JPH0712468A - 物品熱処理装置 - Google Patents

物品熱処理装置

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JPH0712468A
JPH0712468A JP14409593A JP14409593A JPH0712468A JP H0712468 A JPH0712468 A JP H0712468A JP 14409593 A JP14409593 A JP 14409593A JP 14409593 A JP14409593 A JP 14409593A JP H0712468 A JPH0712468 A JP H0712468A
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Tsutomu Hirata
勉 平田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置設置面積を節約でき、熱処理槽内の温度
乱れが少なく、例えば窒素ガス導入による無酸化雰囲気
等も維持し易く、被処理物が例えば板状体のような場合
でも、熱処理槽内の容積を有効に利用して大量に処理す
ることができ、それだけランニングコストを低く抑える
ことができる物品熱処理装置を提供する。 【構成】 熱処理槽1A内の物品搬入口11に近い空間
部及び物品搬出口12に近い空間部のそれぞれに物品支
持パレット2を縦方向に積み重ね、第1及び第2のパレ
ット支持部材3A、30A、第1及び第2のパレット昇
降部材4A、40A、上側のパレット横移動部材5A、
及び下側のパレット横移動部材6Aにより各パレットを
搬入口11に臨む位置から順次上昇、横移動、下降及び
戻し横移動させることで循環させ、搬入口11に臨むパ
レットへは被処理物を搬入部材7A及び第1の受け取り
部材8Aにより支持させ、搬入口12に臨むパレットか
らは搬出部材70A及び第2の受け取り部材80Aによ
り処理済みパレットを取り出す物品熱処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種電気、電子装置、
その部品、各種材料等を所定の温度にさらしてその耐環
境性、耐熱性、耐冷性を試験したり、所望の加熱処理を
加える等の物品熱処理を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の物品熱処理装置として従来知ら
れている代表的なものを例示すると、図42に示すとお
りである。図42の(A)図に示す従来装置は、所定温
度雰囲気を得る処理槽Hの中にチエーンコンベアのよう
なコンベアC1を循環させ、このコンベアに物品Aを載
せて処理雰囲気中を通過させるものである。
【0003】(B)図に示す従来装置は、処理槽H内に
ローラコンベアC2を配置し、このコンベアに物品Bを
載せて処理雰囲気中に通過させるものである。(C)図
に示す従来装置は、処理槽H中にベッドbを配置すると
ともに、このベッドに一部嵌入したり、該ベッド面より
上方に突出することができる物品搬送ビームaを配置
し、該ビームaを側方から見て矩形軌道を描くように回
動させることにより、ベッドb上に配置した物品Cを間
欠的に前進させ、処理雰囲気中に通過させるものであ
る。
【0004】このほか、実公平3−2840号公報に開
示された搬送装置を利用したものもある。この搬送装置
は、図43にその原理を示すように、恒温装置の中に配
置した物品挾持案内用のレールRと、このレールと平行
で軸線方向に移動可能且つ円周方向に回動可能のシャフ
トSと、シャフトSにその半径方向に突設した突出片P
とを含み、レールRに挾持案内される物品Tにシャフト
Sの回動にて突出片Pを臨ませ、その状態でシャフトS
を軸方向に移動させることで物品Tを所定距離送り、そ
のあとシャフトSを戻し回動させて突出片Pを物品Tの
下に配置し、シャフトSを初期位置へ後退させて次の搬
送に備えるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来装置によると、物品が水平方向に搬送されるため、該
物品を所定時間、処理雰囲気にさらすためには処理槽を
水平方向に長く形成しなければならず、その結果、熱処
理装置の設置面積が大きくなるという問題がある。
【0006】また、このように処理槽が水平に長く、低
く形成されるため、処理槽内の高さに比べ、物品の搬入
搬出口寸法の割合が大きくなり、その結果、搬入搬出口
からの外気侵入による処理槽内の温度乱れが大きくな
り、処理装置の信頼性が低下するという問題がある。さ
らに、物品が例えば板状体のもので、水平に配置しなけ
ればならない場合、処理槽内容積が物品熱処理量に対し
大きくなってしまうので、それだけ処理量に比べ、処理
槽に付設される送風機、加熱器容量等が大きくなり、ラ
ンニングコストが高くつくという問題がある。
【0007】また、実公平3−2840号公報記載の搬
送装置を利用したものでは、物品搬送時に物品Tと案内
レールR間等における摺動のため発塵し易く、塵埃付着
を嫌う物品の処理に供し難いという問題もある。そこで
本発明は、従来の物品熱処理装置に比べ、装置設置面積
を節約でき、熱処理槽内の温度乱れを抑制し易く、被処
理物が例えば板状体のような場合でも、熱処理槽内の内
容積を有効に利用して大量に処理することができ、それ
だけ熱処理装置のランニングコストを低く抑制すること
ができ、また、物品搬送時の発塵も少ない物品熱処理装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的に従い
次の二つのタイプの物品熱処理装置を提供するものであ
る。一つは次の第1の物品熱処理装置である。一側部に
物品搬入口を、他側部に物品搬出口を有する熱処理槽
と、被処理物を支持したまま積み重ね可能の複数の物品
支持パレットと、前記物品搬入口及び物品搬出口に臨む
前記熱処理槽内の空間部のそれぞれにおける定位置で前
記パレットを複数段に積み重ねた状態で支持するパレッ
ト支持位置又はそれから後退した後退位置をとることが
できる第1及び第2のパレット支持部材と、前記物品搬
入口に臨む位置に配置される空のパレットを上昇させる
とともに被処理物を掬い上げさせ、それより上方の、前
記第1パレット支持部材に支持されるパレット群に下か
ら重ねることができ、該第1パレット支持部材による支
持に代わって自ら縦パレット群を支持し、昇降させるこ
ともできる第1のパレット昇降部材と、前記第1パレッ
ト昇降部材により支持される縦パレット群のうち上部の
パレットから、前記物品搬出口に臨む位置の上方へ横移
動させる上側の横移動部材と、前記第2パレット支持部
材による支持に代わって自ら縦パレット群を支持し、昇
降させることができる第2のパレット昇降部材で、前記
上側横移動部材により送られてくるパレットを、それよ
り下方のパレット群上に重ねて受けとることができ、該
縦パレット群のうち下部のパレットを、それより上側の
パレット群が前記第2パレット支持部材により支持され
る状態で前記物品搬出口に臨む位置へ下降せることもで
きる第2のパレット昇降部材と、前記物品搬出口に臨む
位置へ降ろされて被処理物を除去されたあとの空パレッ
トを前記物品搬入口に臨む位置へ移動させる横移動部材
で、前記上側の横移動部材と同じ方向に連動移動する下
側の横移動部材と、前記物品搬入口に臨み、前記第1パ
レット昇降部材により前記下側の横移動部材から持ち上
げられて支持される空パレットの上方に前記物品搬入口
から被処理物を搬入する搬入部材で、前記横移動部材と
同方向に連動して前記熱処理槽に出入する搬入部材と、
前記搬入部材により搬入されてきた被処理物を、上昇動
作により一時的に受け取り、前記搬入部材の出退後に下
降して前記空パレットに支持させる昇降可能の第1の受
け取り部材と、前記物品搬出口に臨む位置へ降ろされて
くるパレットから、上昇動作により一時的に被処理物を
受け取る部材で、前記第1受け取り部材と連動昇降する
第2の受け取り部材と、前記第2受け取り部材に支持さ
れ、下降せしめられる被処理物を受け取り、前記物品搬
出口から搬出する搬出部材で、前記搬入部材と同方向に
連動して前記熱処理槽に出入する搬出部材と、前記熱処
理槽外において被処理物を支持し、下降動作により前記
搬入部材上に載置する昇降可能の物品載置用部材と、前
記熱処理槽外において、前記搬出部材により搬出されて
くる被処理物を上昇動作により持ち上げる昇降可能の除
去部材とを備えたことを特徴とする物品熱処理装置。
【0009】この装置における前記物品支持パレットと
しては、例えば、四隅部のそれぞれに該パレットの搬入
搬出方向に対し横方向に突出して前記上側及び下側の横
移動部材が下から当接支持できる突出部を有するととも
に中央部に被処理物を上方から嵌脱できる上下に貫通す
る中空部を有する枠体と、該枠体の中空部に臨む内縁に
設けられ、被処理物の周縁を線接触又は略線接触状態で
下方から支持できる下り傾斜面を備えている被処理物支
持部と、前記枠体の前記突出部の近傍位置にそれぞれ設
けられた、パレットを一定の間隔をあけて積み重ねるた
めの支柱とを備えているものを挙げることができる。
【0010】本発明に係るもう一つの第2物品熱処理装
置は次のものである。一側部に物品搬入口を、他側部に
物品搬出口を有する熱処理槽と、被処理物を支持したま
ま積み重ね可能の複数の物品支持パレットと、前記物品
搬入口に臨む前記熱処理槽内の空間部において前記パレ
ットを複数段に積み重ねた状態で支持するパレット支持
位置又はそれから後退した後退位置をとることができ、
前記後退位置に置かれた状態で縦パレット群に対し上下
方向動作可能で、さらに、前記物品搬入口に臨む位置に
配置される空のパレットに、それより上のパレット群を
下降させて積み重ねることができる第1のパレット支持
部材と、前記第1パレット支持部材の若干下方に設けら
れて該パレット支持部材と連動して被処理物を支持でき
る位置又はそれから後退した位置をとることができると
ともに昇降可能であり、前記物品搬入口に臨む位置に配
置されたあと搬入されてくる被処理物を上昇により持ち
上げることができる第1の被処理物支持部材と、前記物
品搬入口に臨む位置に配置される空のパレットに、前記
第1パレット支持部材によって該空パレットより上のパ
レット群が下降せしめられるとき、前記第1の被処理物
支持部材に支持された被処理物を、上昇動作により一時
的に受け取ることができる昇降可能の第1の受け取り部
材と、前記第1パレット支持部材により支持される縦パ
レット群のうち上部のパレットから前記物品搬出口に臨
む位置の上方へ横移動させる上側の横移動部材と、前記
物品搬出口に臨む前記熱処理槽内の空間部において前記
パレットを複数段に積み重ねた状態で支持するパレット
支持位置又はそれから後退した後退位置をとることがで
き、前記後退位置に置かれた状態で縦パレット群に対し
上下方向動作可能で、さらに、縦パレット群のうち下部
のパレットを前記物品搬出口に臨む位置に配置して、そ
れより上のパレット群を上昇させることができ、前記上
側横移動部材により送られてくるパレットを、それより
下方のパレット群上に重ねて受けとることができる第2
のパレット支持部材と、前記物品搬出口に臨む位置へ降
ろされて被処理物を除去されたあとの空パレットを前記
物品搬入口に臨む位置へ移動させる横移動部材で、前記
上側の横移動部材と同じ方向に連動移動する下側の横移
動部材と、前記物品搬出口に臨む位置へ降ろさるパレッ
トから、上昇動作により被処理物を一時的に受け取るこ
とがでる部材で、前記第1の受け取り部材と連動昇降す
る第2の受け取り部材と、前記第2パレット支持部材の
若干下方に設けられて該パレット支持部材と連動して被
処理物を支持できる位置又はそれから後退した位置をと
ることができるとともに昇降可能であり、前記物品搬出
口へのパレットの下降に伴って前記第2受け取り部材上
に支持される被処理物を、それより上のパレット群が前
記第2パレット支持部材により上昇せしめられるときに
共に上昇させることができ、そのあと空パレットが前記
物品搬入口に臨む位置へ横移動せしめられると下降し
て、前記第2受け取り部材に再支持させることができる
第2の被処理物支持部材と、前記物品搬入口に臨む位置
に配置される前記第1の被処理物支持部材の上方へ前記
物品搬入口から被処理物を搬入する搬入部材で、前記横
移動部材と同方向に連動して前記熱処理槽に出入する搬
入部材と、前記第2受け取り部材に再支持される被処理
物を、該第2受け取り部材下へ入り込むことで、該部材
の下降動作に伴って受け取り、前記物品搬出口から搬出
する搬出部材で、前記搬入部材と同方向に連動する搬出
部材と、前記熱処理槽外において被処理物を支持し、下
降により前記搬入部材上に載置する昇降可能の物品載置
用部材と、前記熱処理槽外において、前記搬出部材によ
り搬出されてくる被処理物を上昇動作により持ち上げ
る、前記物品載置用部材と同時的に昇降する除去部材と
を備えたことを特徴とする物品熱処理装置。
【0011】この第2装置においても、物品支持パレッ
トとして、前記第1装置において例示したパレットを採
用できる。但し、被処理物の周縁を支持する被処理物支
持部は、前記第1及び第2の被処理物支持部材がパレッ
ト上の被処理物を支持するための位置へ入り込むための
空間を残して設けておく。第1及び第2のいずれの物品
熱処理装置においても、前記縦パレット群において前記
物品支持パレットと交互に積み重ねられる通気邪魔部材
を備えてもよい。この場合、この通気邪魔部材は、それ
より上の物品支持パレットに支持される被処理物の下面
に沿う通気を許す空間を提供する一方、それより下方の
物品支持パレットに支持される被処理物の上面に沿う通
気を抑制する部分を備え、前記物品支持パレットと同様
に前記熱処理槽内で循環移動せしめられるものとする。
【0012】また、パレット及び被処理物を熱処理槽内
で移動させるための各部材を駆動する駆動部が熱にさら
されて劣化したり、作動不良を起こすことをできるだけ
防止するために、さらに、熱処理槽内における発塵を抑
制して、できるだけクリーン状態に維持するために、該
駆動部を該熱処理槽外に設けておくことが望ましい。こ
こに言う駆動部とは、電動モータ、ピストンシリンダ装
置等のモータ及び該モータに接続される伝動装置の全部
又は一部等を含む部分である。
【0013】また、前記物品搬入口に被処理物の予熱装
置を連設してもよく、前記物品搬出口に被処理物の徐冷
装置を連設してもよい。なお、本発明による物品熱処理
装置における熱処理は、加熱処理、冷却処理等の各種熱
処理を含む概念である。
【0014】
【作用】次に本発明に係る各物品熱処理装置の動作を説
明するが、その説明において示す参照図は装置動作の理
解を容易にするためのものであり、本発明装置が該図に
示す動作に限定されるものではない。先ず、第1の物品
熱処理装置によると、空のパレットは物品搬入口に臨む
位置で第1パレット昇降部材により支持されて物品の搬
入を待つ(図20)。一方、搬入口外では物品載置用部
材から、その下降により、搬入部材上に被処理物が載置
され(図20)、そのあと該搬入部材が熱処理槽内へ進
入し、該被処理物を空パレット上方に配置する(図2
1)。引き続き第1受け取り部材が上昇して搬入部材か
ら被処理物を一時的に持ち上げ(図22)、その持ち上
げ後、搬入部材は再び熱処理槽外へ出退する(図2
3)。その後 第1受け取り部材が第1パレット昇降部
材に対し相対的に下降するとともに第1パレット昇降部
材が第1受け取り部材に対し相対的に上昇することで空
パレットが持ち上げられ、その途中、被処理物が該パレ
ットに掬い上げられ、さらに、既に第1パレット支持部
材により支持されている縦パレット群の最下段パレット
に下から重ねられる(図24)。第1パレット昇降部材
はさらに若干上昇せしめられ、それによって縦パレット
群から開放された第1パレット支持部材がその後退位置
に後退する。このとき既に、搬入部材に連動する上側の
横移動部材が該縦パレット群における最上段のパレット
の下に位置している。この状態から第1パレット昇降部
材が下降せしめられ、それによって最上段のパレットは
上側横移動部材に支持され、それより下の縦パレット群
から分離される(図25)。次に、上側横移動部材及び
それに支持されたパレットが、物品搬出口側の空間部に
おいて第2パレット昇降部材により支持されている縦パ
レット群の上方に移される(図26)。次に第2パレッ
ト昇降部材が縦パレット群を支持したまま上昇せしめら
れ、それによって該縦パレット群が前述のように横移動
されてきたパレットに下から重ねられ、第2パレット昇
降部材はさらに若干上昇して該パレットを上側横移動部
材の上方へ持ち上げる(図27、図11)。この状態で
上側の横移動部材がパレット支持位置から外れる位置へ
移動せしめられ、その後、第2パレット昇降部材が下降
し、かくして第2パレット昇降部材により支持される縦
パレット群のうち最下段のパレットが第2パレット支持
部材より下方に位置すると(図12)、該第2パレット
支持部材をパレット支持位置へ配置する(図13)。次
に、最下段のパレットを支持した第2パレット昇降部材
をそのまま下降させて物品搬出口に臨む位置に配置する
とともに、それより上のパレット群を第2パレット支持
部材に支持させる(図14)。また、最下段のこのよう
なパレットの下降に対し第2受け取り部材を上昇させ、
処理済みの物品を一時的に支持させる(図14)。この
状態で物品搬出部材を物品搬入口から熱処理槽内へ進入
させ、第2受け取り部材に支持されている被処理物の下
方に配置させる(図15)。その後、第2受け取り部材
を下降させて今まで支持していた被処理物を搬出部材上
に載置する(図16)。しかるのち搬出部材を熱処理槽
外へ移動させる(図17)。またこのように搬出部材を
熱処理槽外へ移動させることにより、これと連動する下
側の横移動部材が空になったパレットを支持する位置に
到来する(図17)。そこで第2パレット昇降部材を下
降させ、該下側横移動部材上に空のパレットを載置する
(図18)。しかるのち下側横移動部材を物品搬出口に
臨む位置に移動させ(図19)、次いで該空パレットを
当初の説明のように第1パレット昇降部材により持ち上
げ支持させる(図20)。以上説明した工程を繰り返す
ことにより、処理前の被処理物を熱処理槽内に搬入して
空パレットに支持させ、このように被処理物を支持した
パレットを熱処理槽内において上昇させ、横移動させ、
下降させて物品搬出口に臨ませ、そこで搬出部材により
処理済みの被処理物を搬出させたのち、再び空になった
パレットを物品搬入口に移動させるのである。
【0015】次に第2の物品熱処理装置の動作を説明す
る。この装置では、熱処理槽内の物品搬入口に近い空間
部において第1パレット支持部材上に複数の物品支持パ
レットを積み重ね支持させ、さらにその上方において上
側横移動部材上に一つのパレットを支持させ、第1パレ
ット支持部材の若干下方に置かれている第1の被処理物
支持部材は空の状態にしておく(図33)。次に、熱処
理槽外で物品載置用部材から、これを下降させることで
物品搬入部材上に処理前の被処理物を載置させる(図3
4)。しかるのち該搬入部材を熱処理槽内へ進入させ、
その上に支持された被処理物を第1被処理物支持部材の
上方に配置する(図34)。このときの搬入部材に連動
する上側横移動部材は物品搬出口に近い空間部において
第2パレット支持部材に支持されている縦パレット群の
上方に移動せしめられる(図34)。この状態から第1
パレット支持部材が上昇せしめられ、それによって搬入
部材から被処理物が第1の被処理物支持部材によって持
ち上げられる(図36)。また、第2パレット支持部材
が下降せしめられ、該部材に支持されている縦パレット
群のうち最下段のパレットが横移動部材上に載置され、
その後、第2パレット支持部材はさらに若干下降せしめ
られたのち、その後退位置に配置される(図36)。次
いで第2受け取り部材が上昇して下側横移動部材上に配
置されたパレットから処理済みの被処理物を持ち上げ
る。また、第2のパレット支持部材が再び上昇せしめら
れ、下から二段目のパレットを支持できる位置に配置さ
れる(図37)。その後、第2パレット支持部材が上昇
せしめられる一方、第2受け取り部材が下降せしめら
れ、それよって第2受け取り部材上に支持されていた被
処理物が第2パレット支持部材の若干下方にある第2被
処理物支持部材に持ち上げられ、かくして下側横移動部
材上に空のパレットが残される(図38)。また、上側
横移動部材に支持されていたパレットにそれより下のパ
レット群が下から重ねられ、さらに若干も持ち上げられ
ることで、該上側横移動部材からそこに支持されていた
パレットが持ち上げられる(図38)。この状態で下側
の横移動部材が物品搬入口に臨む位置に移動せしめられ
る。このとき上側横移動部材も同時に移動し、第1パレ
ット支持部材上に支持されているパレット群のうち最上
段のパレットとその下の段のパレットの間に入り込み、
上段のパレットを支持できる状態となる(図39)。し
かるのち第1パレット支持部材が下降せしめられ、それ
に支持されたパレット群が空のパレットに上方から積み
重ねられる。またこのとき第1受け取り部材が上昇せし
められ、それまで第2被処理物支持部材に支持されてい
た被処理物を一時的に持ち上げる(図40)。また、第
1パレット支持部材に支持されたパレット群が空のパレ
ットの上に積み重ねられたのち、第1パレット支持部材
はその後退位置に配置される(図40)。このように後
退位置に配置された第1パレット支持部材はさらに空の
パレットの下方まで下降せしめられ、そこで再びパレッ
トを支持できる位置に配置される(図41)。しかるの
ち第1パレット支持部材が上昇せしめられ、それによっ
て今まで空であったパレットがその上のパレット群とと
もに持ち上げられ、且つ、その持ち上げ途中において空
のパレットが第1受け取り部材上に支持されていた被処
理物を持ち上げる(図33)。かくして第1パレット支
持部材下方の第1被処理物支持部材が再び当初のように
物品搬入を受け入れる空の状態で配置される(図3
3)。このようにして熱処理槽内では物品支持パレット
が循環せしめられ、物品搬入口に臨む位置に配置される
第1の被処理物支持部材には順次処理前の被処理物が搬
入される一方、物品搬出口に臨む位置に配置され、処理
済みの被処理物を支持する第2被処理物支持部材からは
順次処理済みの被処理物が搬出される。
【0016】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。図1から図27は本発明の1実施例を示し、図28
から図41は本発明の他の実施例を示している。まず1
実施例物品熱処理装置について説明する。図1はその正
面から見た概略断面図であり、図2は被処理物を搬入搬
出し、物品支持パレットを熱処理槽内で循環させるため
の部分の平面図である。図3は一つのパレット支持部材
3A(30A)の斜視図であり、図4は装置全体の側面
から見た概略断面図であって、一部を省略して示すもの
である。図5はパレット支持部材3A及び30Aの駆動
部3a及び30aを示す平面図であり、図6は第1及び
第2の受け取り部材8A、80Aの駆動部8aを示すも
ので、(A)図はその左側面図、(B)図は正面図、
(C)図は右側面図である。図7は物品支持パレット2
の斜視図、図8は該パレットを積み重ねた状態の概略側
面図、図9は通気邪魔部材20の斜視図、図10はパレ
ット2と通気邪魔部材20を交互に積み重ねるときの概
略側面図である。図11から図27は装置の動作を説明
する図である。
【0017】この物品熱処理装置は、図1及び図4に示
すように、断熱壁で囲まれた熱処理槽1Aを備え、その
正面開口は図4に示すように断熱扉109により開閉で
きる。熱処理槽1A内には物品処理空間101とこれに
隣合う空調部102とが設けられており、これら両者は
物品処理空間101背後のヘパフィルタと呼ばれている
高集塵性能フィルタ104及び該フィルタの上端から扉
側へ連続する上側仕切板105とによって互いに仕切ら
れている。空調部102には、前記仕切板105の上方
において一対の加熱ヒータ106が配置されているとと
もに、その後方にそれぞれ空気循環用ファン107が配
置されている。各ファン107は熱処理槽1Aの天井壁
に外装したモータMによって回転駆動される。両モータ
Mはボックス108に囲まれており、図示しない集塵機
に接続され、該モータからの発塵が速やかに排除される
ようになっている。
【0018】熱処理槽1Aはその下部において一側壁に
物品搬入口11を有しているとともに、他側壁に搬入口
11に対向する位置で物品搬出口12を有している。熱
処理槽1A内の空間のうち物品搬入口11に近い空間部
には物品支持パレット2が積み上げられるとともに搬出
口12に近い空間部にも同じパレット2が積み上げられ
る。
【0019】図7に示すように、各パレット2は板体か
らなる四角形状の枠体21を備えており、該枠体はその
四隅部のそれぞれにパレットの搬入搬出方向Xに対し直
交する方向に突出する突出部211を備えている。各突
出部211には小孔211aを形成してある。枠体21
はその中央部に上下に貫通する四角形状の中空部22を
有しており、該中空部22は上方から被処理物Sを嵌脱
できるサイズに形成されている。また枠体21の、中空
部22に臨む各内縁には被処理物Sの下周縁を線接触状
態で下方から支持できる下り傾斜面231を有する被処
理物支持部23を一体的に形成してある。該支持部23
の下り傾斜面231は前述の突出部211よりも若干低
い位置に配置されている。また、支持部23はこれに支
持される被処理物Sの四隅部分S1がこの支持部23か
ら開放される状態で物品Sが支持されるようにその大き
さ及び位置が決定されている。
【0020】さらに、枠体21には各突出部211の近
傍において支柱24が立設されている。各支柱24はそ
の上端部241が枠体21の上面から上方へ山形状に突
出しているとともに残りの部分が枠体21の下面から下
方へ延び、その底面にはこのパレットに重ねられる次の
パレットの支柱の山形突出部241が嵌まり込むこめの
凹所242を形成してある。
【0021】なお図7において枠体21の外縁から上方
へ突出した部分25は枠体21と一体に形成された補強
部分である。熱処理槽1Aの物品搬入口11に近い空間
部に積み重ねられるパレットに対しては第1パレット支
持部材3A、第1パレット昇降部材4A及び第1受け取
り部材8Aが設けられている。
【0022】第1パレット支持部材3Aは、図7に示す
パレットにおける4本の支柱24のそれぞれに対応して
4個設けられており、各支持部材3Aは水平部材からな
っている。各部材3Aは縦方向に延びるロッド31の上
端に連結されており、ロッド31は熱処理槽底壁110
に設けた軸受3a及び該底壁下方の定位置の板状部材2
00を貫通してさらにその下まで若干延び、駆動部30
に連結されている。
【0023】この駆動部30は、各部材3Aの下端に連
結したアームリンク32、定位置に固定されるモータ3
4の回転軸に連結されたモータリンク33、モータリン
ク33とこれに隣合うアームリンク32とを連結するロ
ッドリンク35、及び隣合うアームリンク32同士を連
結するロッドリンク36からなっている。図5中、モー
タ34によりモータリンク33が反時計方向CCWに駆
動されることで各支持部材3Aがパレットを支持する位
置P1まで回され、モータリンク33がモータ駆動にて
逆方向に回されることで、各パレット支持部材3Aが図
5に示すように後退した位置(図3に示す後退位置R1
も参照)に配置される。
【0024】各パレット支持部材3Aは、図3に示すよ
うに、その先端部に凹所形成部301を備えており、部
材3Aがパレット支持位置に配置されると、この凹所形
成部301がパレット2における支柱24に嵌合しつつ
パレット枠体21の下面に当接して該パレットを支持で
きるようになっている。第1パレット昇降部材4Aは、
図7に示すパレットの支柱24の底面凹所242に嵌入
できる図示しない山形突起を有する縦方向ロッドからな
り、該部材4Aはパレット2の4本の支柱24に対応さ
せて4本設けられている。それぞれの部材4Aはその駆
動部40に連結されている。すなわち、各部材4Aは、
熱処理槽1Aの底壁110及び該底壁下方の板状部材2
00をも貫通してその下方まで延びている。各部材4A
は熱処理槽底壁110から板状部材200に至る軸受4
1により支持され、昇降可能となっている。かくして板
状部材200の下方まで突出した各部材4Aの下端部は
1枚の水平部材42に連結されており、該水平部材42
はこれに設けた雌ねじ部材43に螺合するねじ棒44の
回転によって熱処理槽1A内を昇降できる。ねじ棒44
は板状部材200とこれに架設された下方の板状部材2
01に回転可能に支持され、板状部材201下面に設け
たモータ45により正転又は逆転駆動される。これらモ
ータ45等は部材4Aの駆動部40を構成しており、モ
ータ45の正転又は逆転により各部材4Aが昇降する。
【0025】第1受け取り部材8Aは被処理物Sを下か
ら支えるためのもので、縦方向ロッドからなり、4本設
けられている。これら部材は図2に示すように、平面か
らみると、4角形の四隅に配置された格好となってい
る。各部材8Aは、熱処理槽101の底壁110に設け
た軸受81により昇降自在とされている。この部材の駆
動部80については後述する。
【0026】一方、熱処理槽1A内の物品搬出口12に
近い空間部に積み重ねられるパレット2に対応させて、
第2パレット支持部材30A、第2パレット昇降部材4
0A及び第2受け取り部材80Aがそれぞれ設けられて
いる。第2パレット支持部材30Aは、第1パレット支
持部材3Aと同様に水平部材からなり(図3も参照)、
パレット2の4本の支柱24に対応させて4本設けられ
ている。各部材30Aは前記第1部材3Aと同様に縦方
向に延びるロッド31に支持され、各ロッドは前記第1
部材3Aを回動駆動する駆動部30と左右対称である点
を除いて同構成の駆動部30aにより往復回動せしめら
れ、パレットを支持する位置P1又はそれから後退した
位置R1に配置される(図5及び図3参照)。
【0027】第2パレット昇降部材40Aは、前記第1
パレット昇降部材4Aと同様に縦方向ロッドからなり、
パレットの4本の支柱24に対応させて4本設けられて
いる。これら部材40Aは、前記第1部材4Aの駆動部
40と同構成の駆動部40aにより熱処理槽内を昇降駆
動される。第2受け取り部材80Aは被処理物Sを下か
ら支えるためのもので、4本設けられており、それぞれ
は前記第1の受け取り部材8Aの場合と同様に、熱処理
槽1Aの底壁110に設けた軸受81により昇降自在と
されている。
【0028】前述した第1受け取り部材8A及びこの第
2受け取り部材80Aはこれらに共通する駆動部80に
より熱処理槽内で昇降駆動される。図6に示すように、
部材8A、80Aのうち、熱処理槽扉側の部材は、それ
らの下端部が被処理物の搬入搬出方向Xに延びる水平部
材82に連結されており、反対側(奥側)の部材8A、
80Aは前記水平部材82と対をなす水平部材83に連
結されている。駆動部80は、モータ8Mにより正逆駆
動される、熱処理槽扉側の左右一対の往復スライダクラ
ンク機構84により水平部材82を昇降させると同時
に、該機構に連動可能に連結された奥側の左右一対の往
復スライダクランク機構85により水平部材83を昇降
させ、それによって部材8A、80Aを同時に昇降させ
るものである。
【0029】以上説明した第1及び第2のパレット支持
部材3A、30A、第1及び第2のパレット昇降部材4
A、40A、第1及び第2の受け取り部材8A、80A
の位置関係は、図2及び図4から分かるように、第1及
び第2のパレット支持部材3A、30Aが被処理物の搬
入搬出方向Xに直角な方向において一番外側の両側に、
第1及び第2パレット昇降部材4A、40Aがそれより
内側に、第1及び第2受け取り部材8A、80Aがさら
にそれより内側に配置されている。
【0030】上記の他、熱処理槽1Aの物品搬入口1
1、物品搬出口12を貫通する一対の平行な水平ビーム
50が設けられているとともに、それらビームの内側に
もビーム50と同じ長さの一対の平行な水平ビーム60
が設けられている。熱処理槽1Aの扉側に近い位置にあ
るビーム50、60は互いに接近しており、これらビー
ムの間を、扉側の第1、第2パレット支持部材3A、3
0Aを支持する各縦方向ロッド31が上下に貫通してい
る。また、奥側のビーム50、60も互いに接近してお
り、これらビームの間を、奥側の第1、第2パレット支
持部材3A、30Aを支持する各縦方向のロッド31が
上下に貫通している。
【0031】前記第1、第2パレット昇降部材4A、4
0A並びに第1、第2受け取り部材8A、80Aは内側
のビーム60、60の間に配置されている。以上説明し
た4本のビーム50、60はその駆動部Dにより往復駆
動される。駆動部Dは次のように構成されている。すな
わち、物品搬入口11側の端部及び物品搬出口12側の
端部のそれぞれがこれらビームに対して直角な方向に延
びる横部材70によって相互に連結されており、さらに
各部材70から2本ずつ下方へ延びる脚部材701の下
端部が前記板状部材200の上面に設けた一対のレール
(物品搬入搬出方向に延びるレール)702に沿って物
品搬入搬出方向に往復動できるようになっている。そし
て、物品搬入口11に近い位置にある一対の脚部材70
2の下端部には横部材703が固定されており、その中
央部に雌ねじ部材704が固定され、この雌ねじ部材に
ねじ棒705が螺合している。また、このねじ棒705
は板状部材200に設けた軸受け部材706に回転自在
に支持されている。該ねじ棒705は板状部材200に
架設したモータ707により伝動装置708を介して正
転逆転駆動される。従って、モータ707を正転又は逆
転することにより4本のビーム50、60を同時に往復
動させることができる。
【0032】これらビームのうち内側の一対のビーム6
0のそれぞれには搬入部材7Aが2本ずつ立設されてい
る。一方のビーム60における搬入部材7Aと他方のビ
ーム60における搬入部材7Aは互いに向かい合ってい
る。また各ビーム60には搬入部材7Aよりもビーム端
部側において2本の補助搬入部材7Aaが立設されてい
る。これら補助搬入部材7Aaは一方のビームと他方の
ビームにおいて互いに向かい合っている。また、これら
一対のビーム60のそれぞれには、前記搬入部材7Aを
設けた側とは反対側の端部においてそれぞれ搬出部材7
0Aが2本ずつ立設されており、これら搬出部材70A
は2本のビーム60において互いに向かい合っている。
さらにそれら搬出部材70Aよりもさらにビーム端部側
において補助搬出部材70Aaが各ビームに2本ずつ立
設されており、これら補助搬出部材もビーム60、60
間において互いに向かい合っている。
【0033】本例では4本一組の搬入部材7Aと4本一
組の補助搬入部材7Aa間の間隔は、4本一組の搬出部
材70Aと4本一組の補助搬出部材70Aaとの間隔と
等しくされている。また一対のビーム60のそれぞれに
は前記搬入部材7A及び搬出部材70Aの間において下
側の横移動部材6Aが2個ずつ設けられている。両ビー
ム60、60間において、これら横移動部材6Aは互い
に向かい合っている。また、これら横移動部材6Aは、
図7に示すパレットにおける枠体の突出部211におけ
る小孔211aに嵌合できる上面突起部(図示せず)を
備えており、該図示しない突起部が小孔211aに嵌合
して突出部211を下側から支持できるようにそれぞれ
内側へ向けビーム60から突出している。さらに、各下
側横移動部材6Aの上方には、内側へ同突出量を持つ上
側横移動部材5Aが配置されており、それら上側横移動
部材5Aは外側のビーム50に立設した柱500の上端
部に水平に支持されている。各部材5Aも、図7に示す
パレットにおける枠体の突出部211における小孔21
1aに嵌合できる上面突起部(図示せず)を備えてお
り、該図示しない突起部が小孔211aに嵌合して突出
部211を下側から支持できる。
【0034】以上説明した、搬入部材7A、搬出部材7
0A、上側横移動部材5A、下側横移動部材6Aの物品
搬入搬出方向における間隔は、搬入部材7Aが熱処理槽
1A内の物品搬入口11に近い空間部に配置される縦パ
レット群に対応して配置されるとき、搬入部材70Aが
物品搬出口12の外にあり、上側及び下側の横移動部材
5A、6Aが共に熱処理槽1A内の搬出口12に近い空
間部に配置される縦パレット群に対応する位置におか
れ、また搬出部材70Aが熱処理槽1A内の搬出口12
に近い空間部における縦パレット群に対応する位置に配
置されるとき、搬入部材7Aが搬入口11Aの外に配置
されるとともに、上側及び下側の横移動部材5A及び6
Aが共に搬入口11に近い空間部における縦パレット群
に対応する位置に配置されるように設定されいる。
【0035】また、物品搬入口11の外側にはそれぞれ
が上下に延びる4本のロッドからなる物品載置用部材9
Aが二組、物品搬入搬出方向において相前後して設けて
あり、これら物品載置用部材9Aは前述した第1及び第
2の受け取り部材8A、80Aを昇降駆動する駆動部8
0と同様の駆動部90によって昇降せしめられ、その上
端は搬入部材7A及び補助搬入部材7Aaの物品支持面
よりも高い位置又はそれより低い位置の間を往復昇降で
きる。そしてこれら載置用部材9Aは図2に示すように
搬入部材及び補助搬入部材よりもさらに内側に配置され
ている。
【0036】一方、物品搬出口12の外側にはそれぞれ
が4本の縦方向に延びるロッドからなる除去部材90A
が二組、物品搬入搬出方向において相前後して設けられ
ており、これら除去部材も前述した第1及び第2の受け
取り部材8A、80Aの駆動部80と同様の駆動部90
0によって昇降せしめられる。このとき除去部材90A
は搬出部材及び補助搬出部材の物品支持面より高い位置
又はそれより低い位置の間を往復昇降できる。そしてこ
れら除去部材90Aは搬出部材及び補助搬出部材よりさ
らに内側に配置されている。
【0037】前述した二組の物品載置用部材9A、9A
は、搬入部材7A及び補助搬入部材7Aaが共に物品搬
入口11の外に配置されているとき、それらに対応する
位置をとり、搬入部材7Aが熱処理槽1A内に進入した
状態では搬入口11に近い方の載置用部材9Aが搬入口
11の外に残された補助搬入部材7Aaに対応する位置
をとるようにその位置が設定されている。
【0038】また二組の除去部材90A、90Aは、搬
出部材70A及び補助搬出部材70Aaが共に物品搬出
口12の外側に配置されているときは、これらに対応す
るように、そして搬出部材70Aが熱処理槽1A内に入
っていて補助搬出部材70Aaが搬出口12の外側に残
されているときには、搬出口12に近い側の除去部材9
0Aがこの補助搬出部材に対応するようにその位置が設
定されている。
【0039】また、物品搬入口11には熱処理槽1A内
に搬入される前の被処理物を予熱するための予熱装置P
Hが連設されているとともに物品搬出口12は熱処理槽
1Aから搬出されてきた被処理物を徐冷するための徐冷
装置ACが連結されている。予熱装置PHや徐冷装置A
Cの構造は被処理物の搬入や搬出を妨げない限り特に限
定はない。
【0040】なお、前述したパレット支持部材3A、3
0Aの駆動部30、30a、パレット昇降部材4A、4
0Aの駆動部40、40a、受け取り部材8A、80A
の駆動部80、水平ビーム50、60の往復駆動部D、
物品載置用部材9Aの駆動部90、除去部材90Aの駆
動部900等の駆動部は前述したものに限定されるもの
ではなく、ピストンシリンダ装置その他の手段を用いた
ものでもよいことは勿論である。
【0041】次に、以上説明した第1実施例の装置の動
作を、図11から図27を参照して、また、被処理物S
として液晶表示装置のガラス基板の上面に塗膜を形成し
てこれを加熱乾燥処理する場合を例にとって説明する。
なお、熱処理中、熱処理槽1Aにおいては、ヒータ10
6及びファン107の運転により、物品処理空間101
の略全域に所定温度の熱風がフィルタ104から扉10
9側へ向け吹き出され、再び空調部102に吸い込まれ
るように循環する。この空気流れは、図7及び図9にお
いてAiで示してある。 〔図11のステップ〕この状態ではパレット昇降部材4
A上にガラス基板Sを支持したパレット2が積み重ねら
れているとともにパレット昇降部材40A上にもガラス
基板Sを支持したパレット2が積み重ねられている。パ
レット支持部材3A、30Aは共に縦パレット群の最下
段のパレットよりさらに下方にあって後退位置に配置さ
れている。上側横移動部材5Aは左側パレット群の最上
段パレットとその下のパレットとの間に配置されてい
る。搬入部材7Aは熱処理槽内に入って右側のパレット
群の下方に配置されているが、搬出部材70Aは処理槽
の外に置かれている。物品載置用部材9Aは上昇して処
理前の2枚のガラス基板Sを支持している。除去部材9
0Aも上昇して熱処理後のガラス基板Sを搬入部材70
Aの上方に支持している。受け取り部材8A、80Aは
共に下降している。 〔図12のステップ〕ビーム50、60が図中右方向に
若干移動し、上側横移動部材5Aが左側の最上段パレッ
トにおける左右の突出部211(図7参照)の間に配置
されるとともに2つのパレット群の間に配置され、かく
して左側のパレット群の下降を許す状態とされる。この
状態からパレット昇降部材40Aが下降し、パレット支
持部材30Aが最下段のパレットとその上のパレットの
間に位置する。 〔図13のステップ〕パレット支持部材30Aはパレッ
ト支持位置へ回動する。また、このとき受け取り部材8
A、80Aが上昇する。 〔図14のステップ〕パレット昇降部材40Aが下降
し、左側パレット群の最下段のパレット2をそれより上
のパレットから分離させる。このときこのパレット2に
支持されていたガラス基板Sは受け取り部材80Aに支
持される。 〔図15のステップ〕ビーム50、60が図中右方向に
移動し、搬入部材7Aが搬入口の外で待ち受ける処理前
のガラス基板Sの下に位置する。また同時に搬出部材7
0Aが受け取り部材80Aに支持されているガラス基板
Sの下方に配置される。さらに補助搬出部材70Aaが
除去部材90Aに支持されている処理済みのガラス基板
Sの下方に配置される。 〔図16のステップ〕受け取り部材80Aが下降し、そ
れによってガラス基板Sが搬出部材70Aに載置され
る。またこれと同時的に除去部材90Aが下降し、それ
に支持されていた処理済みのガラス基板Sが補助搬出部
材70Aa上に載置される。 〔図17のステップ〕ビーム50、60が図中左方向に
移動し、今まで熱処理槽内にあった処理済みのガラス基
板Sが槽外へ搬出される。またビーム50、60が左方
向へ移動することにより下側横移動部材6Aが左側の空
になったパレット2を支持できる位置に移動する。 〔図18のステップ〕パレット昇降部材40Aを下降さ
せ、それによって空のパレット2を下側横移動部材6A
上に載置する。また除去部材90Aが上昇し、搬出部材
70A、70Aa上にあった処理済みのガラス基板Sを
支持する。 〔図19のステップ〕ビームが図中右方向に移動し、空
のパレット2が右側のパレット群の下方に配置されると
ともに搬入部材7Aが物品搬入口の外で待ち受けるガラ
ス基板Sの下に配置される。 〔図20のステップ〕パレット昇降部材4Aが上昇して
今まで下側横移動部材6Aに支持されていた空パレット
2を持ち上げる。また物品載置用部材9Aが下降し、そ
れによって搬入部材7A上にガラス基板Sが載置され
る。 〔図21のステップ〕ビームが図中左方向に移動し、搬
入部材7Aがガラス基板Sを支持したまま熱処理槽内に
進入する。 〔図22のステップ〕受け取り部材8Aが上昇し、搬入
部材7Aに支持されていたガラス基板Sを持ち上げる。 〔図23のステップ〕ビームが再び図中右方向に移動
し、搬入部材7Aが槽外へ出されるとともに、上側横移
動部材5Aが右側の縦パレット群の最上段のパレット2
とその下のパレットとの間に配置される。 〔図24のステップ〕パレット昇降部材4Aが上昇する
とともに受け取り部材8Aが下降し、今まで空であった
パレットが上昇せしめられ、それによって今まで受け取
り部材8Aに支持されていたガラス基板Sをそれに支持
し、該パレットはそれより上のパレット群に下から重ね
られ、さらに若干持ち上げられる。一方、左側のパレッ
ト群においてもパレット昇降部材40Aが上昇して左側
のパレット群を支持する。かくして左右のパレット群が
パレット昇降部材4A、40Aに支持された状態でパレ
ット支持部材3A、30Aがその後退位置に回動せしめ
られる。 〔図25のステップ〕パレット昇降部材4Aが下降し、
それによって最上段のパレット2が上側横移動部材5A
に載置される。また左側のパレット昇降部材40Aも下
降してそれに支持されるパレット群の上方に右側最上段
のパレットが移動してくる空間を形成する。 〔図26のステップ〕ビームが図中左方向に移動し、上
側横移動部材5Aに支持されたパレット2が左側のパレ
ット群の上方に位置する。 〔図27のステップ〕左側のパレット昇降部材40Aが
上昇し、上側横移動部材5Aに支持されていたパレット
2にそれより下方のパレット群を下から重ねて持ち上げ
る。またパレット昇降部材4Aも上昇して図11に示す
当初の状態へ到来する。一方、熱処理槽外では新たなガ
ラス基板Sが図示しない搬送手段により空いた物品載置
用部材9Aに載置される。一方、補助搬出部材70Aa
の上方に除去部材90Aによって支持されていた処理済
みのガラス基板Sが図示しない搬送手段により搬出され
る。
【0042】以上の動作の繰り返しによりガラス基板の
搬入搬出、並びにパレット及びガラス基板の熱量槽内で
の循環移動が繰り返され、ガラス基板が加熱乾燥処理さ
れる。次に本発明の他の実施例である物品熱処理装置を
図28から図41を参照して説明する。図28はこの物
品熱処理装置の正面側から見た概略断面図であり、図2
9は該装置における物品搬入搬出のための部分及び熱処
理槽内において物品支持パレットや被処理物を循環移動
させるための部分を平面から見て示す図である。また、
図30はパレット支持部材及びこれに連動する被処理物
支持部材の斜視図であり、図31は図28に示す装置の
側面側から見た断面を一部省略して示す図である。図3
2は物品搬入部材及び補助搬入部材と物品搬出部材及び
補助搬出部材を連動させる場合の一例の説明図である。
図33から図41はこの装置の動作説明図である。
【0043】この装置は図1から図27に示す物品熱処
理装置に類似した構造を有する。この装置は、図1に示
す装置における熱処理槽1A、物品支持パレット2、上
側横移動部材5A、下側横移動部材6A、搬入部材7
A、補助搬入部材7Aa、搬出部材70A、補助搬出部
材70Aa、部材5A、6A、7A、7Aa、70A、
70Aaを搭載するビーム50、60、ビーム駆動部
D、受け取り部材8A、80A、部材8A、80Aの駆
動部80、物品載置用部材9A、部材9Aの駆動部9
0、除去部材90A、部材90Aの駆動部900、予熱
装置PH、徐冷装置ACにそれぞれ相当し、サイズ、形
状、動作距離等が若干ことなることがある点を除けば実
質上同構造の熱処理槽1B、物品支持パレット2、上側
横移動部材5B、下側横移動部材6B、搬入部材7B、
補助搬入部材7Bb、搬出部材70B、補助搬出部材7
0Bb、部材5B、6B、7B、7Bb、70B、70
Bbを搭載するビーム50、60、ビーム駆動部D、受
け取り部材8B、80B、部材8B、80Bの駆動部8
0、物品載置用部材9B、部材9Bの駆動部90、除去
部材90B、部材90Bの駆動部900、予熱装置P
H、徐冷装置ACを備えている。
【0044】なお、ビーム60に搭載される部材7B、
7Bb、70B、70Bbは他の部材との衝突を避ける
ため屈曲して立ち上がっている(図31参照)。また、
熱処理槽1Bの物品搬入口13、物品搬出口14は図1
に示す熱処理槽1Aとは図面において位置を左右反対に
して設けてある。従って、この装置では物品搬入搬出方
向は図28以降の図面において示すY方向となる。ま
た、この実施例では搬入部材・補助搬入部材、搬出部材
・補助搬出部材は同時に上昇せしめられ、同時に下降せ
しめられる。従って搬入部材、搬出部材等は例えば図3
2に示すように、一つの駆動機構7Dにより互いに連動
して昇降するように構成しても構わない。
【0045】この装置が図1に示す装置と大きく異なる
点は、図1の装置における、定位置で回動してパレット
支持位置又は後退位置をとるパレット支持部材3A、3
0Aに代えて、昇降可能で、パレット支持位置−後退位
置間を回動できるパレット支持部材3B、30Bを採用
するとともに、該部材と連動して昇降、回動する被処理
物支持部材4B、40Bを採用した点である。
【0046】この装置においても熱処理槽1B内におけ
る物品搬入口13に近い空間部には図7に示すパレット
2が縦方向に積み重ね配置され、物品搬出口14に近い
空間部にもパレット2が積み重ねられる。そして搬入口
13に近い側の縦パレット群に対して、第1パレット支
持部材3B及び第1の被処理物支持部材4Bが設けら
れ、搬出口14に近い縦パレット群に対して、第2のパ
レット支持部材30B及び第2の被処理物支持部材40
Bが設けられている。
【0047】パレット支持部材3B、30Bは、それぞ
れ、パレット2の4本の支柱24に対応させて4個ずつ
設けられている。各部材3B、30Bは、図30に示す
ように、水平部材からなり、その先端部に凹所形成部3
01を有し、後端部が縦方向ロッド38の上端に連結、
支持されている。また、支持部材3Bには、そのパレッ
ト支持上面より少し低い位置に被処理物支持面を有する
第1の被処理物支持部材4Bが一体的に、且つ、支持部
材3Bに対し略90°の角度をなして形成さている。支
持部材30Bに対しても同様に第2の被処理物支持部材
40Bが設けられている。各支持ロッド38は図29及
び図31に示すように、ビーム50、60の間を上下に
貫通している。
【0048】パレット支持部材3B及び被処理物支持部
材4Bを支持するロッド38は回動駆動部3Dに連結さ
れているとともに昇降駆動部4Dに連結されている。回
動駆動部3Dは、昇降駆動部4Dに支持され、部材3
B、4Bとともに昇降せしめられる。また、パレット支
持部材30B及び被処理物支持部材40Bを支持するロ
ッド38は回動駆動部30Dに連結されているとともに
昇降駆動部40Dに連結されている。回動駆動部30D
は、昇降駆動部40Dに支持され、部材30B、40B
とともに昇降せしめられる。回動駆動部3D、30D
は、図1の装置におけるパレット支持部材駆動部30、
30aと同様に、モータ駆動されるリンク機構を利用す
るものであり、昇降駆動部4D、40Dは、図1の装置
におけるパレット昇降部材駆動部40、40aと同様に
モータ駆動されるねじ機構を利用するものである。
【0049】これら駆動部により、各部材3B、4Bは
共に昇降され、回動される。そして図30に示すよう
に、回動により部材3Bが、その凹所形成部301をパ
レット支柱24に嵌合させつつパレット枠体21の下面
を支持することができる、或いは部材4Bが被処理物S
の四隅部分S1(図7参照)を支持することができる支
持位置P1をとることができ、また、後退してパレット
や被処理物に衝突しない位置R1をとることができる。
部材30B、40Bについても同様である。
【0050】次に、以上説明した第2実施例装置の動作
を、図33から図41を参照して、また、被処理物Sと
して液晶表示装置のガラス基板の上面に塗膜を形成して
これを加熱乾燥処理する場合を例にとって説明する。な
お、熱処理中、熱処理槽1Bにおいては、ヒータ106
及びファン107の運転により、物品処理空間101の
略全域に所定温度の熱風がフィルタ104から扉109
側へ向け吹き出され、再び空調部102に吸い込まれる
ように循環する。 〔図33のステップ〕熱処理槽内ではパレット支持部材
3B上に物品支持パレット2が積み上げ支持されてお
り、さらにその上方において上側横移動部材5Bがパレ
ット2を支持している。また右側のパレット支持部材3
0B上にも複数のパレット2が積み上げ支持されてい
る。さらに受け取り部材8B、80Bが上昇しており、
右側の受け取り部材80Bは処理済みのガラス基板Sを
支持している。また搬出部材70Bが該ガラス基板の下
方に配置されている。
【0051】熱処理槽の外側では物品載置用部材9B及
び除去部材90Bが共に上昇しており、物品載置用部材
9Bには2枚の処理前のガラス基板Sが支持されてい
る。除去部材90Bには1枚の被処理済みのガラス基板
Sが支持されている。 〔図34のステップ〕受け取り部材8B及び80Bが下
降し、それよって受け取り部材80Bに支持されていた
ガラス基板Sが搬出部材70Bに載置される。また物品
載置用部材9B及び除去部材90Bが共に下降し、搬入
部材7B及び補助搬入部材7Bb上にそれぞれ処理前の
ガラス基板Sが載置されるとともに補助搬出部材70B
b上に処理済みのガラス基板Sが載置される。 〔図35のステップ〕ビーム50、60が図中右方向に
移動し、それまで搬入部材7B上に支持されていたガラ
ス基板が熱処理槽内に搬入され、被処理物支持部材4B
上方に配置されるとともに上側横移動部材5Bも右側へ
移動することでそれに支持されているパレット2も右側
のパレット群の上方に配置される。さらに搬出部材70
Bが槽外へ出ることで、それに支持されている処理済み
のガラス基板Sも槽外へ搬出される。 〔図36のステップ〕パレット支持部材3B及び被処理
物支持部材4Bが上昇することで左側のパレット群が持
ち上げられるとともに、その途中で被処理物支持部材4
Bによって搬入部材7Bからガラス基板Sが持ち上げら
れる。一方、右側のパレット支持部材30Bは下降し、
これによって右側のパレット群が下側の横移動部材6B
上に置かれ、その後、パレット支持部材30Bは後退位
置に置かれる。また物品搬入口の外側では物品載置用部
材9Bが上昇し、それまで補助搬入部材7Bbに支持さ
れていたガラス基板を持ち上げる。さらに空になってい
る物品載置用部材9B上に新たなガラス基板Sが図示し
ない手段により載置される。また物品搬出口の外側でも
除去部材90Bが上昇し、搬出部材70B及び補助搬出
部材70Bb上に支持されていた処理済みのガラス基板
Sを持ち上げる。 〔図37のステップ〕受け取り部材80Bが上昇し、右
側パレット群のうち最下段のパレットからそれに乗って
いた処理済みのガラス基板Sを持ち上げる。また補助搬
出部材70Bb上にあった処理済みガラス基板が図示し
ない手段により搬出される。またパレット支持部材30
Bが最下段パレットとその上のパレットの間まで上昇し
てパレット支持位置へ回動する。 〔図38のステップ〕支持部材30Bがさらに上昇して
それが支持しているパレット群を上方の上側横移動部材
5Bに支持されていたパレットに下から重ねる。またパ
レット支持部材30Bの上昇に伴って被処理物支持部材
40Bも上昇し、さらに、受け取り部材80Bが下降す
ることで、該被処理物支持部材40Bが、それまで受け
取り部材上に支持されていたガラス基板Sを持ち上げ
る。そして下側横移動部材6B上には空のパレット2が
残される。 〔図39のステップ〕ビームが図中左方向に移動し、そ
れによって下側横移動部材6Bに支持されていた空のパ
レット2が搬入口に臨む位置に配置される。またこれと
同時に上側横移動部材5Bが移動して左側パレット群の
うち最上段のパレットとその下のパレットの間に位置す
る。 〔図40のステップ〕パレット支持部材3Bが下降し、
それによって左側のパレット群が下側横移動部材6B上
にある空のパレット2に積み重ねられる。このとき最上
段のパレットは上側横移動部材5Bに支持される。また
パレット支持部材3Bの下降に対し、受け取り部材8B
が上昇し、被処理物支持部材4Bに支持されていたガラ
ス基板Sを持ち上げ支持する。また右側のパレット群に
おいては、パレット支持部材30Bが下降するとともに
受け取り部材80Bが上昇することで、右側の被処理物
支持部材40Bに支持されていたガラス基板Sが受け取
り部材80Bに持ち上げ支持される。さらに、左側のパ
レット支持部材3Bはそれが支持していたパレット群が
空のパレットに重ねられた後、若干下降してその後退位
置に回動する。 〔図41のステップS〕パレット支持部材4Bがさらに
下降し、空のパレット2より下位置に到来し、そこで再
びパレット支持位置へ回動する。かくしてパレット支持
部材4Bが再び上昇するとともに受け取り部材8Bが下
降することで今まで空であったパレット2にガラス基板
Sが支持され、図33に示す状態となる。
【0052】以上の動作の繰り返しによりガラス基板の
搬入搬出、並びにパレット及びガラス基板の熱量槽内で
の循環移動が繰り返され、ガラス基板が加熱乾燥処理さ
れる。以上説明した第1及び第2のいずれの実施例装置
においても、従来の物品熱処理装置に比べ、装置設置面
積を節約でき、熱処理槽内の温度乱れを抑制し易く、被
処理物が例えば板状体のような場合でも、熱処理槽内の
内容積を有効に利用して大量に処理することができ、そ
れだけ熱処理装置のランニングコストを低く抑制するこ
とができる。また、無酸化雰囲気等、所望する雰囲気を
作り出し、維持し易い。
【0053】また、被処理物の搬入搬出にローラコンベ
ア、ベルトコンベア等の発塵し易い搬送手段を用いてい
ないので、熱処理槽内での発塵が抑制されており、さら
に、各駆動部が熱処理槽該に配置されていることで一
層、槽内での発塵が少なく、塵埃を嫌う被処理物の処理
に適している。前記第2実施例装置では、第1実施例装
置に比べて各部動作工程数が少なくなっているから、第
1実施例装置に比べ、被処理物の搬入から搬出に至る時
間を短縮することができる。
【0054】以上説明した第1、第2実施例装置の何れ
においても、熱処理槽1A、1B内では物品支持パレッ
ト2が互いに隣合う状態で積み重ねられ循環されたが、
図9に示すような通気邪魔部材20をパレット2と交互
に積み重ねるようにしてもよい。図9に示す通気邪魔部
材20は図7に示すパレット支持部材におけると同じ構
造の枠体21や支柱24を備えている。図7に示すパレ
ットと異なる点は、パレット2における物品支持部23
に代えて、空気流れAi方向に沿う側板26が枠体21
から下方へ延びており、側板26下端に水平板28が渡
され、さらに、水平板体28の手前側及び奥側の縁から
若干垂下する通気邪魔板27を備えている点である。こ
の部材20を図10に示すようにパレット2と交互に積
み重ねることにより、該部材20の上側のパレット2に
支持される被処理物Sの下側空間には処理気体が通過す
る空間が形成される一方、邪魔部材20の下方に配置さ
れるパレット2上の被処理物Sの上面には通気邪魔板2
7が邪魔をして気体の通過を抑制する効果がある。従っ
て、例えば、この被処理物Sが前述のようにガラス基板
で、その上に塗膜が形成してあり、これを乾燥処理する
ときは、主として該ガラス基板の下面側からこの塗膜を
加熱することができ、それによって最終塗膜内に気泡の
残らない良質な乾燥膜を形成することができるので有利
である。なお、この通気邪魔部材20はパレット2と同
様に熱処理槽内で循環されるが、この通気邪魔部材20
についてはこれが物品搬入口や物品搬出口に配置される
とき、これに衝突する恐れのある部材の動作を停止させ
るか、衝突しない位置へ移せばよい。或いは、通気邪魔
部材に予め、衝突を回避する凹所や切欠部等を設けてお
くことも考えられる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明物品熱処理装
置によると、従来の物品熱処理装置に比べ、装置設置面
積を節約でき、熱処理槽内の温度乱れを抑制し易く、被
処理物が例えば板状体のような場合でも、熱処理槽内の
内容積を有効に利用して大量に処理することができ、そ
れだけ熱処理装置のランニングコストを低く抑制するこ
とができる。また、熱処理槽内での発塵を抑制すること
ができる。
【0056】請求項3に記載の装置では、さらに、被処
理物の搬入から搬出に至る時間を短縮して効率良く熱処
理できる利点がある。いずれにしても、駆動部を熱処理
槽外に配置するときは、さらに確実に槽内発塵を抑制す
ることができる。また、物品搬入口に予熱装置を連設す
るときは、それによって被処理物を搬入前の待機時間を
利用して予熱できる。物品搬出口に徐冷装置を連設する
ときは、それによって被処理物を、さらに他の装置や手
段、場所等に搬出されるまでの待機時間を利用して徐冷
できる。
【0057】物品支持パレットと請求項6に記載の通気
邪魔部材を交互に積み重ねして循環させるときは、主と
して下面側から熱処理されることが望まれる被処理物に
ついて、この熱処理を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の正面から見た概略断面図で
ある。
【図2】図1の装置における、被処理物を搬入搬出し、
物品支持パレットを熱処理槽内で循環させるための部分
の平面図である。
【図3】一つのパレット支持部材の斜視図である。
【図4】図1に示す装置の側面から見た概略断面図であ
って、一部を省略して示すものである。
【図5】第1及び第2のパレット支持部材の駆動部を示
す平面図である。
【図6】第1及び第2の受け取り部材の駆動部を示すも
ので、(A)図はその左側面図、(B)図は正面図、
(C)図は右側面図である。
【図7】物品支持パレットの斜視図である。
【図8】パレットを積み重ねた状態の概略側面図であ
る。
【図9】通気邪魔部材の斜視図である。
【図10】パレットと通気邪魔部材を交互に積み重ねる
ときの概略側面図である。
【図11】図1に示す装置の動作の一部を説明する図で
ある。
【図12】図1に示す装置の動作のさらに一部を説明す
る図である。
【図13】図1に示す装置の動作のさらに一部を説明す
る図である。
【図14】図1に示す装置の動作のさらに一部を説明す
る図である。
【図15】図1に示す装置の動作のさらに一部を説明す
る図である。
【図16】図1に示す装置の動作のさらに一部を説明す
る図である。
【図17】図1に示す装置の動作のさらに一部を説明す
る図である。
【図18】図1に示す装置の動作のさらに一部を説明す
る図である。
【図19】図1に示す装置の動作のさらに一部を説明す
る図である。
【図20】図1に示す装置の動作のさらに一部を説明す
る図である。
【図21】図1に示す装置の動作のさらに一部を説明す
る図である。
【図22】図1に示す装置の動作のさらに一部を説明す
る図である。
【図23】図1に示す装置の動作のさらに一部を説明す
る図である。
【図24】図1に示す装置の動作のさらに一部を説明す
る図である。
【図25】図1に示す装置の動作のさらに一部を説明す
る図である。
【図26】図1に示す装置の動作のさらに一部を説明す
る図である。
【図27】図1に示す装置の動作のさらに一部を説明す
る図である。
【図28】本発明の他の実施例の正面から見た概略断面
図である。
【図29】図28の装置における、被処理物を搬入搬出
し、物品支持パレットを熱処理槽内で循環させるための
部分の平面図である。
【図30】一つのパレット支持部材及びこれと一体の被
処理物支持部材の斜視図である。
【図31】図28に示す装置の側面から見た概略断面図
であって、一部を省略して示すものである。
【図32】搬入部材、補助搬入部材、搬出部材及び補助
搬出部材の連動機構例を示す説明図である。
【図33】図28に示す装置の動作の一部を説明する図
である。
【図34】図28に示す装置の動作のさらに一部を説明
する図である。
【図35】図28に示す装置の動作のさらに一部を説明
する図である。
【図36】図28に示す装置の動作のさらに一部を説明
する図である。
【図37】図28に示す装置の動作のさらに一部を説明
する図である。
【図38】図28に示す装置の動作のさらに一部を説明
する図である。
【図39】図28に示す装置の動作のさらに一部を説明
する図である。
【図40】図28に示す装置の動作のさらに一部を説明
する図である。
【図41】図28に示す装置の動作のさらに一部を説明
する図である。
【図42】従来例を概略的に示す図で、(A)図はその
1例を、(B)図は他の例を、(C)図はさらに他の例
を示すものである。
【図43】さらに他の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1A 熱処理槽 11 物品搬入口 12
物品搬出口 2 物品支持パレット 21 パレット枠体 21
1 突出部 211a 小孔 22 中空部 23 被処理物支持部 231 支持部23の下り傾
斜面 24 支柱 241 山形突起部 24
2 支柱底面凹所 20 通気邪魔部材 26 側板 27
邪魔板 3A 第1のパレット支持部材 30 部材3Aの
駆動部 30A 第2のパレット支持部材 30a 部材30
Aの駆動部 4A 第1のパレット昇降部材 40 部材4Aの
駆動部 40A 第2のパレット昇降部材 40a 部材40
Aの駆動部 5A 上側の横移動部材 6A 下側の横移
動部材 7A 搬入部材 7Aa 補助搬入
部材 70A 搬出部材 70Aa 補助搬
出部材 50、60 熱処理槽1Aを貫通する水平ビーム D ビーム駆動部 8A 第1の受け取り部材 80A 第2の受
け取り部材 80 部材8A、80Aの駆動部 9A 物品載置用部材 90 部材9Aの
駆動部 90A 除去部材 900 部材90
Aの駆動部 PH 予熱装置 AC 除冷装置 3B 第1のパレット支持部材 30B 第2のパ
レット支持部材 4B 第1の被処理物支持部材 40B 第2の被
処理物支持部材 3D 部材3B、4Bの回動駆動部 4D 部材3B、
4Bの昇降駆動部 30D 部材30B、40Bの回動駆動部 40D 部材30B、40Bの昇降駆動部 5B 上側の横移動部材 6B 下側の横移
動部材 7B 搬入部材 7Bb 補助搬入
部材 70B 搬出部材 70Bb 補助搬
出部材 7D 部材7B、7Bb、70B、70Bbの昇降駆動
部 8B 第1の受け取り部材 80B 第2の受
け取り部材 9B 物品載置用部材 90B 除去部
材 S 被処理物
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【作用】次に本発明に係る各物品熱処理装置の動作を説
明するが、その説明において示す参照図は装置動作の理
解を容易にするためのものであり、本発明装置が該図に
示す動作に限定されるものではない。先ず、第1の物品
熱処理装置によると、空のパレットは物品搬入口に臨む
位置で第1パレット昇降部材により支持されて物品の搬
入を待つ(図20)。一方、搬入口外では物品載置用部
材から、その下降により、搬入部材上に被処理物が載置
され(図20)、そのあと該搬入部材が熱処理槽内へ進
入し、該被処理物を空パレット上方に配置する(図2
1)。引き続き第1受け取り部材が上昇して搬入部材か
ら被処理物を一時的に持ち上げ(図22)、その持ち上
げ後、搬入部材は再び熱処理槽外へ出退する(図2
3)。その後 第1受け取り部材が第1パレット昇降部
材に対し相対的に下降するとともに第1パレット昇降部
材が第1受け取り部材に対し相対的に上昇することで空
パレットが持ち上げられ、その途中、被処理物が該パレ
ットに掬い上げられ、さらに、既に第1パレット支持部
材により支持されている縦パレット群の最下段パレット
に下から重ねられる(図24)。第1パレット昇降部材
はさらに若干上昇せしめられ、それによって縦パレット
群から開放された第1パレット支持部材がその後退位置
に後退する。このとき既に、搬入部材に連動する上側の
横移動部材が該縦パレット群における最上段のパレット
の下に位置している。この状態から第1パレット昇降部
材が下降せしめられ、それによって最上段のパレットは
上側横移動部材に支持され、それより下の縦パレット群
から分離される(図25)。次に、上側横移動部材及び
それに支持されたパレットが、物品搬出口側の空間部に
おいて第2パレット昇降部材により支持されている縦パ
レット群の上方に移される(図26)。次に第2パレッ
ト昇降部材が縦パレット群を支持したまま上昇せしめら
れ、それによって該縦パレット群が前述のように横移動
されてきたパレットに下から重ねられ、第2パレット昇
降部材はさらに若干上昇して該パレットを上側横移動部
材の上方へ持ち上げる(図27、図11)。この状態で
上側の横移動部材がパレット支持位置から外れる位置へ
移動せしめられ、その後、第2パレット昇降部材が下降
し、かくして第2パレット昇降部材により支持される縦
パレット群のうち最下段のパレットが第2パレット支持
部材より下方に位置すると(図12)、該第2パレット
支持部材をパレット支持位置へ配置する(図13)。次
に、最下段のパレットを支持した第2パレット昇降部材
をそのまま下降させて物品搬出口に臨む位置に配置する
とともに、それより上のパレット群を第2パレット支持
部材に支持させる(図14)。また、最下段のこのよう
なパレットの下降に対し第2受け取り部材を上昇させ、
処理済みの物品を一時的に支持させる(図14)。この
状態で物品搬出部材を物品搬口から熱処理槽内へ進入
させ、第2受け取り部材に支持されている被処理物の下
方に配置させる(図15)。その後、第2受け取り部材
を下降させて今まで支持していた被処理物を搬出部材上
に載置する(図16)。しかるのち搬出部材を熱処理槽
外へ移動させる(図17)。またこのように搬出部材を
熱処理槽外へ移動させることにより、これと連動する下
側の横移動部材が空になったパレットを支持する位置に
到来する(図17)。そこで第2パレット昇降部材を下
降させ、該下側横移動部材上に空のパレットを載置する
(図18)。しかるのち下側横移動部材を物品搬口に
臨む位置に移動させ(図19)、次いで該空パレットを
当初の説明のように第1パレット昇降部材により持ち上
げ支持させる(図20)。以上説明した工程を繰り返す
ことにより、処理前の被処理物を熱処理槽内に搬入して
空パレットに支持させ、このように被処理物を支持した
パレットを熱処理槽内において上昇させ、横移動させ、
下降させて物品搬出口に臨ませ、そこで搬出部材により
処理済みの被処理物を搬出させたのち、再び空になった
パレットを物品搬入口に移動させるのである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】次に第2の物品熱処理装置の動作を説明す
る。この装置では、熱処理槽内の物品搬入口に近い空間
部において第1パレット支持部材上に複数の物品支持パ
レットを積み重ね支持させ、さらにその上方において上
側横移動部材上に一つのパレットを支持させ、第1パレ
ット支持部材の若干下方に置かれている第1の被処理物
支持部材は空の状態にしておく(図33)。次に、熱処
理槽外で物品載置用部材から、これを下降させることで
物品搬入部材上に処理前の被処理物を載置させる(図3
4)。しかるのち該搬入部材を熱処理槽内へ進入させ、
その上に支持された被処理物を第1被処理物支持部材の
上方に配置する(図35)。このときの搬入部材に連動
する上側横移動部材は物品搬出口に近い空間部において
第2パレット支持部材に支持されている縦パレット群の
上方に移動せしめられる(図35)。この状態から第1
パレット支持部材が上昇せしめられ、それによって搬入
部材から被処理物が第1の被処理物支持部材によって持
ち上げられる(図36)。また、第2パレット支持部材
が下降せしめられ、該部材に支持されている縦パレット
群のうち最下段のパレットが横移動部材上に載置され、
その後、第2パレット支持部材はさらに若干下降せしめ
られたのち、その後退位置に配置される(図36)。次
いで第2受け取り部材が上昇して下側横移動部材上に配
置されたパレットから処理済みの被処理物を持ち上げ
る。また、第2のパレット支持部材が再び上昇せしめら
れ、下から二段目のパレットを支持できる位置に配置さ
れる(図37)。その後、第2パレット支持部材が上昇
せしめられる一方、第2受け取り部材が下降せしめら
れ、それよって第2受け取り部材上に支持されていた被
処理物が第2パレット支持部材の若干下方にある第2被
処理物支持部材に持ち上げられ、かくして下側横移動部
材上に空のパレットが残される(図38)。また、上側
横移動部材に支持されていたパレットにそれより下のパ
レット群が下から重ねられ、さらに若干も持ち上げられ
ることで、該上側横移動部材からそこに支持されていた
パレットが持ち上げられる(図38)。この状態で下側
の横移動部材が物品搬入口に臨む位置に移動せしめられ
る。このとき上側横移動部材も同時に移動し、第1パレ
ット支持部材上に支持されているパレット群のうち最上
段のパレットとその下の段のパレットの間に入り込み、
上段のパレットを支持できる状態となる(図39)。し
かるのち第1パレット支持部材が下降せしめられ、それ
に支持されたパレット群が空のパレットに上方から積み
重ねられる。またこのとき第1受け取り部材が上昇せし
められ、それまで第2被処理物支持部材に支持されてい
た被処理物を一時的に持ち上げる(図40)。また、第
1パレット支持部材に支持されたパレット群が空のパレ
ットの上に積み重ねられたのち、第1パレット支持部材
はその後退位置に配置される(図40)。このように後
退位置に配置された第1パレット支持部材はさらに空の
パレットの下方まで下降せしめられ、そこで再びパレッ
トを支持できる位置に配置される(図41)。しかるの
ち第1パレット支持部材が上昇せしめられ、それによっ
て今まで空であったパレットがその上のパレット群とと
もに持ち上げられ、且つ、その持ち上げ途中において空
のパレットが第1受け取り部材上に支持されていた被処
理物を持ち上げる(図33)。かくして第1パレット支
持部材下方の第1被処理物支持部材が再び当初のように
物品搬入を受け入れる空の状態で配置される(図3
3)。このようにして熱処理槽内では物品支持パレット
が循環せしめられ、物品搬入口に臨む位置に配置される
第1の被処理物支持部材には順次処理前の被処理物が搬
入される一方、物品搬出口に臨む位置に配置され、処理
済みの被処理物を支持する第2被処理物支持部材からは
順次処理済みの被処理物が搬出される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】次に、以上説明した第1実施例の装置の動
作を、図11から図27を参照して、また、被処理物S
として液晶表示装置のガラス基板の上面に塗膜を形成し
てこれを加熱乾燥処理する場合を例にとって説明する。
なお、熱処理中、熱処理槽1Aにおいては、ヒータ10
6及びファン107の運転により、物品処理空間101
の略全域に所定温度の熱風がフィルタ104から扉10
9側へ向け吹き出され、再び空調部102に循環する。
この空気流れは、図7及び図9においてAiで示してあ
る。 〔図11のステップ〕この状態ではパレット昇降部材4
A上にガラス基板Sを支持したパレット2が積み重ねら
れているとともにパレット昇降部材40A上にもガラス
基板Sを支持したパレット2が積み重ねられている。パ
レット支持部材3A、30Aは共に縦パレット群の最下
段のパレットよりさらに下方にあって後退位置に配置さ
れている。上側横移動部材5Aは左側パレット群の最上
段パレットとその下のパレットとの間に配置されてい
る。搬入部材7Aは熱処理槽内に入って右側のパレット
群の下方に配置されているが、搬出部材70Aは処理槽
の外に置かれている。物品載置用部材9Aは上昇して処
理前の2枚のガラス基板Sを支持している。除去部材9
0Aも上昇して熱処理後のガラス基板Sを搬入部材70
Aの上方に支持している。受け取り部材8A、80Aは
共に下降している。 〔図12のステップ〕ビーム50、60が図中右方向に
若干移動し、上側横移動部材5Aが左側の最上段パレッ
トにおける左右の突出部211(図7参照)の間に配置
されるとともに2つのパレット群の間に配置され、かく
して左側のパレット群の下降を許す状態とされる。この
状態からパレット昇降部材40Aが下降し、パレット支
持部材30Aが最下段のパレットとその上のパレットの
間に位置する。 〔図13のステップ〕パレット支持部材30Aはパレッ
ト支持位置へ回動する。また、このとき受け取り部材8
A、80Aが上昇する。 〔図14のステップ〕パレット昇降部材40Aが下降
し、左側パレット群の最下段のパレット2をそれより上
のパレットから分離させる。このときこのパレット2に
支持されていたガラス基板Sは受け取り部材80Aに支
持される。 〔図15のステップ〕ビーム50、60が図中右方向に
移動し、搬入部材7Aが搬入口の外で待ち受ける処理前
のガラス基板Sの下に位置する。また同時に搬出部材7
0Aが受け取り部材80Aに支持されているガラス基板
Sの下方に配置される。さらに補助搬出部材70Aaが
除去部材90Aに支持されている処理済みのガラス基板
Sの下方に配置される。 〔図16のステップ〕受け取り部材80Aが下降し、そ
れによってガラス基板Sが搬出部材70Aに載置され
る。またこれと同時的に除去部材90Aが下降し、それ
に支持されていた処理済みのガラス基板Sが補助搬出部
材70Aa上に載置される。 〔図17のステップ〕ビーム50、60が図中左方向に
移動し、今まで熱処理槽内にあった処理済みのガラス基
板Sが槽外へ搬出される。またビーム50、60が左方
向へ移動することにより下側横移動部材6Aが左側の空
になったパレット2を支持できる位置に移動する。 〔図18のステップ〕パレット昇降部材40Aを下降さ
せ、それによって空のパレット2を下側横移動部材6A
上に載置する。また除去部材90Aが上昇し、搬出部材
70A、70Aa上にあった処理済みのガラス基板Sを
支持する。 〔図19のステップ〕ビームが図中右方向に移動し、空
のパレット2が右側のパレット群の下方に配置されると
ともに搬入部材7Aが物品搬入口の外で待ち受けるガラ
ス基板Sの下に配置される。 〔図20のステップ〕パレット昇降部材4Aが上昇して
今まで下側横移動部材6Aに支持されていた空パレット
2を持ち上げる。また物品載置用部材9Aが下降し、そ
れによって搬入部材7A上にガラス基板Sが載置され
る。 〔図21のステップ〕ビームが図中左方向に移動し、搬
入部材7Aがガラス基板Sを支持したまま熱処理槽内に
進入する。 〔図22のステップ〕受け取り部材8Aが上昇し、搬入
部材7Aに支持されていたガラス基板Sを持ち上げる。 〔図23のステップ〕ビームが再び図中右方向に移動
し、搬入部材7Aが槽外へ出されるとともに、上側横移
動部材5Aが右側の縦パレット群の最上段のパレット2
とその下のパレットとの間に配置される。 〔図24のステップ〕パレット昇降部材4Aが上昇する
とともに受け取り部材8Aが下降し、今まで空であった
パレットが上昇せしめられ、それによって今まで受け取
り部材8Aに支持されていたガラス基板Sをそれに支持
し、該パレットはそれより上のパレット群に下から重ね
られ、さらに若干持ち上げられる。一方、左側のパレッ
ト群においてもパレット昇降部材40Aが上昇して左側
のパレット群を支持する。かくして左右のパレット群が
パレット昇降部材4A、40Aに支持された状態でパレ
ット支持部材3A、30Aがその後退位置に回動せしめ
られる。 〔図25のステップ〕パレット昇降部材4Aが下降し、
それによって最上段のパレット2が上側横移動部材5A
に載置される。また左側のパレット昇降部材40Aも下
降してそれに支持されるパレット群の上方に右側最上段
のパレットが移動してくる空間を形成する。 〔図26のステップ〕ビームが図中左方向に移動し、上
側横移動部材5Aに支持されたパレット2が左側のパレ
ット群の上方に位置する。 〔図27のステップ〕左側のパレット昇降部材40Aが
上昇し、上側横移動部材5Aに支持されていたパレット
2にそれより下方のパレット群を下から重ねて持ち上げ
る。またパレット昇降部材4Aも上昇して図11に示す
当初の状態へ到来する。一方、熱処理槽外では新たなガ
ラス基板Sが図示しない搬送手段により空いた物品載置
用部材9Aに載置される。一方、補助搬出部材70Aa
の上方に除去部材90Aによって支持されていた処理済
みのガラス基板Sが図示しない搬送手段により搬出され
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】次に、以上説明した第2実施例装置の動作
を、図33から図41を参照して、また、被処理物Sと
して液晶表示装置のガラス基板の上面に塗膜を形成して
これを加熱乾燥処理する場合を例にとって説明する。な
お、熱処理中、熱処理槽1Bにおいては、ヒータ106
及びファン107の運転により、物品処理空間101の
略全域に所定温度の熱風がフィルタ104から扉109
側へ向け吹き出され、再び空調部102に循環する。 〔図33のステップ〕熱処理槽内ではパレット支持部材
3B上に物品支持パレット2が積み上げ支持されてお
り、さらにその上方において上側横移動部材5Bがパレ
ット2を支持している。また右側のパレット支持部材3
0B上にも複数のパレット2が積み上げ支持されてい
る。さらに受け取り部材8B、80Bが上昇しており、
右側の受け取り部材80Bは処理済みのガラス基板Sを
支持している。また搬出部材70Bが該ガラス基板の下
方に配置されている。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図3】
【図1】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図10】
【図9】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図29】
【図30】
【図28】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01R 31/26 H 9214−2G 31/28 31/30 6912−2G H01L 21/324 D 8617−4M 21/66 H 7630−4M

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側部に物品搬入口を、他側部に物品搬
    出口を有する熱処理槽と、 被処理物を支持したまま積み重ね可能の複数の物品支持
    パレットと、 前記物品搬入口及び物品搬出口に臨む前記熱処理槽内の
    空間部のそれぞれにおける定位置で前記パレットを複数
    段に積み重ねた状態で支持するパレット支持位置又はそ
    れから後退した後退位置をとることができる第1及び第
    2のパレット支持部材と、 前記物品搬入口に臨む位置に配置される空のパレットを
    上昇させるとともに被処理物を掬い上げさせ、それより
    上方の、前記第1パレット支持部材に支持されるパレッ
    ト群に下から重ねることができ、該第1パレット支持部
    材による支持に代わって自ら縦パレット群を支持し、昇
    降させることもできる第1のパレット昇降部材と、 前記第1パレット昇降部材により支持される縦パレット
    群のうち上部のパレットから、前記物品搬出口に臨む位
    置の上方へ横移動させる上側の横移動部材と、 前記第2パレット支持部材による支持に代わって自ら縦
    パレット群を支持し、昇降させることができる第2のパ
    レット昇降部材で、前記上側横移動部材により送られて
    くるパレットを、それより下方のパレット群上に重ねて
    受けとることができ、該縦パレット群のうち下部のパレ
    ットを、それより上側のパレット群が前記第2パレット
    支持部材により支持される状態で前記物品搬出口に臨む
    位置へ下降せることもできる第2のパレット昇降部材
    と、 前記物品搬出口に臨む位置へ降ろされて被処理物を除去
    されたあとの空パレットを前記物品搬入口に臨む位置へ
    移動させる横移動部材で、前記上側の横移動部材と同じ
    方向に連動移動する下側の横移動部材と、 前記物品搬入口に臨み、前記第1パレット昇降部材によ
    り前記下側の横移動部材から持ち上げられて支持される
    空パレットの上方に前記物品搬入口から被処理物を搬入
    する搬入部材で、前記横移動部材と同方向に連動して前
    記熱処理槽に出入する搬入部材と、 前記搬入部材により搬入されてきた被処理物を、上昇動
    作により一時的に受け取り、前記搬入部材の出退後に下
    降して前記空パレットに支持させる昇降可能の第1の受
    け取り部材と、 前記物品搬出口に臨む位置へ降ろされてくるパレットか
    ら、上昇動作により一時的に被処理物を受け取る部材
    で、前記第1受け取り部材と連動昇降する第2の受け取
    り部材と、 前記第2受け取り部材に支持され、下降せしめられる被
    処理物を受け取り、前記物品搬出口から搬出する搬出部
    材で、前記搬入部材と同方向に連動して前記熱処理槽に
    出入する搬出部材と、 前記熱処理槽外において被処理物を支持し、下降動作に
    より前記搬入部材上に載置する昇降可能の物品載置用部
    材と、 前記熱処理槽外において、前記搬出部材により搬出され
    てくる被処理物を上昇動作により持ち上げる昇降可能の
    除去部材とを備えたことを特徴とする物品熱処理装置。
  2. 【請求項2】 前記物品支持パレットは、その四隅部の
    それぞれに該パレットの搬入搬出方向に対し横方向に突
    出して前記上側及び下側の横移動部材が下から当接支持
    できる突出部を有するとともに中央部に被処理物を上方
    から嵌脱できる上下に貫通する中空部を有する枠体と、
    該枠体の中空部に臨む内縁に設けられ、被処理物の周縁
    を線接触又は略線接触状態で下方から支持できる下り傾
    斜面を備えている被処理物支持部と、前記枠体の前記突
    出部の近傍位置にそれぞれ設けられた、パレットを一定
    の間隔をあけて積み重ねるための支柱とを備えている請
    求項1記載の物品熱処理装置。
  3. 【請求項3】 一側部に物品搬入口を、他側部に物品搬
    出口を有する熱処理槽と、 被処理物を支持したまま積み重ね可能の複数の物品支持
    パレットと、 前記物品搬入口に臨む前記熱処理槽内の空間部において
    前記パレットを複数段に積み重ねた状態で支持するパレ
    ット支持位置又はそれから後退した後退位置をとること
    ができ、前記後退位置に置かれた状態で縦パレット群に
    対し上下方向動作可能で、さらに、前記物品搬入口に臨
    む位置に配置される空のパレットに、それより上のパレ
    ット群を下降させて積み重ねることができる第1のパレ
    ット支持部材と、 前記第1パレット支持部材の若干下方に設けられて該パ
    レット支持部材と連動して被処理物を支持できる位置又
    はそれから後退した位置をとることができるとともに昇
    降可能であり、前記物品搬入口に臨む位置に配置された
    あと搬入されてくる被処理物を上昇により持ち上げるこ
    とができる第1の被処理物支持部材と、 前記物品搬入口に臨む位置に配置される空のパレット
    に、前記第1パレット支持部材によって該空パレットよ
    り上のパレット群が下降せしめられるとき、前記第1の
    被処理物支持部材に支持された被処理物を、上昇動作に
    より一時的に受け取ることができる昇降可能の第1の受
    け取り部材と、 前記第1パレット支持部材により支持される縦パレット
    群のうち上部のパレットから前記物品搬出口に臨む位置
    の上方へ横移動させる上側の横移動部材と、 前記物品搬出口に臨む前記熱処理槽内の空間部において
    前記パレットを複数段に積み重ねた状態で支持するパレ
    ット支持位置又はそれから後退した後退位置をとること
    ができ、前記後退位置に置かれた状態で縦パレット群に
    対し上下方向動作可能で、さらに、縦パレット群のうち
    下部のパレットを前記物品搬出口に臨む位置に配置し
    て、それより上のパレット群を上昇させることができ、
    前記上側横移動部材により送られてくるパレットを、そ
    れより下方のパレット群上に重ねて受けとることができ
    る第2のパレット支持部材と、 前記物品搬出口に臨む位置へ降ろされて被処理物を除去
    されたあとの空パレットを前記物品搬入口に臨む位置へ
    移動させる横移動部材で、前記上側の横移動部材と同じ
    方向に連動移動する下側の横移動部材と、 前記物品搬出口に臨む位置へ降ろさるパレットから、上
    昇動作により被処理物を一時的に受け取ることがでる部
    材で、前記第1の受け取り部材と連動昇降する第2の受
    け取り部材と、 前記第2パレット支持部材の若干下方に設けられて該パ
    レット支持部材と連動して被処理物を支持できる位置又
    はそれから後退した位置をとることができるとともに昇
    降可能であり、前記物品搬出口へのパレットの下降に伴
    って前記第2受け取り部材上に支持される被処理物を、
    それより上のパレット群が前記第2パレット支持部材に
    より上昇せしめられるときに共に上昇させることがで
    き、そのあと空パレットが前記物品搬入口に臨む位置へ
    横移動せしめられると下降して、前記第2受け取り部材
    に再支持させることができる第2の被処理物支持部材
    と、 前記物品搬入口に臨む位置に配置される前記第1の被処
    理物支持部材の上方へ前記物品搬入口から被処理物を搬
    入する搬入部材で、前記横移動部材と同方向に連動して
    前記熱処理槽に出入する搬入部材と、 前記第2受け取り部材に再支持される被処理物を、該第
    2受け取り部材下へ入り込むことで、該部材の下降動作
    に伴って受け取り、前記物品搬出口から搬出する搬出部
    材で、前記搬入部材と同方向に連動する搬出部材と、 前記熱処理槽外において被処理物を支持し、下降により
    前記搬入部材上に載置する昇降可能の物品載置用部材
    と、 前記熱処理槽外において、前記搬出部材により搬出され
    てくる被処理物を上昇動作により持ち上げる、前記物品
    載置用部材と同時的に昇降する除去部材とを備えたこと
    を特徴とする物品熱処理装置。
  4. 【請求項4】 前記物品支持パレットは、 その四隅部のそれぞれに該パレットの搬入搬出方向に対
    し横方向に突出して前記上側及び下側の横移動部材が下
    から当接支持できる突出部を有するとともに中央部に被
    処理物を上方から嵌脱できる上下に貫通する中空部を有
    する枠体と、 該枠体の中空部に臨む内縁に設けられ、被処理物の周縁
    を線接触又は略線接触状態で、且つ、前記突出部より若
    干低位置で下方から支持できる下り傾斜面を有する被処
    理物支持部であって、前記第1及び第2の被処理物支持
    部材がパレット上の被処理物を支持するための位置へ入
    り込むための空間を残して設けられた被処理物支持部
    と、 前記枠体の前記突出部の近傍位置にそれぞれ設けられ
    た、パレットを一定の間隔をあけて積み重ねるための支
    柱とを備えている請求項3記載の物品熱処理装置。
  5. 【請求項5】 前記熱処理槽内における前記物品支持パ
    レット及び被処理物を移動させる前記各部材を駆動する
    駆動部が該熱処理槽外に設けられている請求項1、2、
    3又は4記載の物品熱処理装置。
  6. 【請求項6】 前記縦パレット群において前記物品支持
    パレットと交互に積み重ねられる通気邪魔部材であっ
    て、それより上の物品支持パレットに支持される被処理
    物の下面に沿う通気を許す空間を提供する一方、それよ
    り下方の物品支持パレットに支持される被処理物の上面
    に沿う通気を抑制する部分を備え、前記物品支持パレッ
    トと同様に前記熱処理槽内で循環移動せしめられる部材
    を備えている請求項1から5のいずれかに記載の物品熱
    処理装置。
  7. 【請求項7】 前記物品搬入口に被処理物の予熱装置を
    連設した請求項1から6のいずれかに記載の物品熱処理
    装置。
  8. 【請求項8】 前記物品搬出口に被処理物の徐冷装置を
    連設した請求項1から7のいずれかに記載の物品熱処理
    装置。
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