JPH07122312B2 - 屋根材の接続構造 - Google Patents

屋根材の接続構造

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JPH07122312B2
JPH07122312B2 JP25842393A JP25842393A JPH07122312B2 JP H07122312 B2 JPH07122312 B2 JP H07122312B2 JP 25842393 A JP25842393 A JP 25842393A JP 25842393 A JP25842393 A JP 25842393A JP H07122312 B2 JPH07122312 B2 JP H07122312B2
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昇 柿嶌
康弘 小林
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YAMAKI KOGYO KK
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根材の接続構造に関
し、詳しくは屋根材の接続において、接続箇所に加えら
れる上方からの踏み荷重に充分に耐え得るようにしなが
ら、併せて、屋根材の接続方向における熱膨張及び熱収
縮を容易に吸収しようとする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、屋根材の接続構造においては、図
5に示す、実願平4ー93660号のように、接続され
る屋根材2a,2bの接続箇所において、屋根下地1に
ファスナーaを取付け、ファスナーaに野路板受けbを
取付け、野地板受けbに野地板cを載置接続し、野地板
c,c間に排水溝3を形成した排水部材4を架設し、ま
た、短片の接続受部材4Xを排水部材4の上に架設し、
接続受部材4Xの両端片7a,7aを押さえるように屋
根材2a,2bを載置し、そして、屋根材2a,2bの
折り返し端縁2a′,2b′を押さえるように押さえ金
具dを載置し、接続受部材4Xと押さえ金具dとをボル
トeにて連結して、接続受部材4Xと押さえ金具d間に
屋根材2a,2bを挟持し、次に、ジョイントカバーf
を保持片gの折り返し端縁h,hに係合連結するのであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような構
成のものにおいては、屋根材2a,2bの接続箇所に外
嵌して取付けられるジョイントカバーfの上を踏む場合
に、ジョイントカバーfは左右の屋根材2a,2bの自
由端部間に架設され、ジョイントカバーf及び屋根材2
a,2bの接続箇所は、接続受部材4X・・以外の箇所
において容易に撓み変形し、ジョイントカバーfへの踏
み荷重に耐えがたく、ひいては、屋根材2a,2bの接
続強度が低下し、このため、踏み荷重に耐えるようにす
るのに、屋根材2a,2bの接続のための必要巾Lを狭
くするような制約を受け、そして、必要巾Lが狭くなる
場合には、屋根材2a,2bの熱膨張・熱収縮を吸収し
難くなるものである。
【0004】本発明はこのような問題を解消しようとす
るものであり、その目的とするところは、接続箇所に加
えられる上方からの踏み荷重に充分に耐え得ることがで
き、このようにしながら、屋根材の接続方向の熱膨張・
熱収縮を充分に吸収できる屋根材の接続構造を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、屋根下地1に
おける屋根材2a,2bの接続箇所において接続受部材
4Xが固定され、接続受部材4Xの上に屋根材2a,2
bの端部の被接続部6,6が載置され、両被接続部6,
6の上から両被接続部6,6にわたって接続金具7が載
置され、接続金具7と接続受部材4Xとをボルト・ナッ
トのような連結手段8にて連結されて屋根材2a,2b
が接続される屋根材の接続構造であって、接続受部材4
Xは軒棟方向の全長に形成され、接続受部材4Xには屋
根材2a,2bの被接続部6,6を載置して被接続部
6,6を屋根材2a,2bの接続方向にガイド移動させ
る水平受片4aが形成されて成ることを特徴とするもの
である。
【0006】また、接続受部材4Xには断面略T字状部
が形成され、その上片にて水平受片4aが形成されて成
ることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】屋根材2a,2bの被接続部6,6はその全長
において水平受片4a,4aに載置される。従来のよう
に、接続受部材4X・・を部分的に設ける構成に比べ
て、屋根材2a,2bの支持力を大幅に高める。屋根材
2a,2bの接続箇所にかかる踏み荷重に対して充分に
耐える。耐踏み荷重強度を大幅に高める。ひいては、屋
根材2a,2bの接続強度を高める。屋根材2a,2b
が太陽の直射にて熱膨張したり、寒気にて熱収縮する場
合に、屋根材2a,2bの被接続部6,6は接続受部材
4Xの水平受片4aの上において屋根材2a,2bの接
続方向において容易に移動ができ、屋根材2a,2bの
熱膨張及び熱収縮を充分に吸収する。
【0008】また、水平受片4aの下には縦片4bが存
在し、かかる縦片4bにて踏み荷重を受ける。接続箇所
における踏み荷重に対する強度を大幅に高める。
【0009】
【実施例】屋根材2aはカラー塗装鋼板のように防錆処
理がなされた金属板を使用するものであり、屋根材2a
は棟側から軒側に至るように軒棟方向に長尺なものであ
り、屋根材2aの端部には外方下方に向けて下り傾斜す
る傾斜片14が形成され、傾斜片14の下端から斜め上
方に立上げ片15が立上げられ、これら傾斜片14と立
上げ片15の略V字状部にて被接続部6,6が形成され
ている。このような屋根材2a,2bが軒棟方向とは略
直交する方向に接続されるものである。以下、かかる屋
根材2a,2bの接続構造を詳述する。
【0010】接続受部材4Xとしての接続排水部材4は
軒棟方向の略全長にわたる長尺なものであり、例えば、
アルミニウムの押出成形品である。接続排水部材4の棟
側の端部は、ボルト16にて棟側における屋根下地1に
固定され、そして、接続排水部材4の途中部分において
は、軒棟方向への熱膨張及び熱収縮を許容する押さえ手
段(図示せず)などにて屋根下地1に保持されている。
【0011】接続排水部材4には一対の断面略T字状部
が形成され、その一対の縦片4b,4bの間に排水溝3
が形成されている。縦片4bの上部には水平受片4aが
形成され、かかる水平受片4aが屋根材載置部になって
いる。縦片4bに適宜間隔を隔てて外部側壁10が立設
され、縦片4bと外部側壁10との間に外部排水溝12
が形成されている。外部側壁10よりも更に外方に固定
片13が形成され、固定片13の先端には起立片が立設
され、起立片の上部に水平な支持片18が形成されてい
る。
【0012】しかして、屋根下地1に対して固定片13
においてボルト16や押さえ手段にて固定された接続排
水部材4の支持片18の上に木毛セメントや木片セメン
トのような断熱性と耐圧性に富む材料にて形成された断
熱強度部材19が載置され、セルフドリリング20にて
支持片18に固定されている。断熱強度部材19と屋根
下地1との間には換気通路32が形成されている。そし
て、断熱強度部材19,19の上に屋根材2a,2bが
載置され、屋根材2a,2bが接続されるのである。
【0013】即ち、屋根材2a,2bの略V字状の被接
続部6,6が水平受片4a,4aの上に載置され、連結
手段8としてのねじ棒部22に溶接された小判片21が
水平受片4a,4a間の排水溝3内に入れられ、略90
°回転させて小判片21にて抜止めを図った状態のねじ
棒部22に接続金具7の通孔23を挿通し、かつ、キャ
ップ支持材24をその通孔25において挿通し、更に、
キャップ固定金具26をその通孔27において挿通し、
その後、ナット28を螺合して、接続金具7の略V字状
の押さえ縁29を屋根材2aの被接続部6に圧入し、接
続金具7と水平受片4aとで屋根材2aを強固に挟持し
て、屋根材2a,2bの接続をおこなうのである。この
ように、接続金具7を接続受部材4Xとしての接続排水
部材4に連結する構成を連結手段8と総称し、その構成
は種々設計変更可能である。そして、接続金具7は実施
例では短片状にしたが、これを長尺にしてもよく、この
ように長尺にするのに、接続金具7に排水口を形成して
雨水を接続排水部材4に流すようにしてもよい。次に、
屋根材2aと同仕様に仕上げられた長尺のキャップ30
の掛止め縁34をキャップ固定金具26の係止縁31に
金属板材の弾性変形能を利用して弾性的に嵌合接続する
のである。
【0014】このようにして、屋根材2a,2bの接続
箇所において屋根下地1に固定する長尺な接続受部材4
Xに接続金具7を接続して屋根材2a,2bを固定する
のであり、屋根材2a,2bの接続箇所の踏み荷重を屋
根下地1に固定した接続受部材4Xにて担うのであり、
屋根材2a,2bの接続箇所の耐踏み荷重強度を充分に
高めるのである。そして、通常の降雨量に対しては排水
溝3にて排水をおこない、大雨時には外部排水溝12に
溢流して充分な排水がおこなえるのである。かかる場
合、外部側壁10の高さを高くして、通常では、金属板
の屋根材2aには隙間を確保して、擦れることによる錆
の発生を回避しながら、接続箇所において上から加わる
踏込み荷重に対しては、屋根材2aが多少撓むことで、
充分に耐えることができるのである。そして、外部側壁
10の更に外側部に接続排水部材4を屋根下地1に固定
する固定片13を形成していて、固定片13への雨水の
波及を防止し、固定片13において屋根下地1に打ち込
むボルト16やビスのような固定具を伝って雨水が屋根
下地1に浸入するのを回避して、屋根材2a,2bの接
続箇所における雨水の浸入を回避するのである。
【0015】ところで、屋根材2a,2bの被接続部
6,6はその全長において水平受片4a,4aに載置さ
れていて、従来のように、接続受部材4Xを部分的に設
ける構成に比べて、屋根材2a,2bの支持力を大幅に
高め、耐踏み荷重強度を大幅に高めるのである。ひいて
は、屋根材2a,2bの接続強度を高めるのである。し
かも、屋根材2a,2bが太陽の直射にて熱膨張した
り、寒気にて熱収縮する場合に、屋根材2a,2bの被
接続部6,6は接続受部材4Xの水平受片4aの上にお
いて屋根材2a,2bの接続方向において容易に移動し
て、屋根材2a,2bの熱膨張及び熱収縮を充分に吸収
するのである。そして、接続受部材4Xには断面略T字
状部が形成され、その上片にて水平受片4aが形成され
ていて、水平受片4aの下には縦片4bが存在し、かか
る縦片4bにて踏み荷重を受け、接続箇所における踏み
荷重に対する強度を大幅に高めるのである。
【0016】
【発明の効果】本発明は上述のように、接続受部材は軒
棟方向の全長に形成され、接続受部材には屋根材の被接
続部を載置して被接続部を屋根材の接続方向にガイド移
動させる水平受片が形成されているから、屋根材の被接
続部はその全長において水平受片に載置されていて、従
来のように、接続受部材を部分的に設ける構成に比べ
て、屋根材の支持力を大幅に高めることができ、屋根材
の接続箇所にかかる踏み荷重に対して充分に耐えること
ができ、耐踏み荷重強度を大幅に高めることができ、ひ
いては、屋根材の接続強度を高めることができるという
利点がある。しかも、屋根材が太陽の直射にて熱膨張し
たり、寒気にて熱収縮する場合に、屋根材の被接続部は
接続受部材の水平受片の上において屋根材の接続方向に
おいて容易に移動ができ、屋根材の熱膨張及び熱収縮を
充分に吸収できるという利点がある。
【0017】また、接続受部材は断面略T字型に形成さ
れ、その上片にて水平受片が形成されているから、水平
受片の下には縦片が存在し、かかる縦片にて踏み荷重を
受けることができ、接続箇所における踏み荷重に対する
強度を大幅に高めることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】同上の分解斜視図である。
【図3】同上の分解断面図である。
【図4】同上の全体断面図である。
【図5】従来例を示し、(a)は分解斜視図、(b)は
断面図である。
【符号の説明】
1 屋根下地 2a 屋根材 2b 屋根材 4a 水平受片 4X 接続受部材 6 被接続部 7 接続金具 8 連結手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根下地における屋根材の接続箇所にお
    いて接続受部材が固定され、接続受部材の上に屋根材の
    端部の被接続部が載置され、両被接続部の上から両被接
    続部にわたって接続金具が載置され、接続金具と接続受
    部材とをボルト・ナットのような連結手段にて連結され
    て屋根材が接続される屋根材の接続構造であって、接続
    受部材は軒棟方向の全長に形成され、接続受部材には屋
    根材の被接続部を載置して被接続部を屋根材の接続方向
    にガイド移動させる水平受片が形成されて成ることを特
    徴とする屋根材の接続構造。
  2. 【請求項2】 接続受部材には断面略T字状部が形成さ
    れ、その上片にて水平受片が形成されて成ることを特徴
    とする請求項1記載の屋根材の接続構造。
JP25842393A 1993-10-15 1993-10-15 屋根材の接続構造 Expired - Fee Related JPH07122312B2 (ja)

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