JPH0712571Y2 - ロッカーの扉ロック装置 - Google Patents

ロッカーの扉ロック装置

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JPH0712571Y2
JPH0712571Y2 JP11767189U JP11767189U JPH0712571Y2 JP H0712571 Y2 JPH0712571 Y2 JP H0712571Y2 JP 11767189 U JP11767189 U JP 11767189U JP 11767189 U JP11767189 U JP 11767189U JP H0712571 Y2 JPH0712571 Y2 JP H0712571Y2
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JP
Japan
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latch
claw
lock
door
locking mechanism
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JP11767189U
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祥治 玉置
勝章 立石
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Kokuyo Co Ltd
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Kokuyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、オフィスやスポーツクラブ等、種々の施設で
好適に使用されるロッカーのロック装置に関するもので
ある。
[従来の技術] この種のロッカーにおいては、扉にラッチ機構を設け、
不用意に扉が開成しないようにしているものが多い。こ
のようなラッチ機構の一例としては、正逆回転可能に支
承された回転軸と、この回転軸に応動して係合位置から
解除位置までの間で回動するラッチ爪と、前記回転軸を
介してこのラッチ爪を係合位置方向に弾性付勢するとと
もに操作ハンドルに加えられる回動操作力を利用して前
記ラッチ爪を解除位置にまで強制回動させる操作部とを
具備してなり、前記ラッチ爪に設けた案内カム面により
扉の閉止動作を該ラッチ爪の一時的な解除位置方向への
退避動作に変換して該ラッチ爪をロッカー本体に設けた
係合部に自動的に係合させ得るように構成したものがあ
る。
しかして、このようなものでは、扉を閉成方向に押圧す
るだけで、ラッチ爪が係合部に係合してロック状態とな
り、操作レバーに回動操作を加えることによって、その
ロック状態を解除することができるようになっている。
このような構成のものでは、前記操作ハンドル内にピン
シリンダ錠或いは板タンブラ錠等の施錠機構を組み込ん
でおき、施錠してキーを抜き取った場合には、前記操作
ハンドルを回転させることができなくなるようにして、
収納品の盗難を防止し得るようにしたものも少なくな
い。
[考案が解決しようとする課題] ところが、このようなものでは、錠を掛けたのを忘れ
て、操作ハンドルを回転操作してしまうことがある。そ
の結果、施錠機構のピンシリンダや板タンブラに剪断力
が作用することになり、操作力が大きい場合には、ピン
等の破断や変形を招いて、施錠機構の機能が失われると
いう不具合がある。
本考案は、このような課題を解決することを目的として
いる。
[課題を解決するための手段] 本考案は、以上のような目的を達成するために、次のよ
うな構成を採用したものである。
すなわち、本考案に係るロッカーの扉ロック装置は、ロ
ッカーの扉に、ラッチ機構と、施錠機構とを各別に設け
たものであって、ラッチ機構は、正逆回転可能に支承さ
れた回転軸と、この回転軸に応動して係合位置から解除
位置までの間で回動するラッチ爪と、前記回転軸を介し
てこのラッチ爪を係合位置方向に弾性付勢するとともに
操作体に加えられる操作力を利用して前記ラッチ爪を解
除位置にまで強制回動させる操作部とを具備してなり、
前記ラッチ爪に設けた案内カム面により扉の閉止動作を
該ラッチ爪の一時的な解除位置方向への退避動作に変換
して該ラッチ爪をロッカー本体に設けた係合部に自動的
に係合させ得るように構成したものであり、施錠機構
は、キーによる施錠操作に伴って出力端が作動する施錠
機構本体と、この施錠機構本体の出力端に装着されこの
出力端の作動に伴ってロック位置から非ロック位置まで
の間で回動するロック爪と、前記ラッチ爪の回転軸に一
体回転可能に設けた回動子とを具備してなり、前記ロッ
ク爪がロック位置にまで回動した場合に、前記回動子が
このロック爪の側面に係接して、ラッチ爪の解除方向へ
の回動が禁止され得るように構成したことを特徴とす
る。
防盗性を特に向上させたい場合には、ロック爪の先端を
鎌形のものにし、ロック位置においてその先端をロッカ
ー本体側に掛止させ得るようにするのがよい。
[作用] このような構成のものであれば、施錠機構のロック爪を
非ロック位置に保持している場合には、回動子がそのロ
ック爪に拘束されることがないので、ラッチ機構は、従
来通りの機能を発揮する。すなわち、扉を閉成方向に押
圧すれば、ラッチ爪の案内カム面の働きにより、このラ
ッチ爪が弾性付勢力に抗して一時的に解除位置にまで退
避動作を行うことになり、該ラッチ爪が係合部に係合し
てロック状態となる。この状態から操作体に回動操作を
加えると、回転軸を介してラッチ爪が解除方向に強制的
に回動させられるため、そのロック状態を解除すること
ができる。
施錠機構に、キーを差し込んで施錠操作を加えると、ロ
ック爪が非ロック位置からロック位置にまで回動する。
この状態では、ラッチ機構の操作体にラッチ解除操作を
加えても、その回転軸に一体回動可能に設けた回動子
が、前記ラッチ爪により回動を阻止されているため、ラ
ッチ爪は、係合位置から解除位置方向に回動し得ない。
そのため、扉を開くことはできなくなる。
なお、前記回動子は、ロック爪の側面に係接させてあ
る。そのため、操作体を誤って操作することによって、
回動子が強くロック爪に押し付けられても、その力によ
ってロック爪が非ロック位置方向に回動付勢されるよう
なことがない。そのため、施錠機構のピンシリンダ等に
無理な剪断力が作用するのを有効に防止することができ
る。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を、図面を参照して説明する。
この実施例のロッカーは、第2図及び第8図〜第12図に
示すように、側板1と、底板2と、天板3と、背面板4
とをそれぞれ別体に構成しておき、複数枚の側板1を、
底板2と天板3とによってそれぞれ連結し、その背面に
背面板4を取着し、各側板1間に形成される収納空間S
の前面に扉5を配設し、左右両端に位置する側板1の外
面に端板6を装着してなる。なお、この実施例のもの
は、各側板1間を仕切板7により2つの収納空間Sに区
画しており、各側板1間には、それぞれ2枚の扉5がそ
れぞれ配設されている。しかして、一方の扉5はその仕
切壁7に蝶着され、他方の扉5は側板1に蝶着されてい
る。
詳述すれば、側板1は、周縁に外方への折曲部11を有し
たスチール製のものでパネル状をなしており、前縁内側
に45°の角度をなす面取部12を有している。
底板2は、スチール製のもので、第11図及び第12図に示
すように、下方に開口する偏平枠形をなしており、その
上面2aにおける前記各収納空間Sに対応する部位には、
上方へ膨出する膨出台部21が形成してあり、その膨出台
部21の上面21aに開口部22を有している。この開口部22
は、この膨出台部21の上面21aに落とし込んだ蓋板23に
より開閉可能に閉塞されている。前記側板1は、その膨
出台部21の側面21bに当接させて底板2上に載置され、
ボルト24を用いて膨出台部21の側面21bに止着されてい
る。底板2は、床F上に載置した偏平枠形のベース25上
に昇降可能に帽嵌させてあり、このベース25と底板2と
の間に高さ調整用のアジャスタ26が介設してある。アジ
ャスタ26は、送りねじ27を回転操作することにより、そ
の送りねじ27に螺合させたナット部材28を昇降させて床
面Fに対する底板2の高さを調整するようにしたもの
で、前記ナット部材28は、前記底板2の下面2bに前後に
亘って架設した補強桟29に係合させてある。すなわち、
補強桟29は、第14図に示すように底面が平坦なV形の断
面形状をなしており、前記ナット部材28も同様な断面形
状をなしている。そして、前記補強桟29の側壁29aに係
合孔29bを穿設しておくとともに、前記ナット部材28の
側壁28aの内面に係合突起28bを形成しておき、前記ナッ
ト部材28の弾性変形を利用してその係合突起28bを前記
係合孔29bに係合させるようにしている。なお、20は、
収納トレーである。この収納トレー20への物品の出し入
れは、前記蓋板23を持ち上げて底板2の開口部22を開放
することにより行う。
天板3は、第11図に示すように、左右両側部分に上方へ
の折曲片31を有したスチール製のもので、パネル状をな
しており、その折曲片31を前記側板1の内面1aに当接さ
せてボルト32により止着している。
背面板4は、スチール製のもので、第15図に示すよう
に、パネル状をなしており、左右両側縁に外方へ屈曲す
る折曲部41を有している。そして、その折曲部41を側板
1の後端面1bにボルト42を用いて止着している。
仕切板7は、スチール製のもので、第15図に示すよう
に、側板1を2枚重合させた場合と同様な外形をなして
おり、一面及び前縁部分を構成する構造板材71と、この
構造板材71の他面側を閉塞する化粧板材72とを具備して
なる。この仕切板7の構造板材71は、第11図に示すよう
に、ボルト73を用いて底板2及び天板3に止着されてい
ると共に、ボルト74を用いて底板2及び天板3に接合さ
れている。
扉5は、木製のもので、第15図〜第17図に示すように、
中実構造をなしている。仕切板7に支持される扉5と、
側板1に支持される扉5とは、同一の構造をなしてお
り、蝶番53を介して、仕切壁7の蝶番取付部74、及び、
側板1の蝶番取付部13にそれぞれ装着している。蝶番53
は、対をなす蝶持片53a、53bを軸53cを介して回動可能
に接続したもので、一方の蝶持片53aを扉5の内面に、
ビス54を用いて固着してある。なお、蝶持片53aには、
位置決め突起53dが一体に突設してあり、この突起を53d
を前記扉5に設けた位置決め穴55に係合させて位置決め
している。側板1の蝶番取付部13は、第16図に示すよう
に、外面に溶接により固設した補強部材14の内部に、台
座15を固設し、この台座15にボルト挿通孔16から挿入し
たボルト17を用いて、前記他方の蝶持片53bを止着し得
るようにしたものである。一方、仕切板7の蝶番取付部
74は、第17図に示すように、構造板材71に固設した補強
部材75の内部に、台座76を固設し、この台座76にボルト
挿通孔77から挿入したボルト78を用いて、前記他方の蝶
持片53bを止着し得るようにしたものである。
左右2枚の側板1を、以上のようにして、底板2、天板
3、及び背面板4により接続することによって、単位ユ
ニットU(この実施例では2人分の収納空間Sを有した
ユニット)を構成している。このような単位ユニットU
を、必要に応じて複数台横方向に配列させるが、その場
合には、第15図に示すように、側板1同士を貫通ボルト
18により緊締接合する。そして、最端の側板1の外面1c
に、端板6を装着する。端板6は、木製のもので、第15
図に示すように中実構造をなしており、ボルト61を用い
て前記側板1に取着されている。このボルト61は、端板
6に埋設固定した鬼目ナット62に螺着する。
以上のようにしてなるロッカーの各扉5に、本考案に係
る扉ロック装置Aを設けている。
この扉ロック装置Aは、前述した扉5に、ラッチ機構8
と、施錠機構9とを各別に設けてなる。
ラッチ機構8は、従来と同様な構成をなすもので、正逆
回転可能に支承された上、下回転軸81、82と、これら
上、下回転軸81、82に応動して係合位置から解除位置ま
での間で回動する上、下のラッチ爪83、84と、前記回転
軸81、82を介してこれらラッチ爪83、84を係合位置方向
に弾性付勢するとともに操作体たる操作レバー85に加え
られる回動操作力を利用して前記ラッチ爪83、84を解除
位置にまで強制回動させる操作部86とを具備してなる。
操作部86は、扉5の内面5aにおける先端縁近傍部であっ
て該扉6の上下方向略中央部分に取着されており、扉5
の外面5bに配置した操作レバー85の軸(図示せず)が、
該扉5を貫通してこの操作部86に接続されている。操作
部86の上面部及び下面部には、回転軸81、82を保持する
軸保持部86a、86bが設けてあり、これら回転保持部86
a、86bに前記回転軸81、82を一体回転可能に接続してい
る。具体的には、回転軸81、82は、円周面一か所に回転
防止用の平坦部81a、82aを有してなるもので、前記軸保
持部86a、86bは、この回転軸81、82の横断面と同様な開
口断面を有する軸挿入穴を有している。操作部86内に
は、前記軸保持部86a、86bをラッチ爪83、84の係合位置
a方向に付勢するスプリング(図示せず)と、前記操作
レバー85のラッチ解除方向の回動動作を前記軸保持部86
a、86bの解除位置b方向への動作に変換する動作変換手
段(図示せず)とを内蔵させてある。なお、ラッチ爪8
3、84からの逆駆動力により前記軸保持部86a、86bが解
除位置b方向に回動付勢されても、その動作は前記操作
レバー85には伝達されないようになっている。上、下回
転軸81、82は、該回転軸81、82の外周に回転自在に軸装
した合成樹脂製の軸受スリーブ87と、この軸受スリーブ
87を回転可能に保持する合成樹脂製の保持具80を介し
て、扉5の内面近傍に、軸回転可能に支承されている。
そして、上回転軸81の上端に上ラッチ爪83を一体回転可
能に装着するとともに、下回転軸82の下端に下ラッチ爪
84を装着している。上、下ラッチ爪83、84は、合成樹脂
製のもので、水平方向に屈曲するかぎ形をなしており、
その先端縁には案内カム面84aが形成されている。上ラ
ッチ爪83は、ロッカー本体を構成する天板3の下面に突
設した係合部たる係合ピン88に係合するようになってお
り、下ラッチ爪84は、ロッカー本体を構成する底板2上
に前後移動不能に落とし込んだ蓋板23の上面に突設した
係合部たる係合ピン89に係合するようになっている。各
ラッチ爪83、84のボス部83b、84bは、前記保持具80によ
り扉5に回転自在に支承されている。なお、係合ピン89
は、例えば、第13図に示すように、蓋体23に設けたねじ
孔23dに螺合させて固定してある。
操作部86に下方には、前記下回転軸82が貫通する上片91
a及び下片91bを有したフレーム91が固着してあり、この
フレーム91に前記施錠機構9を組み付けている。
施錠機構9は、キー92による施錠操作に伴って出力端93
aが作動する施錠機構本体93と、この施錠機構本体93の
出力端93aに装着されこの出力端93aの作動に伴ってロッ
ク位置cから非ロック位置dまでの間で回動するロック
爪96と、前記ラッチ爪84の回動軸82に一体回転可能に設
けた回動子95とを具備してなる。施錠機構本体93は、前
記フレーム91及び扉5を貫通させた状態で固定されてお
り、鍵穴93bを扉5の外面5bに表出させるとともに、出
力端93aを扉5の内面5a側に突出させている。この出力
端93aは、前記鍵穴93bに挿入されたキー92を回動操作す
ることにより水平軸心回りに正逆回転し得るようになっ
ており、この出力端93aに金属製のロック爪96が一体回
転可能に止着してある。ロック爪96は、板状のもので、
その先端96aを鎌形に成形してある。このロック爪96
を、非ロック位置dに保持した場合には、第3図に想像
線で示すように、該ロック爪96は施錠機構本体93よりも
扉吊元側に位置することになり、回転軸82から離れてい
る。このロック爪96を、ロック位置cにまで回動させる
と、該ロック爪96の先端96aが、側板1及び仕切板7に
設けた係止スリット97に係合するようになっている。こ
のロック位置cにおいては、第3図〜第7図に実線で示
すように、このロック爪96が、下回転軸82に対して所定
の間隔をあけて交差状態で対向するようにしてある。そ
して、この下回転軸82の前記ロック爪96に対向する部位
に、前記回動子95を該下回転軸82と一体に回転し得るよ
うに軸装している。回動子95は、基端縁部95aに軸挿通
孔を有した厚肉短冊状のもので、合成樹脂により作られ
ており、その軸挿通孔に挿通させた下回転軸82の回転に
伴って先端縁部95b側が回動し得るようなっている。す
なわち、ラッチ爪83、84が係合位置aに保持されている
場合には、この回動子95は、前記ロック爪96の回動を妨
げない位置に待機しており、ラッチ爪83、84を解除位置
bに回動させた場合に、第7図に想像線で示すように、
ロック爪96と干渉し得る位置にまで回動突出するように
設定してある。この回動子95は、前記フレーム91の上片
91aと下片91bとによって、その上下移動が制限されてい
る。
なお、100は前記施錠機構9及びラッチ機構8の操作部
を保護するためのカバーである。
このような構成のものであれば、施錠機構9のロック爪
96を非ロック位置dに保持している場合には、回動子95
がそのロック爪96に拘束されることがないので、ラッチ
機構8は、従来通りの機能を発揮する。すなわち、扉5
を閉成方向に押圧すれば、ラッチ爪83、84の案内カム面
83a、83bの働きにより、このラッチ爪83、84が弾性付勢
力に抗して一時的に解除位置bにまで退避動作を行うこ
とになり、該ラッチ爪83、84が係合ピン88、89に係合し
て扉5が不用意に開かない状態となる。この状態から操
作レバー85を矢印x方向に回動操作すると、回転軸81、
82を介してラッチ爪83、84が解除位置b方向に強制的に
回動させられるため、その扉保持状態を解除することが
できる。
施錠機構9に、キー92を差し込んで施錠操作を加える
と、ロック爪96が非ロック位置dからロック位置cにま
で回動する。この状態では、ラッチ機構8の操作レバー
85にラッチ解除操作を加えても、その回転軸82に一体回
動可能に設けた回動子95が、前記ロック爪95により回動
を阻止されているため、ラッチ爪83、84は、係合位置a
から解除位置b方向に回動し得ない。そのため、扉5を
開くことはできなくなる。
なお、前記回動子95は、ロック爪96の側面96bに係接し
て回動を阻止されるようになっている。そのため、操作
レバー85を誤って操作することによって、回動子95が強
くロック爪96に押し付けられても、その力によってロッ
ク爪96が非ロック位置d方向に回動付勢されるようなこ
とがない。そのため、施錠機構本体93内のピンシリンダ
等に無理な剪断力が作用するのを有効に防止することが
できる。
なお、ロック爪96の先端96aを鎌形のものにしてロッカ
ー本体を構成する側板1及び仕切板7に係止させるよう
にしておけば、ロック状態においては、上、下のラッチ
爪83、84と、中間のロック爪96とによって扉5が閉止位
置に拘束されることになる。そのため、側板1を外方に
変形させて扉5を無理にこじあけるようなこをも困難に
なり、防盗性をとりわけ向上させることができる。
なお、ラッチ爪を係合させるための係合部は、ピンに限
らず、小窓状の枠部であってもよい。ラッチ爪の位置が
異なる複数種類の扉を選択的に螺着し得るようにしてい
る場合には、例えば、第13図に示すように、ピン89と枠
部23aとを共に設けておいてもよい。この場合、前記枠
部23aにはパンチによる閉塞片23bを設けておき、この枠
部23aを使用する場合にだけ、この閉塞片23bを除去する
ようにしてもよい。
[考案の効果] 本考案は、以上のような構成であるから、施錠機構のロ
ック爪を非ロック位置に保持させている場合には、ラッ
チ機構に通常の機能を発揮させることができ、前記ロッ
ク爪をロック位置に回動させた場合には、ラッチ機構の
ラッチ爪を係合位置に固定することができる。しかも、
この状態で操作体に誤ってラッチ解除操作を加えても、
前記施錠機構本体のピンシリンダや板タンブラ等に無理
な力が作用するのを効果的に防止することができる。そ
のため、施錠機構の故障率を大幅に低下させることが可
能となり、施錠機構の円滑で軽快な動作を長期に亘って
維持することができる。
また、施錠機構のロック爪を鎌形にして、ロッカ本体に
係合させ得るようにしておけば、このロック爪によっ
て、側板の外方への変形を有効に防止することができ、
扉のこじあけを困難にして防盗性を特に向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は要部を示す分
解斜視図、第2図は扉の内面を示す斜視図、第3図は要
部を扉内面側から観察した断面図、第4図は第3図にお
けるIV−IV線断面図、第5図は第3図におけるV−V線
断面図、第6図は第3図におけるVI−VI線断面図、第7
図は第3図に置けるVII−VII線断面図、第8図はロッカ
ー全体を示す正面図、第9図は概略的な側断面図、第10
図は概略的な平断面図、第11図は模式的な正断面図、第
12図は第11図におけるY−Y線断面図、第13図は底板近
傍部分を示す部分斜視図、第14図は底板を支持するアジ
ャスタ部分を示す正断面図、第15図は側板結合部分を示
す平断面図、第16図及び第17図は扉の蝶持部分を示す平
断面図である。 5……扉、5a……内面 8……ラッチ機構、9……施錠機構 81、82……回転軸、83、84……ラッチ爪 85……操作体(操作レバー) 86……操作部 88、89……係合部(係合ピン) 92……キー、93……施錠機構本体 93a……出力端、95……回動子 96……ロック爪、96a……先端 a……係合位置、b……解除位置 c……ロック位置、d……非ロック位置 A……ロック装置

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロッカーの扉に、ラッチ機構と、施錠機構
    とを各別に設けたものであって、 ラッチ機構は、正逆回転可能に支承された回転軸と、こ
    の回転軸に応動して係合位置から解除位置までの間で回
    動するラッチ爪と、前記回転軸を介してこのラッチ爪を
    係合位置方向に弾性付勢するとともに操作体に加えられ
    る操作力を利用して前記ラッチ爪を解除位置にまで強制
    回動させる操作部とを具備してなり、前記ラッチ爪に設
    けた案内カム面により扉の閉止動作を該ラッチ爪の一時
    的な解除位置方向への退避動作に変換して該ラッチ爪を
    ロッカー本体に設けた係合部に自動的に係合させ得るよ
    うに構成したものであり、 施錠機構は、キーによる施錠操作に伴って出力端が作動
    する施錠機構本体と、この施錠機構本体の出力端に装着
    されこの出力端の作動に伴ってロック位置から非ロック
    位置までの間で回動するロック爪と、前記ラッチ爪の回
    転軸に一体回転可能に設けた回動子とを具備してなり、 前記ロック爪がロック位置にまで回動した場合に、前記
    回動子がこのロック爪の側面に係接して、ラッチ爪の解
    除方向への回動が禁止され得るように構成したことを特
    徴とするロッカーの扉ロック装置。
  2. 【請求項2】ロック爪の先端を鎌形のものにし、ロック
    位置においてその先端をロッカー本体側に掛止させ得る
    ようにしていることを特徴とする請求項1記載のロッカ
    ーの扉ロック装置。
JP11767189U 1989-10-05 1989-10-05 ロッカーの扉ロック装置 Expired - Lifetime JPH0712571Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0357268U JPH0357268U (ja) 1991-05-31
JPH0712571Y2 true JPH0712571Y2 (ja) 1995-03-29

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