JPH0712703B2 - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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JPH0712703B2
JPH0712703B2 JP31230988A JP31230988A JPH0712703B2 JP H0712703 B2 JPH0712703 B2 JP H0712703B2 JP 31230988 A JP31230988 A JP 31230988A JP 31230988 A JP31230988 A JP 31230988A JP H0712703 B2 JPH0712703 B2 JP H0712703B2
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thermal head
heating resistor
resistor
dot
electrode
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康弘 竹内
西野  敦
昭彦 吉田
信幸 ▲吉▼池
善博 渡辺
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は,ファクシミリ受信記録部等に用いられるサー
マールヘッドに関する。
従来の技術 ファクシミリ受信装置等は,サーマルヘッドを用い,多
数の発熱抵抗素子からなる発熱抵抗体で,受信信号に応
じてその発熱抵抗素子を発熱せしめ感熱記録を行ってい
る。感熱記録時の記録濃度は,サーマルヘッドの発熱抵
抗体の単位体積当りの発熱量により決まるものであり,
発熱ドットの抵抗値や体積にばらつきがあると各ドット
の発熱量が異なり,印字濃度むらの原因となる。
第7図は,従来のこの種のサーマルヘッドの断面構成図
である。アルミナ基板1a上に,グレーズ層2を形成し,
このようにしてなる絶縁基板4上に金よりなる通電用導
体電極4を形成し,この電極上に酸化ルテニウムとガラ
ス材料等からなる共通発熱抵抗体5を形成し,さらに耐
摩耗層6を形成する。
第8図は,第7図に示したサマルヘッドの電極形状を示
した平面図である。ライン状(300〜400μm幅)の共通
電極発熱体5に,通電用導体電極4(共通電極3′と個
別電極3″からなる)を両側から交互に導入配置してい
る。また,1つの個別電極には10a,10bのごとく2つの発
熱体が対応し1つのドットを構成している。なお,後述
の本発明の実施例と共通する素子には同一番号を付して
いる。
導体電極4にパルス的に電圧を印加することによって,
発熱抵抗体5に電流を流し300〜400℃の高温に発熱せし
め,この上面部を通過する感熱記録紙を発色させ,受信
信号に対応した文字,図柄などを記録することができ
る。しかし,従来の厚膜型サーマルヘッドでは、薄膜型
サーマルヘッドのごとく抵抗体金属を蒸着またはスパッ
タリング等の手法で抵抗体を形成するのではなく印刷に
よりライン状の共通発熱体5を形成する。使用される共
通発熱体5は,酸化ルテニウムとガラス材料等を混合し
たペースト等を出発物質として得られる抵抗体が寿命特
性より,多く用いられている。
発明が解決しようとする課題 しかし,厚膜形サーマルヘッドでは特に次のような、3
つの理由から各ドット間もしくは同一ドット内の各抵抗
体の間に抵抗値のばらつきが生じる。
1.ライン状抵抗体の幅、及び厚みを印刷では精度よく形
成することが困難なため。
2.抵抗体内部への気泡の発生があるため。
3.導体電極と発熱抵抗体との均一接触の不都合のため。
とくに,1の理由により各導体電極間(共通電極と個別電
極間)の抵抗値ばらつきが大きく十数%となっている。
通電過負荷トリミング方式(発熱抵抗体に電力を供給し
たときに生じる自己発生ジュール熱による抵抗値変化を
利用する方法)を用いて,ドットの抵抗値をトリミング
して±1%程度に均一に合わせることはできるが上記1
〜3の理由により抵抗体の単位体積当りの発熱量を均一
にすることが出来なかった。もちろん,同一ドット内の
2つの発熱抵抗体の抵抗値を同じ値にすることもでき
ず,その結果,同一ドット内の2つの発色点の濃度が異
なり,印字濃度むらの原因となっていた。
本発明は上記した従来技術の欠点をなくし,抵抗値ばら
つきを小とし,印字濃度のむらをすくなくし,印字品質
を向上させることを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するため、絶縁基板上の発熱抵
抗体が、レーザーによって少なくとも一定の幅を有する
ライン状に切断され、且つその上に通電用導体電極、及
び耐摩耗層が形成されて成ることを特徴とする。又本発
明の上記特徴に加えて、レーザーによりライン状に切断
された発熱抵抗体以外の発熱抵抗体部で、各個別電極と
相互に接続する部分をさらに切断した構成とすると、一
層好適である。
作用 本発明の構成によれば、発熱抵抗対を実使用幅よりも十
分に広く印刷することにより、中央部近傍の発熱抵抗体
厚みを均一とし、さらにレーザーにより、一定の幅を有
するライン状抵抗体に切断したことで、1ドットごとの
寸法精度を向上させることが可能となるので、抵抗ばら
つきの小なる階調記録性の優れた高品位印字のサーマル
ヘッドを提供することができる。又上記特徴に加えて、
レーゼーによりライン状に切断された発熱抵抗体以外の
発熱抵抗体部で、各個別電極と相互に接続する部分を更
に切断すると、抵抗値のバラツキを一層減少させること
ができる。
実施例 (実施例−1) 第1図は本発明の一実施例の厚膜型サーマルヘッドの断
面構成図である。アルミナ基板1a上に,グレーズ層2が
形成された絶縁基板1に,酸化ルテニウムと,ガラス材
料からなる抵抗ペーストを実使用幅よりも充分に幅広く
印刷し、その後、焼成を行なって発熱抵抗体5を形成し
た。さらに発熱抵抗体5をレーザーにより、一定の幅を
有するライン状抵抗体5′に切断した。この時の状態を
第2図平面図に示す。その後、有機金ペーストを印刷
し、焼成、フォトエッチング工程を経て、金の通電用導
体電極4(共通電極3′および個別電極3″からなる)
をライン状発熱体5′上に交互に配列させた。共通電極
3′および個別電極3″は、167μmのドットピッチで
交互に配列されるように形成した。この時の状態を第3
図部分平面図に示す。この電極4上に,さらに耐摩耗層
6を,ガラスペーストを用い抵抗体5と同様に印刷・焼
成により形成した。
このような構成において,従来構成(第7図,第8図)
からなるサーマルヘッド(ただし、抵抗値幅・・・350
μm)と,各ドットごとの抵抗値ばらつきを比較した。
第4図,第5図にこのときの抵抗値ばらつきの結果を示
す。第4図は,本実施例におけるサーマルヘッド(ライ
ン状抵抗体幅・・・350μm)を用い,発熱抵抗体の32
ドットでの抵抗値ばらつきを示す。このときの平均抵抗
値は1205Ωで,平均値に対する最大値−最小値のばらつ
き幅は±6.5%であった。これに対し,第5図に示す従
来構成のサーマルヘッドにおける発熱抵抗体の32ドット
での抵抗値ばらつきは,平均抵抗値1320Ωに対して±13
%と本実施例のものよりも大であった。また,各ドット
ごとのばらつきも第4図,第5図からの比較から明らか
なように,従来のものは全体的にばらつきは大で,それ
に比べて本実施例ではばらつきは小さくできていた。
また,これら本実施例でのサーマルヘッドと従来構成の
サーマルヘッドを用いて印字した印字品を拡大顕微鏡で
各ドットごとに観察したところ本実施例のサーマルヘッ
ドの方が従来構成のサーマルヘッドよりドット形状に対
し全体的に均一に発色しており、印字濃度むらも少なか
った。
(実施例−2) 第6図は、その他の一実施例の本発明厚膜型サーマルヘ
ッドの平面構成図である。実施例−1の第3図で示した
構成において、レーザーによりライン状に切断された発
熱抵抗体5′以外の発熱抵抗体部5における各個別電極
3″と相互に接続する部分を、さらに各個別電極間の電
気的接続を断つためレーザーにより発熱抵抗体を第5図
のごとく切断(切断部7′)した。さらに耐摩耗層6
を,ガラスペーストを用い実施例1と同様に印刷・焼成
により形成した。
このような構成において,従来構成(第7図,第8図)
からなるサーマルヘッド(ただし、抵抗値幅・・・350
μm)と,各ドットごとの抵抗値ばらつきを比較した。
本実施例におけるサーマルヘッド(ライン状抵抗体幅・
・・300μm)を用いたときの発熱抵抗体の32ドットで
の平均抵抗値は1160Ωで,平均値に対する最大値−最小
値のばらつき幅は±7%であり、実施例−1で示した従
来構成からなるサーマルヘッドより抵抗値ばらつきは小
さかった。
また,これら本実施例でのサーマルヘッドと従来構成の
サーマルヘッドを用いて印字した印字品を拡大顕微鏡で
各ドットごとに観察したところ実施例−1同様に、本実
施例のサーマルヘッドの方が従来構成のサーマルヘッド
よりドット形状に対し全体的に均一に発色しており、印
字濃度むらも少なかった。印字効率(印可電力に対する
印字濃度)は、実施例−1の構成よりも本構成の方が約
10%優れていた。
以上、本願サーマルヘッドについて実施例で説明した
が、本願は前記実施例に限定されるものではなく、絶縁
基板がほうろう基板でも良いし、本願実施例の電極形状
および、その他サーマルヘッドの各種構成材料等に特に
限定されるものではない。
発明の効果 本発明によれば、発熱抵抗体を実使用幅よりも充分に広
く印刷することにより、中央部近傍の発熱抵抗体厚みを
均一とし、さらにレーザーにより、一定の幅を有するラ
イン状抵抗体に切断したことで、1ドットごとの寸法精
度を向上させることが可能となり、従来の欠点を克服
し、サーマルヘッドとしての印字記録品質、階調記録性
および高速印字性を向上させることができ、また低コス
トで高信頼性のサーマルヘッドを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のサーマルヘッドの断面構成
図、第2図、第3図は、同サーマルヘッドの構成を示す
ための一部平面図、第4図、第5図は、一実施例の本願
構成のヘッドおよび従来構成のヘッドの特性図、第6図
は、その他の一実施例の本願構成ヘッドを示す一部平面
図。第7図は、従来例のサーマルヘッドの断面構成図、
第8図は同サーマルヘッドの平面図である。 1……絶縁基板、4……通電用導体電極、5……発熱抵
抗体、6……耐摩耗層、7、7′……レーザー切断部。
フロントページの続き (72)発明者 ▲吉▼池 信幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 渡辺 善博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−30877(JP,A) 特開 昭57−24274(JP,A) 実開 昭56−33648(JP,U)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板上の発熱抵抗体が、レーザーによ
    って少なくとも一定の幅を有するライン状に切断され、
    且つその上に通電用導体電極、及び耐摩耗層が形成され
    て成ることを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 【請求項2】レーザーによりライン状に切断された発熱
    抵抗体以外の発熱抵抗体部で、各個別電極と相互に接続
    する部分をさらに切断したことを特徴とする請求項1記
    載のサーマルヘッド。
JP31230988A 1988-12-09 1988-12-09 サーマルヘッド Expired - Fee Related JPH0712703B2 (ja)

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