JP2015085410A - ロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】エンドエフェクターの移動の連続性および位置精度が高く、小型化が可能なロボットを提供する。
【解決手段】多関節アームの最末端のアーム部材としてのジョイント79の一方の側面には、駆動軸を介して駆動用回転源により回動する駆動輪と、無縁の動力伝達策条を介して駆動輪に連結された従動輪と、によりジョイント79に対してリンク80を回動させる駆動伝達部50が配置され、ジョイント79の他方の側面には、リンク80側の駆動系に配線部材としてのFPC68を介して駆動電力および電気信号を送るための中継基板61を含む電装部60が設置され、ジョイント79に対してリンク78から中継基板61に接続される配線としてのFPC69が、ジョイント79とリンク78との連結部において図4中の上方から導入されていることを特徴とするロボット。
【選択図】図4

Description

この発明は、ロボット、特に、多関節アームを有するロボットに関するものである。
従来より、工場等の製造現場における工業製品の組み立て工程、あるいは溶接工程等の作業において、自動化や省力化のために産業用のロボットが多用されている。そして近年は、工業製品の小型化や高機能化に対応するための作業工程の複雑化に伴い、多数のリンクやジョイントなどのアーム部材が駆動軸(回転軸)により回動可能に組み合わされた多関節アームを有する多軸制御のロボットの需要が増えてきている。例えば特許文献1には、基体(胴体)の左右両側に6軸の多関節アームが連結されたロボットが開示されている。こうした6軸の多関節アームにおいては、人の腕の動きと同じような動きを実現すべく、例えば、肩部、上腕部、前腕部、手首部で構成されている。このような多関節アームの手首部となるリンクの先端側には、ロボットが行う所定の作業を実行するロボットハンドなどのエンドエフェクターが取り付けられる。
また、近年では、多関節アームの動作を人の腕の動きにさらに近づけるべく、捻り動作(ロール軸を回転軸として回転する動作)を行うための関節が上腕部に追加され、捻り動作を行うアームと屈伸動作(ロール軸と直交するヨー軸を回転軸として回転する動作)を行うアームとが交互に連結された7軸構成の多関節アームも開発されている。
このように、従来、人手で行っている作業を、産業用のロボットによって自動化しようとしたとき、既存のラインに導入可能とするためには人と同様なサイズのロボットであること、即ち小型化が求められる。上記したような6軸構成、あるいは7軸構成の多関節アームを有するロボットにおいて、多関節(多軸)アームの駆動によるエンドエフェクターの移動の自由度を大きくすることと、小型化とを同時に図るうえでは、ロボットの多関節アームにおいて隣り合うリンクどうしを回動可能に接続して駆動させる関節構造が支配的な要素となる。特に、多関節アームにおいてエンドエフェクターが取り付けられる最末端のリンクのコンパクト化が必要なのはもちろんのこと、その最末端のリンクの駆動軸が設置されるリンクの関節構造のコンパクト化がポイントになる。
例えば、最末端のリンクは、隣り合うリンクに対して屈伸動作を行うヨー軸により連結される。この最末端のリンクのヨー軸において、駆動用回転源としての例えばモーターの回転軸を直接接続すると、モーターが第n番目のリンク駆動軸の方向に迫り出すことになり、第n−1番目リンクの関節構造の大型化を招いてしまう。
これを回避し得る関節構造として、第n番目のリンクの駆動用回転源と、第n番目のリンクのヨー軸回りに回動する駆動軸を介して駆動用回転源により回動する駆動輪(駆動プーリー)と、タイミングベルトなどの無縁の動力伝達策条を介して駆動輪に連結された従動輪(従動プーリー)と、を第n−1番目のリンクに配置した構成が有効であり、第n番目のリンクと第n−1番目のリンクとの関節構造の小型化に有利であることを発明者は見出した。
特開2008−188699号公報
しかしながら、上記のタイミングベルト駆動により第n−1番目のリンクに対して第n番目のリンクを屈伸動作させる関節構造では、ロボットの多関節アームの回動角度を大きく確保したい方向に対して駆動軸が近づく方向に在ると、第n−1番目のリンクが第n番目のリンクの屈伸動作に干渉して、エンドエフェクターの移動の自由度が制約される虞があるという課題があった。
また、関節構造の小型化において、リンク間の配線の引き回しの小型化対応や、配線の発熱および/または電気的な悪影響を回避する必要があるなどの課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るロボットは、基体と、複数のアーム部材と前記複数のアーム部材を連結して回動させる関節駆動機構を含む多関節アームと、を有し、前記多関節アームは、前記基体に対する肩軸回りに回動するように連結され、隣り合う前記アーム部材が、前記肩軸と平行なロール軸、または、前記ロール軸と直交なヨー軸のいずれかの軸回りに回動するように連結され、前記ヨー軸が前記基体側から順に第1番目のヨー軸〜第n番目のヨー軸とすると(nは3以上の整数)、前記第n番目のヨー軸を有する前記アーム部材において、前記第n番目のヨー軸の駆動源と、前記駆動源から伝達される動力によって回転する駆動輪と、無縁の動力伝達策条を介して前記駆動輪から動力を伝達されて前記第n番目のヨー軸として回転する従動輪と、を有する駆動伝達部が設置され、電力線および信号線を中継する中継基板を含む電装部が前記中継基板の実装面と前記第n番目のヨー軸とが交差するように設置され、前記多関節アームの前記ロール軸と前記ヨー軸とが交差する状態において、前記第n番目のヨー軸に隣在する前記ヨー軸の回転軸線と、前記第n番目のヨー軸の回転軸線とを結ぶ仮想の線上には前記駆動軸が配置されず、前記第n番目のヨー軸を有する前記アーム部材の前記基体側に隣り合うアーム部材から前記中継基板に配線される配線が、前記仮想の線よりも前記駆動輪側の位置から導入されていることを特徴とする。
本適用例における「平行」とは、完全に平行である構成に加えて、10°以内の範囲で交差している構成を含む意味であり、「直交」とは、完全に直交する構成に加えて、10°以内の範囲で交差している構成を含む意味である。
また、本適用例における「肩軸」とは、基体表面と交差する回転軸のことをいい、「ヨー軸」とは、所望の面に沿ってアーム部材の長手軸を旋回させる回転軸のことをいい、「ロール軸」とは、前記した「ヨー軸」と直交する回転軸のことをいう。
本適用例によれば、第n番目のヨー軸に駆動用回転源を直接接続する構造よりも、第n番目のヨー軸を設置するアーム部材の小型化が図れるとともに、第n番目のヨー軸の回転軸線と、第n番目のヨー軸に隣接するヨー軸の回転軸線とを結んだ仮想の線上とは異なる位置に駆動軸が配置されていることにより、第n番目のヨー軸が設置されたアーム部材において仮想の線を挟んで駆動軸とは反対側の領域に、第n番目のヨー軸回りに回動するアーム部材の屈伸動作させるスペースを広く確保することができる。
また、第n番目のヨー軸を有するアーム部材に対して基体側に隣り合うアーム部材から中継基板に接続される配線を、第n番目のヨー軸を有するアーム部材の仮想の線に対して駆動軸側となる方向から導入することにより、配線の長さが短縮され小型化に有利となる。
また、第n番目のヨー軸と、隣接するヨー軸とが一直線上に配置されているので、多関節アームの動作の特異点が抑えられ、エンドエフェクターの移動の連続性を高く確保できる。
したがって、高精度な作業を実行可能な小型・軽量のロボットを提供することができる。
[適用例2]上記適用例に記載のロボットにおいて、前記配線の少なくとも一部がフラットケーブルであることが好ましい。
本適用例によれば、配線の薄型化を図ることができるので、ロボットの小型化に効果を奏する。
[適用例3]上記適用例に記載のロボットにおいて、前記電装部は、前記駆動源の回転位置検出器を含み、前記中継基板の実装面を平面視したときに、前記回転位置検出器と前記配線とが重ならないように配置されていることが好ましい。
本適用例によれば、ロボットの駆動に伴う配線部材および配線の発熱から回転位置検出器を遠ざける配置とすることにより、熱による回転位置検出器の誤動作を抑制して駆動用回転源を適切に制御することができる。
[適用例4]上記適用例に記載のロボットにおいて、複数の前記フラットケーブルには電力線用フラットケーブルおよび信号線用フラットケーブルが含まれ、前記電力線用フラットケーブルが前記信号線用フラットケーブルよりも前記中継基板から離れるように重ねられていることが好ましい。
本適用例によれば、中継基板に形成された他の電子回路や信号線に対して、電力線から発生する熱や電子線が及ぼす電気的な干渉などの悪影響を抑制することができる。
[適用例5]上記適用例に記載のロボットにおいて、複数の前記フラットケーブルには電力線用フラットケーブルおよび信号線用フラットケーブルが含まれ、前記電力線用フラットケーブルと前記信号線用フラットケーブルとの間に絶縁部材またはシールド部材が配置されていることを特徴とする。
本適用例によれば、重ねて引き回された電力線用フラットケーブルや信号線用フラットケーブルどうしの電気的な干渉や熱の伝導などの悪影響を抑制することができる。
[適用例6]上記適用例に記載のロボットにおいて、前記フラットケーブル接続用のコネクター部品が前記中継基板の両面に実装されていることを特徴とする。
本適用例によれば、中継基板のサイズを抑えながら多数のフラットケーブルを介した中継基板による接続構造を構成することができる。
[適用例7]上記適用例に記載のロボットにおいて、複数の前記多関節アームを備えたことを特徴とする。
本適用例によれば、上記適用例に示された、可動領域が大きく確保され、特異点が抑えられ、小型・軽量化に有利な多関節アームを複数備えているので、多様な作業を高精度にて行うことが可能な小型のロボットを提供することができる。
実施形態1に係るロボットの概略構成を模式的に示す斜視図。 実施形態1のロボットに係る関節駆動機構の一例としてのアクチュエーターの正面構造を模式的に示す一部断面図。 実施形態1のロボットの駆動伝達部の構造を模式的に示す斜視図。 実施形態1のロボットの電装部の概略構成を模式的に示す斜視図。 実施形態1のロボットの電装部を図4の矢印Aの方向からみて示す一部模式図。 ロボットの電装部の変形例を示すものであり、図4の矢印Aの方向からみて示す一部模式図。 実施形態2に係るロボットを模式的に示す説明図。
以下、本発明に係るロボットの一実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大又は縮小して表示している。
(実施形態1)
まず、本実施形態1に係るロボットの概略構成について説明する。図1は、実施形態1に係るロボットの概略構成を模式的に示す斜視図である。なお、実施形態における「回転」とは、正転及び逆転を意味する。
図1に示すロボット10は、基本的な駆動軸である回転軸を6つ有する6軸の垂直型多関節ロボットであり、人間の腕の構造を模して高さ方向(Z軸)に複数のアーム部材としてのリンク(腕木)が複数のアーム部材としてのジョイント(関節、継手)によって直列に接続された構成であるため、自由度が高く複雑な作業を行うことが可能である。
ロボット10は、基体としての基底部70および本体部71と、制御部72と、アーム部材としてのジョイント73、リンク74、ジョイント75、リンク76、ジョイント77、リンク78、ジョイント79、リンク80、およびエンドエフェクター(不図示)が取り付けられるリンク81を有し、隣り合うリンクおよび/またはジョイント同士が関節機構により回動可能に連結された多関節アームと、を有している。
基底部70は、ロボット10の台座であり、工場内の作業スペースの床や、作業台などの平面に複数本のボルト(ネジ)によって強固に固定される。なお、固定場所は、水平面(X軸及びY軸を含む面)に限定するものではなく、ロボット10の重量、及び振動に耐え得る強度があれば、移動可能な台車上や、壁面、天井、あるいは後述するようなロボットユニットに設けられたアーム連結部などであっても良い。
制御部72には、図示はしないが、ロボット10を操作するための操作パネルに加えて、動作プログラムを入力するためのRS232Cや、USB(Universal Serial Bus)などのインターフェイス端子が設けられている。または、無線LAN(Local Area Network)端末や、赤外線送受信器などのインターフェイス装置を備えた構成であっても良い。
なお、制御部72は、ロボット本体とは別体に設けられていても良い。
本体部71の上には、ジョイント73、リンク74が、この順番に配置されている。
まず、ロボット10のジョイント73からリンク80までの多関節アーム構造(腕から手まで)は、本体部71をZ軸方向に貫く肩軸91を中心にして水平方向に旋回する。即ち、ジョイント73は、本体部71肩軸回りに回動するように連結されている。なお、本実施形態において「肩軸」とは、基体としての本体部71表面と交差する回転軸のことをいう。
また、エンドエフェクターが取り付けられるリンク81が、多関節アーム構造における一端(末端)であり、本体部71(基底部70側)に取り付けられたジョイント73がロボットアーム構造における他端(根元)に相当する。なお、以降の説明において、ロボットアーム構造におけるリンク81に近い側を「末端側」、基底部70に近い側を「根元側」という表現も用いる。
また、本体部71には、ロボットアーム構造を回転駆動するためのモーター、および複数のギヤを含む減速機構などが組み込まれている。また、以降説明する各回転軸の近傍にも、該当するリンクやエンドエフェクターを駆動するためのモーター、および減速機構などが組み込まれている。
ジョイント73の末端側に延在するように配置されたリンク74の末端側には、ジョイント75が組み合わされている。ジョイント75は、肩軸91と略直交するヨー軸であって、リンク74をX軸方向に貫く第1番目のヨー軸92を中心にして回動するように駆動される。第1番目のヨー軸92は、リンク74の末端側に位置している。ここで、「略直交」とは、完全に直交する構成に加えて、10°以内の範囲で交差している構成を含むものと定義する。
なお、本実施形態1の多関節アームにおいて、第1番目のヨー軸92と略平行なヨー軸は、本体側から順に第1〜第n番目のヨー軸と、追番にて名称を付す。ここで、「略平行」とは、完全に平行である構成に加えて、10°以内の範囲で交差している構成を含むものと定義する。
また、回転軸の延在方向は、ロボットが動作すると変化する(例えば、肩軸91を中心に旋回した(捻れた)場合)ため、図1に示す、回動角度が初期状態の角度である状態を前提として説明する。また、本実施形態において「ヨー軸」とは、所望の面に沿ってアーム部材の長手軸を旋回させる回転軸のことをいう。
リンク76は、ジョイント75の末端側に延在するように配置されている。
リンク76の末端側にはジョイント77が組み合わされており、さらにこのジョイント77の末端側にはリンク78が組み付けられている。リンク78は、ジョイント77の末端側に延在するように配置されている。リンク78が組み付けられたジョイント77は、リンク76の末端側をX軸方向に貫く第2番目のヨー軸93を中心にして駆動される。
そして、リンク78の末端側には、駆動伝達部50と電装部60とが設置されたジョイント79が組み合わされている。ジョイント79は、リンク78の末端側をY軸方向に貫くロール軸94を中心にしてジョイント79がリンク78に対して捻れ方向に回動するように駆動される。なお、本実施形態において「ロール軸」とは、前記した「ヨー軸」と直交する回転軸のことをいう。
また、ジョイント79の末端側には、リンク80が組み合わされており、このリンク80は、ジョイント79の末端側をX軸方向に貫く第3番目のヨー軸95を中心にして駆動される。
リンク80の末端側には、このリンク80に延在するようにリンク81が配置されている。リンク81は、リンク80の末端側をリンク80からリンク81の延在方向に沿うY軸方向、即ち、円柱状をなしたリンク81の略中心を貫くロール軸96を中心にしてリンク81がリンク80に対して捻れ方向に回動するように駆動される。
上述したように、多関節アームの末端側には、ロボット10が行う所定の作業を実行する機構としてのエンドエフェクターが組み合わされる(不図示)。エンドエフェクターは、ロボット10の用途により種々の形態のものを用いることができる。例えば、製造物の部品などを把持するロボットハンドなどの把持機構や、半田付けや溶接のような加工を行うツールをリンク81の末端側に取り付けることにより、種々の作業を実施するロボット10として用いることができる。
次に、上記した構成のロボット10の多関節アームの関節駆動機構において、隣り合うアーム部材(リンク、ジョイント)同士を回動可能に連結する関節駆動機構について説明する。
まず、多関節アームの最末端のヨー軸である第3番目のヨー軸95とは異なる回転軸(関節)の関節駆動機構について図面を参照して説明する。図2は、関節駆動機構としてのアクチュエーター2の正面構造を模式的に示す一部断面図である。なお、図2では、多関節アームの各関節部において根元側のアーム部材(リンクまたはジョイント)を基点リンク110と呼び、その基点リンク110に対して回動させる末端側のアーム部材を回動リンク112として説明する。
図2において、アクチュエーター2は、モーター22、減速機24、減速機出力軸カラー26、減速機出力軸30、及び少なくとも一部としてモーター22のモーターフレーム32を有する動力伝達軸34で構成されている。
モーター22は、ローター38とローターシャフト40とステータ42とモーターフレーム32とを備えている。モーター22のローターシャフト40は、減速機24の入力軸と減速機24の内部で接続されている。ローター38の外周に、ステータ42とモーターフレーム32とが設けられている。ローターシャフト40の回転力は減速機24に伝達され、減速機24はこの回転力のトルクを増大させたトルク出力を出力する。
減速機24のフレーム36は、モーター22のモーターフレーム32(或いは動力伝達軸34)と接続されている。減速機24は、モーター22からの回転を減速し、回転のトルク出力を増大させて出力する。減速機24は、内部に入力軸の回転を減速する歯車機構(図省略)と、減速機出力軸30を支持する関節軸受機構(図省略)とを内蔵する。減速機24の歯車機構は波動歯車を用いてもよいが、他の減速機構を用いてもよい。
減速機出力軸カラー26は、減速機出力軸30に接続され、減速機24若しくは動力伝達軸34の外周に配置されている。減速機出力軸カラー26は、線条体28が減速機24と接触することを防止する。ここで、線条体28は、配線及び配管の少なくとも一方である。なお、線条体とは、電力線(電線)、信号線、気体を送る気体用配管、及び液体を送る液体用配管等を総称している。気体用配管には真空用配管も含まれる。
減速機出力軸30は、トルク出力を減速機24から回動リンク112に伝達する。減速機出力軸30の外周には、減速機出力軸30に接続される減速機出力軸外筒16が配置されている。減速機出力軸30には、回動リンク112、減速機出力軸外筒16、及び減速機出力軸カラー26が接続されている。減速機出力軸30は増大したトルク出力を回動リンク112に伝達する。減速機出力軸30とは、減速機24が出力したトルク出力を回動リンク112に伝達する全ての部材を対象とする。
動力伝達軸34は、減速機24のフレーム36と基点リンク110とを接続する部材である。動力伝達軸34は、少なくとも一部としてモーターフレーム32を有している。例えば、動力伝達軸34はモーターフレーム32と一体構造である。これにより、一体化による放熱特性向上で高負荷駆動ができる。動力伝達軸34は、モーター22のモーターフレーム32を兼ね、この中にモーター22を構成するローター38、ローターシャフト40、及びステータ42が組み込まれている。動力伝達軸34は、基点リンク110と接続されている。動力伝達軸34は、トルク出力の反力を減速機24のフレーム36から基点リンク110に伝達することによって、回動リンク112と基点リンク110とを互いに回動させる。動力伝達軸34の外周には、動力伝達軸34に接続される動力伝達軸外筒14が配置されている。
この他に、アクチュエーター2には、回転数検出部(回転位置検出器)44及びメカニカルブレーキ46が設けられるが、設ける位置は図示された位置以外でもよい。
回転数検出部44は基点リンク110の内部に配置されてもよい。これにより、基点リンク110と回動リンク112との間の長さを短くすることができ、関節駆動装置としてのアクチュエーター2を小型化することができる。回転数検出部44は、ユニット構造を使用してもよいし、モジュール構造を使用してもよい。
減速機出力軸30は、中心部を中空構造で構成され、モーター22の回転軸は、減速機出力軸30の中空構造の中を貫通させてメカニカルブレーキ46の入力軸に接続され、メカニカルブレーキ46のフレームは、回動リンク112の内部に配置されていてもよい。これにより、基点リンク110と回動リンク112との間の長さを短くすることができ、関節駆動装置としてのアクチュエーター2を小型化することができる。
次に、本発明の特徴であるロボット10の多関節アームにおける最末端側の関節駆動機構である駆動伝達部50と、電装部60との詳細について図面を参照しながら説明する。
まず、駆動伝達部50について説明する。図3は、ロボット10のジョイント79に対してリンク80を屈伸させる(ヨー軸を回転軸として回動させる)駆動伝達部50の構造を模式的に示す斜視図であって、当該駆動伝達部50以外の部材を一部省略するとともに、ジョイント79内部の駆動伝達部50の構造を説明する便宜上、一部を透視して示す図である。
上記した複数のリンクやジョイントなどのアーム部材が、ロール軸およびヨー軸により連結された複数の関節駆動機構を有するロボット10の多関節アームにおいて、最末端側のヨー軸である第3番目のヨー軸95を回転軸とした関節駆動機構としての駆動伝達部50は、ジョイント79に設置されている(図1を参照)。更に詳細には、駆動伝達部50は、ジョイント79の第3番目のヨー軸95と略直交する方向の側面のうちの一方の側面に配置されている。なお、本実施形態において「略直交」とは、完全に直交する構成に加えて、10°以内の範囲で交差している構成を含む意味である。
その第3番目のヨー軸95を含む駆動伝達部50の詳細を示す図3において、ジョイント79には、第3番目のヨー軸95を回転軸として回動する従動輪としての従動プーリー86と、第3番目のヨー軸95の駆動回転源としてのモーター80Mと、そのモーター80Mにより第3番目のヨー軸95と同じ回転軸回りに回動する駆動軸97と、駆動軸97を介してモーター80Mにより回動する駆動輪としての駆動プーリー85とを有している。また、モーター80M近傍には、回転位置検出器(位置検出器)65が設けられるが、設ける位置は図示された位置以外でもよい。回転位置検出器65は、ユニット構造を使用してもよいし、モジュール構造を使用してもよい。
そして、駆動プーリー85と従動プーリー86とは無縁の動力伝達策条としてのタイミングベルト87を介して連結されている。また、駆動プーリー85と従動プーリー86との間には、タイミングベルト87のテンションを調整するためにタイミングベルト87の動きに従って回動可能に接触させたプーリーを有するアイドラー88が配置されている。
以上、説明した構成のロボット10は産業用ロボットには限定されず、医療用ロボットや家庭用ロボットであっても良い。
上記したジョイント79に設置された関節駆動機構において、第3番目のヨー軸95の回転軸線と、多関節アームにおいて第3番目のヨー軸95に隣接する第2番目のヨー軸93の回転軸線とを結ぶ仮想の線P1上とは異なる位置に、駆動軸97がその回転軸線を位置させて配置されている。
これにより、第3番目のヨー軸95にも駆動用回転源としてのモーターを直接接続する構造よりも、第3番目のヨー軸95を設置するアーム部材としてのジョイント79の小型化が図れる。具体的には、第3番目のヨー軸95の軸方向にモーターが配置されることによる多関節アームの延伸方向と直交するアーム幅方向へのジョイント79の幅の増大が抑えられる。
しかも、第3番目のヨー軸95の回転軸線と、隣接するヨー軸である第2番目のヨー軸93の回転軸線とを結んだ仮想の線P1上とは異なる位置に回転軸線をずらして駆動軸97が配置されていることにより、ジョイント79において仮想の線P1を挟んで駆動軸97とは反対側の領域に、第3番目のヨー軸95回りに回動させたアーム部材としてのリンク80およびその末端側に組み込まれたリンク81や図示しないエンドエフェクターが干渉しないスペースを広く確保することができる。
また、第3番目のヨー軸95と、隣接するヨー軸である第2番目のヨー軸93とが一直線上に配置されているので、多関節アームの末端側に取り付けたエンドエフェクターにより所望の作業を実施すべく多関節アームを動作させてエンドエフェクターを所望の位置に移動させる制御を実施したときの特異点が抑えられ、エンドエフェクターの移動の連続性を高く確保することができる。
したがって、上記実施形態1のロボット10によれば、多関節アームを備えたロボットにおいて、高精度な作業を実行可能な小型・軽量のロボット10を提供することができる。
特に、上記実施形態1のロボット10では、駆動軸97が、仮想の線P1に対して多関節アームの回動角度を大きくする方向とは逆の方向にずらして配置されているので、多関節アームの回動角度を大きくする方向とは反対側の方向の多関節アームの移動の自由度が高いロボットを提供することができる。具体的には、多関節アームの最末端のリンク81に取り付けたエンドエフェクターにより、ロボット10の鉛直方向下方の本体部(基体)71側、即ち、人でいうところの手元付近の細かい作業に好適なロボット10を提供することができる。
次に、電装部60について説明する。図4は、電装部60の概略構成を模式的に示す斜視図であって、当該電装部60以外の部材を一部省略するとともに、ジョイント79内部の電装部60の構造を説明する便宜上、一部を透視して示している。
図4において、電装部60は、上記した駆動伝達部50が設置されたジョイト79の一方の側面の反対側の他方の側面に配置されている。電装部60は、第3番目のヨー軸95(図1を参照)の末端側のリンク80およびそれに取り付けられるエンドエフェクターなどの駆動系にフラットケーブル(配線部材)としてのFPC(Flexible Printed Circuits)68を介して駆動電力および電気信号を送るための中継基板61を含む。
絶縁性の基材に回路配線が形成された中継基板61には、駆動回路などを構成する種々の電子部品63や、FPC68用のコネクター67が実装されている。
第3番目のヨー軸95を有するアーム部材としてのジョイント79に対して根元側に隣り合うアーム部材としてのリンク78からは配線としてのFPC69が引き出されて中継基板61に接続されている。このFPC69は、リンク78とジョイント79との連結部において、図3に示す仮想の線P1よりも駆動軸97側の位置から導入されて中継基板61に接続されている。これにより、配線としてのFPC69の長さが短縮され、関節構造の小型化に有利である。
中継基板61に実装された複数のコネクター67の各々には、FPC68の一端側が挿入・固定され、他端側がジョイント79の末端側の配線経路83からリンク80に引き出されてリンク80側に設けられた図示しない回路基板のコネクターに挿入・固定されている。リンク80に設置された図示しない回路配線基板に接続されている。
リンク78からジョイント79に導入される配線としてのFPC69、および、ジョイント79の電装部60からリンク80に引き出される配線部材としてのFPC68は、図3に示す第3番目のヨー軸95方向に電装部60を平面視したときに回転位置検出器65と重ならない位置に配置されている。これにより、ロボット10の駆動に伴うFPC68.69の発熱から回転位置検出器65を遠ざける配置とすることができるので、回転位置検出器(エンコーダー)65の熱による誤動作を抑制し、第3番目のヨー軸95の駆動用回転源としてのモーター80Mを含む駆動伝達部50を適切に制御することができる。
また、本実施形態では、配線としてFPC69を、また、配線部材としてFPC68を用いている。FPCは、可撓性を有し、また、薄いので、電装部の実装構造の薄型化・小型化に効果を奏する。また、屈曲させやすいことから配線の引き回し経路の自由度が高いうえに、関節構造における可動部の動きに追従してダメージを受け難いので信頼性の確保にも効果があり、配線または配線部材として好適である。
ここで、電装部60の中継基板61とリンク80との電気的な接続に供する配線部材のとしてのFPC68の配置等の一実施形態について詳細に説明する。図5は、実施形態1のロボットの電装部60を図4の矢印Aの方向からみて示す一部模式図である。
図5に示すように、電装部60において、中継基板61に実装された複数のコネクター67は、電装部60からリンク80に向かう方向に所定の間隔を空けて並設されている。各コネクター67にはFPC68の接続端子が設けられた一端側が挿入され、図示しないストッパー機構により容易に抜けないように固定されている。コネクター67に挿入・固定された各FPC68は、接続端子の他端側近傍に設けられた補強板64の他端側でリンク80側に折り曲げられ、複数のFPC68が水平方向に重ねられてリンク80側に引き出されている。図5では、4つのコネクター67のそれぞれにFPC68a〜68dが挿入・固定され、リンク80側に折り曲げられた後に中継基板61側から順にFPC68a、FPC68b、FPC68c、FPC68dが重ねられている。
ここで、最も中継基板61側にあるFPC68aは信号線用の配線部材であり、中継基板61から離れる方向に重なるFPC68dとFPC68cとが電力線用の配線部材である。また、信号線用のFPC68aと、電力線用のFPC68c,68dとの間に配置されたFPC68bは金属層を含むシールド部材であり、コネクター67を介してグランドに接地されている。このように、電力線用のFPC68c,68dを、信号線用のFPC68aよりも中継基板61から離れる方向に配置して重ねるとともに、電力線用のFPC68c,68dと信号線用のFPC68aとの間に接地されたシールド部材からなるFPC68bを配置して重ねることにより、中継基板61に形成された他の電子回路や信号線用のFPC68aに対して、電力線から発生する熱や電子線が及ぼす電気的な干渉などの悪影響を抑制することができる。
なお、電力線用のFPC68c,68dと信号線用のFPC68aとの間にシールド部材からなるFPC68bを配置する構成に限らず、熱や電力線の遮蔽効果を有する絶縁性の部材を配置する構成としてもよい。この場合、絶縁性の部材をコネクター67に挿入する必要はない。
(変形例)
図6は、ロボットの電装部の変形例を示すものであり、図4の矢印Aの方向からみて示す一部模式図である。
図6に示す本変形例の電装部60´において、中継基板61´の一方の面には、上記実施形態の中継基板61と同様に四つのコネクター67にFPC68a〜68dが挿入・固定され、リンク80側に折り曲げられてから重ねてリンク80側に引き出されているとともに、中継基板61´の他方の面にも複数のコネクター67´が実装され、各コネクター67´にFPC68´a〜68´dが挿入・固定され、各FPC68´a〜68´dは、補強板64´の他端側でリンク80側に折り曲げられてから、更に中継基板61´側に折り曲げられ、中継基板61´の一方の面側から引き出されたFPC68と重ねられてリンク80側に引き出されている。
本変形例によれば、多関節アームを有するロボット10(図1を参照)のエンドエフェクターが取り付けられる末端側において、中継基板61´のサイズを抑えながら多数の配線部材(FPC)を介した中継基板61´による接続構造を構成することができる。
(実施形態2)
次に、ロボットの実施形態2について、図面を参照して説明する。
図7は、実施形態2に係るロボットを模式的に示す説明図である。なお、実施形態1と同一の構成部位については、同一の番号を使用し、重複する説明は省略する。
図7において、本実施形態2のロボット200は、胴体部213に、実施形態1のロボット10と同じ構成の2つの第1ロボットアーム10Aおよび第2ロボットアーム10Bが設置されてなる双腕ロボットである。
ロボット200は、このロボット200を支持する架台211と、架台211に固設された円柱状の胴体部213と、胴体部213の架台211側とは反対側の上部に胴体部213から略直角に突設された第1アーム連結部215Aおよび第2アーム連結部215Bとを有している。
第1アーム連結部215Aの胴体部213側とは反対側の第1ロボットアーム10A設置面側は、第1アーム連結部215Aの突設方向に貫く第0回転軸J0AL回りに回動可能な第1アーム固定部J0Aを有している。そして、第1アーム固定部J0Aには、上記実施形態のロボット10と同一構成の第1ロボットアーム10Aの本体部71が固定されている。
同様に、第2アーム連結部215Bの胴体部213側とは反対側の第2ロボットアーム10B設置面側は、第2アーム連結部215Bの突設方向に貫く第0回転軸J0BL回りに回動可能な第2アーム固定部J0Bを有している。そして、第2アーム固定部J0Bには、上記実施形態1のロボット10と同一構成の第2ロボットアーム10Bの本体部71が固定されている。
6軸制御の第1ロボットアーム10Aおよび第2ロボットアーム10Bともに、第1アーム固定部J0Aおよび第2アーム固定部J0Bが第0回転軸J0ALおよび第0回転軸J0BLをそれぞれ有していることにより、実質的に7軸制御のロボット200として、第1ロボットアーム10Aおよび第2ロボットアーム10Bのそれぞれを多彩な軌道にて自由度の高い移動を実現することができる。
本実施形態2に係るロボット200によれば、上記実施形態1で説明したロボット10と同一構成の第1ロボットアーム10Aおよび第2ロボットアーム10Bを備えているので、多様な作業を高精度にて行うことが可能な、小型の双腕ロボット200を提供することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
例えば、上記実施形態では、配線や配線部材としてFPC68,68´,69を用いた構成を説明したが、これに限らない。例えばハーネスのような他のフラットケーブルを用いてもよいし、リード線を用いることもできる。
また、上記実施形態1では、駆動軸97が、仮想の線P1に対して多関節アームの回動角度を大きくする方向とは逆の方向にずらして配置され、ロボット10の鉛直方向下方の本体部(基体)71側、即ち、人が作業する場合の手前側手元付近の細かい作業に好適なロボット10を構成した例を説明した。
これに限らず、駆動軸97を、仮想の線P1に対して多関節アームの回動角度を大きくする方向にずらして配置する構成としてもよい。
このようにすれば、仮想の線P1に対して多関節アームの回動角度を大きくする方向の多関節アームの移動の自由度が高いロボットを提供することができ、例えば、エンドエフェクターにより、被作業物を鉛直方向上方に持ち上げる方向のロボットの本体部(基体)寄りの領域の作業に好適なロボットを提供することができる。
また、上記実施形態2のロボット200は、第1ロボットアーム10Aおよび第2ロボットアーム10Bの二つのロボットアームを有する双腕ロボットである構成を説明した。これに限らず、3つ以上のロボットアームを備える構成としてもよい。
10,200…ロボット、10A…第1ロボットアーム、10B…第2ロボットアーム、50…駆動伝達部、60…電装部、61,61´…中継基板、67,67´…コネクター、68,68a〜68d,68´,68´a〜68´d…配線部材(フラットケーブル)としてのFPC、69…配線としてのFPC、71…基体としての本体部、72…制御部、73,75,77,79…アーム部材としてのジョイント、74,76,78,80,81…アーム部材としてのリンク、80M…駆動用回転源としてのモーター、85…駆動輪としての駆動プーリー、86…従動輪としての従動プーリー、87…無縁の動力伝達策条としてのタイミングベルト、88…アイドラー、91…肩軸、92…第1番目のヨー軸、93…第2番目のヨー軸、94,96…ロール軸、95…第3番目のヨー軸、97…駆動軸、P1…仮想の線。

Claims (7)

  1. 基体と、複数のアーム部材と前記複数のアーム部材を連結して回動させる関節駆動機構を含む多関節アームと、を有し、
    前記多関節アームは、前記基体に対する肩軸回りに回動するように連結され、
    隣り合う前記アーム部材が、前記肩軸と平行なロール軸、または、前記ロール軸と直交なヨー軸のいずれかの軸回りに回動するように連結され、
    前記ヨー軸が前記基体側から順に第1番目のヨー軸〜第n番目のヨー軸とすると(nは3以上の整数)、
    前記第n番目のヨー軸を有する前記アーム部材において、
    前記第n番目のヨー軸の駆動源と、前記駆動源から伝達される動力によって回転する駆動輪と、無縁の動力伝達策条を介して前記駆動輪から動力を伝達されて前記第n番目のヨー軸として回転する従動輪と、を有する駆動伝達部が設置され、
    電力線および信号線を中継する中継基板を含む電装部が前記中継基板の実装面と前記第n番目のヨー軸とが交差するように設置され、
    前記多関節アームの前記ロール軸と前記ヨー軸とが交差する状態において、
    前記第n番目のヨー軸に隣在する前記ヨー軸の回転軸線と、前記第n番目のヨー軸の回転軸線とを結ぶ仮想の線上には前記駆動軸が配置されず、
    前記第n番目のヨー軸を有する前記アーム部材の前記基体側に隣り合うアーム部材から前記中継基板に配線される配線が、前記仮想の線よりも前記駆動輪側の位置から導入されていることを特徴とするロボット。
  2. 請求項1に記載のロボットにおいて、
    前記配線の少なくとも一部がフラットケーブルであることを特徴とするロボット。
  3. 請求項1または2に記載のロボットにおいて、
    前記電装部は、前記駆動源の回転位置検出器を含み、
    前記中継基板の実装面を平面視したときに、前記回転位置検出器と前記配線とが重ならないように配置されていることを特徴とするロボット。
  4. 請求項2または3に記載のロボットにおいて、
    複数の前記フラットケーブルには電力線用フラットケーブルおよび信号線用フラットケーブルが含まれ、前記電力線用フラットケーブルが前記信号線用フラットケーブルよりも前記中継基板から離れるように重ねられていることを特徴とするロボット。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載のロボットにおいて、
    複数の前記フラットケーブルには電力線用フラットケーブルおよび信号線用フラットケーブルが含まれ、前記電力線用フラットケーブルと前記信号線用フラットケーブルとの間に絶縁部材またはシールド部材が配置されていることを特徴とするロボット。
  6. 請求項2〜5のいずれか一項に記載のロボットにおいて、
    前記フラットケーブルを接続するコネクター部品が前記中継基板の実装面のいずれか一方の面または両面に実装されていることを特徴とするロボット。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のロボットにおいて、
    前記基体に複数の前記多関節アームを連結したことを特徴とするロボット。
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