JPH07124887A - 産業用ロボットのケーブル処理装置 - Google Patents

産業用ロボットのケーブル処理装置

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JPH07124887A
JPH07124887A JP27260093A JP27260093A JPH07124887A JP H07124887 A JPH07124887 A JP H07124887A JP 27260093 A JP27260093 A JP 27260093A JP 27260093 A JP27260093 A JP 27260093A JP H07124887 A JPH07124887 A JP H07124887A
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arm
cable
robot
robot body
structural
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JP27260093A
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Akira Nihei
亮 二瓶
Akihiro Terada
彰弘 寺田
Mitsuhiro Yasumura
充弘 安村
Kazuharu Nara
和春 奈良
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Original Assignee
Fanuc Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、ロボット機体内にほぼ密閉
的に給電および信号ケーブルを収納処理し、ケーブルの
断線等が発生した場合に、比較的簡単に修復可能な産業
用ロボットのケーブル処理装置を提供することにある。 【構成】 上述の目的を達成するために、本発明による
ケーブル処理装置は、産業用ロボットのロボット腕(1
6)が、旋回駆動力を受ける構造腕(18b、22b)
と、ロボット胴(12)を挟んで構造腕(18b、22
b)と対設され、構造腕(18b、22b)と連動可能
に構成されたケーブル処理腕(18a、22a)とを具
備し、ケーブル処理腕(18a、22a)が、内部にケ
ーブル(40)を延設、収納する第1の収納室(41)
と、ロボット腕のための駆動、制御要素を収納する第2
の収納室(29、31)と、第1の収納室(41)を第
2の収納室(29、31)に連通させるケーブル通過口
とを有する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用ロボットに関
し、特に、産業用多関節型ロボットにおける給電用及び
送信用ケーブルをロボット機体の外部に露出することな
くロボット腕内部で処理可能な処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】産業用多関節ロボットにおいては、従来
から給電および信号ケーブルの配線処理には種々の工夫
がなされている。然しながら、これら従来の産業用ロボ
ットのケーブル処理装置は、基台(ベース)からロボッ
ト胴を経由して配線されたケーブルを、ロボット動作の
機能要素であると共に手首やエンドエフェクタ等の負荷
を支承する構造要素でもあるロボット腕の内部に直接、
ケーブルを配線する構造が主流である。また、近時は、
給電および信号ケーブルがロボット機体の外部に露出状
態で配線されることを安全上、美観上の観点から避け、
ケーブルコンジットとして周知の配線ケーブル収納管を
用い、このケーブルコンジットをロボット機体の側面等
に装着してケーブル配線を行うものも周知である。更
に、上述したロボット機体の構造要素であるロボット腕
の外側部等にロボット腕の旋回や直線動作に連動可能な
周知のケーブル支持装置を取付け、このケーブル支持装
置内部に束状のケーブルを収納、配線することにより、
ケーブルの外部露出を回避したケーブル処理装置も用い
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上述した
構造要素であるロボット腕の内部にケーブルを配線、挿
通する構造では、給電不良、送信不良等の不具合が発生
してケーブルの交換を行わなければならない時に、構造
要素であるロボット腕内部からケーブルを取出した後に
正常なケーブルと交換すべく、後者のケーブルをロボッ
ト腕内部に収納するまでの一連の作業は極めて煩瑣であ
り、かつ、作業時間を要する。また、ケーブルコンジッ
トを用いてケーブル処理をおこなうケーブル処理装置で
は、同ケーブルコンジット内に装填した束状の給電ケー
ブルや送信ケーブルの両端にコネクタが止着されている
場合に、内部のケーブル束の一本が断線してもケーブル
束全体の修復に当たっては、まず、コネクタを取り外
し、結局は、全てのケーブルを取り出さねばならず、故
に、全てのケーブルを最終的には交換することになるた
め、コスト高になる問題点がある。他方、ケーブル支持
装置をロボット腕等のロボット機体の外部に取付け、こ
のケーブル支持装置の内部にケーブル束を保持させる構
造のケーブル処理装置ては、ケーブル支持装置の構造が
外部空間に対して密閉性を有していないことから、塵埃
や塗料、油等の浮遊粒子が大気中に混入した汚いロボッ
ト使用環境内ではケーブル支持装置の隙間から内部のケ
ーブル束表面にこれらの塵埃や浮遊油が付着し、ケーブ
ル品質を劣化させる問題がある。
【0004】依って、本発明の主目的は、ロボット機体
内にほぼ密閉的に給電用、送信用のケーブルを収納処理
してケーブルの外部への露出を回避し得ると共にケーブ
ルの断線等が発生した場合に、比較的簡単に修復処理す
ることができる産業用ロボットのケーブル処理装置を提
供することにある。本発明の他の目的は、ロボット動作
用及び負荷支持用に設けられたロボット構造腕と対をな
して双腕構造でロボット胴部に着脱自在に枢着され、内
部にケーブルを収納するための第1の収納室と、ロボッ
ト腕のための駆動、制御要素を収納する第2の収納室と
を有し、これらをユニットとしてロボット機体に対して
着脱自在に取り付けられたケーブル処理腕を備えた多関
節型産業用ロボットを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、産業用
ロボットの基台部に立設されたロボット胴部に関節を介
して枢着されたロボット腕を介して該ロボット腕の先端
に設けられた手首、エンドエフェクタ等に給電、送信ケ
ーブルを配線する産業用ロボットのケーブル処理装置に
おいて、前記ロボット腕は、前記ロボット胴に関節を介
して枢着され、駆動源から旋回駆動力を受ける構造腕
と、前記ロボット胴に関節を介して着脱自在に枢着さ
れ、該ロボット胴を挟んで前記構造腕と対設配置される
ことにより前記構造腕と連動可能に構成されたケーブル
処理腕とを具備して構成され、前記ケーブル処理腕が、
内部にケーブルを延設、収納する第1の収納室と、前記
ロボット腕のための駆動、制御要素を収納する第2の収
納室と、前記関節の中心に設けられ、前記第1の収納室
と、第2の収納室とをつなぐケーブル通過口とを有する
ことを特徴とする産業用ロボットのケーブル処理装置を
提供するものである。
【0006】
【作用】上述した構成から成る産業用ロボットによれ
ば、給電用または送信用のケーブルの束がロボット腕に
おけるケーブル処理腕の上記収納室内部に収納されるの
で、外部に露出することが無く、かつ、同ケーブル処理
腕は、着脱自在なユニット構造を有するから、ケーブル
断線等の事故が発生した場合にも、ケーブル処理腕だけ
を取外し、他の正常なケーブル処理腕と交換することに
より、産業用ロボットの作動停止時間を極力、短縮し、
かつ、取り外されたケーブル処理腕の収納室内のケーブ
ルを収納室から取り外して充分に修復処理することがで
きる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
いて、更に、詳細に説明する。図1は、本発明の一実施
例に係る構造腕とケーブル処理腕とを双腕構造にして備
えた多関節型産業用ロボットの外観構造を示した斜視図
である。図1を参照すると、本発明の実施例に係る多関
節産業用ロボットは、ロボット基台10と、このロボッ
ト基台10の上面に概ね鉛直方向の回転軸線a0 を中心
として旋回可能に枢着されたロボット胴12と、このロ
ボット胴12の先端等の作用上の適宜位置に設けられた
関節部14を介して水平な回転軸線a1 を中心として回
転可能に枢着されたロボット腕16と、このロボット腕
16の先端領域に設けられた関節24を介して水平な回
転軸線a3 を中心として回転可能に枢着されたロボット
手首26と、このロボット手首26に回転軸線a3 に対
して垂直な回転軸線a4 を中心として回転可能に枢着さ
れたエンドエフェクタ28とを具備して構成されてい
る。
【0008】そして、ロボット腕16は、ロボット胴1
2の両側に関節14を介して枢着された、第1の構造腕
18bおよび第1のケーブル処理腕18aと、第2のロ
ボット構造腕22bと、第2のケーブル処理腕22aと
を具備して構成されている。上記の第2のロボット構造
腕22bおよび第2のケーブル処理腕22aは、その基
端側の関節部20において、上記の第1の構造腕18b
および第1のケーブル処理腕18aの先端に水平な回転
軸線a2 を中心として回転可能に枢着されている。すな
わち、図1の産業用ロボットは、垂直多関節型産業用ロ
ボットを形成している。
【0009】ここで、図1のロボットの内部構造を示し
た断面図である図2を参照すると、ロボット胴12は内
部室29を備えた箱形構造体として形成されている。内
部室29には、第1の構造腕18bのための駆動モータ
30が配置されている。駆動モータ30は、箱形構造体
を形成するロボット胴の側壁を貫通して取り付けられて
いる。この駆動モータ30の出力軸は、ロボット腕16
における第1の構造腕18bの基端側の内部に設けられ
た減速機R1の入力要素に結合され、同減速機R1の出
力要素は第1構造腕18に直結されている。駆動モータ
30および減速機R1は、その回転軸線が回転軸線a1
に合致するように配置されている。なお、第1構造腕1
8bは、図2には詳細に図示されていないが、内部にリ
ブ構造を有しており、先端側に結合される第2構造腕2
2b等の負荷を支承する機械的強度を有する腕要素を成
している。
【0010】ロボット腕16の第2の構造腕22bは、
その基端側の内部に自身の駆動源を成す駆動モータ32
を有している。駆動モータ32の出力軸は、同軸型の減
速機R2の入力要素に結合されている。減速機R2は、
第1の構造腕18bの先端側の内部に配置されている。
減速機R2の出力要素は、第2構造腕22bに直結され
ている。駆動モータ32および減速機R2は、その回転
軸線が回転軸線a2 に合致するように配置されている。
更に、第2の構造腕22bは、ロボット腕16の先端に
設けられた手首26のための駆動モータ24を有してい
る。駆動モータ34の出力軸は、ベルト36を介して同
軸型の減速機R3の入力側に連結されている。減速機R
3の出力側は手首26に結合されている。減速機R3
は、第2の構造腕22bの先端に取り付けられており、
その回転軸線が回転軸線a3 と合致するように配置され
ている。
【0011】既述の通り、ロボット腕16は第1のケー
ブル処理腕18aを具備している。第1のケーブル処理
腕18aは、図2に示すように、板金加工またはプラス
チックにより、ケーブル束40を収納する第1の収納室
として内部室41を有する箱形に形成されており、ロボ
ット胴12において第1構造腕18bが枢着された側部
と反対側の側部に配置されている。そして、第1のケー
ブル処理腕18aは、基端側に設けられた中空の回転軸
46および軸受手段50を介して、ロボット胴12に回
転可能に取着されている。中空の回転軸46は、その回
転軸線が駆動モータ30および減速機R1の回転軸a1
と合致するように配置されている。従って、第1のケー
ブル処理腕18aは回転軸線a1 を中心として回転可能
に構成されている。
【0012】また、第1のケーブル処理腕18aの先端
側には、第2のケーブル処理腕22aが、中空の回転軸
52と軸受手段56を介して回転可能に取着されてい
る。中空の回転軸52は、その回転軸線が駆動モータ3
2の回転軸線a2 に合致するように配置されている。従
って、第2のケーブル処理腕22aは、回転軸線a2
中心として回転可能に構成されている。また、第2のケ
ーブル処理腕22の内部にはコネクターパネル44が収
納されている。更には、上記の構成により、第1の構造
腕18bが、駆動モータ30により回転軸線a1 を中心
として回転するとき、第1のケーブル処理腕18aは、
第1の構造腕18bの回転動作に連動して回転動作す
る。
【0013】第1のケーブル処理腕18aの内部には、
ケーブル束40が匍匐、配線されている。ケーブル束4
0は、例えば、第2の構造腕22bの駆動モータ32
や、手首26のための駆動モータ34、その他の駆動源
に給電するための給電ケーブルや、それらを制御するた
めの信号ケーブル等のケーブル要素を具備して成る。ケ
ーブル束40の一端は、中空の回転軸46に形成された
中央開口部48を通して、ロボット胴12の中空室29
に導入され、ロボット胴12の内部室29に設けられた
コネクターパネル42に接続されている。ケーブル束4
0の他端は、中空の回転軸52に形成された中央開口部
54を通して、第2のケーブル処理腕22aの内部に導
入され、第2のケーブル処理腕22aに設けられたコネ
クターパネル44に接続されている。こうして、コネク
ターパネル42、44を介して、ケーブル束40を他の
ケーブル束またはケーブル要素に着脱自在に接続するこ
とが可能となる。
【0014】更に、図1のロボットを分解して示す斜視
図である図3をも併せて参照すると、ロボット胴12は
概ね6面体の箱形のフレームを具備しており、このフレ
ームは第1のフレーム部分11と、第2のフレーム部分
13とから成る。第1のフレーム部分11は、比較的薄
い金属板またはプラスチック板から形成されており、第
1のケーブル腕22aが枢着されている側壁11aと、
上面壁11bと、後面壁11cとから成る。第1のフレ
ーム部分11の上面壁11bには、開口部60が形成さ
れている。開口部60は、通常は閉蓋62をボルト止め
して閉鎖されている。閉蓋62を取り外すことにより、
ロボット胴12の内部のメンテナンス作業が可能とな
る。第2のフレーム部分13は、比較的厚い金属板から
形成されており、取り付けられた基板13aと、第1の
フレーム部分11の側壁11aに対面し、第1の構造腕
18bが取着されてている側壁13bと、前面壁13c
とから成る。第1のフレーム部分11を第2のフレーム
部分13に取り付け、ボルト(図示せず)等により固定
してロボット胴を形成する。箱形の基板13aは、中央
開口部59を有する旋回軸によりロボット基台10に旋
回可能に枢着されている。
【0015】ロボット胴12の内部において第1のフレ
ーム部分11の側壁11aに、コネクターパネル42が
取着されている。コネクターパネル42には、ケーブル
束40を構成する各々のケーブル要素が接続されてい
る。そして、コネクターパネル42を介して、ケーブル
束40は他のケーブルと接続される。図3では、その一
例として、ケーブル束40は、ロボット基台10から前
記旋回軸に設けられた中央開口部59を通してロボット
胴12の内部に導入されたケーブル束58が接続される
ように図示されている。ケーブル束58は、例えば、駆
動モータ32、34のための給電ケーブルや、これらを
制御する信号ケーブルが含まれる。
【0016】なお、第1のフレーム部分11をプラスチ
ックにより形成する場合には、射出成形法により、側壁
11aと後面壁11bと前面壁11cとを一体成形する
ことができる。更にその際、ケーブル固定部材やコネク
ターパネル固定部材を含めて一体成形してもよい。こう
して、第1のケーブル処置腕18aに取着された第1の
フレーム部分11は、ロボット腕16のための駆動、制
御要素である駆動モータ30やコネクターパネル42等
のための第2の収納室の一部である中空室29を形成す
る。
【0017】第2のケーブル処理腕22aは、図3から
理解されるように、第2の構造腕22bと概ね同形状の
腕部21aと、駆動モータ32、34を収納する収納室
31を形成する収納部21bとから成る。第2のケーブ
ル処理腕22aは、第1のケーブル処理腕18aと同様
に、比較的薄い金属板またはプラスチック板から形成さ
れる。更に、腕部21aと収納部21bとは一体的に形
成されており、収納部21bの開口部21cにおいて、
ボルト(図示せず)等により構造腕22bに着脱自在に
取り付けられている。第2のケーブル処理腕22aを、
第2の構造腕22bに正しく位置決めするために、開口
部21cと相補形状の隆起部や溝部を第2の構造腕22
bに設けてもよい。第2のケーブル処理腕22aの外側
には、図示しない開口部が形成されている。そして、上
記開口部は、通常は、閉蓋64をボルト止めして閉鎖さ
れている。この開口部は、例えば、コネクターパネル4
4の接続や取外しを行う等、ケーブル処理腕22a内部
のメンテナンスのために利用される。
【0018】なお、第2のケーブル処理腕22aをプラ
スチック等の合成樹脂により形成する場合には、射出成
形法により腕部21aおよび収納部21bを一体的に成
形することができる。そして、その際、第2のケーブル
処理腕22aは、ケーブル固定部材やコネクターパネル
固定部材を含めて一体成形してもよい。こうして、第2
のケーブル処置腕22aの収納部21bは、ロボット腕
16、特に第2の駆動腕22bや手首26のための駆
動、制御要素である駆動モータ32、34やコネクター
パネル44等のための第2の収納室の一部である収納室
31を形成する。
【0019】上述した構成を有するケーブル処理装置
は、第1のフレーム部分11を第2のフレーム13に取
り付けることにより、ロボット胴12を形成すると共
に、第1と第2のケーブル処理腕18a、22aを、第
1と第2のの構造腕18b、22bと対設することによ
り、同腕18b、22bと共に双腕構造のロボット腕1
6を形成している。そして、該ケーブル処理装置は、ボ
ルトを締結または解緩することにより、ロボット胴12
の第1のフレーム部分11および第2の構造腕22a
を、ロボット機体に対して簡単に着脱することが可能
な、一種の独立のユニット要素として形成されている。
従って、このようなケーブル処理腕18a、22aは、
形状的にはロボット腕16の一部を構成しながら、機能
的には、ケーブル処理装置として作用する。つまり、機
械的強度や動作機能を有するロボット要素とは異なり、
給電ケーブルや信号ケーブルの配線路および案内路の形
成要素として設けられているのである。故に、このよう
なケーブル処理腕18a、22aは、金属の薄板材また
はケーブル収納に耐え得る程度の機械的強度さえ有すれ
ば、合成樹脂材で形成することも可能である。
【0020】そして、ロボット動作の使用過程でケーブ
ル束40に断線等の故障が発生した場合には、ケーブル
束40の両端を、ロボット胴12と第2構造腕22内部
のコネクターパネル42、44から外すと共に、ロボッ
ト胴12の第1のフレーム部分11と、第1のケーブル
処理腕18aと、第1のケーブル処理腕22aの全体
を、ロボット胴12の第2のフレーム部分13と第2構
造腕22bの側面とから取り外すことにより、簡単にケ
ーブル処理腕18a、22aをロボット機体から切り離
すことができる。なお、必要に応じて、予め、第1のケ
ーブル処理腕18aと同様のケーブル処理腕を予備の要
素として準備しておけば、この予備のケーブル処理腕を
ロボット機体(ロボット胴12の第1のフレーム部分1
1と第2構造腕22b)に装着してケーブル断線による
ロボット動作の中断を極力、抑止し、ロボットの稼働率
の低下を防止することもできる。そして、断線故障を起
こした第1のケーブル処理腕18aでは、ロボット機体
から取り外し後に補修現場で内部のケーブル束40の全
体または断線ケーブルを取り出して、所要のケーブル修
理を行えば良い。
【0021】また、図4に示すようにロボット基台10
にコネクターパネル51を設けることにより、コネクタ
ーパネル42を介すことなく、コネクターパネル51か
らコネクタパネル44まで、ケーブル等40を一本のケ
ーブル等により構成することが可能となるので、更に、
コストの低減が可能となる。上述の実施例は、図1に示
すように、垂直多関節型産業用ロボットに適用したケー
ブル処理装置の実施例として説明したが、同様なケーブ
ル収納腕は、水平多関節型産業用ロボットの腕構造にも
適用して双腕腕を形成し、その一方をケーブル処理腕と
して用いるようにしても良いことは言うまでもない。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、産業用ロボットの基台部に立設されたロボッ
ト胴部に関節を介して枢着されたロボット腕を介して該
ロボット腕の先端に設けられた手首、エンドエフェクタ
等に給電、信号ケーブルを配線する産業用ロボットのケ
ーブル処理装置において、そのロボット腕は、上記ロボ
ット胴に関節を介して枢着され、駆動源から旋回駆動力
を受ける構造腕と、前記ロボット胴に関節を介して着脱
自在に枢着され、該ロボット胴を挟んで前記構造腕と対
設配置されることにより前記構造腕と連動可能に構成さ
れ、かつ、内部にケーブルを延設、収納する収納室と、
上記関節の中心に設けられたケーブル通過口を有したケ
ーブル処理腕とを具備して構成したから、ケーブルが外
部に露出することは無く、故に、清浄度の低いロボット
使用現場、例えば、工作機械現場のように、切削油の飛
散が有るような現場で用いられてもケーブルが汚れによ
り品質劣化を来して寿命の低下を来す危惧は解消され
る。
【0023】また、本発明に係るケーブル処理装置は、
ロボット機体の側面に独立したユニット要素として着脱
自在であることから、内部に収納したケーブル束のケー
ブルに断線が発生しても、ユニット要素ごとそっくり交
換して対処すれば、ロボット作業の中断時間を極力、低
減できる効果を奏する。他方、取り外したケーブル処理
腕は、そのケーブル処理要素から断線したケーブルを選
りだすことで簡単に所要な修理を施し得ることは明らか
である。更に、ロボット腕を駆動するための駆動モー
タ、ケーブル固定部材およびコネクターパネル固定部材
等を収納する収納室を、合成樹脂により一体的に射出成
形することにより軽量化することが可能となる。そし
て、その際、上記の要素と共に一体成形すれは部品点数
を削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る構造腕とケーブル処理
腕とを双腕構造にして備えた多関節型産業用ロボットの
外観構造を示した斜視図である。
【図2】同ロボットの内部構造を示した断面図である。
【図3】同ロボットを分解して示す斜視図である。
【図4】図3のロボットのロボット基台に設けたコネク
ターパネルの略示図である。
【符号の説明】
10…ロボット基台 12…ロボット胴 16…ロボット腕 18a…第1のケーブル処理腕 18b…第1の構造腕 22a…第2のケーブル処理腕 22b…第2の構造腕 29…収納室 31…収納室 40…ケーブル束 42…コネクターパネル 44…コネクターパネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安村 充弘 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 ファナック株式会社内 (72)発明者 奈良 和春 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 ファナック株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 産業用ロボットの基台部に立設されたロ
    ボット胴部に関節を介して枢着されたロボット腕を介し
    て該ロボット腕の先端に設けられた手首、エンドエフェ
    クタ等に給電、送信ケーブルを配線する産業用ロボット
    のケーブル処理装置において、前記ロボット腕は、 前記ロボット胴に関節を介して枢着され、駆動源から旋
    回駆動力を受ける構造腕と、 前記ロボット胴に関節を介して着脱自在に枢着され、該
    ロボット胴を挟んで前記構造腕と対設配置されることに
    より前記構造腕と連動可能に構成されたケーブル処理腕
    とを具備して構成され、 前記ケーブル処理腕が、内部にケーブルを延設、収納す
    る第1の収納室と、前記ロボット腕のための駆動、制御
    要素を収納する第2の収納室と、前記関節の中心に設け
    られ、前記第1の収納室と、第2の収納室とを連通する
    ケーブル通過口とを有することを特徴とする産業用ロボ
    ットのケーブル処理装置。
JP27260093A 1993-10-29 1993-10-29 産業用ロボットのケーブル処理装置 Pending JPH07124887A (ja)

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Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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