独立に解除するには、消去巾設定値を”0”とする。本
原稿サイズ外の画像は、通常自動で消去する。
【0204】(3)基準モード ○中央モード(デフォルト) 転写紙基準で副走査方向の転写紙中央に複写を行う。副
走査方向の画像シフトは、本原稿の頁長さを検知して転
写紙に配置する。 右合わせモード 転写紙基準で転写紙右から設定シフト量位置に複写を行
う。
【0205】通常、綴じ部の縮み分で転写紙左側に綴じ
代部が作られる。 左合わせモード 転写紙基準で転写紙左から設定シフト量位置に複写を行
う。シートモード選択時は、常に右合わせとなる。見
開き頁モード時も同様に有効で、見開き本原稿の両頁の
長さより転写紙に画像配置を行う。
【0206】(4)頁限定モード ○両頁モード(デフォルト) 左右の頁共に複写を行う。独立頁モード時に有効であ
る。 右頁モード 見開き本原稿の右頁のみ複写を行う。ファイル等の片面
原稿の複写時に用いる。
【0207】左頁モード 見開き本原稿の左頁のみ複写を行う。 (5)コピー形式モード 独立頁モード(デフォルト) 本原稿の見開き頁を頁毎に分けて複写する。
【0208】見開き頁モード 本原稿の見開き両頁をそのまま複写する。第1の見開き
両頁を転写紙表面に複写して第2の見開き両頁を転写紙
裏面に複写する見開き頁の両面複写は、見開き頁で両
面表裏頁モードのみ選択が有効である。
【0209】(6)排紙選択モード ○裏面排紙モード(デフォルト) 本原稿を頁順に読み取りのため、通常の片面複写時は転
写紙を裏面排紙で画像面を下向きにして排出する。 表面排紙モード 原稿が少数の時や画像を確認する時に指定し、転写紙を
反転せずに排紙する。
【0210】シートモード選択時も指定可能である。両
面複写モードでの排紙は設定によらず、転写紙を反転せ
ずに排紙する。
【0211】(7)頁数設定入力モード 開始〜終了頁モード 複写開始頁から複写終了頁までの頁数を演算し、差分の
頁の複写を行う。 複写頁枚数モード 本原稿の指定された左頁または右頁から指定頁数だけ複
写を繰り返す。この場合、開始〜終了頁入力モードの複
写頁の入力は不要である。
【0212】これは本原稿に頁数が付いていない場合、
頁が飛んでいる場合に用いる。頁数設定方法は1.各モ
ードキーで複写頁枚数入力モードを選択し、2.テンキ
ーで複写頁の数値を入力し、3.エンターキーで確定す
る。通常、本原稿の片頁を1頁として数え、右頁あるい
は左頁のみを複写する場合は片面原稿と見なし、複写頁
を1頁として数える。
【0213】(8)複写開始頁入力モード 左頁モード 独立頁モードで、原稿の左頁より複写を開始する。 右頁モード 独立頁モードで、原稿の右頁より複写を開始する。各両
面モード選択時も指定する。両面複写モード時、複写開
始頁と頁数設定により最初の頁と最終頁を自動で白紙排
出する。見開き頁出力時、最初と最終の片頁指定(半面
消去)はできない。
【0214】(9)読み取り選択入力モード ○本原稿読み取りモード(デフォルト) 下側読み取りで、本原稿の読み取り、自動頁めくりを行
う。 シート原稿読み取りモード 上側読み取りで、シート原稿の読み取りを行う。シート
原稿や本原稿の表紙(ハードカバー)等を複写するとき
に指定する。
【0215】4.量設定モード 量設定方法は1.各モードキーで量設定モードを選択
し、2.テンキーで設定量の数値を入力し、3.エンタ
ーキーで確定する。 (1)消去巾設定モード センターモード(デフォルト:10mm) 原稿基準で0mmから40mmまで、1mm単位で消去
幅を設定する。独立頁複写モードでは、各頁の綴じ部消
去幅はこの半分となる。
【0216】上モード(デフォルト:10mm) 原稿基準で0mmから30mmまで、1mm単位で消去
幅を設定する。 下モード(デフォルト:10mm) 原稿基準で0mmから30mmまで、1mm単位で消去
幅を設定する。 左右モード(デフォルト:10mm) 原稿基準で0mmから30mmまで、1mm単位で消去
幅を設定する。左右端とも同じ量で、独立頁複写モード
はセンター消去幅が優先する。
【0217】(2)基準シフト量設定モード 左基準(デフォルト:0mm) 0mmから20mmまで、1mm単位で転写紙左からの
位置(シフト量)を設定する。 右基準モード(デフォルト:0mm) 0mmから20mmまで、1mm単位で転写紙右からの
位置(シフト量)を設定する。
【0218】(3)全面画像モード 原稿サイズ外の画像消去を行わず、転写紙全面に画像を
複写する。主走査方向の本原稿サイズが判らない場合に
用い、枠消去モードが解除されている時に有効であ
る。副走査方向の読取り走査範囲外の画像データは白と
する。
【0219】次に、本装置の基本的な操作手順(本原稿
読み取りモードの場合)を説明する。 (1)本原稿読み取りモード選択 読み取り選択キー601を押下して、シート原稿読み取
りモードをオフにする(シート原稿読み取りモードの場
合)。 (2)複写モードセット コピー形式選択 独立頁モードまたは見開き頁モード選択 編集・加工選択 ソート、両面、消去、基準、ページ限定、表面排紙の選
択 頁数設定(必須) 複写頁数、複写開始頁を入力 その他の設定 複写機能(変倍、用紙選択、文字・写真、濃度、置数)
の設定 (3)本原稿セット 原稿トレイを開ける。 本原稿のセット 本原稿を原稿台上に綴じ部左端・手前基準で搭載する。
左表紙を左押さえ板で挟持する。右表紙を右押さえ板で
挟持する。複写開始頁を開く。スライドレバー33を押
して原稿爪32をセットする。(セット動作により原稿
台が上昇し、頁上面を平坦にする。) 原稿ト
レイを閉める。 なお、本原稿のセット後再セットが可能である。 スライドレバーの操作で原稿台上下 原稿トレイスイッチの押下により原稿台が下降し、原稿
トレイの開閉が可能となる。
【0220】(4)複写 複写開始 プリントキーを押下して、複写工程を開始させる。 複写終了 設定頁数の自動頁めくり/複写 (5)本原稿取り出し 原稿トレイ開放指示 原稿トレイスイッチを押下して原稿台を下降させ、その
開放を許可する。 原稿トレイを開ける。 本原稿の取り外し 解除レバーを引いて、左右表紙の挟持を解除する。 本原稿の取り出し 原稿トレイを閉める。 なお、本原稿セット(3)後に複写モードセット、
(2)モード変更もできる。
【0221】次に、TPSシステム動作を説明する。 A.TPS動作モード (1)読み取りモード 本原稿読み取りモード サブ第1ミラー222を解除し、下側蛍光灯201,2
02を点灯し、左ホームポジションにてシェーディング
補正後にキャリジ200を右方向に走査して見開き本原
稿を一度に読み取り、読み取り画像データをフレームメ
モリ104に格納する。
【0222】シート原稿読み取りモード サブ第1ミラー222を光路に挿入し、上側蛍光灯20
3,204を点灯し、左ホームポジションにてシェーデ
ィング補正後にキャリジ200を右方向に走査してシー
ト原稿を読み取り、読み取り画像データをフレームメモ
リ104に格納する。
【0223】(2)リターンモード 頁めくり 本原稿読み取りモードで、高圧のバイアスをめくりベル
ト208に印加し、読み取りユニット200を左方向に
走査してめくりベルト208が見開き本原稿の右端部に
達した時点で停止し、めくりベルト208を上昇させ、
0.5sec.後にキャリッジ200を左方向に走査す
る。読み取りセンサの読み取り画像より見開き本原稿の
右端部と上端部を検出し、初回の頁吸着位置と主走査方
向の画像有効範囲を算出する。また、頁めくり時に頁搬
送路の頁センサにより見開き本原稿の右端部と左端部の
位置を検出し、副走査方向の画像有効範囲を算出する。 読み取りユニットリターン シート原稿読み取りモードで、読み取りユニット200
を左方向に走査する。
【0224】(3)ホーミングモード 通常の電源投入時に原稿台を下降させてキャリッジ20
0から退避させる。キャリッジ200を走査して中央ホ
ームポジションにセットする。 (4)前走査モード 左ホームポジションにキャリジ200を走査してシェー
ディング補正、読み取り開始に備える。 (5)後走査モード リターン動作終了後、キャリジ200を走査して中央ホ
ームポジションにセットし、原稿台を下降させてキャリ
ジ200から退避させ、本原稿の取り出しを可能とす
る。
【0225】次に、TPSの基本動作を詳細に説明す
る。 (1)本原稿読み取りモード a.読み取り選択キー601の押下により、本原稿読み
取りモードを指定する。
【0226】b.本原稿のセットにより、両原稿台を上
昇させて本原稿を読み取りユニット200に付き当て固
定し、サブ第1ミラー222を解除する。
【0227】c.プリントキーの押下により、下側蛍光
灯201,202を点灯する。 d.読み取りユニット200を左方向に走査して左ホー
ムポジションに到達させた後、シェーディング補正、A
GCを行う。 e.読み取りユニット200を右方向に走査して本原稿
の見開き頁画像を読み取り、その画像データを処理した
後にフレームメモリ104に格納する。
【0228】f.読み取りユニット200を最も右方向
まで走査した後、めくりベルト208の帯電を開始し、
読み取りユニット200を左方向に走査する。 g.読み取りユニット200を左方向に走査して本原稿
の画像を読み取り、原稿台と本原稿頁の濃度差より本原
稿右端部を検出する。 h.検出した本原稿右端部位置にめくりベルト208が
達すると、読み取りユニット200を一旦停止させ、め
くりベルト208を上昇させる。一定時間後に読み取り
ユニット200を左方向に走査する。
【0229】i.本原稿の画像を読み取り、原稿台と本
原稿頁の濃度差より本原稿の主走査方向範囲を検出し、
上下方向の自動イレース位置を算出する。本原稿主走査
方向範囲の検出後、下側蛍光灯201,202を消灯す
る。 j.頁吸着上昇から一定時間後に読み取りユニット20
0を左方向に走査する。 k.めくり頁搬送路の頁センサで収納した頁を検知し、
その検知開始位置より頁右端部位置を正確に算出する。
また、本原稿の不めくりの検知を行う。
【0230】l.読み取りユニット200が中央位置に
達した地点で左右の本原稿台の上下、右の本原稿台の左
右の固定を一旦解除し、本原稿の見開き形状を決定す
る。 m.めくりベルト208が本原稿中央地点に達すると、
めくりベルト208の帯電を停止する。 n.読み取りユニット200を左方向に走査してめくり
頁搬送路の頁センサで収納した頁の排出を検知し、その
検知開始位置より頁左端部位置を正確に算出する。ま
た、算出された頁左右端部位置より、見開き頁の中央部
位置、見開き頁の長さを算出する。
【0231】o.その算出終了後、上記検出位置と出力
形態、イレース情報により、フレームメモリ104のア
ドレスを指定してプリンタからの同期信号によりデータ
を読出してプリンタへ転送する。 p.読み取りユニット200が左ホームポジションに到
達した後に下側蛍光灯201,202を点灯し、シェー
ディング補正、AGCを行う。
【0232】q.読み取りユニット200を右方向に走
査し、本原稿の見開き頁画像を読み取り、その画像デー
タを処理した後にフレームメモリ104に格納する。 r.本原稿を右端まで読み取り、下側蛍光灯201,2
02を消灯し、フレームメモリ104に読み取り画像デ
ータを格納した直後に上記検出位置と出力形態、イレー
ス情報により、フレームメモリ104のアドレスを指定
してプリンタからの同期信号によりデータを読出し、こ
のデータをプリンタへ転送する。
【0233】s.以下、連続動作中、f、h、jからn
の頁めくり、pからrの読み取りを繰り返す。(2回目
以降は、g、iの端部の画像検出、及びoのめくりが終
了した後のプリント出力は実施しない。) t.連続動作の終了は、pの読み取りユニット200が
左ホームポジションに到達した後、読み取りユニット2
00を右方向に走査し、中央ホームポジションで停止さ
せる。
【0234】(2)シート原稿読み取りモード a.読み取り選択キー601の押下により、シート読み
取りモードを指定する。
【0235】b.読み取りユニット200を左方向に走
査し、サブ第1ミラー222を挿入する。
【0236】c.プリントキーの押下により、上側蛍光
灯203,204を点灯する。
【0237】d.上側蛍光灯203,204を点灯した
後にシェーディング補正、AGCを行う。
【0238】e.読み取りユニット200を右方向に走
査してシート原稿を読み取り、その画像データを処理し
た後にフレームメモリ104に格納する。
【0239】f.読み取りユニット200を転写紙サイ
ズと変倍率で定まる位置まで走査した後、上側蛍光灯2
03,204を消灯し、読み取りユニット200を左方
向に走査する。
【0240】g.画像データをフレームメモリ104に
格納した直後に、フレームメモリ104の指定アドレス
よりプリンタからの同期信号によりデータを読出し、そ
のデータをプリンタへ転送する。
【0241】h.以下、連続動作中、dからgの読み取
りとリターン、フレームメモリ104の書き込みと読出
しを繰り返す。
【0242】i.連続動作の終了は、プリントキーの再
押下がない場合に、dの読み取りユニット200が左ホ
ームポジションに到達した地点で停止させる。
【0243】以上のように本装置によれば、第1の原稿
読み取りモードで本原稿を読み取り本原稿の頁をめくる
第1の読み取り手段と、第2の原稿読み取りモードでシ
ート原稿を読み取る第2の読み取り手段と、第1の読み
取り手段及び第2の読み取り手段の読み取り画像を形成
する画像形成手段と、第1の原稿読み取りモードと第2
の原稿読み取りモードのいずれかを選択する読み取り選
択キー601とを備えたので、本原稿とシート原稿の両
方に対応した画像形成ができる。しかも、読み取り選択
キー601による選択をウォームアップ時あるいは待機
時に可能としたので、ウォームアップ時あるいは待機時
に読み取りを選択でき、また、複写中の読み取り選択キ
ー601による原稿読み取りモードの切り替えを禁止す
ることにより、特に本原稿の自動処理における連続動作
の中断を無くすことができる。
【0244】また、電源投入、モードクリア等のデフォ
ルト時に第1の原稿読み取りモードを選択することによ
り、初期設定において本原稿の読み取りと頁めくりによ
る自動複写を優先して選択することができる。また、電
源投入、モードクリア等のデフォルト時に第1の読み取
りモードと第2の原稿読み取りモードとをプログラマブ
ルに設定可能としたので、ユーザによりその使用頻度が
異なる場合に対応して初期設定における優先モードを任
意に選択することができる。また、第1の原稿読み取り
モードを設定することにより、市場で比較的多いシート
原稿の複写を優先して選択することができる。
【0245】また、第1の原稿読み取りモードと第2の
原稿読み取りモードの切り換え時に読み取り開始の予備
動作(キャリッジのホーミング、ミラー、蛍光灯の切り
換えと予熱、原稿台移動)を行うので、第1の原稿読み
取りモードの選択時にはキャリッジのホーミング、原稿
台移動により本原稿のセットが可能な状態で待機するこ
とができ、かつ、読み取り動作開始の時間を短縮するこ
とができる。さらに、それらの予備動作を行う負荷の電
流を読み取り走査開始時に集中させずに順次に分散して
制御することができる。
【0246】また、本装置は、第1の原稿読み取りモー
ドで本原稿を読み取り本原稿の頁をめくる第1の読み取
り手段と、第2の原稿読み取りモードでシート原稿を読
み取る第2の読み取り手段とを備え、本原稿の読み取り
と頁めくりは走査キャリッジを見開き本原稿の頁面に接
触させて行っているが、第1の原稿読み取りモードと第
2の原稿読み取りモードの切り換え時に本原稿の有無を
判別して選択手段による原稿読み取りモードの切り換え
を禁止するので、シート原稿読み取り時に本原稿がキャ
リッジの走査を阻害し、または読み取り走査の振動源に
なることを防ぐことができ、さらに、本原稿の取り忘れ
により本原稿が破損することをなくすることができる。
【0247】また、原稿読み取りモードの切り換え時に
本原稿の有無を判別して”原稿が残っています”という
原稿載置の警告表示を行うので、シート原稿読み取り時
に本原稿がキャリッジの走査を阻害したり、本原稿が破
損したりしないようにできる。また、本原稿はセットし
た状態では見えないが、本原稿の取り忘れがオペレータ
に知らされて操作性が増すことになる。
【0248】本装置は、比較的比率の高い横書きで左め
くり(左表紙)の本原稿を対象としたものであるが、縦
書きで右めくりの本原稿もある。その場合、本原稿画像
形成装置を本装置とは左右対称になるように配置すれば
良く、右左頁が上述とは逆になる。従って、本装置にお
いて左右の頁および端部等が違っても本発明に含まれ
る。
【0249】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、見開かれて載置された本原稿の原稿面に対して接触
して移動しながら読み取る第一の読取手段と、前記載置
された本原稿の原稿面に所定の間隔をもって対向して載
置される第2の原稿の原稿面に対して移動しながら読み
取る第二の読取手段と、前記第一の読取手段で本原稿を
読み取る第1の原稿読取モードと前記第二の読取手段で
第2の原稿を読み取る第2の原稿読取モードとのいずれ
かを選択する制御手段と、本原稿の載置を検出する検出
手段とを有し、前記第一の読取手段と前記第二の読取手
段を前記本原稿の読取時及び前記第2の原稿の読取時
移動するユニットで構成するとともに、前記検出手段に
より本原稿の載置を検出した場合に前記第2の原稿読取
モードの動作を禁止するので、本原稿とシート原稿の両
方に対応した画像読取ができ、さらに本原稿が載置され
ている場合にユニットが移動して第二の読取手段が第2
の原稿を読み取ることを禁止することができ、第2の原
稿の読取動作でユニットにより本原稿を痛めることを防
止することができる。
【0250】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の画像読取装置において、前記検出手段により本原稿
の載置を検出した場合に前記制御手段による前記第2の
原稿読取モードの選択を禁止するので、本原稿とシート
原稿の両方に対応した画像読取ができ、さらに本原稿が
載置されている場合に本原稿の原稿面に所定の間隔をも
って対向して載置される第2の原稿が読み取られること
を禁止することができ、第2の原稿の読取動作でユニッ
トにより本原稿を痛めることを防止することができる。
【0251】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の画像読取装置において、前記検出手段により本原稿
の載置を検出すると本原稿載置の警告表示を行う警告表
示手段を備えたので、本原稿とシート原稿の両方に対応
した画像読取ができ、さらに本原稿が載置されている場
合に本原稿の原稿面に所定の間隔をもって対向して載置
される第2の原稿が読み取られることを禁止することが
でき、第2の原稿の読取動作でユニットにより本原稿を
痛めることを防止することができる。
【0252】
【0253】
【0254】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したシステムの一例のデータ処理
ブロックを示すブロック図である。
【図2】同システムの一部のデータ処理ブロックを示す
ブロックである。
【図3】同システムの原稿台加圧固定切り換え装置の概
略を示す断面図である。
【図4】同システムのTPSにおける本原稿載置台の概
略を示す平面図である。
【図5】同システムの原稿台ユニットにおける左右の原
稿台の位置を本原稿サイズに応じて位置決めするサイズ
ストッパの概略を示す斜視図である。
【図6】同サイズストッパの概略を示す平面図である。
【図7】上記TPSの原稿台ユニットに対してスキャナ
ユニットを開閉するためのユニット開閉ロック機構の概
略を示す斜視図である。
【図8】上記ユニット開閉ロック機構の概略を示す側面
図である。
【図9】上記原稿台ユニットの原稿台加圧固定切り換え
装置を示す斜視図である。
【図10】上記原稿台加圧固定切り換え装置の概略を示
す断面図である。
【図11】上記原稿台加圧固定切り換え装置の一構成部
を示す斜視図である。
【図12】上記原稿台加圧固定切り換え装置の駆動部の
概略を示す斜視図である。
【図13】上記原稿台加圧固定切り換え装置の概略を示
す平面図である。
【図14】上記TPSにおける装置本体の全体的な構成
を示す概略断面図である。
【図15】上記TPSにおける原稿台の下方待避動作時
の概略を示す側面図である。
【図16】上記TPSにおける原稿台の下方待避動作時
のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図17】上記原稿台の加圧・固定動作モード時におけ
る走査ユニットのホームポジションでの遷移を示す図で
ある。
【図18】上記原稿台の加圧・固定動作モード時におけ
る走査ユニットの画像読み取り開始位置での遷移を示す
図である。
【図19】上記原稿台の加圧・固定動作モード時におけ
る走査ユニットの本原稿中心ポイントでの遷移を示す図
である。
【図20】上記原稿台の加圧・固定動作モード時におけ
る走査ユニットの本原稿右頁の画像読み取り中または右
頁めくり上げ中の遷移を示す図である。
【図21】上記原稿台の加圧・固定動作モード時におけ
る走査ユニットの画像読み取り完了位置または頁めくり
開始位置での遷移を示す図である。
【図22】上記原稿台の加圧・固定動作モード時におけ
るスキャナモータ及び左右の原稿台昇降モータの動作タ
イミングを示すタイミングチャートである。
【図23】上記スキャナユニットにおける走査ユニット
の駆動機構を示す概略平面図である。
【図24】上記スキャナユニットにおける走査ユニット
の概略を示す断面図である。
【図25】上記走査ユニットのシート巻き取りローラの
構造を示す概略断面図である。
【図26】上記スキャナユニットにおける走査ユニット
のシート巻き取りローラ及びめくりローラの駆動機構を
示す概略側面図である。
【図27】上記走査ユニットにおける画像読み取り部の
原稿押えローラとプラテンガラスとの位置関係を示す概
略断面図である。
【図28】上記走査ユニットにおける画像読み取り部の
プラテンガラスとガラスホルダとの位置関係を示す概略
断面図である。
【図29】上記走査ユニットにおける走査光学系の光路
を本原稿走査側からシート物原稿走査側に切り替えるた
めの切り換えミラーの駆動手段及び光路調整手段の概略
を示す側面図である。
【図30】上記切り換えミラーを駆動して上記走査ユニ
ットにおける走査光学系の光路を本原稿走査側からシー
ト物原稿走査側に切り替えた状態における走査ユニット
の概略を示す断面図である。
【図31】上記切り換えミラーの他の駆動手段を示す走
査ユニットの概略を示す断面図である。
【図32】上記TPSにおける上記走査ユニットの頁め
くり上げ動作を示す走査ユニットの要部の概略を示す断
面図である。
【図33】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの左頁画像読み取り位置での遷移を
示す図である。
【図34】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁画像読み取り完了位置での遷
移を示す図である。
【図35】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁めくり上げ開始位置での遷移
を示す図である。
【図36】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁めくり上げ途中の遷移を示す
図である。
【図37】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁めくり上げ終了位置での遷移
を示す図である。
【図38】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁排出途中の遷移を示す図であ
る。
【図39】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁画像読み取り完了位置での画
像読み取り部とめくりベルトへの帯電タイミングの説明
図である。
【図40】上記スキャナユニットに対する上記走査ユニ
ットの支持構造を示す概略側面図である。
【図41】上記スキャナユニットに対する上記走査ユニ
ットの支持機構の走査レールと押えコロとの関係を示す
概略側面図である。
【図42】上記走査ユニットにおけるめくりベルトと頁
送りローラとの位置関係を説明するための概略斜視図で
ある。
【図43】上記走査ユニットのめくりベルトに対する頁
送りローラの当接状態を示す概略側面図である。
【図44】上記走査ユニットにおけるめくりベルトの動
作に連動して上記頁送りローラを駆動させるトグルジョ
イント装置により上記めくりベルトから上記頁送りロー
ラを待避させた状態を示す概略側面図である。
【図45】上記トグルジョイント装置により上記めくり
ベルトに対して上記頁送りローラを当接させた状態を示
す概略側面図である。
【図46】システムの画像形成部を示す断面図である。
【図47】上記TPSの本原稿セット例を示す平面図で
ある。
【図48】上記TPSの本原稿頁収納検知部を示す側面
図である。
【図49】上記システムの操作部の一部を示す平面図で
ある。
【図50】上記システムの操作部の他の一部を示す平面
図である。
【図51】上記システムの読み取り見開き本原稿の頁画
像範囲を示す図である。
【図52】上記システムの本原稿画像基準モードにおけ
る頁画像配置を示す図である。
【図53】上記システムの本原稿画像基準モードにおけ
る他の頁画像配置を示す図である。
【図54】上記システムの本原稿画像の読み取り副走査
方向範囲とその配置方法を説明するためのタイムチャー
トである。
【図55】上記システムの本原稿画像の読み取り副走査
方向範囲とその配置方法を説明するためのタイムチャー
トである。
【図56】上記システムの本原稿複写モードの複写動作
タイミングを示すタイムチャートである。
【図57】同TPSにおける見開き出力・1to1複写
モード連続走査時の本原稿モード動作のタイミングを示
すタイミングチャートである。
【図58】同TPSにおける独立頁出力・1to1複写
モード時の本原稿モード動作のタイミングを示すタイミ
ングチャートである。
【図59】同TPSにおける独立頁出力・2枚複写モー
ド時の本原稿モード動作のタイミングを示すタイミング
チャートである。
【図60】上記操作部の一部を示す平面図である。
【図61】上記操作部の各種表示を示す平面図である。
【図62】上記システムの頁限定モード選択フローを示
すフローチャートである。
【図63】上記システムの開始左右頁設定フローを示す
フローチャートである。
【図64】上記システムの頁数設定フローを示すフロー
チャートである。
【図65】上記システムの最終頁左右判別フローを示す
フローチャートである。
【図66】上記システムのコピー形式選択フローを示す
フローチャートである。
【図67】上記システムの読み取り選択フローを示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
101 読み取りセンサ 102 VPU 103 IPU 104 フレームメモリ 200 走査ユニット 208 めくりベルト 501 プリンタ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/50 G03G 21/00 376 H04N 1/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】見開かれて載置された本原稿の原稿面に対
    して接触して移動しながら読み取る第一の読取手段と、
    前記載置された本原稿の原稿面に所定の間隔をもって対
    向して載置される第2の原稿の原稿面に対して移動しな
    がら読み取る第二の読取手段と、前記第一の読取手段で
    本原稿を読み取る第1の原稿読取モードと前記第二の読
    取手段で第2の原稿を読み取る第2の原稿読取モードと
    のいずれかを選択する制御手段と、本原稿の載置を検出
    する検出手段とを有し、前記第一の読取手段と前記第二
    の読取手段を前記本原稿の読取時及び前記第2の原稿の
    読取時に移動するユニットで構成するとともに、前記検
    出手段により本原稿の載置を検出した場合に前記第2の
    原稿読取モードの動作を禁止することを特徴とする画像
    読取装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像読取装置において、前
    記検出手段により本原稿の載置を検出した場合に前記制
    御手段による前記第2の原稿読取モードの選択を禁止す
    ることを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の画像読取装置において、前
    記検出手段により本原稿の載置を検出すると本原稿載置
    の警告表示を行う警告表示手段を備えたことを特徴とす
    る画像読取装置。
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