JPH0712210Y2 - 皮巻きステアリングホイール - Google Patents

皮巻きステアリングホイール

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JPH0712210Y2
JPH0712210Y2 JP1988109911U JP10991188U JPH0712210Y2 JP H0712210 Y2 JPH0712210 Y2 JP H0712210Y2 JP 1988109911 U JP1988109911 U JP 1988109911U JP 10991188 U JP10991188 U JP 10991188U JP H0712210 Y2 JPH0712210 Y2 JP H0712210Y2
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    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、リング部芯金とスポーク部芯金のリング部
側とに弾性被覆層が被覆され、さらにこの弾性被覆層に
表皮が被覆される皮巻きステアリングホイールに関す
る。
〈従来の技術とその課題〉 従来の皮巻きステアリングホイールは、リング部芯金と
スポーク部芯金のリング部側とに高発泡のウレタンから
なる弾性被覆層が被覆され、さらにこの弾性被覆層表面
に、スポンジ状のクロロプレンゴムを介在させ、天然皮
革や合成皮革等からなる表皮が被覆されて構成されてい
た(特公昭53-21579号公報参照)。
そして、従来の皮巻きステアリングホイールでは、弾性
被覆層がその硬度を65〜80度(JIS,A硬度)とし、ある
程度の硬度を有していたことから、表皮を巻き付けて
も、スポーク部の弾性被覆層における端面側部位の角部
に、大きな弧面となるようなダレが生ずることはなかつ
た。
しかし、従来の皮巻きステアリングホイールにおいて、
製造工数・製造コストの削減の見地から、クロロプレン
ゴムを廃止し、その代わりに、リング部等の感触を従来
と同等またはさらにソフトにするため、弾性被覆層をよ
り軟質のもの(35〜65度(JIS,A硬度))で構成する場
合には、その弾性被覆層が軟質であるため、その表面に
表皮を巻付ける時の張力により、スポーク部の弾性被覆
層における端面側部位の角部にダレが生じ易く、ステア
リングホイールの外観を低下させることとなつていた。
この考案は、上述の課題を解決するものであり、製造工
数・製造コストの削減のためにクロロプレンゴムを使用
せず、かつ、ソフトな感触を得るために弾性被覆層をよ
り軟質のもので構成する場合において、皮巻き時、スポ
ーク部の弾性被覆層における端面側部位の角部に、感触
の低下を招くことなく、ダレが生ずることを抑えて、外
観の低下を防止することができる皮巻きステアリングホ
イールを提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 この考案に係る皮巻きステアリングホイールは、リング
部芯金とスポーク部芯金のリング部側とに弾性被覆層が
被覆され、さらに該弾性被覆層に表皮が被覆される皮巻
きステアリングホイールにおいて、 前記弾性被覆層におけるスポーク部部位端面の前記表皮
との間に、端面の外周縁形状に対応し、かつ、端面の外
周縁形状より若干小さい外形とした前記弾性被覆層より
硬度のある形状保持プレートが、前記弾性被覆層のスポ
ーク部部位端面の外周縁と間隔を有して配設されている
ことを特徴とする。
〈考案の作用・効果〉 この考案に係る皮巻きステアリングホイールでは、皮巻
き時、スポーク部の弾性被覆層の端面に形状保持プレー
トを配設し、この形状保持プレートをも覆つて、表皮を
巻き付けることとなる。その際、形状保持プレートが、
弾性被覆層の端面の外周縁形状に対応し、弾性被覆層よ
り高い硬度を有していることから、その端面部位を補強
する形となり、たとえ従来のものより硬度の低い材料で
弾性被覆層が形成されたとしても、弾性被覆層のその端
面側部位の角部の形状が皮巻き時の張力ではくずれ難
く、その角部にダレが生ずることを防ぐことができる。
さらに、形状保持プレートは、弾性被覆層の端面の外周
縁形状より若干小さい外形として、弾性被覆層の端面の
外周縁と間隔を有して配設されていることから、弾性被
覆層の端面側部位の角部の感触を低下させることを極力
防止することができる。
したがつて、この考案に係る皮巻きステアリングホイー
ルでは、製造工数・製造コストの削減のためにクロロプ
レンゴムを使用せず、かつ、ソフトな感触を得るために
弾性被覆層をより軟質のもので構成する場合において、
皮巻き時、スポーク部の弾性被覆層における端面側部位
の角部に、感触の低下を招くことなく、ダレが生ずるこ
とを抑えることができて、ステアリングホイールの外観
の低下を防止することができる。
〈実施例〉 以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1・2図に示す実施例の皮巻きステアリングホイール
Wは、その芯金1において、ボス部Bの鋼製のボス2と
リング部Rの鋼管製の芯金8とを除くスポーク部Sの芯
金3が、アルミニウム合金やマグネシウム合金等のダイ
カスト金属から形成されて構成されている。このスポー
ク部Sの芯金3は、元部側でボス2を鋳ぐるんで一体と
なる連結部4を備えるとともに、先端側でそれぞれリン
グ部芯金8を鋳ぐるむ連結部5を備えている。そして、
リング部芯金8とスポーク部芯金3のリング部R側と
に、弾性被覆層10が被覆され、さらに、その弾性被覆層
10の表面に、天然皮革等からなる表皮14が被覆されて構
成されている。
なお、実施例の弾性被覆層10は、高発泡の軟質ウレタン
から構成されるとともに、その硬度を35〜65度(JIS,A
硬度)として、従来のものよりその硬度を低くしてい
る。
また、このスポーク部芯金3における連結部5のスポー
ク部S側には、スポーク部芯金3の形成方向に沿う複数
のリブ7(7F・7B)が形成されている。これらのリブ7
(7F・7B)は、後述のリング部被覆層11とスポーク部被
覆層12(12F・12B)の厚さとを略等しくし、ステアリン
グ操作時のフイーリングを良好にするためと、スポーク
部被覆層12(12F・12B)の成形収縮を規制するために設
けられている。
さらに、スポーク部芯金3の中間部位にも、同じくスポ
ーク部芯金3の形成方向に沿う複数のリブ6が形成され
ている。これらのリブ6は、第5図に示すように、パツ
ド9を取り付ける硬質合成樹脂製の取付部材21をスポー
ク部芯金3に配置させるための台座となるものである。
この取付部材21は、円筒状の組付筒部22を備え、スポー
ク部芯金3側面から突出する取付片20に、ロアカバー23
とともにねじ24止めされるものである。組付筒部22は、
パツド9側にねじ26止めされる係止脚27を係止するもの
である。Mは、パツド9にねじ25止めされるホーンスイ
ツチ機構であり、Pは、ホーンスイツチ機構Mにおける
固定プレートである。
そして、実施例のステアリングホイールWでは、前方側
の二つのスポーク部Sの被覆層12Fにおけるボス部B側
の芯金3上方の端面と、表皮14との間に、スポーク部被
覆層12Fの芯金3上方の端面の外周縁形状に対応し、か
つ、第4図に示すように、端面の外周縁形状より若干小
さい外形とした形状保持プレート15が、スポーク部被覆
層12Fの端面の外周縁と間隔を有して、スポーク部被覆
層12Fの端面に接着されて配設されている。
この形状保持プレート15は、厚みtを0.5〜1.5mmとする
弾性被覆層10より硬度の高い(硬度110〜115(JIS,A硬
度))ABS等の硬質合成樹脂から形成され、第3・4図
に示すように、その中央にスポーク部芯金3を挿通可能
なように凹部16が形成されている。
この実施例のステアリングホイールWの製造工程を説明
すると、ステアリングホイール芯金1をダイカスト成形
で製造した後、その芯金1を所定の金型にセツトし、弾
性被覆層10を反応射出成形により形成する。その後、前
方側のスポーク部被覆層12Fにおける芯金3上方の端面
にそれぞれ対応した形状保持プレート15を接着させ、形
状保持プレート15を含めて弾性被覆層10の表面に表皮14
を張力をかけて巻き付けて縫着していく。
その皮巻き時、実施例のステアリングホイールWでは、
スポーク部被覆層12Fの端面に形状保持プレート15が配
設されており、その端面部位が補強されることから、ス
ポーク部被覆層12Fの端面側部位の角部13Fの形状がくず
れ難く、その角部13Fにダレが生ずることを防止するこ
とができる。
また、形状保持プレート15は、スポーク部被覆層12Fの
端面の外周縁形状より若干小さい外形として、スポーク
部被覆層12Fの端面の外周縁と間隔を有して配設されて
いることから、スポーク部被覆層12Fの端面側部位の角
部13Fの感触を低下させることを、極力防止することが
できる。
なお、スポーク部被覆層12Fにおいて、その端面から離
れたリング部R側の部位では、形状保持プレート15が板
状で薄いことから、そのソフトな感触を阻害することが
ない。
ちなみに、後方側のスポーク部被覆層12Bにおいては、
後方側のスポーク部芯金3のリブ7Bが多く、また、リブ
7Bのボス部B側でスポーク部被覆層12B端面に沿うよう
に上方に延びる薄いリブ17が形成されており、それらの
リブ7B・17がスポーク部被覆層12Bの端面部位の角部13B
を補強することとなつて、皮巻き時、その角部13Bにダ
レが生じない。
その後、取付部材21等を取り付けて、パツド9を取り付
け、所定の車両に組み付けて使用する。ちなみに、実施
例のステアリングホイール1では、スポーク部被覆層12
の角部13F・13Bのダレが防止されていることから、パツ
ド9との隙間が所定以上に発生せず、パツド9とスポー
ク部被覆層12との見切りが良好となる。
なお、実施例の皮巻きステアリングホイール1では、ス
ポーク部被覆層12F端面に固着する形状保持プレート15
として、凹部16を大きくしたものを示したが、この凹部
16をあまり小さくすると、被覆層12Fの部位を握る等し
た際に、形状保持プレート15とスポーク部芯金3とが干
渉して、被覆層12Fの弾性を阻害することから、固着
時、スポーク部芯金3との間に10〜15mm程度の距離を有
する凹部16が望ましい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例を示す皮巻きステアリン
グホイールの断面図であり、第2図のI−I部位を示
し、 第2図は、同実施例の平面図、 第3図は、同実施例で使用する形状保持プレートの正面
図、 第4図は、第3図のIV矢視図、 第5図は、同実施例の皮巻きステアリングホイールにパ
ツドを取り付ける状態を説明する図であり、第2図のV
−V部位を示す図である。 3……スポーク部芯金、8……リング部芯金、10……弾
性被覆層、11……リング部被覆層、12F……スポーク部
被覆層、13F……角部、14……表皮、15……形状保持プ
レート、W……皮巻きステアリングホイール、S……ス
ポーク部、R……リング部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】リング部芯金とスポーク部芯金のリング部
    側とに弾性被覆層が被覆され、さらに該弾性被覆層に表
    皮が被覆される皮巻きステアリングホイールにおいて、 前記弾性被覆層におけるスポーク部部位端面の前記表皮
    との間に、端面の外周縁形状に対応し、かつ、端面の外
    周縁形状より若干小さい外形とした前記弾性被覆層より
    硬度のある形状保持プレートが、前記弾性被覆層のスポ
    ーク部部位端面の外周縁と間隔を有して配設されている
    ことを特徴とする皮巻きステアリングホイール。
JP1988109911U 1988-08-22 1988-08-22 皮巻きステアリングホイール Expired - Lifetime JPH0712210Y2 (ja)

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