JP2003070503A - アウトソール及びこれを備えた靴 - Google Patents

アウトソール及びこれを備えた靴

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JP2003070503A
JP2003070503A JP2001270088A JP2001270088A JP2003070503A JP 2003070503 A JP2003070503 A JP 2003070503A JP 2001270088 A JP2001270088 A JP 2001270088A JP 2001270088 A JP2001270088 A JP 2001270088A JP 2003070503 A JP2003070503 A JP 2003070503A
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rubber
base polymer
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Ikuko Umezawa
育子 梅澤
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量でありながら耐摩耗性、強度及び加工性
に優れたアウトソール1の提供。 【解決手段】 靴は、アッパー2、インソール3、ミッ
ドソール4及びアウトソール5を備えている。アウトソ
ール5は、ゴム組成物が架橋されることによって成形さ
れている。このゴム組成物は、100部の基材ポリマー
と、12部以上22部以下のシリカと、2.5部以上
5.0部以下のシランカップリング剤と、2.5部以下
の軟化剤と、0.7部以上2.5部以下の亜鉛華とを含
んでいる。この基材ポリマーは、40部以上60部以下
のハイシスブタジエンゴムと、4部以上15部以下のイ
ソプレンゴムとを含んでいる。アウトソール5は、気泡
を実質的に含んでいない。アウトソール5の比重は、
0.900以上1.100以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テニスシューズ、
ジョギングシューズ、ウォーキングシューズ等の靴と、
この靴に用いられるアウトソールとに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】靴は、アウトソール、アッパー、インソ
ール等から構成されている。通常アウトソールは、ゴム
を基材とする組成物から形成されている。このアウトソ
ールは着用者の運動に伴う荷重がかかる部分であり、地
面と摺動する部分なので、強度が高いことが必要であ
る。強度向上又は増量の目的で、アウトソールにシリ
カ、カーボンブラック、炭酸マグネシウム、炭酸カルシ
ウム、クレー等の充填剤が配合されることが多い(特開
平11−103903号公報及び特開2001−161
404公報参照)。
【0003】シリカの比重は1.95から2.05であ
り、カーボンブラックの比重は1.8程度であり、炭酸
マグネシウムの比重は2.17から2.30であり、炭
酸カルシウムの比重は2.5から2.7であり、クレー
の比重は2.5から2.8である。これら充填剤の比重
は基材ポリマーの比重(通常は0.9から1.4程度)
よりも大きいので、充填剤の配合によってアウトソール
が重くなってしまう。重いアウトソールを備えた靴では
この靴の質量も大きくなり、着用者にとって履き心地の
悪いものとなってしまう。また、靴の質量が大きいほ
ど、着用者の脚が疲れやすくなってしまう傾向も見られ
る。
【0004】アウトソールの軽量化を目的として、アウ
トソールが気泡を含んだものとされることがある(例え
ば、特開平2−149206号公報等参照)。気泡は、
発泡剤の発泡、微小中空球(「マイクロバルーン」とも
称される)の配合等によって得られる。ところが、この
気泡の存在によってアウトソールの耐摩耗性が低下す
る。アウトソールは地面と直接擦動する部分なので、耐
摩耗性の低下によってアウトソールが早期に摩滅してし
まうという問題がある。なお、アウトソールには加工性
向上、柔軟性向上等の目的でオイル等の軟化剤が配合さ
れることが多いが、この軟化剤の配合によってアウトソ
ールの強度低下及び耐摩耗性低下が助長されることがあ
る。
【0005】薄肉化によっても、アウトソールの軽量化
は達成されうる。しかし、薄肉化によってアウトソール
の強度が低下する。また、加工上及びデザイン上の問題
から、薄肉化にも限界がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたものであり、軽量でありながら耐摩
耗性、強度及び加工性に優れたアウトソールの提供と、
このアウトソールを備えた靴の提供とをその目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めになされた発明は、ゴム組成物が架橋されることによ
って成形されており、このゴム組成物が、100部の基
材ポリマーと、12部以上22部以下のシリカと、2.
5部以上5.0部以下のシランカップリング剤と、2.
5部以下の軟化剤と、0.7部以上2.5部以下の亜鉛
華とを含んでおり、この基材ポリマーが、40部以上6
0部以下のハイシスブタジエンゴムと4部以上15部以
下のイソプレンゴムとを含んでおり、気泡を実質的に含
んでおらず、比重が0.900以上1.100以下であ
るアウトソール、である。
【0008】このアウトソールは、シリカの配合量が1
2部以上22部以下と少量なので、気泡を含まないいわ
ゆるソリッドゴムであるにもかかわらず、軽量である。
従って、このアウトソールを備えた靴も、軽量とされう
る。このアウトソールは、基材ポリマー及び配合剤の種
類と量とに工夫が施されているので、シリカが少量であ
っても耐摩耗性、強度及び加工性に優れる。なお、本明
細書において用いられる「部」という用語は、質量比(ハ゜ーツ
ハ゛イ ウェイト)を意味する。
【0009】好ましくは、基材ポリマーは、15部以上
35部以下のビニルシスブタジエンゴムと12部以上2
2部以下の1,2−ブタジエンゴムとを含む。これによ
りアウトソールに適度が硬度が付与され、その強度が向
上する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面が参照されつつ、
好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明され
る。
【0011】図1は、本発明の一実施形態にかかる靴1
が示された一部切り欠き断面図である。この靴1は、ア
ッパー2、インソール3、ミッドソール4及びアウトソ
ール5を備えている。アッパー2の材質、形状、寸法等
は、既知の靴のアッパーと同等である。インソール3の
材質、形状、寸法等は、既知の靴1のインソールと同等
である。ミッドソール4の材質、形状、寸法等は、既知
の靴のミッドソールと同等である。インソール3及びミ
ッドソール4は、省略されてもよい。
【0012】アウトソール5は、ゴム組成物が架橋され
ることによって成形されている。このアウトソール5は
気泡を含んでおらず、従って耐摩耗性に優れる。よっ
て、このアウトソール5の下面が地面と擦動しても、摩
滅しにくい。ここで気泡とは、例えば化学発泡剤の発泡
や微小中空球の配合によって積極的に設けられたものを
意味する。本明細書中において「気泡を実質的に含まな
いアウトソール」には、ゴム組成物の混練工程、成形工
程等で意図せず混入したり発生したガスによる、欠陥と
しての微量の気泡(いわゆる鬆)が存在するものも含ま
れる。「気泡を実質的に含まないアウトソール」には、
アウトソール5の軽量化にほとんど寄与しない程度の気
泡が存在するものも含まれる。
【0013】ゴム組成物の基材ポリマーは、ハイシスブ
タジエンゴムとイソプレンゴムとを含んでいる。本明細
書において「ハイシスブタジエンゴム」という用語は、
シス−1,4結合の比率が93%以上であるブタジエン
ゴムを意味する。このハイシスブタジエンゴムは、アウ
トソール5の耐摩耗性に寄与する。一方、イソプレンゴ
ムはロール加工時の加工性に優れる。ハイシスブタジエ
ンゴムは加工性に劣るが、イソプレンゴムが併用される
ことにより、耐摩耗性と加工性とが両立される。耐摩耗
性の観点から、シス−1,4結合の比率が95%以上で
あるブタジエンゴムが特に好ましい。
【0014】基材ポリマー100部に対するハイシスブ
タジエンゴムの配合量は、40部以上60部以下であ
る。配合量が上記範囲未満であると、アウトソール5の
耐摩耗性が不十分となるおそれがある。この観点から、
配合量は45部以上がより好ましく、50部以上が特に
好ましい。配合量が上記範囲を超えると、ゴム組成物の
加工性が不十分となるおそれがある。この観点から、配
合量は57部以下がより好ましく、55部以下が特に好
ましい。
【0015】基材ポリマー100部に対するイソプレン
ゴムの配合量は、4部以上15部以下である。配合量が
上記範囲未満であると、ゴム組成物の加工性が不十分と
なるおそれがある。この観点から、配合量は6部以上が
より好ましく、8部以上が特に好ましい。配合量が上記
範囲を超えると、アウトソール5の耐摩耗性が不十分と
なるおそれがある。この観点から、配合量は13部以下
がより好ましく、10部以下が特に好ましい。
【0016】ゴム組成物には、基材ポリマーとして、ハ
イシスブタジエンゴム及びイソプレンゴムと共に他のゴ
ムが併用される。他のゴムとしては、ビニルシスブタジ
エンゴム、1,2−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジ
エンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、エチレ
ン−プロピレン−ジエンゴム、クロロプレンゴム、イソ
ブチレン−イソプレンゴム、アクリルゴム、エピクロル
ヒドリンゴム、多硫化ゴム、ウレタンゴム、天然ゴム等
が挙げられる。ハイシスブタジエンゴム及びイソプレン
ゴムと共に、基材ポリマーとして、合成樹脂や熱可塑性
エラストマーが用いられてもよい。
【0017】アウトソール5に適度な硬度を付与し、そ
の強度を向上させるという観点から、15部以上35部
以下のビニルシスブタジエンゴムと12部以上22部以
下の1,2−ブタジエンゴムとが併用されるのが好まし
い。ビニルシスブタジエンゴムは、1,2結合(ビニ
ル)を5%から20%含み、トランス−1,4結合を1
%から3%含み、残余がシス−1,4結合であるゴムで
ある。ビニルシスブタジエンゴムには結晶性部分が含ま
れており、これによってアウトソール5の強度が向上す
る。強度の観点から、1,2結合の比率が10%以上2
0%以下であるビニルシスブタジエンゴムが特に好まし
い。1,2−ブタジエンゴムは、1,2結合を90%以
上含み、残余がシス−1,4結合又はトランス−1,4
結合であるゴムである。強度の観点から、ビニルシスブ
タジエンゴムの配合量は20部以上30部以下が特に好
ましく、1,2−ブタジエンゴムの配合量は15部以上
20部以下が特に好ましい。
【0018】ゴム組成物には、シリカが配合されてい
る。シリカは充填剤の中では比重が比較的小さいので、
靴1の軽量化に寄与する。シリカは補強効果に優れるの
で、アウトソール5の強度向上にも寄与する。シリカは
白色でありアウトソール5の色目に悪影響を与えない。
補強効果の観点から、一次粒子直径が30nm以下、特
には20nm以下のシリカが特に好ましい。一次粒子直
径は小さいほど好ましいが、通常得られるシリカの一次
粒子直径は、5nm以上である。一次粒子直径とは、凝
集を起こしていない状態におけるシリカの粒子直径を意
味する。
【0019】シリカの配合量は、基材ポリマー100部
に対して12部以上22部以下である。配合量が上記範
囲未満であると、アウトソール5が低硬度となってその
強度が低下することがある。この観点から、配合量は1
5部以上がより好ましく、16部以上が特に好ましい。
配合量が上記範囲を超えると、アウトソール5が重くな
る。この観点から、配合量は20部以下がより好まし
く、18部以下が特に好ましい。
【0020】シリカと共に、他の充填剤が配合されても
よい。他の充填剤としては、カーボンブラック、炭酸マ
グネシウム、炭酸カルシウム、クレー、硫酸バリウム、
タルク等の無機充填剤や、ゴム粉末、樹脂粉末等の有機
充填剤が挙げられる。シリカと他の充填剤が併用される
場合でも、これらの合計配合量は22部以下が好まし
い。
【0021】ゴム組成物には、シランカップリング剤が
配合されている。シランカップリング剤は、ゴム組成物
の加工性に寄与する。また、シランカップリング剤は架
橋反応にも寄与し、硫黄架橋のみの場合と比べてアウト
ソール5が軽量とされうる。シランカップリング剤の配
合量は、基材ポリマー100部に対して2.5部以上
5.0部以下である。配合量が上記範囲未満であると、
ゴム組成物の加工性が低下するおそれがある。この観点
から、配合量は3.0部以上が特に好ましい。配合量が
上記範囲を超えると、架橋密度が小さくなり伸びが不足
するおそれがある。この観点から、配合量は4.5部以
下がより好ましく、4.0部以下が特に好ましい。
【0022】このアウトソール5には、軟化剤は全く配
合されないか、配合される場合でもその配合量は少量と
される。具体的には、軟化剤の配合量は、基材ポリマー
100部に対して2.5部以下、さらには2.0部以
下、特にはゼロとされる。軟化剤の配合量が少量(また
はゼロ)とされることにより、充填剤の配合量が少なく
てもアウトソール5の硬度が維持され、その耐久性の低
下が抑制される。軟化剤は柔軟性付与、加工性向上等の
目的で配合されるが、このアウトソール5では充填剤の
量が少ないので、軟化剤の量が抑えられても柔軟性が維
持され、且つ加工性も良好である。軟化剤としては、パ
ラフィンオイル、ナフテンオイル、アロマチックオイル
等のオイルや、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレ
ート、ジオクチルセパケート、ジオクチルアジペート等
の可塑剤が挙げられる。
【0023】ゴム組成物には、亜鉛華が配合されてい
る。この亜鉛華は、加硫促進助剤として機能する。亜鉛
華の比重は、約5.5と極めて高い。亜鉛華が一般的な
アウトソールのためのゴム組成物における配合量(3部
から5部)よりも少量とされることにより、アウトソー
ル5の軽量化が達成されうる。本発明では、亜鉛華の配
合量は、0.7部以上2.5部以下である。配合量が上
記範囲未満であると、ゴム組成物の架橋が不足すること
がある。この観点から、配合量は1.0部以上がより好
ましく、1.5部以上が特に好ましい。配合量が上記範
囲を超えると、靴1が重くなることがある。この観点か
ら、配合量は2.3部以下がより好ましく、2.0部以
下が特に好ましい。
【0024】ゴム組成物には、ステアリン酸が配合され
てもよい。一般的なアウトソールのためのゴム組成物に
おける配合量(1部程度)よりも多めにステアリン酸が
配合されることにより、亜鉛華の配合量が少量であるこ
とによる架橋不足が補われる。具体的には、亜鉛華とス
テアリン酸との合計配合量は、3.5部以上4.5部以
下が好ましい。
【0025】アウトソール5の比重は、0.900以上
1.100以下とされる。比重が上記範囲未満である
と、アウトソール5の強度及び耐摩耗性が不十分となる
ことがある。この観点から、比重は0.950以上がよ
り好ましく、0.980以上が特に好ましい。比重が上
記範囲を超えると、靴1の質量が大きくなることがあ
る。この観点から、比重は1.080以下がより好まし
く、1.070以下が特に好ましい。
【0026】このアウトソール5の架橋形態は特には制
限されず、例えば硫黄架橋、過酸化物架橋等が適用され
うる。アウトソール5のコスト及び強度の観点からは、
硫黄架橋が好ましい。また、このアウトソール5のため
のゴム組成物には、必要に応じ、シリル化剤、老化防止
剤、加硫促進剤、着色剤等が適量配合されてもよい。
【0027】図1に示されるように、アウトソール5の
底面には、多数の筋溝6が形成されている。この筋溝6
により、靴1の防滑性能が高められている。もちろん、
筋溝6に代えて、又は筋溝6と共に、筋山、突起等が設
けられてもよい。また、アウトソール5に、金属、合成
樹脂等の硬質材料からなるスパイクが装着されてもよ
い。
【0028】
【実施例】以下、実施例によって本発明の効果が明らか
にされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定
的に解釈されるべきではない。
【0029】[実施例1]シス−1,4結合の比率が9
6.5%のハイシスブタジエンゴム50.0部、イソプ
レンゴム8.3部、ビニルシスブタジエンゴム25.0
部、1,2−ブタジエンゴム16.7部、シリカ16.
7部、シランカップリング剤3.3部、老化防止剤0.
8部、及び他の老化防止剤1.7部を密閉式混練機で混
練し、混合物を得た。この混合物をロールに投入し、亜
鉛華1.7部、ステアリン酸1.7部、硫黄1.3部、
加硫促進剤NS0.8部、加硫促進剤EZ0.3部及び
加硫促進剤DT0.2部を添加して混練し、ゴム組成物
を得た。このゴム組成物を金型内に投入し、160℃で
10分間加圧・加熱して、実施例1のアウトソールを得
た。
【0030】[実施例2から7及び比較例1から12]
基材ポリマー及び配合剤の種類と配合量とを下記の表1
及び表2に示されるようにした他は実施例1と同様にし
て、実施例2から7及び比較例1から12のアウトソー
ルを得た。
【0031】基材ポリマー及び配合剤の詳細は、以下の
通りである。 ハイシスブタジエンゴム: BSTE社の商品名「BR 1220」 イソプレンゴム クラレ社の商品名「IR 10」 ビニルシスブタジエンゴム 宇部興産社の商品名「VCR 617」 1,2−ブタジエンゴム ジェイエスアール社の商品名「RB830」 スチレンブタジエンゴム 日本ゼオン社の商品名「NIPOL 1502」 ハイスチレンゴム 日本ゼオン社の商品名「NIPOL 2007J」 シリカ PPG社の商品名「HI−SIL 255N」 シランカップリング剤 デグサ社の商品名「Si69」 ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフ
ェン 軟化剤 出光興産社の商品名「PW380」 老化防止剤 ASTOR社の商品名「ORKRIN」 老化防止剤 大内新興化学工業社の商品名「ノクラック200」 2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール 亜鉛華 三井金属鉱業社の商品名「酸化亜鉛2種」 ステアリン酸 日本油脂社の商品名「ビーズステアリン酸つばき」 マイクロバルーン 日本フィライト社の商品名「エクスパンセルDU80」 硫黄 鶴見化学工業社の商品名「粉末硫黄」 加硫促進剤NS 大内新興化学工業社の商品名「ノクセラーNS」 N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェ
ンアミド 加硫促進剤EZ 大内新興化学工業社の商品名「ノクセラーEZ」 ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛 加硫促進剤DT 大内新興化学工業社の商品名「ノクセラーDT」 ジ−o−トリルグアニジン
【0032】[比重の測定]アウトソールからブロック
状の試験片を切り出し、その比重を測定した。この結果
が、下記の表1及び表2に示されている。
【0033】[硬度の測定]アウトソールに用いられた
ゴム組成物を金型に投入し、160℃で15分間加圧・
加熱して、厚みが12mmの板状試験片を得た。この試
験片を用い、デュロメーターハードネスタイプAにて、
JIS−K−6253に準拠して硬度を測定した。この
結果が下記の表1及び表2に示されている。
【0034】[引張強度及び伸びの測定]アウトソール
に用いられたゴム組成物を金型に投入し、160℃で1
0分間加圧・加熱して、厚みが2mmの板状成形体を得
た。この成形体をJIS−ダンベル3号形状に打ち抜い
て、試験片を得た。この試験片を、JIS−K−625
1に準拠した引張試験に供し、引張強度及び伸びを測定
した。この結果が下記の表1及び表2に示されている。
【0035】[摩耗容量の測定]アウトソールに用いら
れたゴム組成物を金型に投入し、160℃で15分間加
圧・加熱して、厚みが12.7mmの円盤状試験片を得
た。この試験片を用い、JIS−K−6264に規定さ
れたアクロン摩耗試験の「A−2法」に準拠して、摩耗
容量を測定した。試験片と摩耗輪との傾き角度を15°
とし、摩耗輪に掛かる荷重を44.1Nとし、試験片の
回転速度を250rpmとした。なお、JIS−K−6
264では1000回転で摩耗容量を測定することとな
っているが、今回は2000回転で摩耗容量を測定し
た。この結果が下記の表1及び表2に示されている。
【0036】[ロール加工性の評価]混練時のロール加
工性を評価した。ロール加工性が良好なものを「○」と
し、悪いものを「×」とした。この結果が下記の表1及
び表2に示されている。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】表1及び表2に示されているように、各実
施例の靴は低比重でありながら強度及び耐摩耗性に優れ
ており、しかも加工性にも優れている。この評価結果よ
り、本発明の優位性は明らかである。
【0040】
【発明の効果】以上説明されたように、本発明のアウト
ソールは、軽量であるにもかかわらず、強度、耐摩耗性
及び加工性に優れる。このアウトソールを備えた靴は、
着用者にとって履き心地のよいものであり、しかも長持
ちする。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態にかかる靴が示さ
れた一部切り欠き断面図である。
【符号の説明】
1・・・靴 2・・・アッパー 3・・・インソール 4・・・ミッドソール 5・・・アウトソール 6・・・筋溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム組成物が架橋されることによって成
    形されており、 このゴム組成物が、100部の基材ポリマーと、12部
    以上22部以下のシリカと、2.5部以上5.0部以下
    のシランカップリング剤と、2.5部以下の軟化剤と、
    0.7部以上2.5部以下の亜鉛華とを含んでおり、 この基材ポリマーが、40部以上60部以下のハイシス
    ブタジエンゴムと4部以上15部以下のイソプレンゴム
    とを含んでおり、 気泡を実質的に含んでおらず、比重が0.900以上
    1.100以下であるアウトソール。
  2. 【請求項2】 上記基材ポリマーが、15部以上35部
    以下のビニルシスブタジエンゴムと、12部以上22部
    以下の1,2−ブタジエンゴムとを含んでいる請求項1
    に記載のアウトソール。
  3. 【請求項3】 アウトソールを備えており、 このアウトソールは、ゴム組成物が架橋されることによ
    って成形されており、気泡を実質的に含んでおらず、か
    つ0.900以上1.100以下の比重を有しており、 このゴム組成物が、100部の基材ポリマーと、12部
    以上22部以下のシリカと、2.5部以上5.0部以下
    のシランカップリング剤と、2.5部以下の軟化剤と、
    0.7部以上2.5部以下の亜鉛華とを含んでおり、 この基材ポリマーが、40部以上60部以下のハイシス
    ブタジエンゴムと4部以上15部以下のイソプレンゴム
    とを含んでいる靴。
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