JPH01232068A - サーマルヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ファクシミリ受信装置等の感熱記録部に用い
られるサーマルヘッドに関する。

従来の技術 ファクシミリ受信装置等の感熱記録部には、多数の発熱
抵抗素子からなる発熱抵抗体を用いたサーマルヘッドで
、受信信号に応じてその発熱抵抗素子を発熱せしめ感熱
記録を行なっている。感熱記録時の記録濃度はサーマル
ヘッドの発熱抵抗体の単位体積当シの発熱量により決り
、発熱ドツトの抵抗値や体積にばらつきがあると各ドツ
トの発熱量が異なシ、印字濃度むらの原因となる。

第５図は従来のこの種のサーマルヘッドの断面構成図で
ある。アルミナ基板１１上に、ガラスグレーズ層１２を
形成し、この基板上に共通電極１３、個別型Ｗｉ１４を
交互に配列するように形成し、この電極上に酸化ルチル
ニウムからなる共通発熱抵抗体１６を形成し、更に耐摩
耗層１６を形成する。

第６図は第６図に示した従来のサーマルヘッドにおける
電極形状を示した平面図である。帯状の共通発熱抵抗体
１６に通電用の導体電極（共通電極１３と個別電極１４
）を両側から交互に導入配置している。また、１つの電
極には両側の発熱部８ａ　、ｓｂが対応し１つのドツト
を構成している。

このように構成したサーマルヘッドは、導体電極にパル
ス的に電圧を印加することによって、発熱抵抗体１６に
電流を流し３００〜４６０℃の高温に発熱せしめ、この
上面部を通過する感熱記録紙を発色させ、受信信号に対
応した、文字９図柄などを記録するようにしている。

発明が解決しようとする課題 しかし、従来の厚膜型のサーマルヘッドでは、薄膜型の
サーマルヘッドの如く抵抗体金属を蒸着またはスパッタ
リング等の手法で抵抗体を形成するのではなく印刷によ
多帯状の共通発熱体６を形成する。そのため、帯状抵抗
体幅ｙを均一に形成することが困難であること、また抵
抗体形状にもばらつきが生ずること。および、抵抗体内
部への気泡の発生や、導体電極と発熱抵抗体との均一接
触の不都合等によシ、各導体電極間（共通電極と個別電
極間）の抵抗値のばらつきが大きく十数チとなっている
。この場合、通電過負荷トリミング方式（発熱抵抗体に
電力を供給したときに生じる自己発生ジュール熱による
抵抗値変化を利用する方法）を用いて、ドツトの抵抗値
をトリミングして±１％程度に均一に合わせることは出
来るが抵抗体形状の内部気泡および導体電極との接触不
都合等のために抵抗体の単位体積当シの発熱量を均一に
することが出来なかった。さらに、同一ドツト内の２つ
の発熱抵抗体の抵抗値を同じ値にすることは不可能であ
り、その結果、同一ドツト内の２つの発色点の濃度が異
なり、印字濃度むらの原因となっている。

本発明は上記した従来の欠点をなくし、抵抗値バラツキ
を小とし、印字濃度のむらを少なくし、印字品質を向上
させることを目的とするものである。

課題を解決するための手段 この目的を達成するため本発明は、発熱用抵抗体を発熱
させるために設けられる通電用導体電極を絶縁基板の凸
部に形成したものである。

作　　用 本発明の構成によれば、同時に発熱効率、熱応答性、階
調記録性を改善し、抵抗バラツキの小なる高品位印字の
サーマルヘッドを提供することができる。

実施例 第２図は本発明の一実施例の厚膜型のサーマルヘッドの
斜視構成図である。アルミナ基板１上には、凸部７を有
してなるガラスグレーズ層２が形成され、アルミナ基板
１とガラスグレーズ層２とで絶縁基板を形成している。

前記凸部７上には、発熱抵抗体５を発熱させるための金
の通電用電極（厚み０．５〜１．Ｏｌｌｍ）の共通電極
３および個別電極４をドツトピッチ（１６７μｍ）の間
隔で交互に配列されるように形成し、この電極上に酸化
ルテニウムからなる共通発熱抵抗体６を印刷・焼成よシ
形成し更に耐摩耗層６を形成した。

第１図は、第２図Ｘ−Ｙの断面構成図で、発熱抵抗体５
を発熱させるための通電用導体電極（３゜４）を絶縁基
板（１および２）の凸部（Ａ＝２〜３μｍ）にのみ形成
し、この電極および基板上に発熱体５（通常６〜１５μ
ｍ）を形成し、更に耐摩耗層６（通常６〜１０μｍ）を
形成させている。

このような構成において、従来構成（第５図。

第６図）からなるサーマルヘッドと、各ドツトごとの抵
抗値バラツキおよび通電電力に対する印字効率を比較し
た。

第３図、第４図に、このときの抵抗値バラツキの結果を
示す。第３図は、本実施例におけるサーマルヘッドを用
い、発熱抵抗体の６４ドツトでの抵抗値バラツキを示す
。このときの平均抵抗値は１３６０Ωで、平均値に対す
る最大値−最小値のバラツキ幅は±８俤であった。これ
に対し、第４図に示す従来構成のサーマルヘッドにおけ
る発熱抵抗体の６４ドツトでの抵抗値バラツキは、平均
抵抗値１６２ｏΩに対して±３０％と本実施例のものよ
りも大であった。また、各ドツトごとのバラツキも第３
図、第４図の比較から明らかなように従来のものについ
ては全体的にバラツキは大で、それに比べて本実施例で
はバラツキは小さくできていた。また、これら本実施例
でのサーマルヘッドと従来構成のサーマルヘッドについ
て、０，４ｗ／ｄｏ　ｔ　、　％　ｄｕｔｙ　、　１６
ｍｇ／ｃｙｃｌｅ　の条件で駆動し感熱紙に印字レマク
ベス濃度計によって印字濃度を比較した。その結果本実
施例におけるサーマルヘッドは、従来構成のサーマルヘ
ッドに比べ、同一人力に対して１．２〜１．３倍印字濃
度が高く、熱応答性に優れていた。また、発熱ドツトの
温度変化を赤外線顕微鏡で測定した結果、従来構成のサ
ーマルヘットニ比へ本実施例のサーマルヘッドは、極め
て過渡応答に優れておシ、温度変化の時定数が約１０％
小さかった。

なお、前記実施例において、絶縁基板の凸部は、通電用
導体電極パターンをホトエツチングによって形成した後
、酸によって電極部以外をエツチングして形成したもの
である。また、本発明は、前記実施例に限定されるもの
ではなく、絶縁基板がほうろう基板でも良いし、他の電
極形状および、その他ヘツドの各構成材料に限定される
ものではない。

発明の効果 以上の説明から明らかなように本発明によれば、サーマ
ルヘッドの各発熱ドツトの優れた熱応答性、階調記録性
、省電力化を極めて簡便に実現することができ、低コヌ
トで、高速に高品位印字可能な高信頼性のサーマルヘッ
ドを提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のサーマルヘッドの断面図、
第２図は同サーマルヘッドの斜視図、第３図は同実施例
のサーマルヘッドの特性図、第４図は従来のサーマルヘ
ッドの特性図、第５図は従来のサーマルヘッドの断面図
、第６図は同サーマルヘッドの平面図である。 １・・・・・・アルミナ基板、２・・・・・・ガラスゲ
ノーズ層、３・・・・・・共通電極、４・・・・・・個
別電極、６・・・・・・発熱抵抗体、６・・・・・・耐
摩耗層。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名／−
−−アルミナＸ顆 第３図 Ｄｏｔ　Ｎｕｍｂｅｒ 第４図 Ｏａｔ　Ｎｔｔｉｎｂｅｒ＊

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 凸部を有する絶縁基板上に、通電用導体電極および発熱
   用抵抗体が形成されてなるサーマルヘッドにおいて、前
   記通電用導体電極を前記絶縁基板の凸部に形成したサー
   マルヘッド。