JPH07125107A - 靴 - Google Patents

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JPH07125107A
JPH07125107A JP5292472A JP29247293A JPH07125107A JP H07125107 A JPH07125107 A JP H07125107A JP 5292472 A JP5292472 A JP 5292472A JP 29247293 A JP29247293 A JP 29247293A JP H07125107 A JPH07125107 A JP H07125107A
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JP
Japan
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vinyl chloride
outsole
weight
parts
chloride resin
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5292472A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Harada
邦彦 原田
Tatsuo Kawakami
龍男 川上
Tatsunari Fusauchi
龍成 房内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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Publication date
Application filed by Achilles Corp filed Critical Achilles Corp
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Publication of JPH07125107A publication Critical patent/JPH07125107A/ja
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量で、耐摩耗性、耐久性、優れた耐寒性お
よび耐侯性を備えた靴を提供する。 【構成】 熱可塑性合成樹脂製のアウトソール43とミ
ッドソール42を含む多層構造の靴底40を有する靴S
1(S2)において、アウトソールを、塩化ビニル系樹
脂10〜90重量部および熱可塑性ポリウレタン10〜
90重量部の割合で混合し、これに可塑剤、安定剤を適
量配合した熱可塑性ポリウレタン組成物で成形し、ミッ
ドソールを、塩化ビニル系樹脂50〜90重量部および
エチレン・酢酸ビニル・一酸化炭素共重合体50〜10
重量部の割合で混合し、これに熱分解型有機発泡剤、可
塑剤、安定剤を適量加えた発泡性塩化ビニル系樹脂組成
物で成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性合成樹脂製の
靴底を胛被と一体に射出成形またはプレス成形してなる
靴に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、射出成形靴、あるいはプ
レス成形靴は、塩化ビニル系樹脂(PVC)を原料とす
るものがほとんどで、一部に2液ウレタン発泡による射
出成形靴がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、PVCは、
物性的に耐摩耗性や耐久性が悪く、定量射出による発泡
ソールも比重が0.9が限度で重いという欠点がある。
一方、2液ウレタン発泡ソールは、材料費がPVCの1
0倍もする。また、発泡ソールであるため、グリップ性
が悪く滑り易い。さらに、耐寒性が悪いため、気温が下
がると硬くなり、また耐侯性が悪く、黄変し易いなどの
問題がある。
【0004】本発明は、前記従来技術の課題を背景にな
されたもので、軽量で、耐摩耗性、耐久性、耐寒性およ
び耐侯性に優れた靴を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性合成
樹脂製のアウトソールとミッドソールを含む多層構造の
靴底を有する靴において、アウトソールを、塩化ビニル
系樹脂10〜90重量部および熱可塑性ポリウレタン9
0〜10重量部の割合で混合し、これに可塑剤、安定剤
を適量配合した熱可塑性ポリウレタン組成物で成形し、
ミッドソールを、塩化ビニル系樹脂50〜90重量部お
よびエチレン・酢酸ビニル・一酸化炭素共重合体50〜
10重量部の割合で混合し、これに熱分解型有機発泡
剤、可塑剤、安定剤を適量加えた発泡性塩化ビニル系樹
脂組成物で成形してなる靴を提供するものである。
【0006】ここで、アウトソールを構成する熱可塑性
ポリウレタン組成物中の塩化ビニル系樹脂と熱可塑性ポ
リウレタンとの混合比は、耐摩耗性、耐久性、優れた耐
寒性および耐侯性を備える上で、塩化ビニル系樹脂が1
0〜90重量部、好ましくは50〜80重量部、熱可塑
性ポリウレタンが90〜10重量部、好ましくは50〜
20重量部である。塩化ビニル系樹脂が10重量部未満
で熱可塑性ポリウレタンが90重量部を超えると、モー
ルドからの離型が悪くなるとともに、コストが高くなり
経済的でない。また、塩化ビニル系樹脂が90重量部を
超え熱可塑性ポリウレタンが10重量部未満では、ウレ
タン物性の改良効果が充分に発揮されない。
【0007】一方、ミッドソールを構成する塩化ビニル
系樹脂組成物中の塩化ビニル系樹脂とエチレン・酢酸ビ
ニル・一酸化炭素共重合体との混合比は、軽量化を図る
上で、塩化ビニル系樹脂が50〜90重量部、好ましく
は60〜80重量部、エチレン・酢酸ビニル・一酸化炭
素共重合体が50〜10重量部、好ましくは40〜20
重量部である。塩化ビニル系樹脂が50重量部未満でエ
チレン・酢酸ビニル・一酸化炭素共重合体が50重量部
を超えると、過発泡を来たし、発泡組成としては無駄で
ある。また、塩化ビニル系樹脂が90重量部を超えエチ
レン・酢酸ビニル・一酸化炭素共重合体が10重量部未
満では、発泡が小さく不充分であるため軽量化が図れな
い。
【0008】なお、アウトソールおよびミッドソールに
使用される塩化ビニル系樹脂としては、塩化ビニル単独
重合体およびその共重合体であるエチレン・塩化ビニル
共重合体、プロピレン・塩化ビニル共重合体、塩化ビニ
ル・塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル・アクリルニ
トリル共重合体などが使用できるが、本実施例では、溶
融粘度が低く発泡し易いので、エチレン・塩化ビニル共
重合体を使用した。塩化ビニル系樹脂の重合度は、60
0〜1,800程度まで使用できるが、800〜1,3
00程度が発泡し易いので好ましい。
【0009】また、アウトソールに使用される熱可塑性
ポリウレタンは、協和発酵工業(株)製の「エステン」
(商標名)を使用したが、これに限定されるものではな
いことはいうまでもなく、例えばそのほかユーファイン
〔旭硝子(株)製〕、レザミン〔大日精化(株)製〕、
ドミナス〔日本ポリウレタン工業(株)製〕などが使用
できる。
【0010】さらに、ミッドソールに使用されるエチレ
ン・酢酸ビニル・一酸化炭素共重合体は、三井・デュポ
ンポリケミカル(株)製の「エルバロイ」(商標名)を
使用したが、これに限定されるものでないことはいうま
でもない。エチレン・酢酸ビニル・一酸化炭素共重合体
については、例えば特公昭55−50063号公報に詳
述されている。
【0011】さらに、ミッドソールに使用される熱分解
型有機発泡剤としては、アゾジカルボンアミド、ジニト
ロソペンタメチレンテトラミン、p−トルエンスルホニ
ルヒドラジドなどの熱分解型発泡剤が使用できる。熱分
解型有機発泡剤の使用量は、0.2〜2PHR、好まし
くは0.4〜1.2PHRである。
【0012】さらに、アウトソールあるいはミッドソー
ルに使用される可塑剤としては、フタル酸誘導体、イソ
フタル酸誘導体、テトラヒドロフタル酸誘導体、アジピ
ン酸誘導体、アゼライン酸誘導体、セバシン酸誘導体、
マレイン酸誘導体など、通常、塩化ビニル系樹脂に使用
される可塑剤が使用できる。可塑剤の使用量は、60〜
140PHRで、好ましくは80〜120PHRであ
る。
【0013】さらに、アウトソールあるいはミッドソー
ルに使用される安定剤は、通常、PVCに配合されるも
のが使用できるが、本実施例では、Ba・Zn系安定剤
を使用した。安定剤としては、このほかCa・Zn系、
Ca・Zn・Sn系、Ca・Sn系、脂肪酸塩共沈体、
三塩基性硫酸系など挙げられる。安定剤の使用量は、1
〜5PHRで、好ましくは2.0〜3.5PHRであ
る。
【0014】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。この例では、熱可塑性合成樹脂製のヒールソール、
ミッドソールおよびアウトソールからなる3層構造の靴
底を有する靴を例にとる。
【0015】図1において、S1は靴であり、靴S1
は、熱可塑性合成樹脂製の靴底40を胛被Kと一体的に
射出成形することにより成形する。なお、この射出成形
の詳細については、特公平4−64242号公報に記載
されている。靴底40は、ヒールソール41とミッドソ
ール42およびアウトソール43からなる3層構造を呈
している。各ソールの形成範囲は、ヒールソール41が
不踏部1sから踵部2s間、ミッドソール42が踏付部
3sから踵部2s間、さらにアウトソール43が爪先部
4sから踵部2sの全域である。
【0016】アウトソール43は、塩化ビニル系樹脂1
0〜90重量部に対して熱可塑性ポリウレタン90〜1
0重量部の割合で混合し、これに可塑剤、安定剤を適量
配合した熱可塑性ポリウレタン組成物で成形する。一
方、ミッドソール42は、塩化ビニル系樹脂50〜90
重量部に対してエチレン・酢酸ビニル・一酸化炭素共重
合体50〜10重量部の割合で混合し、これに熱分解型
有機発泡剤、可塑剤、安定剤を適量加えた発泡性塩化ビ
ニル系樹脂組成物で成形する。
【0017】このように、アウトソール43を上記の熱
可塑性ポリウレタン組成物で成形したから、優れた耐摩
耗性および耐久性が得られる。また、マイナス40℃で
柔らかい耐低温性が得られる。また、耐侯性がよいので
黄変がない。さらに、塩化ビニル系樹脂が配合された熱
可塑性ポリウレタン組成物であるので、接着剤なしでミ
ッドソールに接着できる。一方、ミッドソール42を発
泡性塩化ビニル系樹脂組成物で成形したから、軽量化
(比重0.6)が可能となった。
【0018】次に、表1〜2に示す各種のアウトソール
配合処方、ミッドソール配合処方を用い物性を評価し、
その結果を表3〜4に示す。なお、物性試験は、下記を
基準にして行った。 引張試験(引っ張り強さ、伸び);JIS K625
1 引き裂き試験;JIS K6252 反撥弾性試験;JIS K6255 剥離試験(ミッドソール・アウトソール接着);JI
S K6256 低温衝撃脆化試験(耐寒性);JIS K6261 加硫ゴムの摩耗試験方法;JIS K6264 オゾン劣化試験;JIS K6259 硬度測定(タイプAデューロメーター);JIS K
2553
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】
【表4】
【0023】以上で本発明の実施例を説明したが、具体
的な構成および作用はこの実施例に限られるものではな
く、本発明の要旨を変更しない範囲における設計変更や
工程変更などがあっても本発明に含まれる。
【0024】例えば、所望によりヒールソール41を無
くしてもよい。また、ミッドソール42を爪先まで延長
してもよい。
【0025】さらに、図2および図3に示す靴S2のよ
うに、ミッドソール42およびアウトソール43を爪先
部4sから踵部2sまでの全域に設けるとともに、踏付
部3sと踵部2sの中央部にメインアウトソール43a
より、若干、軟質なサブアウトソール43bを設けるこ
とにより防滑性を向上させることができる。
【0026】さらに、靴底の色相、硬度などは、所望に
より適宜、設計することが望ましい。例えば、靴底がヒ
ールソール、ミッドソール、アウトソールの三層構造か
らなる靴の場合には、その硬度(JIS−A)は、ヒー
ルソールが35〜45度、ミッドーソールが45〜55
度、アウトソールが50〜60度の範囲が好ましい。ま
た、靴底がミッドソールとアウトソールの二層構造から
なる靴の場合には、その硬度(JIS−A)は、ミッド
ーソールが45〜55度、アウトソールが50〜60度
の範囲が好ましい。なお、メインアウトソール43aと
サブアウトソール43bとの硬度差(JIS−A)は、
0〜10度の範囲が望ましい。
【0027】
【発明の効果】上記のように、本発明は、熱可塑性合成
樹脂製のアウトソールとミッドソールを含む多層構造の
靴底を有する靴において、アウトソールを、塩化ビニル
系樹脂10〜90重量部に対して熱可塑性ポリウレタン
90〜10重量部の比率で混合し、これに可塑剤、安定
剤を適量配合した熱可塑性ポリウレタン組成物で成形
し、ミッドソールを、塩化ビニル系樹脂50〜90重量
部に対してエチレン・酢酸ビニル・一酸化炭素共重合体
50〜10重量部の比率で混合し、これに熱分解型有機
発泡剤、可塑剤、安定剤を適量加えた発泡性塩化ビニル
系樹脂組成物で成形したから軽量で、耐摩耗性、耐久
性、優れた耐寒性および耐侯性を備えた靴が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る靴の一実施例を示す側面図であ
る。
【図2】本発明に係る靴の他の実施例を示す側面図であ
る。
【図3】図2に示す靴の底面図である。
【符号の説明】
40 靴底 42 ミッドソール 43 アウトソール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性合成樹脂製のアウトソールとミ
    ッドソールを含む多層構造の靴底を有する靴において、
    アウトソールを、塩化ビニル系樹脂10〜90重量部お
    よび熱可塑性ポリウレタン90〜10重量部の割合で混
    合し、これに可塑剤、安定剤を適量配合した熱可塑性ポ
    リウレタン組成物で成形し、ミッドソールを、塩化ビニ
    ル系樹脂50〜90重量部およびエチレン・酢酸ビニル
    ・一酸化炭素共重合体50〜10重量部の割合で混合
    し、これに熱分解型有機発泡剤、可塑剤、安定剤を適量
    加えた発泡性塩化ビニル系樹脂組成物で成形してなる
    靴。
JP5292472A 1993-10-29 1993-10-29 Withdrawn JPH07125107A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013145218A1 (ja) * 2012-03-29 2013-10-03 株式会社アシックス 歩行に適した靴底
WO2014141467A1 (ja) 2013-03-15 2014-09-18 株式会社アシックス 積層構造を持つミッドソール

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013145218A1 (ja) * 2012-03-29 2013-10-03 株式会社アシックス 歩行に適した靴底
JP5656309B2 (ja) * 2012-03-29 2015-01-21 株式会社アシックス 歩行に適した靴底
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US9763493B2 (en) 2013-03-15 2017-09-19 Asics Corporation Mid sole having layered structure

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