JP3615649B2 - 製本原稿の読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製本原稿の画像を読み取る画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機、ファクシミリ等における画像読取装置としては、シート原稿を自動的に給・排紙する自動原稿給送装置(ADF)を備えるものが知られている。ADFを搭載することにより、複数枚のシート原稿を自動的に読み取ることができるが、原稿が本やノートなどのように綴じ部を有する原稿(以下、製本原稿と呼ぶ)の場合には、自動的なページめくりが困難なため、製本原稿の自動的な読み取りが困難であった。
【0003】
そこで、本願出願人は、製本原稿の自動的な読み取りを可能とするために、製本原稿ページめくり装置およびこれを備える画像読取装置等を先に提案している(特開平6−250466号、特開平6−250467号、特開平6−250468号、特開平9−166938号公報)。
【0004】
本願出願人が先に提案した製本原稿のページめくり装置においては、製本原稿のページを見開いた状態で所定の原稿台上に積載し、その1番上のページから1枚ずつページをめくるようにしている。
【0005】
このページめくり装置を備える画像読取装置においては、原稿台と原稿ページ面との反射率の差によって原稿の境界を読み取り、原稿のサイズを認識するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、製本原稿の種類は多く、綴じ部付近にパンチ穴を有する原稿がある。パンチ穴を有する原稿の場合、原稿台と原稿ページ面との反射率の差があるために、原稿画像を読み取ると、パンチ穴が目立ってしまう。通常、原稿ページ面は白または白に近い色をしているため、原稿台を黒または黒に近い色に構成する。したがって、パンチ穴を有する製本原稿を読み取ると、白いページ面にパンチ穴の黒丸が有る画像となってしまう。特に、最終ページ近くの場合には、パンチ穴が黒くはっきりと目立ってしまうという問題がある。
【0007】
パンチ穴は、製本原稿を閉じるためには必要であるが、その原稿画像を読み取った場合には不要なものであり、例えば、原稿を複写する場合などにはパンチ穴が無いほうが都合が良い。
【0008】
本発明は、従来の製本原稿の画像読取り装置における上述の問題を解決し、綴じ部付近にパンチ穴等を有する製本原稿を読み取った場合でも穴画像の目立たない画像読取装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の課題は本発明により、製本原稿を原稿台に見開いた状態で載置して走査し読み取る画像読取装置であって、原稿台の原稿載置面に相対する側から原稿を露光し、前記原稿台と原稿ページとの反射率の差によって原稿の境界を読み取って原稿サイズを認識可能に構成された製本原稿の読取装置において、前記原稿台が見開いた製本原稿の左右ページを載置するよう2分割して構成され、該2分割して構成された原稿台の中央側の所定範囲の上面を明色部に形成することにより解決される。
【0010】
また、本発明は、前記の課題を解決するため、製本原稿を原稿台に見開いた状態で載置して走査し読み取る画像読取装置であって、原稿台の原稿載置面に相対する側から原稿を露光し、前記原稿台と原稿ページとの反射率の差によって原稿の境界を読み取って原稿サイズを認識可能に構成された製本原稿の読取装置において、前記原稿台上に載置される製本原稿の綴じ部近傍を原稿ページ面と反対側から照明することを提案する。
【0011】
さらに、本発明は、前記の課題を解決するため、製本原稿の綴じ部近傍に相当する位置で前記原稿台に光透過部を設けることを提案する。
さらに、本発明は、前記の課題を解決するため、前記原稿サイズ認識位置を、前記明色部又は前記光透過部以外の個所に設定することを提案する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態のページめくり読み取り装置:TPS(Turn the Page Scanner)の全体構成を示す断面図である。このTPSはスキャナユニット30と製本原稿載置部35とから構成されている。TPSの装置本体上部にはコンタクトガラス206が配置されており、このコンタクトガラス206上に、シート原稿や製本原稿載置部35にセットできない厚手の原稿などの原稿SOを図示しない圧板によってセットする。コンタクトガラス206上の原稿SO及び製本原稿載置部35にセットされた製本原稿BOは、走査ユニット200により後述する光路切換えを行なって原稿像が読み取られる。走査ユニット200は、スキャナユニット30の内部を図1において左右方向に走行して原稿の走査を行なう。
【0013】
図2は、走査ユニット200の構成を示す断面図である。図2において、走査ユニット200の下部の左右には原稿押えローラ281a,bが、また、その外側にはシート巻取りローラ280a,bが夫々回転自在に軸支されている。左右独立した原稿押えシート282a,bの夫々の中央側の端部はシート巻取りローラ280a,bに巻き取られ、夫々の外側の端部はスキャナユニット30の側板に夫々固定されている。走査ユニット200が走行すると、図示しない機構によってシート巻取りローラ280a,bが回転され、原稿押えシート282a,bの引き出し及び巻き取りが行われる。
【0014】
原稿押えローラ281a,bの間には、製本原稿読み取り用のプラテンガラス205と、製本原稿のページめくり用のめくりベルト208が配設されている。プラテンガラス205の上側には、製本原稿照明用の2本の蛍光燈201,202が、製本原稿読取部の左右に夫々配置されている。これらの蛍光燈201,202によって照明された製本原稿像は、第1〜第3ミラー219〜221に反射し、レンズ216を透過してCCD101上に縮小結像される。
【0015】
めくりベルト208は、駆動ローラ223と従動ローラ224(図3参照)とに掛け渡されており、めくりベルト208の上側にベルトに接触して帯電ローラ225が配置されている。走査ユニット200が走行すると、図示しない機構によって駆動ローラ223が回転され、走査ユニット200の移動速度と同じ速度でめくりベルト208が回転する。
【0016】
コンタクトガラス206上の原稿SOを読み取る場合には、図2において光路から外れた位置に退避している切換ミラー222が、図1に破線で示すように読み取り光路内に進出する。原稿SOを読み取る場合の動作については、本発明に関わるものでないので、これ以上の説明を省略する。また、製本原稿載置部35の構成と作用についても説明を省略する。
【0017】
次に、スキャナユニット30におけるページめくりと画像読取動作について図3〜9を参照して説明する。
図3は、本実施形態における走査ユニット200のページめくり部を示す正面図である。めくりベルト208は抵抗値の異なる二層構造の樹脂フィルムで構成されている。駆動ローラ223は、接地された金属ローラの表面に導電性ゴムを被覆したローラで構成され、確実なベルト駆動とアースを実現している。また、帯電ローラ225は金属ローラで構成され、この帯電ローラ225には、切換スイッチ253aを介して交流電源253から所定のタイミングで高電圧が印加される。走査ユニット200を走行させ、めくりベルト208を駆動しながら切換スイッチ253aを閉じて帯電ローラ225に高電圧をかけると、めくりベルト208の表面上に交番電界が生じ、この交番電界の作用により、めくりベルト208の表面に、接触した製本原稿BOの最上位のページ254を吸着させる吸着力が発生する。
【0018】
めくりベルト208及び従動ローラ224は駆動ローラ223を支点として回動可能に構成され、図3において破線で示す位置と実線で示す位置との間で移動する。また、ページ送りローラ250も図3において破線で示す位置と実線で示す位置との間で移動可能に構成されている。めくりベルト208とページ送りローラ250は、図示せぬソレノイドの作用により移動される。
【0019】
原稿の読み取り操作がスタートされると、図4に示すように、ユニット内左端の端部ホームポジションにいた走査ユニット200が右方向に走行を始める。すると、光源201,202が点灯し、製本原稿BOの画像をCCD101にて読み取り、図示しない制御部のページメモリに蓄積する。このとき、原稿台1,1は、製本原稿BOが走査ユニット200に対して一定の力で加圧されるようにバネもしくはモータによって付勢される。同時に、製本原稿BOのX方向の大体の大きさと、Y方向の正確な大きさを、製本原稿BOと原稿台1とのコントラストの差で光学的に認識する。
【0020】
図5に示すように、製本原稿BOの右ページの端まで読み終えると、走査ユニット200の原稿走査方向が逆転される。そして、光学的に認識した原稿右端から左方向に所定(一定)の位置にめくりベルト208が来たところで停止する。ここで、帯電されためくりベルト208が揺動されて右ページに密着し、原稿台1が再度加圧されて密着力を強めた後、図6に示すように、めくりベルト208が持ち上がり(従動ローラ224側の端部が持ち上がる)、原稿台1も加圧を弱める。これにより製本原稿BOの右ページ端部が1ページだけめくりベルト208に吸着される。めくりベルト208の表面には、前述のように交番電界が生じており、(+)(−)の一定のパターンの帯電が施されている。
【0021】
図7に示すように、走査ユニット200の左方向への移動にしたがって、めくりベルト208及びページ送りローラ250は回転し、吸着したページをガイド板227,228の間に送り込む。上ガイド板227にはセンサ214が取り付けられており、このセンサでページ端を検知することによりめくりが成功したことを検知するとともに、検知のタイミングにより、めくった原稿の右ページ端の位置を正確に計算する。
【0022】
図8,9に示すように、走査ユニット200の左への移動にしたがってページはガイド板の間に送り込まれ、綴じ部を越えるとめくり動作となる。さらに走査ユニット200が左へ移動し、ページ端がセンサ214を抜け、ガイド板からもページが抜けると、ページめくり動作が完了する。ページ端がセンサ214を抜けたことがめくりの成功を示し、そのタイミングからページの左端の位置が正確に計算できる。
【0023】
原稿の複写を行なう場合など、メモリに蓄えた画像を、上記動作で読み取った原稿の大きさで切り取り、要求に応じて見開きで出力したり、左右独立したページとして2分割して出力したりすることができる。
【0024】
ここで、製本原稿読取装置における従来の原稿台の構成を図16により説明しておく。原稿Gの実寸法、特に主走査方向(図の上下方向)の寸法を原稿と背景とのコントラスト差で読み取るため、原稿台31の上面は黒く塗装されている。あるいは、読み取ったときに黒として認識されるように処理(例えば、鏡面仕上げ等)されている。なお、図中のAは原稿幅検知位置を示す。
【0025】
このため、原稿ページにパンチ穴Pが設けられている原稿の場合には、そのパンチ穴Pから原稿台31上面が見えてしまい、読み取った原稿画像にくっきりと黒丸画像が現われて、大変に目立つという不具合が有った。
【0026】
そこで、本実施形態においては、図10に示すように、原稿台1の上面の、綴じ部付近の所定範囲1bを白色、または明るい色に形成して原稿ページ面とのコントラスト差を無くしている。白色、または明るい色に形成する方法は、塗装、シート貼付け等任意の方法を採ることができる。白色・明色部1b以外の原稿台上面1aは黒又は黒として認識されるように処理されている。
【0027】
この様に、原稿台1の上面の綴じ部付近の所定範囲を白色・明色部1bとすることにより、図11に示すように、原稿台1上にパンチ穴Pがある原稿Gを載置して読み取った場合でも、そのパンチ穴Pを通して原稿台1上の白色・明色部1bが露光されるため、原稿ページ面とのコントラスト差がなく、読み取った画像上に黒丸が形成されず、画像品質を損なうことが無い。
【0028】
なお、本実施形態においては、原稿の主走査方向(図10,11における上下方向)のサイズ検知を行う個所を、原稿台上面の黒色部1aに設定している。原稿の主走査方向のサイズ検知を行う個所を白色・明色部1bに設定した場合には、原稿ページ面とのコントラスト差が無い(小さい)ために正常なサイズ検知が行われない。しかし、検知個所を黒色部1aに設定することにより、正常なサイズ検知を行うことができる。
【0029】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
図12は、その実施形態の構成を示す断面図で、この図に示すように、左右の原稿台11,11の間の下方に、照明手段20と拡散板21とが配設されている。また、図13に示すように、左右の原稿台11,11は、互いに隣接する側の端部付近、すなわち、製本原稿の綴じ部に近い端部付近に切欠部12が設けられている。切欠部12以外の原稿台11の上面は黒に塗装又は黒として認識されるように処理されている。
【0030】
そして、原稿Gを読み取る際に、照明手段20を点灯させ、原稿Gの綴じ部付近を下方から照明する。これによって、原稿にパンチ穴Pが有り、そのパンチ穴Pが原稿台11の上にある場合でも、照明手段20の光が拡散板21により拡散されて原稿台の切欠部12から光が出てくるため、読み取った場合のパンチ穴Pの濃度は白レベル(原稿ページ面と近い濃度レベル)まで補正され、画像上に黒丸として現われることが無く、目立たなくなる。
【0031】
なお、照明手段20の照明色は、原稿読み取りに使う照明手段(蛍光燈201,202、図12)と同等のものが望ましい。また、切欠部12に、透明ガラスあるいは半透明ガラス(ガラス以外の素材でも良い)をはめ込んでやれば、原稿を原稿台11上に載置する際に引っかかったりせずに、有効である。
【0032】
本実施形態では、原稿のパンチ穴Pが左右の原稿台11,11の間にある場合でも、下方から照明されるので、読み取った場合のパンチ穴Pの濃度は白レベルまで補正され、画像上に黒丸として現われることが無く、目立たなくなる。従来は、原稿台11,11の上面は製本原稿載置部35の底面から距離があるため(図12参照)、製本原稿載置部35の底面の色に関わらず原稿走査光が届かず、原稿台11,11の間にあるパンチ穴は黒く読み取られていた。
【0033】
図14は、本実施形態の作用を従来例と対比して説明する模式図である。図14(a)に示す従来例では、パンチ穴Pがある部分を主走査した(図の上下方向に読み取った)場合、右側のグラフに示すように、原稿Gのページ面の濃度レベルに比べてパンチ穴の濃度が黒いため、画像上に黒丸としてはっきりと現われていた。しかし、本実施形態では、図14(b)に示すように、パンチ穴Pは下方からの照明により、原稿ページ面の濃度レベルに近い(実施形態ではやや明るい)濃度で読み取られ、画像上に黒丸が現われることが無い。
【0034】
このように、本実施形態の製本原稿読取装置によれば、原稿綴じ部付近にパンチ穴が有り、そのパンチ穴が黒色の原稿台の上に位置している場合でも、左右の原稿台の間に位置している場合でも、下方からの照明によってパンチ穴Pの読み取り濃度は白レベルまで容易に補正され、画像上に黒丸として現われることが無い。
【0035】
ところで、左右の原稿台1,1上に見開いて載置された製本原稿の綴じ部の位置を認識できれば、左右ページを分割して出力する際に、その綴じ部の位置データを使うことによって画像欠落等を防止することができ、大変に有効である。なぜならば、製本原稿の綴じ部は必ずしも原稿副走査方向の真ん中であるとは限らない。また、ページをめくっていくに従って綴じ部は順次移動する。このように、綴じ部が原稿副走査方向の中央に無い場合、あるいは、ページをめくるに従って綴じ部が移動する場合、一律に原稿副走査方向の大きさの中央で画像を分割して出力すると、左右ページの一方で画像欠落が生じたり、不要な画像が形成されたりする場合が有る。そのため、上述の如く、左右ページを分割して出力する際に、綴じ部の位置データを使うことによって画像欠落・不要画像形成等を防止することができ、大変に有効である。
【0036】
綴じ部位置を認識するには、製本原稿を読み取ったときの綴じ部の浮きによる倍率変化(ページ面がコンタクトガラスに密着しているのに対して、綴じ部はコンタクトガラスから離れ、ページ面と綴じ部では光路長が相違することによる倍率変化)に起因する外形の窪みを見るのが良い。
【0037】
しかしながら、綴じ部がコンタクトガラスから離れている場合には、綴じ部の奥まで読み取りの光が届かずに暗くなって、背景の黒又は暗部との判別が大変難しくなり、綴じ部位置の認識がうまく行かない。
【0038】
しかしながら、本実施形態では、原稿台上に見開いて載置される製本原稿の綴じ部付近は原稿ページ面と反対側から照明されているので、綴じ部位置の認識を確実に行って、左右ページの分割出力等を行う場合に画像欠落や不要画像形成等を防止することができる。
【0039】
すなわち、原稿画像を読み取った場合、図13において、原稿の綴じ部は露光光の光が届かない(届きにくい)ために暗部として認識され、綴じ部付近での原稿以外の部分は下方からの照明により明色部として認識され、原稿綴じ部と背景とが正確に判別される。
【0040】
この作用を図15により説明する。図15(a)に示す従来例では、原稿Gの綴じ部の部分を主走査した(図の上下方向に読み取った)場合、綴じ部及び原稿載置部35の底面Tには走査光が届かずコントラストの差が少ないために、右側のグラフに示すように、濃度レベルが黒に近く互いのレベルに差が出ず、綴じ部としての認識がうまく行かない。しかし、本実施形態では、図15(b)に示すように、綴じ部付近の底面T側から照明されることによって、右側のグラフに示すように、綴じ部付近での原稿以外の部分は濃度レベルが白に近く、一方綴じ部の濃度は黒に近く、両者に明確な差が現われ、原稿綴じ部位置を正確に判別することができる。従って、左右ページの分割出力等を行う場合の画像欠落や不要画像形成等を防止することができる。
【0041】
なお、綴じ部位置を正確に認識するという機能だけに絞れば(読み取り画像におけるパンチ穴を目立たなくするという機能よりも綴じ部位置の認識を優先させる場合には)、照明手段20の照明色を原稿走査の照明色と同等にしなくても良い。この場合、原稿上の画像によるノイズの影響を受け難い照明色とすることが効果的である。ノイズの影響を受け難い照明色(照明手段20の照明色)は、原稿走査用の光源色とフィルタ(色分解用フィルタ)との関連で適切な照明色を組み合わせることが可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の製本原稿読取装置によれば、2分割して構成された原稿台の中央側の所定範囲の上面を白色・明色部とすることにより、パンチ穴Pがある原稿を読み取った場合でも、読取画像上に黒丸が形成されず、画像品質を損なうことが無い。
【0043】
また、製本原稿の綴じ部近傍を原稿ページ面と反対側から照明することにより、綴じ部位置の認識を確実に行って、左右ページの分割出力等を行う場合に画像欠落や不要画像形成等を防止することができる。
【0044】
また、製本原稿の綴じ部近傍に相当する位置で前記原稿台に光透過部を設けたので、パンチ穴Pがある原稿を読み取った場合でも、読取画像上に黒丸が形成されず、画像品質を損なうことが無い。
【0045】
また、原稿サイズ認識位置を、明色部又は光透過部以外の個所に設定することにより、原稿サイズの検出を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の製本原稿読取装置の全体構成を示す断面図である。
【図2】その製本原稿読取装置の走査ユニットの構成を示す断面図である。
【図3】その走査ユニットのページめくり部を示す正面図である。
【図4】その走査ユニットによるページめくりと画像読取動作を示す動作説明図である。
【図5】その走査ユニットによるページめくりと画像読取動作を示す動作説明図である。
【図6】その走査ユニットによるページめくりと画像読取動作を示す動作説明図である。
【図7】その走査ユニットによるページめくりと画像読取動作を示す動作説明図である。
【図8】その走査ユニットによるページめくりと画像読取動作を示す動作説明図である。
【図9】その走査ユニットによるページめくりと画像読取動作を示す動作説明図である。
【図10】本実施形態における、原稿台の上面を示す平面図である。
【図11】原稿台上に製本原稿を載置した様子を示す平面図である。
【図12】本発明の他の実施形態の構成を示す断面図である。
【図13】その実施形態における、原稿台の上面と、原稿を載置した様子を示す平面図である。
【図14】その実施形態においてパンチ穴部分を読み取った場合の作用を従来例と対比して説明する模式図である。
【図15】その実施形態において綴じ部を読み取った場合の作用を従来例と対比して説明する模式図である。
【図16】従来の製本原稿読取装置の原稿台上面を説明する平面図である。
【符号の説明】
1,11,31 原稿台
1a 黒色部
1b 白色・明色部
12 切欠部(光透過部)
20 照明手段
21 拡散板(光拡散手段)
30 スキャナユニット
35 製本原稿載置部
200 走査ユニット
208 めくりベルト
250 ページ送りローラ
BO,G 製本原稿
P パンチ穴

Claims (4)

  1. 製本原稿を原稿台に見開いた状態で載置して走査し読み取る画像読取装置であって、原稿台の原稿載置面に相対する側から原稿を露光し、前記原稿台と原稿ページとの反射率の差によって原稿の境界を読み取って原稿サイズを認識可能に構成された製本原稿の読取装置において、
    前記原稿台が見開いた製本原稿の左右ページを載置するよう2分割して構成され、該2分割して構成された原稿台の中央側の所定範囲の上面を明色部に形成することを特徴とする製本原稿の読取装置。
  2. 製本原稿を原稿台に見開いた状態で載置して走査し読み取る画像読取装置であって、原稿台の原稿載置面に相対する側から原稿を露光し、前記原稿台と原稿ページとの反射率の差によって原稿の境界を読み取って原稿サイズを認識可能に構成された製本原稿の読取装置において、
    前記原稿台上に載置される製本原稿の綴じ部近傍を原稿ページ面と反対側から照明することを特徴とする製本原稿の読取装置。
  3. 製本原稿の綴じ部近傍に相当する位置で前記原稿台に光透過部を設けたことを特徴とする、請求項2に記載の製本原稿の読取装置。
  4. 前記原稿サイズ認識位置を、前記明色部又は前記光透過部以外の個所に設定することを特徴とする、請求項1又は3に記載の製本原稿の読取装置。
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