JPH07123945A - あしたばの処理方法 - Google Patents

あしたばの処理方法

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JPH07123945A
JPH07123945A JP5299078A JP29907893A JPH07123945A JP H07123945 A JPH07123945 A JP H07123945A JP 5299078 A JP5299078 A JP 5299078A JP 29907893 A JP29907893 A JP 29907893A JP H07123945 A JPH07123945 A JP H07123945A
Authority
JP
Japan
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hours
angelica keiskei
water
raw
nutrients
Prior art date
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Pending
Application number
JP5299078A
Other languages
English (en)
Inventor
Izumi Ogawa
泉 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON KOUSEN KK
Original Assignee
NIPPON KOUSEN KK
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Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON KOUSEN KK filed Critical NIPPON KOUSEN KK
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  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 あしたばの色合い、風味、栄養素を損なうこ
となく粉末茶、野菜、或いは食品添加物として供するこ
とができる処理方法を提供する。 【構成】 水洗して汚損物を除去した生のあしたばを水
切り後、−20〜−30℃で3〜7時間凍結処理し、こ
の凍結処理した生のあしたばを2〜5Torr程度で2
〜6時間程度減圧処理し、この減圧処理した生のあした
ばを30〜50℃で10〜22時間乾燥処理して水分を
5重量%以下にする様にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、あしたばの色合い、風
味、栄養素を損なうことなく粉末茶、野菜、或いは食品
添加物として供することができるあしたばの処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、あしたばには各種のミネラル
やビタミンなど30種以上にもおよぶ豊富な栄養素が含
まれていることが知られ、粉末状に処理して飲料茶とし
て、或いはうどんやそうめんに添加したものも供されて
いる。このようなあしたばの製品化方法としては、あし
たばを熱湯浸漬した後に熱風浴による乾燥を行う方法が
採られていた。
【0003】また、上記熱湯浸漬ではあしたばと水分が
直接接触して栄養素が熱湯に抽出されるため、特開昭5
9−154935号公報には上記熱湯に代えて水蒸気を
接触させる方法が提案されている。さらに、特開昭59
−213356号公報にはマイクロ波で加熱する方法も
提案されている。しかし、上記の方法ではあしたばと水
分とが直接接触しないために栄養素の抽出はある程度抑
制されるものの、マイクロ波、水蒸気でそれぞれ約5分
間加熱処理を行うものであるため、これらの方法で得ら
れた製品(あしたば粉末)は、生のあしたばが有してい
る緑色の色合いが失われてしまうという問題があった。
特に、上記あしたば粉末を例えば特開平2−92244
号公報に記載されるように小麦粉やとろろ粉末等と混合
してうどんとする場合などには、うどんが緑色に着色さ
れないという問題があった。
【0004】そこで提案された特公平4−78263号
公報に記載の方法は、あしたば原葉を短時間熱湯浸漬
(100℃で2〜3分)して緑化させ、冷水冷却、凍結
(−35℃前後で約12時間)を行い、その後に乾燥
(50℃で約30時間)、粉砕して製品とするものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公平4−78263号公報に記載の方法は、あしたばを
100℃の熱湯に2〜3分浸漬するのであって前記特開
昭59−154935号公報、特開昭59−21335
6号公報に記載の各方法に比べて加熱時間が短い分だけ
あしたばの緑の色合いは濃くなるが、その一方、短時間
でも熱湯処理の際にあしたばに含まれる栄養素の一部が
熱湯中に流出したり、熱変性して失われるものであっ
た。さらに、この方法では温度50℃で約30時間もか
けて乾燥するので、特に風味が失われてしまうという問
題もあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題に鑑
み提案されたもので、水洗して汚損物を除去した生のあ
したばを水切り後、−20〜−30℃で3〜7時間凍結
処理し、この凍結処理した生のあしたばを2〜5Tor
r程度で2〜6時間程度減圧処理し、この減圧処理した
生のあしたばを30〜50℃で10〜22時間乾燥処理
して水分を5重量%以下にする様にしたことを特徴とす
るあしたばの処理方法に関するものである。
【0007】
【作用】上記構成を有する本発明によれば、生のあした
ばの葉、茎、根を有効に製品化することができ、あした
ばの色(緑色)、風味、栄養素が損なわれることなく、
飲料茶、野菜、健康増進剤としての食品添加物など種々
の用途に用いることができるものとなる。
【0008】上記本発明の処理方法は、まず、生のあし
たば(葉、茎、根を個別に、或いは適宜に混合して用い
ても良い)を水切りした後、前記従来の方法のように加
熱することなく−20〜−30℃で3〜7時間凍結処理
する。説明するまでもなくこの凍結処理においてあした
ばの色(緑色)、風味、栄養素が失われることなく保存
される。また、上記凍結条件は3時間より少ないと十分
に凍結効果がなく、7時間より多いとそれ以上効果がな
く処理時間が無駄に長くなってしまう。
【0009】次に、上記のように凍結処理した生のあし
たばを、2〜5Torr程度で2〜6時間程度減圧処理
する。この減圧処理は20〜35℃の室温により行い、
減圧による水分の昇華によりあしたばは−15℃程度に
保たれるので、この処理においてもあしたばの色(緑
色)、風味、栄養素が失われることがない。また、上記
減圧条件は2時間より少ないと十分に水分が昇華しない
し、6時間より多いとそれ以上の効果がなく処理時間が
無駄に長くなってしまう。さらに、2Torrより小さ
くするためには高価な減圧装置を用いる必要が生じ、5
Torrより大きくすると水分が短時間に昇華されな
い。
【0010】そして、上記のように減圧処理した生のあ
したばを、30〜50℃で10〜22時間乾燥処理して
水分を5重量%以下にする。この乾燥処理は、ドラム式
或いは棚段式の低温乾燥機を用いて行なうことができ、
前記減圧処理により水分が予め除去されているので、前
記従来の方法に比べて短く、且つ温度が低い。したがっ
て、あしたばの色(緑色)、風味、栄養素は殆ど失われ
ることがない。
【0011】上記のように得られる乾燥あしたばは、あ
したばの色(緑色)、風味、栄養素が損なわれることな
く保存されているので、種々の用途に用いることができ
る。例えば、水に浸漬させてもとの新鮮なあしたばに還
元することもできるし、急須で煮出して飲料茶として供
することもできる。また、乾燥あしたばを適宜な大きさ
の粉末状とし、ティーバッグにすることもできる。さら
に、粉末状の乾燥あしたばは、健康増進剤としてそば、
饅頭、煎餅、豆腐、ふりかけ、お茶漬け、ゼリー、アイ
スクリーム、キャンディー、ようかん、クッキー等の食
品に添加して供することもできる他、種々の用途に用い
ることができる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の実施例を以下に示す。
【0013】実施例;まず、生のあしたばの葉、茎をき
れいに水洗いし、付着したゴミ、虫等を除いて水切りし
た。次に、上記あしたばを凍結装置を用いて−20〜−
30℃で3〜7時間凍結処理した。続いて、上記凍結あ
したばを温度20〜35℃、圧力3〜4Torrで4時
間減圧乾燥し、水分を昇華させて除去した。この時、あ
したばは−15℃程度になっていた。さらに、このあし
たばを棚段式の低温乾燥機を用いて温度50℃で10時
間、温度40℃で5時間乾燥を行い、水分が3重量%の
あしたばを得ることができた。得られた乾燥あしたば
は、水を加えることにより殆どもとの新鮮なあしたばに
還元することができ、栄養素、色合い、風味等を失うこ
となく野菜としてそのまま、或いは種々に調理して供す
ることができるものであった。
【0014】また、前記のように得られた乾燥あしたば
を急須に入れるか、ティーバッグに充填して30〜60
秒程度煮出す、或いは水に2時間ぐらい浸漬させること
により、緑色のあしたば(飲料)茶となった。尚、上記
のように短時間に煮出すのは栄養素、風味等を失わない
ためであり、缶に詰める飲料茶も同様に90〜95℃の
熱湯で30〜60秒煮出した。
【0015】さらに、前記のように得られた乾燥あした
ばを、粉砕機により粉末状に粉砕した。このあしたば粉
末60〜70重量%と、乳糖20〜30重量%と、コー
ンスターチ15〜25重量%と、シュガーエステル3〜
5重量%とを十分に混合し、水、アルコールで少量湿ら
して低温乾燥機で35〜38℃で22〜24時間乾燥し
た。そしてこれを打錠機で顆粒状に打錠し、栄養素を豊
富に含んだ粒状の健康増進剤を作製した。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のあしたば
の処理方法は、粉末茶、野菜、或いは食品添加物として
供することができる乾燥あしたばを作製するものであ
る。その際、従来の方法のような熱湯、マイクロ波、或
いは水蒸気による加熱処理を行うものではなく、しかも
乾燥処理も減圧処理によって短時間で良いので、あした
ばの色合い、風味、栄養素を損なうことがない。
【0017】また、得られる乾燥あしたばは、水に浸漬
するだけでもとの新鮮なあしたばに還元することがで
き、野菜としてそのまま、或いは種々に調理して供する
ことができる。
【0018】さらに、上記乾燥あしたばは、飲料茶や健
康を増進することができる食品添加物として種々の用途
に用いることができ、例えば飲料茶は従来にない緑色
で、風味が高く、しかも栄養素を豊富に含んだものとな
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水洗して汚損物を除去した生のあしたば
    を水切り後、−20〜−30℃で3〜7時間凍結処理
    し、この凍結処理した生のあしたばを2〜5Torr程
    度で2〜6時間程度減圧処理し、この減圧処理した生の
    あしたばを30〜50℃で10〜22時間乾燥処理して
    水分を5重量%以下にする様にしたことを特徴とするあ
    したばの処理方法。
JP5299078A 1993-11-05 1993-11-05 あしたばの処理方法 Pending JPH07123945A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5299078A JPH07123945A (ja) 1993-11-05 1993-11-05 あしたばの処理方法

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JP5299078A Pending JPH07123945A (ja) 1993-11-05 1993-11-05 あしたばの処理方法

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JP (1) JPH07123945A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2002083660A1 (ja) * 2001-04-10 2004-08-05 タカラバイオ株式会社 治療剤
JP2010273597A (ja) * 2009-05-28 2010-12-09 Ashitaba Kako Kojo:Kk 乾燥明日葉の製造方法および乾燥明日葉
JP2020188725A (ja) * 2019-05-22 2020-11-26 株式会社野秋農園 生葉様フリーズドライ茶葉及びその製造方法

Cited By (3)

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