JP2860952B2 - ロック装置及びこれを用いたトランクリッドの開閉構造 - Google Patents

ロック装置及びこれを用いたトランクリッドの開閉構造

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JP2860952B2 JP6154395A JP6154395A JP2860952B2 JP 2860952 B2 JP2860952 B2 JP 2860952B2 JP 6154395 A JP6154395 A JP 6154395A JP 6154395 A JP6154395 A JP 6154395A JP 2860952 B2 JP2860952 B2 JP 2860952B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つの被係止部材を互
いに関係付けてロック・アンロックするのに好適なロッ
ク装置及びこれを用いたトランクリッドの開閉構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車のトランクルームには、点検整備
用の工具から日常品、旅行用品に至るまで、様々なもの
が収納されている。これらは整理して収納しておかない
と使用するときに分からなくなったり、あるいは破損し
たりしてしまう虞がある。そこで従来より色々な工夫が
なされている。その代表例はトランクルーム内に別の整
理箱等のホルダーを用いて、トランクルームの内底部や
コーナー部に設置しておく方法である。他の方法として
は、トランクリッドの内面に袋状ホルダーを設け、その
袋状内に収納できる構造も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、トラン
クルーム内に整理箱等のホルダーを置いて収納する方法
でも、トランクルーム内には他の荷物等も一緒に積み込
まれていることが多い。このため、使用する場合に他の
荷物が邪魔をして簡単に取り出すことができなくなる場
合も少なくない。また、前記トランクリッド内面にホル
ダーを設定する構造では、トランクリッドの内面に取り
付けておいてトランクリッドと一体に移動させ、ホルダ
ー内を開けるときにだけトランクリッドが独立して解放
されて、ホルダーがトランクルーム上に残る構造が好ま
しい。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は簡単な構造で、物品を収納するホ
ルダーが、通常はトランクリッドと一体に開閉移動さ
れ、ホルダー内を開けるときには、このホルダーをトラ
ンクルーム上に残してトランクリッドだけを独立して解
放させることができるように、2つ以上の被係止部材を
互いに関係付けてロック・アンロックするのに好適なロ
ック装置及びこれを用いたトランクリッドの開閉構造を
提供することにある。他の目的は、以下に説明する内容
の中で順次明らかにして行く。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的は、本発明の要
部である、本体側に対し、外側部材及び内側部材が重ね
られた状態で開閉自在に配置されると共に、それぞれ一
端を対応するヒンジを介して回転可能に取り付けている
場合に用いられるロック装置であって、第1作動部材及
び第2作動部材を持ち、通常は中立位置に配置されてい
る回転可能なシリンダーと、前記本体側に設けられる第
1被係合部材に係合可能なロック位置及び係合が解除さ
れるアンロック位置とに移動可能な第1フック部材と、
平時は前記第1フック部材を前記ロック位置で解除可能
に保持しておくための第1係止部材とを有した第1ロッ
ク機構と、前記内側部材の他端側に設けられる第2被係
合部材に係合可能なロック位置及び係合が解除されるア
ンロック位置とに移動可能な第2フック部材と、平時は
前記第2フック部材を前記ロック位置で解除可能に保持
しておくための第2係止部材とを有した第2ロック機構
と、前記第1係止部材と前記第2係止部材との間に設け
られて、前記第2フック部材が前記アンロック位置に移
動されるときに、これに連動して前記第1フック部材も
前記アンロック位置に移動されるようにする連動部とを
備え、前記外側部材の他端側に組み付けることにより、
前記シリンダーを一方向に回転させると、第1被係合部
材に対する第1ロック機構のみをアンロック位置に移動
して前記内側部材が外側部材と共に開閉可能にする一
方、前記シリンダーを反対方向に回転させると、第1,
2被係合部材に対する第1,2ロック機構を共にアンロ
ック位置に移動して前記内側部材を本体側に残し、外側
部材だけを開閉可能にすることにより、達成される。ま
た、好適例は、前記本体側が自動車のトランクルームで
あり、前記外側部材が前記トランクルーム開口縁部を覆
うトランクリッドとし、前記内側部材がトランクルーム
開口縁部とトランクリッド内側との間に設けられる物品
収納用のホルダーとして、前記ロック装置を用いたトラ
ンクリッドの開閉構造である。
【0006】
【作用】以上の構成によれば、シリンダーを一方向に回
転させたときには第1ロック機構の第1フック部材だけ
が第1作動部材を介してアンロック位置に移動され、反
対方向に回転させたときには第1フック部材と第2フッ
ク部材とが第2作動部材及び連動部を介してアンロック
位置に移動される。したがって、好適例の如くトランク
リッドとその内面に設けられるホルダーに適用した場合
は、シリンダーを一方向に回転せると、第1被係合部材
に対するロックだけが解放されてホルダーがトランクリ
ッドと一体に移動し、シリンダーを反対方向に回転させ
ると第1,2被係合部材に対するロックが解放されてホ
ルダーがトランクリッドの動きから切り放され、トラン
クルーム上に残されてトランクリッドだけが解放させる
ことが可能となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図4及び図5には本発明の一実施例と
しての概略構造が示されている。図4及び図5におい
て、車体1の後部側にはトランクルーム2が形成され、
これの上面開口部がトランクリッド3によって開閉自在
に覆われている。
【0008】前記トランクリッド3は、トランクルーム
2における開口縁部2Aの前部側で車体1に固定されて
いる一対のヒンジ4を介して、回動可能に取り付けられ
ており、その後部回動端に設けられたロック装置10を
有している。また、トランクリッド3の内面側はライニ
ング6で装飾されている。さらに、このライニング6の
内面側に物品収納用のホルダー5が配設されている。
【0009】前記ホルダー5は、この上面に平物の物品
を収納可能に設計されている。なお、このような、ホル
ダー5には例えば上面が開口した収納凹部を形成するこ
とも可能である。ホルダー5の一端(前端)側は車体1
側に対し一対のヒンジ7を介して上下方向に回動自在に
取り付けられ、ホルダー5をトランクリッド3の回動と
は独立して、回動できる構造になっている。また、ホル
ダー5の他端(後端)側は、その下面がトランクルーム
2の後部開口段面2a(図5参照)と対応し、この後部
開口段面2aで受け止められる状態に形成されており、
中間部に第2被係合部材であるロックピン8が上方に突
設されると共に、ロックピン8の隣りに開口5aが設け
られている。なお、この開口5aには、後部開口段面2
aに突設された第1被係合部材としてのロックピン9が
突出可能になっている。
【0010】ロック装置10は、図1乃至図3で詳細に
示す如くハウジング11を基体としてユニット化されて
おり、大きくはハウジング11に取り付けられたシリン
ダー12と、シリンダー12を挟んで左右の位置にそれ
ぞれ配設された第1ロック機構13及び第2ロック機構
23とから構成されている。
【0011】さらに詳述すると、シリンダー12は、図
1中の矢印A−Bの方向に、ハウジング11に対してそ
れぞれ回転可能に取り付けられており、鍵穴12aより
正規の鍵(不図示)が挿入されたときにだけ回転させる
ことができる。また、シリンダー12の外周面には、ピ
ン状をした第1作動部材14Aと第2作動部材14B
が、下方に向かって平行に垂れ下げられた状態で設けら
れている。そして、第1作動部材14Aと第2作動部材
14Bは、シリンダー12が回転されるときに、このシ
リンダー12と一体に同じ方向に回転される。
【0012】前記第1ロック機構13は、第1作動部材
14Aの下側に位置して設けられた第1係止部材15
(以下、単に係止部材15と略称する)と、係止部材1
5と隣接して設けられた第1フック部材16(以下、単
にフック部材16と略称する)等で構成されている。
【0013】このうち、係止部材15は、中間部分が枢
軸31を介してハウジング11に回転可能に取り付けら
れており、一端15a側が第1作動部材14Aの下側に
配置され、他端15b側がフック部材16側へ延びてい
る。なお、一端15a側の先端は、第2ロック機構23
側に進むに従って下方に向かう状態で斜めに折り曲げら
れており、この部分が連動部15cに設定されている。
加えて、ハウジング11側には、他端15bの下面と対
応してストッパーピン32が取り付けられており、係止
部材15が図1中の時計回り方向に所定量回転される
と、係止部材15がストッパーピン32に当接されてそ
れ以上同方向に回転できないようになっている。図1
は、このように係止部材15がストッパーピン32に当
接して規制されている状態を示している。さらに、ハウ
ジング11側には、他端15bの上面と対応して付勢バ
ネ33が配設されている。この付勢バネ33は、コイル
スプリングであり、一端がハウジング11より切り起こ
されている切起片34に掛け止めされ、他端が係止部材
15上に固定されているブラケット35内に係止され
て、切起片34とブラケット35との間に圧縮された状
態で配設されている。したがって、係止部材15は、付
勢バネ33によって図1乃至図3中の時計回り方向に常
に回動付勢された状態になっている。
【0014】フック部材16は、中間部分が枢軸36を
介してハウジング11に回転可能に取り付けられてお
り、一端16a側が係止部材15の他端15bと当接し
係合可能な位置まで延ばされている。他端16b側は、
トランクルーム2側のロックピン9と係合可能な鍵状フ
ック部37が形成されている。そして、このフック部材
16は、トランクリッド3が完全に閉じられた状態で図
1中の時計回り方向に回転され、フック部37がロック
ピン9と係合しロックされる。加えてハウジング11側
には、ストッパーピン38が設けられており、フック部
材16が図1中の反時計回り方向に所定量回転される
と、フック部材16がストッパーピン38に当接されて
それ以上同方向に回転できないようになっている。図2
及び図3は、このようにフック部材16がストッパーピ
ン38に当接して規制されている状態を示している。さ
らに、ハウジング11側には、他端16bと対応して付
勢バネ39が配設されている。この付勢バネ39は、コ
イルスプリングであり、一端がハウジング11より切り
起こされた切起片40に掛け止めされ、他端がフック部
材16に形成されている掛止穴41に掛け止めされて、
切起片40と掛止穴41との間に引っ張られた状態で配
設されている。したがって、フック部材16は、付勢バ
ネ39により図1乃至図3中の反時計回り方向に常に回
動付勢された状態になっている。
【0015】第2ロック機構23は、第1ロック機構1
3と左右略対称形に形成されていて、第2作動部材14
Bの下側に位置して設けられた第2係止部材55(以
下、単に係止部材55と略称する)と、この係止部材5
5と隣接して設けられた第2フック部材56(以下、単
にフック部材56と略称する)等で構成されている。
【0016】このうち、係止部材55は、中間部分が枢
軸81を介してハウジング11に回転可能に取り付けら
れており、一端55a側が第2作動部材14Bの下側に
配置され、他端55b側がフック部材56側に延びてい
る。なお、一端55a側の先端は、係止部材15の一端
15aに接近している。加えて、ハウジング11側に
は、他端55bの下面と対応してストッパーピン82が
突設されており、係止部材55が図1中の反時計回り方
向に所定量回転されると、係止部材55がストッパーピ
ン82に当接されてそれ以上同方向に回転できないよう
なっている。図1はこの状態で示している。さらに、ハ
ウジング11側には他端55bと対応して付勢バネ83
が配設されている。この付勢バネ83は、一端がハウジ
ング11より切り起こされている切起片84に掛け止め
され、他端が係止部材55の他端側に固定されているブ
ラケット85内に係止されて、切起片84とブラケット
85との間に圧縮された状態で配設されている。したが
って、係止部材55は、付勢バネ83によって反時計回
り方向に常に回動付勢された状態になっている。
【0017】フック部材56は、中間部分が枢軸86を
介してハウジング11に回転可能に取り付けられてお
り、一端56a側が係止部材55の他端55bと当接係
合可能な位置まで延ばされて配置されている。他端56
b側には、ホルダー5のロックピン8と係合可能な鍵状
をしたフック部87が形成されている。そして、このフ
ック部材56では、トランクリッド3が閉じられた状態
で図1中の反時計回り方向(矢印B方向)に回転される
と、フック部87がロックピン8に係合されてロックさ
れ、逆に時計回り方向に回転されるとフック部87がロ
ックピン8より外れてアンロック状態となる。加えて、
ハウジング11側には、他端56bと対応してストッパ
ーピン88が取り付けられており、フック部材56が図
1中の時計回り方向に所定量回転されると、フック部材
56がストッパーピン88に当接されてそれ以上同方向
に回転できないようになっている。図3は、このように
フック部材56がストッパーピン88に当接して規制さ
れている状態を示している。さらに、ハウジング11側
には、他端56bと対応して付勢バネ89が配設されて
いる。この付勢バネ89は、一端がハウジング11側の
切起片90に掛け止めされ、他端がフック部材16側の
掛止穴91に掛け止めされて、切起片90と掛止穴91
との間に引っ張られた状態で配設されている。したがっ
て、フック部材56は、付勢バネ89によって図1乃至
図3中の時計回り方向に常に回動付勢された状態になっ
ている。
【0018】なお、上記ハウジング11は略箱状に形成
されており、トランクリッド3の内面に両側の取付フラ
ンジ11aを介して固定可能であると共に、ロックピン
8及びロックピン9が進入される部分を逃げるようにし
て切欠部92が対に形成されている。
【0019】以下、以上のように構成されたロック装置
10の動作を説明する。まず、トランクリッド3が閉状
態では、シリンダー12は図1の如く中立位置に配置さ
れて、第1作動部材14Aと第2作動部材14Bが共に
真っ直ぐ垂れ下がっている。また、係止部材15はスト
ッパーピン32に規制されて水平に保持され、同様に係
止部材55もストッパーピン83に規制されて水平に保
持されている。さらに、フック部材16は、一端16a
が係止部材15の他端15bに当接されていると共に、
フック部37がトランクルーム2側のストッパーピン9
と係合された「ロック位置」に配置されている。一方、
フック部材56は、一端56aが係止部材55の他端5
5bに当接されていると共に、フック部87がホルダー
5側のストッパーピン8と係合された「ロック位置」に
配置されている。
【0020】次に、単に、トランクリッド3をホルダー
5付きの状態で解放させる場合は、図示せぬキーを鍵穴
12aに差し込んでシリンダー12を図1中の矢印A方
向に回転させる。すると、図2に示す如くシリンダー1
2と一体に回転される第1作動部材14Aにより、係止
部材15の一端15a側が押され、係止部材15が枢軸
31を支点として反時計回り方向に、フック部材16を
時計方向にそれぞれ回転させながら少し位置移動する。
この移動が所定量だけ進むと、係止部材15の他端15
bとフック部材16の一端16aとの係合が外れ、フッ
ク部材16はストッパーピン38で規制される「アンロ
ック位置」まで枢軸36を支点として図2中の反時計回
り方向に回転され、フック部37とロックピン9との係
合が外れる。これにより第1ロック機構13がアンロッ
ク状態となり、トランクリッド3の解放が許容される。
なお、第2ロック機構13はロック状態のまま保持され
る。したがって、シリンダー12を図1中の矢印A方向
に回転させた場合では、トランクリッド3のロックだけ
が外され、ホルダー5のロックは解除されないので、ト
ランクリッド3を開けたときにはホルダー5がトランク
リッド3の内面にそのままの状態で、トランクリッド3
が解放されて行く。これにより、トランクリッド3をホ
ルダー5付きの状態で開けることができる。図5の一点
鎖線はこの状態を示している。
【0021】また、トランクリッド3を閉じると、この
トランクリッド3が完全に閉じられる直前で切欠部92
内にロックピン9が進入して、このロックピン9がフッ
ク部材16及び一端16a側における下面に当接され、
フック部材16を時計方向に位置移動させる。そして、
トランクリッド3が完全に閉じられると、フック部材1
6の一端16aが係止部材15の他端15bの上側まで
移動され、同時にフック部材16が付勢バネ39の付勢
力により戻されると図1に示したロック状態となる。
【0022】次に、ホルダー5を現状態に残してトラン
クリッド3を開けたい場合は、キーを鍵穴12aに差し
込んでシリンダー12を図1中の矢印B方向に回転させ
る。すると、図3に示す如くシリンダー12と一体に回
転される第2作動部材14Bによって係止部材55の一
端55a側が押され、係止部材55が枢軸81を支点と
して時計回り方向に回転させながら位置移動する。この
とき、同時に係止部材55の一端55aが係止部材15
の連動部15cに当接され、係止部材15の一端15a
側を上側より下方へ押し、これによって第1ロック機構
13側の係止部材15が図1中の反時計回り方向に回転
し、上述したと同様にロックピン9に対するロックが解
かれる。一方、第2ロック機構23側は、係止部材55
が枢軸81を支点として時計方向に所定範囲回転する
と、係止部材55の他端55bとフック部材56の一端
56aとの係合が外れ、フック部材56はストッパーピ
ン88で規制される「アンロック位置」まで枢軸86を
支点として図3中の時計回り方向に回転され、フック部
87とロックピン8との係合が外れる。これにより第2
ロック機構23側もアンロック状態となり、ホルダー5
の解放が許容される。したがって、シリンダー12を図
1中の矢印B方向に回転させた場合では、トランクリッ
ド3のロックとホルダー5のロックが共に解除され、ト
ランクリッド3を開けると、ホルダー5がトランクルー
ム2上に取り残された状態で、トランクリッド3だけが
解放されて行く。これにより、ホルダー5の上面をトラ
ンクルーム上で解放させて、このホルダー5内に物等を
出し入れすることができる。図4はこの状態を示してい
る。
【0023】また、トランクリッド3を閉じると、この
トランクリッド3が完全に閉じられる直前で各ロックピ
ン8,9が対応する切欠部92内に入り、フック部材1
6及びフック部材56の一端56a側における下面に当
接され、フック部材16を時計方向に、フック部材56
を反時計回り方向にそれぞれ回転させる。また、トラン
クリッド3が完全に閉じられると、各フック部材16,
56の一端16a,56aが対応する係止部材15,5
5の他端15b,55bの上側に瞬間的に移動され、同
時に各フック部材16,56がそれぞれ対応する付勢バ
ネ39,89の付勢力により戻され、図1に示したロッ
ク状態となる。
【0024】したがって、この実施例の構造によれば、
シリンダー12を図1中の矢印Aの方向に回転せると、
トランクリッド3のロックピン9に対するロックだけが
解放されてホルダー5はトランクリッド3と一体に移動
し、シリンダー12を矢印Bの方向に移動させるとロッ
クピン9とロックピン8に対するロックが解放されてホ
ルダー5がトランクリッド3の動きから切り放され、ホ
ルダー3をトランクルーム2上に取り残してトランクリ
ッド3だけを解放させることができる。
【0025】なお、以上の実施例では、自動車のトラン
クリッド3を開閉する開閉構造に適用した場合について
説明したが、これに限ることなく広く一般のロック装置
として使用できるものである。
【0026】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
シリンダーを一方向に回転させたときには第1ロック機
構の第1フック部材だけがアンロック位置に移動され、
反対方向に回転させた時には第1フック部材と第2フッ
ク部材とがアンロック位置に移動される。したがって、
本発明は、簡単な構成で2つの被係止部材を互いに関係
付けてロック・アンロックすることができるロック装置
が実現され、これを例えば、実施例の如くトランクリッ
ド開閉構造に適用することにより使い勝手を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロック装置構造の一実施例を示す
図である。
【図2】前記ロック装置を異なる態様で示す図である。
【図3】前記ロック装置をさらに異なる態様で示す図で
ある。
【図4】前記ロック装置を適用した一例を示す自動車の
要部斜視図である。
【図5】前記適用例の要部概略側面図である。
【符号の説明】
2 トランクルーム(本体側) 3 トランクリッド(外側部材) 5 物品収納用のホルダー(内側部材) 8 ロックピン(第2被係合部材) 9 ロックピン(第1被係合部材) 10 ロック装置 12 シリンダー 13 第1ロック機構 14A 第1作動部材 14B 第2作動部材 15 第1係止部材 16 第1フック部材 23 第2ロック機構 37 フック部 55 第2係止部材 56 第2フック部材 87 フック部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体側に対し、外側部材及び内側部材が
    重ねられた状態で開閉自在に配置されると共に、それぞ
    れ一端を対応するヒンジを介して回転可能に取り付けて
    いる場合に用いられるロック装置であって、 第1作動部材及び第2作動部材を持ち、通常は中立位置
    に配置されている回転可能なシリンダーと、 前記本体側に設けられる第1被係合部材に係合可能なロ
    ック位置及び係合が解除されるアンロック位置とに移動
    可能な第1フック部材と、平時は前記第1フック部材を
    前記ロック位置で解除可能に保持しておくための第1係
    止部材とを有した第1ロック機構と、 前記内側部材の他端側に設けられる第2被係合部材に係
    合可能なロック位置及び係合が解除されるアンロック位
    置とに移動可能な第2フック部材と、平時は前記第2フ
    ック部材を前記ロック位置で解除可能に保持しておくた
    めの第2係止部材とを有した第2ロック機構と、 前記第1係止部材と前記第2係止部材との間に設けられ
    て、前記第2フック部材が前記アンロック位置に移動さ
    れるときに、これに連動して前記第1フック部材も前記
    アンロック位置に移動されるようにする連動部とを備
    え、 前記外側部材の他端側に組み付けることにより、前記シ
    リンダーを一方向に回転させると、第1被係合部材に対
    する第1ロック機構のみをアンロック位置に移動して前
    記内側部材が外側部材と共に開閉可能にする一方、前記
    シリンダーを反対方向に回転させると、第1,2被係合
    部材に対する第1,2ロック機構を共にアンロック位置
    に移動して前記内側部材を本体側に残し、外側部材だけ
    を開閉可能にすることを特徴とするロック装置。
  2. 【請求項2】 前記本体側が自動車のトランクルームで
    あり、前記外側部材が前記トランクルーム開口縁部を覆
    うトランクリッドとし、前記内側部材がトランクルーム
    開口縁部とトランクリッド内側との間に設けられる物品
    収納用のホルダーとして、前記請求項1のロック装置を
    用いたトランクリッドの開閉構造。
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