JPH0712366U - 粘着巻テープ貼り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘着巻テープよりスムーズかつ高速でテープ
を剥ぐことができ、高速でテープ貼り付け作業を行うこ
とを可能にした粘着巻テープ貼り装置の提供を目的とす
るものである。 【構成】 円筒形粘着巻テープの非接着面に接するよう
にテープ追従ローラーと、テープ圧着ローラーが設けら
れている。この場合、テープ圧着ローラーは、被処理材
料の幅に対応するよう調整できると共に、被処理材料の
上端面角部に当接する略Ｌ状の角面を形成し、左右の圧
着ローラー単体の幅を変えることで、平貼り方法、片角
貼り方法、両角貼り方法を適宜行うことができるよう構
成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は、ガラス等の板材の端面保護、及び取扱者がガラス等の板材の端面で怪 我をしないようにテープを貼り、角面を軟性にするための粘着巻テープ貼り装置 に関するものである。 しかも、本願のものは、ガラス等の板材の端面にテープを貼付する際に、粘着 巻テープを片手で作業が早く、しかも、シワにならないように貼付する装置であ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のものにあっては、下記のようなものになっている。 粘着テープの貼付作業は、粘着巻テープを巻き剥し、接着したいものに直に手 作業で貼付を行うのが一般的である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたものにあっては、下記のような問題点を有していた。 １．真直にテープを貼付することが困難である。 ２．貼付後、テープ貼面がシワになりやすい。 ３．テープ貼り時間がかかり、非能率的である。 ４．また、作業も両手を使う作業性欠点があった。

【０００４】 本願は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、そ の目的とするところは、次のようなことのできるものを提供しようとするもので ある。 ガラス等の板材の端面板面に、粘着巻テープを片手で作業が早く、シワになら ないように貼付する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案のものは下記のようになるものである。 すなわち本願のものは、円筒形粘着巻テープの非接着面に接するようにテープ 追従ローラーと、テープ圧着ローラーを設けた粘着巻テープ貼り装置である。 この場合、テープ圧着ローラーは、左右の圧着ローラー単体からなり、両者は 被処理材料の幅に対応するよう調整できると共に、左右の圧着ローラー単体の内 壁には、被処理材料の上端面角部に当接する略Ｌ状の角面が形成され、かつ、左 右の圧着ローラー単体６Ｂ，６Ｂの幅を変えることで、平貼り方法、片角貼り方 法、両角貼り方法を適宜行うことができるよう構成することができる。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 １は本案の粘着巻テープ貼り装置である。 ２は本体フレームで、下向きコ字状に構成された後方部２Ａと、この後方部の 前端に略Ｌ状に連設された前向きコ字状に構成された前方部２Ｂとから構成され ている。

【０００７】 ３は本体フレームにおける前方部２Ｂに当該本体フレームの進行方向とは直交 方向のテープドラム軸３Ａで回転自在に支持されているテープドラムである。 ４は本体フレームにおける後方部２Ａにテープドラム軸３Ａとは平行の圧着ロ ーラー軸４Ａで回転自在に支持されている圧着ローラーである。

【０００８】 ５は本体フレームにおける後方部２Ａにテープドラム軸３Ａとは平行のテープ 追従ローラーアーム軸５Ａで起伏自在に支持されたテープ追従ローラーアーム５ Ｂの先端にテープ追従ローラー軸５Ｃで回転自在に支持されているテープ追従ロ ーラーである。 この場合、テープ追従ローラーアームは追従調整スプリング５Ｄで常時上方に 作用するよう構成されている。５Ｅはスプリング押えである。

【０００９】 １１は他の実施例の粘着巻テープ貼り装置である。（図４ないし図１３を参照 する。） この場合、本体フレーム２、テープドラム３、テープ追従ローラー５の各部分 の構成については上述粘着巻テープ貼り装置１における各構成と同様である。 そこで、圧着ローラー４については、下記に説明する圧着ローラー６として構 成されていると共に、粘着テープ切断部７、板材ガイドシュー８が設けられてい る。以下順に説明する。

【００１０】 圧着ローラー６は、本体フレームにおける後方部２Ａにテープドラム軸３Ａと は平行の圧着ローラー軸６Ａで回転自在に支持されている二つ割り状態の左右の 圧着ローラー単体６Ｂ，６Ｂと、これら左右の圧着ローラー単体６Ｂ，６Ｂ間に 介在された当該左右の圧着ローラー単体を外方に拡げる作用力を有する圧着ロー ラー幅広げスプリング６Ｃと、これら左右の圧着ローラー単体の外方と本体フレ ーム間に設けられた圧着ローラー幅止めスプリング６Ｄと、この圧着ローラー幅 止めスプリングを内方に押圧調整する圧着ローラー幅固定ボルト６Ｅとから構成 されている。 このようにして、被処理材料９の厚さに対応して、左右の圧着ローラー単体６ Ｂ，６Ｂの幅を変えることが可能である。

【００１１】 この場合、左右の圧着ローラー単体６Ｂ，６Ｂの内壁には、処理されるべきガ ラス等の板材などの被処理材料９の上端面角部に当接する略Ｌ状の角面６Ｂ１， ６Ｂ１が形成されている。 また、圧着ローラー幅止めスプリングは圧着ローラー幅広げスプリング６Ｃよ り弱い作用力に構成されている。 この結果、被処理材料９の板厚に合わせた幅の状態で圧着ローラー幅固定ボル ト６Ｅで固定することができる。 このように、左右の圧着ローラー単体の幅を変えることで、平貼り方法、片角 貼り方法、両角貼り方法を適宜行うことができる。（図７ないし図９参照）

【００１２】 粘着テープ切断部７は、本体フレームにおける後方部２Ａの前方下辺に下向き コ字状に刻設した左右の切欠き部と、左右の切欠き部のうちの一方に前後方向を もって支持された粘着テープ切断軸７Ａと、この粘着テープ切断軸に起伏自在に 支持された粘着テープ切断刃７Ｂとから構成されている。 粘着テープ切断刃７Ｂは作業終了時、粘着巻テープを図１０のように反転させ て切断する。

【００１３】 この時、粘着テープ切断刃７Ｂに粘着巻テープ３Ｂの切断端部３Ｂ１を接着さ せることにより、次の作業を容易にする効果がある。 また、粘着巻テープ貼り作業時には、図１０に示すように粘着テープ切断軸７ Ａにより回転させ、作業の障害にならない場所に止めておく。

【００１４】 板材ガイドシュー８は、テープ追従ローラー５を支持するテープ追従ローラー アーム５Ｂの先端に板材ガイドシュー固定ボルト８Ａで固定されている。 この板材ガイドシュー８は、板ガラス等の板材の通りなりに、本願のものを操 作しやすくする効果を有し、幅調整のため当該板材ガイドシューは各種交換でき る。

【００１５】 本考案のものは下記のように作用する。 図３に示すように、作業員の手操作により本願の装置が操作され、水平力Ｆと 垂直力Ｐが本体フレーム２に作用し、テープドラム軸３Ａと圧着ローラー軸４Ａ に分割作用力が伝わり、テープドラム軸３Ａによりテープドラム３を経て粘着巻 テープ３Ｂに作用力が伝達され、さらに、Ｓ接点を経て、テープ追従ローラー５ に作用力が伝わる。 したがって、貼り付けられた粘着巻テープ面にＲ₁ ，Ｒ₂ の作用力、反力が働 く。 また、そのＲ₁ ，Ｒ₂ 作用力は作業員の手による重心の掛け方により自由に変 化させることができる。

【００１６】 テープ追従ローラー５は、粘着巻テープ３Ｂを使用すると、直径が小さく変化 するのに絶えず追従できるようにテープ追従ローラーアーム５Ｂがテープ追従ロ ーラー軸５Ｃとテープ追従ローラーアーム軸５Ａで接合され自在である。 また、追従調整スプリング５Ｄで絶えず粘着巻テープ３Ｂにテープ追従ローラ ー５をＳ接点接触させることにより作業反復時の作業性をよくする。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は、上述の通り構成されているので次に記載する効果を奏する。 粘着巻テープ３Ｂの外周とテープ追従ローラー５に接触圧力をかけることによ り、テープドラム３が回転慣性力による惰性回転がないようにブレーキ制御する と共に、粘着巻テープ３Ｂよりテープが剥れる時に生ずるビビリ動作をなくし、 スムーズにかつ高速でテープを剥ぐことが可能である。これが本願装置の特徴的 効果である。 また、テープ追従ローラー５と圧着ローラー４，６が、Ｒ₁ ，Ｒ₂ 作用力をテ ープ非粘着面に圧力を加え、安定動作で高速でテープ貼り付け作業を行うことを 可能にした。 このように本案のものによれば、被処理材料の端面に対するテープ貼り作業に おいて、圧着ローラー６により被処理材料の上端面角部に精度良く粘着巻テープ を貼ることが可能であり、シワがなく仕上りの美感を良くすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案のものの側面図である。

【図２】Ａ−Ａ線断面図である。

【図３】作用を説明する略図的側面図である。

【図４】他の実施例のものの側面図である。

【図５】Ｂ−Ｂ線断面図である。

【図６】Ｃ−Ｃ線断面図である。

【図７】平貼り状態で貼付し終えた状態を示す断面図で
ある。

【図８】片角貼り状態で貼付し終えた状態を示す断面図
である。

【図９】両角貼り状態で貼付し終えた状態を示す断面図
である。

【図１０】Ｄ−Ｄ線端面図である。

【図１１】使用例を説明する側面図である。

【図１２】使用例を説明する側面図である。

【図１３】粘着巻テープ切断状態を説明する略図的側面
図である。

【符号の説明】

１ 粘着巻テープ貼り装置 ２ 本体フレーム ３ テープドラム ４ 圧着ローラー ５ テープ追従ローラー １１ 粘着巻テープ貼り装置 ６ 圧着ローラー ７ 粘着テープ切断部 ８ 板材ガイドシュー

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 円筒形粘着巻テープの非接着面に接する
   ようにテープ追従ローラーと、テープ圧着ローラーを設
   けたことを特徴とする粘着巻テープ貼り装置。
2. 【請求項２】 テープ圧着ローラーは、左右の圧着ロー
   ラー単体からなり、両者は被処理材料の幅に対応するよ
   う調整できると共に、左右の圧着ローラー単体の内壁に
   は、被処理材料の上端面角部に当接する略Ｌ状の角面が
   形成され、かつ、左右の圧着ローラー単体の幅を変える
   ことで、平貼り方法、片角貼り方法、両角貼り方法を適
   宜行うことができるよう構成されている請求項１記載の
   粘着巻テープ貼り装置。