JPH031344Y2 - - Google Patents

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JPH031344Y2
JPH031344Y2 JP1985092738U JP9273885U JPH031344Y2 JP H031344 Y2 JPH031344 Y2 JP H031344Y2 JP 1985092738 U JP1985092738 U JP 1985092738U JP 9273885 U JP9273885 U JP 9273885U JP H031344 Y2 JPH031344 Y2 JP H031344Y2
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resin
boss
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steering wheel
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JP1985092738U
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 (産業上の利用分野) この考案は自動車等の車両に用いるステアリン
グホイールに関するものである。
(従来の技術) 従来、自動車等の車両に用いるステアリングホ
イールにおける樹脂ボス部では次に示すような構
造があつた。
即ち、第3図に示すように、金属製ボス51の
外周にスポーク部52の後面(第3図における右
側を示す)の一部または全部までを覆うように形
成された合成樹脂製の樹脂ボス部53をねじ、フ
アスナー、接着剤等で固定し、該樹脂ボス部53
の前面(第3図における左側を示す)に別体にて
形成された樹脂製のパツド部54をねじ55で脱
着可能に固定されていた。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、近年上記ステアリングホイールは外
観上の見栄えと、手ざわり感とをさらに向上させ
たいという要求がだされている。
即ち、外観上では樹脂ボス部53とリング部5
6またはスポーク部52とのつなぎめをなくすと
ともに、樹脂ボス部53全体をボリユーム感のあ
るような立体形状とする。また、手ざわり感の向
上としては、樹脂ボス部53全体を軟質感のある
ものとするのである。
従つて、本考案の目的は立体感を備え、軟質感
を有する樹脂ボス部が、スポーク部、リング部と
連続的に形成されたステアリングホイールを提供
しようとするものである。
考案の構成 (問題点を解決するための手段) 従つて、本考案は上記問題点を解決するため、
ボスの外周に、立体感をだすための筒状でかつ表
皮の成形時のヒケを防止するヒケ防止部を備えた
樹脂ボス基体が、前記ボスをインサートとしてイ
ンサート成形により一体的に接合されて配置さ
れ、該樹脂ボス基体の表面の前記表皮と、スポー
ク部及びリング部の被覆層とが同一の軟質樹脂材
料で連続的に被覆形成されて構成されている手段
を採用している。
(作用) 金属製のリング部芯金及びスポーク部芯金を備
えたボスをインサートとし、該ボスの外周に立体
感をだすための筒状でかつ表皮の成形後のヒケ防
止部を備えた樹脂ボス基体をインサート射出成形
させる。次いで、前記ボスと樹脂ボス基体とが一
体化された成形品をインサートとしてリング部、
スポーク部及び樹脂ボス基体の表面に表皮を連続
的にインサート成形すると、リング部及びスポー
ク部と、立体感を備えた樹脂ボス部とが軟質表皮
によつて一体化され、全体が均一な軟質感を備え
たつぎめのない、しかも表皮にヒケが生じること
のないステアリングホイールが構成される。
また、前記表皮によつて樹脂ボス部まで前記リ
ング部及びスポーク部と等しい軟質感をだすこと
ができる。
また、樹脂ボス部の表皮と、リング部及びスポ
ーク部の被覆層とを一体形成したため、製造工程
を短縮することができ、製造コストをも低減する
ことができる。
(実施例) 次に、本考案を自動車のステアリングホイール
に具体化した一実施例を第1,2図に従つて説明
する。
金属製ボス1は全体が略円柱形状をなし、中央
にはステアリングシヤフトが嵌合するセレーシヨ
ンとテーパ部を備えた貫通孔2が一体形成されお
り、該ボス1の一部には2本のスポーク部3の芯
金が溶接等により固定されている。前記スポーク
部3の先端には環状のリング部4が取着されてお
り、該リング部4は外周部に形成された軟質樹脂
としてのPVC(ポリ塩化ビニールをいい、以下
PVCという)樹脂からなる被覆層5と、その内
部に設けられた後述するボス基体7と同一材料か
らなるリング部芯材6aと、リング部芯金6bと
から構成されている。
前記ボス1の外周には全体が略三角柱状をなす
筒状の樹脂ボス基体7が該ボス1をインサートと
して射出成形により一体的に形成されている。ま
た、該樹脂ボス基体7は前記ボス1の後面(第2
図においては右方向を示す)まで回り込むように
形成されており、該樹脂ボス基体7がボス1から
簡単にはずれないようになつている。前記樹脂ボ
ス基体7の底面には複数の剥離止め孔8が透設さ
れており、後述する表皮の剥離止めとなつてい
る。さらに、前記樹脂ボス基体7の立ち壁のうち
厚肉となる部分には表皮をインサート射出成形す
る際に、該表皮が厚肉となつてヒケることを防止
するためのヒケ防止部7aが一体形成されてい
る。
なお、前記樹脂ボス基体7はPP(ポリプロピレ
ンをいい、以下PPという)樹脂という比較的安
価な樹脂にて形成されており、ステアリングホイ
ール製造コストを低減するための役割をも果たし
ている。
前記樹脂ボス基体7の表面には前記被覆層5と
等しい材料であるPVC樹脂よりなる表皮9がイ
ンサート射出成形により前記被覆層5とともに一
体被覆形成されており、その端部は前記剥離止め
孔8内まで入り込んだ状態となつている。従つ
て、前記表皮9とリング部4の被覆層5とは連続
的に形成されており、両者の間のつなぎめはなく
なつている。また、前記剥離止め孔8によつて前
記表皮9と樹脂ボス基体7との境界部での剥離は
防止される。
なお、上記構成の樹脂ボス部11は後述するイ
ンサート射出成形の多重成形によつて形成される
ため、リング部芯金6b及びスポーク部3の芯金
の外周部にも前記PP樹脂が被覆され、さらに、
それらの外周に前記PVC樹脂による被覆層5が
形成されている。
前記樹脂ボス部11の前面(第2図においては
左方向をいう)部には第1図に示すように、全体
が略三角形状をなすパツド部12が脱着可能に取
り付けられている。
続いて、上記のように構成さたステアリングホ
イールをインサート射出成形する方法を簡単に説
明する。
まず、リング部芯金6bとスポーク部3の芯金
とが取着されたボス1を多重成形用の射出成形用
金型内にインサートとして配置する。型閉めとと
もに型内に溶融PP樹脂を充填して樹脂ボス基体
7を形成する。すると、ボス1に樹脂ボス基体7
が形成され、さらに、スポーク部3の芯金、リン
グ部芯金6bまでもPP樹脂が被覆された半成形
品が形成される。
次いで、この半成形品を取り出し、別の金型に
移行する。この金型において前記半成形品をイン
サートとして表皮9となる溶融PVC樹脂を充填
し、インサート射出成形する。すると、リング部
芯材6aと前記樹脂ボス基体7の表面に同一の
PVC樹脂が一定厚みに被覆される。従つて、前
記樹脂ボス基体7表面には表皮9がリング部4及
びスポーク部3の被覆層5と連続的に形成され
る。
以上、本実施例によれば立体感を備えた樹脂ボ
ス基体7とボス1とをインサート射出成形によつ
て一体化し、該樹脂ボス基体7とリング部4との
表面に軟質樹脂材料としのPVC樹脂を連続的に
被覆したため、前記リング4被覆層5と前記表皮
9とのつなぎめをなくすことができるとともに、
前記樹脂ボス部11までも被覆層5と同様の軟質
感のあるものとすることができる。従つて、立体
感を有する樹脂ボス部11を備え、全体が均一な
軟質感を持つた。つなぎめのないステアリングホ
イールを形成することができる。
また、多重インサート射出成形によつて樹脂ボ
ス基体7とボス1と一体化するため、従来のよう
にボス1と樹脂ボス基体7とを接着させたり、ね
じ止めさせたりする必要がなくなるので製造工程
を短縮させることができ、引いては製造コストを
低減させることができる。
また、前記樹脂ボス基体7の立ち壁のうち厚肉
となる部分にヒケ防止部7aが一体形成されてい
るため、前記表皮9を部分的に厚肉とする必要が
なくなる。従つて、表皮9のインサート射出成形
時に表皮9がヒケで変形することを防止できる。
また、樹脂ボス基体7に剥離止め孔8を設けた
ため、表皮9と樹脂ボス基体7との境界部での剥
離を防止している。さらにまた、リング部4には
樹脂ボス基体7の成形時に同じPP樹脂によるリ
ング部芯材6aが断面略四角形に形成されている
ため、被覆層5とリング部芯材6aと境界部での
ねじによる剥離や、該剥離に起因する滑りが生じ
ても、この部分でその進行を止めることができ
る。
なお、本考案は前記実施例に限定されるもので
はなく、例えば、次に示すように具体的すること
も可能である。
(1) 前記表皮9は前記実施例のPVCの外、ウレ
タン樹脂等を用いてRIM成形しても良い。
(2) 前記樹脂ボス基体7と表皮9との剥離防止手
段としては、該樹脂ボス基体7に複数の凹凸を
設け、その外周に表皮9を一体被覆形成させる
ような構造にしても良い。
(3) 前記樹脂ボス基体7及び表皮9の成形の際、
リング部芯金6bの断面形状を凹凸にして被覆
層5の滑り止めとしても良い。さらに、前記実
施例においては、前記PP樹脂をリング部4は
まで被覆させたがその必要はなく、樹脂ボス基
体7のみでも良い。
(4) 前記樹脂ボス部11は通常のステアリングホ
イールに具体化したが、これに限定されるもの
ではなく、バツド部不回動型のステアリングホ
イールや、光通信機構を採用したステアリング
ホイールに具体化しても良い。
考案の効果 以上、詳述したように本考案によればボスの外
周に、立体感をだすための筒状でかつ表皮の成形
時のヒケを防止するヒケ防止部を備えた樹脂ボス
基体が、前記ボスをインサートとしてインサート
成形により一体的に接合されて配置され、該樹脂
ボス基体の表面の前記表皮と、スポーク部及びリ
ング部の被覆層とが同一の軟質樹脂材料で連続的
に被覆形成されて構成したため、全体が均一な軟
質感を備えたつなぎめのないステアリングホイー
ルを形成することができるばかりでなく、表皮に
ヒケが生じることを防止でき、ひいては複雑な製
造工程を省略して製造コストを低減することが可
能になるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は本考案を具体化した一実施例を示
し、第1図は正面図、第2図は第1図のA−A線
断面、第3図は従来例を示す側断面図である。 ボス…1、スポーク部…3、リング部…4、被
覆層…5、樹脂ボス基体…7、ヒケ防止部…7
a、表皮…9。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 ボス1の外周に、立体感をだすための筒状で
    かつ表皮9の成形時のヒケを防止するヒケ防止
    部7aを備えた樹脂ボス基体7が、前記ボス1
    をインサートとしてインサート成形により一体
    的に接合されて配置され、該樹脂ボス基体7の
    表面の前記表皮9と、スポーク部3及びリング
    部4の被覆層5とが同一の軟質樹脂材料で連続
    的に被覆形成されて構成されていることを特徴
    とするステアリングホイール。 2 前記樹脂ボス基体7はPP樹脂にて形成され
    ていることを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項に記載のステアリングホイール。 3 前記軟質被覆部材はPVC樹脂にて形成され
    ていることを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項に記載のステアリングホイール。
JP1985092738U 1985-06-19 1985-06-19 Expired JPH031344Y2 (ja)

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JP1985092738U JPH031344Y2 (ja) 1985-06-19 1985-06-19

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JP1985092738U JPH031344Y2 (ja) 1985-06-19 1985-06-19

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Publication Number Publication Date
JPS62475U JPS62475U (ja) 1987-01-06
JPH031344Y2 true JPH031344Y2 (ja) 1991-01-16

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH068883U (ja) * 1992-07-10 1994-02-04 木村工機株式会社 空気調和機における配管接続用ユニット

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4940170A (ja) * 1972-08-16 1974-04-15

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JPS4940170A (ja) * 1972-08-16 1974-04-15

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JPS62475U (ja) 1987-01-06

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