JP2768535B2 - 紡機のスライバ継き装置 - Google Patents

紡機のスライバ継き装置

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JP2768535B2
JP2768535B2 JP2040715A JP4071590A JP2768535B2 JP 2768535 B2 JP2768535 B2 JP 2768535B2 JP 2040715 A JP2040715 A JP 2040715A JP 4071590 A JP4071590 A JP 4071590A JP 2768535 B2 JP2768535 B2 JP 2768535B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は粗紡機、練条機等の紡機のスライバ継ぎ装置
に関するものである。
[従来の技術] 近年、省人化、生産性向上のため紡績工場においても
種々の自動化がなされているが、スライバ継ぎ作業は依
然として人手によって行われている。人手によるスライ
バ継ぎ作業は2本のスライバの端末部を重合させるとと
もに、その重合部を手揉することにより行われる。重合
部の強度が充分でしかも継目部分が後工程における太斑
の原因とならないようにするためにはスライバ継ぎ作業
に熟練を要する。そこで、この問題を解消するため特開
昭62−97929号公報にはスライダの端末部を適当長重合
したものを拡幅する手段と、その拡幅部を一側方よりの
り巻き状に巻き込む手段とを備えたスライバ継ぎ装置に
よりスライバ継ぎ作業を自動的に行う方法が提案されて
いる。
このスライバ継ぎ装置(スライバピーサユニット)は
第8,9図に示すように、一対の側板61が所定間隔をおい
て平行状態となるように複数本の連結ロッド62により連
結され、両側板61間には一対のプーリ63,64が配設さ
れ、両プーリ63,64には外側へ向けて多数のニードル65
が配設されたベルト66が複数本巻き掛けられている。両
側板の上縁部には上向き状態のニードル65の先端部に達
するスライバ導入部67が形成されるとともに、該導入部
67の底部からニードル65の先端部の軌跡に沿った案内溝
68がニードル65が垂直状態で移動する部分からプーリ64
の周面と対応して水平状態となる位置まで延びるように
形成されている。プーリ64の近傍には多数の突起69aを
有する巻き込み用のホイール69が、その先端の回動軌跡
と前記ニードル65の先端の移動軌跡とが前記案内溝68の
端部と対応する点Pにおいてほとんど接触する状態に配
設されている。プーリ64及びホイール69は可逆モータ70
によりベル伝動機構71を介して互いに同期した状態で同
方向に回動可能となっている。又、両側板61間にはスラ
イバ導入部67及び案内溝68を有する多数のセパレートプ
レート72が前記ベルト66の間に位置する状態で互いに平
行に配置されている。
継ぎ合わせるべき2本のスライバの端末部は適当な長
さに重合された状態でスライダ導入部67に導入され、ス
ライバ導入部67の底部に位置する複数本のニードル65の
先端部に突き刺された状態で可逆モータ70の正転により
重合部が案内溝68に沿ってホイール69へ向かって移動さ
れる。そして、角度θの範囲においてニードル65間が拡
がることにより重合部が拡張され、拡張された重合部の
側縁部が点Pに達すると、拡幅された重合部がホイール
69の突起69aによる巻き込み作用を受けてのり巻き状に
巻き込まれ、両スライバが継ぎ合わされる。巻き込みが
終了した後に可逆モータ70が逆転され、接合の完了した
重合部がニードル65の移動に伴い案内溝68内をスライバ
導入部67まで案内されて一連のスライバ継ぎ作業が終了
する。
[発明が解決しようとする課題] 前記従来のスライバ継ぎ装置ではスライバ継ぎ作業は
確実に行われるが、互いに継ぎ合わせるべきスライバの
端末部をスライバ継ぎ装置のスライバ導入部に重合状態
で配置するための作業を自動化することについては何等
開示されていない。例えばこのスライバ継ぎ装置を粗紡
機のスライバ継ぎ作業の自動化に適用する場合には、粗
紡機機台の後方に配置されたスライバ供給用ケンスの上
方を機台長手方向に沿って移動可能に設けられた自動機
にスライバ継ぎ装置を装備し、スライバ導入部にドラフ
ト装置に繋がる紡出中のスライバ及び予備のケンスのス
ライバの端末部を重合状態で配置した後、スライバ継ぎ
装置を作動させてスライバ継ぎ作業を行わせることが考
えられる。
ところが、自動機はケンスから繰出されるスライバを
粗紡機のドラフト装置へ導くため粗紡機機台長手方向に
沿って延設されたガイドローラの上方を移動し、その上
方でスライバ継ぎ作業を行う。従って、スライバ継ぎ作
業がケンスから離れた高い位置で行なわれ、ケンスから
スライバ継ぎ装置の端部及びドラフト装置からスライバ
継ぎ装置の端部に至る間のスライバの自重がかなり大き
くなる。そのため、スライバ継ぎ装置の作動によりスラ
イバ導入部67からスライバの重合部が案内溝68に沿って
移動される際に、案内溝68とスライバとの摩擦抵抗が大
きくなり、重合部に繋がるスライバの移動がニードル65
の移動に円滑に追従できず、ニードル65からのスライバ
の抜けが発生したり、接合部の品質がばらつくという虞
がある。
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、その目的はスライバ継ぎ作業を自動機で行うことに
より省人化を図る場合に、スライバピーサユニットによ
るスライバ継ぎ作業を確実にしかも接合部の品質が安定
した状態で行うことができる紡機のスライバ継ぎ装置を
提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記の目的を達成するため本発明においては、2本の
スライバを互いに逆方向に延びる状態でその端末部を重
合したものを継ぎ合わせる手段を具備したスライバピー
サユニットを、ケンスからフィードローラを介してほぼ
水平状態で紡機に供給されるスライバの上方において移
動可能に配設するとともに、前記供給スライバの上方位
置においてスライバ把持装置によって移動された供給ス
ライバ及び満ケンスのスライバの端末部を水平に配置し
た状態で前記継ぎ合わせ作業を行わせ、前記スライバピ
ーサユニットにはスライバ導入部及び継ぎ合わせ作業終
了時におけるスライバ重合部へスライバを案内するガイ
ド面を形成し、前記スライバピーサユニットの両側には
少なくとも前記スライバ導入部から前記スライバ重合部
に至るまで前記ガイド面に沿って前記スライバを支承し
て案内する補助アームを配設し、前記スライバピーサユ
ニットの作動時に前記補助アームをスライバピーサユニ
ットの作動と連動して作動させる駆動機構を設けた。
[作用] 上記手段により、スライバピーサユニットは供給スラ
イバの上方に位置しており、その供給スライバの上方位
置においてスライバ把持装置によって移動された供給ス
ライバ及び満ケンスのスライバの端末部を水平に配置し
た状態で継ぎ合わせ作業が行われる。そのスライバ継ぎ
作業時に、供給スライバ及び満ケンスのスライバの端末
部は、スライバピーサユニットの両側に配設された補助
アームにより支承され、スライバピーサユニットの作動
時には前記補助アームがスライバピーサユニットの作動
と連動して作動され、スライバ導入部からスライバ重合
部に至るまでガイド面に沿って案内する。従って、スラ
イバとガイド面との摩擦抵抗が極めて小さくなってスラ
イバの移動が円滑に行われ、スライバピーサユニットに
よるスライバ継ぎ作業が円滑に行われる。
[実施例] 以下、本発明を具体化した一実施例を第1〜7図に従
って説明する。
第1図に示すように粗紡機1の後方(第1図の左方)
にはケンス2からスライバSを引出して粗紡機1のドラ
フト装置3に案内するフィードローラ4が複数本架設さ
れたクリール5が配設され、その上方には粗紡機機台の
長手方向(第1図の紙面と垂直方向)に沿ってレール6
が設けられている。レール6には前記ケンス2のスライ
バSに対してスライバ継ぎ作業を行う自動スライバ継ぎ
機7が走行可能に装備されている。スライバ継ぎ機7は
第1,2図に示すように駆動ローラ8及び被動ローラ9を
介してレール6に懸垂状態で支持され、駆動モータ(図
示せず)の駆動によりレール6に沿って移動するととも
に所定の作業位置で停止可能に構成されている。
スライバ継ぎ機7の前側には支持ブラケット10が水平
状態に固定され、支持ブラケット10にはボールねじ機構
を構成するとともに横移動用モータ11により駆動される
ねじ軸12が水平に配設されている。又、支持ブラケット
10には前記ねじ軸12と螺合するボールナット(図示せ
ず)を備えた移動ブラケット13がねじ軸12の回転に伴い
移動可能に支承されている。移動ブラケット13にはブラ
ケット14が上下方向に延びる状態で固定され、ブラケッ
ト14にはねじ軸15及びガイドロッド16が上下方向に延び
る状態で支持されている。ねじ軸15は移動ブラケット13
に固定された縦移動用モータ17によりベルト伝動機構18
を介して駆動されるようになっている。又、ねじ軸15及
びガイドロッド16にはボールナット(図示せず)を備え
た移動ブラケット19が、ねじ軸15の回転に伴い移動可能
に支承されている。移動ブラケット19には支持ロッド20
が固定され、支持ロッド20の下端にはニッパ21aを備え
たスライバ把持装置21が装着されている。
スライバ継ぎ機7の下部にはスライバ継ぎ装置22が配
設されている。スライバ継ぎ装置22は特開昭62−97929
号公報に開示され第8,9図に示した装置と同様な構成の
スライバピーサユニット23を備えている。スライバ継ぎ
装置22のハウジングを構成する一対の側板24は第8,9図
に示した装置の側板61の役割を兼ね備えており、側板24
にはスライバ導入部25及びそれに続く案内溝26が形成さ
れている。両側板24の外側スライバ導入部25の下方に
は、一対のスライバ取り込みアーム27a,27bが図示しな
い駆動装置の作用により第4図に実線で示す退避位置
と、同位置から時計方向にほぼ200゜回動された作用位
置との間を往復回動可能に装備されている。又、両側板
24の内側スライバ導入部25の上方には、スライバ押えア
ーム28が図示しない駆動装置の作用により第4図に示す
退避位置と同位置から180度反時計方向に回動された作
用位置とに回動可能に装備されている。
第4,5図に示すように両側板24の上部には駆動軸29が
両側板24を貫通する状態で回転自在に支持され、駆動軸
29の中間部には側板24に固定されたモータ30のモータ軸
30aに嵌着された駆動ギヤ31と噛合する従動ギヤ32が一
体回転可能に取付けられている。側板24の外側に突出し
た駆動軸29の両端にはそれぞれカム33,34が一体回転可
能に嵌着されている。一方、両側板24の外側の前記カム
33,34の下方には支持ブラケット35が固定され、支持ブ
ラケット35には軸36が支持ブラケット35を貫通する状態
で回転自在に支持されている。軸36の一端には支持板37
がブロック38を介して、他端にはレバー39が直接それぞ
れ軸36と一体回動可能に嵌着固定されている。レバー39
は、側板24に突設されたピン40に対して一端において回
動可能に支持されるとともに前記カム33,34と係合する
カムフォロア33a,34aが取付けられたカムレバー41にタ
ーンバックル42を介して連結されている。又、レバー39
に突設された掛止ピン43と側板24に突設された掛止ピン
44間にはカムフォロア33a,34aがカム33,34と当接する方
向にレバー39を回動付勢する引張りばね45が張設されて
いる。
カム33とカム34とはその形状が若干異なり、カム33は
支持板37が第4図に示す位置に配置された際カムフォロ
ア33aと当接するカム面A1と、カム面A1と対称に形成さ
れたカム面A2と、駆動軸29の中心からの距離がカム面A1
よりも小さなカム面Bと、当該距離がカム面A1よりも大
きなカム面Dとを有し、カム34はカム33のカム面Bと対
応する部分が駆動軸29からの距離がカム面A1と同じ距離
となるカム面Cを有しその他の部分はカム33と同様に形
成されている。すなわち、駆動軸29が1回転する間の両
カムフォロア33a,34aの運動は若干異なり、両支持板37
の運動もそれに対応して若干異なるようになっている。
前記支持板37の基端にはソレノイド46,47が固定さ
れ、先端には回転軸48が支持ブロック49を介して回動自
在に支持されている。回転軸48の一端には回動ブロック
50が一体回転可能に固着され、回動ブロック50に突設さ
れたピン51とソレノイド46,47のプランジャ46a,47aとが
それぞれレバー52を介して連結されている。回転軸48の
他端には補助アーム53a,53bが一体回転可能に嵌着固定
されている。補助アーム53a,53bは補助アーム53a,53bに
突設されたピン54と、支持板37に突設された掛止ピン55
との間に張設された引張りばね56により常に退避位置方
向(第4図の反時計方向)へ回動付勢されている。
次に前記のように構成された装置の作用を説明する。
スライバ把持装置21は横移動用モータ11の正転及び逆転
駆動に伴い支持ブラケット10に沿って移動ブラケット13
とともに第1図の左右方向に移動され、縦移動用モータ
17の正転及び逆転駆動に伴い移動ブラケット19とともに
ガイドロッド16に沿って上下方向に移動される。又、ス
ライバピーサユニット23は従来装置と同様に作動され、
スライバ導入部25に配置された2本のスライバ端末部の
重合部を案内溝26に沿って上方へ移動させながら重合部
の拡幅作業及び巻き込み作業を行う。
次に補助アーム53a,53bの作動について説明する。補
助アーム53a,53bの回動中心である回転軸48が支持され
ている支持板37は軸36を中心に第4図に示す位置から上
下方向に揺動可能であり、その揺動運動はカム33,34に
より規制される。カムフォロア33a,34aがカム33,34のカ
ム面A1と係合する第4図に示す状態が基準位置となり、
この基準位置においてソレノイド46,47が共に非励磁状
態にある場合にはプランジャ46a,47aが突出状態に保持
され、補助アーム53a,53bは実線で示す原点P0の位置に
保持される。この状態でソレノイド46,47が励磁される
と、プランジャ46a,46aが引込まれ、レバー52を介して
補助アーム53A,53Bが回転軸48とともに第4図の時計方
向に回動され、第2ポジションP2に配置される。ソレノ
イド46,47はそれぞれ独立して励磁可能なため、補助ア
ーム53a,53bはそれぞれ単独で第2ポジションP2の位置
を取ることができる。
又、補助アーム53a,53bが第2ポジションP2の位置に
配置された状態で支持板37が軸36を中心にして第4図の
状態から時計方向に回動されると、補助アーム53a,53b
が第3ポジションP3の位置に配置される。一方、補助ア
ーム53a,53bが第2ポジションP2の位置に配置された状
態で支持板37が軸36を中心にして第4図の状態から反時
計方向に回動されると、補助アーム53a,53bが第1ポジ
ションP1の位置に配置される。
補助アーム53a,53bの回動中心を1カ所のみ(例えば
軸36のみ)とし、前記各位置を補助アーム53a,53bがと
れるように構成した場合には、補助アーム53a,53b先端
部の回動半径が大きくなる。補助アーム53a,53bの回動
半径が大きな状態で補助アーム53a,53bが粗紡機のフィ
ードローラ4等と干渉するのを避けるためには、スライ
バ継ぎ装置22全体をフィードローラ4等に対してより上
方に位置させねばならず、その分フィードローラ4とス
ライバ導入部25との距離が大きくなってスライバ持ち上
げ時における切断の危険性や、移動ブラケット19の移動
ストロークが大きくなる等の不都合が生じる。しかし、
この実施例の装置では補助アーム53a,53bはその回動中
心が2カ所となるように構成されているため、原点P0に
復帰する際の補助アーム53a,53bの回動半径が小さくな
り、前記の不都合はない。
次にスライバ継ぎ作業について説明する。第6,7図
(a)に示すように取り込みアーム27a,27b、押えアー
ム28及び補助アーム53a,53bが退避位置に配置された状
態で、クリール5のフィードローラ4に案内されてほぼ
水平状態で延びる仕掛中のスライバSと対応する上方位
置でスライバ把持装置21が停止する。この状態からスラ
イバ把持装置21が下降し、下降途中において第7図
(b)に示すようにニッパ21aが開放されるとともにさ
らにスライバSと対応する位置まで下降した後、ニッパ
21aが閉じてスライバSが保持された第6,7図(c)に示
す状態となる。次に横移動用モータ11及び縦移動用モー
タ17が同時に駆動され、スライバ把持装置21が斜め上方
に向かって一方の補助アーム53aの上方と対応する位置
まで移動されて第6,7図(d)に示す状態となる。スラ
イバ把持装置21が第6図(c)に示す状態から単に垂直
方向に上昇移動した場合には、ニッパ21aからドラフト
装置側(第6図の右側)に連なるスライバSに無理な力
が加わりニッパ21aのドラフト装置側においてスライバ
Sの切断が発生する。しかし、前記のようにスライバ把
持装置21が斜め上方へ向かって移動する場合にはドラフ
ト装置側に連なるスライバSに弛みを持たせることがで
き、スライバSの切断が防止される。
第6,7図(d)に示す状態から一方のソレノイド46が
励磁され、前記のようにして一方の補助アーム53aが第
2ポジションP2に配置されて第6,7図(e)に示す状態
となる。次にスライバ把持装置21がドラフト装置から離
れる方向へ水平移動され、ニッパ21aに把持されている
スライバSのドラフト装置に連なる側が一方の補助アー
ム53aに乗る。これにより、ドラフト装置に連なるスラ
イバSの自重が補助アーム53aにより支えられ、スライ
バSがスライバ導入部25の前方にほぼ水平状態に配置さ
れて第6,7図(f)に示す状態となる。補助アーム53aの
先端部は上方へ向かって延びる状態に配置されているた
め、ニッパ21aによるスライバSの把持位置が多少狂っ
た場合にもスライバSは補助アーム53aの斜面に沿って
移動し、スライバSはスライバ導入部25と対応する所定
位置に配置される。次に補助アーム53aと対応する側の
取り込みアーム27aが回動されてスライバSがスライバ
導入部25内に取り込まれ、スライバピーサユニット23に
供給されて第6,7図(g)示す状態となる。このとき取
り込みアーム27aは一定の位置でスライバSを捕らえる
ので、スライバピーサユニット23への供給が安定する。
この状態からスライバ把持装置21が仕掛中のスライバ
Sのケンス2と対応する位置に移動し、ドラフト装置側
に連なるスライバSが切断された後、押えアーム28が退
避位置から第7図(g)の反時計方向に180゜回動さ
れ、スライバ導入部25に導かれたスライバSがスライバ
ピーサユニット23のニードルに把持されて第6,7図
(h)に示す状態となる。次に仕掛スライバSのケンス
2の上方にスライバ把持装置21が移動した時点でニッパ
21aが開放され、スライバSの把持が解除されてスライ
バSがケンス2内に落下する。スライバ把持装置21はさ
らに移動を続け予備のケンス2と対応する位置で停止
し、第6図(j)に示す状態となる。一方、この間に押
えアーム28が時計方向に回動されて退避位置に配置さ
れ、第7図(i)に示す状態となる。
次にスライバ把持装置21が下降移動されるととともに
下降途中でニッパ21aが開放され、予備のケンス2内に
収容されているスライバSの端部と対応する位置で下降
移動が停止された後にニッパ21aが閉じられ、スライバ
Sの端部がニッパ21aに把持された第6図(l)及び第
7図(k)に示す状態となる。この状態からスライバ把
持装置21が上昇移動されてケンス2内からスライバSが
引き出された後、スライバ把持装置21がドラフト装置側
へ向かって水平移動され、他方の補助アーム53bと対応
する位置で停止して第6図(n)に示す状態となる。
この状態でモータ30が駆動され、駆動ギヤ31及び従動
ギヤ32を介してカム33,34が駆動軸29とともに第4図の
時計方向に回動される。カム33の回転に伴い一方の補助
アーム53aと対応するカムフォロア33aはカム面A1と当接
する状態からカム面Bと当接する状態となる。カム面A1
からカム面Bまでは駆動軸29からの距離が徐々に短くな
るように形成されているため、カム33の回転に伴いカム
レバー41がピン40を中心に反時計方向に回動され、ター
ンバックル42を介してレバー39が軸36とともに反時計方
向に回動される。これにより支持板37が軸36を中心に反
時計方向に回動され、一方の補助アーム53aは第4図に
示す第1ポジションP1の位置に配置される。
一方、他方の補助アーム53bと対応するカム34のカム
面Cは駆動軸29からの距離がカム面A1と同じに形成され
ているため、カム34が回転されてもカムフォロア34aは
一定位置に保持される。カムフォロア33a,34aがそれぞ
れカム33,34のカム面B,Cの点PB,PCと当接する位置まで
カム33,34が回動された時点でモータ30の駆動が停止さ
れる。この状態で他方のソレノイド47が励磁されて他方
の補助アーム53bが第4図の第2ポジションP2の位置に
配置され、第6図(o)及び第7図(m)に示す状態と
なる。一方の補助アーム53aが第2ポジションP2位置か
ら同位置より下方の第1ポジションP1位置へと移動配置
されるのは、次の動作でスライバ把持装置21がドラフト
装置側へ移動する際、スライバ把持装置21が一方の補助
アーム53aと干渉するのを避けるためである。次にスラ
イバ把持装置21がドラフト装置分へ移動された後、一方
の取り込みアーム27aと対応する位置に下降移動され、
スライバ把持装置21のニッパ21aに把持されたスライバ
Sの端部がスライバ導入部25と対応する位置において第
6図(p)に示すように、他方の補助アーム53bとスラ
イバ把持装置21との間でほぼ水平状態に配置される。次
いで他方の取り込みアーム27bが作動され、スライバS
がスライバ導入部25に導かれて第6図(q),第7図
(o)に示す状態となる。この状態でスライバ把持装置
21がドラフト装置側へ移動することにより、スライバ導
入部25に導入されたスライバSの端部が切断されニッパ
21aは残りのスライバSを把持した状態に保持される。
次に押えアーム28が退避位置から180゜回動され、スラ
イバ導入部25に導入されたスライバSの端部がスライバ
ピーサユニット23のニードルに把持されて第6図
(r),第7図(p)に示す状態となった後、スライバ
把持装置21がその水平移動時に補助アーム53a,53bと干
渉しないように上昇移動されて第6図(s),第7図
(q)に示す状態となる。
次にこの状態でモータ30が駆動され、両カム33,34は
そのカム面A2の点PAがカムフォロア33a,34aと当接する
位置まで回動される。カム33はカム面Bの点PBからカム
面A2の点PAに向かって駆動軸29からの距離が徐々に増大
するように、かつ両カム面A1,A2が対称に形成されてい
るため、カムフォロア33aが点PAと当接する状態となっ
た時点では支持板37が再び第4図に示す位置に配置さ
れ、一方の補助アーム53aは再び第2ポジションP2の位
置に配置されて第6図(t),第7図(r)に示す状態
となる。次にスライバ把持装置21が使用済のケンス2と
対応する位置まで移動するとともに、面取り込みアーム
27a,27bが退避位置へ回動配置されて第6図(u),第
7図(s)に示す状態となる。
この状態でスライバピーサユニット23が作動されると
ともに、スライバピーサユニット23の作動と同期してモ
ータ30が駆動される。モータ30の駆動によりカムフォロ
ア33a,34aがカム33,34のカム面A2の点PAに当接する状態
からカム面Dの点PDに当接する状態となる。この間両カ
ム33,34の形状は同一形状であり、しかも駆動軸29から
の距離が徐々に長くなるように形成されているため、両
カム33,34の回転に伴いカムレバー41がピン40を中心に
時計方向に回動されてターンバックル42を押し下げる。
これにより支持板37が軸36を中心に時計方向に回動さ
れ、支持板37の先端に取り付けられている両補助アーム
53a,53bが軸36を中心に時計方向に回動されて第3ポジ
ションP3の位置に回動配置される。
この時の補助アーム53a,53bの回動速度は、スライバ
ピーサユニット23の作動に伴い案内溝26に沿ってスライ
バSの重合部が移動される速度と同じである。これによ
り、重合部に連なるスライバSはスライバピーサユニッ
ト23の作動時に、補助アーム53a,53bにその自重が担わ
れた状態で両端部を支承されて重合部と同じ速度で移動
され、案内溝26のガイド面26aに対するスライバSの摩
擦抵抗が殆んどない状態で移動される。従って、重合部
の移動時にスライバSと案内溝26のガイド面26aとの摩
擦抵抗により重合部に連なるスライバSの移動が重合部
の移動より遅くなることはなく、しかもスライバピーサ
ユニットによる拡幅作業及び巻き込み作業時にスライバ
に対してその繊維方向へ力が作用することがなく、スラ
イバピーサユニット23のニードルからのスライバの抜け
が確実に防止される。又、スライバSは補助アーム53a,
53bの作用により常に同じ条件でガイド面26aに沿って移
動されるので、継ぎ目長さが一定となって品質が安定す
る。
一方、スライバ把持装置21のニッパ21aが開放されて
ニッパ21aに把持されていたスライバSの切断端部がケ
ンス2内に落下した後、再びニッパ21aが閉じて第6図
(v),第7図(t)に示す状態となる。次にスライバ
押えアーム28が退避位置まで回動されて第6図(w),
第7図(u)に示す状態となった後、スライバピーサユ
ニット23は接合が完了した重合部をスライバ導入部25か
ら排出する動作に移り、それと同期して両カム33,34が
更に回転されて第4図に示す原位置に復帰する。この間
両カムフォロア33a,34aと当接するカム面の駆動軸29か
らの距離が徐々に小さくなり、それに伴いカムレバー41
が反時計方向に回動され、支持板37も軸36を中心に反時
計方向に回動されて両補助アーム53a,53bが再び第2ポ
ジションP2の位置に配置される。この状態で両ソレノイ
ド46,47が消磁され、両補助アーム53a,53bは引張りばね
56の作用により原点P0の位置に復帰して第7図(v)に
示す状態となる。又、スライバ把持装置21もスライバ継
ぎ装置22に近接する原位置に復帰して第6図(x)に示
す状態となる。
両補助アーム53a,53bが第2ポジションP2の位置から
原点P0の位置に回動されるに従い、接合が完了したスラ
イバが補助アーム53a,53bに沿って下方へ移動されると
ともに、補助アーム53a,53bの先端からフィードローラ
4上に落下する。スライバSはスライバ導入部25から直
接フィードローラ4上に落下するのではなく両補助アー
ム53a,53bに沿って移動した後、フィードローラ4上に
落下するため、落下の際の衝撃が少く接合部分が外れる
虞がない。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、例えば、スライバ把持装置21を支持する支持ロッド
20をスライバ把持装置21が水平移動する際に、第2ポジ
ションP2に配置された補助アーム53a,53bと干渉しない
形状とし、スライバSをスライバピーサユニット23のス
ライバ導入部25に配置する一連の動作において両補助ア
ーム53a,53bを常に同時に回動させる構成を採用しても
よい。このように構成した場合には補助アーム53a,53b
の作動が単純になるとともにカム33,34の製造も簡単と
なる。又、補助アーム53a,53bをその回動中心が1カ所
となるように構成するとともに、その駆動を正逆回転駆
動可能なモータを使用したり、スライバ取込みアーム27
a,27bを省略して補助アーム53a,53bが取込みアーム27a,
27bの役割を果たすように構成してもよい。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、供給スライバの
上方に配置されたスライバピーサユニットによるスライ
バ継ぎ作業時に、一対の補助アームが重合部に連なるス
ライバをその自重がガイド面に掛からない状態で支承し
てスライバピーサユニットの作動と同期状態でガイド面
に沿って案内するためにスライバとガイド面との摩擦抵
抗が小さくなり、スライバピーサユニットによるスライ
バ継ぎ作業時におけるスライバの抜けがなくなってスラ
イバの接合が確実に行われるとともに、スライバの継ぎ
目長さが一定となり品質が安定する。又、スライバの接
合完了後、スライバがスライバピーサユニットから放出
される際、スライバが補助アームに案内されてフィード
ローラに近くなった位置から落下するため、落下時の衝
撃が小さくスライバに損傷を与える虞がない。
【図面の簡単な説明】
第1〜7図は本発明を具体化した一実施例を示すもので
あって、第1図はスライバ継ぎ機の正面図、第2図は同
じく概略側面図、第3図は補助アーム等を示す部分斜視
図、第4図は補助アームの駆動機構の側面図、第5図は
補助アームの駆動機構の平断面図、第6図(a)〜
(x)は作用を示す要部概略正面図、第7図(a)〜
(v)は同じく要部概略側面図、第8図はスライバピー
サユニットの正面図、第9図は同じく平面図である。 ケンス2、フィードローラ4、スライバ把持装置21、ス
ライバ継ぎ装置22、スライバピーサユニット23、スライ
バ導入部25、案内溝26、ガイド面26a、取り込みアーム2
7a,27b、押えアーム28、カム33,34、カムレバー41、補
助アーム53a,53b、スライバS。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀部 達丈 静岡県藤枝市善左エ門1433番地 (72)発明者 杉江 敏夫 岐阜県大垣市住吉町5丁目10番地の3 (72)発明者 尾上 啓二 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社豊田自動織機製作所内 (56)参考文献 特開 平2−251626(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D01H 15/00 D01H 4/48 B65H 69/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2本のスライバを互いに逆方向に延びる状
    態でその端末部を重合したものを継ぎ合わせる手段を具
    備したスライバピーサユニットを、ケンスからフィード
    ローラを介してほぼ水平状態で紡機に供給されるスライ
    バの上方において移動可能に配設するとともに、 前記供給スライバの上方位置においてスライバ把持装置
    によって移動された供給スライバ及び満ケンスのスライ
    バの端末部を水平に配置した状態で前記継ぎ合わせ作業
    を行わせ、 前記スライバピーサユニットにはスライバ導入部及び継
    ぎ合わせ作業終了時におけるスライバ重合部へスライバ
    を案内するガイド面を形成し、 前記スライバピーサユニットの両側には少なくとも前記
    スライバ導入部から前記スライバ重合部に至るまで前記
    ガイド面に沿って前記スライバを支承して案内する補助
    アームを配設し、 前記スライバピーサユニットの作動時に前記補助アーム
    をスライバピーサユニットの作動と連動して作動させる
    駆動機構を設けた紡機のスライバ継ぎ装置。
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