JPH0715743U - ガラス基板類の連続熱処理装置 - Google Patents

ガラス基板類の連続熱処理装置

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JPH0715743U
JPH0715743U JP4799593U JP4799593U JPH0715743U JP H0715743 U JPH0715743 U JP H0715743U JP 4799593 U JP4799593 U JP 4799593U JP 4799593 U JP4799593 U JP 4799593U JP H0715743 U JPH0715743 U JP H0715743U
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glass
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淳雄 石井
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株式会社ヤマザキ電機
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】きわめてクリーンな雰囲気にて能率よくガラス
基板類の熱処理や熱加工を行うことができ、短時間で適
切に冷却し、搬出の容易化と熱処理サイクルの能率化を
達成できるガラス基板類の連続熱処理装置を提供する。 【構成】左右に入口aと出口a’を有する炉体内に、ガ
ラス基板類を受載したトレイTを順次上昇積載させる上
昇エレベータ機構と、順次下降させる下降エレベータ機
構を並列状に配置する一方、炉体の上部には、トレイ昇
降切換え機構Vを設け、炉体A内にはトレイを入口から
出口方向に搬送する前送用ウオーキングビーム機構C
を、炉体外にはリターン用ウォーキングビーム機構C’
を設け、さらに炉体の出口ラインには、ガラス基板類を
分離するトラバース機構Jと、ガラス基板類冷却機構K
と、ガラス基板類引取り移動機構Lを設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は主として液晶ディスプレイデバイス用ガラス基板類の連続熱処理装置 に関する。
【0002】
【従来の技術及びその技術的課題】
液晶ディスプレイデバイス(LCD)の製造工程においては、ガラス基板を洗浄 し乾燥したのち、微細高精度な透明電極や対向電極を形成し、そのガラス基板に 分子配向層を形成してラビングした後加熱焼成し、次いで2枚のガラス基板の一 方にシール剤を塗布し、この基板または他方の基板にスペーサを塗布し、位置合 せを行った後加熱焼成して封着することが必要である。 このようなガラス基板の熱処理は、一般にトレイ(パレット)にガラス基板を 受載させて加熱室内を搬送することにより実施されるが、その際に表面欠陥を生 じさせないように、また回路のショート等が生じないようにきわめて高いクリー ン度が要求される。 しかし従来の連続加熱装置においては、被処理物を収容したトレイの搬送手段 としてベルトコンベア式やプッシュロッド式などが採用されており、このため摺 動部が不可避的に存在し、搬送手段の要素同士、あるいは搬送手段とトレイとの 摺動によって摩耗粉が発生し、その摩耗粉によって雰囲気が乱されたり汚損され る問題があった。また、連続加熱装置が水平方向で大型化するため設置スペース が大きくとられるとともにクリーンルームも容積が大きくなり、浄化装置も大型 するという問題があった。 この対策として本考案者は、特願平4−177754号において、ガラス基板 類を収容したトレイをウオーキングビームの平行四辺形運動で炉内に挿入し、こ こで上昇用エレベータ機構によりトレイを順次高さ方向に多段状に積み上げ、最 上位のトレイを切換え機構により相対摺動なしに平行移動させ、下降用エレベー タ機構により順次多段状に積み重ねながら下降させ、最下段のトレイをウオーキ ングビームの上記運動により炉外に移動させるようにした装置を提案した。これ により、トレイ搬送系の摺動とそれに起因する塵埃の発生が防止されるためクリ ーンな雰囲気にて能率よく熱処理や熱加工を行うことが可能となった。
【0003】 しかしながら、上記先行技術では、加熱されたガラス基板類の冷却について開 示がなく、ガラス基板類はトレイに受載された状態でアンローダ口に持ち出され るだけであった。このためガラス基板類は大きな熱容量を有しており、アンロー ダ口で十分な放冷時間をおかないと温度が下がらないため、トレイから分離する ことはできない。しかも空トレイを炉内をローダ側に移動させる方式としている ため、ガラス基板類の温度が低下する間はトレイ循環機構の作動は休止すること になる。このため、加熱処理系全体の能率の低下を招くという問題があった。こ の対策として、アンローダ口でガラス基板類を冷風等により冷却することが考え られるが、急冷による熱衝撃や熱歪によりガラス基板類が切損や切欠きなどを起 こし、不良品発生率が増すという不具合が生ずる。 また先行技術では空トレイを炉内の下部をウォーキングビームで逆送するよう にしているため、構造が複雑となり、炉高が高くなるという問題があった。 さらに、ガラス基板類は、構造や機能などから、上下、左右が厳密に決められ ており、全工程が終わるまで方向性が変化してはならない。一方、ガラス基板類 の加熱は洗浄後の乾燥、配向膜の焼き付け、ラビング後の乾燥、シール剤の乾燥 など各工程ごとに実施され、各工程ごとに多段状の収納ボックスに納められ、次 の工程でこれから取り出される。しかし先行技術では単にアンローダ口にトレイ とともに搬出されるだけであるため、作業員の操作ミスによりガラス基板類の方 向性に食い違いが生じやすく、方向性が変わった状態で収納ボックスに納められ 、次工程に移るまでに煩雑で時間のかかる方向修正を行わなければならないとい う問題があった。
【0004】 本考案は前記のような問題点を解消するために創案されたもので、その第1の 目的は、摺動とそれに起因する塵埃の発生を防止しきわめてクリーンな雰囲気に て能率よくガラス基板類の熱処理や熱加工を行うことができることに加え、切損 や切欠きなどのトラブルを起こさせずにガラス基板類を短時間で適切に冷却し、 搬出を容易化と熱処理サイクルを能率化を達成できるガラス基板類の連続熱処理 装置を提供することにある。 また、本考案の第2の目的は、上記に加えて、ガラス基板類を規定の方向性を 持たせてアンロードさせ、次工程の作業をスムーズに能率よく行うことができる ガラス基板類の連続熱処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するため本考案は、左右に入口と出口を有する炉体内に 、ガラス基板類を受載したトレイを順次上昇積載させる上昇エレベータ機構と、 トレイを積載状態を保ちつつ順次下降させる下降エレベータ機構を並列状に配置 する一方、炉体の上部には、上昇エレベータ機構で上昇された積載最上位のトレ イを受支しこれを横移送して下降エレベータ機構の積載最上位のトレイの上に受 支させるトレイ昇降切換え機構を設け、炉体A内の前記両エレベータ機構とクロ スする関係位置にはガラス基板類を受載したトレイを入口から出口方向に搬送す る前送用ウオーキングビーム機構を設ける一方、炉体外には前記前送用ウオーキ ングビーム機構と平行状にリターン用ウォーキングビーム機構を設け、前記炉体 には下降エレベータ機構の下半にゾーン雰囲気強制循環式の徐冷機構を設け、さ らに炉体の出口ラインには、前送用ウオーキングビーム機構から受支換えすると ともにガラス基板類を分離するトラバース機構と、ガラス基板類を受載してこれ を直接冷却するガラス基板類冷却機構と、前記トラバース機構で分離されたガラ ス基板類をガラス基板類冷却機構へ移送するガラス基板類引取り移動機構を設け たものである。 また、第2の目的を達成するため本考案は、炉体の出口ラインの端末にガラス 基板類を水平反転して送り出すガラス基板類抽出機構Lを設けたものである。 本考案において「ガラス基板類」は、ガラス基板のほかカラーフィルタなどさ らには平坦状の電子回路基板などを含むものである。
【0006】
【実施例】
以下本考案の実施例を添付図面に基いて説明する。 図1ないし図4は本考案による一実施例を示しており、図5ないし図23はそ の詳細を示している。 Aは断熱材などで構築された炉体であり、フレームによって所要高さレベルに 支持され、下部両側には入口aと出口a’とが同軸上に設けられている。入口a は所要長さの筒状をなす入口域を介して炉内に通じ、出口a’も筒状の出口域を 介して炉内に通じている。炉体はトレイTが少なくとも平行状に2列互いに干渉 しあわないでかつ高さ方向に所定段数積み上げられ得る容積を有している。 炉体A内には縦筒状の仕切り2が設けられている。この仕切り2はトレイ上昇 側とトレイ下降側間を区画する中間縦仕切り200を有しており、中間縦仕切り 200と同位置には図4のように炉内壁に達する外縦仕切り200’を有してい るしたがって、トレイ上昇側とトレイ下降側には、図4と図5のように、炉内壁 とのあいだにそれぞれ通風空間が画成されており、さらにそれら通風空間は、図 2と図4のように複数の横仕切り201,201によって上下方向で区画され、 これによってトレイ上昇側の通風空間とトレイ下降側の通風空間はそれぞれ複数 段(図示するものでは3段)に区画されている。 トレイ上昇側の全段の通風空間とトレイ下降側の上段から所要段の通風空間に は、それぞれ一側に循環撹拌ファン3が設けられており、循環撹拌ファン3とた とえば90度変位した位置の仕切り2には耐熱フィルタ付きの吹込み口4が設け られるとともに、これと対峙する位置に排風口5が設けられており、かつ少なく とも循環撹拌ファン3の吐出口から耐熱フィルタ付吹込み口4に到る領域にヒー タ1が配設されている。これによりヒータ1と発熱量と循環撹拌ファン3の駆動 で所要温度の雰囲気が耐熱フィルタ付吹込み口4から仕切り2内の搬送用空間に 送り込まれ、積載状の各トレイTの空隙に流通した後、排風口5から循環撹拌フ ァン3に吸い込まれて強制循環させられるようになっている。 一方、トレイ下降側の下半段すなわち少なくとも最下段の通風空間には徐冷機 構Pが設けられている。この徐冷機構Pは、まず図4と図5のように、通風空間 一側の循環撹拌ファン3と、これとたとえば90度変位した位置の仕切り2に設 けられた耐熱フィルタ付きの吹込み口4と、これと対峙する位置の排風口5と、 耐熱フィルタ付きの吹込み口4の背方から炉内壁に達する横仕切板41を有して いる。そして、当該通風空間の横仕切り201に対応する仕切り2内にはトレイ Tの通過を許す限度で内側に張出す内フランジ状の遮熱板410が設けられ、こ れによりトレイ下降側空間を区切り、隣接する加熱用ゾーンからの熱影響を低減 させるようにしている。 前記横仕切板41は断熱機能を有し、当該通風空間の全部でなく所要範囲たと えば循環撹拌ファン3の吐出側から外縦仕切り200’までの範囲を上ゾーンp と下ゾーンp’に区画している。そして、下ゾーンp’には、耐熱フィルタ付き の吹込み口4の背方にいたる範囲にフィン付きの水冷配管42が配置されており 、水冷配管42は図3のように後述するトレイ支持具よりも下のレベルに達して いる。水冷配管42の両端は炉外の水循環系420に接続されている。これに対 し、上ゾーンpには同様に耐熱フィルタ付きの吹込み口4の背方にいたる範囲に フィン付きシーズ型のヒータ43が配設され、外部の図示しない加熱温度制御系 と接続されている。 Bは炉体Aの周りに所要の大きさの処理室を形成するように囲繞するボックス 状カバーであり、前記入口aと同軸上の側壁位置には被処理物としてのガラス基 板類Wの装入口bが設けられ、出口a’と同軸上の側壁には熱処理を終えたガラ ス基板類Wの抽出口b’が設けられている。いうまでもなくボックス状カバーは クリーンルームに設置され、処理室はフィルタなどを介して高純度のエアや雰囲 気ガスが満たされている。
【0007】 トレイTはガラス基板類Wを受載する治具であり、ステンレス板など機械的強 度が良好な材料により平面矩形状に構成されている。トレイTは安定して多段積 載を行えかつその状態で加熱雰囲気がまんべんなく流通するようにすべく、図1 0ないし図14に示すように、各隅部に所要高さの支柱6が設けられている。 この実施例では、図14のようにトレイTは周縁部に囲壁を有し、支柱6は、 トレイTの下面に接するフランジ600を有する第1部体6aと、トレイTの上 面に接する板部601とトレイ板厚を貫いて第1部体6aに螺合するねじ軸60 2を有する第2部体6bとを有しており、第1部体6aの端面と第2部体6bの 板部601には位置決め用の凹部と凸部が設けられている。 前記トレイTは、図11のように所定の間隔で複数組の孔t1,t2,t3が 設けられている。t1は洗浄用位置決め用孔で、各支柱6に近い位置に等間隔で 配されている。t2はトラバース用位置決め孔であり、前記洗浄用位置決め孔t 1よりも幅方向で内側位置に等間隔で配されている。t3はガラス基板類昇降用 孔であり、前記トラバース用位置決め孔t2と幅方向で同一線上でかつ長さ方向 では内側位置に等間隔で配されている。このガラス基板類昇降用孔t3は同時に 位置決め孔も兼ねている。 図15は別のトレイを示しており、トレイTはガラス基板類昇降用孔t3を中 心から左右に2組ずつ有している。これはガラス基板類Wを2枚同時にも受載し て熱処理できるようにするためである。
【0008】 Uは上昇エレベータ機構であり、図2のように入口域に近い領域に配置されて いる。Dは下降エレベータ機構であり、出口域に近い領域に前記上昇エレベータ 機構Uと並列状に配置されている。Vは炉体の上部領域において前記両エレベー タ機構とクロスする関係に配置された昇降切換え機構である。 Cは入口aから出口a’間に前記両エレベータ機構とクロスする関係で配置さ れた前送用ウォーキングビーム機構、C’は前記炉体A外に前記前送用ウォーキ ングビーム機構Cと平行状に配置されたリターン用ウォーキングビーム機構であ る。 Eは装入口bに配置されたガラス基板類装入機構、Fは前記ガラス基板類装入 機構Eからガラス基板類Wを受けとって入口ラインすなわち前送用ウォーキング ビーム機構の上方に移送するガラス基板類引取り移動機構、Gはリターン用ウォ ーキングビーム機構C’からトレイTを受取り、前送用ウォーキングビーム機構 Cへと移送させる入口側トラバース機構である。 Hは出口ラインの側方の処理室内に必要に応じて配置されるトレイ洗浄機構で ある。 Jは出口ラインにおいて前送用ウォーキングビーム機構CからトレイTを受取 って横移動させるための出口側トラバース機構である。この実施例ではトレイ洗 浄機構Hを有しているため、これに向け平行移動するようになっている。Rはト レイ洗浄機構Hからトレイを受け取ってリターン用ウォーキングビーム機構C’ へと移置させるためのリターン用トラバース機構であり、トレイ洗浄機構Hを設 けない場合にはこのリターン用トラバース機構Rは省略され、出口側トラバース 機構Jで前送用ウォーキングビーム機構CからトレイTを受取ってリターン用ウ ォーキングビーム機構C’に移送する構成とすればよい。 Lは抽出口b’に配置されたガラス基板類抽出機構、Kはガラス基板類抽出機 構Lよりも上流側の出口ライン上に設けられたガラス基板類冷却機構、Mは出口 側トラバース機構Jからガラス基板類を受取ってガラス基板類冷却機構Kとガラ ス基板類抽出機構Lへ順次移送するためのガラス基板類引取り移動機構である。
【0009】 上昇エレベータ機構Uは、図2に示す前送用ウォーキングビーム機構Cの上昇 位置よりやや上位レベルにおいて垂直軸線のまわりで回動自在な複数のトレイ支 持具7を有している。それらトレイ支持具7は、図示するものでは4つであり、 それぞれ図11と図13のように幅と長さ寸法が異なるたとえば長方形状のプレ ートないしブロックとして構成され、長片が内方に向いた時にトレイTの隅部底 面すなわち支柱フランジ600を支え、長片がたとえば90度回転したときにト レイTの支えを解除しうるようになっている。トレイ支持具7の自由端付近には 支柱6の第1部体6aに横から係脱する溝700が設けられている。 前記トレイ支持具7は、図2と図4のように炉体Aの下方から炉床を貫いて伸 びる複数本(図面では4本)の支持ロッド701の上端に取付けられており、各支 持ロッド701は炉床cの下方に横架された横梁702に中間を保持され、下端 がベースフレームに設けた軸受で支承され、軸受の近傍に回転要素たとえばベー ベルギヤ703が取付けられ、駆動側のベーベルギヤ704を図示しないロータ リアクチュエータで一斉に駆動するようにしている。ロータリアクチュエータは 各支持ロッドごとでもよいし2本ずつあるいは全体を一基で作動させてもよい。
【0010】 上昇エレベータ機構Uはさらに、前記トレイ支持具7よりも下位すなわち常態 において前送用ウォーキングビーム機構Cの後述する平行ビーム12,12の上 昇時受支面よりも下位レベルに位置し、平行ビーム12,12の下降時にトレイ Tを受取り前記トレイ支持具7に向かって上昇させるトレイ上昇具9が配されて いる。 前記トレイ上昇具9は少なくとも一対からなり、側面側から見て前記支持ロッ ド701の内側(正面側では図3のように支持ロッド701とほぼ同一垂直面上 にある)に配されている。各トレイ上昇具9はプレート状ないし爪状をなし、先 端部にトレイTの支柱6に対するボス状の支え900を有し、その支え900は 支柱端面の凸部が嵌まる凹部を有している。 トレイ上昇具9は、複数組(図面では2組)の支持シャフト901の上端に固定 されており、支持シャフト901はトレイ上昇具9が常態において前送用ウォー キングビームCの上限位置よりも下位にあり、このレベルから図14のようにト レイ支持具7の近傍レベルまで昇降できるように、炉床cを貫いて炉内に伸び、 駆動機構に連結されている。 この実施例では支持シャフト901は横梁702を貫いて伸び、連結板902 によって結合され、その連結板902が昇降用アクチュエータ903によって作 動させられるようになっている。昇降用アクチュエータ903は油圧シリンダな ど任意であるが、この実施例ではモータが使用され、その出力側に連結したボー ルスクリュー軸904が横梁702に軸受で保持され、ボールスクリュー軸90 4に連結板902に固定した雌ねじ部材905が螺合している。 なお、入口領域と出口領域の炉床には、前送用ウォーキングビーム機構Cによ り入口aから装入されたトレイ、炉内から出口a’に運ばれる前のトレイTを前 送用ウォーキングビーム機構Cの下降時に支えるための固定支え8’が設けられ ている。この固定支え8’は複数本のピンまたは平行プレートなどからなってい る。
【0011】 下降エレベータ機構Dは前記上昇エレベータ機構Uと構成は同じであり、前送 用ウォーキングビーム機構Cの上限レベルよりやや上位で間隔的に配置され、ト レイTを積載状に支えるとともに垂直軸線のまわりで90度以上回転してトレイ Tの支えを解除しうるトレイ支持具7’と、該トレイ支持具7’よりも下位にあ ってトレイTを支えつつトレイ支持具7’に向かって上昇させるトレイ下降具9 ’とを備えている。 それらトレイ支持具7’およびトレイ下降具9’は構造的には上昇エレベータ 機構Uと同じであり、したがって、同じ部分にカンマ付きの符号を付し、説明は 省略する。 なお、この実施例では上昇エレベータ機構Uと下降エレベータ機構Dの位置で の平行ビーム下降時のトレイ支えとしてトレイ上昇具9とトレイ下降具9’を用 いているが、場合によっては前記固定トレイ支え8’と同じものを設けてもよい ことは勿論である。この場合トレイ上昇具9とトレイ下降具9’は固定トレイ支 えよりも適度に下のレベルで待機するように下限位置を設定すればよい。
【0012】 次に、トレイ昇降切換え機構Vは、前記上昇エレベータ機構Uで積載された最 上位のトレイを受取り、これを下降エレベータ機構Dに積載されている最上位の トレイに横送りするための手段であり、上昇エレベータ機構Uと下降エレベータ 機構Dと協働してウオーキングビーム運動を行い、摺動を伴わずにトレイを移置 するものである。 このトレイ昇降切換え機構Vは、図2と図4、図26ないし図28のように炉 体天井部に近いレベルにおいて、前記上昇エレベータ機構Uおよび下降エレベー タ機構Dと直交するように炉体側壁を貫通し、しかも図3のように互いの間隔が トレイTの幅よりも少し大きい2本の横ビーム11,11と、この横ビーム11 ,11にそれぞれ固定され、トレイT幅寸法内に突出する寸法を持ったトレイ受 け具110,110と、2本の横ビーム11,11を所定のプログラムに従って 軸線方向に正逆移動させる駆動手段とを有している。 駆動手段は任意であるが、この実施例ではねじ送り方式を採用しており、炉体 Aの外側またはボックス状カバーに架台112を固定し、これにモータ111で 駆動回転されるボールスクリューねじ113を横架するとともに、ボールスクリ ューねじ113に横ビーム11,11の後端と結合しためねじ部材114を螺合 している。 そして、横ビーム11,11の先端側にはスライダ115が設けられ、炉体A の外側またはボックス状カバーに固定したガイドブロック112’によってガイ ドされるようになっている。なお、前記仕切り2は横ビーム11,11とトレイ Tが自由に移動しうるように窓孔を有している。
【0013】 次に前送用ウォーキングビーム機構Cは、時計方向での上昇−前進−下降−後 退の平行四辺形運動により操業中ではトレイTを入口ラインから入口aを経て入 口域そして上昇エレベータ機構部位へと移送させ、また下降エレベータ機構Dで 下降送りされてきた積載最下位のトレイを出口域、次いで出口a’を介して出口 ラインへと搬出するためのものである。 これに対して、リターン用ウォーキングビーム機構C’は反時計方向で上昇− 前進−下降−後退の平行四辺形運動することにより、ガラス基板類Wを分離した 空トレイTを炉外で前送用ウォーキングビーム機構Cの送り方向と逆方向に移送 するためのものである。 まず、前送用ウォーキングビーム機構Cは、入口aと出口a’を貫通する長さ の2本の平行ビーム12,12を有している。詳細には、平行ビーム12,12 は常に前記トレイ支持具7,7’より低いレベルにあり、また幅方向では図4と 図10のように支持ロッド701,701’の内側位置にあり、かつ、互いの間 隔がトレイTの幅より小さい寸法にある。平行ビーム12,12は好ましくは長 手方向両端部がそれぞれ横梁によつて連結され、全体として長尺枠状となってい る。 入口ラインと出口ラインのフレームには平行ビーム12,12の真下ないし下 側方に2本一組のガイドレール13,13’がそれぞれ架台を介して敷設されて いる。このガイドレール13,13’に油圧式または機械式のジャッキ14,1 4’が左右2個ずつ摺動可能に取付けられており、ジャッキ14,14’の各作 動ロッドは平行ビーム12,12の長手方向端部ないしこれに付設した張出し部 材に連結しており、したがってジャッキ14,14’の同期作動によって平行ビ ーム12,12はトレイ上昇具9やトレイ下降具9’の上面より少し上に達する 寸法だけ上昇される。 そして、片側(この例では入口ライン側)の2本のガイドレール13にはブラケ ットを介してそれぞれモータ16によって駆動回転されるボールスクリュー軸1 60が支架され、そのボールスクリュー軸160にジャッキ14の基部に固定し た図示しないめねじ部材が係合している。したがって、平行ビーム12,12は 、モータ16の同期駆動により、入口ライン側に突出した状態から図1と図2に 示すように出口ラインに突出した状態となるようにストロークされる。
【0014】 リターン用ウォーキングビーム機構C’は図1と図3に示されており、前送用 ウォーキングビーム機構Cと同じような間隔の2本の平行ビーム17,17を有 し、好ましくは長尺枠状をなしている。この平行ビーム17,17の間隔内には 処理室フレーム上に固定トレイ受け8が設けられている。この固定トレイ受け8 この実施例では平行ビーム状架台が用いられているが、テーブルであってもよい 。 そして、平行ビーム17,17の直下または下側方に架台170を介して2 本一組のガイドレール171,171’が敷設され、それらガイドレールに油圧 式または機械式のジャッキ18,18’を左右2個ずつ備えたスライダ180, 180’が摺動可能に取付けられている。ジャッキ18,18’の各作動ロッド は各平行ビーム17,17の長手方向端部付近に連結しており、したがってジャ ッキ18,18’の同期作動によって平行ビーム17,17は固定トレイ支え8 の上端より少し上のレベルに到る寸法だけ上昇される。 そして、片側のスライダ180の下方には、ブラケットを介してそれぞれモー タ19の出力部と連結したボールスクリュー軸190が横架され、そのボールス クリュー軸190にスライダ180の基部に固定した図示しないめねじ部材が係 合している。したがって、平行ビーム17,17はモータ19の駆動によって図 3に示す出口ラインと平行方向への突出状態から、入口ライン突出状態になるよ うストロークされる。
【0015】 ガラス基板類装入機構Eは、装入口bからガラス基板類Wを引込みかつこれを 引込み位置で上昇させる手段であり、図1と図6に示されているように、ボック ス状カバーBの装入口bの直近から炉体入口方向に伸び、かつ高さ方向では図2 のように前送用ウォーキングビーム機構Cの平行ビーム12,12とほぼ同等の レベルに設けられている。ガラス基板類装入機構Eは、この実施例では、フレー ム等に支えられた架台20にOリングベルトなどをガラス基板類Wの幅よりも狭 い間隔に設定した多条ベルトコンベア21を配置し、多条ベルトコンベア21の 近傍にペンシン型などの押上げ用シリンダ22,22を配置している。 押上げ用シリンダ22,22は少なくとも4本(2枚のガラス基板類Wを同時処 理する場合は少なくとも8本)であり、押上げピン220はそれぞれトレイTの前 記孔t1,t2,t3のいずれとも位相がずれた間隔で配置され、常態において 多条ベルトコンベア21の張り側より下位のレベルにある。
【0016】 ガラス基板類引取り移動機構Fは、前記ガラス基板類装入機構Eの押上げピン 220で持ち上げられたガラス基板類Wを受支して入口ライン(平行ビーム12,12 のストローク位置)に移動するための手段であり、図1、図2、図6ないし図8 に示されている。 このガラス基板類引取り移動機構Fは、ボックス状カバーBの装入口bの直近 から炉体入口方向に伸びるように架設された2条の平行ガイドレール23,23 と、それら平行ガイドレール23,23に基部240をもって摺動可能に取り付 けられた爪状または板状の支え24,24と、平行ガイドレール23と平行に配 され、支え24の基部240を螺通するボールねじ25とこれを駆動するモータ 251を備えている。 平行ガイドレール23,23は図6のようにトレイTの幅よりも広い間隔を有 し、支え24,24の支え面はガラス基板類Wの両側下面を支えうるように張出 し、かつ、前記多条ベルトコンベア21の張り側および平行ビーム12,12の 上昇レベルよりも高いレベルにあり、支え24,24は前記モータ251の駆動 により図6の実線で示すガラス基板類装入機構直上位置(引取り位置)と仮想線で 示す前送位置の間で往復動自在となっている。
【0017】 入口側トラバース機構Gは、リターン用ウォーキングビーム機構C’でリター ンされたトレイを受けとって前送用ウォーキングビーム機構Cに受支させるべく 横移動しかつ昇降させるエレベータ手段であるが、これに加えて前記ガラス基板 類引取り移動機構Fと協働してガラス基板類WをトレイTに受載させる手段も兼 ねている。この実施例では、さらには新たなトレイまたは補修したトレイを外部 から熱処理ラインに供給する手段をも兼ねている。 入口側トラバース機構Gは、この実施例では図1と2,図6と図9に示すよう に、ボックス状カバーBの装入口側壁面と平行状の梁フレーム26に横架された 上下の横ガイドレール27,27と、それら横ガイドレール27,27に背部を もって摺動可能に保持されかつ横ガイドレール27,27間に横架したボールね じ29に螺合する雌ねじ部材280を備えた第1フレーム28と、ボールねじ2 9を駆動する横送り用モータ281と、第1フレーム28の前部側に設けた縦ガ イドレール30,30に背部をもって摺動可能に保持されかつ縦ガイドレール3 0,30に縦架したボールねじ31に螺合する雌ねじ部材320を備えた第2フ レーム32と、ボールねじ31を駆動する上下送り用モータ321と、第2フレ ーム32に基部が固定された2本の平行アーム33,33からなっている。横ガ イドレール27,27は前記ガラス基板類装入機構Eよりも下位にあり、長手方 向ではボックス状カバーBの後側壁b2の近くまで伸びている。 平行アーム33,33は図6のように前送用ウォーキングビーム機構Cおよび リターン用ウォーキングビーム機構C’の各平行ビーム12,12,17,17 、の間隔L1よりも狭い間隔2、すなわちトレイTのトレイトラバース時位置決め 用孔t1とガラス基板類昇降用孔t3に対応する間隔を有し、さらに平行アーム 33,33は上面すなわちトレイ受支面に、トレイのトラバース用位置決め用孔 t1に合致する間隔で位置決め用の突起331,331が設けられ、また、ガラ ス基板類持ち上げ要素として、ガラス基板類昇降用孔t3に合致する間隔で押し 上げピン330,330が突設されている。図11のトレイの場合には図12の ように片側4本ずつの押し上げピン330が設けられる。 平行アーム33,33は、常態において前送用ウォーキングビーム機構Cおよ びリターン用ウォーキングビーム機構C’の各平行ビーム12,12,17,1 7の受支面よりも適度に下のレベルに位置し、前記上下送り用モータ321の駆 動により上側ウオーキングビーム機構Cの平行ビーム12,12の受支面より高 いレベルに上昇するストロークが設定される。平行アーム33,33は前記上昇 時にガラス基板類装入機構Eと衝突しない幅方向間隔を有していれば水平状でも よいが、この実施例では上昇時にガラス基板類装入機構Eと衝突しないように高 さ方向で段差を設けている。 平行アーム33,33は第1フレーム28の移動によって図1と図6のように ボックス状カバーBの後側壁b2の近くに平行移動されるが、この状態で新規な トレイまたは補修済みのトレイを処理系に取り入れ、あるいは損傷したり古くな ったトレイを取り出すことができるようにするため、後側壁b1にはスライド式 またはヒンジ式に開閉自在な開口34が設けられている。 なお、入口側トラバース機構Gと出口側トラバース機構Jおよびリターン用ト ラバース機構Rの昇降駆動手段、および平行ビーム12,12,17,17の軸 線方向移動用の駆動手段は実施例のようにボールスクリュー式に限定されず、油 圧シリンダ式などであってもよい。
【0018】 トレイ洗浄機構Hは炉体出口ラインとリターンラインの間ことに出口側トラバ ース機構Jとリターン用トラバース機構Rの間の処理室フレームに据え付けられ た洗浄槽35と、これの近傍に設置され出口側トラバース機構Jで搬送されたト レイTを受支して洗浄槽35に浸漬させるためのトレイ昇降機構36を備えてい る。洗浄槽35は洗浄液351が満たされ、内底など適所に超音波発振器350 が取り付けられている。 トレイ昇降機構36は、図20のように反出口側トラバース機構側の位置に立 設された架台360と、架台360に設けた縦ガイドレール361,361に背 部を持って摺動可能に保持され、かつ縦ガイドレール361,361間に縦架し たボールねじ362に螺合する雌ねじ部材363を有するスライド364と、ボ ールねじ362を駆動するモータ365と、このスライド364の前部に固定さ れた平行アーム37,37とを有している。 前記平行アーム37,37は図1と図19のように出口側トラバース機構Jと リターン用トラバース機構Rの後述する平行アーム33’,33’よりも広い間 隔すなわち、前記したトレイTの洗浄用位置決め孔t1に対応する間隔を有し、 受支面には洗浄用位置決め孔t1に合致する位置決めピン(突起でもよい)37 0,370を突設している。
【0019】 出口側トラバース機構Jは、前送用ウォーキングビーム機構Cによって出口ラ インに搬出されたトレイTを受け取るとともに、ガラス基板類引取り移動機構M と協働してトレイTをガラス基板類と分離する機能およびガラス基板類を分離し た空トレイを前記トレイ洗浄機構Hに横送りする機能を有し、リターン用トラバ ース機構Rは洗浄された空トレイをリターン用ウォーキングビーム機構C’に移 送する機能を有している。しかし、前述のようにトレイ洗浄機構Hを省略した場 合にはリターン用トラバース機構Rは不要であり、出口側トラバース機構Jがガ ラス基板類を分離した空トレイをダイレクトにリターン用ウォーキングビーム機 構C’に移送する。 出口側トラバース機構Jは前記入口側トラバース機構Gと同様な構造である。 すなわち、ボックス状カバーBの抽出口側壁面と平行状の梁フレーム26’に横 架された上下の横ガイドレール27’,27’と、それら横ガイドレール27’ ,27’に背部をもって摺動可能に保持されかつ横ガイドレール27’,27’ 間に横架したボールねじ29’に螺合する雌ねじ部材280’を備えた第1フレ ーム28’と、ボールねじ29’を駆動する横送り用モータ281’と、第1フ レーム28’の前部側に設けた縦ガイドレール30’,30’に背部をもって摺 動可能に保持されかつ縦ガイドレール30’,30’に縦架したボールねじ31 ’に螺合する雌ねじ部材320’を備えた第2フレーム32’と、ボールねじ3 1’を駆動する上下送り用モータ321’と、第2フレーム32’に基部が固定 された2本の平行アーム33’,33’からなっている。 リターン用トラバース機構Rは出口側トラバース機構Jと同様に第1フレーム 28’と第2フレーム32’と2本の平行アーム33’,33’を有しており、 同じ部分については同じ符号を付し、説明は省略する。ただ、リターン用トラバ ース機構Rの第1フレーム28’は、出口側トラバース機構Jの横ガイドレール 27’,27’を共用部材として摺動可能に保持されるが、横送り駆動系は独立 している。すなわち、出口側トラバース機構Jのボールねじ29’と高さ方向で 位相をずらしたボールねじ29”とこれに螺合する雌ねじ部材280’とボール ねじ29”を駆動する横送り用モータ281”を有している。 横ガイドレール27’,27’は前記ガラス基板類抽出機構Lとガラス基板類 冷却機構Kよりも下位にあり、長手方向ではボックス状カバーBの後側壁b2の 近くまで伸びている。 出口側トラバース機構Jとリターン用トラバース機構Rの各平行アーム33’ ,33’は前送用ウォーキングビーム機構Cおよびリターン用ウォーキングビー ム機構C’の平行ビーム12,12の間隔よりも狭く、トレイTのトラバース用 位置決め用孔t1とガラス基板類昇降用孔t3に対応する間隔を有している。そ して、平行アーム33’,33’はトレイ受支面にトラバース用位置決め孔t1 に合致する間隔の位置決め用の突起331’,331’が設けられ、また、ガラ ス基板類昇降用孔t3に合致する間隔の押し上げピン(または突起)330’,3 30’が突設されている。 各トラバース機構の平行アーム33’,33’は、常態において前送用とリタ ーン用ウオーキングビーム機構C,C’の平行ビーム12,12,17,17よ りも適度に下のレベルに位置し、前記上下送り用モータ321’の駆動時に前記 平行ビーム12,12,17,17の上面より高いレベルに上昇するストローク が設定される。平行アーム33’,33’は前記上昇時にガラス基板類冷却機構 Kと衝突しないように高さ方向で段差を有している。 リターン用トラバース機構Rの平行アーム33’,33’はリターンラインと トレイ洗浄機構H間で平行移動されるが、リターンラインはボックス状カバーB の後側壁b2に近接しており、そこで、後側壁b2には必要に応じてスライド式ま たはヒンジ式に開閉自在な開口38が設けられ、トレイを回収できるようにして いる。
【0020】 本考案で特徴とするガラス基板類冷却機構Kとガラス基板類抽出機構Lは図1 と図2および図17のように出口ライン上に直列状に配置されている。 まず、ガラス基板類冷却機構Kは、前記した徐冷機構Pにより徐冷されたガラ ス基板類Wを急速に冷却して温度降下を促進し、装置からの搬出および収納ボッ クスQ(図23,25参照)への装入を円滑に能率よく行うためのものである。 ガラス基板類冷却機構Kは、基床から立ち上がる支持手段390により図18 のように上側ウェーキングビーム機構Cの平行ビーム12,12(上昇位置)とほ ぼ同等の高さレベルに固定されたクールボックス39を有し、上部にはステンレ ス板などからなる受載冷却面394を有し、ボックス内には給水管391と排水 管392によって水などの冷媒393が満たされ、かつ外部の供給源との間で循 環されるようになっている。 そしてクールボックス39の所定位置には、後述するガラス基板類引取り移動 機構Mにより直上まで移動されてきたガラス基板類を浮上・下降させ冷却後は受 載冷却面から浮上させるための昇降手段40が取付けられている。常態において 作動ロッド400はクールボックス39の受載冷却面394よりも下のレベルに ある。昇降手段40は図19では4個所であるが、2枚のガラス基板類を同時に 冷却する場合には、4か所ずつを2組設ける。 ガラス基板類抽出機構Lは、冷却されたガラス基板類を装置外に搬出するため のものであるが、さらにこの考案では搬出に先だってガラス基板類を水平状のま ま180度反転させ、ガラス基板類の方向性を調整する手段もかねている。 ガラス基板類抽出機構Lは図17,21,22のように、全体としてボックス 状カバーBの抽出口b’から外方に伸び、かつ高さ方向では前記クールボックス 39とほぼ同等のレベルに設けられている。詳述すると、ガラス基板類抽出機構 Lは、前記ガラス基板類装入機構Eと同様にフレーム等に支えられた架台20’ にOリングベルトなどをガラス基板類Wよりも間隔を狭くとった2基の多条ベル トコンベア21’,21’を出口ライン方向で適度に間隔を置いて直列状に配置 している。そして、多条ベルトコンベア21’,21’の間には、それらの長手 方向に伸び中間に幅方向に張り出すアーム部440,440を備えた受台44を 配しており、該受台44は中央部下方に設けた反転用アクチュエータ45に支持 されている。受台44は常態において図22のように多条ベルトコンベア21’ ,21’の搬送面よりも下位のレベルに保持されている。 反転用アクチュエータ45はこの実施例では、昇降自在かつ回転自在なロボッ トシリンダが用いられているが、これに限定されるものではなく、上下用と回転 用の各モータを組み合わせた機械的形式のもの(たとえば前記トレイ支持具やト レイ上昇具に用いられていたようなもの)でもよい。 なお、受台44はガラス基板類の位置ずれを防止するため長手方向端部とアー ム部440,440の端部にそれぞれ立上り部441を有している。
【0021】 ガラス基板類引取り移動機構Mは、前送用ウォーキングビーム機構Cで移送さ れたトレイT(ガラス基板類が受載されているアッセンブリトレイ)から前記出口 側トラバース機構Jと協働してガラス基板類を分離し、これを受支してガラス基 板類冷却機構Kとガラス基板類抽出機構Lの直上に順次移動させるための手段で ある。 このガラス基板類引取り移動機構Mは、図17,18,21および22に示さ れており、ガラス基板類抽出機構Lの側方から炉体出口方向に伸びるように架設 された2条の平行ガイドレール23’,23’と、それら平行ガイドレール23 ’,23’に基部240’をもって摺動可能に取り付けられた爪状または板状の 支え24’,24’と、平行ガイドレール23’と平行に配され、支え24’の 基部240’を螺通するボールねじ25’とこれを駆動するモータ251’を備 えている。 平行ガイドレール23’,23’は図17のようにトレイTの幅よりも広い間 隔を有し、支え24’,24’の支え面はガラス基板類Wの両側下面を支えうる ように張出し、かつ、前記多条ベルトコンベア21’の張り側および平行ビーム 12,12の上昇レベルよりも高いレベルにあり、支え24’,24’は前記モ ータ251’の駆動により図17に示すガラス基板類抽出機構Lの位置とガラス 基板類冷却機構Kおよび炉体出口外側位置の間で往復動自在となっている。
【0022】 実施例は本考案の一例であり、ガラス基板類装入機構Eは場合によってはボッ クス状カバーBの装入口bよりも外方に伸びていてもよく、この場合にはガラス 基板類引取り移動機構Fは出口側のガラス基板類引取り移動機構Mと同様に外方 に延長される。また、ガラス基板類装入機構Eは押し上げ用シリンダに代えて前 記ガラス基板類抽出機構Lのように受台とアクチュエータの組合せとしてもよく 、この場合、アクチュエータは昇降機能を有していればよい。 また、本実施例では炉体Aの入口域と出口域でそれぞれトレイを受支させてい るが、入口外から直ちに熱処理ゾーンに入れ、熱処理ゾーンから直ちに出口外に 搬出するようにしてもよい。 さらに、ガラス基板類を2枚以上1トレイに受載して処理する場合、ガラス基 板類冷却機構Kの昇降手段40はトレイのガラス基板類昇降用孔t3と同数同間 隔で配置すればよい。
【0023】 操業に当たっては、初期セット状態を形成しておく。これは炉体の一部を開放 してトレイをつめ込む方法としてもよいが、この例のように入口側トラバース機 構Gが入口ラインに対し平行移動できるため自動的に行うことができる。 すなわち、入口側トラバース機構Gの第2フレーム32を下降させた状態で横送 りモータ281を駆動し、第1フレーム28と平行アーム33,33を図1のよ うに入口ラインに対し平行移動させる。これにより平行アーム33,33の受支 部が開口34の近傍に位置する。そこで開口34を開き、トレイTを平行アーム 33,33に載せるものであり、平行アーム33,33の受支部にトレイTのト ラバース用位置決め孔t2に合致した間隔で突起331があり、またガラス基板 類昇降用孔t3に合致した間隔で押し上げピン330が配置されているため、ト レイTは突起331と押し上げピン330によって規定位置に安定よく支えられ る。そこでこの状態で横送りモータ281を逆駆動し、第1フレーム28と平行 アーム33,33を図6の実線のように入口ライン上に移動させる。 この状態で前送用ウオーキングビーム機構Cのモータ16を駆動すれば、平行 ビーム12,12は平行アーム33,33の高さレベルよりも低い下降位置で炉 体Aの入口ラインに所定長さ突出する。そこで次にジャッキ14,14’を作動 すれば平行ビーム12,12は上昇し、それによって平行アーム33,33に受 支されていたトレイTは平行ビーム12,12に受支される。平行ビーム12, 12へのトレイの受支は、平行アーム33,33のライン上への移動後一旦上下 送りモータ321により平行アーム33,33を上昇させ、平行ビーム12,1 2の後進後、上下送りモータ321により平行アーム33,33を下降させる形 式としてもよい。
【0024】 次にモータ16を逆駆動すれば、平行ビーム12,12は図2のように出口ラ イン所定長さ突出するように軸線方向に移動し、これによりトレイTは入口域に 到り、次いでジャッキ14,14’の下降動で平行ビーム12,12が下がるこ とによりトレイTは固定トレイ支え8’で受支される。 この間に平行アーム33,33は前記開口34へ平行移動しており、次のトレ イが開口34から平行アーム33,33に載せられ、再び平行アーム33,33 の移動により入口ラインに搬送される。 平行ビーム12,12が後進後上昇すると、次トレイは平行アーム33,33 から、先行トレイは固定トレイ支え8’から、それぞれ平行ビーム12,12に 受支換えされ、次の平行ビーム12,12の前進により先行トレイは上昇エレベ ータ機構Uの位置に到り、次トレイは入口域に到る。 先行トレイが上昇エレベータ機構Uの位置に到達し、平行ビーム12,12が 下降すると該トレイは上昇エレベータ機構Uのトレイ上昇具9によって受支され る。すなわち支え900がトレイTの下面4隅の支柱6に当接し凸部と凹部が係 合する。次いで昇降用アクチュエータ903が作動し、これにより支持シャフト 901が上昇し、図13のようにトレイTの下面4隅の支柱6の基部が上方のト レイ支持具7のレベルに達するまで持ち上げられる。この時に支持ロッド701 が回動し、それにより各トレイ支持具7は図10の仮想線で示す罷動位置から作 動位置に変位し、それぞれの溝700が支柱6に係合する。次いで、トレイ上昇 具9が下降すると各トレイ支持具7の上面がフランジ600を受支する。これで 先行トレイTは炉内に中空状に支持される。 前記のように平行ビーム12,12が下降すると、後行トレイは入口域の固定 トレイ支え8’で受支され、その間、前記のような平行アーム33,33の往復 動によって次のトレイが入口ライン上に移送されているため、平行ビーム12, 12が後進−上昇−前進することにより後行トレイが入口域から上昇エレベータ 機構Uに、さらに後続のトレイが入口ラインから入口域に移置される。上昇エレ ベータ機構Uに到った後続トレイは、トレイ上昇具9の上昇によって上記のよう に支柱6を介して持ち上げられ、なおも上昇することによって後続トレイは板部 601が先行トレイの支柱6と凹凸部を係合しあうように当接する。この状態と きに各トレイ支持具7は罷動し、後続トレイは先行トレイともどもトレイ上昇具 9によって支持され、後続トレイが前記位置まで上昇すると、各トレイ支持具7 が再び作動位置に戻り、後続トレイが支持され、トレイ上昇具9は元位置に戻る 。これで2つのトレイは積層状態となる。
【0025】 以下、上記したサイクルが繰返されることにより、トレイは外部から自動的に 炉内に移送され、順次積み上げられる。かくして上昇域のトレイが所定枚数まで すなわち最上位のトレイが昇降切換え機構Vの下に達する高さまで積み上げられ ると上昇エレベータ機構Uは作動を休止する。 そして、この状態で今度は前記した入口側トラバース機構Gと前送用ウオーキ ングビーム機構Cの連携動作により、トレイを上昇エレベータ機構U域を越えて 下降エレベータ機構Dの位置まで移動させるものであり、トレイは上昇エレベー タ機構Uのトレイ上昇具9で受支され、次いで前送用ウオーキングビーム機構C の平行ビーム12,12の次のサイクルの上昇時にトレイ上昇具9から平行ビー ム12,12に受支され、これの前進により下降エレベータ機構Dに到る。ここ で上記と同じようにトレイ支持具7’とトレイ下降具9’を連携作動させるもの である。すなわち下降エレベータ機構Dを上昇エレベータ機構として作動させる ものである。 こうすれば、トレイは下降域において高さ方向に順次積み上げられ、トレイが 所定枚数まですなわち最上位のトレイが昇降切換え機構Vの下に達する高さに達 したところで下降エレベータ機構Dの作動を停止させる。以上で炉内にトレイが 必要枚数積み上げられた初期状態が創生される。
【0026】 あとは、上昇エレベータ機構Uと下降エレベータ機構Dを停止させた状態で、 入口側トラバース機構Gと前送用ウオーキングビーム機構Cおよび出口側トラバ ース機構J、リターン用ウォーキングビーム機構C’とリターン用トラバース機 構Rを連携作動させる。 入口側トラバース機構Gと前送用ウオーキングビーム機構Cの連携作動により 、開口34から挿入したトレイは時計方向の平行四辺形運動により入口域−上昇 エレベータ機構域−下降エレベータ機構域−出口域−出口ラインに順次移送され る。出口ラインにおいて、出口側トラバース機構Jの平行アーム33’,33’ の上昇または平行ビーム12,12の下降によりトレイは平行ビーム12,12 から平行アーム33’,33’に受支される。これにより、トレイは、ひとつが 入口域の固定トレイ支え8’に支持され、ひとつが下降エレベータ機構Dのトレ イ下降具9’に支持され、ひとつが出口域の固定トレイ支え8’に受支される。 さらにひとつのトレイは出口側トラバース機構C’の平行アーム37,37によ り受支される。 次に、開口38からトレイを挿入し、リターン用ウォーキングビーム機構C’ とリターン用トラバース機構Rを連携作動する。平行アーム33’,33’に載 せられたトレイはリターン側ウォーキングビーム機構C’の平行ビーム17,1 7の下降位置での突出と上昇により平行ビーム17,17に受支換えされ、そし て、平行ビーム17,17の反対側への突出と下降により固定トレイ支え8で受 支され、以下、平行アーム33’,33’と平行ビーム17,17の連携サイク ルの繰返しにより開口38から挿入された後続トレイは図1のようにリターンラ インに順次配置される。以上で初期状態が完成する。なお、リターン用ウォーキ ングビーム機構C’を時計方向に平行四辺形運動させる場合には、開口34から トレイを挿入し、入口側トラバース機構Gを連携作動させてもよい。
【0027】 以上のように必要枚数のトレイが充填、配置された状態で、ガラス基板類を乾 燥、焼成などのため熱処理するに当たっては、トレイを平行アーム33,33に 載せて入口側トラバース機構Gを図6の仮想線のように入口ライン上に移動させ た状態とする。このときに、トレイTの少なくとも4か所のトラバース用位置決 め孔t2に平行アーム33,33の各突起331がそれぞれはまり、また少なく とも4カ所のガラス基板類昇降用孔t3に押し上げピン330が貫通している。 この状態でガラス基板類Wを挿入口bから装入すれば、ガラス基板類装入機構 Eの多条ベルトコンベア21の作動によりガラス基板類Wは引き込まれ、図6お よび図8のように多条ベルトコンベア21の上に受載される。この状態で押し上 げ用シリンダ22,22を作動すれば、少なくとも4本の押上げピン220,2 20が突出し、ガラス基板類Wは図7の仮想線のように多条ベルトコンベア21 の直上に水平状に持ち上げられる。 次いでガラス基板類引取り移動機構Fのモータ251を作動すれば、それまで 図6の仮想線のように炉入口寄りに位置していた支え24,24がボールねじ2 5に沿って左方に移動し、図7のように多条ベルトコンベア21の真上でかつガ ラス基板類Wの幅方向側部の下面より適度に下に位置する。これが確認されると 押し上げ用シリンダ22,22が下降作動し、それによりガラス基板類Wは支え 24,24に受支される。
【0028】 次いでモータ251が後退側に作動すると、ガラス基板類Wは図9のように平 行アーム33,33で受支されているトレイTの真上まで搬送される。この状態 で上下送りモータ321が作動すると第2フレーム32の上昇により平行アーム 33,33も一体に上昇する。トレイTに押し上げピン330が貫通しているた め、平行アーム33,33の上昇により押し上げピン330がガラス基板類に接 触し、図7と図8の仮想線のように支え24,24からガラス基板類Wを所要高 さ浮きあがらせる。この状態でモータ251が作動することにより支え24,2 4は装入機構Eの位置に逃げる。 この段階で前送用ウォーキングビーム機構Cの平行ビーム12,12(下降位 置)が入口ライン側(図面では左方)に突出し、トレイTの真下の位置に到る。こ の状態で平行ビーム12,12を上昇させるかまたは上下送りモータ321の駆 動で第2フレーム32を下降させれば、トレイTは平行アーム33,33から平 行ビーム12,12の上に受載される。同時に押し上げピン330がトレイTの ガラス基板類昇降用孔t3から抜けてゆくため、ガラス基板類は水平のまま下降 してトレイT内に収納受載され、これでガラス基板類はトレイTに自動セットさ れる。
【0029】 これ以降は、上記した装入作業と、前送用ウォーキングビーム機構C,リター ン用ウォーキングビーム機構C’、上昇エレベータ機構U、下降エレベータ機構 D、昇降切換え機構Vおよび入口側と出口側の両トラバース機構G,Jおよびこ の実施例ではリターン用トラバース機Rの連携作動が行われ、それにより、ガラ ス基板類アッセンブリ状態のトレイ(以下アッセンブリトレイと称す)は炉外から 入口域を経て上昇エレベータ機構Uに横送りされ、ここで上昇・支持され、後続 のトレイの下からの積み上げにより炉内を順次上昇しながら所定温度に雰囲気加 熱され、所定の高さまで達すると昇降切換え機構Vにより横送りされて下降エレ ベータ機構Dの最上位のトレイに移置され、次いで炉内を順次下降されながら加 熱・徐冷される。この間、最下位のトレイは下降エレベータ機構Dによって前送 用ウォーキングビーム機構Cに移置され、トレイは出口域を経て炉外の出口ライ ンに搬出される。 アッセンブリトレイが下降エレベータ機構Dから前送用ウォーキングビーム機 構Cにより出口ラインに搬出されると、出口ラインにおいては、出口側トラバー ス機構Jと引取り移動機構Mによりトレイとガラス基板類に分離される。空トレ イは、この実施例では出口側トラバース機構Jで横送りされてトレイ洗浄機構H により洗浄され、次いでリターン用トラバース機構Rで炉外のリターン用ウォー キングビーム機構C’に移送され、空トレイは入口側トラバース機構Gにより入 口ラインに戻される。トレイ洗浄機構Hがない場合には、空トレイは出口側トラ バース機構Jとリターン用ウォーキングビーム機構C’により逆送される。 一方、出口ラインでトレイと切り離されたガラス基板類Wは、引取り移動機構 Mによりガラス基板類冷却機構Kに移送され、ここで冷却されてからガラス基板 類抽出機構Lにより反転され、次いでボックス状カバーB外に抽出され、収納ボ ックスなどに装入される。
【0030】 詳しく説明すると、入口ラインに突出していた平行ビーム12,12が出口ラ イン側に前進すると、前記アッセンブリトレイは炉体入口域に搬入され、一方、 入口域にあったアッセンブリトレイは平行ビーム12,12に受支されて上昇エ レベータ機構Uの位置に到り、下降エレベータ機構Dのトレイ下降具9’に受支 されていたアッセンブリトレイも平行ビーム12,12に受支されて出口域に送 られ、出口域にあったアッセンブリトレイは出口a’に搬出される。 一方、リターン用ウォーキングビーム機構C’の平行ビーム17,17が平行 ビーム12,12と同期して入口ライン側と平行に突出するごとく前進すること により出口域に対応する位置の空トレイは下降エレベータ機構に対応する域に、 下降エレベータ機構域に対応する位置の空トレイは上昇エレベータ機構に対応す る位置に、上昇エレベータ機構に対応する位置の空トレイは入口域に対応する位 置に、入口域に対応する位置の空トレイは入口側トラバース機構位置ににそれぞ れ移動する。 前記のように、上昇エレベータ機構Uの位置に到ったアッセンブリトレイは平 行ビーム12,12の下降によりトレイ上昇具9により支持され、平行ビーム1 2,12が後退する間に持ち上げられ、トレイ支持具7で支持される。すなわち 、トレイ上昇具9の支え900がトレイTの下面4隅の支柱6に当接し凸部と凹 部が係合し、次いで昇降用アクチュエータ903が作動し、これにより支持シャ フト901が上昇し、図15のようにトレイTの下面4隅の支柱6の基部が上方 のトレイ支持具7のレベルに達するまで持ち上げられる。この時に支持ロッド7 01が回動し、それにより各トレイ支持具7は図10の仮想線で示す罷動位置か ら作動位置に変位し、それぞれの溝700が支柱6に係合する。次いで、トレイ 上昇具9が下降すると各トレイ支持具7の上面がフランジ600を受支する。こ れで先行トレイTは炉内に中空状に支持される。 前記持ち上げ作動により積み上げ状態の最上位のアッセンブリトレイがトレイ 昇降切換え機構Vの横ビーム11,11とほぼ同じ高さレベルに到ると、アクチ ュエータ111が作動して、トレイ受け具110,110は、図26(a)の下降 エレベータ機構側の位置から図26(b)および図27(a)のように最上位のアッセ ンブリトレイトレイの位置に到る。この状態でトレイ上昇具9が下がると最上位 のアッセンブリトレイだけが図26(c)と図27(b)のようにトレイ受け具110 ,110で受支される。アクチュエータ111が逆方向に作動すると、アッセン ブリトレイはトレイ受け具110,110で受支されたまま図28(a)のよう に下降エレベータ機構Dの直上位置に移動する。 このとき、下降エレベータ機構Dにおいては、トレイ下降具9’が所定ストロ ーク上昇してトレイ支持具7'で支持されている積み上げ状態のトレイ群を持ち 上げるため、下降エレベータ機構側の最上位のアッセンブリトレイによってトレ イ受け具110,110で受支されているアッセンブリトレイが持ち上げられ、 トレイ受け具110,110による受支が解除される。次いで横ビーム11,1 1が左方に移動するため、切換え位置されたアッセンブリトレイは下降エレベー タ機構のトレイ下降具9’で受支され、これが下降することにより切換え位置さ れたアッセンブリトレイは下降側のトレイ群の最上位に積載されたかたちでトレ イ支持具7'により支えられる。
【0031】 トレイ下降具9’の前記した上昇によりアッセンブリトレイ群が持ち上げられ 、トレイ支持具7'が罷動したのちトレイ下降具9’が下降してアッセンブリト レイ群の全体が下がり、最下位アッセンブリトレイがトレイ支持具7'の支持レ ベルより下がり、次位のアッセンブリトレイの支柱tが図12のレベルに到り、 トレイ支持具7'が作動位置に戻ることで次位のアッセンブリトレイが最下位ト レイとして支持される。そして次いで平行ビーム12,12が下限位置で後進し 、次のサイクルで上昇するとトレイ下降具9’に一枚だけ載っている最下位アッ センブリトレイは平行ビーム12,12に受載される。
【0032】 この時、炉内のトレイ上昇側とトレイ下降側の上半領域においては、ヒータ1 の熱が循環撹拌ファン3によって加熱雰囲気として調整され、耐熱フィルタ付き 吹出し口4からボックス状の仕切り2内に吹き込まれ、各アッセンブリトレイの 支柱6によって形成されているそれぞれの空隙を通ってガラス基板類Wを加熱し 、排風口5から撹拌ファン3に吸い込まれ強制対流循環加熱が行われる。そして 前記のようにアッセンブリトレイは無摺動で順次積み上げられていく。したがっ てガラス基板類Wはクリーンな条件で能率よく均一加熱される。 そして、トレイ下降側の下半域においては、横仕切板41で区画された上ゾー ンpでは循環撹拌ファン3の吐出側において雰囲気にヒータ43の熱量が与えら れ、熱風として耐熱フィルタ付き吹出し口4から仕切り2内の搬送空間に吹き込 まれ、排風口5から循環撹拌ファン3に吸い込まれる。また、下ゾーンp’では 、循環撹拌ファン3の吐出側において雰囲気が水冷配管42により冷され、冷風 として耐熱フィルタ付き吹出し口4から仕切り2内の搬送空間に吹き込まれ、排 風口5から循環撹拌ファン3に吸い込まれる。該搬送空間は遮熱板410でそれ より上方の搬送空間と仕切られているため、前記のように吹き込まれた熱風と冷 風は当該搬送空間で混合し対流循環するため所要温度の温風となり、したがって 搬送空間を通るガラス基板類は適切な温度勾配で徐冷される。この温風温度はヒ ータ43の温度調節により任意に制御することができる。
【0033】 そして、出口域のアッセンブリトレイが図17のように前送用ウォーキングビ ーム機構Cの平行ビーム12,12により出口ラインに搬出されると、出口側ト ラバース機構Jの上下送りモータ321’が駆動する。それによって平行アーム 33’,33’は上昇し、押し上げピン330’,330’がガラス基板類昇降 用孔t3を貫通し、受支面がアッセンブリトレイの下面を支持し、突起331’ ,331’がトラバース用位置決め孔t2に嵌まる。 平行ビーム12,12が下降動すると、トレイは平行アーム33’,33’に 受支され、同時に前記押し上げピン330’,330’の突出しによりガラス基 板類は図18と図19の仮想線のように持ち上げられる。この状態で引取り移動 機構Mが連携作動する。すなわち、モータ251’が駆動し、それまで他所に位 置していた支え24’,24’が図18のようにガラス基板類位置の下方に移動 する。次いで、上下送りモータ321’により平行アーム33’,33’が下降 すると、これと一体の押し上げピン330’,330’も下降するため、ガラス 基板類は下降して支え24’,24’に受支される。これでトレイとガラス基板 類は自動的に分離される。次いでモータ251’が逆方向に駆動することにより 支え24’,24’はガラス基板類を受支したままガラス基板類冷却機構Kの上 に移動する。
【0034】 前記のように支え24’,24’の移動の後または移動と同期して平行アーム 33’,33’は横送りモータ281’の駆動により出口ラインに対し平行移動 し、空トレイは洗浄槽35へと移送される。この時、洗浄槽近傍のトレイ昇降機 構36では図19のように平行アーム37,37が平行アーム33’,33’の 高さレベルよりも下位に戻されている。平行アーム33’,33’が洗浄槽35 上で停止し、この状態でモータ365が駆動することにより平行アーム37,3 7が上昇し、平行アーム37,37に設けられている位置決めピン370,37 0がトレイの洗浄用位置決め孔t1を貫通する。したがってトレイは平行アーム 37,37に安定的に位置決めされた状態で受支される。この状態とともに平行 アーム33’,33’は横送りモータ281’の駆動により出口ラインに戻り、 次のアッセンブリトレイを受支すべく待機する。
【0035】 平行アーム33’,33’の移動後、平行アーム37,37はモータ365の 駆動により図20のように洗浄槽35内に沈降し、洗滌液に浸漬されつつ超音波 振動の作用で短時間で洗浄され、汚れおよび異物が除去される。一定時間経過し 、モータ365が駆動することにより平行アーム37,37は洗浄槽35から引 き上げられ、図20の仮想線のように平行アーム33’,33’の高さレベルよ りも高い位置に移動される。 この状態でモータ281”の駆動によりリターン用トラバース機構Rの平行ア ーム33’,33’が横移動し、平面上で平行アーム37,37と交合する。次 いで、モータ365の駆動により平行アーム37,37が元位置まで下降される 。それにより、洗浄済みのトレイはガラス類昇降用孔t3とトラバース用位置決 め孔t3と平行アーム33’,33’の押し上げピン330’,330’と突起 331’,331’との関係で位置決め受支される。平行アーム33’,33’ は次いで横送りモータ281”の駆動によりリターンラインに戻り、前記のよう にリターン用ウォーキングビーム機構C’の平行ビーム17,17の動作により これに受支換えされられ、これの平行四辺形運動により逆送される。従って、ト レイを良好なクリーン度に復元して搬送ラインに戻すことができ、トレイは逆送 される過程で自然乾燥されるかまたは乾燥手段46により強制乾燥される。 なお、トレイ洗浄機構Hを設けない場合、出口ラインで空トレイを受支した平 行アーム33’,33’は横送りモータ281’の駆動によりリターン用ウォー キングビーム機構C’に移動され、平行ビーム17,17との相対動作によりこ れに受支換えされられ、リターン用ウォーキングビーム機構C’により逆送され る。
【0036】 一方、ガラス基板類は、この間に前記のように支え24’,24’によってガ ラス基板類冷却機構Kの上に移動され、これで直接冷却されてから抽出機構Lに 移置され、ここで180度反転されてから抽出口b’から外部に搬出される。 すなわち、上記のようにガラス基板類がガラス基板類冷却機構Kのクールボッ クス39上に到ると、昇降手段40が作動して少なくとも4本のピン400がク ールボックス39上に突出し、それによりガラス基板類は支え24’,24’の 上に浮かされる。 この状態になったときに支え24’,24’は出口ラインまたは抽出機構L上 へと移動し、次いで昇降手段40が後退側に作動することによりガラス基板類は 下降してクールボックス39の受載冷却面394に受載される。このクールボッ クス39には冷媒が循環されているため、前記工程で徐冷されているガラス基板 類は急速に冷却される。 所定時間後、昇降手段40が再び作動することにより、冷却済みのガラス基板 類は上昇させられる。ここで支え24’,24’は再びクールボックス39上に 移動し、昇降手段40の下降動により冷却済みのガラス基板類は支え24’,2 4’により受支され、続いて支え24’,24’の移動により抽出機構Lの上に 移送される。この状態が図21と図22である。
【0037】 この図20と図22ではガラス基板類が2枚の場合を例に取っており、各ガラ ス基板類W,Wは一枚ずつ幅方向で向かいあっている支え24’,24’により 一枚ずつ受支されている。 上記のようにガラス基板類W,Wが到ると、それ迄待機位置にあった受台44 が反転用アクチュエータ45の上昇作動により図23(b)のように支え24’, 24’の高さレベルよりも上位まで上昇し、それによりガラス基板類W,Wは受 台44で持ち上げられる。この段階で支え24’,24’はクールボックス39 方向へと退避する。そこで反転用アクチュエータ45を回転駆動すれば、ガラス 基板類W,Wは受台44とともに垂直軸線のまわりで180度回転する。これによ りガラス基板類W,Wの進行方向はそれまでの向きと逆転する。 ついで反転用アクチュエータ45を下降動すれば、ガラス基板類W,Wは受台 44に受載されたまま降下し、その過程でガラス基板類W,Wは図23(c)の ように多条ベルトコンベア21’,21’に置かれる。ガラス基板類W,Wは前 記のようにクールボックス39で十分に冷却されているため、多条ベルトコンベ ア21’は熱で損傷されることがない。 この状態で多条ベルトコンベア21’,21’を駆動することで方向変換され たガラス基板類W,Wは抽出口b’に搬送され、ロード時と同じ方向性を持たさ れて収納ボックスQに装入される。 すなわち、収納ボックスQは図24のように一側のみ開放され内部に受載仕切 りqを多段状に設けた構造となっており、図25のようにガラス基板類W,Wは 所定の方向、この例では最上位のガラス基板類W1が収納ボックスQの奥側に 、開口側にの方向で納められ、次位のガラス基板類W2が収納ボックスQの奥 側に、開口側にの方向で納められている。この状態で2枚のガラス基板類W は下位側から取り出され、前記のように挿入口bから搬入される。この時のガラ ス基板類W1,W2の方向は下流側から上流側に,である。この状態で トレイに受載され、前記のように加熱、徐冷、冷却される。 このまま搬出されて収納ボックスに納められた場合には、次工程で処理装置に ロードするときに各ガラス基板類W1,W2を収納ボックス取出した後、いちい ち180度反転してからロードしなければならず極めて煩雑である。 本考案では抽出装置に反転機構が設けられているため、前記のように受台44 の上昇・回転によりガラス基板類W1,W2は下流側から上流側に,と 並ぶことになり、抽出口b’から収納ボックスQに上段から納められることによ り、ガラス基板類W1が収納ボックスQの奥側に、開口側にの方向で、次位 のガラス基板類W2が収納ボックスQの奥側に、開口側にの方向で収納され る。従って、次の工程において収納ボックスQから前工程と同じ方向性でガラス 基板類W1,W2を取り出すことができる。
【0038】
【考案の効果】
以上説明した本考案の請求項1によるときには、良好なクリーン度を維持しな がらガラス基板類を連続搬送して熱処理することができ、しかもガラス基板類を 大きな熱容量のまま常温の炉外に搬出させず、炉内でほどよく降温させてから搬 出するため、熱歪による切損の発生を防止することができ、さらに出口ライン上 で自動的にトレイから分離されるためウオーキングビーム運動式の連続搬送イン ターバルを短くすることができるとともに、トレイから分離したガラス基板類を 単独で急冷するため、次工程への搬出を迅速に実施でき、全体の熱処理能率の向 上を図ることができ、また、トレイが炉内リターンされるのでなく炉外でリター ンされるため炉体構造が簡単になるなどのすぐれた効果が得られる。 また、請求項5,6によれば、冷却したガラス基板類を180度反転してから 搬出するため、厳密に規定されているガラス基板類の方向性を的確に維持してロ ード時と同じ方向で収納ボックスに納めることができ、これにより次工程の処理 を円滑に能率よく行うことができるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるガラス基板類の連続熱処理装置の
一実施例を示す平面図である。
【図2】図1の縦断側面図である。
【図3】図1におけるリターンライン縦断側面図であ
る。
【図4】図1の下降エレベータ機構部位の縦断正面図で
ある。
【図5】図1の炉体下部域の部分的横断面図である。
【図6】図1における入口領域の拡大平面図である。
【図7】図6のX−X線に沿う断面図である。
【図8】図6のY−Y線に沿う断面図である。
【図9】図6のZ−Z線に沿う部分切欠断面図である。
【図10】図4の部分的拡大図である。
【図11】トレイとエレベータ機構およびウォーキング
ビーム機構の関係を示す平面図である。
【図12】トレイの積み上げ状態を示す正面図である。
【図13】トレイ支持具とトレイ上昇具(トレイ下降具)
の関係を示す部分拡大平面図である。
【図14】トレイ支持具とトレイ上昇具(トレイ下降具)
によるトレイの受支状態を示す部分的拡大正面図であ
る。
【図15】本考案で使用するトレイの別の実施例を示す
平面図である。
【図16】図15のトレイに使用する平行アームの側面
図である。
【図17】図1における出口領域の拡大平面図である。
【図18】図17の部分的縦断側面図である。
【図19】トラバース機構とガラス基板類冷却機構と引
取り移動機構の関係を示す部分切欠側面図である。
【図20】トレイ洗浄機構とトラバース機構の取り合い
を示す縦断側面図である。
【図21】ガラス基板類抽出機構の詳細を示す平面図で
ある。
【図22】図21の縦断正面図である。
【図23】ガラス基板類抽出機構の作動を段階的に示す
側面図である。
【図24】トレイ収納ボックスの斜視図である。
【図25】ガラス基板類抽出機構を使用したときのガラ
ス基板類の移動方向を示す説明図である。
【図26】本考案におけるトレイ昇降切換え機構の作動
を段階的に示す側面図である。
【図27】本考案におけるトレイ昇降切換え機構の作動
を段階的に示す正面図である。
【図28】本考案におけるトレイ昇降切換え機構の作動
を段階的に示す側面図である。
【符号の説明】 A 炉体 B ボックス状カバー C 前送用上側ウォーキングビーム機構 C’ リターン用ウォーキングビーム機構 D 下降エレベータ機構 E ガラス基板類装入機構 F ガラス基板類引取り移動機構 G 入口側トラバース機構 J 出口側トラバース機構 L ガラス基板類抽出機構 M ガラス基板類引取り移動機構 P 徐冷機構 T トレイ U 上昇エレベータ機構 V 昇降切換え機構 W ガラス基板類 a 入口 a’ 出口 2 仕切り 3 循環撹拌ファン 4 吹込み口 5 排風口 21,21’ 多条ベルトコンベア 39 クールボックス 40 昇降手段 41 横仕切り板 42 水冷配管 43 ヒータ 44 受台 45 反転用アクチュエータ 394 受載面

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右に入口aと出口a’を有する炉体内
    に、ガラス基板類Wを受載したトレイTを順次上昇積載
    させる上昇エレベータ機構Uと、トレイを積載状態を保
    ちつつ順次下降させる下降エレベータ機構Dを並列状に
    配置する一方、炉体の上部には、上昇エレベータ機構U
    で上昇された積載最上位のトレイを受支しこれを横移送
    して下降エレベータ機構Dの積載最上位のトレイの上に
    受支させるトレイ昇降切換え機構Vを設け、炉体A内の
    前記両エレベータ機構とクロスする関係位置にはガラス
    基板類を受載したトレイを入口から出口方向に搬送する
    前送用ウオーキングビーム機構Cを設ける一方、炉体外
    には前記前送用ウオーキングビーム機構Cと平行状にリ
    ターン用ウォーキングビーム機構C’を設け、 前記炉体には下降エレベータ機構側の下半ゾーンに雰囲
    気強制循環式の徐冷機構Pを設け、さらに炉体の出口ラ
    インには、前送用ウオーキングビーム機構Cからトレイ
    を受支換えするとともにガラス基板類を分離するトラバ
    ース機構Jと、ガラス基板類を受載してこれを直接冷却
    するガラス基板類冷却機構Kと、前記トラバース機構J
    で分離されたガラス基板類をガラス基板類冷却機構Kへ
    移送するガラス基板類引取り移動機構Lを設けたことを
    特徴とするガラス基板類の連続熱処理装置。
  2. 【請求項2】徐冷機構Pが、トレイの自由な下降を許す
    断面積を有し一側に耐熱フィルタ付きの吹込み口4を他
    側に排風口5を有する縦筒状の仕切り2と、前記仕切り
    2と炉体内壁間の空間に配された循環撹拌用ファン3
    と、循環撹拌用ファン3の吐出側の空間に配された水冷
    配管42とを備えている請求項1に記載のガラス基板類
    の連続熱処理装置。
  3. 【請求項3】水冷配管42よりも上方の空間が横仕切り
    板41で区画され、その横仕切り板41より上の空間に
    徐冷雰囲気温度調節用のヒータ43が配されているもの
    を含む請求項2に記載のガラス基板類の連続熱処理装
    置。
  4. 【請求項4】ガラス基板類冷却機構Kが、ガラス受載面
    394を有し内部に冷媒を満たしたクールボックス39
    と、ガラス受載面394を貫いて突出可能な作動ロッド
    を有するガラス基板類昇降手段40を備えている請求項
    1ないし3のいずれかに記載のガラス基板類の連続熱処
    理装置。
  5. 【請求項5】炉体の出口ラインの端末にガラス基板類を
    水平反転して送り出すガラス基板類抽出機構Lを設けて
    いるものを含む請求項1ないし4のいずれかに記載のガ
    ラス基板類の連続熱処理装置。
  6. 【請求項6】ガラス基板類抽出機構Lが、多条ベルトコ
    ンベア21’と、多条ベルトコンベア21’間に配され
    たガラス基板類の受台44と、該受台44を常態におい
    て多条ベルトコンベア21’の張り側より下位に位置さ
    せ、要時に受台44を多条ベルトコンベア21’の張り
    側より上位に上昇させるとともに回転させる反転用アク
    チュエータ45を備えている請求項5に記載のガラス基
    板類の連続熱処理装置。
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