JPH0712812Y2 - 底フレームへのスクロール取付構造 - Google Patents

底フレームへのスクロール取付構造

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JPH0712812Y2
JPH0712812Y2 JP1990057514U JP5751490U JPH0712812Y2 JP H0712812 Y2 JPH0712812 Y2 JP H0712812Y2 JP 1990057514 U JP1990057514 U JP 1990057514U JP 5751490 U JP5751490 U JP 5751490U JP H0712812 Y2 JPH0712812 Y2 JP H0712812Y2
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reinforcing metal
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JP1990057514U
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義和 佐藤
美之 船越
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 本考案は、空気調和機ケースの底フレームに断熱用のス
クロールを取り付ける底フレームへのスクロール取付構
造に関する。
【従来の技術】
従来、この種の底フレームへのスクロール取付構造とし
て、例えば第6,7図に示すようなものが知られている。
第6図のスクロール取付構造は、空気調和機ケースの後
部を構成する底フレーム31の内面に沿うように発泡スチ
ロールを形成してなる断熱用のスクロール32の後舌部B
近傍に、横方向に所定ピッチでクリップ穴33をあけ、こ
のクリップ穴33およびこれに合わせて底フレームに設け
た穴34に、シール材35を介してクリップ36を矢印Aの如
く挿入して、スクロール32を底フレーム31の内面に固定
するものである。一方、第7図のスクロール取付構造
は、底フレーム41の下半内面に沿うように発泡スチロー
ルを成形してスクロール42とし、このスクロール42の上
縁の突起42aを底フレーム41に設けた切り起こし片41aに
嵌合させてスクロールを固定する一方、底フレーム41の
上半内面にグラスウール43を接着し、スクロール42とグ
ラスウール43の間をシール材44でシールしたものであ
る。
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記第6図の従来例は、スクロール32をクリ
ップ36により所定ピッチで底フレーム31に固定するもの
であるため、固定がクリップ36の部分に限られて局所的
となり、クリップとクリップの中間部のスクロール32が
底フレーム31から浮く虞れがあり、この中間部において
後舌部Bとファン11との間隔Wが変動し、ファン11の吹
出風に渦を生じて送風性能が悪化したり、騒音が生じる
うえ、クリップ36の固定強度が充分でないという欠点が
ある。また、空気調和機が大型になり、底フレーム31が
長くなると、クリップ数が増え、組立工数が増えるとと
もに、クリップ穴33の周縁のシール作業が大変になると
いう欠点がある。 また、上記第7図の従来例は、底フレーム41内面の断熱
材をグラスウール43とスクロール42に上下に分割し、そ
の間をシールするものであるため、第6図のものと同様
断熱効果が損なわれるうえ、部品点数が増えて組立が煩
雑化するという欠点がある。 そこで、本考案の目的は、断熱材を分割,穴あけするこ
となく一体的かつ強固に底フレームの内面に取り付ける
ことにより、後舌部とファンとの間隔を安定化してファ
ンの送風性能を良好に維持でき、断熱効果を向上できる
とともに、部品点数と組立工数の削減を図ることができ
る底フレームへのスクロール取付構造を提供することに
ある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案の底フレームへのスク
ロール取付構造は、第2,4図に例示するように、断熱用
の発泡合成樹脂を一体成形してなるスクロール17を、熱
交換器12とファン11を収納する空気調和機ケースの後部
を構成する底フレーム2の内面に取り付けるものにおい
て、上記ファン11に最も接近する上記スクロール17の後
舌部Bの背面に、複数の係合穴19を有する補強金具18を
横方向に延在させて接着する一方、上記底フレーム2の
上記後舌部Bに対応する部分に上記係合穴19に係合する
複数の爪25を突設したことを特徴とする。
【作用】
スクロール17は、分割,穴あけされることなく発泡合成
樹脂から一体成形され、後舌部Bの背面には、補強金具
18が横方向に延在して接着されている。そして、このス
クロール17は、補強金具18の複数の係合穴19を底フレー
ム2の上記後舌部Bに対応する部分に突設された複数の
爪25に係合して、底フレーム2に取り付けられる。従っ
て、上記補強金具18を介してスクロール17が底フレーム
2に強固に固定され、かつ後舌部Bとファン11との間隔
Wが一定に安定して、ファン11の送風性能が良好に維持
されるとともに、スクロール17が分割,穴あけされず一
体成形されているので、断熱効果が向上し、部品点数お
よび組立工数やシール作業の削減を図ることができる。
【実施例】
以下、本考案を図示の実施例により詳細に説明する。 第1図は本考案のスクロール取付構造を備えた空気調和
機ケースの縦断面図であり、このケースは、壁面に据付
板1を介して取り付けられる底フレーム2と、吸込口4,
吹出口5を有して上記底フレーム2の前面に天板7を介
して取り付けられる前面グリル3と、据付板1の下部に
固定した4本の据付脚8の下端に、上記底フレーム2の
裏面を覆って配管スペース9を画するように取り付けら
れた底板10と、図の紙面に垂直方向の両端を覆う図示し
ない側板で構成される。 上記空気調和機ケース内には、略中央にファン11を横設
し、その上流側に下方にドレンパン13を有する熱交換器
12とエアフィルタ14を順次配設する一方、下流側に垂直
羽根15と水平羽根16を夫々回動自在に順次設けている。
本考案の対象である断熱用のスクロール17は、上記底フ
レーム2の内面の略全体を覆うように発泡性ポリスチレ
ンを一体成形して作られ、次に述べるスクロール取付構
造により底フレーム2に取り付けられる。なお、ファン
11の外周に最も接近するドレンパン13の突出部Aおよび
スクロール17の突出部Bは、夫々前舌部,後舌部と呼ば
れ、特に後舌部Bとファン11との間隔Wは、ファン11の
送風性能に大きな影響を及ぼす。 上記スクロール17は、第2図(a)の背面図および第2
図(b)のb−b線断面図に示すように、ファン11に最
も接近する後舌部B(第1図参照)の背面に、3つの係
合穴19を有し、コ字状断面をもつ亜鉛鋼板からなる補強
金具18を横方向全長に亙って接着している。補強金具18
の接着は、第3図(a)に示すように、スクロール17の
背面に設けた2本の横方向溝20a,20bに補強金具18の折
曲縁18a,18bを嵌合し、その間隙にホットメルト21,21を
注入して行なう。 接着された補強金具18の内面は、係合穴19の部分を除い
て第3図(a)の如くスクロール17の表面に密着してお
り、スクロール17の係合穴19近傍だけに第3図(b)の
破線矩形および第2図(b)に示すような空隙Cを設け
て、後述する底フレーム2の爪25(第5図参照)を嵌め
込むようにしている。また、スクロール17の左右両端縁
および下端縁には、外部に対してケース内を気密に保持
すべく、第2図(a),(b)に示すようにシール材22
を延在させる。さらに、底フレーム2に接するスクロー
ル17の裏面は、熱膨張率の差によりスクロール17が底フ
レーム2に擦れて摩擦音を発するのを防ぐべく、第2図
(b)中の1点鎖線で示すように全体をポリエチレンシ
ート23で覆い、このポリエチレンシート23を第2図
(a)中の×印で示す位置でスクロール17の表面に溶着
し、係合穴19近傍のポリエチレンシート23には第3図
(b)中の1点鎖線の如く爪25挿入用のスリット24を設
けている。 一方、上記底フレーム2は、亜鉛鋼板を第4図(a)の
正面図および第4図(b)のb−b線断面図に示すよう
に曲げ加工してなり、スクロール17の後舌部B(第1図
参照)に対応する内面の略中央に、上記スクロール17の
補強金具18の係合穴19に係合する3本の爪25を突設して
いる。上記爪25は、第5図に示すような断面形状を有
し、その先端から第2図中の矢印Dで示すようにスクロ
ールの補強金具18の係合穴19に嵌り込み、その基端が係
合穴19の端縁に当接すると、スクロール17が第1図に示
すように底フレーム2の内面にぴったり当接して、強固
に固定されるようになっている。 上記構成のスクロール取付構造の働きは、次のとおりで
ある。 第2図に示すスクロール17の背面に横方向に全長に亙っ
て接着した補強金具18の3つの係合穴19に、第4図に示
す底フレーム2の3つの爪25の先端を差し込み、係合穴
19の端縁が爪25の基端に当接するまでスクロール17を横
方向にずらせる。これによって、補強金具18は3つの爪
25に挾み込まれ、スクロール17は第1図に示すように底
フレーム17の内面にぴったり当接して強固に固定され
る。 補強金具18は、スクロール17の後舌部B(第1図参照)
の背面に全長に亙ってホットメルトで接着されているの
で、第6図の従来例で述べたクリップ36による固定方式
と異なり、後舌部Bとファン11との間隔Wが変動するこ
となく適正値に保持されて、吹出風に渦が生じたり、騒
音が発生したりせずにファン11の送風性能が良好に維持
される。また、スクロール17が第6,7図の従来例のよう
に穴あけあるいは分割されていないので、ケース内の断
熱効果が向上するとともに、クリップ36,グラスウール4
3等の部品が不要で部品点数が減じ、クリップ穴やグラ
スウール下面のシール材44も不要となって組立工数を削
減することができる。 上記実施例では、底フレーム2に接するスクロール17の
裏面全体をポリエチレンシート23で覆っているので、空
気調和機のオン・オフや冷房温度の変化に伴う摩擦音の
発生を防止することができる。
【考案の効果】
以上の説明で明らかなように、本考案の底フレームへの
スクロール取付構造は、発泡合成樹脂を一体成形してな
り、空気調和機ケースの底フレームの内面に断熱のため
取り付けられるスクロールの後舌部の背面に、複数の係
合穴を有する補強金具を横方向に延在させて接着する一
方、底フレームの上記後舌部に対応する部分に上記係合
穴に係合する複数の爪を突設しているので、スクロール
が底フレームに強固に固定されて後舌部とファンとの間
隔が一定の適正値に保持でき、ファンの送風性能が良好
に維持できるとともに、分割,穴あけされずに一体成形
されたスクロールにより、断熱効果が向上し、部品点数
および組立工数とシール作業の削減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のスクロール取付構造を備えた空気調和
機ケースの縦断面図、第2図はスクロールの背面図およ
びb−b線断面図、第3図は補強金具の詳細背面図およ
びa−a線断面図、第4図は底フレームの正面図および
b−b線断面図、第5図は第4図の爪のV−V線断面
図、第6図,第7図は従来のスクロール取付構造の縦断
面図である。 2……底フレーム、11……ファン、12……熱交換器、17
……スクロール、18……補強金具、19……係合穴、21…
…ホットメルト、25……爪、B……後舌部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】断熱用の発泡合成樹脂を一体成形してなる
    スクロール(17)を、熱交換器(12)とファン(11)を
    収納する空気調和機ケースの後部を構成する底フレーム
    (2)の内面に取り付ける底フレームへのスクロール取
    付構造において、 上記ファン(11)に最も接近する上記スクロール(17)
    の後舌部(B)の背面に、複数の係合穴(19)を有する
    補強金具(18)を横方向に延在させて接着する一方、上
    記底フレーム(2)の上記後舌部(B)に対応する部分
    に上記係合穴(19)に係合する複数の爪(25)を突設し
    たことを特徴とする底フレームへのスクロール取付構
    造。
JP1990057514U 1990-05-31 1990-05-31 底フレームへのスクロール取付構造 Expired - Lifetime JPH0712812Y2 (ja)

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JPH0418222U JPH0418222U (ja) 1992-02-14
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JP1990057514U Expired - Lifetime JPH0712812Y2 (ja) 1990-05-31 1990-05-31 底フレームへのスクロール取付構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190112605A (ko) * 2018-03-26 2019-10-07 엘지전자 주식회사 공기 조화기의 실내기

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20190112605A (ko) * 2018-03-26 2019-10-07 엘지전자 주식회사 공기 조화기의 실내기

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