JP3492488B2 - 本原稿用画像読取装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

本原稿用画像読取装置を備えた画像形成装置

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JP3492488B2 JP03925097A JP3925097A JP3492488B2 JP 3492488 B2 JP3492488 B2 JP 3492488B2 JP 03925097 A JP03925097 A JP 03925097A JP 3925097 A JP3925097 A JP 3925097A JP 3492488 B2 JP3492488 B2 JP 3492488B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキャナやファク
シミリ等の画像読取装置を備えた複写機やレーザプリン
タ等の画像形成装置に関するもので、特に本原稿の画像
に対して画像読み取りや画像形成に適したものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば複写機においては、読
み取られ、場合によっては加工処理された画像情報を転
写材に転写することによって、複写動作を行っている。
この画像情報の読み取りをスピーディに行うために、原
稿搬送・読取装置として知られた自動原稿給送装置(A
DF)がある。このADFは、読取原稿がシート状の場
合には有効な装置であるが、原稿が書籍であったり、あ
るいはノート状になっている場合には原稿搬送すること
ができない。そのため、このような所謂本原稿の複数頁
にわたる複写の際には、一般的な複写機では、オペレー
タが手作業で頁めくりを行っている。
【0003】このように手間のかかる本原稿の読み取り
を自動化するための方法や手段について、種々の提案が
従来よりなされている。本出願人も先に、本原稿を載置
した原稿台を上方に押し上げ、上下方向への移動を規制
されたキャリッジ(走査ユニット)で、この押し上げら
れたブック原稿の原稿面を受けることにより、小型で信
頼性の高い本原稿の画像読取/頁めくり/画像形成装置
を提案した(例えば特開平7−110529号)。
【0004】ところで、一般的に、横書きされた本原稿
では、表紙を左側に開く左開きタイプとなっており、縦
書きされた本原稿では、表紙を右側に開く右開きタイプ
となっている。最近ではワープロの普及等もあって、横
書き左開きの本原稿の比率が増えつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した特開平7−1
10529号公報等に開示された本原稿画像読取/頁め
くり/画像形成装置では、本の上側が装置の奥側になる
ように、本原稿トレイ内に本原稿を見開いてセットし、
本原稿の見開き左頁を左方向から右方向へ走査し、次い
で見開き右頁を右方向から左方向へ走査して、しかる後
に頁をめくるようになっている 横書き左開きの本原稿では、読み取りは頁数の小さな方
から順番に行われることになって、頁がめくられるにつ
れて頁数も大きくなる。したがって、本原稿の頁順に読
み取りが行われ、片面モードでコピーした場合には、画
像面が下向きになるように裏面排紙して排紙トレイにス
タックされるので、コピー物も頁順になる。しかしなが
ら、この装置を用いて縦書き右開きの本原稿を同様にセ
ットしてコピーすると、読み取りが頁数の大きな本の後
ろ側から順番に行われることになって、頁めくりが繰り
返される度に本の前側へ移ることとなる。そのため、横
書き左開きの本原稿と同様に裏面排紙されると、コピー
物が頁順と逆に重なることになり、製本のためには改め
て頁揃えをやり直さなければならない。また一般的に、
本原稿のコピーを希望する場合、本原稿に表示された頁
数を見ながらコピー希望箇所を設定しようとするもので
ある。
【0006】更にコピーでは、縦書き右開きの本原稿の
場合、横書き左開きの本原稿の場合とは異ならせて、原
稿セットを天地逆にした上で表面排紙するように切り換
えることで、頁揃えのやり直しを回避することも構成上
可能であるが、画像読み取りを行うスキャナの場合、読
み取った画像をCRT等で確認しようとすれば、確認で
きる読取画像が天地逆となり、180°の回転処理が必
要とならざるをえない。
【0007】そこで本発明は、従来の本原稿用画像読取
装置乃至画像形成装置と同様の基本構造を有しながら、
左開きの本原稿であっても、右開きの本原稿であって
も、操作性に差が生じることのない本原稿用画像読取装
置乃至画像形成装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明にし
たがい、本原稿を読み取り、自動的に頁めくりを行う本
原稿用画像読取装置を備えた画像形成装置において、一
方向に頁めくりを行う頁めくり手段と、本原稿の読み取
り/出力の開始頁を指示する第1の頁入力手段と、本原
稿の読み取り/出力の最終頁を指示する第2の頁入力手
段とを有し、第1の頁入力手段に指示される頁が第2の
頁入力手段に指示される頁よりも大きい数字であること
を許容するように構成し、第1の頁入力手段に指示され
た頁が第2の頁入力手段に指示された頁よりも大きい数
字である場合に、第1の頁入力手段に指示される頁が第
2の頁入力手段に指示される頁よりも小さい数字である
場合と、排紙/排出向きが異なるように制御されること
によって、解決される。
【0009】 また、一方向に頁めくりを行う頁めくり
手段と、本原稿の形態設定手段と、本原稿の読み取り/
出力の開始頁を指示する第1の頁入力手段と、本原稿の
読み取り/出力の最終頁を指示する第2の頁入力手段と
を有し、本原稿の形態設定に応じて、第1の頁入力手段
に指示される頁と第2の頁入力手段に指示される頁の大
小が規定されるように構成し、第1の頁入力手段に指示
された頁が第2の頁入力手段に指示された頁よりも大き
い数字である場合に、第1の頁入力手段に指示される頁
が第2の頁入力手段に指示される頁よりも小さい数字で
ある場合と、排紙/排出向きが異なるように制御される
画像形成装置によっても、上記課題が解決される。
【0010】 読み取り中の頁を表示する手段を備え、
第1の頁入力手段に指示された頁が第2の頁入力手段に
指示された頁よりも大きい数字である場合に、上記表示
手段が頁数を減算表示するようになっていれば、一層効
果的である。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を、以下に詳細に説
明する。なお当然ながら、以下の実施形態は、本発明を
具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する
ものではない。
【0015】本発明を適用した画像形成システムの一例
を図1に示す。このシステムは、本・シート原稿読み取
り装置(TPS:Turn the Page Scan
ner)の原稿読み取り画像を電子写真方式のプリンタ
で出力するシステムであって、原稿を読み取るスキャナ
部500と、画像を形成するプリンタ501とを有し、
スキャナ部500は原稿をめくり走査して読み取る読み
取りキャリッジ(走査ユニット)200を有する。この
走査ユニット200は、原稿画像を読み取るCCD(電
荷結合素子)を有する画像読み取り板(SBU)101
と、この画像読み取り板101からのアナログ画像信号
の処理からA/D変換までを行うVPU(Video
Processing Unit)102と、蛍光灯及
びそのインバータ電源、ヒータ、サーミスタ、ファン、
ソレノイド等の負荷系の信号線と電源ラインの配線を中
継する部分502とを有する。この部分502とVPU
102はそれぞれ独立のフレキシブルケーブルでIPU
(Image Processing Unit;画像処
理装置)103と接続されている。
【0016】IPU103はコネクタにより着脱可能で
読み取り画像信号を記憶するためのDRAMモジュール
からなるフレームメモリ104を備え、IPU103内
のマイクロコンピュータは走査ユニット200を走査す
るためのステッピングモータや原稿台駆動用DCモータ
等の負荷をモータ駆動回路503を介して制御すると共
にセンサからの信号を取り込む。プリンタ501は、複
写のモード制御、操作部(操作パネル)99のキー信号
の取り込み及び表示制御を行うメイン制御部と、複写タ
イミング制御を行うシーケンス制御部とからなるメイン
制御板107を有し、メイン制御部及びシーケンス制御
部、操作部99の各マイクロコンピュータは互いにシリ
アル通信でコマンドの送受信を行う。メイン制御板10
7はプリンタ501の作像に係わるセンサ類の入力、モ
ータ、ソレノイド、クラッチ等の制御を行って画像形成
のシーケンス制御を行う。
【0017】図2はこのシステムのデータ処理フローブ
ロックを示す。このシステムは、TPSの画像読み取り
部と、画像データ処理部と、画像形成部とに大きく分か
れる。TPSの走査読み取り頁めくり部(走査ユニッ
ト)の右端部に配置された画像読み取り板(SBU)1
01は、CCD(電荷結合素子)を備え、VPU102
はIPU103からの基準信号に基づきCCDに駆動信
号を供給し、SBU101よりのアナログ出力信号の補
正からデジタル信号変換までを行って各ドット8ビット
の読み取り画像データを得る。
【0018】そして、VPU102は、その各ドット8
ビットの読み取り画像データをクロック及び主走査方向
のゲート信号に同期させて約7.5MHzの速度でIP
U103に出力し、このIPU103はVPU102か
らの画像データの変倍等の加工処理や電子写真の高画質
処理を行う。IPU103は画像データを最終処理でγ
補正を含む階調処理を行い、書き込みに適した各ドット
4ビットのビデオデータに変換してその処理データをフ
レームメモリ104に蓄積する。
【0019】このTPSでは、例えば本原稿の読み取り
速度90mm/sec.、シート原稿の読み取り走査速
度90mm/sec.、作像速度180mm/sec.
というように、その読み取り走査速度と作像速度とに差
があり、その速度バッファ用にA3サイズ1頁分のフレ
ームメモリ104を用いている。また、このフレームメ
モリ104は、TPSが本原稿に接触して走査してその
読み取りを行い、リピートコピー時には画像データが複
数回繰り返して読み出されることで、リピートコピー時
の原稿保護を実効あるものにしている。更に、TPSが
本原稿の見開き左右頁の画像を独立にプリントする頁連
写時には1回の走査読み取りでフレームメモリ104を
用いて左右頁の画像を分割することができ、TPSは画
像形成部を構成するレーザプリンタ501の画像書き込
みとの同期走査や再度の助走がいらない。
【0020】更に、IPU103の速度対応性により各
ドット4ビット構成のフレームメモリ104をIPU1
03より後段に配置し、IPU103による画像処理後
の書き込みデータをフレームメモリ104に格納するこ
とにより、各ドット8ビットの読み取り画像データに対
してフレームメモリ104の容量を半分にしている。
【0021】フレームメモリ104の容量は400dp
iの画像データでA3サイズ1頁分の128Mビットで
あり、DRAMによって構成される。IPU103から
フレームメモリ104への画像データ入力は画像データ
の2ドット分をパラレルに行い、且つ、約3.8MHz
の速度で順次に行うようになっている。一方、フレーム
メモリ104からの画像データは、同じく画像データの
2ドット分がパラレルで出力され、約7.5MHzの速
度でIPU103から送られるクロック及び主走査方
向、副走査方向のゲート信号に同期してメイン制御板1
07に順次に出力される。
【0022】メイン制御板107は、フレームメモリ1
04からレーザプリンタ501の画像形成速度に合わせ
て高速に出力された画像データを約15MHzのシリア
ルデータとし、FIFO(First In First
Out)メモリで更に主走査方向に高速化し、約18
MHzの書込みクロックに同期させる。この各ドット4
ビットの画像データは変調部でパルス幅変調されて発光
時間データとなり、レーザダイオード(LD)コントロ
ーラにPWMデータとして書き込みクロックに同期して
送信される。LDコントローラは、そのPWMデータに
よりLDドライバを介して電子写真方式のレーザプリン
タのLD105を発光させて感光体を露光走査して作像
する。
【0023】IPU103は、TPSの走査ユニット2
00の走査制御も行い、シート原稿読み取り時及び本原
稿読み取り時には走査ユニット200を走査するための
ステッピングモータからなるスキャナモータ106を駆
動して走査ユニット200を例えば走査速度90mm/
sec.で等速走査し、71%から141%までのズー
ムを含む変倍時にはその1.41倍から0.71倍の線
速で走査ユニット200を走査する。
【0024】また、スキャナモータ106は、走査ユニ
ット200を走査開始位置に戻すリターン時及び本原稿
の頁めくり時には227mm/sec.の速度でスキャ
ナ部500のステッピングモータを駆動する。メイン制
御板107は、I/O100を介して作像に係わるセン
サ類からの入力信号を取り込み、モータ、ソレノイド、
クラッチ等へ出力信号を出力することにより、レーザプ
リンタ501の画像形成のシーケンス制御を行う。ま
た、IPU103は読み取り画像データを他のシステム
機器、例えばプリンタやワークステーションに転送する
ためのSCSIインターフェース98を備え、メイン制
御板107は操作部99からの信号の取り込み及び操作
部99への信号の出力を行う。
【0025】CCDを有する読み取りセンサ(画像読み
取り板;SBU)101は、原稿の主走査方向1ライン
分の反射光像を同時に読み取って電気信号に変換する。
読み取りセンサ101からの電気信号はVPU102で
クランプ等の波形修正、増幅、A/D変換が行われ、8
ビットのデジタル信号としてIPU103へ出力され
る。IPU103は、VPU102からのデジタル画像
信号のシェーディング補正、MTF補正、主走査方向変
倍、γ補正、画像加工処理の他、高画質処理の制御を行
う。
【0026】次に、スキャナユニット30の構成につい
て説明する。図3は、TPS(頁めくり・読み取り装
置)の全体構成図を示す。このTPSは、その装置本体
の上部にコンタクトガラス206が配置されており、こ
のコンタクトガラス206上に、シート物や厚手の本原
稿などの原稿を不図示の圧板によってセットし、後述す
る光路切り換えを行った走査ユニット200でこの原稿
を走査することにより、このコンタクトガラス206上
の原稿像を読み取るようになっている。このTPSの装
置本体の上半分がスキャナユニット30になっており、
走査ユニット200は、このスキャナユニット30の内
部を図3において左右方向に走行して原稿の走査を行う
ものである。
【0027】この走査ユニット200の下側の左右には
原稿押えローラ281a,281b(図4以下参照)
が、また、その外側にはシート巻き取りローラ280
a,280bが、それぞれ回転自在に軸支されている。
各シート巻き取りローラ280a,280bには、左右
独立した原稿押えシート282a,282bのそれぞれ
の中央側の端部が巻き取られており、一方、各原稿押え
シート282a,282bのそれぞれの外側の端部は、
スキャナユニット30の側板にそれぞれ固定されてい
る。これら原稿押えシート282a,282bは、テト
ロン糸で織ったクロス(布)に、ゴム系樹脂を両面から
溶け込ませたシート状部材で構成されており、その表面
に残留したクロスの凹凸跡により、帯電による吸着力が
作用しにくい構造を有している。
【0028】また各原稿押えローラ281a,281b
の間には、本原稿読み取り用のプラテンガラス205
と、本原稿頁めくり用のめくりベルト208が配設され
ている。本原稿読み取り用のプラテンガラス205は、
走査ユニット200の読み取りスキャン方向の上流側
に、また、本原稿頁めくり用のめくりベルト208は、
走査ユニット200の読み取りスキャン方向の下流側に
それぞれ配置されている。このように配置することで、
走査ユニット200の読み取り走査のための助走区間を
長くでき、その走査を安定させることができる。また、
この例では、同一ユニット内の下側に頁めくり機構を、
上側に縮小光学系を配置して装置の小型化を実現させて
いる。
【0029】更に、このように構成することで、走査ユ
ニット200が、左の原稿押えローラ281bと、めく
りベルト駆動ローラとで加圧された本原稿を受けて、こ
れらのローラ間で位置出しされた原稿面(読み取り面)
を読み取ることができるので、最適な画像が得られる。
この時、プラテンガラス205の下面位置は、原稿面の
浮き上がりの余裕分を予め見込んで、左の原稿押えロー
ラ281bの最下点と、めくりベルト駆動ローラの最下
点とを結んでできる水平面(読み取り面)よりも僅かな
間隙だけ上方に設定されている。この間隙の値は、その
2倍数が光学系の焦点深度以下になるように設定され、
光学系の縮小率に応じて決定される。
【0030】プラテンガラス205の内側には、図3に
示すように、本原稿照明用の2本の蛍光灯201,20
2が本原稿読み取り部の左右にそれぞれ配置されてい
る。これら蛍光灯201,202によって照明された本
原稿像は、第1ミラーに反射した後、第2ミラー220
と第3ミラー221に交互に反射し、最後にレンズ21
6を透過して、読み取りセンサ101のCCD上に縮小
結像される。また、めくりベルト208は、めくりベル
ト駆動ローラとめくりローラとに掛け渡されており、こ
のめくりベルト208の上側の、めくりベルト駆動ロー
ラから少し離れた部位の外側には、帯電ローラが接触し
て配置されている。
【0031】次に、TPSの本原稿露光方式について説
明する。本システムは、上述のように本原稿の露光用光
源としての2本の蛍光灯201,202を備える他に、
図3に示すようにシート原稿の露光用光源としての2本
の蛍光灯203,204を備えている。本原稿の露光用
光源としての2本の蛍光灯201,202は、走査ユニ
ット200の走査方向と直交する方向の本原稿読み取り
スリット位置に配置されたプラテンガラス205の両端
上部にそれぞれ配置されている。
【0032】これら蛍光灯201,202は、プラテン
ガラス205を通して本原稿BOを左右両側から露光す
る。一方、シート原稿の露光用光源としての2本の蛍光
灯203,204は、走査ユニット200の上部の走査
方向と直交する方向のシート原稿読み取りスリット位置
にそれぞれ配置されており、これらの蛍光灯203,2
04は、本システムの上面のコンタクトガラス206を
通して、このコンタクトガラス206上でスケール20
7に合わせてセットされたシート原稿SOを左右両側か
ら露光する。
【0033】IPU103内に配置された本原稿端部画
像検出回路は読み取りセンサ101の特定画素による読
み取り情報の副走査方向への変化により本原稿の端部を
検出する。本原稿端部画像検出回路は、IPU103に
おける主走査方向の画像変倍処理前の画素データをサン
プリングしてその画素データから本原稿の端部を判別す
る。本原稿端部画像検出回路は、本原稿の端部検出の開
始、終了をIPU103内のマイクロコンピュータによ
り指示される。IPU103内のマイクロコンピュータ
は、走査ユニット200の走査位置により本原稿端部画
像検出回路の副走査方向の本原稿端部検出を管理し、主
走査方向の画素カウンタを参照して本原稿端部画像検出
回路の主走査方向の本原稿端部検出を管理する。そし
て、IPU103内のマイクロコンピュータは、本原稿
端部画像検出回路により検出された本原稿の端部位置よ
り本原稿の頁吸着位置、主走査方向画像範囲を算出す
る。次に、本原稿のセット時における原稿台1の加圧・
固定モードについて説明する。このTPSに本原稿BO
をセットするときは、図4に示すように、本原稿BOの
背表紙を背支持板14に当てて、不図のサイズストッパ
を外して同じく不図示のスライド板を本原稿BOの厚さ
に合わせて移動させる。このスライド板の移動により本
原稿BOの背表紙を左右の原稿台1の内側の端部で挟み
付け、この状態でそれぞれのスライド板をサイズストッ
パで固定した後、本原稿BOの読み取り開始頁を開き、
この見開き本原稿を左右の原稿台1上にセットしてスキ
ャナユニット30を閉じる。
【0034】ところで、このTPSの動作終了時には、
走査ユニット200が、図6に示す中央ホームポジショ
ン(セットされた本原稿BOの中心ポイント)に戻る。
従って、このTPSに本原稿BOをセットする時も、そ
の走査ユニット200が中央ホームポジションに位置し
ている。これにより、本原稿BOがTPSの中央を基準
としてセットされるので、そのスキャナユニット30を
閉じた時に、どんな大きさの本原稿でも確実に押さえる
ことができ、本原稿のセット性が向上する。
【0035】また、このように中央基準として本原稿を
セットすることにより、本原稿の読み取り・頁めくりを
原稿台1上で行うときの制御タイミング(読み取り開
始;読み取り終了タイミング、頁めくり開始タイミング
等)を比較的取り易くなる。更に、このように中央基準
として本原稿をセットすることにより、本原稿のエッジ
検出を行い易くなることもその利点としてあげることが
できる。
【0036】なお、本原稿BOを原稿台1上に、シート
原稿SOをコンタクトガラス206(図3)上にセット
し、走査ユニット200を端部ホームポジションから走
査して原稿台1上の本原稿BOを読み取り、この走査ユ
ニット200のリターン走査で本原稿BOの頁をめくり
ながら、コンタクトガラス206上のシート原稿SOを
読み取るモードを設定することもできる。この場合に
は、本原稿BOの読み取り頁めくり動作中であっても、
コンタクトガラス206上にシート原稿SOをセットし
て割込みモードを設定することによって、その本原稿B
Oの読み取り・頁めくり動作を中断せずにシート原稿も
読み取ることができる。ここで、スケール207がコン
タクトガラス206上の左右両端どちら側に配置されて
いても、このコンタクトガラス206上の原稿を読み取
った画像は、主走査方向にミラー反転してフレームメモ
リ104に記憶される。
【0037】この例では、原稿台1上及びコンタクトガ
ラス206上の奥行き方向における原稿の基準セット位
置を、装置本体の手前側が突き当て基準となるように構
成し、その原稿台1上及びコンタクトガラス206に対
する原稿セット操作を行い易くしている。また、この例
における走査ユニット200の動作開始時には、中央H
Pセンサにより、走査ユニット200が中央ホームポジ
ションにあることを再度確認する。そして、操作パネル
99からスタート信号が送られると、走査ユニット20
0は、中央ホームポジションから左側に移動して、端部
HPセンサで検知される端部ホームポジションで停止す
る。
【0038】図4乃至図8は原稿台1の加圧・固定モー
ド時における走査ユニット200の遷移図を示し、図9
はそのタイミングチャートを示す。図4に示すように、
走査ユニット200の端部ホームポジションは、本原稿
BOに対する読み取り・頁めくり動作開始ポイントであ
り、且つ、その動作終了ポイントである。また、この端
部ホームポジションでは、走査ユニット200が原稿台
1にかかっていない。
【0039】この原稿台1の加圧・固定モードでは、先
ず、IPU103内のマイクロコンピュータが走査ユニ
ット200のスキャナモータ106を正転させて、走査
ユニット200を図4に示された位置から右方向へ移動
させる(動作開始)。次いで、図5に示すように、走査
ユニット200の右側の原稿押えローラ281aが本原
稿BOの左端にかかったとき(Aポイント、図9では左
側Aポイント)に、IPU103内のマイクロコンピュ
ータは左側の原稿台昇降モータを正転させて左側の原稿
台1を加圧状態にする。これにより、本原稿BOが走査
ユニット200に押し付けられて、最適な読み取りが行
われる。
【0040】そして、図6に示すような、走査ユニット
200が本原稿中心ポイントに到達する少し前に、右側
の原稿押えローラ281aが右側の原稿台1の左端にか
かる(図9の左側Bポイント)。この時点でIPU10
3内のマイクロコンピュータは右側の原稿台昇降モータ
を正転させて、右側の原稿台1を加圧状態にする。次い
で、走査ユニット200は、本原稿中心ポイントを通過
して、本原稿BOの右側頁の読み取りを始める。
【0041】その後に左側の原稿押えローラ281bが
左側の原稿台1の右端にかかる(図9の左側Cポイン
ト)。この時点でIPU103内のマイクロコンピュー
タは左側の原稿台昇降モータを停止させ、左側の原稿台
1を固定状態にする。これにより、本原稿BOは、スキ
ャナユニット30に食い込むことなく原稿押えシート2
82bに押さえられて固定され、次の走査ユニット20
0の通過時まで同じ高さを保ち続ける。
【0042】図7は、本原稿右頁の読み取り又は頁めく
り中の走査ユニット200の動作状態を示している。I
PU103内のマイクロコンピュータは本原稿右頁の読
み取りを終えた走査ユニット200を、左側の原稿押え
ローラ281bが右側の原稿台1の右端にかかった状態
(図8のDポイント)で停止させ、次いで、IPU10
3内のマイクロコンピュータはスキャナモータ106を
逆転させて走査ユニット200を図7,図8における左
方向へ移動させる。これにより、走査ユニット200
は、本原稿BOの右頁をめくり上げながら左方向へ進
み、図6に示す本原稿中心ポイントに到達する少し前
に、左側の原稿押えローラ281bが左側の原稿台1の
右端にかかる(Cポイント)。この時点でIPU103
内のマイクロコンピュータは左側の原稿台昇降モータを
正転させて左側の原稿台1を加圧状態にする。
【0043】次いで、走査ユニット200は本原稿中心
ポイントを通過して本原稿BOの左側頁の上にめくり上
げた右頁を重ね合わせる動作を始める。その後に右側の
原稿押えローラ281aが右側の原稿台1の左端にかか
る(図9の右側Bポイント)。この時点でIPU103
内のマイクロコンピュータは右側の原稿台昇降モータを
停止させ、右側の原稿台1を固定状態にする。これによ
り、本原稿BOは、スキャナユニット30に食い込むこ
となく原稿押えシート282aに押さえられて固定さ
れ、次の走査ユニット200の通過時まで同じ高さを保
ち続ける。その後、IPU103内のマイクロコンピュ
ータは走査ユニット200を、図4に示す端部ホームポ
ジションまで移動させて停止させる。
【0044】次に、スキャナユニット30のめくり動作
について説明する。図10は走査ユニット200の頁め
くり部を詳細に示すものである。めくりベルト208
は、材質が、PET、PC、PVCなどからなり、その
表面層が表面抵抗1014Ω以上の高抵抗フィルム、その
裏面層が表面抵抗108Ω以下の低抵抗フィルムである
二重構造の樹脂フィルムとして構成されている。
【0045】また、めくりベルト駆動ローラ223は、
接地された金属ローラの表面に導電性ゴムを被覆したロ
ーラで構成されており、確実なベルト駆動とアースを実
現している。更に、帯電ローラ225は、金属ローラで
構成されており、この帯電ローラ225には、切り換え
スイッチ253aを介して、交流電源253から所定の
タイミングで±2kVの高電圧が印加される。
【0046】走査ユニット200を走行させ、めくりベ
ルト208を駆動しながら、後述するタイミングに合わ
せて切り換えスイッチ253aをオンにし、帯電ローラ
225に交流電源253から±2kVの高電圧をかける
と、めくりベルト208の表面上に交番電界が生じ、こ
の交番電界の作用により、このめくりベルト208の表
面に、接触した本原稿BOの最上位頁254を吸着させ
る吸着力が発生する。
【0047】原稿の読み取り操作がスタートされると、
図4に示したように、スキャナユニット30の左端の端
部ホームポジションにいた走査ユニット200が、図4
において右方向に走行を始める。そして、この走査ユニ
ット200のプラテンガラス205の原稿読み取り位置
が本原稿BOの左頁にかかると、図11に示すように、
走査ユニット200の光学系が、この本原稿BOの読み
取り動作を始め、この本原稿BOの原稿面を左頁から右
頁へと読み取っていく。
【0048】ここでの走査ユニット200の読み取り開
始位置は、本原稿BOの大きさ(サイズ)によって変わ
り、また、コンタクトガラス206上の原稿の読み取り
開始位置(スケール207の基準端)とも異なる。この
ようにして、走査ユニット200の光学系が本原稿BO
の右頁の端まで読み終えると、図12に示すように、走
査ユニット200の原稿走査方向が逆転され、図13に
示すように、この読み取りを終えた本原稿BOの右頁の
頁めくり動作が開始される。
【0049】この本原稿BOの頁めくりを始めるときに
は、めくりベルト208と、後述する頁送りローラ25
0とが、図10の破線で示す位置にあって、この頁めく
り動作に先行して、このめくりベルト208の表面上に
形成された帯電パターン部が本原稿BOの最上位頁25
4の上に重なる。そして、この最上位頁254の先端
が、めくりベルト208の下側の中央を越えたところ
で、図13に示すように、このめくりベルト208と頁
送りローラ250とが、不図示のソレノイドの作用によ
り、図10の実線で示す位置に移動される。この移動に
より、めくりベルト208の表面に形成された電荷パタ
ーンの不平等電界による吸着力で、本原稿BOの最上位
頁254だけが、めくりベルト208の表面上に吸着さ
れて、この最上位頁254の端部がめくりベルト208
と共に持ち上げられる。この不平等電界による吸着力
は、この最上位頁254以外の頁を吸着させない特徴を
有している。
【0050】ここで、めくりベルト208への帯電のタ
イミングは、本原稿BOの原稿面を読み終えたと同時に
リターンする走査ユニット200のリターン動作と共
に、めくりベルト208への帯電を開始するように設定
されているので、走査ユニット200の動作に無駄がな
く効率がよい。但し、図17に示すように走査ユニット
200の原稿読み取り位置からめくりベルト駆動ローラ
223の最下点までの距離L1を、帯電ローラ225が
めくりベルト208と接している接点からめくりベルト
駆動ローラ223の最下点までの距離L2よりも大きく
設定(L1≧L2)した場合には、走査ユニット200
がリターン動作を始め、しかる後にめくりベルト208
への帯電を開始するように設定してもよい。
【0051】上述のように、本原稿BOの最上位頁25
4をめくり上げた後、この状態のまま走査ユニット20
0を、図13に示すように、その左側の端部ホームポジ
ションに向けて移動させると、この本原稿BOの最上位
頁254は、図14に示すように、めくりローラ224
と頁送りローラ250に挾まれて確実に搬送され、走査
ユニット200の右側部に配置された上下一対の頁ガイ
ドの間を通過して、走査ユニット200の右外側にその
先端側が送り出される。この時、この走査ユニット20
0の上方側の頁ガイド227上に取り付けられた頁めく
りセンサ214が、走査ユニット200の右外側に送り
出された原稿頁を検知して、この原稿頁が正常に頁めく
りされたことを判断する。
【0052】ここで明らかなように、この例では、走査
ユニット200の頁めくり動作によりめくり上げられた
原稿頁が、丸められたり折り曲げられたりせずに自然な
姿勢に保持されるので、このめくり上げた原稿頁を傷め
ることがなく、また、このめくり上げた原稿頁を収納す
るための頁収納手段を走査ユニット200内に配設する
必要がないので、走査ユニット200を小型化できる。
【0053】次いで、本原稿BOの最上位254を本原
稿の綴じ部までめくり上げ、図15に示す位置をこえて
めくりローラ224が本原稿の綴じ部を過ぎた時点で、
めくりベルト208と頁送りローラ250を元の位置
(図10の破線位置)に戻す。この状態で、走査ユニッ
ト200を更にその端部ホームポジションに向けて移動
させると、図16に示すように、このめくり上げた原稿
頁が、本原稿の綴じ部に引っ張られて、一対の頁ガイド
の間を戻りながら、本原稿BOの左頁上に重ね合わされ
るようにして走査ユニット200内から排出される。
【0054】このようにして、めくり上げられた原稿頁
が本原稿BOの左頁上に完全に重ね合わされると、走査
ユニット200の見開き原稿に対する1回分の原稿読み
取り・頁めくり動作が終了する。ここで、この本原稿B
Oに対する原稿読み取り・頁めくり動作を繰り返し実行
したり、原稿読み取り又は頁めくり動作の何れか一方の
動作のみを繰り返し実行する場合には、上述のように、
めくり上げられた原稿頁が本原稿BOの左頁上に完全に
重ね合わされると同時に走査ユニット200の移動方向
を反転させて、本原稿の原稿面に対して最短コースで走
査ユニット200の往復動作を繰り返す。
【0055】次にTPSの基本動作を本原稿読み取りモ
ードの場合について以下に詳細に説明する。 a.後述する製本原稿選択キーを押下することにより、
本原稿読み取りモードを指定する。この際、コピー形式
の選択、頁数の設定、更には必要に応じてソート等の編
集・加工選択や変倍、濃度等の複写機能の設定も行われ
る。 b.本原稿をセットして、原稿台を上昇させて本原稿を
走査ユニット200に付き当てて固定する(本原稿のセ
ット手順については後で詳述する)。 c.プリントキーの押下により、下側蛍光灯201,2
02を点灯する。 d.走査ユニット200を機械正面から見て、即ち、図
3において左方向に走査して左ホームポジションに到達
させた後、シェーディング補正、AGCを行う。 e.走査ユニット200を右方向に走査して本原稿の見
開き頁画像を読み取り、その画像データを処理した後に
フレームメモリ104に格納する。 f.走査ユニット200を最も右側まで走査した後、め
くりベルト208の帯電を開始し、走査ユニット200
を左方向に走査する。 g.走査ユニット200を左方向に走査して本原稿の画
像を読み取り、原稿台と本原稿頁の濃度差より本原稿右
端部を検出する。 h.検出した本原稿右端部位置にめくりベルト208が
達する時に、走査ユニット200を一旦停止させ(例え
ば2秒)、めくりベルト208を上昇させる。一定時間
(例えば1.5秒)後に走査ユニット200を左方向に
走査する。 i.本原稿の画像を読み取り、原稿台と本原稿頁の濃度
差より本原稿の主走査方向範囲を検出し、上下方向の自
動イレース位置を算出する。本原稿主走査方向範囲の検
出後、下側蛍光灯201,202を消灯する。 j.頁吸着上昇から一定時間後に走査ユニット200を
左方向に走査する。 k.めくり頁搬送路の頁センサで収納した頁を検知し、
その検知開始位置より頁右端部位置を正確に算出する。
また、本原稿の不めくりの検知を行う。 l.走査ユニット200が中央位置に達した地点で左右
の本原稿台の上下、右の本原稿台の左右の固定を一旦解
除し、本原稿の見開き形状を決定する。 m.めくりベルト208が本原稿中央地点に達すると、
めくりベルト208の帯電を停止する。 n.走査ユニット200を左方向に走査してめくり頁搬
送路の頁センサで収納した頁の排出を検知し、その検知
開始位置より頁左端部位置を正確に算出する。また、算
出された頁左右端部位置より、見開き頁の中央部位置、
見開き頁の長さを算出する。 o.その算出終了後、上記検出位置と出力形態、イレー
ス情報により、フレームメモリ104のアドレスを指定
してプリンタからの同期信号によりデータを読出してプ
リンタへ転送する。 p.走査ユニット200が左ホームポジションに到達し
た後に下側蛍光灯201,202を点灯し、シェーディ
ング補正、AGCを行う。 q.走査ユニット200を右方向に走査し、本原稿の見
開き頁画像を読み取り、その画像データを処理した後に
フレームメモリ104に収納する。 r.本原稿を右端まで読み取り、下側蛍光灯201,2
02を消灯し、フレームメモリ104に読み取り画像デ
ータを格納した直後に上記検出位置と出力形態、イレー
ス情報により、フレームメモリ104のアドレスを指定
してプリンタからの同期信号によりデータを読出し、こ
のデータをプリンタへ転送する。 s.以下、連続動作中、f、h、jからnの頁めくり、
pからrの読み取りを繰り返す。(2回目以降は、g、
iの端部の画像検出、及びoのめくりが終了した後のプ
リント出力は実施しない。) t.連続動作の終了は、pステップでの走査ユニット2
00が左ホームポジションに到達した後、走査ユニット
200を右方向に走査し、中央ホームポジションで停止
させる。
【0056】本装置は、上側の読み取りのための走査ユ
ニット200を有するスキャナ部と下側の見開き原稿を
加圧する本原稿台とを有しており、この本原稿台は引き
出しタイプになっている。ここで本原稿のセット手順を
説明する。 本原稿台の引き出し(原稿トレイ)を開ける。 本原稿の左表紙を綴じ部左端かつ手前側基準で左原稿
台上の固定板によって挾持する。 本原稿台の右表紙を右原稿台上の固定板で挾持する。 本原稿の読み取り開始頁を見開き、不図示の開閉ロッ
ク爪をセットして本原稿台を上昇させ、見開き上位頁を
平面状にする。 本原稿台の引き出しを閉める。
【0057】本装置は、見開き本原稿が図18に示すよ
うに中央手前側基準でセットされるため、見開き本の原
稿サイズにより頁左端、右端、上端が異なる。つまり、
副走査方向の画像先端位置と後端位置、主走査方向の後
端位置が変化する。
【0058】図18に示すように、本原稿の画像読み取
り走査後の頁めくり走査時に、見開き本原稿の副走査方
向の最大本原稿サイズ外側の黒色の原稿台外枠部位置か
ら本原稿の端部検出が開始され、次に黒色の原稿台部が
読み取られ、見開き本原稿側に端部検出が行われる。本
原稿端部画像検出回路による本原稿の端部検出では、特
定画素の副走査方向の読み取りデータを連続してサンプ
リングし、そのデータと或るしきい値とを比較して読み
取り画像データがそのしきい値よりも大きい画素が数回
繰り返した位置を本原稿の副走査方向頁端部位置とす
る。IPU103は、その検出した頁端部位置より、頁
めくりのための頁吸着、上昇位置を算出し、その位置ま
で走査ユニット200を走査して一旦停止させる。
【0059】次に、IPU103は頁吸着、上昇位置を
算出してその位置まで走査ユニット200を走査して一
旦停止させ、その位置で同様に本原稿端部画像検出回路
により本原稿の主走査方向の端部検出を行う。
【0060】本装置は頁の検出に図19に示すように透
過型頁センサ415を用いている。頁センサ415は上
側の頁搬送ガイド416の上に発光素子として発光ダイ
オード415a、下側の頁搬送ガイド417の下に受光
素子としてフォトダイオード415bを備える構成とな
っている。頁搬送路418を構成する頁搬送ガイド41
6,417には穴部416a,417aが設けられ、発
光ダイオード415a及びフォトダイオード415bが
頁搬送部の検出位置の鉛直方向に対して斜めの位置関係
を有するように配置されている。頁センサ415は頁搬
送ガイド416,417を通して搬送される本原稿めく
り頁を1頁分離後に検知する。また、頁めくり時の未収
納、未排出の頁のジャムを検知するセンサも頁センサ4
15で共用させている。
【0061】図3に示す走査ユニット200は、上記し
たように、見開き本原稿BOの読み取り後に、左方向に
走査されて本原稿BOの頁めくりを行う。本原稿BOの
最上位の右頁端部がめくりベルト208に吸着され、走
査ユニット200の走査が一旦停止するとともにめくり
ベルト208が上昇してめくり頁が頁搬送路の方向へと
導かれるようになっている。走査ユニット200が更に
左方向に走査され、めくり頁が頁搬送路に収納されて頁
先端が走査ユニット200の外に出る。めくり頁の軌跡
は上昇しためくりベルト200に沿って常にほぼ一定で
あってそのメカレイアウトにより決定される。頁センサ
415は、めくり頁を頁搬送路からなるめくり頁収納部
の入り口近傍に配置され、本原稿のめくり頁を検知す
る。IPU103内のマイクロコンピュータは、頁セン
サ415がめくり頁を検知するめくり頁収納開始検知タ
イミング、即ち、めくり頁収納部のめくり頁収納検知位
置での走査ユニット200の位置より、めくり頁が本原
稿上にあった時のめくり頁の右端部位置を算出する。
【0062】めくり頁収納部への頁収納終了後に、走査
ユニット200が更に左方向に走査されると、見開き本
原稿は中央綴じ部でめくり頁が拘束されるため、図16
のように、めくり頁が綴じ部で引っ張られながらめくり
頁搬送路からU字型の軌跡を描いて排出される。このめ
くり頁排出の軌跡もめくり頁搬送路と押さえローラ28
1aに沿って常にほぼ一定となる。IPU103内のマ
イクロコンピュータは頁センサ415によるめくり頁収
納部の本原稿めくり頁排出開始検知タイミング、即ち、
めくり頁収納部の本原稿めくり頁排出開始検知タイミン
グでの走査ユニット200の位置より、めくり頁が本原
稿左上に乗るべき右端部位置を頁収納センサ415の出
力信号から算出する。
【0063】IPU103内のマイクロコンピュータ
は、上記算出された本原稿の右端部と左端部との間の有
効画像範囲の開始位置アドレスAと終了位置アドレスB
より、その中央位置が本原稿の見開き頁の綴じ部となる
ので、その中央綴じ部アドレスCを以下のように算出す
る。 C=(A+B)/2 これにより、一度に読み取った見開き本原稿画像の複写
の際の頁振分の基準位置が得られる。また、見開き本原
稿の中央綴じ部画像は陰や歪みが起こり易いので、IP
U103内のマイクロコンピュータはその位置の画像を
確実に消去するようになっている。更に、IPU103
内のマイクロコンピュータは頁独立出力時の右頁レジス
トをその算出した中央綴じ部アドレスCを用いて行う。
【0064】図20に、本装置の操作部(操作パネル)
99の一部を示す。不図示のテンキー、スタートキー、
濃度調整キー等の他に、当該操作部99には各種の指定
キーが備えられている。例えば、よく知られたソーター
キー606、両面選択キー602、センター消去のため
のキー612や枠消去のためのキー614、本原稿を自
動的にめくって複写する際に押下されるべき製本原稿キ
ー616、コピー形式選択キー618、コピー開始ペー
ジキー626、本原稿複写時の画像基準モードの指定の
ための画像基準指定キー609、或いは本原稿の左頁若
しくは右頁だけをコピーするためのページ限定キー62
1などがある。製本原稿キー616の押下の後、コピー
ページ設定キー622を押下すると、その押下毎に入力
モードが開始〜終了ページ、ページ枚数、全ページと順
番に切り替わり、その都度、頁設定選択表示のLED6
23,624,625が順次点灯する。また後述のよう
に頁数がガイダンスされる。後で詳述するが、開始〜終
了ページモードでは、テンキーによる入力で開始頁数と
終了頁数が指定される。ページ枚数モードは、頁数が記
載されていない時などに用いられるもので、見開きの頁
からコピーする頁の枚数がテンキーにより指定される。
全ページモードは、見開きの頁から頁めくりされる全て
の頁をコピーする場合に用いられるものである。またこ
のコピーページ設定の際に最大で3箇所、頁をとばして
指定することができ、設定1〜設定3のキーを用いてと
ばし指定する。
【0065】本発明においては、設定された頁数から本
原稿が左開きか右開きかを判定することができる。通
常、左開きの本原稿では、その読み取りと頁めくりの方
向が頁数加算の方向と同じとなるため、上記コピーペー
ジ設定の開始〜終了ページモードでは、最初に開始頁A
を入力し、次に当該入力開始頁と同じ数値か、より大き
い数値の終了頁Bを入力することになる。一方、開始頁
Aより終了頁Bの方が小さい数値が入力された場合、右
開きの本原稿がセットされたものと判断するのである。
【0066】また設定された本原稿の形態より本原稿の
左開き乃至右開きを制御することもできる。操作部(操
作パネル)99上の製本形態設定キー620を押下する
ことによって、製本原稿の左開き、右開きの形態を選択
できる。左開きの本原稿の比率が高いため、製本形態選
択表示は通常、左開き(横書き)が選択されていること
を示している。右開きの製本形態が選択された場合に
は、後述のように開始頁Aより終了頁Bの方が小さい数
値の入力を許可する。これに伴い、排紙方向の制御も行
う。
【0067】画像形成装置の操作ガイドおよび警告の表
示は、操作表示部に配置された20桁2行のキャラクタ
表示が可能なLCDパネルで行う(配置位置は図示せ
ず)。図21に本装置のガイダンス表示を示す。そのA
-1は本原稿複写中の一般的な表示1を表しており、表
示内容は本原稿(下側読み取り)であって、複写倍率が
等倍、見開き右頁の15頁から48頁までが設定されて
おり、24頁コピー中であることを示している。ガイダ
ンス表示部の左上側は読み取り選択を、右上側はコピー
倍率を、左下側は設定頁数を、右下側はコピー中の頁数
を表示している。
【0068】A-2は本原稿待機中の一般的な表示2を
表しており、表示内容は本原稿(下側読み取り)であっ
て、複写倍率が等倍、見開きページモードの総頁数が4
0頁の設定であり、コピースタート前のために右下側の
コピー中頁数は表示されていない。
【0069】以上のように、見開き本原稿の開始頁と終
了頁、あるいは総頁数による画像形成頁数を指示する頁
入力を行い、その設定内容を表示し、設定した頁数を確
認、修正する。また、本装置のように開始頁を見開いて
セットする場合にも、頁数設定後に表示を見て本を開
く。設定頁数は動作開始前の待機時と本原稿の読み取り
終了時に表示される。本原稿の読み取り時と複写時に、
設定された頁数とコピー中動作中の頁数が表示される。
【0070】本原稿を読み取り、読み取り頁の画像を形
成し、本原稿の頁をめくるようになった本原稿用画像形
成装置は、動作開始後は、自動で連続動作を行う。設定
頁数と本原稿の読み取りあるいは複写中に実行中の頁数
を表示するようになっていて、動作の状況と経過をオペ
レータに知らせる。また、不図示のストップキーの押下
によって途中で動作を中断、あるいは停止させることが
できる。
【0071】図21Bはシート原稿をコピー中の場合の
一般的な表示であり、表示内容はシート原稿(上側読み
取り)であって、等倍コピーであることを示している。
図21Cはガイダンス表示の一例で、上記のように開始
頁Aより終了頁Bが小さい数値の指定を許可しない場合
に表示するものである(強制的に製本形態を左開きに固
定した場合など)。終了頁Bが入力された時、A>Bの
条件で、「開始頁より大きい数値を入力し直してくださ
い」旨をガイダンスしている。開始頁Aより終了頁Bが
小さい数値の指定を許可する場合は、このガイダンスは
表示されず、小さい数値の終了頁Bを入力許可し、A>
Bの条件で右開きの本原稿として制御する。
【0072】図21Dはページ数設定の表示を示すもの
で、本原稿読み取りモード選択からページ数設定まで表
示する。このページ数設定は本原稿の自動読み取りには
必須であり、入力選択まで優先的に表示される。コピー
ページ設定キー622の押下により、開始〜終了ペー
ジ、ページ枚数、又は全ページの選択を行う。開始〜終
了ページ、ページ枚数では頁数がキー入力されるまで、
図示のガイダンス表示が継続する。開始〜終了ページ入
力モードでは、開始頁及び終了頁の入力中は数値部が点
滅し、不図示のテンキーで数値を入力し、同じく不図示
のエンターキー又は開始〜終了頁キー(コピーページ設
定キー)で開始頁数を入力確定する。次いで、次のガイ
ダンスに移行し、同じくテンキーで数値を入力し、エン
ターキーで終了頁数を入力確定する。複写する総頁数を
入力するページ枚数入力では、頁数の入力確定まで図示
の表示を行い、同じくテンキーで数値を入力し、エンタ
ーキーで頁枚数を入力確定する。
【0073】右開きの本原稿を対象とした頁の逆順設定
時には、図21Eのような表示が一般的である。図21
Eの図示上段は、コピーページ設定の開始〜終了ページ
モードでの設定時で、独立ページモードのものである。
図示下段は、見開きページモードのコピー中表示で、開
始頁は左頁の255、終了頁は217頁の設定にて、2
46頁のコピー中を表しており、以降2頁ずつ減算表示
する。
【0074】図20に示すページ数設定のためのキー6
22の押下による、コピーページ設定の選択フローを図
22に示す。この制御は、頁数の設定及び開始左右頁の
設定におけるそれぞれの制御と共に、上述の画像形成の
モード制御を行うメインコントローラによって行われる
ものであり、その指令によってIPUコントローラは画
像の読み取り、データ処理、頁めくりの制御を行う。ま
た、シーケンスコントローラは画像形成部の負荷のタイ
ミング制御を行うようになっている。ページ設定キー6
22を押下する毎に初期設定の開始〜終了ページから、
ページ枚数、全ページとモードが切り替わる。全ページ
モードが選択されると、テンキーによる頁数の指定は行
われず、開始〜終了ページ及びページ枚数の入力モード
では図22から理解されるように頁数を確定する必要が
ある。
【0075】全ページ指定以外で入力モードが選択され
ると、即ち、開始〜終了ページ又はページ枚数の入力モ
ードが選択されると、図23に示すフローにより頁数が
設定される。開始〜終了ページモードでは、コピー開始
の頁と終了頁の2つの数値が入力され、コピー開始頁か
ら終了頁までの頁数が演算され、差分の頁のコピーを行
う。ページ枚数モードは、複写頁数を直接入力する方法
であり、指定された左右いずれかの頁から指定頁数だけ
コピーを繰り返す。
【0076】頁数の入力操作方法は、図21のガイダン
ス表示に従って上述の通りに行う。また、この頁数入力
は本原稿の読み取り・自動頁めくりの繰り返し動作には
必須のものであり、製本原稿読み取りモード時には優先
的に設定されるように、第1にガイダンス表示するよう
になっている。
【0077】図23に示すように、開始〜終了ページ、
ページ枚数の入力モードで一旦確定された頁数はメイン
コントローラにより管理されるメモリ内に格納され、そ
れ以降コピーページ設定キーの押下により、開始〜終了
ページから、ページ枚数、全ページへとモードが切り替
わり、再び開始〜終了ページモードに戻った時、先に入
力した頁数が読み出される。
【0078】入力した開始頁はメインコントローラによ
り管理されるメモリ内のレジスタAに格納され、次に入
力した終了頁も同じくレジスタBに格納される。図示は
していないが、前述のように頁逆順の入力を許可してい
ない場合には、開始頁Aより小さい数値の終了頁Bの入
力を許可せずに、図4Cのようにガイダンス表示し、終
了頁の再入力を促す。右開きの本原稿を対象とした頁逆
順入力を許可する場合には、図示のように開始頁レジス
タAと終了頁レジスタBを比較し、A>Bの条件では右
開き本原稿と判断する。その場合、ページカウンタ減算
モードをセットし、コピー中の頁数表示カウンタをコピ
ーの経過毎に減算表示する。また、本原稿の後ろ頁方向
からコピーするため、片面コピーモードではコピー積載
の頁順を保つため、図20には示していないが、操作部
99上の表面排紙表示をONにして表面排紙を自動指定
する。一方、左開きの本原稿の片面コピー時は、表面排
紙表示をOFFにして裏面排紙を自動指定し、頁順を揃
える。
【0079】ここで、図20に示した操作部99の製本
原稿複写時に用いられる他のキーに関して、説明する。
コピー形式キー618は独立頁モードと見開き頁モード
を選択するためのものであり、その状態表示をLEDに
より示される。一般に、本、書籍類は両面の印刷であ
り、オフィス文書のステープラ止めやファイル等にも両
面原稿がある。本発明に係る本原稿用画像形成装置にお
いて、本原稿の頁毎の画像を用紙1頁に形成する独立頁
モードと、本原稿の見開き両頁の画像を用紙1頁に形成
する見開き頁モードを備えることにより、画像形成形態
の違った複写が得られる。特に、独立頁モードは表裏頁
両面時、本原稿と頁構成が同じとなる。また、見開き頁
モードは複写枚数が2分の1となり、グラビアなどの見
開き頁にわたる画像を連続画像として形成することがで
きる。画像形成形態にかかわらず画像読み取りは1回の
片方向走査で同一に制御する。
【0080】またコピー開始ページキー626は、独立
頁モードを選択した場合のコピーし始める頁を選択する
ためのものである。見開き頁モードでは開始頁は左に固
定され、2頁単位で同じく指定頁範囲の見開き画像を形
成するようになっている。また両面コピーで指定した最
終頁が表面の場合、裏面のコピーは行わないで白紙のま
ま排出するようにもなっている。
【0081】図24の開始左右頁の設定フローに示すよ
うに、コピー開始頁の選択には(1)左頁、(2)右頁
があり、コピー開始ページキー626の押下によりどち
らかを選択する。本装置では、見開き本原稿の左頁から
読み取り走査を開始するが、コピー開始ページモードの
右ページ指定時には、最初に読み取った見開き本原稿の
右頁から画像形成し、頁をめくって更に頁毎に画像形成
する。独立ページモードの画像形成では片頁の画像情報
ずつフレームメモリより読み出して行う。その画像合わ
せは、頁端部検知により頁画像位置を算出して、転写紙
内に配置するものである。逆にコピー開始ページモード
の左頁指定時には、読み取った見開き本原稿の左頁から
画像形成し、頁をめくって順に頁毎の画像形成する。
【0082】図25及び図26に本装置の本原稿モード
の複写動作タイミングを示す。プリントキーの押下から
の初期モードでは、画像による端部検知を実施してい
る。図25及び図26では、連続複写モードの途中で、
頁収納位置による端部検知が実施されている。各モード
の本原稿の頁サイズはA4サイズで、本原稿の見開き2
頁を走査ユニット1回の走査で連続して読み取り、前記
フレームメモリ内にA3サイズ分の読み取りデータを記
憶し、各出力モードに応じてフレームメモリよりデータ
を読み出して作像し、転写紙に記録する。
【0083】図25はA3サイズの転写紙に見開き出力
し、本原稿に対し1部の複写を行う1対1複写モードを
示している。複写開始を指示するプリントキーをオンす
ると、走査ユニットを走査するスキャナモータを正転方
向へ駆動し、中央にある走査ユニットを右方向へ移動
し、まず頁の初回めくりの端部位置を検出する。次に、
図25の本原稿モード動作タイミングにおいて、走査ユ
ニットを左端部の読み取り開始方向へ高速で移動する。
走査ユニットが左側ホームポジションの読み取り開始位
置へ移動するとスキャナモータを正転方向へ駆動し、ラ
ンプを点灯させ読み取り走査を開始する。見開き本原稿
の左頁端部地点から原稿画像として処理し、読み取り副
走査方向の有効画像領域信号SFGATEを発生する。
この領域信号によってフレームメモリのデータ書き込み
信号メモリWを操作し、データ書き込み範囲を制御す
る。
【0084】読み取り走査を終了すると復動の頁めくり
走査に入り、前述の初回は頁収納及び排出位置による画
像有効範囲確定後に画像形成を開始する。また、2回目
以降は前回検出の頁収納位置による算出した画像有効範
囲で読み取り走査終了直後に画像形成を開始する。頁範
囲の検出は頁めくり時に頁ガイド板へ頁挿入と排出タイ
ミングより見開き最上位の頁位置をスキャナモータの制
御アドレスから検出し、見開き本原稿綴じ部中央地点を
算出し、独立ページ出力モード時の第2の画像の基準位
置や見開き出力モード時で読み取り画像を転写紙の中央
に形成する場合等に用いる。プリンタ側の副走査方向の
有効画像領域信号PFGATEによってフレームメモリ
のデータ読み出し信号メモリRを操作し、プリンタに同
期させデータを画像出力する。以上のように、頁めくり
時に見開き本原稿の頁端部を頁収納センサで繰り返し検
出する。以上の行程の繰り返しにより、自動で頁をめく
りながら本原稿の見開き頁複写を行う。
【0085】図26はA4サイズの転写紙に読み取り左
右頁をそれぞれ別の転写紙に独立頁毎に出力し、同じく
本原稿に対し1部の複写を行う1対1複写モードを示し
ており、読み取りモード時は図25と同様のタイミング
で動作し、頁めくり時の画像出力は連続して搬送される
転写紙に合わせて2つのPFGATEによってフレーム
メモリのデータ読み出し信号メモリRを操作し、頁毎の
データを画像出力する。本原稿右頁の画像データは、フ
レームメモリのアドレスカウンタをPFGATEによっ
てマスクして停止させることにより、左頁の第1の画像
に連結した画像データを第2のPFGATE信号により
転写紙間隔を持って読み出す。
【0086】本装置は吸着ローラの変位による吸着、分
離方式に対して安定した頁めくり動作を行う。この方式
は、頁先端部のみを吸着し上方に変位させ頁収納部へと
導くため、その吸着位置が重要となる。以上の通り、め
くり走査時に頁収納センサで本原稿の頁端部を検出し、
頁めくりの繰り返しにより変化する本原稿端に対する吸
着、分離の動作位置を決定する。つまり、頁収納位置デ
ータより走査終了側の端部を検出し、頁めくり走査時の
吸着ローラの上昇位置を決定し、常に頁の同一量を吸
着、分離するように制御する。
【0087】画像読取装置に関する実施態様について以
下に説明する。当該画像読取装置は、一方向に頁めくり
を行う頁めくり手段と、本原稿の読み取りの開始頁を指
示する第1の頁入力手段と、本原稿の読み取りの最終頁
を指示する第2の頁入力手段とを有し、第1の頁入力手
段に指示される頁が第2の頁入力手段に指示される頁よ
りも大きい数字であることを許容するように構成されて
いる。また本原稿の形態設定手段を備え、当該手段で設
定された本原稿の形態に応じて、第1の頁入力手段に指
示される頁と第2の頁入力手段に指示される頁の大小が
規定されるようにも構成されている。更に、第1の頁入
力手段に指示された頁が第2の頁入力手段に指示された
頁よりも大きい数字である場合に、第1の頁入力手段に
指示される頁が第2の頁入力手段に指示される頁よりも
小さい数字である場合と、排紙向きが異なるように制御
されるようになっている。また読み取り中の頁を表示す
る手段を備え、第1の頁入力手段に指示された頁が第2
の頁入力手段に指示された頁よりも大きい数字である場
合に、上記表示手段が頁数を減算表示するようにもなっ
ている。
【0088】言い換えれば、この実施態様は、基本的に
上記画像形成装置のものと、出力動作及び画像形成に関
する処理を除いて共通であり、画像をめくり走査して読
み取る読み取りキャリッジ(走査ユニット)200を有
する原稿読取のためのスキャナ部500を備えてなって
いる。個々の詳細な説明は、上記画像形成装置の説明で
行っているので、重複して説明しなくとも、内容的、機
能的に容易に理解できるものである。
【0089】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、本原稿
の読み取りの開始頁を指示する第1の頁入力手段に指示
される頁が、読み取りの最終頁を指示する第2の頁入力
手段に指示される頁よりも大きい数字であることを許容
するように構成されているので、言い換えれば、頁逆順
入力を可能としているので、本原稿を一方向に頁めくり
しても、読取画像の確認の際に180°の回転処理を必
要とすることなく、左開きの本原稿のみならず、右開き
の本原稿に対しても適切な動作の対応が可能である。そ
して第1の頁入力手段に指示された頁が第2の頁入力手
段に指示された頁よりも大きい数字である場合に、第1
の頁入力手段に指示される頁が第2の頁入力手段に指示
される頁よりも小さい数字である場合と、排紙/排出向
きが異なるように制御されるので、頁順の揃ったコピー
を自動的に手に入れることができる。同じく、請求項2
に記載の発明によれば、本原稿が右開きか左開きかを区
別する形態設定手段を有し、その本原稿の形態設定に応
じて、第1の頁入力手段に指示される頁と第2の頁入力
手段に指示される頁の大小が規定されるように構成され
ているので、本原稿が左右いずれの開きであっても、適
切な動作対応が可能である。
【0090】 請求項3に記載の発明によれば、読み取
り中の頁を表示する手段を備え、第1の頁入力手段に指
示された頁が第2の頁入力手段に指示された頁よりも大
きい数字である場合に、上記表示手段が頁数を減算表示
するので、本原稿を一方向にしか頁めくりしなくとも、
設定された頁範囲に対して読み取りの進捗具合が容易に
把握できる。
【0091】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像形成システムの一例のデ
ータ処理を示すブロック図である。
【図2】図1のシステムの一部のデータ処理ブロックを
示すブロック図である。
【図3】図1のシステムのTPSにおける装置本体の全
体的な構成を示す概略断面図である。
【図4】上記TPSにおける原稿台の加圧・固定動作モ
ード時における走査ユニットのホームポジションでの遷
移を示す図である。
【図5】上記原稿台の加圧・固定動作モード時における
走査ユニットの画像読み取り開始位置での遷移を示す図
である。
【図6】上記原稿台の加圧・固定動作モード時における
走査ユニットの本原稿中心ポイントでの遷移を示す図で
ある。
【図7】上記原稿台の加圧・固定動作モード時における
走査ユニットの本原稿右頁の画像読み取り又は右頁めく
り上げ中の遷移を示す図である。
【図8】上記原稿台の加圧・固定動作モード時における
走査ユニットの画像読み取り完了位置又は頁めくり開始
位置での遷移を示す図である。
【図9】上記原稿台の加圧・固定動作モード時における
スキャナモータ及び左右の原稿台昇降モータの動作タイ
ミングを示すタイミングチャートである。
【図10】上記TPSにおける上記走査ユニットの頁め
くり上げ動作を示す走査ユニットの要部の概略を示す断
面図である。
【図11】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの左頁画像読み取り位置での遷移を
示す図である。
【図12】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁画像読み取り完了位置での遷
移を示す図である。
【図13】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁めくり上げ開始位置での遷移
を示す図である。
【図14】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁めくり上げ途中の遷移を示す
図である。
【図15】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁めくり上げ終了位置での遷移
を示す図である。
【図16】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁排出途中の遷移を示す図であ
る。
【図17】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁画像読み取り完了位置での画
像読み取り部とめくりベルトへの帯電タイミングの説明
図である。
【図18】上記TPSの本原稿セット例を示す平面図で
ある。
【図19】上記TPSの本原稿頁収納検知部を示す側面
図である。
【図20】上記システムの操作部の一部を示す平面図で
ある。
【図21】上記システムの操作部に配置されたガイダン
ス表示の表示例を示すもので、A〜Eはそれぞれ別の表
示をしていることを示している。
【図22】コピー頁を設定する際の選択に関するフロー
図である。
【図23】頁数を設定する際の制御フローを示す図であ
る。
【図24】開始頁を見開きの左右のいずれの頁に設定す
るかを説明するフロー図である。
【図25】見開き頁出力での1対1の複写モードにおけ
る本原稿動作タイミングを示す図である。
【図26】独立頁出力での1対1の複写モードにおける
本原稿動作タイミングを示す図である。
【符号の説明】
1 原稿台 30 スキャナユニット 101 読み取りセンサ 200 走査ユニット 201,202 蛍光灯 205 プラテンガラス 206 コンタクトガラス 208 めくりベルト 282 原稿押えシート BO 本原稿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 108 B42D 9/04 G03B 27/62 G03G 15/00 107 H04N 1/04 106

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本原稿を読み取り、自動的に頁めくりを
    行う本原稿用画像読取装置を備えた画像形成装置におい
    て、 一方向に頁めくりを行う頁めくり手段と、本原稿の読み
    取り/出力の開始頁を指示する第1の頁入力手段と、本
    原稿の読み取り/出力の最終頁を指示する第2の頁入力
    手段とを有し、第1の頁入力手段に指示される頁が第2
    の頁入力手段に指示される頁よりも大きい数字であるこ
    とを許容するように構成し、 第1の頁入力手段に指示された頁が第2の頁入力手段に
    指示された頁よりも大きい数字である場合に、第1の頁
    入力手段に指示される頁が第2の頁入力手段に指示され
    る頁よりも小さい数字である場合と、排紙/排出向きが
    異なるように制御されることを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 本原稿を読み取り、自動的に頁めくりを
    行う本原稿用画像読取装置を備えた画像形成装置におい
    て、 一方向に頁めくりを行う頁めくり手段と、本原稿の形態
    設定手段と、本原稿の読み取り/出力の開始頁を指示す
    る第1の頁入力手段と、本原稿の読み取り/出力の最終
    頁を指示する第2の頁入力手段とを有し、本原稿の形態
    設定に応じて、第1の頁入力手段に指示される頁と第2
    の頁入力手段に指示される頁の大小が規定されるように
    構成し、 第1の頁入力手段に指示された頁が第2の頁入力手段に
    指示された頁よりも大きい数字である場合に、第1の頁
    入力手段に指示される頁が第2の頁入力手段に指示され
    る頁よりも小さい数字である場合と、排紙/排出向きが
    異なるように制御されることを特徴とする画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 読み取り中の頁を表示する手段を備え、
    第1の頁入力手段に指示された頁が第2の頁入力手段に
    指示された頁よりも大きい数字である場合に、上記表示
    手段が頁数を減算表示することを特徴とする請求項1又
    は2に記載の画像形成装置。
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