JPH0712564Y2 - カード読取装置 - Google Patents

カード読取装置

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JPH0712564Y2
JPH0712564Y2 JP1988089757U JP8975788U JPH0712564Y2 JP H0712564 Y2 JPH0712564 Y2 JP H0712564Y2 JP 1988089757 U JP1988089757 U JP 1988089757U JP 8975788 U JP8975788 U JP 8975788U JP H0712564 Y2 JPH0712564 Y2 JP H0712564Y2
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光治 戸田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、磁性ピンにより移動部材がロックされた装置
本体内にカードを挿入し、カードに設けた着磁部の磁力
により磁性ピンによるロックを解除して移動部材を移動
させることにより、所望の動作を行うようにしたカード
読取装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、上述のようなカード読取装置において、装置本体
に磁性ピンの嵌合する支持穴(本体側凹部)を形成する
とともに、装置本体に対し、その下面に沿って移動自在
とされたピンホール板(移動部材)に上記支持穴の下方
にて支持穴と対向するピンホール(移動部材側凹部)を
設け、装置本体へのカード非挿入時には磁性ピンが自重
により支持穴とピンホールとの双方に嵌合する係止位置
に位置するようにして移動部材を装置本体にロックする
一方、所定の着磁部を有するカードの挿入時には、カー
ドの着磁部からの磁気的な反発力により磁性ピンをピン
ホールから上方に離脱した係止解除位置へと移動させ、
その後、カードとともに移動部材を装置本体に対し移動
させるこにより、扉のロック機構におけるロック又はロ
ック解除を行なうようにしたものが本件出願人により先
に出願されている(特願昭62−314494号)。このような
カード読取装置は、扉のロック機構の操作用ばかりでな
く、所定のカードの所持者にのみキースイッチ等の各種
スイッチの操作を許可する等の目的でも使用できる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、上記のカード読取装置では、磁性ピンが自重
によりピンホール板のピンホールに嵌合して装置本体に
対する移動部材のロックを行なう構成であるため、ピン
ホールが支持穴の下方に位置する姿勢でカード読取装置
の取付けが行なわれない場合は、磁性ピンによる移動部
材のロックが不可能となって、正常に機能しなくなると
いう問題があった。特に、カード読取装置が、誤って上
下逆に倒立して取付けられたような場合は、磁性ピンが
自重により装置本体の支持穴内に落下し、ピンホール板
のピンホールからは常時離脱した状態となるので、装置
本体に対するピンホール板のロック解除状態となってし
まう。その場合、所定の着磁部を有する正規のカードで
なくとも、カードの挿入に伴ってピンホール板が押動さ
れ、カード読取装置が作動することになって、扉のロッ
ク及びロック解除等の動作が行えるため、所期の防犯効
果が発揮されなくなってしまう。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係るカード読取装置は、上記の問題点を解決す
るために、装置本体の壁面に沿って移動自在な移動部材
と、装置本体および移動部材の相対内面に各々形成され
た本体側凹部および移動部材側凹部の双方に跨がって嵌
合する係止位置から、本体側凹部のみに嵌合する係止解
除位置への移動自在な磁性ピンとが設けられ、上記磁性
ピンを係止位置から係止解除位置へと磁気的反発力によ
って移動させるための着磁部を有するカードが移動部材
に沿って挿入されるとき、上記磁性ピンの移動に合わせ
てカードによる移動部材の押動が開始されるように、挿
入されるカードが挿入方向に当接する当接部が移動部材
に設けられたカード読取装置であって、上記磁性ピンを
上記着磁部による磁気的反発力より小さい付勢力で上記
係止位置の方向に付勢する付勢手段が設けられると共
に、上記移動部材側凹部が、上記係止位置に位置する磁
性ピンに対しカード挿入方向とは逆方向に空間を形成す
べく長穴状に形成されていることを特徴としている。
〔作用〕
上記の構成によれば、磁性ピンが本体側凹部と移動部材
側凹部との両方に嵌合する係止位置に位置するように付
勢手段により付勢されているので、カード読取装置の取
付け姿勢にかかわらず、カードの非挿入時には移動部材
のロックが確実に行われ、例えば本装置が扉錠と組合わ
せて使用される場合には、所期の防犯効果が確実に得ら
れる。
一方、所定のの着磁部を有するカードの挿入時には、着
磁部からの磁気的反発力により磁性ピンが本体側凹部の
みに嵌合する係止解除位置に移動して移動部材側凹部か
ら離脱し、移動部材の係止状態が解除される。そして、
さらに挿入されるカードによって、移動部材の押動が開
始される。
ところで、この際に、着磁部からの磁気的反発力に抗し
て付勢手段の付勢力が磁性ピンに作用しているため、磁
性ピンを移動部材側凹部から離脱させるための力は上記
付勢力によって弱められ、したがって、磁性ピンの離脱
動作は幾分緩慢に生じるものとなる。このため、操作者
によって挿入されるときのカードの挿入速度が速く、磁
性ピンの離脱が完了しないうちに、カードが移動部材の
当接部に当接して移動部材の移動が開始されると、離脱
途中の磁性ピンに移動部材側凹部の周壁面が当接する。
この状態では、操作者によるカードの挿入力が磁性ピン
の離脱を阻止するように作用することになり、カードの
挿入操作を一旦停止させることが必要となる。
しかしながら、上記では、移動部材側凹部の形状がカー
ド挿入方向とは逆方向に空間を有する長穴状であるの
で、カードが当接部に当接し移動部材の移動が開始され
た後に、移動部材側凹部の周壁面が磁性ピンに接する位
置に移動するまでに、上記の長穴形状に応じた時間が確
保される。したがって、この間に、磁性ピンの離脱動作
が幾分緩慢に生じたとしても、その離脱をより確実に完
了させることができる。この結果、移動部材の係止解除
と、かつ、移動部材の押動とを、カードの挿入操作を一
旦停止させることなく、連続したスムーズな操作で行わ
せることができるので、操作性が向上する。
〔実施例〕
本考案の一実施例を第1図乃至第16図に基づいて説明す
れば、以下の通りである。
第1図(a)及び第6図に示すように、扉の施解錠装置
に付設されるカード読取装置Rは、装置本体(以下、単
に本体と呼ぶ)1を備え、本体1には上下方向に伸びる
とともに下方が開放された本体側凹部としての20個の支
持穴1a・1a・・・が設けられている。支持穴1a・1a・・
・は1列5個ずつ4列に分けて配列され、隣接する列の
支持穴1aは半ピッチずつずらされている。
各支持穴1a内にはほぼ円柱状の磁性ピン2が上下動自在
に挿入されている。一部の磁性ピン2・2・・・は上端
部がN極、下端部がS極となるように着磁され、残りの
磁性ピン2・2・・・は上端部がS極、下端部がN極と
なるように着磁されている。各磁性ピン2は、支持穴1a
内に配置した付勢手段としてのスプリング9により下
方、つまり、後述するピンホール板3のピンホール3aに
嵌合する方向に付勢されている。
スプリング9としては、第16図に示すように、通例通り
両端部9a・9aのピッチが細かくされるとともに、軸方向
中間部9bにおけるピッチも他の部位9c・9cより細かくさ
れたものを使用すると、複数のスプリング9・9・・・
を同一の容器内に保管する場合等に、スプリング9同士
のからみ合いが生じにくくなって、取扱い上便宜であ
る。なお、本体1の上部には上記扉の施解錠装置への取
付部1bが設けられている。
第7図(a)〜(c)にも示すように、本体1の下方に
は移動部材としてのピンホール板3が本体1に対しA及
び逆A方向へ摺動自在に配置されている。このピンホー
ル板3には、ピンホール板3が逆A方向の端部に位置し
ている時に磁性ピン2・2・・・の下部が嵌合される移
動部材側凹部としての複数のピンホール3a・3a・・・が
支持穴1a・1a・・・に対応した配列で設けられている。
上記各ピンホール3aは、図1(b)に示されているよう
に、ピンホール板3が逆A方向の端部に位置している時
に嵌合している磁性ピン2に対し、逆A方向に長い長穴
形状に形成されている。
ピンホール板3のA方向の端部には、後述するカード7
の先端部が係合可能な当接部としての、下方へ折り曲げ
られた折曲部3b・3bが形成されている。又、ピンホール
板3の両側部には、僅かに上方へ立ち上がった後、下方
へ延びる脚部3c・3cが設けられている。なお、第1図
(b)に示すように、ピンホール板3はその上向きに突
出する突起3d・3dと本体1の凹部1cとの間に縮設された
スプリング4・4により逆A方向に付勢されている。
第8図(a)(b)にも示すように、ピンホール板3の
下方には、ピンホール板3のピンホール3a・3a・・・か
らの磁性ピン2・2・・・の落下を防止するための支持
板5が配置されている。
第2図及び第3図に示すように、本体1には、本体1の
側部及び支持板5の下部を覆う、ほぼコ字形断面の枠体
6が取付けられている。この枠体6の底部における両側
部との境界部位には、第5図にも示すように、長穴6a・
6aが形成されている。そして、ピンホール板3の脚部3c
・3cは長穴6a・6aを介して本体1の下方へ突出してい
る。なお、脚部3c・3cは、ピンホール板3のA及び逆A
方向への移動に伴って長穴6a・6a内で移動可能とされて
いる。
第4図に示すように、本体1の後端部には後述するカー
ド7の挿入口1dが形成され、この挿入口1dから挿入され
たカード7は支持板5と枠体6との間の間隙を移動して
ピンホール板3の折曲部3d・3dに当接できるようになっ
ている。
第9図(a)〜(c)に示すように、カード7は、例え
ば、表面がオーバーシート7a・7aで覆われた硬質塩化ビ
ニル層7b・7b・・・内にバリウムフェライト磁石層7cを
埋め込んで形成されている。バリウムフェライト磁石層
7cにおけるピンホール板3のピンホール3a・3a・・・に
対応する20箇所は、各ピンホール3a・3a・・・内の磁性
ピン2・2・・・を磁気的な反発力により浮上させるこ
とができる磁極の配置でスポット状に着磁され、これに
より、バリウムフェライト磁石層7c内に20個の着磁部7d
・7d・・・が形成されている。すなわち、カード7はピ
ンホール板3の下方に挿入されるので、下端部がN極と
なっている磁性ピン2に対応する着磁部7dの上端部はN
極とされ、一方、下端部がS極となっている磁性ピン2
に対応する着磁部7dの上端部はS極とされている。な
お、各スプリング9による磁性ピン2の下方への付勢力
は、各着磁部7dによる磁性ピン2の上方への磁気的反発
力より小さく設定されている。
上記の構成において、カード7の非挿入状態において、
ピンホール板3はスプリング4・4の付勢力により本体
1の逆A方向の端部に位置している。この時、磁性ピン
2・2・・・は第10図(a)に模式的に示すように、自
重及びスプリング9の付勢力にて下部がピンホール板3
のピンホール3a・3a・・・に嵌合し、上部が本体1の支
持穴1a・1a・・・に嵌合する位置、すなわち、係止位置
に位置することにより本体1に対するピンホール板3の
A及び逆A方向への摺動を阻止している。
上述のカード読取装置Rが取付けられた扉の施解錠装置
を作動させる時は、カード読取装置Rの本体1にカード
7を挿入口1dからA方向に挿入し、カード7の先端部を
ピンホール板3の折曲部3b・3bに当接させる。挿入され
たカード7が正規のものであれば、第10図(b)に示す
ように、各磁性ピン2がカード7の対応する着磁部7dと
の間の磁気的な反発力により、スプリング9の付勢力に
抗してピンホール板3のピンホール3aから浮上すること
によりピンホール3aから離脱した係止解除位置へと移動
し、磁性ピン2・2・・・による本体1とピンホール板
3との係合が解除される。この状態で、カード7を更に
A方向へ移動させるとピンホール板3がカード7ととも
にA方向に移動し(第10図(c))、扉の施解錠装置の
作動が可能とされる。なお、上記施解錠装置の構造及び
作動の詳細は、後に例示する。
一方、第10図(d)に示すように、挿入された正規のカ
ード7以外のカード7′又はカードと類似した形状の板
材などがカード読取装置Rに挿入された場合は、少なく
とも一部の磁性ピン2・2・・・がピンホール板3のピ
ンホール3a・3a・・・に嵌合した状態が維持されるの
で、ピンホール板3のA方向への移動は阻止され、これ
により、施解錠装置の作動は不可能となる。
なお、上記の構成では、各磁性ピン2が支持穴1aに常時
嵌合するとともに、スプリング9によりピンホール3aに
嵌合する方向に付勢されているので、カード読取装置R
の取付姿勢にかかわらず、カード7の非挿入状態では、
磁性ピン2は支持穴1aとピンホール3aの双方に嵌合し、
磁性ピン2によるピンホール板3のロックが確実に行わ
れる。
また、所定の着磁部7dを有するカード7が挿入される場
合、ピンホール板3の折曲部3bにカード7の先端部が当
接し、このピンホール板3の移動が開始される時には、
ピンホール3aが前記したように逆A方向に長穴状である
ことにより、このピンホール3aにおける逆A方向の縁部
が磁性ピン2の周面に接する位置に達するまでに幾分の
時間を要する。したがって、この間に、着磁部7dからの
磁気的反発力により浮上する磁性ピン2は、その下端が
ピンホール3aから完全に離脱するようになるので、磁性
ピン2の浮上とピンホール板3の押動とを、カード7の
挿入操作を途中で中断することなく、連続した挿入操作
で行うことができる。
上記の実施例では、付勢手段としてスプリング9を使用
したが、それに代えて、各磁性ピン2をピンホール3a及
び支持穴1aの双方に嵌合する方向に付勢する磁石等の付
勢手段を用いることもできる。
以下、上記のカード読取装置Rが取付けられる扉の施解
錠装置の一例を説明する。
第2図〜第5図に示すように、カード読取装置Rの本体
1から下方に突出したピンホール板3の脚部3c・3cによ
り軸8が支持されている。この軸8にはスライド板10が
支持され、スライド板10はピンホール板3とともに枠体
6の下面に沿ってA及び逆A方向へ移動可能となってい
る。スライド板10にはA方向へ向かうにつれて互いに接
近する向きに傾斜した1対の作動用フランジ10a・10aが
下方に突出した状態で設けられている。
スライド板10の下方にストッパ11が配置されて軸8によ
り回動自在に支持され、このストッパ11は、軸8に巻き
付けた捩じりスプリング12によりB方向に付勢されてい
る。ストッパ11の前端部には、後述するリトラクタ24の
上端部24aとの係合用屈曲部11aが設けられている。
第11図(a)及び第12図(a)に施解錠装置の全体構成
を示す。この施解錠装置は、住宅及び旅客施設等、各種
建築物の扉等に取付けて使用するものであって、上記扉
の外面側に露出する外面側長座13とその内側に結合され
る外面側補強長座14及び上記扉の内面側に露出する内面
側長座15とその内側に結合される内面側補強長座16を含
む施解錠装置本体17を備えている。外面側長座13と内面
側長座15とは、外面側補強長座14の内側に配置されたカ
バー18、内面側補強長座16の内側に配置された引付板20
及び複数の引付脚21・21・・・を介して連結されてい
る。
施解錠装置本体17の上部には、外面側長座13から内面側
長座15に渡って、上述したカード読取装置Rが配置さ
れ、このカード読取装置Rは、挿入口1dが外面側長座13
の表面に露出する姿勢となるように本体1の取付部1b・
1bにて外面側補強長座14に固定されている。又、カード
読取装置Rに対応する部位の外面側長座13の表面に化粧
板22が、内面側名長座15の表面に化粧カバー23がそれぞ
れ被せられている。
施解錠装置本体17における外面側補強長座13とカバー18
との間でリトラクタ24が上下動自在に支持され、このリ
トラクタ24は施解錠装置本体17との間に縮設した1対の
スプリング25・25により上向きに付勢されている。リト
ラクタ24は屈曲した上端部24aがストッパ11に当接する
ことにより、上方への移動量が規制されるようになって
いる。
リトラクタ24の下端部には、水平方向に屈曲した左右1
対のフランジ24b・24bが設けられ、これらフランジ24b
・24bには、ハブ26に設けた左右1対のアーム部26a・26
aが、それぞれ上側から当接している。ハブ26は、第14
図にも示すように、外面側長座13と内面側長座15との間
で施解錠装置本体17の厚み方向に伸びる操作軸27に嵌合
され、操作軸27とともにハブ26がC方向に回動すると、
一方のフランジ24bが一方のアーム部26aにより下向きに
押圧されて、リトラクタ24が施解錠装置本体17に対し下
向きに移動するようになっている。なお、操作軸27の両
端部には、この施解錠装置が設けられた扉の外面側と内
面側にそれぞれ配置される1対の操作レバー28・28が取
付けられている。
第15図に示すように、施解錠装置本体17におけるカバー
18と引付板20との間にはケース30が挿入され、このケー
ス30は施解錠装置本体17に固定されている。ケース30内
の下部には、この施解錠装置が取付けられた扉を入口な
どの所定位置に係合するためのラッチボルト31が収容さ
れ、ラッチボルト31はD及び逆D方向への移動に伴って
ケース30から出没できるようになっている。ラッチボル
ト31はケース30の壁面との間に縮設されたスプリング32
にてD方向に付勢されることにより、通常はケース30か
ら突出し、入口などの係合用凹部に嵌合して、扉を係止
している。
ラッチボルト31の下方には、このラッチボルト31の基端
部に設けた鍔部31aに係合する係合突部33aと、操作軸27
が貫通する係合穴33bとを有するラッチハブ33が配置さ
れ、ラッチハブ33は操作軸27とともに回動するようにな
っている。ラッチハブ33はスプリング受け34を介してハ
ブスプリング35により逆C方向へ付勢されている。そし
て、リトラクタ24を下方へ移動させるために前述のいず
れかの操作レバー28を操作して操作軸27をC方向へ回動
させた時に、ラッチハブ33がC方向へ回動し、これに伴
って鍔部31aが係合突部33aに押圧されることによりラッ
チボルト31が逆D方向へ移動してケース30内に没入され
る。この状態では、ラッチボルト31と入口などに設けた
係合用凹部との係合が解除されるので、扉などの開閉が
可能となる。
第11図(a)及び第12図(a)に示すように、リトラク
タ24の上部には1対の回動レバー部材36・37が各上端部
(第12図(b)参照)にてピン38・40により回動自在に
支持され、回動レバー部材36・37の各下端部には、後述
する回動部材43に設けた1対のピン43a・43bに係合可能
な係合凹部36a・37aが形成されている。回動レバー部材
36・37は、リトラクタ24に設けたピン24cに支持される
とともに、回動レバー部材36・37の各上端部36b・37bに
その両端を係止した捩じりスプリング41により、各下端
部が互いに離反する方向に、つまり、回動レバー部材36
は逆E方向に、回動レバー部材37は逆F方向に付勢され
ている。なお、リトラクタ24には、回動レバー部材36・
37の、各下端部が互いに離反する方向への回動量を規制
するストッパ42a・42bが設けられている。
回動レバー部材36・37の上端部36b・37bには、スライド
板10の作動用フランジ10a・10aがそれぞれ内側から当接
している。これにより、カード読取装置Rへのカード7
の挿入に伴ってスライド板10がA方向へ移動する時に、
回動レバー部材36・37の各上端部36b・37bが傾斜した作
動用フランジ10a・10aにより互いに離反する方向へ押圧
され、この結果、回動レバー部材36・37は第11図(c)
に示すように、各下端部が互いに接近する方向へ回動す
るようになっている。
回動レバー部材36・37よりやや下方において、施解錠装
置本体17に回動部材43が回動自在に支持され、この回動
部材43は1対のピン43a・43bを備えるとともに、扉の厚
み方向に伸びる軸部43cを一体に有している。なお、施
解錠装置本体17には回動部材43の円弧上の溝43dに係合
することにより回動部材43の回動範囲を規制するピン44
が設けられている。
第15図に示すように、ケース30内の上部にはデッドボル
ト45が収容され、デッドボルト45はD及び逆D方向へ移
動に伴ってケース30から出没可能となっている。このデ
ッドボルト45の上部にはデッドハブ46が配置されてい
る。回動部材43の軸部43cはデッドハブ46の係合穴46aを
貫通し、これにより、デッドハブ46は回動部材43ととも
に回動するようになっている。
デッドハブ46にはアーム部46bが設けられ、このアーム
部46bはデッドボルト45に形成した溝45aに係合してい
る。そして、デッドハブ46がG方向へ回動すると、アー
ム部46bに押圧されることによりデッドボルト45がD方
向へ移動してケース30から突出し、入口などに設けた図
示しないロック用凹部に嵌合して、扉などをロックする
ようになっている。又、デッドハブ46が逆G方向へ回動
すると、デッドボルト45が逆D方向へ移動してケース30
内に没入し、扉などのロックが解除される。
なお、デッドボルト45がケース30内に没入されたロック
解除位置にある時は回動部材43は第12図(a)に示す回
動端部、つまり、ピン44が溝43dの右端部に当接する回
動端部に位置し、一方、デッドボルト45がケース30から
突出したロック位置にある時は回動部材43は第13図
(a)に示す回動端部、つまり、ピン44が溝43dの右端
部に当接する回動端部に位置するようになっている。
又、回動部材43の軸部43cの内面側の端部には、扉など
の内側からデッドハブ46を回動操作するためのサムター
ン48が取付けられている。
上記の施解錠装置において、第11図(a)及び第12図
(a)に示す状態では、ロックは解除されており、又、
ラッチボルト31は入口の係合用凹部に嵌合して扉が入口
に係止されている。この状態で、扉の内側又は外側から
扉の開閉を行う場合は、内側又は外側のいずれかの操作
レバー28を操作して操作軸27を第15図のC方向へ回動さ
せると、ラッチハブ33がハブスプリング35の付勢力に抗
して操作軸27とともにC方向へ回動し、これにより、ラ
ッチボルト31がスプリング32の付勢力に抗して逆D方向
へ移動することによりケース30内に没入して、ラッチボ
ルト31による扉と入口との係合が解除される。
この時、操作軸27のC方向への回動に伴って、第11図
(b)に示すように、リトラクタ24が下方へ移動する
が、回動レバー部材36・37は互いに平行な状態を維持
し、回動部材43のピン43a・43bには接触しないので、リ
トラクタ24の下方への移動に伴って回動部材43が回動す
ることはなく、従ってロック解除状態はそのまま維持さ
れる。なお、扉を閉じた状態で操作レバー28への操作力
を解除すると、ラッチハブ33はハブスプリング35の付勢
力により逆C方向へ回動し、これに伴ってラッチボルト
31はスプリング32の付勢力によりD方向へ移動してケー
ス30から突出し、入口の係合用凹部に嵌合する。
次に、第11図(a)及び第12図(a)の状態で、扉の外
側からロック操作を行う場合は、まず、カード読取装置
R内にカード7をA方向へ挿入する。カード7が正規の
ものであれば、ピンホール板3がカード7とともにA方
向へ移動し、これに伴ってスライド板10もA方向へ移動
する、スライド板10が所定量だけA方向へ移動すると、
捩じりスプリング12の付勢力によりストッパ11がB方向
へ回動し、係合用屈曲部11aがリトラクタ24の屈曲した
上端部24aに係合して、スライド板10が係止される(第1
1図(b))。
そして、上述したスライド板10のA方向への移動に際し
て、回動レバー部材36・37の各上端部36b・37bがスライ
ド板10の作動用フランジ10a・10aにより互いに離反する
向きに押圧され、これにより、回動レバー部材36・37は
第12図(c)に示すように、各下端部が互いに接近する
向きに回動して、回動レバー部材36の係合凹部36aが回
動部材43のピン43aに係合する。
続いて、扉の外面側の操作レバー28を操作してハブ26を
C方向へ回動させると、リトラクタ24の一方のフランジ
24bがハブ26の一方のアーム部26aにより下方へ押圧され
て、ハブ26がスプリング25・25の付勢力に抗して下方へ
移動し始める。これにより、ストッパ11の係合用屈曲部
11aとリトラクタ24の上端部24aとの係合が解除されるの
で、スライド板10はスプリング4・4の付勢力により逆
A方向へ移動してカード7を挿入する前の位置に復帰し
(第11図(c))、これに伴って、回動レバー部材37は
捩じりスプリング41の付勢力により逆F方向へ回動して
ストッパ42bに当接するが、回動レバー部材36は、その
係合凹部36aとピン43aとの係合を維持する(第12図
(d))。
操作レバー28のC方向への回動操作によりリトラクタ24
を更に下方へ移動させると、回動部材43のピン43aは回
動レバー部材36の係合凹部36aにより下方へ押圧され、
これにより、回動部材43はG方向へ回動する(第12図
(e))。これに伴い、第15図のデッドハブ46もG方向
へ回動するので、デッドボルト45がD方向へ移動してケ
ース30を突出し、扉に設けたロック用凹部に嵌合して扉
のロックが行われる。なお、ロック終了後、操作レバー
28への操作力を解除すると、リトラクタ24はスプリング
25・25の付勢力により上方へ移動し、上端部24aがスト
ッパ11に当接するとともに、回動レバー部材36は捩じり
スプリング41の付勢力により逆E方向へ回動してストッ
パ42aに当接する(第13図(a))。
次に、扉の外側からロック解除操作を行う時は、第11図
(a)及び第13図(a)の状態から、ロック操作の場合
と同様にカード読取装置Rにカード7を挿入し、ピンホ
ール板3及びスライド板10をカード読取装置本体1に対
しA方向へ移動させて、ストッパ11の係合用屈曲部11a
をリトラクタ24の上端部24aに係合させる(第11図
(b))。この状態で、回動レバー部材36・37はスライ
ド板10の作動用フランジ10a・10aにより各下端部が互い
に接近する方向へ回動させられ、回動レバー部材37の係
合凹部37aが回動部材43のピン43bに係合する(第13図
(b))。
続いて、操作レバー28により操作軸27をC方向へ回動さ
せると、リトラクタ24が下方へ移動し始め、これに伴っ
て、スライド板10が逆A方向へ移動してカード7を挿入
する前の位置に復帰する(第11図(c))とともに、回
動レバー部材36が逆E方向へ回動してストッパ42aに当
接するが、回動レバー部材37はその係合凹部37aとピン4
3bとの係合を維持する(第13図(c))。
操作レバー28により操作軸27を更にC方向へ回動させる
と、リトラクタ24の下方への移動に伴ってピン43bが回
動レバー部材37の係合凹部37aにより下方へ押圧され、
これにより、回動部材43は逆G方向へ回動する。これに
伴い、第15図のデッドハブ46も逆G方向へ回動するの
で、デッドボルト45は逆D方向へ移動してケース30内に
没入し、扉のロックが解除される。なお、ロック解除操
作終了後、操作レバー28に対する操作力を解除すると、
リトラクタ24はスプリング25・25の付勢力により上方へ
移動してストッパ11に当接する(第11図(a))ととも
に、回動レバー部材37は捩じりスプリング41の付勢力に
より逆F方向へ回動してストッパ42bに当接する(第12
図(a))。
又、扉の内側からロック或いはロック解除操作を行う場
合は、サムターン48によりデッドハブ46をG又は逆G方
向へ回動させれば良い。
なお、本考案のカード読取装置Rは上述した構造の施解
錠装置に限らず、ピンホール板3の移動に伴って作動可
能な、種々の構造を有する施解錠装置に取付けて使用し
たり、キースイッチ等の各種スイッチを作動させる等の
目的で使用することもできるものである。
〔考案の効果〕
本考案に係るカード読取装置は、以上のように、装置本
体の壁面に沿って移動自在な移動部材と、装置本体およ
び移動部材の相対向面に各々形成された本体側凹部およ
び移動部材側凹部の双方に跨がって嵌合する係止位置か
ら、本体側凹部のみに嵌合する係止解除位置への移動自
在な磁性ピンとが設けられ、上記磁性ピンを係止位置か
ら係止解除位置へと磁気的反発力によって移動させるた
めの着磁部を有するカードが移動部材に沿って挿入され
るとき、上記磁性ピンの移動に合わせてカードによる移
動部材の押動が開始されるように、挿入されるカードが
挿入方向に当接する当接部が移動部材に設けられたカー
ド読取装置であって、上記磁性ピンを上記着磁部による
磁気的反発力より小さい付勢力で上記係止位置の方向に
付勢する付勢手段が設けられると共に、上記移動部材側
凹部が、上記係止位置に位置する磁性ピンに対しカード
挿入方向とは逆方向に空間を形成すべく長穴状に形成さ
れている構成である。
このように、磁性ピンが本体側凹部と移動部材側凹部と
の両方に嵌合する係止位置に位置するように付勢手段に
より付勢されているので、カード読取装置の取付け姿勢
にかかわらず、カードの非挿入時には移動部材のロック
が確実に行なわれ、例えば本装置が扉錠と組合わせて使
用される場合には、所期の防犯効果が確実に得られる。
また、所定の着磁部を有するカードの挿入時には、移動
部材側凹部の形状が長穴状であるので、移動部材を係止
解除状態とし、かつ、移動部材を押動する際、カードの
挿入操作を一旦停止させることなく、連続したスムーズ
な操作で行わせることができるので、操作性が向上する
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第16図は本考案の実施例を示すものであっ
て、第1図(a)はカード読取装置の一部を破断して示
す拡大側面図、第1図(b)はカード読取装置の一部を
破断して示す拡大下面図、第2図はカード読取装置の正
面図、第3図はカード読取装置の側面図、第4図はカー
ド読取装置の背面図、第5図はカード読取装置の下面
図、第6図は装置本体の下面図、第7図(a)はピンホ
ール板の平面図、第7図(b)は第7図(a)のX方向
矢視図、第7図(c)は第7図(a)のY方向矢視図、
第8図(a)は支持板の拡大平面図、第8図(b)は第
8図(a)のZ−Z線に沿う断面図、第9図(a)はカ
ードの平面図、第9図(b)はカードの縦断面図、第9
図(c)はカードの部分拡大縦断面図、第10図(a)は
カード非挿入時のカード読取装置を示す模式的な断面
図、第10図(b)は正規のカードを挿入した時のカード
読取装置を示す模式的な断面図、第10図(c)は正規の
カードによりカード読取装置内のピンホール板を移動さ
せた状態を示す模式的な断面図、第10図(d)は不正な
カードを挿入した状態を示すカード読取装置の模式的な
断面図、第11図(a)は施解錠装置の部分拡大縦断面
図、第11図(b)及び(c)はそれぞれ施解錠装置のロ
ック又はロック解除操作の手順を示す部分拡大縦断面
図、第12図(a)は施解錠装置のロック解除時の背面
図、第12図(b)は施解錠装置のロック解除時にラッチ
ボルトを係合解除方向に操作した状態を示す背面図、第
12図(c)〜(e)はそれぞれ施解錠装置のロック操作
の手順を示す背面図、第13図(a)は施解錠装置のロッ
ク時の背面図、第13図(b)〜(d)はそれぞれ施解錠
装置のロック解除操作の手順を示す背面図、第14図は施
解錠装置の側面図、第15図は施解錠装置のロック機構を
収容したケースを破断して示す正面図、第16図はスプリ
ングの拡大側面図である。 1は装置本体、1aは支持穴(本体側凹部)、2は磁性ピ
ン、3はピンホール板(移動部材)、3aはピンホール
(移動部材側凹部)、3bは折曲部(当接部)、7はカー
ド、7dは着磁部、9はスプリング(付勢手段)である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体の壁面に沿って移動自在な移動部
    材と、装置本体および移動部材の相対向面に各々形成さ
    れた本体側凹部および移動部材側凹部の双方に跨がって
    嵌合する係止位置から、本体側凹部のみに嵌合する係止
    解除位置への移動自在な磁性ピンとが設けられ、 上記磁性ピンを係止位置から係止解除位置へと磁気的反
    発力によって移動させるための着磁部を有するカードが
    移動部材に沿って挿入されるとき、上記磁性ピンの移動
    に合わせてカードによる移動部材の押動が開始されるよ
    うに、挿入されるカードが挿入方向に当接する当接部が
    移動部材に設けられたカード読取装置であって、 上記磁性ピンを上記着磁部による磁気的反発力より小さ
    い付勢力で上記係止位置の方向に付勢する付勢手段が設
    けられると共に、 上記移動部材側凹部が、上記係止位置に位置する磁性ピ
    ンに対しカード挿入方向とは逆方向に空間を形成すべく
    長穴状に形成されていることを特徴とするカード読取装
    置。
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