JPH06183646A - 粗紡機におけるケンス交換方法 - Google Patents

粗紡機におけるケンス交換方法

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JPH06183646A
JPH06183646A JP33466792A JP33466792A JPH06183646A JP H06183646 A JPH06183646 A JP H06183646A JP 33466792 A JP33466792 A JP 33466792A JP 33466792 A JP33466792 A JP 33466792A JP H06183646 A JPH06183646 A JP H06183646A
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sliver
roller
cans
full
rollers
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JP33466792A
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English (en)
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Shigeki Sekiya
茂樹 関谷
Yoshio Kurachi
喜男 倉知
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Howa Machinery Ltd
Original Assignee
Howa Machinery Ltd
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  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は粗紡機のケンス交換方法に関し、粗
紡機の運転中にスライバ継ぎしながらケンス交換するこ
とを目的とする。 【構成】 ケンス列方向に移動するケンス交換機8に追
継部70とスライバ継部80とが具備される。スライバ継部
80は分離可能なローラ組立体より成り、収束ノズル870
を具備する。分離されたローラ組立体間に消費されたケ
ンスからのスライバS1 が導入され、合体把持される。
満ケンスからのスライバS2 は追継部70よりスライバ継
部80に供給され、スライバS1 と重合される。この重合
の間に2倍のドラフトが加えられると同時に収束ノズル
870 で絞られることによりスライバS1 , S2 は相互に
交絡される。スライバ継ぎの完了後消費されたケンスか
らのスライバS1 は切断され、一回のケンス交換動作が
完了する。その後ケンス交換機8は供給ケンス列方向に
沿って移動され、次の位置のケンス交換が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は粗紡機においてスライ
バが消費されたケンスを満ケンスに交換する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】粗紡機において供給中のケンスが空もし
くは空に近くなった場合のケンス交換の自動化を行うも
のが提案されている(例えば特開平2-91233 号公報) 。
この従来技術におけるケンス交換は粗紡機の停台中に行
われる。即ち、粗紡機の停台中に消費されたケンスから
のスライバ端部と満ケンスからのスライバ端部とはピー
シングユニットにおいて重合され、ピーシングユニット
を作動させることによってスライバ端同士の重合が行わ
れ、この作業が各供給ケンス毎に繰り返して行われ、全
供給ケンスについてスライバ継ぎ動作が完了後に機台が
始動され、運転が再開される。スライバ継ぎを自動的に
行う機構としては、機台側からのスライバ端と満ケンス
からのスライバ端とを把持手段によって把持し、かつ重
合させ、重合された部分に空気流を作用させたり(特開
平4-49176 号公報) 、スパイクを通したりする(特開平
3-232669号公報) ものがある。また、この発明の出願人
は一対のドラフトローラと擦り合わせローラを設け、
新、旧のスライバをドラフトローラ間で重合させると共
に、重合されたスライバにドラフトをかけ、重合された
スライバを擦り合わせローラで擦り合わせ、手揉み様の
運動を付与することでスライバ継ぎを行わせるものを提
案している(特開平4-163328号公報) 。即ち、停台中に
スライバ継部のローラ間に旧スライバの端部を垂らした
状態で挟持し、新スライバを供給することで新・旧スラ
イバを合体させ、ドラフトをかけながら擦り合わせロー
ラのところで手揉み様の運動を重合されたスライバに付
与しスライバ継ぎを行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術ではケンス交
換は機台を停台して行っていたため粗紡機の稼働率が低
下する問題があった。また、粗紡機の停台時間を可及的
に少なくするため、スライバ継ぎ動作に要するサイクル
タイムを短縮する必要があり、その結果スライバ継ぎミ
スを発生し易い問題もあった。そこで、ケンス交換を自
動的に行う要求が強かったが、特開平4-49176 号公報、
特開平3-232669号公報のスライバ継機構ではスライバの
重合部をニップして空気流で旋回させたり、スライバの
接合部分で針を刺して繊維を絡ませたりしているため、
スライバを供給しながらスライバ継ぎすることはそもそ
もできなかった。また特開平4-163328号公報のものはス
ライバ継ぎの原理という観点では運転中のスライバ継ぎ
は可能であるが、停台中における手揉みによるスライバ
継ぎを模しこれを機械的に行ったものであり、運転中に
おけるケンス交換を行うことは全く意図していないし、
それを可能とするようにもなっていない。
【0004】この発明の目的は粗紡機において、機台を
停止させることなくケンス交換を行う方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の粗紡機におけ
るケンス交換方法は、粗紡機の機台に沿ってスライバ供
給用のケンスを複数列配設し、何れかのケンス列のスラ
イバが消費されたときそのケンス列のケンスを満ケンス
と交換する粗紡機におけるケンス交換方法において、何
れかのケンス列のスライバがほとんど消費されたとき、
その粗紡機の運転を継続した状態で、スライバ継ぎ装置
を備えたケンス交換機がそのケンス列に沿って走行して
そのケンス列の一端側のケンスに対応する交換位置に停
止し、そのケンスと予め準備した満ケンスを交換し、こ
のケンス交換と並行して、消費されたケンスから供給中
のスライバを回転中のローラ対間に挟持させて供給を継
続し、その状態で満ケンスから引き出したスライバ端部
を上記ローラ対間に供給してスライバどうしを互いに交
絡させ、その後ローラ対間への消費されたケンスからの
スライバ供給を停止した後満ケンスからのスライバをロ
ーラ対間から開放してスライバ継ぎを行い、以上の動作
を繰り返して粗紡機の運転中にケンス列のケンス交換と
スライバ継ぎを並行して行うことを特徴とする。
【0006】
【実施例】以下、実施例を説明する。図1は練条機1と
粗紡機2とが満ケンスの搬送用のコンベヤ4によって接
続される練条−粗紡接続システムを模式的に示してい
る。即ち、供給ケンス1aからのスライバが練条機1に
おいて練条工程にかけられ、その結果得られたスライバ
はケンスに収納され、満となってコンベヤ4上を搬送方
向に向け搬送される。粗紡機2の機台の背後には粗紡機
2のドラフトパートに供給するためのスライバを収納し
たケンスが複数列(図ではA,B,C,Dの4列)粗紡
機の長さ方向に配置されている。粗紡機の長さ方向と直
交する方向(行)では各列A,B,C,Dのケンス5
A,5B,5C,5Dが直線状に配置されており、各行
のケンス5A,5B,5C,5Dからのスライバは図1
には示されないクリールを介して粗紡機2の隣接する4
個のドラフトパートに供給されるようになっている。満
ケンスの供給用のコンベヤ4は供給されている4個のケ
ンス列A,B,C,Dについて共用されるようになって
おり、コンベヤ4は粗紡機2の機台の背後の部分4´に
おいては粗紡機2の長さ方向に平行にかつその粗紡機2
側には2個のケンス列A,Bが配置され、粗紡機2から
離間した側には残りの2個のケンス列C,Dが配置され
ている。粗紡機2と平行な満ケンスのコンベヤ4の部分
4´には次の交換のための満ケンスが列Xとして待機さ
れている。コンベヤ4の下流側の部分4″は交換のすん
だ消費されたケンスを練条機1の側に戻すように機能す
る。
【0007】粗紡機2の運転はケンス列A,B,C,D
間でスライバの収納量は段階的に変化するように段取り
され、空に近くなった列におけるケンスが満ケンス5X
に交換される。コンベヤ4は平行に配置される複数のロ
ーラより構成されるローラコンベヤ等として構成するこ
とができ、練条機1からのケンスは同コンベヤ4上をケ
ンス列A,BとC,Dとの間に運ばれ、消費された列
A,B,C又はDのケンスがケンス交換機8によって後
述のようにコンベヤ4上の満ケンスと交換される。図1
の状態は或る一つのケンス列のスライバが消費され、満
ケンスと交換するため、その列の交換に必要となる全て
の満ケンス5Xが、機台長さ方向と平行なケンス列A,
BとC,Dとの間のコンベヤ4の部分4´に集められた
状態を示している。図1において4-1, 4-2は満ケンスの
位置決めを行うためのストッパで、4−1はケンス列
A,Bの交換用であり、4−2はケンス列C,Dの交換
用である。これらのストッパ4-1, 4-2はソレノイドによ
って上下動されてケンス移動軌跡に出没される。
【0008】満ケンスコンベヤ4の両側における近い側
の列B,Cのケンス5B,5Cは、夫々、コンベヤ6,
7上に載置されている。これらのコンベヤ6,7も満ケ
ンスコンベヤ4と同様に複数の平行ローラから成るロー
ラコンベヤとして構成することができる。そして、コン
ベヤ6,7は満ケンスコンベヤ4から遠い側の列A,D
上の消費されたケンス5A,5Dを満ケンス5Xと交換
する際に、近い側の列B,C上の未だ使用中のケンス5
B,5Cをその交換の障害とならない位置に移動退避さ
せるために使用されるものである。
【0009】図1においてケンス交換機8は、消費され
た一つの列A,B,C又はDのケンスをその先頭より順
次満ケンスコンベヤ4上の満ケンス5Xと自動的に交換
するためのものであり、その詳細構成については後述す
る。ケンス交換機8はコンベヤ部分4´上の満ケンス列
Xの満ケンスを消費されたケンス列と先頭から順次交換
を行うように機能する。9はケンス交換機8の向きを1
80°変化させるためのリフタを略示するものであり、
ケンス交換機8の作業機構が後述の実施例のように片側
にのみ設けられていることから列A,Bのケンス交換と
列C,Dのケンス交換とを共通の作業機構で行うべく設
けられるものである。
【0010】図2(a) 〜(f) は粗紡機を停台しないで行
うことが可能なケンス交換方式を原理的に説明するもの
である。図2ではケンス交換機8により最も機台側の列
Aの消費されたケンスを満ケンスに交換する際の原理を
説明している。図2(a) はケンス交換機8がコンベヤ4
上に交換のため待機している満ケンス列Xの先頭の少し
手前の位置P0 まで来たところを示す。交換開始時の満
ケンス列Xの先頭位置はストッパ4−1により決められ
る。満ケンス列Xは供給中のケンス列A,B,C及びD
より約ケンス1つ分だけ手前にずれて位置されている。
(b) ではケンス交換機8は更に前進しその前半部に満ケ
ンス列Xの先頭のケンス5X−1を予め取り込んだ後P
1 の位置まで矢印ロの方向に前進したところを示す。ケ
ンス交換機8内にケンスを予め取り込むためのケンス交
換機の具体的な構造については後述する。
【0011】図2(b) においてケンス交換機8への満ケ
ンス5X−1の取り込みと同期して、又はそれに先立っ
て、又はそれに後続して、交換すべきケンス列Aと満ケ
ンス列Xとの間に位置するケンス列Bの先頭のケンス5
B−1はコンベヤ6上をケンスの外径より幾分大きな距
離前進され、ケンスを通過させるための通路10がケン
ス列Bの先頭のケンス5B−1と2番目のケンス5B−
2との間に形成される。
【0012】図2(c) ではケンス列Aの先頭の消費され
たケンス5A−1が通路10を介してケンス交換機8内
に矢印ハのように引き込まれた状態を示す。このときケ
ンス5A−1から粗紡機2の対応するドラフトパート
(図示しない)へのスライバの供給、即ち、粗糸の紡出
は継続されている。消費されたケンスをケンス交換機8
に取り込むための具体的な構成については後述する。
【0013】図2(c) の状態において消費されたケンス
5A−1から対応のドラフトパートへの切断されたスラ
イバの後端と満ケンスからの引き出されたスライバの前
端とのスライバ継ぎが行われる。このスライバ継ぎは後
述のスライバ継部により粗紡機の運転中に行われる。図
2(d) ではスライバ継ぎされた後の消費されたケンス5
A−1がコンベヤ4上に矢印ニのように排出され、スラ
イバ継ぎされた後の満ケンス5X−1がケンス交換機8
内を矢印ホのように前進される。
【0014】図2(e) ではケンス交換機8内から満ケン
ス5X−1が通路10を介して矢印ヘのように送り出さ
れ、前に消費されたケンス5A−1が占めていたケンス
列Aの第1番目の位置に来た状態を示す。図2(f) はケ
ンス列Aの第2番目のケンス5A−2を満ケンスに交換
する作業の開始部分を示す。即ち、ケンス交換機8は満
ケンス列Xの第2番目の満ケンス5X−2をその中に取
り込み、P2 の位置まで1ピッチ分前進している。一
方、交換すべきケンス列Aと満ケンス列Xとの間の中間
のケンス列Bの第2番目のケンス5B−2は1ピッチ分
前進され、この第2番目のケンス5B−2と次のケンス
5B−3との間にケンスの外径より幾分大きい通路10
が再び形成され、以下(c) から(e) に説明した行程を繰
り返すことにより、スライバ継ぎを行った後消費された
ケンス5A−2をコンベヤ4上に排出し、満ケンス5X
−2をケンス5A−2が元に占めていた列A内の第2番
目位置まで送りだすことができる。以下、列Aの全ての
消費されたケンスが列Xの満ケンスと交換完了するまで
以上の行程が繰り返される。列Aの全てのケンス5Aが
満ケンス5Xに交換された直後は列Bのケンス5Bは図
2(b) 〜(f) から判るように1ピッチ分本来の位置から
ずれている。そこでケンス列Bのケンス5Bを本来の位
置に戻すためコンベヤ6が駆動され、コンベヤ上のケン
ス列Bを一斉に1ピッチ分後退方向に移動させる作動が
最後に行われる。
【0015】以上は消費された遠い側の列Aのケンス5
Aを満ケンス5Xに交換する方法を説明しているが、反
対側に遠い側の列Dのケンスを満ケンスに交換する方法
も同様に実施することができる。この場合ケンス交換機
8の向きはリフタ9によって180°反転され、ケンス
交換機の後述の作業機構を共用することができる。満ケ
ンス列Xに近い側の供給ケンス列(例えばB)の交換で
は、ケンス交換機8の交換作業において他の列のケンス
が支障となることはない。従って、図2(b) のような通
路10を形成するケンス退避工程が不要であり、ステッ
プ(c) に準じて、ケンス交換機8に列B又はCの消費さ
れたケンスをそのまま横方向に引き込み、(e) に準じて
ケンス交換機に取り込まれた満ケンスは消費されたケン
スがそのまま元あった位置に横方向に移動される。
【0016】次に、以上の原理によってケンス交換を行
う装置の具体的な構成の実施例を説明する。図4におい
て粗紡機2は機台12とクリール14とから成る。機台
12はケーシング121を備え、ケーシング121は各
ケンスに対応して設けられるドラフトパートを収納して
おり、各ドラフトパートにおいて対応するケンス5から
のスライバSにドラフトが付与され、機台12内の図示
しないフライヤを介してボビンへの粗糸の巻き取りが行
われる。図1〜図2において説明したように機台の長手
方向(図4の紙面に直交する方向)においてケンス5は
列A,B,C,Dをなし、この列に直交する行方向にお
いて近接した4個のケンス5が図4には見えている。ク
リール14は下端が床面に固定され直立したピラー14
1と、ピラー141の上端に固定されるビーム142
と、ビーム142の下面に取り付けられるリフティング
ローラ143と、ガイド144を具備し、各ケンス5か
らのスライバSは対応するガイド144及びリフティン
グローラ143を介して各ドラフトパートに送られる。
【0017】ケンス5の機台12に近い側の2列A,B
と機台から遠い側の2列C,Dとの間にケンス交換機8
が配置される。図1〜図2において説明したようにケン
ス交換機8は列Bと列Cとの間を機台12の長さ方向に
移動するように設けられ、列Bと列Cとの間を延びる満
ケンスコンベヤ4から満ケンスを取り込み、スライバが
消費された列のケンス5をその先頭のケンスから順次満
ケンスに交換するように作動する。図1〜図2において
説明したように、満ケンスコンベヤに近いB,Cの列の
ケンス5はコンベヤ6,7上を移動可能に設けられてい
る。
【0018】コンベヤ6,7は図1〜図2に関連して説
明したように最内側若しくは最外側列A,Dのケンス5
をケンス交換機8に引き込む際にケンス交換機8に近い
側の列B,Cのケンスを1ピッチ分退避させるために使
用される。コンベヤ6,7はいずれも平行に配置された
複数のコンベヤローラ61,71より構成される。コン
ベヤ6,7は構造的には同一であることからコンベヤ6
のみについて説明すると、図3に示すように各ローラ6
1はその軸線が搬送方向(矢印)と直交する方向に延び
ている。一つのケンス5は複数本(例えば図示のように
3本)のローラ61によって支持することができる。こ
れらの一つのケンス5を支えることができる3本づつの
ローラの組2-a, 2-b, 2-c, 2-d等に区分され、各組のロ
ーラ毎に独立回転駆動可能に構成されている。このよう
な区分独立駆動方式を採用することにより、図2(b) で
説明した満ケンスコンベヤ4から遠い側の列A,Dのケ
ンス引き出し時に満ケンスコンベヤ4に近い側の列B,
Cの1つのケンスの前方への退避作動が可能である。図
5において床面はコンベヤ6(図5はコンベヤ6のみ示
すがコンベヤ7についても同様)を収納するための窪み
62を形成しており、一方、機台の長手方向(図5の紙
面に直交する方向)に一対の支持枠63が形成され、各
ローラ61はその両端がこの支持枠63に軸支されてい
る。ローラ61の上面は列A,Dの床面と略面一に形成
され、ケンス交換機8による列を横切る方向でのケンス
の円滑な受渡しに支障がないように配慮されている。
尚、ローラ61の回転駆動手段は、ローラモータの使用
やチェーンと小型モータの使用等によって周知であり、
簡明を図るため図示を省略している。
【0019】満ケンスを練条機より粗紡機に運搬し、ケ
ンス交換機8によって交換されたのちの消費された(若
しくは空の)ケンスを練条機に戻すためのコンベヤ4の
構造も、コンベヤ6,7と類似しており、平行な複数の
コンベヤローラ41より構成され、図5に示すように床
面に形成される窪み42に一対の支持枠43が配置さ
れ、この支持枠43にローラ41が支持されている。ロ
ーラ41の上面はコンベヤ6,7のローラ61,71の
上面より1段下がって位置しており、その上方をケンス
交換機8が移動可能となっている。
【0020】図7においてケンス交換機8は台車部20
と、満ケンスへの交換時に消費されたケンスをケンス列
に対して横方向にケンス交換機8中に引き込むときにス
ライバを案内するためのスライバ案内部30と、その消
費されたケンスを台車部20まで引き出すためのケンス
引出部40と、交換するべき一つの満ケンスを掴み、台
車部20内に取り込むための満ケンス取込部50と、台
車部20に取り込まれた満ケンスよりスライバ端を口出
しする口出し部60と、口出し部60によって口出しさ
れたスライバの先端をニップすると共にニップされたス
ライバの先端を、満ケンスからのスライバに集合するべ
く供給せしめる追継部70と、交換するべき消費された
ケンスから対応のドラフトパートに供給されているスラ
イバを把持すると共に、この把持されたスライバに追継
部70により把持送出された満ケンスからのスライバの
先端を引き込むと共に、接合部のスライバにむらが発生
しないように所定の期間に渡って所定のドラフトを付与
するスライバ継部80と、スライバ継ぎ後に消費された
ケンスからのスライバを切断するスライバ切断部90と
から構成される。
【0021】台車部20は矩形筐体としてのフレーム2
02を備え、フレーム202の下面4隅にホイール20
4が設けられ、ケンス交換機の移動方向と直交する方向
に離間する一対のホイール204は軸206によって連
結されている。図5に示すように床面に形成される窪み
62と42との移行部位には機台の長手方向に沿って一
対のレール208が配置され、このレール208上をホ
イール204が回転移動し、ケンス交換機8の移動が行
われる。図8において駆動側のホイール204を接続す
る軸206上にプーリ211が固定され、図7に示すよ
うにこのプーリ211はケンス交換機8の走行用モータ
213の回転軸に設けられるプーリ214にベルト21
6を介して連結され、走行用モータ213の回転運動が
駆動側ホイール204に伝達され、台車部20はレール
208上を走行することができる。更に、台車部20に
は交換のためケンス交換機8内に取り込まれた消費され
たケンス及び満ケンスをケンス交換機8内で移動させる
ためのコンベヤ210を具備している(図9)。このコ
ンベヤ210はコンベヤの移動方向Xに直交する方向Y
に延びる複数(実施例では8本)の平行なコンベヤロー
ラ212と、放射状の6本の短いローラ214とを具備
する。この放射状のローラ214は台車部20の一端に
おける1本の平行ローラ212に引き続いて設けられ、
満ケンス取込部50によって取り込まれた満ケンスをそ
の口出しのため回転させる機能と満ケンスを移送する機
能を有する。図7に示すようにローラ212, 214は台車部
20のフレーム202の下面付近に配置される。図9に
おいて平行ローラ212はその端部がフレーム202に
固定される一対の平行支持プレート215に軸支され、
個々のローラ212が駆動源(図示しない)を内蔵した
所謂モータローラとなっている。また、放射状のローラ
214はその端部が図示しないブラケットによって軸支
され、これらのローラ214も個々の回転駆動源を具備
したモータローラとなっており、片側の3本のローラ2
14は正逆転可能になっている。図7の202-1 は空ケン
ス排出の際に空ケンスを案内するシュートである。
【0022】スライバ案内部30はフレーム202内に
おける上部に設けられ(図5)、図10に示すように第
1ロッドレスシリンダ302及び第2ロッドレスシリン
ダ304を具備する。第1ロッドレスシリンダ302の
本体側下面に可動ブラケット305(図5)が固定され
ている。第1ロッドレスシリンダ302の移動側は2個
の連結部材306を介して第2ロッドレスシリンダ30
4の本体部に固定されるプレート308に連結される
(図10,12)。第2ロッドレスシリンダ304の移
動部は連結部材309を介してガイドロッド310の一
端に固定され、ガイドロッド310の他端にV断面のガ
イドローラ312が回転可能に取り付けられる。図5に
おいて可動ブラケット305はシリンダ302, 304の長手
方向に延びる板状部材であり、この可動ブラケットと直
交する方向に2本の平行なガイド314,316が摺動
自在に嵌合され、この2本のガイド314と316との
間に中間部にねじ部を形成した駆動ロッド318が設け
られ、このねじ部はブラケット305に形成されるねじ
孔と係合している。図10に示すようにガイド314及
び316の両端はフレーム202の上壁内面に適宜の手
段で固定される不動ブラケット320,322に固定さ
れる。一方、駆動ロッド318は不動ブラケット32
0,322に対しては回転可能であり、一方のブラケッ
ト322から突出する駆動ロッド318の先端は回転駆
動モータ324の回転軸に連結される。モータ324の
回転軸の回転は駆動ロッド318に伝達され、駆動ロッ
ド318とねじ係合する可動ブラケット305及びこの
可動ブラケット305に取り付けられる第1ロッドレス
シリンダ302及び第1ロッドレスシリンダ302に取
り付けされる第2ロッドレスシリンダ304はケンス交
換機の移動方向(図10のX方向)に移動することがで
きる。従って、第2ロッドレスシリンダ304の移動部
に固定されるガイドロッド310の先端のガイドローラ
312はモータ324の回転に応じて図のX方向(ケン
ス交換機の移動方向)に移動される。このようなガイド
ローラ312のX移動は消費されたケンスをケンス交換
機8に引き出す際に、そのケンスから引き出し中のスラ
イバに選択的に係合させるときに必要となるものであ
る。即ち、ロッドレスシリンダ302,304に空気圧
を供給することによりその移動部に連結されたガイドロ
ーラ312が機台長手方向に直交する方向(図10のY
方向)に移動され、モータ324の回転によるX方向の
移動と組み合わせることによって交換すべきケンスから
のスライバに対して係脱自在とすることができる。2段
のロッドレスシリンダ302,304を設けることによ
りケンス交換機より遠い側の列A,Dのケンスをケンス
交換機に取り入れるときの大きなストロークを得ること
ができる。図11は2段ロッドレスシリンダが最大伸長
位置に来た状態を示す。
【0023】ケンス引出部40は消費されたケンスをそ
の列A,B,C,Dから引き出し、ケンス交換機8に載
置するとともに、交換された満ケンスを消費されたもと
のケンスがあった位置に戻すために機能する。図7及び
図8に示すようにケンス引出部40は台車部20の下部
において一端から4番目と5番目の平行ローラ212間
を延びるように設けられている。図12において円形断
面の中心ロッド402はその両端が矩形断面形状の連結
スリーブ404,406の中心孔に嵌合されている。連
結スリーブ404と406との間は一対の押しつぶされ
たU形状(図15参照)の内側レール部材408a,408b に
よって溶接等によって連結される。即ち、内側レール部
材408a,408b は外開きに配置され、その底面は連結スリ
ーブ404及び406の水平方向に対抗した側面に固定
される。押しつぶされたU形状をなす一対の外側レール
部材410a, 410bが相互に内向きに配置され、外側レール
410a,410b 内に内側レール408a,410b が図12のY方向
に摺動自在に嵌挿される。図17に示すように内側レー
ル408a,410b と外側レール410a,410b との摺動面間に玉
409a, 409bが配置され、円滑な摺動運動を得ることがで
きるようになっている。外側レール410a, 410bの背面に
サイドレール412a, 412bが固定される。サイドレール41
2a, 412bは断面L型の一体部分413a, 413bを形成してお
り、この断面L型の部分413a, 413bにスライド414a, 41
4bが固定される。スライド414a, 414bはその外面にV字
状溝を有しており、このV字状溝に嵌合するV字状突起
を有したスライドレール416a, 416bがフレーム202に
固定的に延設される。図12,13に示すように、フレ
ーム202に支承されるている回転軸420a, 420bには一
対の噛合いする歯車418a, 418bが具備される。歯車418
a, 418bの回転軸線は垂直方向に延びている。歯車418a,
418bの回転軸420a, 420bにはスプロケットホイール422
a, 422bが設けられる。このスプロケットホイール422a,
422bからY方向に離間した位置に別のスプロケットホ
イール426a, 426bが、ケンス交換機床面に固定されたス
プロケット軸424a, 424bに対して回転可能に取り付けら
れている。スプロケットホイール422aと424aとの間及び
スプロケットホイール422bと426bとの間にチェーン428
a, 428bが係合されており、チェーン428a, 428bの一端
は対応する連結部材を介してサイドレール412a, 412bの
L型部分413a, 413bの一端に連結されると共に、チェー
ン428a, 428bの他端は対応するL型部分413a, 413bの他
端に連結されている。図14に示すように連結スリーブ
404及び406の下方において一対の離間したプーリ
430,432が配置され、プーリ430と432との
間に無端ベルト434が張り渡され、ベルト434は一
端のプーリ430に近接した連結部材406の端部に拘
束部材440によって連結され、他端のプーリ432に
近接したケンス交換機の台車部のフレームの底面に拘束
部材442によって連結される。図17に示すようにプ
ーリ432は両端にフランジ部450を有し、ピン46
8が一対のメタル454を介してプーリ432に挿通さ
れ、プーリ432はピン468上で回転自在になってい
る。ピン468はスリーブ456を介してサイドレール
412a, 412bに回転自在に軸支されている。即ち、図13
に示すようにサイドレール412a, 412bはその端部にケン
ス交換機の床面近傍まで延びた一体部分458a, 458bを有
し、この一体部分458a, 458bにピン468が嵌合されて
いる。プーリ430についてもサイドレール412の他
端にピン452によって図17と同様な構造で回転自在
に軸支されている。駆動側の歯車418aの回転軸420aは連
結部材470を介して駆動用モータ472に連結され
る。
【0024】以上説明したケンス引出部40の構造はそ
の中心ロッド402がスライド414a, 414bのストローク
の2倍ストロークを得ることができる。即ち、駆動モー
タ472の回転軸の回転は歯車418a, 418bを介してスプ
ロケットホイール422a, 424aに伝達され、チェーン428
a, 428b及びチェーン428a, 428bに固定されたサイドレ
ール412a, 412bがY方向に移動される。一方、このよう
にY方向に移動されるサイドレール412a, 412bと一緒に
移動するようにプーリ430, 432(図14)が設けられ、
プーリ430, 432間に張り渡されたベルト434は一方で
は中心ロッド402に連結される連結部材406に止着
部材440によって固定されると共に、他方では床面に
止着部材442によって固定されている。従って、サイ
ドレール412a, 412bの移動自体によってもベルト434
を介してロッド402のY方向に移動が惹起される。か
くして、モータ472の駆動により単純に得られるスラ
イド414a, 414bのストローク量の2倍のストロークが中
心ロッド402に付与され、効率的なケンス引出作動が
実現される。
【0025】図12において、中心ロッド402の一端
は引出フック476を具備し、中心ロッド402の他端
は連結スリーブ480によって回転アクチュエータとし
てのロータリソレノイド482に連結される。このロー
タリソレノイド482はそのハウジングが連結スリーブ
406に固着され、その駆動軸が中心ロッド402に所
定角度の回転運動を付与し、消費されたケンスをケンス
交換機に引き込む際に又は満ケンスを粗紡行程中の本来
の位置まで送り出す際にケンスの下端における内周面又
は外周面との係脱を行わせるものである。即ち、消費さ
れたケンスをケンス引出部40によってケンス交換機8
に引き込む際に、引出フック476を突出させない状態
でモータ472の回転によって中心ロッド402は前述
の2倍ストローク運動を行う。一方、図18に示すよう
に中心ロッド402が通過するレール63(図5)の上
縁には切欠64が形成され、ケンス引出の際にロッド4
02の通過の支障にならないようになっている。また、
ケンス交換機8から離間した列A,Dのケンスの引出の
ために床面には溝65が形成され、中心ロッド402が
通過することができるようになっている。
【0026】ケンス引出部40によるケンスの移動制御
について更に説明すると、図19で列A(又はD)に位
置しているケンスをケンス交換機8に引き込むにはケン
ス引出部40の駆動モータ472を回転させることによ
り中心ロッド402を前進させ、この際にロータリソレ
ノイド482を消磁することによってロッド402の先
端のフック476はケンスの下端と干渉しない位置をと
るよう位置させておく。ロッド402の先端が溝64
(図18),65(図5)を介して列A(又はD)の所
望のケンスの下端の内周面を幾分通り過ぎた時点におい
てロータリソレノイド482を励磁することによってフ
ック476を回転させ、ケンスの下端内周面と係合可能
な状態をとる。この時点でモータ472の回転方向を反
転させると中心ロッド402はケンス交換機8に向かっ
て収縮されケンス下端内周面と係合する(このときのフ
ック476の位置をにて示す)と、ケンスはケンス交
換機に向かって引き寄せられる。列B,Cに対応する位
置までケンスが引き寄せられたとき(このときのフック
476の位置をにて示す)、ロータリソレノイド48
2を消磁することによりフック476をケンスとの係合
から解除し、モータ472を正転させることにより中心
ロッド402は再び伸長される。フックが列B,Cに対
応する位置にあるケンスの遠い側の外周を幾分越えて前
進したときモータ472を停止し、ロータリソレノイド
482を励磁することでフック476を再度直立させ
る。モータ472を逆転させることで中心ロッド402
は再度収縮され、フック476はケンス下端外周面に接
触され(このときのフック476の位置をにて示
す)、以後中心ロッド402の収縮に従ってケンスはケ
ンス交換機8のコンベヤローラ212上の正規の位置ま
で来る(このときのフック476の位置をにて示
す)。その後、ロータリソレノイド482を消磁し、フ
ック476とケンスとの係合を解除し、モータ472を
逆転し、ロッド402は図13に示す基準位置まで復帰
されることになる。
【0027】ケンス交換機8によって満ケンスに交換し
た後にこの満ケンスを元にあった位置まで運ぶには、図
13の基準位置においてロータリソレノイド482を励
磁することによりフック476を起立させ、モータ47
2は正転され、中心ロッド402は前進され、ケンス交
換機8上の正規位置にあるケンスの下端内周面に係合し
(この時点でのフック476の位置をにて示す)、ケ
ンスは列B,Cに対応する位置まで押し出される(この
ときのフック476の位置はにて示す)。ロータリソ
レノイド482を消磁することによりフック476とケ
ンスとの係合を解除し、モータ472を逆転することに
より中心ロッド402を収縮させ、列B,Cに対応する
位置に位置するケンスの手前側外周面より幾分ケンス交
換機側までフック476を後退させる。そして、ロータ
リソレノイド482を励磁させることによってフック4
76は再度起立位置され、モータ472を正転させるこ
とにより中心ロッド402は伸長し、同ロッド402の
先端がケンスの外周に接触し(このときのフック476
の位置をにて示す)、以後中心ロッド476の伸長を
継続することで満ケンスは列A(又はD)上の元のケン
スがあった位置まで押し出される。
【0028】ケンス交換機8に近い列B(又はC)に位
置している交換するべきケンスをケンス交換機8に引き
込むには基準位置(図13)からフック476を非起立
状態で中心ロッド402を前進させ、フック476がケ
ンス下端の遠い側の外周面を少し越えて位置させ、フッ
ク476を起立させつつ中心ロッド402を後退させフ
ック476をの位置にてケンスに外周面にて係合さ
せ、以後中心ロッド402の収縮を継続することで、ケ
ンス交換機上の正規の位置までケンスを引き込む。ケン
ス交換機8よって満ケンスに交換した後にこの満ケンス
を元にあった位置まで運ぶには、基準位置よりフック4
76を直立させて中心ロッド402を前進させ、の位
置にてフックを満ケンスの下端内周面で係合させ、満ケ
ンスは列B(又はC)上の元のケンスがあった位置まで
押し出される。
【0029】図7、図8において満ケンスコンベヤ4上
の満ケンスをケンス交換機8内に取り込む満ケンス取込
部50は取り込むべき満ケンスを挟んでその両側に位置
する一対のガイド本体502a, 502bを有する。ガイド本体
502aについて説明すれば、ガイド本体502aは一対の離間
する直立ガイド504aに垂直方向に摺動自在に案内されて
いる。直立ガイド504aはケンス交換機8のフレーム20
2に適宜の手段で固定されている。直立スクリュ軸506a
がガイド504aに平行にその中間の位置に設けられ、軸50
6aはそのねじ部がガイド本体502aのねじ孔に係合されて
いる。図示しないが直立スクリュ軸506aを回転自在にフ
レームに対して軸支するための適当な軸受がフレーム2
02に設けられる。グリッパ508aはガイド本体502aから
水平に設けられ、グリッパ508aは上側の離間した一対の
ガイドローラ510aと、下側の離間した一対のガイドロー
ラ512aとの間を延びている。グリッパ508aは一端にラッ
ク部を形成しており、このラック部に係合するピニオン
514aが設けられ、ピニオン514aは直立するスプライン軸
516aの下端に設けられている。図示しないがスプライン
軸516aを回転自在にフレームに対して軸支するための軸
受が同様に設けられる。反対側のガイド本体502bはガイ
ド本体502aと同様の構造となっている。従って、図8に
現れる同一機能の部品には同一の番号を付して詳細説明
は省略する。ただし、末尾にbを付している。直立スク
リュ軸506a, 506bの上端にスプロケット520a, 520bが取
り付けられ、このスプロケット520a, 520bはケンス昇降
用のモータ522の回転軸上のスプロケット524にチ
ェーン526を介して連結される。モータ522の回転
によって直立スクリュ軸506a, 506bは回転し、ガイド本
体502a, 502bはグリッパ508a, 508bと共に昇降する。一
方、スプライン軸516a,516bの上端にスプロケット530a,
530bが取り付けられ、このスプロケット530a,530bはケ
ンス前進後退用のモータ534の回転軸上のスプロケッ
ト536にチェーン540を介して連結される。モータ
534の回転によってスプライン軸516a, 516bは回転さ
れ、ピニオン514が回転することで、このピニオン5
14に係合するラック部を形成したグリッパ508a, 508b
は上、下の案内ローラ対510a, 512aの案内を受けて、水
平方向に移動する。グリッパ508a, 508b間の間隔はケン
スの胴部の直径より僅かに大きいが、ケンスの上端のフ
ランジ部5−2の外径よりは小さくなっている。
【0030】満ケンス取込部50によって満ケンスを取
り込む場合、グリッパ508a, 508bが図示位置より幾分下
方に位置するようにモータ522を駆動させた後、モー
タ534の駆動によってグリッパ508a, 508bを前進さ
せ、グリッパ508a, 508bの前端が満ケンス5の直立中心
線を幾分越える位置まで前進させる。そして、グリッパ
508a, 508bが上昇するようにモータ522を駆動する。
すると、グリッパ508a,508bは図示のようにケンス上端
のフランジ部5−2に係合する位置に来て、以後モータ
522の同方向への駆動を継続することによってグリッ
パ508a, 508bは満ケンスを持ち上げる。満ケンスの下端
がケンス交換機のコンベヤローラ212, 214の上面位置に
来た段階でモータ522の回転を停止し、モータ534
を駆動し、満ケンス5を把持したグリッパ508a, 508bは
後退され、満ケンスが図7の破線に示すようにケンス交
換機8内の正規の位置(放射コンベヤローラ214上の
位置(図8))の僅か上方の位置に来た段階でモータ5
34は停止され、グリッパ508a, 508bを下降させると、
満ケンスは正規位置において放射コンベヤローラ214
上に位置される。
【0031】次にケンス交換機8内に取り込まれた満ケ
ンスからスライバ端の口出しを行う口出し部60はロッ
ドレスシリンダ601を具備し、ロッドレスシリンダ6
01の本体部はフレーム202の適当な箇所に固定され
る。ロッドレスシリンダ601の移動部604は連結部
材を介してL型のノズル支持体608に連結される。ノ
ズル支持体608の上端にアーム610の一端が回動自
在に取り付けられ、ノズル支持体608の下端とアーム
610の中間部との間にロッド付シリンダ612が配置
される。即ち、ロッド付シリンダ612の本体部は支持
体608に枢着され、ロッド部はアーム610に枢着さ
れる。アーム610の上端は口出しノズル614として
構成される。口出しノズル614はケンス側面に対向す
る先端が開口し、この開口部にネット(図示しない)が
設けられ、このネット付近にはスライドの吸着を検出す
る検知器(図示しない)が設けられている。この口出し
ノズル614はホースやバルブ(図示しない)を介して
真空ポンプ(図示しない)等の吸気源に連結されてい
る。
【0032】口出し部60により満ケンスからスライバ
端の口出しを行う際に、先ず図示の実線状態において口
出しノズル614に吸引力を作用させる。満ケンスの上
端フランジ部5−2からはスライバの端部が垂れ下がっ
ており、最初は垂れ下がったスライバの端部は必ずしも
吸引ノズル614とは正対してはいない。この状態で放
射状ローラ214を満ケンス5を回転するべく回転駆動
し、フランジ5−2から垂れ下がったスライバの端部が
口出ノズル614と正対すると、スライバ端部はノズル
614内に吸い込まれて吸着され、この吸着を検知器が
検知して放射状ローラ214の回転を停止する。そし
て、シリンダ612に空気圧を供給することでロッドは
伸長し、アーム610は上方に回動して口出しノズル6
14がスライバの端部を引き上げる。その後、ロッドレ
スシリンダ601に空気圧を供給すると移動部604が
上昇して支持体608はノズル614にスライバを吸引
保持した状態で図7の想像線位置まで上昇する。この位
置は追継部70により満ケンスからのスライバを把持す
るときのスライバの待機位置である。次に追継部70は
図7において口出し部60の吸引ノズル614によって
口出しされたスライバを把持する一対のエプロン型ロー
ラ機構702a, 702bを備える。図20〜23において示す
ように第1ローラ機構702aはローラ704aと、断面L型の
エプロン先端位置調整部材706と、ローラ704aとエプ
ロン先端位置調整部材706との間を巡るように張り渡
されたエプロン708aとを具備する。第2ローラ機構702b
は第1ローラ704aに相当する径の大きい第1ローラ704b
と、径の小さい両端にフランジを有した第2ローラ71
0と、第1ローラ704bと第2ローラ710との間を巡る
ように張り渡されたエプロン708bとを具備する。図20
に示すように第1ローラ704aの一端から軸部704a´が一
体的に延びており、支持体714に一対の離間したメタ
ル715を介して軸支される。ローラ704bの一端から軸
部704b´が一体に延びており、揺動体718の孔に挿入
されて止めピン720によって固定支持されている。支
持体714はローラ704a, 704bの中心線と平行な対向面
を有した切欠716(図22)を形成しており、この切
欠716に揺動体718が装着されている。従動側のロ
ーラ704bは図示しない軸受によって軸部704b´に回転自
在に軸支され、この軸部704b´に対してフリーに回転す
ることができる。支持体718にローラ704a, 704bの中
心線と直交する軸線を有したピン724が一対のメタル
725(図23)を介して回転自在に設けられ、揺動体
718を支持体714に対してピン724の軸線の回り
を回動可能に軸支している。このような構造によって第
1ローラ機構702aに対して第2ローラ機構702bはエプロ
ン708a, 708bが相互に接触する図20の実線の位置と、
第2ローラ機構702bが外側に開放した2点鎖線の開放位
置との間を回動可能となっている。張力調整部材706
はその両端から案内板部706´がその間にエプロン70
8aを挟むように一体に延び、エプロン708aを案内をする
ことができる。また、張力調整部材706は調整用ボル
ト725によって支持体714の面上に固定され、調整
用ボルト725を緩め張力調整部材706の位置を調節
することによりエプロン708a, 708b間の最適位置関係を
得ることができる。尚、第2ローラ機構702bの先端の第
2ローラ710を支持するため、同ローラ710は支持
片726の一端に嵌着され、支持片726の他端は支持
体714に軸部704b' とボルト727によって固定され
る(図20参照)。
【0033】エプロン型ローラの駆動用のモータ730
が支持体714に固定され、その回転軸732の端部に
駆動側歯車734が固定され、一方、支持体714から
スペーサ733を介して突出する第1ローラ704aの軸部
704a´に歯車736が固定され、歯車734と736と
が噛合している。そのため、モータ730の回転歯車73
4, 736を介して第1ローラ704aに伝達され、第1ローラ
機構702aと第2ローラ機構702bとが実線の位置にあると
きエプロン708a, 708b間にスライバをニップすることが
できる。ニップ時のモータ730の回転によってニップ
しているスライバを送り出すことができる。モータ73
0の回転速度は通常エプロン708a, 708bの表面速度がド
ラフトパートによるスライバの引き込み速度と一致する
ように(即ち、ドラフトがかからないように)されてお
り、スライバ継ぎの際に2分の1の速度に減速制御され
る。
【0034】第2ローラ機構702bを図20の実線位置と
2点鎖線位置との間で矢印Tのように揺動させるため、
図22,23に示すようにロータリソレノイド740等
の回転駆動手段が設けられる。ロータリソレノイド74
0の回転軸742は揺動ピン724に止めねじ744に
よって固定される。ロータリソレノイド740の回転軸
742の回転はピン724、揺動体718を介して第2
ローラ機構702bに伝達され、第2ローラ機構702bを揺動
ピン724の軸線の回りで図20の実線位置と想像線位
置との間で回動させることができる。
【0035】図6において追継部70の支持体714は
支持ビーム760の一端に設けられる。支持ビーム76
0はスライダ762に固着され、スライダ762はフレ
ーム202に固定される水平ガイドレール764に沿っ
て水平方向に可動に案内される。追継部70を水平移動
させるための追継ヘッド駆動モータ770がフレーム2
02に設けられ、図7に示すようにこのモータ770の
回転軸(図示しない)にスプロケット772が設けら
れ、このスプロケット772と水平方向に離間したスプ
ロケット774との間にチェーン776が張り渡され、
このチェーン776にスライダ762が連結される。従
って、追継部駆動用モータ770の回転はスプロケット
772, 774を介してチェーン776の水平移動に変換さ
れ、チェーン776に連結されたスライダ762は水平
ガイドレール764に沿って水平移動され、スライダ7
62に固定されるビーム760に設けられる追継部70
が図6,8に示す待機位置と、図25に示す追継作動位
置との間で水平移動される。
【0036】図6においてスライバ切断部90はスライ
バ切断ローラ902を有している。スライバ切断ローラ
902は支持部904に突設した軸に回転自在に支承さ
れ、支持部904はロッド付シリンダ906のロッドに
連結され、かつロッドを中心とする回転が図示しない手
段によって規制されている。シリンダ906の本体はフ
レーム202の適当な箇所に固定される。スライバ切断
ローラ902は満ケンスからのスライバが追継された状
態で消費されたケンスから供給しているスライバを切断
するためのものである。即ち、後述のようにスライバ継
部80のローラ間に消費されたケンスのスライバが挟ま
れ、第1ローラ機構702aと第2ローラ機構702b間に挟ま
れた満ケンスからのスライバがスライバ継部80のロー
ラ間に追継され、かつ消費されたケンスからの供給中の
スライバに対する満ケンスからのスライバのスライバ継
ぎ動作が完了すると、シリンダ906に空気圧が供給さ
れ、ロッドが水平方向に追継部70に向かって伸長さ
れ、スライバ切断ローラ902は追継動作位置に移動さ
れている第2ローラ機構702bの外周に当接し、両者間に
消費されたケンスからの供給中のスライバを挟んで下方
に引き戻し、このスライバの切断が行われる。
【0037】スライバ継部80は消費されたケンスから
のスライバをローラ把持し、この把持されたスライバに
追継部70により追継される満ケンスからのスライバを
集合させ、かつ2倍のドラフトを掛けることでスライバ
継ぎ動作を実行する。スライバ継部80は図7に示すよ
うに不動の第1ローラ組立体801と第1ローラ組立体
801に対して水平方向に可動な第2ローラ組立体80
2とから構成される。図24において第1ローラ組立体
801は本体803を有し、本体803に対して第1ロ
ーラ804、第2ローラ806、第3ローラ808が相
互に平行に離間して直線上に整列して配置される(図2
9参照)。第1ローラ804と第2ローラ806と比較
して第3ローラ808は径が大きくなっており、かつ第
1ローラ804と第2ローラ806との間の間隔に比較
して、第2ローラ806と第3ローラ808との間の間
隔は大きくなっている。これは後述の収束ノズル870
を第2ローラ806と第3ローラ808との間に配置す
るためである。第1ローラ804と第2ローラ806と
の中心間の距離はスライバの繊維長より僅かに大きくし
て両者間でスライバをドラフトすることができるように
してある。図29に示すように第1ローラ804、第2
ローラ806、第3ローラ808の端部に歯車810, 81
2, 814 が固定され、第1ローラ804の端部の歯車8
10は歯車816(図24)を介して第1モータ818
の回転軸(図示しない)上の歯車820に連結される。
また、第2ローラ806の端部の歯車812と第3ロー
ラ808の端部の歯車814とは共通の歯車822を介
して第2モータ826の回転軸(図示しない)上の歯車
828に連結される。歯車812と814とのギヤ比は
第2ローラ806と第3ローラ808の周速が一致する
ように選定される。第1モータ818と第2モータ82
6とはスライバ継ぎ時において追継開始までは第1ロー
ラ804の回転と第2ローラ806及び第3ローラ80
8の回転とを実質的なドラフトが起こらないように制御
(ドラフト比=1に制御)し、追継時には第2ローラ8
06及び第3ローラ808に対する第1ローラ804の
回転を1/2に落とし、追継に係わらずスライバの不均
整が起こらないように制御(ドラフト比=2に制御)す
るべく設けられたものである。尚、第1ローラ804の
回転が1/2に減速されたとき、これに同期して追継部
70のモータ730の回転も1/2に減速される。上記
追継の際のスライバのドラフトは第2ローラ806と第
3ローラ808の回転に対して増速して行ってもよく、
この場合増速によるスライバのたるみ分をフレーム20
2上方で揺動レバー等によって吸収し、スライバ継ぎ完
了後に満ケンスに戻すようにする。
【0038】図24において、第1ローラ組立体801
の本体803に複数本(図面では2本)のガイドロッド
830が水平に延びており、第2ローラ組立体802の
水平運動を案内することができる。また、第1ローラ組
立体801の本体803にスライバ分離ガイド832が
適宜の手段によって固定される。スライバ分離ガイド8
32は後述の通りスライバ継ぎ後、後述の収束ノズルか
らスライバを確実に分離するため設けられたものであ
る。即ち、スライバはガイド832に対しては図27の
Sの相対位置をとり、この相対位置関係は第1ローラ組
立体801に第2ローラ組立体802を合体させ(図2
5)、スライバの把持を行う位置でも変化しない。スラ
イバ継ぎ後第2ローラ組立体802を第1ローラ組立体
801から図26のように離脱させたときガイド832
はスライバと係合し、第2ローラ組立体802と一体で
移動する収束ノズル(870)からスライバを確実に離
脱させることができる。スライバ分離ガイド832はそ
の先端832−1が拡開しており、第1ローラ組立体8
01と第2ローラ組立体802との間へのスライバSの
スムースな導入が可能となっている。
【0039】図24において第2ローラ組立体802は
本体836を有し、本体836は第1ローラ組立体80
1の本体803から延びるガイドロッド830を摺動自
在に受け取るガイド孔837を有しており、第2ローラ
組立体802は第1ローラ組立体801に対して水平方
向に接近したり遠ざかったり移動することができる。第
2ローラ組立体802の本体836に第1ローラ84
4、第2ローラ846、第3ローラ848が相互に平行
に離間して回転自在に設けられる。第1ローラ844、
第2ローラ846、第3ローラ848は第1ローラ組立
体801の第1ローラ804、第2ローラ806、第3
ローラ808に夫々対向して設けられ、第1ローラ80
4と844、第2ローラ806と846、第3ローラ8
08と848とがローラ対を構成し、スライバ継ぎ時の
スライバへのドラフト制御を行う。第1ローラ844、
第2ローラ846、第3ローラ848は公知の弾性付与
型の位置調節機構860,862,864に連結されて
おり、相手方の第1ローラ804、第2ローラ806、
第3ローラ808に対するニップ圧力の調節が可能とな
っている。この位置調節機構860,862,864自
体の機構は周知であるので説明を省略する。第2ローラ
組立体802の本体836に収束ノズル870が設けら
れる。収束ノズル870は支持片871の一端のU字状
部871-1 に嵌挿保持され、支持片の他端は本体836の
適当な箇所に固定される。図24に示すように収束ノズ
ル870は下端開口870-1 が半円形で大きく、上端開口
870-2 が絞られた円錐状をなしており、かつ図27に示
すように第1組立体801に対向した面において下端か
ら上端にわたって第1組立体801に向けて拡開された
開口部872が形成される。従って、スライバ継ぎ時に
おいて図27の紙面に直交する方向の走行するスライバ
を側面より収束ノズル870内に導入し、スライバ継ぎ
完了時においてスライバを収束ノズル870から離脱さ
せることができる。図24において本体836は第1ロ
ーラ組立体801側が開放している空間879を形成し
ており、この空間879は第1ローラ組立体801と第
2ローラ組立体802との合体時に分離ガイド832を
収納する(図26参照)。収束ノズル870の出口側の
開口と、第3ローラの808, 848のニップ点間の距離はス
ライバの繊維長より短くして両者間でのスライバの切断
を防ぐようになっている。(尚、収束ノズル870の開
口部の断面形状は半円形の代わりに円形であっても良
い。) 図24において本体836に関して収束ノズル870と
対向した側にロッド付シリンダ880が設けられ、その
本体側はケンス交換機8のフレーム202に適宜の手段
で固定され、ロッド882は本体836に連結されてい
る。シリンダ880に空気圧を導入することにより第2
ローラ組立体802は図24の分離位置と図25の合体
位置との間を平行に移動される。即ち、スライバ継部8
0の作動を説明すると、消費されたケンスを交換すると
きはケンス交換機8内にスライバ引出部40によってス
ライバを引き込むとき、図24に示すように第2ローラ
組立体802は第1ローラ組立体801から離間して位
置される。シリンダ880に空気圧を供給すると第2ロ
ーラ組立体802は第1ローラ組立体801に向かって
移動され図25の位置に来る。このとき対となる第1ロ
ーラ804と844、第2ローラ806と846、第3
ローラ808と848との間にスライバが保持され、か
つスライバは収束ノズル870内に導入される。最初の
段階では第1モータ818により駆動される第1ローラ
804の表面速度と、第2モータ826により駆動され
る第2ローラ806及び第3ローラ808の表面速度は
均衡するように第1モータ818と第2モータ826と
の回転速度は設定される。
【0040】追継部70によって満ケンスからのスライ
バを追継する際の作動を説明する。(このときの追継部
70とスライバ継部80との位置関係は図25に図示さ
れている)。図30は追継動作及びスライバ継ぎ動作を
模式的に説明するためのものである。簡明のため追継部
の第1及び第2ローラ機構ローラ702a, 702bは一対のロ
ーラとして図示している。また消費されたケンスからの
スライバS1 はスライバ継部70のローラ804, 806, 80
8 とローラ844, 846, 848 との間に挟まれて供給されて
いる。(イ) は追継の開始時点でモータ730(図20)
の駆動が開始され、満ケンスからのスライバS2 は第1
ローラ804と844の対に向かって送り出される。こ
のときのローラ機構の702a, 702bの表面速度はドラフト
部へのスライバの引き込み速度と同一となっており、こ
の部位ではドラフトは加わらないようになっている。消
費されたケンスからのスライバS1 と満ケンスからのス
ライバS2 とはドラフト部内に並列に進められる(本来
のスライバに対して2倍の太さとなっている)。追継さ
れたスライバS2 が第1ローラ804,844と第2ロ
ーラ806,846との適当な位置(例えば中間位置)
に到達する時点をタイマ等によって設定して第1モータ
818と追継部70のモータ730との回転速度を減速
し、第1ローラ804とローラ702a, 702bの表面速度を
第2ローラ806及び第3ローラ808の表面速度の半
分となるようにする。そのためスライバS1 ,S2 に2
倍のドラフトがかかり、第2ローラ対806,846の
出口では本来の太さに修正される。(ロ) は集合後のスラ
イバの状態を示すが、集合されたスライバS1 ,S2
第2ローラ806,846と第3ローラ808,848
間の収束ノズル870を通過する際にその上端開口870-
2 が絞られているため、この絞り部分でスライバS1
2 どうしが圧縮された交絡するように付勢され、完全
に1本のスライバSとして第3ローラ対808と848
との間から送り出される。図面の収束ノズル870では
スライバS1 を半円錐形内面の平面部に沿って収束する
ので、スライバS1 の両縁が上端開口870-2 に向かって
筒状に丸められ、スライバS1 がスライバS2 を包むよ
うに収束することにより、スライバS1 とS2 との交絡
を確実にする。スライバは収束ノズル870の先端のと
ころで抵抗を受けても収束ノズル870の残りの部分と
第3ローラ対808と848との間の距離Dはスライバ
の平均繊維長DS より相当に短くなっているため、この
ような抵抗に係わらずスライバ中の繊維は相互にすり抜
けることなく、第3ローラ対808及び848に引き取
られる。スライバ継ぎされて後の適宜のタイミングを見
計らって、スライバ切断ローラ902はシリンダ906
によって前進され、追継部70の従動側の第2ローラ機
構702bの外周面に接触せしめ、両者間に消費されたケン
スからのスライバS1 を挟み、第2ローラ機構702bの外
周面は下向きに移行しているため、挟まれたスライバS
1 は切断される。元のスライバS 1 の切断された端部が
第1ローラ804,844と第2ローラ806,846
との間の適当な位置(例えば中間)まで来ると、第1モ
ータ818の回転速度は元の速度まで増速され、第1ロ
ーラ804の表面速度と第2ローラ806及び第3ロー
ラ808の表面速度とは均衡化される(ドラフト比=
1)。そのため殆どむらの発生をみることなく即座にス
ライバS2 の太さは本来の1本分の太さに安定化され
る。2倍のドラフトをかける期間は追継されたスライバ
が第1ローラ804,844と第2ローラ806,84
6との適当な位置に到達するした後、切断されたスライ
バが第1ローラ804,844と第2ローラ806,8
46との適当な位置に到達するまでと説明したが、この
期間は接合されたスライバのむらが最小となるように適
宜調整される因子である。
【0041】図31〜42は第1実施例におけるケンス
交換機8によるケンス交換作動の各段階(1) 〜(12)を模
式的な斜視図によって表す。(1) の段階ではケンス交換
機8はケンス列Aの先頭のケンスから交換を開始するた
め満ケンス列Xの先頭のケンス5X−1の手前の位置
(図2の(a) に相当)に来たところを示す。図31には
スライバ案内部30のガイドローラ312、追継部70
の第1ローラ機構702a及び第2ローラ機構702b、スライ
バ切断部90のスライバ切断ローラ902、スライバ継
部80の第1ローラ組立体801と第2ローラ組立体8
02が図示されている。
【0042】(1) の過程では満ケンス取込部50(図
7、図8参照)は前述のようにそのグリッパ508a, 508b
によって満ケンス5X−1を掴みケンス交換機8の台車
に積み込み、1ケンス分前進が行われ、図32に示す
(2) の状態に至る。また、B列のケンスコンベヤ6にお
けるコンベヤローラ61のうち先頭のケンス5B−1を
駆動する所定領域のコンベヤローラ61がケンスの直径
よりやや大きな距離移動するように駆動され、図2(b)
で説明した横方向へのケンスの通過のための空間10が
形成される。
【0043】(2) の状態からケンス引出部40の駆動モ
ータ472(図13)が駆動され、その中心ロッド40
2(図12)は倍ストローク機構の働きで直進され、図
19において説明したようにほとんど消費されたケンス
5A−1がスライバ交換機8中に取り込まれ、この際に
同時にガイドローラ312の作動も行われる。即ち、ス
ライバ案内部30の2段ロッドレスシリンダ302, 304に
空気圧が供給され、ガイドローラ312は矢印f1 の方
向に前進され、図33の(3) に示すように交換すべき消
費されたケンス列Aの先頭のケンス5A−1からのスラ
イバS1 のやや前方にこのスライバS1 と干渉すること
なく前進位置される。図10のモータ324を駆動する
ことによって図33でガイドローラ312は矢印f2
方向に少し移動され、ロッドレスシリンダ302, 304を収
縮させることでガイドローラ312は矢印f3 のように
後退され、この後退の途中でケンス5A−1からのスラ
イバSを引っかける。その結果、図34の(4) に示すよ
うに交換すべきケンス5A−1がケンス交換機8に載せ
られる際、ケンス5A−1からのスライバS1 はガイド
ローラ312によって案内を受けて相互に離間した第1
ローラ組立体801(ローラ804, 806, 808 及びスライ
バ分離ガイド832とから成る) と第2ローラ組立体8
02(ローラ844, 846, 848 及び収束ノズル870 から成
る) との間に位置される。スライバ分離ガイド832は
ローラ804, 806, 808 より第2ローラ組立体802側に
位置しているためローラ804, 806, 808 とスライバ分離
ガイド832との間にスライバS1 が位置される。
【0044】(4) の状態から第2ローラ組立体802
(ローラ844, 846, 848 及び収束ノズル870 から成る)
を図24のシリンダ880に空気圧を供給することによ
り前進させると図35の(5) の状態として示すように対
となる第1ローラ804と844、第2ローラ806と
846、第3ローラ808と848とは相互に接触し、
消費されたケンス5A−1からのスライバS1 は把持さ
れる。このとき第1ローラ804と844、第2ローラ
806と846、第3ローラ808と848の表面速度
は等しくスライバS1 にドラフトはかからない。一方、
満ケンス5X−1の上端周縁からはスライバS2 の端が
垂れ下がっている。ケンス口出部60の口出しノズル6
14に負圧源が接続され、口出しノズル614から吸引
が行われる。口出しノズル614は満ケンス5X−1の
上端周縁から垂れ下がったスライバS2 の端とは必ずし
も正対していないが、放射状ローラ214(図9)の回
転駆動によって満ケンス5X−1を回転させ、口出しノ
ズル614がスライバS2 の端と正対するに至るとスラ
イバ端は口出しノズル614内に引き込まれる。この状
態は周知のセンサにより検出され、放射状ローラ214
(図9)の回転は停止される。この状態で図7のシリン
ダ612に空気圧が供給され、ノズル618にスライバ
端を引き込んだ状態でアーム610は想像線で示す直立
位置まで起こされる。このとき、追継部70の第1ロー
ラ機構702aに対して第2ローラ機構702bは開放した位置
(図20の想像線の位置)に維持される。
【0045】(5) の状態から図7のロッドレスシリンダ
601に空気圧を供給すると口出しノズル614は満ケ
ンス5X−1からのスライバS2 の吸引を維持しながら
上昇(図35の矢印f4 )され、図36の(6) にて示す
状態に至る。この状態では満ケンスから引き上げたスラ
イバS2 が第1ローラ機構702aと第2ローラ機構702bと
の間を通過することになる。次に、図22のロータリソ
レノイド740を駆動することで図20の実線のように
第2ローラ機構702bを矢印f5 の方向に揺動して第1ロ
ーラ機構702aに接触せしめる。すると、図37で示す
(7) の状態のように吸引ノズル614で吸引されたスラ
イバS2 が第1ローラ機構702aと第2ローラ機構702bと
の間にニップされる。この状態でロッドレスシリンダ6
01を再度作動させて吸引ノズル614を更に少し上方
に移動させ、その結果ローラ機構702a, 702bと口出しノ
ズル614との間のスライバは素抜くように切断されて
筆先状の端部を呈するようになる。尚、口出しノズル6
14に吸着されているスライバの端部はネットの開放に
よって口出しノズル614内に吸引除去するか、又は別
に設ける清掃源によって吸引除去する。
【0046】次に、図7の追継部駆動用モータ770を
回転させることによって第1ローラ機構702aと第2ロー
ラ機構702bとはその間にスライバS2 を把持した状態で
6の方向に移動され、図38に示す(8) の状態をとる
に至る。この状態では、消費されたケンス5A−1から
のスライバS1 を把持した第1ローラ804と844、
第2ローラ806と846、第3ローラ808と848
よりなるスライバ継部80の直下方に第1ローラ機構70
2aと第2ローラ機構702bとの間に満ケンス5X−1から
のS2 の先端を把持した追継部70が位置する(この状
態は図25に相当する)。また、スライバS1 は追継部
70の第2ローラ機構702bによって横移動される。その
後、ローラ第1ローラ機構702aにモータ730(図2
0)の回転駆動力を加えることで第1ローラ機構702aと
第2ローラ機構702b間に満ケンス5X−1からのスライ
バS2 は前進され、その先端は第1ローラ804と84
4との間に把持され、つぎに第2ローラ806と846
との間に把持される。満ケンスからのスライバS2 の前
端が第1ローラ対804, 844と第2ローラ対806, 846の大
体中間に来た時点で図24の第1モータ818の回転数
を減少させ、第1ローラ804と844の表面速度が、
第2ローラ806と846、及び第3ローラ808と8
48の表面速度に対して1/2となり2倍のドラフトが
かかる。第2ローラ対806, 846と第3ローラ対808, 848
間の収束ノズル870において側面同志で交絡せしめる
ような付勢力がスライバS1 及びスライバS2 間に加え
られ、両者は1本のスライバに集合される。このように
してスライバ継ぎが完了した時点で図6のシリンダ90
6に空気圧が供給され、スライバ切断ローラ902は図
38の矢印f7 の方向に前進され、消費されたケンス5
A−1からのスライバS1はスライバ切断ローラ902
と第2ローラ機構702bとの間に把持され、スライバS1
は切断される。この状態を図39の(9) の状態として示
す。そして、切断されたスライバS1 の後端が第1ロー
ラ対804, 844と第2ローラ対806, 846の大体中間に来た
時点で図25の第1モータ818の回転数を元の回転数
まで増速せしめることで、第1ローラ804と844の
表面速度は、第2ローラ806と846、及び第3ロー
ラ808と848の表面速度と一致される。このように
して、1回のスライバ継ぎ動作が完了する。
【0047】図40に示す(10)の局面では図22のロー
タリソレノイド740の駆動によって第1ローラ機構70
2aに対して第2ローラ機構702bが開かれており、追継部
70によるスライバS2 の把持は解消される。スライバ
2 のハウジングを開放した後モータ730の回転が停
止される。また、追継部70は図6のモータ770の逆
転によって待機位置まで後退される。
【0048】図41に示す(11)の局面では図24のよう
にシリンダ880のロッド882を収縮させることで第
1ローラ組立体801に対して第2ローラ組立体802
が後退され、スライバS2 の把持が解消され、その後モ
ー818, 826の回転が停止される。第2ローラ機構802
の後退運動によって第2ローラ機構802のスライバ分
離ガイド832がスライバを横移動させて収束ノズル8
70から離脱させる。また、消費されたケンス5A−1
は図9のコンベヤローラ212を駆動することでケンス
交換機8からコンベヤ4上に排出され、また、放射状の
左右側のローラ214が互いに同方向に回転駆動される
ことによってスライバ継ぎされた満ケンス5X−1は前
記消費されたケンスの収容位置に前進される。
【0049】図42で示す(12)の局面では満ケンス5X
−1は消費されたケンス5A−1が元あった位置までケ
ンス引出部40によって送り出される。この作動がどの
ように行われるかについては図19において説明してい
る。また、満ケンス5X−1の送り出しに同期してガイ
ドローラ312が矢印f8 のように移動してスライバを
開放し、その後印f9,f10のように移動して旧に復す
る。この(12)の局面は図2の(e) に相当し、以下同様な
手順で2番目以降のケンス交換が実施される。
【0050】以上の説明においては粗紡機の機台にもっ
とも近い列Aのケンスの交換について説明したが他の列
B,C,Dについても図1〜3の原理に従って同様に実
行される。尚、C,Dの列のケンス交換についてはケン
ス交換機8の向きを反対とする機構(例えば回転機構付
リフタ)が必要である。このための機構は図1で9によ
って略示している。図43はケンス列C,Dのケンス交
換をケンス交換機8によって行う場合を示している。こ
の場合に、コンベヤの部分4´の満ケンス供給側からケ
ンス交換をしてゆく関係上、満ケンス列Xはケンス排出
側に偏位して位置される。ストッパ4−2は交換開始時
の満ケンス列Xの先頭位置を決める。
【0051】図44はケンス交換機方法の異なる実施例
を示している。この図はケンス交換機8の向きを反対に
する必要がない。即ち、ケンス列A,B用のコンベヤ4
´aとケンス列C,D用のコンベヤ4´bを夫々配設
し、ケンス交換機8は常に同一方向に移動して、ケンス
交換できるようにしている。また、図44において99
9はケンス交換機8を別の粗紡機2へ移送するための運
搬車を示し、998はその運搬車999を案内するため
のレールである。この実施例においても第1実施例と同
様に粗紡機の運転中に消費されたケンス列のケンスがそ
の先頭から満ケンス列X上の満ケンスと自動的に交換さ
れる。
【0052】図45はスライバ継ぎ時にスライバにかか
るドラフト比を1と2とで切り換えるための別の機構を
概略的に示している。この機構では第1モータ818及
び第2モータ826はディファレンシャル機構890に
よってローラに連結される。即ち、ディファレンシャル
890は軸891に遊嵌されるギヤ892と、ギヤ89
2にピン893にて連結されるギヤ894とを有し、こ
のギヤ894は軸891上のギヤ895と噛み合いして
いる。通常時(ドラフト=1とするとき)は第1モータ
818のみ回転され第2モータ826は静止とする。こ
とのとき、第1モータ818はギヤ892を介して第1
ローラ804を駆動し、かつギヤ896等を介して第2
ローラ806、第3ローラ808を駆動する。このとき
の第1ローラ804の周速は第2ローラ806及び第3
ローラ808き周速と同一となるようにギヤ比が決めら
れている。第2モータ826が回転されると、ギヤ89
4,895を介して第1ローラ804に伝達されるが、
その回転方向はモータ818の駆動方向とは反対方向と
なっており、合成された後の第1ローラ804の回転は
それまでの回転数の1/2となり、ドラフト比が2とな
るようにギヤ比は決められている。
【0053】図46は収束手段の異なる例を示すもので
一対のベルト機構870a, 870bをV字状に配置してある。
ベルト機構870a, 870bは駆動ローラ874と従動ローラ
875に帯状ベルト876を巡回させて構成され、矢印
方向に回転されるようにしてある。V字上に配置された
ベルト機構870a, 870bによってスライバS1 ,S2 の収
束が行われ、スライバ同士は交絡せしめられる。
【0054】図47はこの発明の運転中のケンス交換を
行うためのスライバ継部の別実施例を略図にて示し、こ
の出願人による特開平4-163328号公報に近い構成を持つ
(詳細構成については同公報参照)。スライバ継部1080
は第1ローラ組立体1801と第1ローラ組立体1801に対し
て図の上下方向に離間可能な第2ローラ機構1802とを具
備する。第1ローラ組立体1801は第1ドラフトローラ18
04と第2ドラフトローラ1806と擦り合わせローラ1808と
より成り、第2ローラ組立体1802は第1ドラフトローラ
1844と第2ドラフトローラ1846と擦り合わせローラ1848
とより成る。第1ドラフトローラ1804と1844とのローラ
対、第2ドラフトローラ1806と1846とのローラ対間で重
合されたスライバS1 ,S2 にドラフトがかけられ、擦
り合わせローラ1808と1848との間で重合されたスライバ
に手揉様の運動が付与され、スライバの交絡が行われ
る。即ち、交絡のため擦り合わせローラ1808, 1848はス
ライバ送り方向に回転すると同時に相互に反対方向に軸
線方向に往復移動する。即ち、擦り合わせローラ1808と
1848の一方が実線のように移動するときは他方も実線の
ように反対方向に移動し、移動方向が反転されると一方
は破線のように移動し他方も破線のように反対方向に移
動する。重合されたスライバS1 ,S2 にはこのような
擦り合わせ運動によって交絡が付される。第1実施例の
スライバ継部80と同様にスライバ継ぎ作動時、離間し
た第1ローラ組立体1801と第2ローラ組立体1802間に消
費されたケンスからのスライバS1 が導入され、その
後、第1ローラ組立体1801と第2ローラ組立体1802とは
合体され、最初は第1ドラフトローラ1804と1844とより
成る第1のローラ対と、第2ドラフトローラ1806と1846
とよりなる第2のローラ対間のドラフト比は1である。
第1実施例と同様に追継部70は第1,2ローラ機構70
2a, 702bより構成され、満ケンスからのスライバS2
スライバ継部1080に供給される。満ケンスからのスライ
バS2 が第1のローラ対1804,1844 と、第2のローラ対
1806,1846 との間の適当な位置にきたとき第1のローラ
対1804,1844 の速度が半分に落とされ、重合したスライ
バS1 ,S2 に2倍のドラフトが掛けられ、また回転す
る擦り合わせローラ1808, 1848には互いに反対向きの軸
線方向運動が付与され、重合されたスライバはS1 ,S
2 には手揉み様運動が加わり、交絡される。その後、消
費されたケンスからのスライバS 1 は切断され、スライ
バS1 の断端が第1のローラ対1804,1844 と、第2のロ
ーラ対1806,1846 との間の適当な位置にきたとき第1の
ローラ対1804,1844 の速度が本来の速度まで増速され、
スライバ継ぎ動作が完了する。尚、擦り合わせローラ18
08,1848 の前方に前に実施例に示した収束ノズル870 と
ローラ808,848 の対を設けても良い。
【0055】実施例では追継後に消費されたケンスから
のスライバS1 を切断していたが、変形例として、追継
に先立ってスライバS1 を切断してもよい。この場合、
スライバS1 はスライバ継部80のローラ804,844 の対
から所定長さ残して切断され、その所定長さのスライバ
端が供給されている間に満ケンスからのスライバS2
ローラ対間に供給される。スライバ切断ローラ902は
別設とし、なるべくケンスに近い位置、例えば、図38
の位置より下方の位置、に設け、切断されたスライバS
1 がローラ対に供給されている時間内で追継を行うよう
にする。
【0056】
【発明の効果】この発明によれば、粗紡機においてその
運転を継続しながらケンス交換しているため、停台によ
るロスを解消し生産効率を高めることができる。また、
停台によるロスのことを考慮しなくても良いためスライ
バ継ぎのサイクルタイムを充分長くとり確実なスライバ
継ぎ状態をいつも確保することができ、スライバ継ぎミ
スを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は練条機から粗紡機へのケンス搬送システ
ムの概略的平面図である。
【図2】図2は満ケンス列から遠い側の列のケンスを交
換する場合のケンス交換方法を順をおって説明する概略
図である。
【図3】図3は満ケンス列から遠い側の列のケンスを交
換する際に満ケンスに近い側のケンスを1ピッチ分駆動
するコンベヤの駆動方式を説明する図である。
【図4】図4は具体的実施例においてケンス交換機のケ
ンス列に対する配置をケンス列を横断する方向より見て
示す図である。
【図5】図5は図4におけるケンス交換機及びそれより
機台側のケンスを拡大して示す図である。
【図6】図6はケンス交換機の上面図で図5のVI方向よ
りみた矢視図である。
【図7】図7はケンス交換機の側面図で図5のVII 方向
よりみた矢視図である。
【図8】図8はケンス交換機の底面図で図7のXIII-XII
I 線よりみた矢視図である。
【図9】図9は図8においてケンス交換機の底面のみ拡
大して示す図である。
【図10】図10は図6と同様であるが、満ケンス取込
部が図示されている。
【図11】図11は図10におけるケンス案内部のみを
その完全伸長状態において示す図である。
【図12】図12はケンス引出装置の上面図である。
【図13】図13はケンス引出装置の側面図であり、図
12のXIII線より見た矢視図である。
【図14】図14は図12のXIV-XIV 線に沿って表す矢
視断面図である。
【図15】図15は図12のXV-XV 線に沿って表す矢視
断面図である。
【図16】図16は図12のXVI-XVI 線に沿って表す断
面図である。
【図17】図17は図13のXVII-XVII 線に沿って表す
断面図である。
【図18】図18は図5のXVIII-XVIII 線に沿って表す
断面図である。
【図19】図19は図9と同様であるが、消費されたケ
ンスの引き込み、及び満ケンスの送り出し作動を説明す
る。
【図20】図20は追継機構の断面図である。
【図21】図21は図20のXXI 方向よりみた矢視図で
ある。
【図22】図22は図20のXXII方向よりみた矢視図で
ある。
【図23】図23は図20のXXIII-XXIII 線に沿って表
す矢視断面図である。
【図24】図24はスライバ継ぎ機構の側面図(分離状
態)である。
【図25】図25は図24と同様であるが、合体状態を
示す。
【図26】図26はスライバ継部の平面図(合体状態)
である。
【図27】図27はスライバ継部の平面図(分離状態)
である。
【図28】図28はスライバ継部の側面図(合体状態)
であるが、図25と反対方向より見て表している。
【図29】図29は図24のXXIX-XXIX 線に沿って表す
矢視断面図である。
【図30】図30は自動スライバ継ぎ動作の概略図であ
る。
【図31】図31は図4〜図29の機構によるスライバ
交換作動の段階(1) を示す概略的斜視図である。
【図32】図32は図31と同様であるがスライバ交換
作動の段階(2) を示す。
【図33】図33はスライバ交換作動の段階(3) を示
す。
【図34】図34はスライバ交換作動の段階(4) を示
す。
【図35】図35はスライバ交換作動の段階(5) を示
す。
【図36】図36はスライバ交換作動の段階(6) を示
す。
【図37】図37はスライバ交換作動の段階(7) を示
す。
【図38】図38はスライバ交換作動の段階(8) を示
す。
【図39】図39はスライバ交換作動の段階(9) を示
す。
【図40】図40はスライバ交換作動の段階(10)を示
す。
【図41】図41はスライバ交換作動の段階(11)を示
す。
【図42】図42はスライバ交換作動の段階(12)を示
す。
【図43】図43は図1と同様であるが、反対側のケン
ス列をケンス交換する場合のケンス交換機の位置を説明
している。
【図44】図44はケンス交換の別実施例を示す平面図
である。
【図45】図45はスライバ継部のローラの駆動機構の
別実施例を示す図である。
【図46】図46は収束手段の異なる例を示す説明図で
ある。
【図47】図47はスライバ継部の別実施例を示す説明
図である。
【符号の説明】
2…粗紡機 4…満ケンスコンベヤ 6,7…ケンスコンベヤ 8…ケンス交換機 A,B,C,D…ケンス列 X…満ケンス列 20…台車部 30…スライバ案内部 40…スライバ引出部 50…満ケンス取込部 60…口出部 70…追継部 80…スライバ継部 90…スライバ切断部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗紡機の機台に沿ってスライバ供給用の
    ケンスを複数列配設し、何れかのケンス列のスライバが
    消費されたときそのケンス列のケンスを満ケンスと交換
    する粗紡機におけるケンス交換方法において、何れかの
    ケンス列のスライバがほとんど消費されたとき、その粗
    紡機の運転を継続した状態で、スライバ継ぎ装置を備え
    たケンス交換機がそのケンス列に沿って走行してそのケ
    ンス列の一端側のケンスに対応する交換位置に停止し、
    そのケンスと予め準備した満ケンスを交換し、このケン
    ス交換と並行して、消費されたケンスから供給中のスラ
    イバを回転中のローラ対間に挟持させて供給を継続し、
    その状態で満ケンスから引き出したスライバ端部を上記
    ローラ対間に供給してスライバどうしを互いに交絡さ
    せ、その後ローラ対間への消費されたケンスからのスラ
    イバ供給を停止した後満ケンスからのスライバをローラ
    対間から開放してスライバ継ぎを行い、以上の動作を繰
    り返して粗紡機の運転中にケンス列のケンス交換とスラ
    イバ継ぎを並行して行うことを特徴とする粗紡機におけ
    るケンス交換方法。
JP33466792A 1992-11-10 1992-12-15 粗紡機におけるケンス交換方法 Pending JPH06183646A (ja)

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JP33466792A JPH06183646A (ja) 1992-12-15 1992-12-15 粗紡機におけるケンス交換方法
US08/141,877 US5524427A (en) 1992-11-10 1993-10-27 Method and apparatus for piecing slivers in a spinning machine by throttling in a nozzle
DE69322937T DE69322937T2 (de) 1992-11-10 1993-10-28 Verfahren und Vorrichtung zum Ansetzen von Faserbändern in einer Spinnmaschine
EP93117530A EP0597332B1 (en) 1992-11-10 1993-10-28 Method and apparatus for piecing slivers in a spinning machine

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07126938A (ja) * 1993-10-26 1995-05-16 Murata Mach Ltd スライバ継ぎ方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07126938A (ja) * 1993-10-26 1995-05-16 Murata Mach Ltd スライバ継ぎ方法

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