JPH07126938A - スライバ継ぎ方法 - Google Patents

スライバ継ぎ方法

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Publication number
JPH07126938A
JPH07126938A JP29011393A JP29011393A JPH07126938A JP H07126938 A JPH07126938 A JP H07126938A JP 29011393 A JP29011393 A JP 29011393A JP 29011393 A JP29011393 A JP 29011393A JP H07126938 A JPH07126938 A JP H07126938A
Authority
JP
Japan
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sliver
splicing
cans
old
spinning machine
Prior art date
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Application number
JP29011393A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryosuke Tawara
良祐 田原
Hiroshi Tsuji
寛 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP29011393A priority Critical patent/JPH07126938A/ja
Publication of JPH07126938A publication Critical patent/JPH07126938A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【構成】紡機にスライバを供給中のケンスEから所定量
のスライバsを引き出し弛ませた後、紡機にスライバを
供給中のケンスのスライバと満管ケンスFのスライバ
s’とを継ぐようにしたスライバ継ぎ方法に関するもの
である。 【効果】紡機にスライバを供給中のケンスから供給され
ているスライバを弛ませておくことにより、紡績ユニッ
トを停止することなく、スライバ継ぎ作業を行うことが
できるので、紡機の駆動制御装置を簡素化することがで
きるとともに、紡機の稼働効率を上げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紡績機の背後に配置さ
れているスライバが収納されているケンス列の所定のケ
ンスが略空になったときに、そのケンス(以下、単に、
「空ケンス」という。)を、スライバが満たされている
ケンス(以下、単に、「満管ケンス」という。)と交換
する際に、空ケンスから紡績機に供給されているスライ
バ(以下、単に、「旧スライバ」という。)の端部と満
管ケンスに収納されているスライバ(以下、単に、「新
スライバ」という。)の端部を継ぐスライバ継ぎ方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、スライバが収納されているケン
スが略空になったことを作業員が確認すると、該当する
紡績ユニットの駆動を停止させ、作業員が紡績機の背後
に入り込み人手により旧スライバと新スライバを継いで
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、空ケンスと満管
ケンスを交換しスライバ継ぎを行う場合には、一旦、紡
績ユニットの駆動を停止させ、ケンス交換及びスライバ
継ぎ作業の終了後に紡績ユニットの駆動を再開するもの
であるので、紡績機側の駆動制御等が必要となり紡績機
の制御が複雑化するとともに、一旦、紡績ユニットを停
止しなければならないために、紡績機の稼働効率が悪化
する等の問題がある。
【0004】また、人手によるスライバ継ぎには時間が
かかるばかりでなく、作業員が紡績機の背後に入り込み
作業を行うために、紡績機の背後に広いスペースを必要
とする。
【0005】更に、スライバは柔らかく切断しやすいも
のであるため、スライバ継ぎには相当の熟練を要するも
のであり、そして、継ぎ目部分の長さ或いは硬さ等が適
切でないと、スライバ切れ或いは紡出された紡績糸の切
断等のトラブルが発生することになる。
【0006】更にまた、作業員が紡績機の背後に入り込
み作業を行うためのスペースを設ける必要があるため、
紡績機、ケンス或いはスライバガイドローラ等の配置が
大幅に制限される。
【0007】本発明の目的は、上述した従来のスライバ
継ぎ方法が有する課題を解決するとともに、自動化され
たスライバ継ぎ方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、紡機にスライバを供給中のケンスから
所定量のスライバを引き出し弛ませた後、紡機にスライ
バを供給中のケンスのスライバと満管ケンスのスライバ
とを継ぐようにしたものである。
【0009】以下に、図1〜図28を用いて、本発明の
スライバ継ぎ方法を実施するためのスライバ継ぎ装置に
ついて説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら本
実施例に限定されるものではない。
【0010】
【実施例】ケンス交換装置が配設されている本発明のス
ライバ継ぎ装置を実施するスライバ継ぎ台車の作動につ
いて、精紡機及びスライバ継ぎ台車の概略平面図である
図1を用いて説明する。
【0011】先ず最初に、一例として、精紡機の長手方
向に沿って複数列に配置された隣接するケンスとの間隙
が少ないケンス群のうち、精紡機の長手方向に対して直
交する方向に配置されている複数のケンスが空ケンス
(ここで「空ケンス」と称しているのは、後述するスラ
イバ継ぎに必要な長さのスライバが残っているケンスを
意味する。)になった場合に、ケンス交換装置が配設さ
れたスライバ継ぎ台車(以下、単に、「スライバ継ぎ台
車」という。)が、複数の空ケンスを同時にケンス列か
ら搬出し、スライバ継ぎ作業終了後、空ケンスの搬出さ
れた位置に複数の満管ケンスを同時に搬入する順序につ
いて説明する。
【0012】図1において、Sは精紡機であり、F及び
Eは精紡機Sの背後に精紡機Sの長手方向に沿って2列
に配置されたケンス列であり、ケンスFは精紡機Sにス
ライバーを供給中のケンスであり、Eはスライバーが一
杯に収納された満管ケンスと交換される空ケンスを表し
ている。なお、Vはスライバ継ぎ台車である。図1に示
されている実施例においては、1列目のケンス(符号F
及びEに1が付されている。)及び2列目のケンス(符
号F及びEに2が付されている。)から同時に精紡機S
にスライバーが供給されており、空になったケンスE1
及びE2は同時に満管ケンスと交換される。
【0013】図1(a)に示されているように、ケンス
E1及びケンスE2が空になったことを、精紡機側に設
けられる稼働時間管理装置により或いはケンス列の上方
を走行する走行車若しくはスライバ継ぎ台車V等に載置
された光電装置等の適当な検出手段により検出した場合
には、適当な制御装置からの指令により、走行方向に対
して直交する方向にケンス列に相当する数の満管ケンス
を載置するとともに、空ケンスを載置するスペースを有
するスライバ継ぎ台車Vが、ケンス列に沿って導入され
空ケンスE1、E2の前面に停止する。なお、図1にお
いては、一例として、ケンス列が2列の場合が示されて
いるので、2個の満管ケンスF’がスライバ継ぎ台車V
に載置されているが、必要に応じて3列以上のケンス列
を配列することもできる。
【0014】図1(b)に示されているように、スライ
バ継ぎ台車Vは、スライバ継ぎ台車Vの空ケンスを載置
するスペースが、空ケンスE1、E2の前面に位置する
ように停止する。次いで、スライバ継ぎ台車Vに搭載さ
れたケンス移載部材により、2個の空ケンスE1、E2
を、図1(c)に示されているように、同時にスライバ
継ぎ台車Vに載置する。
【0015】次いで、図1(d)に示されているよう
に、スライバ継ぎ台車Vに載置されている満管ケンスF
1’、F2’が、空ケンスE1、E2が搬出された位置
の前面に位置するようにスライバ継ぎ台車Vを移動させ
る。このように、空ケンスE1、E2及び満管ケンスF
1’、F2’が、共に、スライバ継ぎ台車Vに収容さ
れ、また、満管ケンスF1’、F2’が、空ケンスE
1、E2の搬出された位置の前面に来るように、スライ
バ継ぎ台車Vを移動し、停止させた時点で、後述するよ
うに、空ケンスE1、E2から精紡機Sに供給されてい
る旧スライバと、スライバ継ぎ台車Vに載置されている
満管ケンスF1’、F2’の新スライバとのスライバ継
ぎを行う。
【0016】スライバ継ぎ台車Vに収容された空ケンス
E1、E2から精紡機Sに供給されている旧スライバ
と、スライバ継ぎ台車Vに載置されている満管ケンスF
1’、F2’の新スライバとを、スライバ継ぎ台車Vに
配設されているスライバ継ぎ装置の一対のスライバ継ぎ
本体装置によりスライバ継ぎした後に、図1(e)に示
されているように、スライバ継ぎ台車Vに搭載されたケ
ンス移載部材により、精紡機Sへのスライバの供給を開
始した満管ケンスF1’、F2’を2個同時にケンス列
に搬入し、図1(f)に示されているように空ケンスE
1、E2と満管ケンスF1’、F2’とのスライバ継ぎ
及びケンス交換が終了する。
【0017】満管ケンスF1’、F2’を2個同時にケ
ンス列に搬入しスライバ継ぎ及びケンス交換が終了した
スライバ継ぎ台車Vは、満管ケンス補充ステーションに
戻り、空ケンスE1、E2を排出するとともに満管ケン
スを積み込んだ後、次に、スライバ継ぎ及びケンス交換
を必要とする場所に移動する。このような順序により順
次、空ケンスE1、E2と満管ケンスF1’、F2’と
のスライバ継ぎ及びケンス交換を行うものである。
【0018】なお、上述したスライバ継ぎ台車Vは、後
述するように、隣接する精紡機Sの背後に精紡機Sの長
手方向に沿って、それぞれ、2列に配置されたケンス列
間を走行し、何方側の精紡機Sの背後に配置されたスラ
イバ継ぎ及びケンス交換を行うことができるように構成
されている。
【0019】次に、上述した空ケンスE1、E2を、ス
ライバ継ぎ台車Vに搭載されたケンス移載部材によりス
ライバ継ぎ台車Vに載置し、また、スライバ継ぎが終了
し精紡機Sへのスライバの供給を開始したスライバ継ぎ
台車Vに載置されている満管ケンスF1’、F2’をケ
ンス列に搬入する順序を、ケンス列とスライバ継ぎ台車
Vの概略側面図である図2及び図3を用いて概説する。
【0020】図2及び図3において、Mはスライバ継ぎ
台車Vに搭載された、好ましくは、テレスコピック的に
伸縮するケンス移載部材であり、pはスライバ継ぎ台車
Vに配置された押圧部材であり、また、hはケンスが精
紡機S側に移動しないように、床に取着されたストッパ
ーである。
【0021】上述したように、スライバ継ぎ台車Vが、
空ケンスE1、E2の前面に、スライバ継ぎ台車Vの空
ケンス載置スペースが位置するように停止すると、図2
(a)に示されているように、スライバ継ぎ台車Vに配
置された押圧部材pが前進し、図2(b)に示されてい
るように、空ケンスE1、E2を押して傾斜させる。こ
の際、傾斜される空ケンスE1の側面下端部はストッパ
ーhに当接し、精紡機S側への移動が阻止され、確実に
押圧部材Nの前進により空ケンスE1、E2が傾斜する
ように構成されている。
【0022】次いで、図2(b)及び図2(c)に示さ
れているように、スライバ継ぎ台車Vに搭載されたケン
ス移載部材Mが前進し、ケンス移載部材Mが傾斜されて
いる空ケンスE1、E2の底面と床の間に挿入される。
【0023】次いで、図2(d)に示されているよう
に、押圧部材pが後退し、空ケンスE1、E2を直立状
態に戻してケンス移載部材Mに載置した後、ケンス移載
部材Mが後退し、図2(e)に示されているように、ス
ライバ継ぎ台車Vに空ケンスE1、E2を収容する。
【0024】次いで、上述したように、スライバ継ぎ台
車Vに載置されている満管ケンスF1’、F2’が、空
ケンスE1、E2が搬出された位置の前面に位置するよ
うにスライバ継ぎ台車Vを移動する。このように、空ケ
ンスE1、E2及び満管ケンスF1’、F2’が、共
に、スライバ継ぎ台車Vに収容され、また、満管ケンス
F1’、F2’が、空ケンスE1、E2の搬出された位
置の前面に来るように、スライバ継ぎ台車Vを移動し、
停止させた時点で、上述したように、空ケンスE1、E
2から精紡機Sに供給されている旧スライバと、スライ
バ継ぎ台車Vに載置されている満管ケンスF1’、F
2’の新スライバとのスライバ継ぎを行う。
【0025】スライバ継ぎ台車Vに収容された空ケンス
E1、E2から精紡機Sに供給されている旧スライバ
と、スライバ継ぎ台車Vに載置されている満管ケンスF
1’、F2’の新スライバとのスライバ継ぎが終了した
後に、図3(a)及び(b)に示されているように、満
管ケンスF1’、F2’を載置しているケンス移載部材
Mが前進し、空ケンスE1、E2が搬出された位置に満
管ケンスF1’、F2’を搬入する。
【0026】次いで、図3(c)に示されているよう
に、押圧部材pが満管ケンスF2’に接触するまで前進
する。次いで、図3(d)に示されているように、ケン
ス移載部材Mを後退させる。この際、満管ケンスF2’
は押圧部材pによりその移動が押さえられているので、
ケンス移載部材Mのみが後退し、図3(e)に示されて
いるように,搬出された空ケンスE1、E2の位置へ満
管ケンスF1’、F2’が搬入され、ケンス交換の1サ
イクルが終了する。
【0027】次に、本発明が適用される一例としての精
紡機Sに使用されているスライバ掛け装置について、ス
ライバ掛け装置の斜視図である図4を用いて説明する。
【0028】上記のスライバ掛け装置は、ケンスc1,
c1’,c1”が配置されているケンス列C1とケンス
c2,c2’,c2”が配置されているケンス列C2の
略中間の上方に1本のスライバガイド軸Aを配設し、ス
ライバガイド軸Aに、ケンスc1から引き出されるスラ
イバs1用のスライバガイドg1(なお、スライバガイ
ド、一般について言及する場合には、単に、「スライバ
ガイドg」という。)、ケンスc2から引き出されるス
ライバs2用のスライバガイドg2、ケンスc1’から
引き出されるスライバs1’用のスライバガイドg3、
ケンスc2’から引き出されるスライバs2’用のスラ
イバガイドg4及びケンスc1”から引き出されるスラ
イバs1”用のスライバガイドg5、ケンスc2”から
引き出されるスライバs2”用のスライバガイドg6を
取着する。このように構成することにより、例えば、ケ
ンスc1及びケンスc2を同時に搬出しても精紡機S側
のスライバs1がスライバガイドAに当たることがな
く、従って、スライバs1が切断される等のトラブルが
防止できる。
【0029】次に、スライバ継ぎ台車Vのケンスが収容
されるケンス移載部材Mの上部に載置されているスライ
バ継ぎ装置について説明する。
【0030】スライバ継ぎ台車Vの上部に配設されてい
るスライバ継ぎ装置Pは、スライバ継ぎ装置Pの概略斜
視図である図5に示されているように、主として、スラ
イバ継ぎ装置Pの上段に配置されたスライバ誘導処理装
置U,中段に配置されたスライバ移送装置T及び下段に
配置された一対のスライバ継ぎ本体装置Hから構成され
ている。
【0031】上記のスライバ誘導処理装置U,スライバ
移送装置T及びスライバ継ぎ本体装置H等について説明
する前に、以下に、これら各装置等の動作の概略につい
て、スライバ継ぎ台車V等の概略斜視図及び部分拡大斜
視図である図6〜図11を用いて説明する。
【0032】図6には、上述したように、スライバ継ぎ
台車Vが、スライバ継ぎ台車Vの空ケンスを載置するス
ペースに、精紡機Sに旧スライバs1、s2(なお、旧
スライバ、一般について言及する場合には、単に、「旧
スライバs」という。)を供給している空ケンスE1、
E2の前面が位置するように停止し、スライバ継ぎ台車
Vに搭載されたケンス移載部材Mにより、空ケンスE
1、E2をスライバ継ぎ台車Vに載置した状態が示され
ている。
【0033】この状態においては、スライバ継ぎ台車V
に載置された空ケンスE1、E2からは、依然として、
精紡機Sに旧スライバs1、s2が供給されており、ま
た、後述する装置により、スライバ継ぎ台車Vに載置さ
れている満管ケンスF1’、F2’の新スライバs
1’、s2’(なお、新スライバ、一般について言及す
る場合には、単に、「新スライバs’」という。)の端
部は、スライバ継ぎ本体装置H1、H2(なお、スライ
バ継ぎ本体装置、一般について言及する場合には、単
に、「スライバ継ぎ本体装置H」という。)のスライバ
継ぎ位置に配置されている。なお、図6においては、満
管ケンスF1’の新スライバs1’端部が、スライバ継
ぎ本体装置H1に配置されており、また、満管ケンスF
2’の新スライバs2’端部が、スライバ継ぎ本体装置
H2に配置されている。
【0034】次に、図7に示されているように、スライ
バ継ぎ台車Vに載置されている満管ケンスF1’、F
2’が、空ケンスE1、E2が搬出された位置の前面に
位置するようにスライバ継ぎ台車Vを移動させる。その
後、図8に示されているように、後述するスライバ誘導
処理装置Uのスライバ引き寄せ部材u1、u1’を、ス
ライバ引き寄せ部材u1、u1’の先端に配設されてい
る引き寄せローラーu2、u2’の軸線がスライバ引き
寄せ部材u1、u1’の軸線と略一致するような状態で
進出させる。引き寄せローラーu2、u2’が、スライ
バガイドg1、g2を経て空ケンスE1’、E2’から
精紡機Sに供給されている旧スライバs1、s2を越え
て進出した時点で、引き寄せローラーu2、u2’を、
図7及び図8の二点鎖線で示されているように、引き寄
せローラーu2、u2’の軸線がスライバ引き寄せ部材
u1、u1’の軸線と略直交するように回動させるとと
もに、スライバ引き寄せ部材u1、u1’を後退させ
て、旧スライバs1、s2を、スライバ継ぎ台車Vに引
き寄せて、スライバ継ぎ装置Pに配設されている、後述
する駆動装置により回転駆動される駆動ローラーu3、
u3’と引き寄せローラーu2、u2’とで挟持する。
【0035】次いで、駆動ローラーu3、u3’を回転
させることにより、図9に示されているように、スライ
バ継ぎ台車Vに載置された空ケンスE1、E2から旧ス
ライバs1、s2を引き出し、旧スライバs1、s2を
スライバガイドg1、g2と引き寄せローラーu2、u
2’との間に所定長さ弛ませる。スライバガイドg1、
g2と引き寄せローラーu2、u2’との間に弛ませる
旧スライバs1、s2の長さは、スライバ継ぎ装置Pに
よるスライバ継ぎの開始から終了までの時間及び旧スラ
イバs1、s2の供給速度等を考慮して、精紡機Sの連
続運転中もスライバが切れないように設定する。
【0036】次いで、図10に示されているように、ス
ライバガイドg1、g2と引き寄せローラーu2、u
2’との間に弛んでいる旧スライバs1、s2を、後述
するスライバ移送装置Tの移送フックt10、t22に
より、スライバ継ぎ台車Vの走行方向に対して直交する
面に配設された後述する一対のスライバ継ぎ本体装置H
1、H2まで移送する。
【0037】その後、駆動ローラーu3、u3’の回転
を停止し、空ケンスE1、E2からの旧スライバs1、
s2の繰り出しを停止し、スライバ継ぎ本体装置H1、
H2により、空ケンスE1’、E2’からの旧スライバ
s1、s2を切断し、切断された旧スライバs1と満管
ケンスF1’の新スライバs1’とを、また、切断され
た旧スライバs2と満管ケンスF2’の新スライバs
2’とを、それぞれ、一対のスライバ継ぎ本体装置H
1、H2により継ぐ。
【0038】旧スライバs1、s2の端部とスライバ継
ぎ台車Vに載置されている満管ケンスF1’、F2’の
新スライバs1’、s2’の端部とのスライバ継ぎが終
了した後、スライバ継ぎ本体装置H1、H2の上方のス
ライバ移送装置Tの下段側の移送フックt11、t23
を、スライバ継ぎされたスライバの精紡機S方向への移
動と同期させながら、図11に示されているように、空
ケンスE1、E2が搬出されたケンス列に位置に、満管
ケンスF1’、F2’を搬入する。
【0039】以上のようにして、スライバ継ぎ工程が終
了するが、上述したスライバ継ぎ台車Vの上部に配設さ
れたスライバ継ぎ装置Pは、一対のスライバ継ぎ本体装
置H1、H2等を配設することにより、隣接する反対側
の精紡機Sの背後に配置された空ケンスの旧スライバ
と、スライバ継ぎ台車Vに載置された満管ケンスの新ス
ライバとのスライバ継ぎも行うことができるように構成
されている。従って、上述したように、一対のスライバ
継ぎ本体装置H1、H2は、スライバ誘導処理装置Uの
配置等を考慮して、スライバ継ぎ台車Vの走行方向に対
して直交する面に、換言すれば、精紡機Sの長手方向と
直交する面と略平行なスライバ継ぎ台車Vの面に、スラ
イバ継ぎ本体装置H1、H2が横方向に並んで2機配設
されている。
【0040】次に、上述したスライバ継ぎ作業を行うス
ライバ継ぎ装置Pを構成するスライバ誘導処理装置U,
スライバ移送装置T及びスライバ継ぎ本体装置H等につ
いて説明する。
【0041】先ず最初に、スライバ誘導処理装置Uの平
面図である図12、スライバ誘導処理装置Uの要部拡大
平面図である図13、図13のI−I線に沿った断面図
である図14及びスライバ引き寄せ部材u1の端部拡大
斜視図である図15を用いてスライバ誘導処理装置Uに
ついて説明する。なお、スライバ誘導処理装置Uは、上
述したように、隣接する精紡機の何方の側のスライバ継
ぎをも行うことができるように、スライバ継ぎ装置Pの
精紡機Sのケンス列に面した両側面部に、それぞれ、2
機ずつ配設されているが、全て配置位置以外は、同じ構
成を有するので、図12において、左上のスライバ誘導
処理装置Uについて説明する。
【0042】上述したスライバ引き寄せ部材u1は、図
14に示されているように、断面略方形のロッドとして
形成されており、スライバ引き寄せ部材u1は、スライ
バ誘導処理装置Uが載置されている台板u4上に配設さ
れた適当なフレームu5内に配置されている。スライバ
引き寄せ部材u1は、それぞれ、断面略方形なスライバ
引き寄せ部材u1が嵌合される凹部を有する上下方向に
配設されたローラーu6及びローラーu7に挟持されて
おり、上方に位置するローラーu6は、フレームu5に
取着された水平軸u6’に、図示されていない適当な軸
受けを介して枢着されており、また、下に位置するロー
ラーu7は、軸u8に取着されている。そして、図12
に示されているように、軸u8は、台板u4上に載置さ
れた正逆回転可能なモーターu9により、適宜回転駆動
されるように構成されている。また、台板u4上の精紡
機側寄りには、スライバ引き寄せ部材u1を支持する支
持ローラーu10が、図示されていない適当なフレーム
に、回転可能に配設されている。
【0043】台板u4上には正逆回転可能なモーターu
11が載置されており、モーターu11の出力軸に取着
されたプーリーu11’と、台板u4の精紡機側側面に
略平行に、図示されていない適当な軸受けを介して配置
された軸u12の一方の端部に取着されたプーリーu1
2’には、ベルトu13が張設されている。軸u12に
は、上述したスライバ引き寄せ部材u1の先端に配設さ
れている引き寄せローラーu2と協働して旧スライバs
を挟持し、図9に示されているように、スライバガイド
g2と引き寄せローラーu2との間に旧スライバs2を
所定の長さ弛ませる駆動ローラーu3が取着されてい
る。
【0044】従って、正逆回転可能なモーターu9を適
宜駆動し、軸u8の先端部に取着されているローラーu
7を回転させることにより、ローラーu6及びローラー
u7間に挟持され、また、支持ローラーu10に案内支
持されているスライバ引き寄せ部材u1を、図12にお
いて左右方向に、即ち、精紡機Sのスライバガイドg方
向に進退可能に移動することができるように構成されて
いる。
【0045】次に、主として図13及び図15を用い
て、スライバ引き寄せ部材u1の先端に配設されている
引き寄せローラーu2の、スライバ引き寄せ部材u1の
軸線方向及びスライバ引き寄せ部材u1の軸線と略直交
する方向への回動手段について説明する。
【0046】スライバ引き寄せ部材u1の引き寄せロー
ラーu2が配設されている側の反対側端部には、スライ
バ引き寄せ部材u1に取着されたピンu14を中心に回
動する短軸u15が枢着されている。短軸u15は、引
き寄せローラーu2側と反対側の先端部の側部に略垂直
に立設された凸部u16’を有す第1半短軸u16及び
半短軸u16に取着されたピンu17に枢着された第2
半短軸u18から構成されており、第1半短軸u16
は、ピンu14を中心に、図13において、時計方向或
いは反時計方向の何方にも回動することができるが、一
方、第2半短軸u18は、図13の第1半短軸u16と
第2半短軸u18が略一直線に位置する状態から、反時
計方向には回動することができるが、時計方向には、第
1半短軸u16に立設された凸部u16’にその回動が
阻止されるため、回動することができないように構成さ
れている。なお、第2半短軸u18は、図示されていな
いピンu17の周囲に配置されたコイルスプリング等の
適当なバネ部材により、通常は、第1半短軸u16と第
2半短軸u18が略一直線に位置するように付勢されて
いる。
【0047】引き寄せローラーu2を回転可能に支持す
る支持軸u19は、スライバ引き寄せ部材u1の端部に
取着されたピンu20に枢着されており、また、支持軸
u19は、図示されていないピンu20の周囲に配置さ
れたコイルスプリング等の適当なバネ部材により、通常
は図13に実線で示されているように、引き寄せローラ
ーu2の軸線が、スライバ引き寄せ部材u1の軸線と略
直交するように付勢されている。また、ピンu20を挟
んで、引き寄せローラーu2を支持している側と反対側
の支持軸u19には、ワイヤu21の一端が取着されて
おり、ワイヤu21のもう一方の端部は、上述した短軸
u15を構成する第1半短軸u16の略先端部の下面に
突設されたピンu16”に取着されている。
【0048】一方、台板u4の側部には、スライバ引き
寄せ部材u1の軸線と略平行に、図12において、右下
角部に傾斜部u22’を有する略長方形のカムu22が
配設されており、略長方形のカムu22は、図12にお
いて、下部長辺u22”及び傾斜部u22’からなるカ
ム面u23を有している。そして、カム面u23には、
短軸u15を構成する第2半短軸u18の先端部が係合
するように構成されている。なお、必要に応じて、第2
半短軸u18の先端部にローラー等からなるカムフォロ
ワーを配設することもできる。
【0049】次に、上述したように構成されたスライバ
誘導処理装置Uの動作について説明する。図12に鎖線
で一部示されているように、スライバ引き寄せ部材u1
が、一番後退した待機位置においては、第2半短軸u1
8の先端部は、カムu22と係合していない。従って、
引き寄せローラーu2の軸線は、ピンu20の周囲に配
置されたコイルスプリング等の適当なバネ部材の付勢力
により、スライバ引き寄せ部材u1の軸線と略直交する
ように位置している。
【0050】次に、正逆回転可能なモーターu9を適宜
駆動し、軸u8の先端部に取着されているローラーu7
を回転させることにより、ローラーu7及びローラーu
6間に挟持されているスライバ引き寄せ部材u1を、図
12において左方向に移動させる。スライバ引き寄せ部
材u1の左方向への移動により、第2半短軸u18の先
端部が、カムu22の傾斜部u22’、次いで、下部長
辺u22”と係合し、従って、第2半短軸u18及び凸
部u16’が第2半短軸u18に当接している半短軸u
16からなる短軸15が、ピンu14を中心に時計方向
に回動する。短軸15の時計方向の回動により、ワイヤ
21が、同じく図12において、右方向に引っ張られる
ので、引き寄せローラーu2の軸線は、ピンu20の周
囲に配置されたコイルスプリング等の適当なバネ部材の
付勢力に抗して、ピン20を中心に時計方向に回動し、
引き寄せローラーu2の軸線が、図13において二点鎖
線で示されているように、スライバ引き寄せ部材u1の
軸線と略一致する。
【0051】このように引き寄せローラーu2の軸線
が、スライバ引き寄せ部材u1の軸線と略一致した状態
でスライバ引き寄せ部材u1が前進し、図8に示されて
いるように、引き寄せローラーu2が、スライバ継ぎ台
車Vに載置された空ケンスE1から精紡機Sに供給され
ている旧スライバs2を越えた時点で、図12の実線で
示されているように、第2半短軸u18の先端部が、カ
ムu22のカム面u23から外れ、従って、引き寄せロ
ーラーu2が、ピンu20を中心に反時計方向にスライ
バ引き寄せ部材u1の軸線と略直交するまで回動する。
【0052】引き寄せローラーu2の軸線がスライバ引
き寄せ部材u1の軸線と直交した後に、正逆回転可能な
モーターu9を適宜駆動し、スライバ引き寄せ部材u1
を、図12において、右方向に移動させて、旧スライバ
sを引き寄せローラーu2に引っかけて、駆動ローラー
u3の方向に引き寄せる。スライバ引き寄せ部材u1の
右方向への移動の際に、短軸15の第2半短軸u18が
カムu22に当接するが、上述したように、第2半短軸
u18はピンu17を中心に反時計方向には回動するこ
とができるので、引き寄せローラーu2は、その軸線
が、スライバ引き寄せ部材u1の軸線と一致するような
方向には回動することがなく、従って、旧スライバsが
引き寄せローラーu2から外れることはない。
【0053】次いで、旧スライバsを把持している引き
寄せローラーu2が、駆動ローラーu3と接触し、引き
寄せローラーu2と駆動ローラーu3とにより旧スライ
バsを挟持した時点で、正逆回転可能なモーターu9の
駆動を停止させて、スライバ引き寄せ部材u1の移動を
止める。
【0054】次いで、正逆回転可能なモーターu11を
駆動させ、プーリーu11’、ベルトu13、プーリー
u12’等を介して、駆動ローラーu3を適宜回転させ
て、図9に示されているように、空ケンスE1、E2か
ら旧スライバs1、s2を引き出し、スライバガイドg
1、g2と引き寄せローラーu2、u2’との間に旧ス
ライバs1、s2を弛ませ、所定長さ旧スライバs1、
s2を弛ませた後、正逆回転可能なモーターu11の駆
動を停止させる。
【0055】上記のような動作を、各スライバ誘導処理
装置Uにて行うことにより、スライバ継ぎ台車Vに載置
された空ケンスEから、旧スライバsを引き出し、スラ
イバガイドgと引き寄せローラーu2との間に所定長さ
の旧スライバsの弛みを形成することができる。
【0056】次に、スライバ継ぎ装置Pの中段に配置さ
れたスライバ移送装置Tの平面図である図16及びスラ
イバ移送装置Tの部分拡大斜視図である図17を用い
て、スライバ移送装置Tについて説明する。
【0057】t1〜t4は、上部台板t5上に略長方形
の角部に相当する位置に配設された案内ローラーであ
り、t6、t7は、上部台板t5上に配設された正逆回
転可能なモーターt8の出力軸に取着されたプーリーt
8’に、案内ローラーt1〜t4に張設された無端ベル
トt9を誘導し、巻回するための案内ローラーである。
【0058】上述したように、スライバ継ぎ台車Vに載
置された2個の空ケンスE1,E2の旧スライバs1、
s2と、同じくスライバ継ぎ台車Vに載置されている2
個の満管ケンスF1’,F2’の新スライバs1’、s
2’とを継いだ後、スライバ継ぎ台車Vに載置されてい
る2個の満管ケンスF1,F2を同時に精紡機Sのケン
ス列に搬入するものであるので、走行方向と直交するス
ライバ継ぎ台車Vの上部側面には、所定の間隔をおいて
横方向に一対のスライバ継ぎ本体装置H1、H2が配設
されている。
【0059】この一対のスライバ継ぎ本体装置H1、H
2のスライバ継ぎ位置まで、2本の旧スライバs1、s
2を、それぞれ、移送し、位置づけするために、無端ベ
ルトt9には、それぞれ、互いに向かい合った向きに凹
部t10’、t11’を有する移送フックt10、t1
1が取着されたブロックt12が入れ子式レバーt14
を介して適当な間隔で取着されている。なお、図17に
は、無端ベルトt9に取着された一方のブロックt12
のみが示されている。なお、入れ子式レバーt14、適
当な弾性力を有するコイルスプリング等のバネ部材を用
いることもできる。
【0060】一方、無端ベルトt9の下方には、上記の
無端ベルトt9と同じ構成を有する無端ベルトt24が
配設されており、無端ベルトt24にも、互いに向かい
合った向きに凹部t22’、t23’を有する移送フッ
クt22、t23が取着されたブロックt13が入れ子
式レバーt15を介して適当な間隔で取着されている。
なお、図17には、無端ベルトt24に取着されたブロ
ックt13のみが示されている。
【0061】図17において上下に示されている無端ベ
ルトt9及び無端ベルトt24によって、それぞれ、移
送される移送フックt10が取着されたブロックt12
及び移送フックt22が取着されたブロックt13等の
構成は、同じであるので、以下においては、上方に位置
する移送フックt10、ブロックt12等について説明
する。
【0062】ブロックt12の上面には、無端ベルトt
9の周囲に配設された略長方形の断面形状コの字状で下
方が開放されたレールt16の凹部に嵌合する適当数の
案内ローラーt17、t17’が回転可能に配設されて
いる。また、移送フックt10が取着されたブロックt
12の側面t12’には、略水平な軸に回転可能に枢着
された適当数の案内ローラーt18〜t21が配設され
ており、案内ローラーt18〜t21は、上部台板t5
上を転動するように構成されている。なお、下方に位置
するブロックt13の側面に配設されている同様の案内
ローラーは、下部台板t5’上を転動するように構成さ
れている。
【0063】上述したようにスライバ移送装置Tは上下
2段に配設されており、図16において、下段に位置す
るスライバ移送装置Tの無端ベルトt24は、正逆回転
可能なモーターt25により走行されるように構成され
ている。
【0064】以下に、上記のような構成を有するスライ
バ移送装置Tの動作について説明する。上述したよう
に、旧スライバs1、s2を引き寄せローラーu2、u
2’に引っかけて、駆動ローラーu3、u3’の方向に
引き寄せるとともに、スライバ継ぎ台車Vに載置された
空ケンスE1、E2から旧スライバs1、s2を引き出
し、スライバガイドg1、g2と引き寄せローラーu
2、u2’との間に旧スライバs1、s2を弛ませる作
業をスライバ誘導処理装置Uが行っている間は、図7及
び図16に示されているように、移送フックt10、t
22は、引き寄せられた旧スライバs1、s2が、凹部
t10’、t22’の側方に位置するように待機してい
る。
【0065】スライバガイドg1、g2と引き寄せロー
ラーu2、u2’との間に旧スライバs1、s2が所定
長さ弛ませられた後、モーターt8及びモーターt25
を、それぞれ適宜駆動して、無端ベルトt9及び無端ベ
ルトt24を図16において反時計方向に回動させて、
移送フックt10、t22の凹部t10’、t22’の
側方に位置している旧スライバs1、s2を、移送フッ
クt10、t22の凹部t10’、t22’に引っかけ
て、それぞれ、対応する一対のスライバ継ぎ本体装置H
1、H2まで移送する。
【0066】後述する一対のスライバ継ぎ本体装置H
1、H2により、スライバ継ぎ台車Vに載置された2個
の空ケンスE1,E2の旧スライバs1、s2と、同じ
くスライバ継ぎ台車Vに載置されている2個の満管ケン
スF1’,F2’の新スライバs1’、s2’とを、そ
れぞれ、継いだ後、スライバ継ぎ台車Vに載置されてい
る2個の満管ケンスF1’,F2’を同時に精紡機Sの
ケンス列に搬入する際には、満管ケンスF1’,F2’
の精紡機S方向への移動に同期するように、モーターt
8及びモーターt25を駆動して、移送フックt11、
t23を、図16において、時計方向に回動させて、ス
ライバ継ぎが終了した満管ケンスF1’,F2’の新ス
ライバs1’、s2’を精紡機S側へ積極的に移送す
る。このように構成することにより、スライバ継ぎが終
了した新スライバs1’、s2’に無理な張力が掛か
り、新スライバs1’、s2’が切断するようなことが
防止できる。
【0067】なお、図16において、右方向に位置する
精紡機Sにおいて上述したようなケンス交換及びスライ
バ継ぎ作業を行う場合には、移送フックt11、t23
が、上述した移送フックt10、t22の動作を行うこ
とになる。
【0068】次に、スライバ継ぎ台車Vに載置されてい
る満管ケンスF’の縁部に垂れ下がっている新スライバ
s’を、後述するスライバ継ぎ位置まで移送させる新ス
ライバ端部移送装置Bの側面図である図18及び新スラ
イバ端部移送装置Bの正面図である図19を用いて、新
スライバ端部移送装置Bについて説明する。
【0069】上記の新スライバ端部移送装置B1、B2
は、図19に示されているように、所定の間隔をおいて
横方向に配設された一対のスライバ継ぎ本体装置H1、
H2に対応して2機配設されており、構成は同一である
ので、図19において、右側に位置する新スライバ端部
移送装置Bについてのみ説明する。
【0070】b1は、先端部に新スライバs’の端部を
吸引する吸引孔b2を有するサクション腕であり、サク
ション腕b1は、スライバ継ぎ台車Vの適当なフレーム
に取着された水平軸b3を軸に、図18に実線で示され
ている下方位置から、二点鎖線で示されている上方位置
に、以下に説明する手段により回動できるように構成さ
れている。
【0071】b4は、スライバ継ぎ台車Vの適当なフレ
ームに載置された正逆回転可能なモーターであり、モー
ターb4の略垂直な出力軸には傘歯車b5が取着されて
おり、傘歯車b5には、水平軸b6に取着された傘歯車
b7が螺合している。また、水平軸b6にはプーリーb
8が取着されており、プーリーb8と上記のサクション
腕b1が取着されている水平軸b3に取り付けられたプ
ーリーb9には、ベルト10が張設されている。従っ
て、正逆回転可能なモーターb4を適宜駆動させ、傘歯
車b5、傘歯車b7、プーリーb8、ベルト10、プー
リーb9を介して水平軸b3を正逆回転させることによ
り、サクション腕b1が、図18に実線で示されている
下方位置と二点鎖線で示されている上方位置との間を回
動することができるように構成されている。
【0072】次に、スライバ継ぎ本体装置Hについて説
明するが、先ず最初に、スライバ継ぎ本体装置Hの平面
図である図20を用いて、スライバ継ぎ本体装置Hの構
成部材等について説明する。
【0073】上述したように、スライバ継ぎ台車Vに
は、所定の間隔をおいて横方向に一対のスライバ継ぎ本
体装置H1、H2が配設されているが、同じ構成を有す
るものであるので、以下においては、一方のスライバ継
ぎ本体装置Hについてのみ説明する。
【0074】スライバ継ぎ本体装置Hは、スライバ継ぎ
台車Vの移動方向に対して垂直な側面に配設されてお
り、後述するスライバ継ぎ本体移動装置により、スライ
バ継ぎ台車Vの移動方向に進退自在に移動可能なように
構成されている。
【0075】h1は、スライバ継ぎ本体であり、スライ
バ継ぎ本体h1には、適当数の車輪h2、h2’が取着
されており、車輪h2、h2’はスライバ継ぎ台車Vに
配設されたレールv1,v1’に載置されており、後述
するスライバ継ぎ本体移動装置により、スライバ継ぎ台
車Vの移動方向に沿って往復動することができるように
構成されている。
【0076】h3、h3’は、一対の対抗して配置され
た板状のピーシング部材であり、ピンh4、h4’によ
り、慴動部材h5、h5’に連結されている。また、板
状のピーシング部材h3、h3’は、ピンh4、h4’
の周囲に配設されたコイルスプリング等の適当なバネ部
材により、板状のピーシング部材h3、h3’が互いに
離反する方向に付勢されている。h6、h6’は、スラ
イバ継ぎ本体h1に配設された案内ブロックであり、案
内ブロックh6、h6’に穿設されたガイド溝h7、h
7’(例えば、後述するスライバ継ぎ本体装置Hの斜視
図である図22等に示されている。)に、慴動部材h
5、h5’が挿着されている。
【0077】h8、h8’は、一端が、慴動部材h5、
h5’の板状のピーシング部材h3、h3’が枢着され
た側と反対側の端部に取着され、他端が、スライバ継ぎ
本体h1に立設された垂直軸h9にその中間部が回動可
能に枢着されレバーh10の両端部に取着されたロッド
であり、レバーh10を、適当な駆動手段により所定角
度の範囲内で揺動運動させることにより、案内ブロック
h6、h6’に穿設されたガイド溝h7、h7’に挿着
され案内されている慴動部材h5、h5’及び慴動部材
h5、h5’に枢着されているピーシング部材h3、h
3’を、図20において、上下方向に交互に慴動するこ
とができるように構成されている。
【0078】h11、h11’は、それぞれ、ピーシン
グ部材h3、h3’の背後に配設された押さえ部材であ
り、押さえ部材h11、h11’は、押さえ部材h1
1、h11’に取着された適当数の回転ローラーh1
2、h12’、h13、h13’を介してピーシング部
材h3、h3’を押圧するように構成されており、ま
た、スライバ継ぎ本体h1に立設された垂直軸h14、
h14’を中心に回動することができるように構成され
ている。押さえ部材h11、h11’に、このような回
転ローラーh12、h12’、h13、h13’を配設
することにより、ピーシング部材h3、h3’をスムー
スにすり合わせることができる。
【0079】h15、h15’は、押さえ部材h11、
h11’と一体に形成された水平レバーであり、水平レ
バーh15、h15’の先端部には、ロッドh16、h
16’の一端が取着されており、ロッドh16、h1
6’の他端は、図示されていない公知のカム群の一つの
カムにより揺動されるレバーh17、h17’の先端部
に取着されている。
【0080】従って、図20において、レバーh17、
h17’を下方に回動させてロッドh16、h16’を
下方に引き下げることにより、押さえ部材h11、h1
1’が、垂直軸h14、h14’を軸として互いに接近
する方向、即ち、垂直方向に回動する。押さえ部材h1
1、h11’のこのような回動により、回転ローラーh
12、h12’、h13、h13’を介して押さえ部材
h11、h11’が、ピーシング部材h3、h3’を、
ピンh4、h4’を中心に垂直方向に回動させ、後述す
るピーシング部材h3、h3’間に配置された旧スライ
バsと新スライバs’を挟持する。
【0081】その後、上述したように、レバーh10
を、適当な駆動手段により揺動運動させることにより、
案内ブロックh6、h6’に穿設されたガイド溝h7、
h7’に装着され案内された慴動部材h5、h5’を介
してピーシング部材h3、h3’を、図20において、
上下方向に交互にすり合わせ、ピーシング部材h3、h
3’間に挟持されている旧スライバsと新スライバs’
とを揉むことにより接合するように構成されている。
【0082】h18は、一端が、スライバ継ぎ本体h1
に配設され水平軸h19に枢着された平面形状略L字状
のレバーであり、レバーh18の先端部には挟持部材h
20が配設されている。挟持部材h20は、一端がピン
h21に枢支された可動挟みレバーh22及びレバーh
18の先端部に沿って配置された固定挟みレバーh2
2’から構成されており、可動挟みレバーh22は、ピ
ンh21の周囲に配設された、図示されていないコイル
スプリング等のバネ部材により、固定挟みレバーh2
2’方向に回動するように付勢されている。h24は、
一端が、可動挟みレバーh22に取着され、他端が、ス
ライバ継ぎ本体h1に立設された垂直軸h25を中心
に、図示されていない公知のカム群の一つのカムにより
揺動される揺動レバーh26に取着されたワイヤーであ
り、レバーh18等の適当箇所に配置されたガイドロー
ラーh23、h23’により他の部材の邪魔にならない
ように張設されている。
【0083】揺動レバーh26を垂直軸h25を中心
に、図20において時計方向に回動させることにより、
ワイヤーh24を引っ張り、閉じている可動挟みレバー
h22をピンh21を中心に時計方向に回転させ、挟持
部材h20を開くように構成されている。逆に、揺動レ
バーh26を上記と逆に回動させることにより、可動挟
みレバーh22をバネ部材の付勢力により固定挟みレバ
ーh22’方向に回動させて、後述する旧スライバs或
いは新スライバs’を挟持することができるように構成
されている。
【0084】一方、先端部に挟持部材h20が配設され
たレバーh18は、上述したように、スライバ継ぎ本体
h1に配設され水平軸h19に枢着されているので、図
示されていないカム手段などの適当な駆動手段により、
水平軸h19を中心に、図20の紙面に対して略垂直方
向に回動することができる。
【0085】h27は、スライバ継ぎ本体装置Hのスラ
イバ継ぎ位置を挟んで、スライバ継ぎ本体h1の適当な
フレームの上下部に配設された固定挟み部材であり、固
定挟み部材h27は、スライバ継ぎ本体h1の適当なフ
レームに立設されたピンh28を中心に、カム手段など
の適当な駆動手段により、図20に示されている垂直位
置から、同じくスライバ継ぎ本体h1に配設された固定
挟み台h29に当接するまで回動することができるよう
に構成されている。なお、図20においては、上方に位
置する固定挟み部材h27及び固定挟み台h29のみが
示されており、下方に位置する固定挟み部材h30及び
固定挟み台h31は示されていない(後述する図22及
び図23等に示されている。)。
【0086】次に、スライバ継ぎ本体装置Hの概略平面
図である図21を用いて、スライバ継ぎ本体移動装置Y
について説明する。h32は、一端がスライバ継ぎ本体
h1に立設された垂直軸h33に枢着され、他端がスラ
イバ継ぎ本体装置Hの機台に固設された慴動部材y1に
慴動ブロック等を介して慴動可能に挿着されたレバーで
ある。レバーh32の略中程には、レバーh32の軸方
向に長孔h34が穿設されており、長孔h34には、ス
ライバ継ぎ本体h1に配設されたカムh35のピンh3
6が挿着されている。
【0087】したがって、モーター等の図示されていな
い適当な駆動手段によりカムh35を回動させて、スラ
イバ継ぎ本体h1に立設された垂直軸h33を中心にレ
バーh32を、図21において、左右方向に揺動させる
ことにより、スライバ継ぎ本体h1を、図21において
左右方向に移動させることができるように構成されてい
る。なお、レバーh32に長孔h34を穿設することな
く、カムh35をレバーh32に配設したカムフォロワ
ーに当接させてレバーh32を回動させるように構成す
ることもできる。
【0088】次に、スライバ継ぎ本体装置Hのスライバ
継ぎ動作を示すスライバ継ぎ本体装置Hの要部拡大斜視
図である図22〜図28を用いて、スライバ継ぎ本体装
置Hのスライバ継ぎ動作について説明する。
【0089】図22には、図18に示されているよう
に、満管ケンスF’の縁部に垂れ下がっている新スライ
バs’の端部を、サクション腕b1の吸引孔b2により
吸引した後、正逆回転可能なモーターb4を駆動させて
サクション腕b1を略垂直な上方位置に回動させた状態
が示されている。
【0090】この状態から、図23に示されているよう
に、下方に位置する固定挟み部材h30を回動させて、
固定挟み部材h30と固定挟み台h31間で、サクショ
ン腕b1の吸引孔b2に吸引されている新スライバs’
を挟持するとともに、揺動レバーh26と挟持部材h2
0が配設されたレバーh18を適宜操作して、挟持部材
h20により、ピーシング部材h3、h3’の上方で新
スライバs’を挟持する。その後、挟持部材h20が新
スライバs’を挟持した状態で、レバーh18を上方に
回動させることにより、図24に示されているように、
新スライバs’を切断する。
【0091】新スライバs’の切断後、新スライバs’
は、図24に示されているように、固定挟み部材h30
と固定挟み台h31間で把持されており、また、揺動レ
バーh26、挟持部材h20等は待機位置に戻される。
なお、切断された不要の新スライバs’は、吸引孔b2
に吸い込まれ、新スライバ端部移送装置Bに内蔵された
ダストボックスに収容される。上述した新スライバs’
のスライバ継ぎ端部を形成し、スライバ継ぎ位置に位置
づける工程は、後述する旧スライバsのスライバ継ぎ端
部の形成等に先立って行われる。
【0092】次いで、上述したように、スライバ引き寄
せ部材u1及び引き寄せローラーu2により、駆動ロー
ラーu3側に引き寄せられるとともに、引き寄せローラ
ーu2と駆動ローラーu3間に挟持され、スライバガイ
ドgと引き寄せローラーu2との間に所定長さ弛ませら
れた旧スライバsは、スライバ移送装置Tの移送フック
t10により、スライバ継ぎ本体装置Hのスライバ継ぎ
位置まで移送される。この状態が図25に示されてい
る。
【0093】この状態から、図26に示されているよう
に、上方に位置する固定挟み部材h27を回動させて、
固定挟み部材h27と固定挟み台h29間で旧スライバ
sを挟持する。次いで、揺動レバーh26と挟持部材h
20が配設されたレバーh18を適宜操作して、挟持部
材h20によりピーシング部材h3、h3’の下方で旧
スライバsを挟持するとともに、挟持部材h20が新ス
ライバs’を挟持した状態で、レバーh18を下方に回
動させることにより、旧スライバsを切断する。旧スラ
イバsの切断後、旧スライバsは、図26に示されてい
るように、固定挟み部材h27と固定挟み台h29間で
把持されており、また、揺動レバーh26、挟持部材h
20等は、待機位置に戻される。
【0094】新スライバs’及び旧スライバsが切断さ
れ、それぞれの接合される切断端部が、ピーシング部材
h3、h3’間に配置された状態で、図27に示されて
いるように、押さえ部材h11、h11’を回動させる
ことにより、回転ローラーh12、h12’、h13、
h13’を介して押さえ部材h11、h11’が、ピー
シング部材h3、h3’を互いに接近する方向に回動さ
せ、ピーシング部材h3、h3’間に配置された旧スラ
イバsと新スライバs’を挟持する。なお、図27に
は、新スライバs’を把持している固定挟み部材h30
と固定挟み台h31及び旧スライバsを把持している固
定挟み部材h27と固定挟み台h29は、省略されてい
る。
【0095】その後、レバーh10を適当な駆動手段に
より揺動運動させることにより、案内ブロックh6、h
6’に穿設されたガイド溝h7、h7’に装着され案内
された慴動部材h5、h5’を介してピーシング部材h
3、h3’を交互にすり合わせ、ピーシング部材h3、
h3’間に挟持されている旧スライバsと新スライバ
s’とを揉むことにより接合する。
【0096】旧スライバsと新スライバs’とのスライ
バ継ぎが終了した後に、図28に示すようにピーシング
部材h3、h3’を元の待機状態のように開くととも
に、固定挟み部材h27及び固定挟み部材h30の回動
による旧スライバs及び新スライバs’の把持を解放す
る操作を含め、全ての操作部材を待機位置に戻す。次い
で、スライバ継ぎ本体移動装置Yを作動させて、スライ
バ継ぎ本体装置Hを後退させる。以上のような動作によ
りスライバ継ぎ本体装置Hのスライバ継ぎ工程が終了す
る。
【0097】その後、上述したように、満管ケンスF
1,F2の精紡機S方向への移動に同期するように、モ
ーターt8、t25を駆動して移送フックt11、t2
3を、図16において、時計方向に回動させながら、ス
ライバ継ぎが終了した満管ケンスF1,F2を精紡機S
のケンス列に搬入する。このようにして、空ケンスEの
旧スライバsと満管ケンスFの新スライバs’とのスラ
イバ継ぎ作業及び空ケンスEと満管ケンスFの交換作業
が終了することになる。
【0098】上述した本発明の実施例の作用効果につい
て列挙する。
【0099】空ケンスから供給されているスライバを弛
ませておくことにより、紡績ユニットを停止することな
く、スライバ継ぎ作業を行うことができるので、紡機の
駆動制御装置を簡素化することができるとともに、紡機
の稼働効率を上げることができる。
【0100】スライバ継ぎ台車に一対のスライバ継ぎ本
体装置を配設し、一度に2個の空ケンスと2個の満管ケ
ンス間でスライバ継ぎを行うようにしたので、スライバ
継ぎ作業を迅速に行うことができ、従って、スライバ継
ぎ時間が短縮され、紡機の稼働効率が上がる。
【0101】スライバ継ぎ台車の方向性などを考慮する
ことなく、隣接する紡機の何方の背後に配列されたケン
ス列に対してもスライバ継ぎ作業を行うことができるの
で、スライバ継ぎ台車の操作性、作業性が向上する。
【0102】旧スライバと新スライバを挟持しているピ
ーシング部材と、旧スライバ或いは新スライバをそれぞ
れ挟持している上下方向に配設された固定挟み部材と固
定挟み台とを、略直交するように配設したので、スライ
バ継ぎ本体装置のスライバ継ぎ位置への旧スライバ及び
新スライバの位置づけが正確に行われ、従って、確実な
スライバ継ぎを行うことができる。
【0103】旧スライバをローラーにより弛ませるよう
に構成したので、空ケンスからの引き出し速度及び弛み
量等の制御が容易であり、従って、適正なスライバ継ぎ
制御を行うことができる。
【0104】空ケンス及び満管ケンスを、共に、スライ
バ継ぎ台車に載置した状態で、空ケンスの旧スライバと
満管ケンスの新スライバを継ぐように構成したので、隣
接する紡機間の間隙が、ほぼ、スライバ継ぎ台車が進入
できる間隙を有するものであればスライバ継ぎ作業を行
うことができるので、同じスペースで、より多くの紡機
を設置することができる。
【0105】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。紡
機にスライバを供給中のケンスから供給されているスラ
イバを弛ませておくことにより、紡績ユニットを停止す
ることなく、スライバ継ぎ作業を行うことができるの
で、紡機の駆動制御装置を簡素化することができるとと
もに、紡機の稼働効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施に適用される一例としての
ケンス交換順序を示す概略平面図である。
【図2】図2は空ケンスをケンス列から搬出しスライバ
継ぎ台車に載置する順序を示す概略側面図である。
【図3】図3はスライバ継ぎ台車に載置されている満管
ケンスをケンス列に搬入する順序を示す概略側面図であ
る。
【図4】図4は本発明の実施に使用されるスライバガイ
ド及びスライバガイド軸の配置関係を示す斜視図であ
る。
【図5】図5はスライバ継ぎ装置の概略斜視図である。
【図6】図6はスライバ継ぎ台車等の概略斜視図であ
る。
【図7】図7は図6と同様のスライバ継ぎ台車等の概略
斜視図である。
【図8】図8はスライバ継ぎ装置等の部分拡大斜視図で
ある。
【図9】図9は図8と同様のスライバ継ぎ装置等の部分
拡大斜視図である。
【図10】図10は図6と同様のスライバ継ぎ台車等の
概略斜視図である。
【図11】図11は図6と同様のスライバ継ぎ台車等の
概略斜視図である。
【図12】図12はスライバ誘導処理装置の平面図であ
る。
【図13】図13はスライバ誘導処理装置の要部拡大平
面図である。
【図14】図14は図13のI−I線に沿った断面図で
ある。
【図15】図15はスライバ引き寄せ部材の端部拡大斜
視図である。
【図16】図16はスライバ移送装置の平面図である。
【図17】図17はスライバ移送装置の部分拡大斜視図
である。
【図18】図18は新スライバ端部移送装置の側面図で
ある。
【図19】図19は新スライバ端部移送装置の正面図で
ある。
【図20】図20はスライバ継ぎ本体装置の平面図であ
る。
【図21】図21はスライバ継ぎ本体移動装置を説明す
るためのスライバ継ぎ本体装置の概略平面図である。
【図22】図22はスライバ継ぎ動作を示すスライバ継
ぎ本体装置の要部拡大斜視図である。
【図23】図23は図22と同様のスライバ継ぎ動作を
示すスライバ継ぎ本体装置の要部拡大斜視図である。
【図24】図24は図22と同様のスライバ継ぎ動作を
示すスライバ継ぎ本体装置の要部拡大斜視図である。
【図25】図25は図22と同様のスライバ継ぎ動作を
示すスライバ継ぎ本体装置の要部拡大斜視図である。
【図26】図26は図22と同様のスライバ継ぎ動作を
示すスライバ継ぎ本体装置の要部拡大斜視図である。
【図27】図27は図22と同様のスライバ継ぎ動作を
示すスライバ継ぎ本体装置の要部拡大斜視図である。
【図28】図28は図22と同様のスライバ継ぎ動作を
示すスライバ継ぎ本体装置の要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
E・・・・・・・空ケンス F・・・・・・・満管ケンス H・・・・・・・スライバ継ぎ本体装置 M・・・・・・・ケンス移載部材 P・・・・・・・スライバ継ぎ装置 T・・・・・・・スライバ移送装置 U・・・・・・・スライバ誘導処理装置 V・・・・・・・スライバ継ぎ台車 Y・・・・・・・スライバ継ぎ本体移動装置 g・・・・・・・スライバガイド h1・・・・・・スライバ継ぎ本体 s・・・・・・・旧スライバ s’・・・・・・新スライバ t10・・・・・移送フック u1・・・・・・スライバ引き寄せ部材 u2・・・・・・引き寄せローラー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紡機にスライバを供給中のケンスから所定
    量のスライバを引き出し弛ませた後、紡機にスライバを
    供給中のケンスのスライバと満管ケンスのスライバとを
    継ぐことを特徴とするスライバ継ぎ方法。
JP29011393A 1993-10-26 1993-10-26 スライバ継ぎ方法 Pending JPH07126938A (ja)

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