JP4025669B2 - 革巻きステアリングホイールにおける皮革部材の端末処理構造及びステアリングホイール - Google Patents

革巻きステアリングホイールにおける皮革部材の端末処理構造及びステアリングホイール Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両に取着されるステアリングホイールであって、リム部の一部を革で覆った革巻きステアリングホイールにおける革部の端末処理構造、及びそのステアリングホイールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のステアリングホイールは、円環状のリム部と、そのリム部の中央に配設されるパッド部と、そのリム部からステアリングホイールの中心側に向かって延びるスポーク部とを有している。このスポーク部は、前記パッド部の下方において、ボスプレートを介してステアリングシャフトに連結されている。
【0003】
前記リム部は、リム部芯金及びそのリム部芯金を被覆する被覆部を有している。この被覆部は、例えば発泡ポリウレタン等の軟質樹脂材料により形成されている。
【0004】
ところで、ステアリングホイールの意匠性及び触感を向上させるべく、リム部の被覆部の表面を天然皮革等の皮革部材で覆うことがある。この場合、その皮革部材は、の端末部分は高強度の糸で縫合して、前記被覆部の表面上に取り付けることが一般である。しかしながら、この縫合による取付では、皮革部材に張りを持たせながら曲面状に縫合する必要があって、作業が面倒であるという問題があった。
【0005】
このように面倒な縫合を行うことなく皮革部材を被覆部上に取り付ける方法として、「木目込み」と呼ばれる手法が従来より用いられている。この木目込みは、被覆体に溝部を形成し、その溝部に対して皮革部材の端末部分を嵌め込むことにより、皮革部材を被覆部上に取着する方法である。
【0006】
また、近年、ステアリングホイールに対する意匠性の向上要求がさらに高まってきており、その要求に応えるべく、リム部の表面の一部に木質材料または木目模様の施された硬質材料からなる木目調装飾部を有するステアリングホイールも開発されてきている。このような木目調装飾部を有するステアリングホイールでは、通常の運転時において握られることの多い部分は、意匠性及び触感を向上させるため、例えば発泡ポリウレタンの被覆部を設けるとともに、その表面を皮革部材で覆うことが多い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ステアリングホイールは、フロントウィンドウガラス及びフロントドアのウィンドウガラスを介して直射日光に長時間曝される。また、夏場の炎天下に停止状態で放置された状態では、ステアリングホイールの表面温度は、80℃以上に達することも珍しくない。
【0008】
このような過酷な使用条件では、前記皮革部材、特に天然皮革では、熱収縮、及び光劣化が生じやすい。このような熱劣化及び光収縮が生じると、皮革部材に強い収縮力が発生する。ここで、前記木目込みにより、皮革部材を発泡ポリウレタンの被覆部上に取着しているような場合には、被覆部の溝部の近傍の発泡ポリウレタンが皮革部材の収縮力によりつぶされて、木目込み部に隙間を生じるおそれがある。
【0009】
ここで、前記木目調装飾部を有するステアリングホイールでは、その木目調装飾部と前記皮革部材で覆われた被覆部とのつなぎ部分において、木目調装飾部が硬質部材で構成されることが多く、皮革部材の端末を木目調装飾部に対して縫合により固定することは困難である。このため、このつなぎ部分においては、木目調装飾部の端末と被覆部の端末との間に溝部を設け、その溝部内に皮革部材の端末を、木目込むことによって保持するようにすることが多い。
【0010】
ところが、このつなぎ部分は、ステアリングホイールの外周面の全周にわたって存在するため、前述のような皮革部材の収縮に伴う木目込み部に隙間が生じると、その隙間が車両の乗員によって視認されやすく、ステアリングホイールの意匠性が低下することになる。
【0011】
このような問題を解決するために、従来より、被覆部の端末部分において、発泡ポリウレタンより高剛性の樹脂ピースをリム部芯金の外周面上に接着固定し、その樹脂ピースと木目調装飾部の端末との間に溝部を設け、その溝部に皮革部材の端末を木目込むことにより保持させる構成が知られている。
【0012】
しかしながら、この構成を採用した場合、樹脂ピースをリム部芯金の所定位置に接着することが必要であり、その接着作業に多大な労力を要していた。また、接着剤が完全に硬化して樹脂ピースがリム部芯金に対して確実に固着されるまで、次工程に移行することができず、ステアリングホイールを製造する上でネックとなっていた。さらに、砂漠等の極めて過酷な環境下では、例え樹脂ピースを使用したとしても、皮革部材の収縮によりその樹脂ピースが変形されることがあり、木目込み部に隙間が発生するおそれがある。
【0013】
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的としては、簡単な構成で、皮革部材の収縮に伴う木目込み部の隙間の発生を抑制でき、ステアリングホイールの製造コストを削減可能な革巻きステアリングホイールにおける皮革部材の端末処理構造を提供することにある。また、皮革部材の木目込み部における隙間の発生を抑制できて、安価に製造可能なステアリングホイールを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、芯金とその芯金の外面を被覆する被覆部とからなるリム部を有し、前記被覆部の外表面の一部を皮革部材で覆った革巻きステアリングホイールにおける皮革部材の端末処理構造において、前記芯金の外表面上に前記皮革部材の端末部分を保持するための突起を一体的に形成し、この突起の少なくとも一方の側面に、ステアリングホイールが所定以上の衝撃を受けたときに変形のきっかけとなる変形予定部を設けたことを要旨とするものである。
【0015】
この請求項1に記載の発明では、皮革部材の端末が芯金に一体的に形成され、高い剛性を有する突起によって保持される。このため、皮革部材に熱収縮や光劣化に伴う収縮力が作用したとしても、皮革部材は突起により被覆部を圧潰する方向への移動が規制され、皮革部材の木目込み部における隙間の発生を抑制することができる。また、樹脂ピースや、その樹脂ピースを止めるための接着剤等の部品や部材を使用する必要がなくなり、部品点数の削減を図ることができる。また、樹脂ピースを芯金に接着する工程が不要となり、ステアリングホイールの生産性を向上することができる。これらのことからステアリングホイールの製造コストを削減することができる。しかも、これらの効果は、芯金に突起を一体的に形成するといった簡単な構成でもって実現されている。
さらに、変形予定部が変形することで、加えられた衝撃の一部を吸収することができる。
【0016】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記突起の先端と前記皮革部材との間に軟質材料を介在させたことを要旨とするものである。
【0017】
この請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、皮革部材が突起の先端に直接当たることがなく、ステアリングホイールの突起の存在する部分を握ったときに軟らかく感じられるようにすることができる。
【0018】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記被覆部は、硬質材料からなる硬質被覆部と、軟質材料からなる軟質被覆部とからなり、前記皮革部材は前記軟質被覆部の外周面の少なくとも一部を被覆するものであり、前記皮革部材の端末部分を前記硬質被覆部の端末部と前記突起との間に嵌め込んで保持したことを要旨とするものである。
【0019】
請求項1または請求項2に記載の皮革部材の端末処理構造の発明は、前述の通り優れた効果を有しており、硬質被覆部と軟質被覆部とのつなぎ部分がリム部の全周にわたって表出するステアリングホイールにおける皮革部材の端末処理構造として特に好適である。
【0020】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記突起の先端に前記軟質被覆部に連続する軟質材料層を設け、その軟質材料層を包むように前記皮革部材の端末部分を嵌め込んだことを要旨とするものである。
【0021】
この請求項4に記載の発明によれば、請求項2とほぼ同様の効果が発揮される。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記軟質材料層の厚さが、0.7〜2.0mmであることを要旨とするものである。
【0022】
ここで、軟質材料として発泡ポリウレタンを採用した場合、その厚さを0.7mm未満となるように設定すると、それに合わせて成形型内におけるクリアランスを極めて小さくする必要がある。このため、発泡ポリウレタンをその微小なクリアランス内に充填させることは困難であり、発泡ポリウレタンの層を突起全体の先端上に、欠肉することなく形成することは難しい。一方、突起の先端上の発泡ポリウレタンの層を、その厚さが2.0mmを越えるように形成すると、皮革部材の収縮による発泡ポリウレタンのつぶれ量が大きくなり、皮革部材の木目込み部における隙間の発生が目立つようになる。このように、請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の効果に加えて、軟質材料として発泡ポリウレタンを採用した場合に、突起が存在する部分の柔らかな触感を維持しつつ、皮革部材の隙間の発生を抑制することができる。
【0025】
また、請求項に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の発明において、前記芯金が鋳造により形成されるものであることを要旨とするものである。
【0026】
この請求項に記載の発明では、請求項1〜5のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、突起を芯金の鋳造時に同時に形成することができて、ステアリングホイールの製造コストをさらに削減することができる。
【0027】
また、請求項に記載の発明は、環状をなすリム部と、そのリム部から中心に向かって延びるスポーク部とを有し、前記リム部の外表面の少なくとも一部を皮革部材で覆ったステアリングホイールにおいて、前記リム部に対して、前記皮革部材の端末部分を、請求項1〜6のいずれか一項に記載の革巻きステアリングホイールにおける革部の端末処理構造により固定したことを要旨とするものである。
【0028】
この請求項に記載の発明では、請求項1〜6のいずれか一項に記載の発明の皮革部材の端末処理構造を採用することで、簡単な構成でもって、皮革部材の木目込み部における隙間の発生を抑制しつつ、ステアリングホイールを安価に製造することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の革巻きステアリングホイールにおける皮革部材の端末処理構造及びステアリングホイールの一実施形態について図1〜図4に基づいて説明する。
【0030】
図1及び図2に示すように、ステアリングホイール11は、円環状のリム部12と、そのリム部12の中央に配置されたパッド部13と、リム部12からその中心側に延びる4本のスポーク部14とを備えている。
【0031】
前記リム部12は、芯金としてのリム部芯金15と、軟質被覆部16と、硬質被覆部17とからなっている。前記リム部芯金15は、アルミニウムまたはアルミニウム合金の鋳造品からなり、断面逆U字状をなすように形成されている。
【0032】
前記軟質被覆部16は、例えば発泡ポリウレタン等の軟質材料で構成されている。ここで、ステアリングホイール11が回動されていない状態、すなわち車両を直進させる状態状態にあるステアリングホイール11を、直進操舵位置にあるとする。軟質被覆部16は、ステアリングホイール11がこの直進操舵状態にある状態で、前記スポーク部14との連結部を含んで、車両左右方向の両端にあたる部分のリム部芯金15を覆うように設けられている。そして、この軟質被覆部16を覆うようにして、皮革部材18が取着されている(図1において、斜線で示す部分。)。
【0033】
また、前記硬質被覆部17は、例えば合板等の木質の硬質材料からなり、ステアリングホイール11が、直進操舵状態にある状態で、車両上下方向の両端にあたる部分のリム部芯金15を覆うように設けられている。この硬質被覆部17の表面には、その硬質被覆部17における意匠性及び触感の向上のためにクリアコート剤が塗布されている。
【0034】
前記スポーク部14は、スポーク部芯金(図示略)と、スポーク部被覆部19とからなっている。前記スポーク部芯金は、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金等の鋳造品からなり、周知のダイカスト成形法により前記リム部芯金15と一体に形成されている。そして、このスポーク部芯金は、前記パッド部13の下方において、ボスプレート(図示略)を介して、ステアリングシャフト(図示略)に連結されている。
【0035】
前記スポーク部被覆部19は、例えば発泡ポリウレタン等の軟質材料で構成され、前記リム部12と前記パッド部13と間のスポーク部芯金を覆うように設けられている(図1において、斜線で示す部分。)。
【0036】
前記パッド部13は、例えば発泡ポリウレタン等の軟質部材で形成されており、図示しないホーン機構等が収容されている。
図1及び図4に示すように、前記リム部12における軟質被覆部16と硬質被覆部17との境界部分における皮革部材18の端末部分21は、「木目込み」と呼ばれる手法によってリム部12に対して固定されている。ここで、この木目込みによる皮革部材18の端末部分21の固定について、さらに詳細に説明する。
【0037】
図3に示すように、前記リム部芯金15において、この木目込み部22と対応する部分をなす外面としての外側面23上には、突起としてのリブ24が突設されている。このリブ24は、リム部芯金15のダイカスト成形時に同時に形成されるものである。そして、図4に示すように、このリブ24と前記硬質被覆部17の端末部25との間に、溝部26が形成されている。この溝部26の短手方向の開口幅は、前記皮革部材18の厚さよりもわずかに大きくなるように形成されている。
【0038】
また、前記リブ24の先端には、前記軟質被覆部16に連続する軟質材料層27が形成されている。そして、皮革部材18は、端末部分21がこの軟質材料層27を巻き込むようにして、前記リム部芯金15のリブ24と硬質被覆部17の端末部25との間の溝部26に嵌め込まれている。
【0039】
ここで、この軟質材料層27を、前記軟質被覆部16と同様に、例えば発泡ポリウレタンで形成する場合には、その軟質材料層27を0.7〜2.0mm、好ましくは1.0〜1.5mmの厚さとなるように形成することが望ましい。すなわち、軟質材料層27の厚さを0.7mm未満に設定しようとすると、軟質被覆部16の成型用金型において、前記リブ24の先端とその先端に対向する型面との間のクリアランスが極めて小さくなる。このため、軟質材料層27に対応するクリアランス内に発泡ポリウレタンを十分に充填することができず、欠肉を生じてリブ24の先端全体に軟質材料層27を形成することが困難となることがある。
【0040】
一方、前記軟質材料層27の厚さを2.0mmを越えるように設定すると、皮革部材18が熱収縮や光劣化により収縮が生じたとき、収縮しようとする皮革部材18による軟質材料層27の圧潰量が増大する。このため、木目込み部22において、硬質被覆部17と軟質被覆部16との間に段差を生じやすくなる。
【0041】
従って、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(イ) このステアリングホイール11では、リム部芯金15の外側面23上に皮革部材18の端末部分21を保持するためのリブ24が一体的に形成されている。このため、皮革部材18の端末部分21が、高い剛性を有するリブ24によって保持される。これにより、皮革部材18に熱収縮や光劣化に伴う収縮力が作用したとしても、皮革部材18はリブ24により軟質被覆部16を圧潰する方向への移動が規制され、皮革部材18の木目込み部22において、軟質被覆部16と硬質被覆部17との間に隙間が形成されにくくすることができる。
【0042】
また、皮革部材18の端末部分21を保持するために、樹脂ピースや接着剤等の部品や部材を使用する必要がなくなり、部品点数の削減を図ることができる。さらに、樹脂ピースをリム部芯金15に接着する工程が不要となり、ステアリングホイール11の生産性を向上することができる。これらのことからステアリングホイール11の製造コストを削減することができる。しかも、リム部芯金15の外側面23にリブ24を一体的に形成することは、いたって簡単である。
【0043】
(ロ) このステアリングホイール11では、リブ24の先端と皮革部材18との間に発泡ポリウレタン等の軟質材料層27を介在させている。このため、皮革部材18がリブ24の先端に直接当たることがなく、ステアリングホイール11のリブ24の存在する部分を握ったときに軟らかく感じられるようにすることができる。
【0044】
(ハ) このステアリングホイール11では、リブ24の先端に設けられた軟質材料層27が軟質被覆部16に連続するとともに、その厚さが、0.7〜2.0mmでとなるように設定されている。このため、軟質材料として発泡ポリウレタンを採用した場合において、発泡ポリウレタンの層をリブ24全体の先端上に、欠肉することなく形成することができて、リブ24が存在する部分の柔らかな触感を維持することができる。また、皮革部材18の収縮による発泡ポリウレタンのつぶれ量を小さくすることができて、木目込み部22での隙間の発生を抑制することができる。
【0045】
(ニ) このステアリングホイール11では、リム部芯金15がダイカスト成形により形成されるものである。このため、リブ24をリム部芯金15のダイカスト成形時に同時に形成することができて、ステアリングホイール11の製造コストをさらに削減することができる。
【0046】
(変形例)
なお、本発明の実施形態は、以下のように変形してもよい。
・ 図5に示すように、前記実施形態の木目込み部22において、リブ24の側面に、ステアリングホイール11が所定以上の衝撃を受けた時に、変形のきっかけとなる変形予定部としてのノッチ31を設けてもよい。このノッチ31は、一方の側面のみならず、もう一方の側面に設けてもよい。さらに、1つの側面上に複数設けてもよい。このようにすれば、ステアリングホイール11に所定以上の衝撃が加えられたとき、ノッチ31が変形することで、加えられた衝撃の一部を吸収することができる。
【0047】
・ 前記実施形態において、必要に応じ、溝部26内に接着剤を注入し、嵌め込まれた皮革部材18の端末部分21を、リブ24の側面及び硬質被覆部17の端末部25の少なくとも一方に接着固定するようにしてもよい。
【0048】
・ 前記実施形態において、軟質材料層27を省略して、リブ24と皮革部材18とが直接接触するようにしてもよい。
・ 前記実施形態において、軟質材料層27を軟質被覆部16とは別体の軟質材料で形成し、その軟質材料をリブ24の先端と皮革部材18との間に介在させてもよい。
【0049】
・ 本発明の皮革部材の端末処理構造は、リム部12の全周が皮革部材18で覆われているようなステアリングホールにおいても具体化することができる。すなわち、リム部芯金15の外側面23上に、一対の平行なリブ24を形成し、その一対のリブ24間に溝部26を形成し、その溝部26内に皮革部材18を嵌め込んで、木目込み部22を形成するようにすればよい。また、この皮革部材の端末処理構造は、リム部12のみならず、スポーク部14においても具体化することができる。さらに、この皮革部材の端末処理構造は、パッド部13の表面に皮革部材18が取着されているような場合には、そのパッド部13において具体化することもできる。
【0050】
・ 前記実施形態では、本発明の皮革部材の端末処理構造を、断面逆U字状のリム部芯金15を有するステアリングホイール11において具体化したが、例えばパイプ状のリム部芯金を有するステアリングホイールにおいて具体化してもよい。
【0051】
・ 前記実施形態では、皮革部材18として天然皮革を採用したが、合成皮革等を採用してもよい。
・ 前記実施形態では、軟質材料として発泡ポリウレタンを例にとって説明したが、軟質材料としては、例えば天然ゴム、合成ゴム、熱可塑性エラストマー等の発泡体等を使用してもよい。また、前記実施形態では、硬質材料として合板等の木質の材料を例にとって説明したが、硬質材料としては、例えば合成樹脂の成形品等を使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のステアリングホイールの一実施形態を示す正面図。
【図2】 図1の2−2線断面図。
【図3】 図1の3−3線断面図。
【図4】 図1の木目込み部を拡大して示す断面図。
【図5】 変形例の木目込み部を拡大して示す断面図。
【符号の説明】
11…ステアリングホイール、12…リム部、14…スポーク部、15…芯金としてのリム部芯金、16…被覆部の一部をなす軟質被覆部、17…被覆部の一部をなす硬質被覆部、18…皮革部材、21…端末部分、23…外面としての外側面、24…突起としてのリブ、25…端末部、27…軟質材料層、31…変形予定部としてのノッチ。

Claims (7)

  1. 芯金とその芯金の外面を被覆する被覆部とからなるリム部を有し、前記被覆部の外表面の一部を皮革部材で覆った革巻きステアリングホイールにおける皮革部材の端末処理構造において、
    前記芯金の外表面上に前記皮革部材の端末部分を保持するための突起を一体的に形成し、この突起の少なくとも一方の側面に、ステアリングホイールが所定以上の衝撃を受けたときに変形のきっかけとなる変形予定部を設けたことを特徴とする革巻きステアリングホイールにおける皮革部材の端末処理構造。
  2. 前記突起の先端と前記皮革部材との間に軟質材料を介在させたことを特徴とする請求項1に記載の革巻きステアリングホイールにおける皮革部材の端末処理構造。
  3. 前記被覆部は、硬質材料からなる硬質被覆部と、軟質材料からなる軟質被覆部とからなり、前記皮革部材は前記軟質被覆部の外周面の少なくとも一部を被覆するものであり、前記皮革部材の端末部分を前記硬質被覆部の端末部と前記突起との間に嵌め込んで保持したことを特徴とする請求項1に記載の革巻きステアリングホイールにおける皮革部材の端末処理構造。
  4. 前記突起の先端に前記軟質被覆部に連続する軟質材料層を設け、その軟質材料層を包むように前記皮革部材の端末部分を嵌め込んだことを特徴とする請求項3に記載の革巻きステアリングホイールにおける皮革部材の端末処理構造。
  5. 前記軟質材料層の厚さが、0.7〜2.0mmであることを特徴とする請求項4に記載の革巻きステアリングホイールにおける皮革部材の端末処理構造。
  6. 前記芯金が鋳造により形成されるものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の革巻きステアリングホイールにおける皮革部材の端末処理構造。
  7. 環状をなすリム部と、そのリム部から中心に向かって延びるスポーク部とを有し、前記リム部の外表面の少なくとも一部を皮革部材で覆ったステアリングホイールにおいて、
    前記リム部に対して、前記皮革部材の端末部分を、請求項1〜6のいずれか一項に記載の革巻きステアリングホイールにおける革部の端末処理構造により固定したことを特徴とするステアリングホイール。
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