JPH07126960A - クロスロール搬送車における空ロール移載方法及び装置 - Google Patents

クロスロール搬送車における空ロール移載方法及び装置

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Publication number
JPH07126960A
JPH07126960A JP27717593A JP27717593A JPH07126960A JP H07126960 A JPH07126960 A JP H07126960A JP 27717593 A JP27717593 A JP 27717593A JP 27717593 A JP27717593 A JP 27717593A JP H07126960 A JPH07126960 A JP H07126960A
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JP
Japan
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roll
empty
cross
empty roll
full
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Pending
Application number
JP27717593A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Furuta
哲也 古田
Yoshimi Iwano
義美 岩野
Yoichi Makino
洋一 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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  • Auxiliary Weaving Apparatuses, Weavers' Tools, And Shuttles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】織機側のクロスロール装着位置に空ロールを確
実に挿入する。 【構成】空ロール4Bは移載アーム11とフィンガー1
1aとの協働によってクロスロール支持座3上に載置さ
れる。空ロール4Bをクロスロール支持座3上に載置し
た後、フィンガー11aが開いて空ロール4Bを解放
し、移載アーム11が下方へ退避する。移載アーム11
が最下動位置に退避した後、フィンガー11aが閉動作
に移り、この動作に伴ってフィンガー11aがクロスロ
ール装着位置となる支持凹部3a側へ空ロール4Bを押
し、空ロール4Bの小径軸部4bが支持凹部3aに嵌め
込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、満ロール、空ロールと
いうクロスロールを搭載して搬送するクロスロール搬送
車側に織機側から満ロールを移載すると共に、クロスロ
ール搬送車側から織機側のクロスロール装着位置へ空ロ
ールを移載する移載体を備えたクロスロール搬送車にお
ける空ロール移載方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クロスロール搬送車及び織機におけるク
ロスロール支持装置が特開平2−95652号公報に開
示されている。特開平2−95652号公報の装置では
クロスロールはその軸芯を介してベース上に載置され、
軸芯はベースに回動可能に支持されたホルダによってベ
ースの受座に押し込められている。ホルダには操作アー
ム及びロック片が一体回動可能に支持されている。ロッ
ク片は板ばねのばね作用によって係止部材に係止するよ
うになっており、この係止状態ではホルダがクロスロー
ルのベースからの転出を阻止する位置にロック保持され
る。前記ばね作用に抗して操作アームを回動させれば係
止部材とロック片との係止が外れ、ホルダが満ロールの
転出を許容する位置に回動配置可能となる。ホルダが満
ロールの転出を許容する位置に回動配置されると、ホル
ダに一体形成された押し出し片がクロスロールのロール
軸に当接してクロスロールを転出させる。又、ロック片
が前記板ばねと係止部材との間に挟持され、ホルダが満
ロールの転出を許容する位置から転出阻止位置側への復
帰が阻止される。
【0003】クロスロール搬送車の移載アームでベース
上の満ロールを取り出す場合には操作アームを可動フィ
ンガーで撥ね上げるようになっている。ベース上に空ロ
ールを挿入する場合には移載アームに取り付けた弾性板
で空ロールを押すようになっている。空ロールの軸芯が
受座に転入すると空ロールの周面が押し出し片を押し、
ホルダが転出阻止位置へ復帰すると共に、ロック片が板
ばねのばね作用によって係止部材に係止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】クロスロール搬送車が
織機の前に停止したときに織機とクロスロール搬送車と
が平行にならない場合がある。平行にならない原因とし
ては織機の据え付け誤差、あるいはクロスロール搬送車
の停止誤差があるが、織機とクロスロール搬送車とが平
行にならないと空ロールの軸芯がベースの受座に入らな
い場合がある。特開平2−95652号公報のクロスロ
ール搬送車では移載アームの空ロール挿入過程で弾性板
が空ロールを受座側へ押すようになっているが、弾性板
の弾性変形の限界もあって空ロールの軸芯を受座に確実
に押し込むことは期待できない。
【0005】又、織機側の巻き取り装置を構成する駆動
ギヤの歯先と空ロール側の歯車部の歯先とが当たり合
い、駆動ギヤと歯車部とが噛み合わない場合がある。織
機が停止しているときには前記弾性板で空ロールを押し
ても駆動ギヤと歯車部とを噛み合わせることはできな
い。
【0006】本発明は、織機側のクロスロール装着位置
に空ロールを確実に装着し得るクロスロール搬送車にお
ける空ロール移載方法及び装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1に記
載の発明では、クロスロール搬送車側から織機側のクロ
スロール装着位置へ空ロールを移載する移載体の空ロー
ル移載動作経路が、空ロールをクロスロール装着位置に
配置して解放する空ロール装着動作位置と、空ロール装
着動作位置から退避する退避動作経路とを含み、移載体
が退避動作経路を辿る過程で空ロールをクロスロール装
着位置側へ押すようにした。
【0008】請求項2に記載の発明では、クロスロール
搬送車側から織機側のクロスロール装着位置へ空ロール
を移載する移載体の空ロール移載動作経路が、空ロール
をクロスロール装着位置に配置して解放する空ロール装
着動作位置と、空ロール装着動作位置から退避する退避
動作経路とを含み、移載体が退避動作経路を辿る過程で
空ロールをクロスロール装着位置側へ押し、この移載体
の押し動作途中で空ロールが移動不能状態になったとき
には移載体が空ロールとの干渉から離脱する方向の退避
動作経路に沿って退避するようにした。
【0009】請求項3に記載の発明では、移載レバーと
フィンガーとにより前記移載体を構成し、フィンガーを
開閉動作させる駆動機構に過負荷検出手段を組み込み、
過負荷検出手段が過負荷を検出したときにはフィンガー
の駆動機構の作動を停止するようにした。
【0010】
【作用】移載体は空ロールを支持して移載動作経路を辿
り、空ロール装着動作位置にくると空ロールを解放す
る。空ロールを解放した移載アームは退避動作経路を辿
り、この途中で空ロールをクロスロール装着位置側へ押
す。移載体が空ロールを解放したときに空ロールがクロ
スロール装着位置に配置されていない場合にも、移載ア
ームの退避動作中の押し動作により空ロールがクロスロ
ール装着位置側に押し込められる。
【0011】空ロールがクロスロール装着位置に入り込
めば空ロールは移動不能状態となる。請求項2に記載の
発明では、空ロールが移動不能状態となっても移載体は
空ロールとの接触から離脱する退避動作経路に沿って退
避する。
【0012】請求項3に記載の発明では、フィンガーの
開閉動作が空ロールをクロスロール装着位置側に押し込
む。この押し込み動作中に空ロールが移動不能状態にな
れば、過負荷検出手段が過負荷を検出し、フィンガーの
開閉動作が停止する。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図12に基づいて説明する。図1に示すように織機1で
製織される織布Wはクロスガイドバー2を介してクロス
ロール支持座3上のクロスロール4に巻き取られてゆ
く。図12に示すようにクロスロール4は、織布巻き取
り部となる大径軸部4aと、大径軸部4aの両端の小径
軸部4bと、大径軸部4aの両端部周面に形成された環
状の把持溝4cと、一方の把持溝4cと小径軸部4bと
の間に形成された歯車部4dとからなる。
【0014】小径軸部4bはクロスロール支持座3のク
ロスロール装着位置となる軸受凹部3aに嵌まり込み支
持される。クロスロール支持座3は織機の左右両側にそ
れぞれあり、クロスロール4が左右一対のクロスロール
支持座3間に架設支持される。
【0015】クロスロール支持座3の側面にはクロスロ
ールストッパ5が支軸6を介して傾動可能に支持されて
いる。クロスロールストッパ5とクロスロール支持座3
との間には付勢手段となる圧縮ばね7が介在されてい
る。クロスロールストッパ5は圧縮ばね7のばね作用に
よって常には軸受凹部3aからのクロスロール4の転出
を阻止する位置に保持される。転出阻止位置にあるクロ
スロールストッパ5はクロスロール支持座3上の転動経
路3bから上方に突出した状態にあり、クロスロール4
の小径軸部4bがクロスロールストッパ5により軸受凹
部3aからの転出を阻止される。
【0016】クロスロール4の小径軸部4bがクロスロ
ール装着位置となる軸受凹部3aに嵌まり込んでいる状
態では織機側の巻き取り装置を構成する駆動ギヤ20と
歯車部4dとが噛合し、駆動ギヤ20の巻き取り回転に
よってクロスロール4が軸受凹部3a上で回転する。図
1に示すように駆動ギヤ20は矢印Q方向に回転する。
【0017】クロスロールストッパ5の先端にはハンド
ル8が支軸9を介して回動可能に支持されている。ハン
ドル8はクロスロールストッパ5の下縁に接しており、
ハンドル8が図1の左回りに回動すればクロスロールス
トッパ5が圧縮ばね7のばね力に抗して引き下げられ
る。ハンドル8には転触子8aが付いている。ハンドル
8は圧縮ばね7のばね力に抗して常には図3に示す保持
位置に配置される。ハンドル8がこの保持位置にあると
きにはクロスロールストッパ5が転出許容位置に保持さ
れる。
【0018】織布Wが所定長織上げられると、図2に示
すようにクロスロール搬送車10が空ロール4Bを搭載
して織機1の前方に到着し、満ロール4Aと空ロール4
Bとの交換を遂行する。クロスロール搬送車10上には
左右一対の移載アーム11が前後動可能かつ回動可能に
支持されている。移載アーム11の先端部にはフィンガ
ー11aが図3に示す開位置と図4に示す閉位置とに切
換配置可能に支持されている。移載アーム11と共に移
載体を構成するフィンガー11aはモータ内蔵のボール
ねじ機構21によって駆動されるようになっている。ボ
ールねじ機構21には過負荷検出器21aが組みこまれ
ている。過負荷検出器21aは過負荷を検出すると前記
モータの作動を停止する。
【0019】図3に示すように移載アーム11の先端に
は着脱レバー12が支軸13を介して回動可能に支持さ
れている。着脱レバー12にはストッパ12aが止着さ
れており、ストッパ12aと移載アーム11との間には
引っ張りばね14が介在されている。
【0020】図2の鎖線及び図3に示すように、移載ア
ーム11はクロスロール支持座3上の満ロール4Aの大
径軸部4aの下方に配置される。大径軸部4aの下方に
配置された移載アーム11の直上には把持溝4cが対向
している。移載アーム11は図3の状態から上方へ所定
量回動し、図4に示すように着脱レバー12が転触子8
aに当接する。着脱レバー12は支軸13の回りに回動
しようとするが、この回動はストッパ12aと移載アー
ム11との当接により阻止される。移載アーム11は図
4の位置に停止し、ハンドル8が保持位置から図4に示
す許容操作位置に切換配置される。ハンドル8が保持位
置から許容操作位置に切換配置されると、クロスロール
ストッパ5が支軸6を中心にして図2の転出阻止位置か
ら図4に示す転出許容位置に回動配置される。転出許容
位置にあるクロスロールストッパ5は転動経路3bから
下方へ退避した状態にあり、小径軸部4bが軸受凹部3
aから転動経路3bへ転出可能、即ち満ロール4Aがク
ロスロール支持座3から転出可能となる。
【0021】クロスロール支持座3から転出可能になっ
た満ロール4Aの把持溝4cは移載アーム11とフィン
ガー11aとの協働により把持される。この把持状態で
は満ロール4Aは回転可能である。移載アーム11上に
支持された満ロール4Aの歯車部4dはフィンガー11
aに取り付けられた空ロール巻き取りモータ16の駆動
歯車(図示略)に噛合する。空ロール巻き取りモータ1
6は織布Wの移送、空ロール4Bへの布巻き取りに使用
される。
【0022】移載アーム11は図4の状態から後退し、
満ロール4Aが転動経路3b上を転動しながらクロスロ
ール支持座3からクロスロール搬送車10側へ取り出さ
れる。移載アーム11の後退に伴って着脱レバー12が
転触子8から離れる。するとクロスロールストッパ5が
圧縮ばね7のばね力によって転出許容位置から転出阻止
位置へ復帰すると共に、ハンドル8が保持位置から許容
操作位置へ復帰する。
【0023】移載アーム11上の満ロール4Aはクロス
ロール搬送車10上の満ロール支持ブラケット15の満
ロール支持座15aに移される。満ロール支持座15a
上の満ロール4Aの歯車部4dは満ロール支持ブラケッ
ト15に取り付けられた満ロール巻き取りモータ17の
駆動歯車(図示略)に噛合する。満ロール巻き取りモー
タ17は満ロール4Aへの布巻き取りに使用される。
【0024】満ロール4Aが織機1側からクロスロール
搬送車10側へ移載された後、空ロール受け渡しアーム
18上の空ロール4Bが移載アーム11に受け渡され
る。図5に示すように移載アーム11に受け渡された空
ロール4Bには織布Wが巻き掛けられ、空ロール4Bと
満ロール4Aとの間の織布Wがカッター機構19によっ
て切断される。
【0025】織布切断後、移載アーム11が満ロール取
り出し経路上を逆方向へ前進移動し、図6に示すように
空ロール4Bが軸受凹部3aに向けて転動経路3b上を
転動する。移載アーム11の前進に伴って空ロール4B
の小径軸部4bが圧縮ばね7のばね力に抗してクロスロ
ールストッパ5を押し下げながらクロスロール支持座3
上を転動してゆく。
【0026】図7に示すように小径軸部52bがクロス
ロールストッパ5を乗り越えて軸受凹部3aに嵌まり込
むと、クロスロールストッパ5が圧縮ばね7のばね作用
によって転出阻止位置に復帰し、空ロール4Bのクロス
ロール支持座3からの転出が阻止される。織機とクロス
ロール搬送車10とが平行状態にあれば左右一対の移載
アーム11が左右一対のクロスロール支持座3の軸受凹
部3aに対して等距離となり、空ロール4Bの左右の小
径軸部4bが同時に軸受凹部3aに嵌まり込む。
【0027】空ロール挿入の際にはクロスロールストッ
パ5が必ず転出阻止位置にあるが、転動経路3b上を転
動する空ロール4Bがその自重によってクロスロールス
トッパ5を転動経路3bより下方へ退かせる。従って、
ハンドル8を特に操作することなく空ロール挿入を円滑
に行なうことができる。
【0028】移載アーム11は図7の位置で前進を停止
し、フィンガー11aが開位置に切換配置されて空ロー
ル4Bが移載アーム11の把持作用から解放される。即
ち、移載アーム11の図7の位置は、空ロール4Bをク
ロスロール装着位置となる軸受凹部3aに配置して解放
する空ロール装着動作位置となる。空ロール4Bを解放
した移載アーム11は図7の空ロール装着動作位置から
下方へ退避する。この退避動作経路は移載アーム11の
満ロール取り出し時の上動経路とは逆方向である。
【0029】移載アーム11の下方への退避に伴って着
脱レバー12が転触子8aに当接するが、着脱レバー1
2は引っ張りばね14のばね力に抗して支軸13を中心
に図8の右回り可能である。従って、着脱レバー12は
ハンドル8を動かすことなく転触子8aを乗り越える。
即ち、ストッパ12aと引っ張りばね14とは着脱レバ
ー12と移載アーム11との間に介在される一方向ロッ
ク機構を構成する。この一方向ロック機構は、着脱レバ
ー12がハンドル8を保持位置から許容操作位置に向け
て配置する際にのみ移載アーム11に着脱レバー12を
ロックする。仮に着脱レバー12がハンドル8を動かし
つつ下動する構成であればクロスロールストッパ5が転
出阻止位置から引き下げられてしまい、空ロール4Bが
転出可能になってしまう。一方向ロック機構はこのよう
な不都合をもたらさない。
【0030】又、このような一方向ロック機構の存在が
満ロール取り出し経路及び空ロール挿入経路の共通化を
可能にする。満ロール取り出し経路及び空ロール挿入経
路の共通化は移載アーム11のクロスロール支持座3に
対する移載アーム11の経路位置合わせの制御容易性を
高める上で有利である。即ち、空ロール挿入時には満ロ
ール取り出し時の移載アーム11の動作制御量を逆順序
で設定してゆけばよい。
【0031】移載アーム11の下方への退避動作は図8
に示す位置で停止する。この下方への退避動作経路上の
停止位置にてフィンガー11aがボールねじ機構21の
突出動作によって開位置から閉位置に移動する。フィン
ガー11aはこの閉動作によって図8に示す円弧経路L
を描き、フィンガー11aの先端が鎖線で示すように空
ロール4Bの把持溝4cの底面に当接する。
【0032】円弧経路Lは小径軸部4bの下方を通過す
るように設定されている。把持溝4cの底面に当接する
フィンガー11aの押し動作によって空ロール4Bが軸
受凹部3a側に押される。しかし、小径軸部4bが軸受
凹部3aに嵌まり込んでいるため、空ロール4Bが移動
することはない。従って、フィンガー11aは図9に実
線で示すように把持溝4cの底面に当接したまま停止す
る。即ち、ボールねじ機構21の駆動ロッド21aの突
出量がフィンガー11aの閉位置における最大突出量よ
りも小さい状態で駆動ロッド21aの突出が停止する。
この状態ではボールねじ機構21が過負荷状態となる
が、過負荷検出器21aがこの過負荷状態を検出してボ
ールねじ機構21の作動を停止する。
【0033】フィンガー11aが空ロール4Bに当接し
た状態のもとに移載アーム11が図9に示す下方への退
避動作経路の最下動位置から鎖線で示す位置に向けて後
退する。この後退に伴ってボールねじ機構21における
負荷が低減する。従って、ボールねじ機構21が再び作
動し、フィンガー11aが閉じながら空ロール4Bから
離れる。即ち、移載アーム11及びフィンガー11aか
らなる移載体は、空ロール4Bとの干渉から離脱する方
向の退避動作経路に沿って退避し、フィンガー11aが
移動不能状態の空ロール4Bに当接した場合にも以後の
退避動作経路を別設定する必要がない。これは移載動作
の制御容易性をもたらす。この場合、フィンガー11a
の駆動装置が故障しない必要があるが、ボールねじ機構
21は過負荷が加わっても過負荷検出器21aの存在に
よって故障しない。過負荷によって故障しない駆動装置
としてはソレノイド、トルクモータの採用も可能であ
る。
【0034】織機とクロスロール搬送車10とが平行に
ならなかったり、あるいは空ロール4Bの歯車4cと駆
動ギヤ20とが噛み合わなかったりすると、図10に示
すように小径軸部4bか軸受凹部3aに嵌まりこまない
場合がある。すると、移載アーム11の空ロール装着動
作位置は図10に示す位置になり、フィンガー11aが
図10に示す空ロール装着動作位置で開状態となる。続
いて、移載アーム11が設定された退避動作経路に沿っ
て下方へ退避する。図11に示すように移載アーム11
が退避動作経路の最下動位置に停止すると、フィンガー
11aが閉位置に向かい、円弧経路Lを描く。この途中
でフィンガー11aの先端が鎖線で示すように空ロール
4Bの把持溝4cの底面に当接し、空ロール4Bが軸受
凹部3a側に押される。この押し動作により空ロール4
Bが駆動ギヤ20の回転方向(図1の矢印Q方向)とは
逆方向に回されながら小径軸部4bが軸受凹部3aに押
しこまれる。駆動ギヤ20は非常にゆっくりと回転して
おり、この回転方向とは逆方向に回される空ロール4B
の歯車部4cが駆動ギヤ20に容易に噛合する。織機が
停止状態にあって駆動ギヤ20が回転していない場合に
も、空ロール4Bが回されながら小径軸部4bが軸受凹
部3aに押し込められるために空ロール4Bの歯車部4
cが駆動ギヤ20に容易に噛合する。
【0035】クロスロール装着位置に配置された空ロー
ル4Bの把持溝4cの底面が図11の円弧経路Lの外側
にあればフィンガー11aは図11の円弧経路に沿って
閉位置まで移動する。そして、退避動作経路の最下動位
置に停止している移載アーム11が図9の場合のように
後退して退避する。クロスロール装着位置に配置された
空ロール4Bの把持溝4cの底面が図11の円弧経路L
と交差していれば、フィンガー11aが空ロール4Bに
当接した状態のまま移載アーム11が後退して退避す
る。
【0036】本発明は勿論前記実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば図13に示すようにフィンガー1
1aに滑り止め部材22をしてもよい。このようにすれ
ば空ロール4Bを回しながら軸受凹部3aに押し込む作
用が一層確実となり、駆動ギヤ20と歯車部4cとの噛
合が一層容易になる。クロスロール4の把持溝4cの底
面に滑り止め加工を施しても同様の効果が得られる。
【0037】又、本発明では、退避動作している移載ア
ームの先端で空ロール4Bの把持溝4cの底面を押し、
空ロール4Bをクロスロール装着位置に押し込むように
してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、移載体が
退避動作経路を辿る過程で空ロールをクロスロール装着
位置側へ押すようにしたので、クロスロール装着位置に
空ロールを確実に装着し得るという優れた効果を奏す
る。
【0039】又、移載レバーとフィンガーとにより前記
移載体を構成し、フィンガーを開閉動作させる駆動機構
に過負荷検出手段を組み込み、過負荷検出手段が過負荷
を検出したときにはフィンガーの駆動機構の作動を停止
するようにした発明では、駆動機構の故障をもたらすこ
となくクロスロール装着位置に空ロールを確実に装着し
得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 織機及びクロスロール支持座を示す側面図で
ある。
【図2】クロスロール搬送車が織機の前に到着した状態
を示す略体側面図である。
【図3】クロスロール支持座から満ロールを取り出す移
載アームの動作を示す拡大側面図である。
【図4】クロスロール支持座から満ロールを取り出す移
載アームの動作を示す拡大側面図である。
【図5】織布を空ロールに巻き掛けた状態を示す略体側
面図である。
【図6】クロスロール支持座に空ロールを挿入する移載
アームの動作を示す拡大側面図である。
【図7】クロスロール支持座に空ロールを挿入する移載
アームの動作を示す拡大側面図である。
【図8】移載アーム及びフィンガーの退避動作を示す拡
大側面図である。
【図9】移載アーム及びフィンガーの退避動作を示す拡
大側面図である。
【図10】クロスロール支持座に空ロールを挿入する移
載アームの動作を示す拡大側面図である。
【図11】移載アーム及びフィンガーの退避動作を示す
拡大側面図である。
【図12】クロスロールの正面図である。
【図13】別例を示す拡大側面図である。
【符号の説明】
3…クロスロール支持座、3a…クロスロール装着位置
となる軸受凹部、4…クロスロール、4A…満ロール、
4B…空ロール、10…クロスロール搬送車、11…移
載体を構成する移載アーム、11a…移載体を構成する
フィンガー、21…フィンガー駆動機構となるボールね
じ機構。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】満ロール、空ロールというクロスロールを
    搭載して搬送するクロスロール搬送車側に織機側から満
    ロールを移載すると共に、クロスロール搬送車側から織
    機側のクロスロール装着位置へ空ロールを移載する移載
    体を備えたクロスロール搬送車において、 クロスロール搬送車側から織機側のクロスロール装着位
    置へ空ロールを移載する移載体の空ロール移載動作経路
    が、空ロールをクロスロール装着位置に配置して解放す
    る空ロール装着動作位置と、空ロール装着動作位置から
    退避する退避動作経路とを含み、移載体が退避動作経路
    を辿る過程で空ロールをクロスロール装着位置側へ押す
    クロスロール搬送車における空ロール移載方法。
  2. 【請求項2】満ロール、空ロールというクロスロールを
    搭載して搬送するクロスロール搬送車側に織機側から満
    ロールを移載すると共に、クロスロール搬送車側から織
    機側のクロスロール装着位置へ空ロールを移載する移載
    体を備えたクロスロール搬送車において、 クロスロール搬送車側から織機側のクロスロール装着位
    置へ空ロールを移載する移載体の空ロール移載動作経路
    が、空ロールをクロスロール装着位置に配置して解放す
    る空ロール装着動作位置と、空ロール装着動作位置から
    退避する退避動作経路とを含み、移載体が退避動作経路
    を辿る過程で空ロールをクロスロール装着位置側へ押
    し、この移載体の押し動作途中で空ロールが移動不能状
    態になったときには移載体が空ロールとの干渉から離脱
    する方向の退避動作経路に沿って退避するクロスロール
    搬送車における空ロール移載方法。
  3. 【請求項3】満ロール、空ロールというクロスロールを
    搭載して搬送するクロスロール搬送車側に織機側から満
    ロールを移載すると共に、クロスロール搬送車側から織
    機側のクロスロール装着位置へ空ロールを移載する移載
    体を備えたクロスロール搬送車において、 移載レバーとフィンガーとにより前記移載体を構成し、
    フィンガーを開閉動作させる駆動機構に過負荷検出手段
    を組み込み、過負荷検出手段が過負荷を検出したときに
    はフィンガーの駆動機構の作動を停止するようにしたク
    ロスロール搬送車における空ロール移載装置。
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